木靴下@カフカ > (貴方にとって初めての任務でしょうか。それとも少し慣れてきた頃でしょうか。はたまた、もうベテランの領域でしょうか。)(────今日の任務は雪玉ウサギの餌やりとなります。)(そう告げられた時、貴方の隣で不満げに尻尾を揺らしたカフカの姿を貴方はきっと見たでしょう。)(過酷と名高い04小隊。『過負荷(カフカ)』小隊長。そんな彼との初めての任務がこんなに可愛らしいものでよかった。)(雪玉ウサギの小屋────または、収容施設と呼ぶべきか。)(資料に目は通したが、どうやらこのウサギは高い気温に弱いらしい。その為、収容施設内は対象が生存できる程度には冷たくされているはず。)「先に言っとくけど、ぼくに餌やりは無理だから君がやりなよ。」(カフカはそれだけを貴方に告げて、収容施設の扉を開けた。) (1/7 16:30:31)
木靴下@カフカ > (───────────ぎゅむ。ぎゅむ。ぎゅっ、むぎゅ。…ぎゅっ…ぎゅっ…。)(刺すような冷たさ。一面の銀の中、珍しく音を立ててはらはらと降る雪の中を、貴方よりもずっと前の大きな背中は進んでいく。)(そもそも温度もない体。冷たい雪の中でも難なくと歩き、吐く息でさえ白くはない。────しかし、足元で跳ねる雪玉ウサギに気付いて、踏み潰さないようにとその場にしゃがんだ。)「ええっと、餌───────…どこにあるんだっけ?」(きょろりと辺りを見渡して、それらしいものを見つけてみる────も、足元でふるふると動くウサギを潰してしまいそうで立ち上がれない。)「君。そこにある餌持ってきてくれない?ぼく、今動いたらこの雪玉、潰しちゃいそう。」(『見えずらいけど、足元にいるから。踏まないように気をつけて。』)(そんな忠告を告げて、貴方に餌を取ってきてとカフカは頼むことでしょう。) (1/7 16:30:33)
メもり@ナラク > 「はー…綺麗だけどちょっと寒いですね…」(一面銀の視界は初めて見る景色だがただ真っ白なだけなのにこんなにも綺麗なんだ、カミサマの調査で04小隊の隊長さんと来た収容施設の中に対し抱いた第一印象はそんな感じ。任務を言い渡された時不機嫌そうにしていた04小隊の隊長さん、前を歩く自分よりもずっと大きいその背中を歩いて追いかける。もこもこ、ぎゅっ、ぎゅむ、ぐ。積もった雪ともこもこの上着で少し動きづらい)「…カミサマって不思議ですよね、無機物で出来ててもこうして動くんですし」(大きな背中の人の足元で跳ねる雪玉うさぎ、今回の調査対象を見つつそんな事をポロッと言う。お前もカミサマだろ、とどこからか飛んできそうだがそんな事はどうでも良い。いくらか違いはあっても実際カミサマだし) (1/7 16:57:59)
メもり@ナラク > 「ん、分かりました。少しお待ちをーっ」(しゃがんで小さなカミサマ達にちょっと困った様子の隊長さんが私にゃ餌の確保を頼んでくる、入る前にも「僕無理だから君がやってね」と言われてた。まぁそれなりにスムーズにに餌のある場所へ行き、持ち運ぶのに苦労しない程度を手に取った。さて戻ろう)「……カフカさーんっ、お待たせしましたー!」(大体10分と少し程、貴方を呼ぶ声がしてそっちを向けば行きと違って少し雪を被った4つ腕の少女が戻ってくる。………頭に肉まんくらいのサイズの雪玉うさぎを乗せて)「じゃあ餌やり、しましょうか」 (1/7 16:58:11)
