狗咬 当馬 > 「__________________________________________それで?」(バツンッ、と照明が点き、暗闇に慣れていた目ではサングラス越しでもその光源すら眩しくて疎ましそうに顔を顰めてしまう。そのまま眉間に寄せられた皴は解かれる事は無く。睨みつける様な忌々しさを隠さない表情のまま、視線は真っ黒な半透明のレンズ越しに君を刺す。)「なァんでアンタがカウンセリングするんでしょうねえ、いつもカウンセリングはデボラ嬢が担当していたはずですがねえ…、(君の手元にあるカルテには【Mel_0■■■_GRC】の文字。その全貌が殆ど解明されていない最古かつ最凶のカミサマ、メランコリック。メランコリックは感染症式のカミサマであり、さまざまな要因を深く捉えさせ自殺を促す症状を持つ。) (1/7 00:20:55)
狗咬 当馬 > (思いの捌け口を作ることにより症状を緩和させることができるが、完全に治療するためには長期的なカウンセリングが必要である。それも、人によって解決法は全く異なるだろう。治療困難な感染症ではあるが、今のところこれは人間の手でしかどうにもできない。その手を、差しのべてほしい。調査はカウンセリングによって進む。)「あっしはいつからルクレルク人なんかに面倒を見られる程堕ちたんで………?」(…レポート担当者の言葉はそれだけだ。それ以上、このカミサマに対抗する方法が未だに見つかっていないのだ。それも、あくまで治療ではなく、症状の緩和。解決ではなく解消。摘出手術ではなくただのモルヒネに過ぎない。心底不服そうに彼は椅子の背凭れにだらしなく体を投げ出し、肘掛けに肘をつきそのまま頬杖を着いて見せる。) (1/7 00:21:09)
レイ・ラベット > (今、この部屋はあなたとぼくのふたりきり。)[椅子の上にふんぞり返るみたいにして座る狗咬さんと、カルテ片手に縮こまったようになっているレイを見て、誰が患者と医師の仮面を想像できるだろうか。古くはうつ病だとか、ノイローゼだとかいわれたのだろうこの感染症がカミサマだと判明すれば、つまりはイーコールを採集できたりするかもしれないってことで....ようするにこのアルマデルは、使えるものはなんでもかんでも抱き込むつもりらしかった。そうでなくても、カミサマである以上どうにかしなくっちゃ、ぼくらの船はこまるんだ。保護区域外がパンデミックでも侵蝕されるなんてこと、想像してなかったけれど。]「....ぼくがやるって、じぶんでいいました。ふねのためです、がまんしてください。」 (1/7 00:52:17)
レイ・ラベット > [メランコリックの宿主は、感情がイーコールに操られているのとおんなじようなものだとおもう。だからデボラさんが「もう限界」っていったとき、どんな献身的なカウンセリングをしたのか、それがどんなふうにあだになったのか、目の前のいぬがみさんのとげとげした態度を見れば、やっぱりそっか、ってなんとなく理解できた。]「デボラさんからもらったカルテ、よんだんですけど.....ルクレルクじんについて、いっぱいしゃべってたってかいてあります。いぬがみさんがつらいのは、ぼくらにかんけいあることですか」(いぬがみさんは死にたいように見えないけど。でも、たぶん、デボラさんにみせてる仮面と、ぼくに見せてる仮面はちがうんだろうな。)[__だから、ぼくがいって、なにかみつけなくちゃいけないってことなんだろう。] (1/7 00:52:25)