木靴下@カフカ > (貴方が餌を持って帰ってきた頃にゃあ、カフカは雪の中に座りこんで、愛らしい雪玉ウサギを何匹か膝に乗せていることだろう。しかし、その顔に浮べる表情はひじょーーーーーーっっっに、不本意そうだ。)「おい、服の中に入るな。頭に乗るな。引っ張るな、やめろ。」(温度のないカフカは心地が良いからなのか、はたまた仲間のように思われているのは、ぷにぷにふるふるのその雪玉にしか理解できないことだが、随分と親しげに触れ合っているようだ。)(しかし、……まぁ、その様子を見ていれば、あのカフカが何時になく不満げにその尾を揺らしたのか。何となくわかりそうでもある。)「あぁ─────。……噛まれないように気をつけるように。後、あんまりグイグイ押し付けたりせず食べるの待ってやるようにな。」(もはや、諦めの境地なのか。)(カフカは一息吐くと、貴方にほんの少しだけ指示をして、服の中に隠れるウサギも、自分の袖を引っ張るウサギも、なすがままに放置することにした。) (1/7 17:44:51)
木靴下@カフカ > (貴方が雪玉に餌を与えるのを見守りながら、雪玉の玩具になりかけているカフカは話題を少し前へと戻した。)(『…カミサマって不思議ですよね、無機物で出来ててもこうして動くんですし。』)「別に、何も不思議な事じゃない。携帯だって電池がなけりゃ単なるガラクタだ。人も、物も、エネルギーで動く。無くなったら止まる。」(自身の膝元で跳ねて、餌を催促する雪玉のウサギを文字通り、冷めた瞳で見つめながら、御自慢の尻尾を揺らすことも無く、彼は続ける。)「こいつも、イーコールがなけりゃ単なる雪玉で、ぼくも、イーコールがなけりゃ単なる残骸だ。」 (1/7 17:44:58)
木靴下@カフカ > 「君は───────、一体なに、だったんだろうな?」(人工的に作られたカミサマである、《特異点》。)(数少ない成功例だと謳われて、プライベートは一切なく、監視され続ける窮屈な日々。)「Menschlich?(人間か?)…Oder ist es nur eine Chemikalie?(それともただの化学物質なのか?)」(カフカは饒舌に告げる。) (1/7 17:45:05)
木靴下@カフカ > 「───────── Ich frage mich, wer Sie sind.」 (1/7 17:45:11)
木靴下@カフカ > 「……なんて。」 (1/7 17:45:15)
木靴下@カフカ > 「馬鹿言ってないでさっさと餌あげようか。レポートも書かなきゃいけないし。」 (1/7 17:45:17)
メもり@ナラク > 「……ぷっ、ふふ…っ…んふふっ……」(帰ってきてまず目に入ったのは可愛らしいくて、つい吹き出してしまうような光景だ。それは今の彼が同じ小隊のメンバーや普段話をする事の多い白衣の人達から聞いた結果形成されたイメージ像から離れたものだったからだ。可愛らしいものと戯れるカフカさん、というのが何とも…見ていて面白いのだ。私の頭に乗っていた雪玉うさぎ(肉まんサイズ)もぴょんと飛び降りれば、今度は隊長さんの頭の上に乗る、あの子は頭の上に乗るのが好きなんだろうか。2人の近くでは雪玉うさぎが3段に重なってたりと、自由なカミサマ達である。そんな雪玉達と戯れる隊長さんはとっても「不本意です」って顔をしてるけど)「その辺は本物のうさぎ…というのに近いんですかね。本物を見た事が無いので分かりませんけども」(隊長さんからの指示通り、餌を掌に乗せてこの子達から来るのを待つ。…雪なのに噛まれるとは?と思ったのは頭の中に仕舞っておく) (1/7 18:22:09)
メもり@ナラク > (しゃりしゃり、かり。餌を食べ始めた子の食事の音を背景に隊長さんは少し前の私の発言に答える。不思議な事じゃない、エネルギーで動いていて、それが無くなれば人も物も止まる。とそれはカミサマも同じだとも答えてくれる。)「……成程、そう言われると不思議じゃなくなりますね。何でもエネルギーで動く、ですか……物なら電気で、人なら……魂、とかですかね?」(何気なく反応する中で、口から発したそれは、イーコールで動くカミサマには無いかもしれない物。エネルギーがなくなって動かなくなるなら、魂は人を動かすエネルギーになるのだろうか、という疑問がそのまま口から出てしまった。) (1/7 18:22:21)