狗咬 当馬 > 「………ッ、」(ルクレルク人、その言葉が君の柔らかな唇から零れた瞬間に二人を唯一隔てていた簡素な作りの長机はゆっくり、ゆっくりと、瓦解した。否、綺麗に真ん中に通った筋から折れたのである。)「辛い…、ってのはァ、……アンタを今すぐ斬り刻んでぐっちゃぐちゃに轢き潰して一片の肉も残らない挽肉にしてやりたいっつーこの感情の事でしょうかねえ、それならアンタのご心配にゃ及びやせんよ……、"コイツ"を抱えてて辛いだなんて思った事ァ一度足りともありゃしねえんですから。」(いつの間にか抜刀されていた『銘刀:憑ケ嫉刃』はぬらりと不気味な光沢を魅せ、その刃は天井を向き切っ先は君の左目に向けられている事だろう。)「堪ったもんじゃありやせんよ…、今まで当然の感情だと思ってたそれがある日突然ビョーキだとかカミサマの影響だとか、まるでそいじゃああっしが異常者みてえじゃあねえですかい?………ラベット嬢、アンタにもあっしは異常者に見えやすか?そいとも迫害されて当然のアンタ等を、空が青い様に人が死ぬ様に当たり前に迫害している不特定多数の市民と同じ正常者ですかい?」 (1/7 01:08:39)
レイ・ラベット > [はっと気づいた時には、見覚えのある刀の切っ先が目の先につきつけられていた。おどろいて手を振り上げ、防衛耐性をとろうとしたのはとっくに刀の軌道がぴたりと止まってからの事だったから、刃先が少しだけ腕に当たった。レイはなお、痛みを感じる事すらも少し遅れ、崩れ落ちる机を見つめてから、それがどうして突然真っ二つになったのかわからなくって、ぼんやりとした後にようやくはっと、血の流れた傷口を抑えたのだった。]「........ぼくをぐちゃぐちゃにしたら、気がはれますか?」[ルクレルク人だからって、どうして迫害されなきゃいけないの。そんなふうにわかりやすく怒る気になれなかったのも、もしかしたら、メランコリックの影響なんだろうか。そうでなくたって感情は*感染*しやすいものだから、無理もないかもしれない。]「..........もしも、」「もしもほんとに、いぬがみさんがそうおもってるんだとしたら」「.....そうなるだけの、理由があるはずだって、おもいます。」 (1/7 01:46:36)
レイ・ラベット > (.....つらくされるのには慣れてるけど、それは、つらくする人たちにとってぼくらがちょうどいい*はけ口*だから。だって、ぼくらのご先祖さまのことなんて、ほんとはかんけいないんじゃないですか。)[____理由があるなら、それをカミサマの影響だとひとくくりにされてしまうのは、大事な気持ちをないがしろにされるような気持ちかもしれない。その人にとってくるしいものでも、たのしいものでも、これを手放したら自分じゃなくなっちゃうっておもうものは、すくなくとも大事なものにちがいないから、せめて、きいてほしいっておもってるかもしれない。]「......え、っと....」[だからレイは、その小さなのうみそでいっしょうけんめい、いっしょうけんめい考えて。いぬがみさんに、お説教みたいなことをするのだけは、ちがう______意味がないことなんだとおもった。]「______いぬがみさん。」[だから。] (1/7 01:46:49)
レイ・ラベット > 「あなたは、ひどい人です。」[......あえて、怒らせてみることにした。感情のはけ口になるっていうのは、泣くなら、おもいっきり泣かせてあげること。怒るなら、おもいっきり、おこらせてあげること。あたまでは納得できること、ぶつけられたりしたら、かえって余計になんにも言えなくなっちゃうでしょう。](コールさん、ごめんなさい。....このままじゃ、ぼくも、このひとも、救われないから。)[レイはゆっくりと一つおおきな瞬きをして、深呼吸をした。____ぼんやりとしていた目が、少しだけはっきりとする。] (1/7 01:46:59)
レイ・ラベット > 「Auto-Canon.(追走曲)」 (1/7 01:47:08)