メもり@ナラク > 「…私は……私もカミサマですよ。隊長さんと同じ、イーコールがなくなったら動かなくなる…人形…そう、人形ですよ」(君は何だったんだろうか。彼のその言葉に数瞬悩んで、分からなかったから適当に、けどその後に続く問いに答えるかのように言葉を紡ぐ。普段使いの言語とは違う、ドイツ語と呼ばれるそれで投げられた問いの内容は彼女には分からない、ドイツ語なんて知らないし。……彼女が答えたそれ、人形という表現、間違ってはいないだろう。彼女もカミサマで、イーコールで動いてる。ならイーコールがなくなれば?多分この雪玉や隊長さんのように自分も動かなくなる、残るのは肉で出来た人形だらう。肉人形をイーコールという糸で吊るして操る、それが彼女なのだろう。)「……ん、ですね。レポートが待ってますからささっと終わらせましょう。」 (1/7 18:22:47)
木靴下@カフカ > 「───────────神はサイコロを振らない。」(凛とした年齢に反した青年の声がはらはらと落ちる雪の中、冷たい空間の中でただ転がった。)(座り込んだカフカは貴方を、片方しかないその瞳で覗き込むようにじぃ…っと見ていた。)「乱れない完璧を刻むものが神だ。……少なくとも、ぼくはそれを〝カミサマ〟だと思ってる。」(この雪玉も、〝ある一定の規則〟を持つ。決して、想定外の行動を起こさない。)(お気に入りの時計は正確に時を刻む。)(乱れのない。予想外のない。─────ある種の〝安らぎ〟。)「だからぼくは〝特異点(君ら)〟をカミサマだと思ったことは無い。」(線引きは、そこに。)(人間と神の違いは、そこに。)(カフカは──────────。)「ぼくは〝存命することが意味のカミサマ〟だ。」(産まれるべからず。)(べからず。)(禁止である。不可能である。)(そう言われたが故に。) (1/7 19:15:33)
木靴下@カフカ > 「誰かの邪念が入り交じった何かを、果たして本当に、〝神〟と……呼ぶかね。」 (1/7 19:15:38)
木靴下@カフカ > (くるると喉を鳴らして、人ならざる石膏の肌と絹糸の紡がれた偽物の髪。人となるには一本足りない指と、片方だけの瞳。)(否。)(足りないのではなく、不要なだけ。)(これでも〝居きる〟ことはできるもの。)「………………君にこれを語るには、君は少し、知識が足りないみたいだァね。」(艷めく黒い尻尾の先端をごうごうと煌めかせながら、カフカは少し愉快そうに声を零す。) (1/7 19:15:46)
木靴下@カフカ > 「どうだろう。君が知りたいと思うなら、ぼくの〝生徒〟になってみないかい。」 (1/7 19:15:52)
木靴下@カフカ > (それは、気まぐれだろうか。)(あるいは貴方を、自分と同じ〝カミサマ〟として完全となることを、ほんの少し期待したのか。)(雪の中からついついと湧いて出てくる雪玉に、貴方が餌を与えやすいように整えながら、カフカはそんな提案をしてみたのだった。) (1/7 19:15:54)
メもり@ナラク > 「……サイコロ」(雪の中で聞こえたその言葉を反復する、その意味が最初は考えても全く分からなかった。あるいは、じいっと自分を見ている彼の瞳に、蛇に睨まれた蛙のようになってしまっていたから頭が働かなかったのかもしれない。)「あいたっ」(頭も体も動くようになったのは餌を食べていた雪玉うさぎに指を噛まれたからだった、手元を見れば餌をもっと寄越せーっ、といった雰囲気の雪玉。手の中は空になっていた。)「ごめんね…」(いそいそと餌を取りつつその後に続いた彼の言葉の意味を考える。「乱れない」「完璧」、結局それが意味する事を理解する事は出来なかった。どうやら自分には知識が足りないらしい、こればっかりは生きてきた時間とかの問題だろうか。) (1/7 20:11:30)
メもり@ナラク > 「………」(「君らをカミサマと思ったことは無い」。一見すると否定されてるような感じがする…気がするけど、何故だか嫌だと思わなかった。なんだだろう。)「存命することが、意味」(また反復。けど今度はその言葉から一つだけ理解した、ような気がする。その言葉を聞いた時に頭の中に浮かんだのは目を通した事のあるカミサマの資料、接触してから現在までの記録。「色んなカミサマがいる」としか思わなかったそれらにも共通点はあったらしい、それに気付いたのだ。)「誰かの……人の…私は……」(頭が痛くなってきた。彼女は分類上では確かにカミサマだろう、けどそのあり方はどうだろう。カフカが言った意味というものを彼女は持っていない、まだ理解出来ない。少なくとも、カフカがカミサマであると定義するそれは彼女にはないだろう。現に今、彼女は乱れているみたいだし。) (1/7 20:11:43)
メもり@ナラク > 「………」(知識が足りない。心を読まれた訳でもないのに思っていた事を言われてしまった、少し動揺してしてしまった。愉快そうなその声が妙に頭に残る。ただその動揺を抑えようとしたお陰でいくらか頭をスッキリさせるタイミングを掴めた、人より余分に生えた手でペチペチと頬を叩いて気分と思考をリセット。)「…生徒ですか」(知りたいと思うなら、何を?無論今まで彼が語った事、それから自分が理解出来なかった事を。……別にそれらを知らなくても生きる事は、出来るだろう。ただ…彼女は〝知りたい〟と思った。知った方が何か大切な事を理解出来る気がするから。)「……そうですね、カミサマについて理解を深められそうですし、お願いします。」(小さく頷く)(まぁ、この選択をしたのは彼女はだし、その結果どうなっても…それは自己責任というやつだろう。) (1/7 20:11:54)
木靴下@カフカ > 「────────Eine gute Wahi.(良い選択だ。)」 (1/7 21:16:59)
木靴下@カフカ > (カフカは唸るような音で、満足げに口にした。)「生徒、とはいっても、生憎ぼくは個人に肩入れしないタイプでね。」(神はご慈悲を均等に振りまかなければならない。)(そんな古ったれた伝承に沿う訳では決してないが、〝特別を作らない〟という意味ではカフカもまた、〝均等〟だろう。)「基礎は教える。後は自分で学びたいものを学びなさい。」(04小隊、カフカ小隊長。)(彼の小隊が過酷と名高いその理由は。)(──────────────〝手放しの育成〟であるから。)(生きる最低限のみを教え、実践へと放り込む。)(別に、自然界では皆当たり前のこと。親は基礎のみを教え、そこから先の生きる術は子が決める。)(人間だけなんだよ。手取り足取り、子供から大人になるまで手を尽くすなんてことをするのはさ。) (1/7 21:17:05)
木靴下@カフカ > 「なら、手始めに、言葉を学ぼう。英語の読み書きはできるかい?試しに、今日書くレポートは英文にしてみようか。」(カフカは埋もれる雪の中、のそっと立ち上がり、そうこぼす。)「題材は────────そうだな。試しに、この雪玉ウサギについて少し観察して、自分なりの解釈を見つけてみるといい。何事もまずは自分でやってみないと。」(そうやって、カフカは貴方の顔前に手に持った雪玉をそうっと近付けて見せる。) (1/7 21:17:11)
木靴下@カフカ > 「Die erste Lektion─────Student.(最初の授業だ。生徒くん。)」 (1/7 21:17:14)