レイ・ラベット > [持ち前の瞬発力で一歩後ろにさがって、片手の手のひらを前へと突き出した。レイの中をかけずっていたイーコールは、希死念慮にあらがって世界のコードを少し、かきかえる。目視できる形で青緑色の光になって、その場に一本の巨大なフォークを生み出した。_____追憶消費.1。ぱし、とフォークを手にとれば、コールさんと、おやつを食べたあの日の記憶が蘇る。]「あなたがぼくを、ころすっていうなら、ぼくだってていこうします。ルクレルク人でも、やればできるんだ。いぬがみさんなんかにひどいこといわれる理由、ぜんぜんわかんないからっ.....!」「いぬがみさんの______ばかっ......!!!!」 (1/7 01:47:14)
狗咬 当馬 > 「そこまで訳を聞きてえってんならご高説賜って頂きますぜ………かつてあっしにゃ友人が居ましてねえ、あっしの生まれ育った村じゃあ或る時子殺しが起きたんでさぁ…殺したのはあっしでやした。……つまんねえ事で口論になって突き飛ばした先が悪かった。神社の石階段から滑稽なくらい派手に転げ落ちてそいつぁ動かなくなりやした。その時に村中から何の躊躇も無く犯人として名が挙がったのは……その、あっしの友人でやしたァ……、彼ぁねえ、アンタと同じ"耳長"だったんでさぁ………」(_______________【あなたは、ひどい人です。】_______その声に数拍遅れて彼の頭上には零の文字が書かれた札が現れるだろう。)「ええ、ええ、そうですとも。あいつもアンタと同じお人好しだったんでさぁ…、だからあっしみてえな屑に正義感を利用されて濡れ衣着せられたまま焼き殺されちまうんでさぁ……」(頭上の零と書かれた札はたちまち青い炎に包まれ燃え上がったが焼け焦げた筈の札は火がじわりと浸蝕し消え去った後も残っていた。そこに刻まれていたのは先ほどと変わらない草書体で描かれた『壱』の漢数字。) (1/7 02:15:07)
狗咬 当馬 > 「ラベット嬢……あっしゃァねェ………、自分が間違っていようが間違ってなかろうが嫌なモンを嫌だって囀り喚いて自分の為に他人を叩き潰せねえ被害者ヅラした独活の大木がァ……」(彼はぴっと左手の人差し指と中指で頭上の札を挟み取れば銘刀:憑ケ嫉刃へと叩きつける。_______-含カ沙射影-怨孵(オンガエ)し) 「 大 ェ 嫌 ぇ な ん で さ ぁ あ ぁ" あ" あ" あ" ッ ッ ッ ! ! ! ! ! ! ! 」(銘刀:憑ケ嫉刃に付着した『壱』の札は先程とは比べ物にならない莫大な青い炎を刀身へ絡みつかせる。狙うはその取り出された武器への刃背打ち、他者から受けた負の感情をストックしそれを付与した武器で攻撃を受けた相手はライセンスか能力の単語ひとつを削り取られてしまう。もしも攻撃が当たったのならば、『自分と相手の追憶を1ずつ消費することで、その追憶に関係しているもの、あるいは人に由来する■■を生み出す事ができる。』_______その手に持たれた武器を消滅させよう。) (1/7 02:15:23)
レイ・ラベット > (_______.........、.....。)(しら、なかった。)[レイは、大きなフォークの柄をきゅうう...とにぎりしめ、喉の奥でせつない音が鳴るのを聞いた。]「いぬがみ、さ.....」[青い炎に包まれて、灰になるはずの札が文字となって再生する。それは、ルクレルク人のレイにとって、すこしだけ心を奪われる光景だった。炎の青い光を受けて、ちらちらと輝く宝石の眸。狗咬さんのさけび声と共に肉薄する刀に、レイの瞬発力は抵抗できるだろうか.....] *瞬発力×4 剣術×6* 「...........ッ!」[まにあう、はずもない。] (1/7 03:25:39)
レイ・ラベット > [けれど。*........からんからん、からん....* 刀を受けた大きなフォークは、消えずに、その場にころがり落ちた。]「......」[あのカウンセリング方法が失敗か、成功かなんて、ほんとうに狗咬さんが自分で自分をころしてしまうまで、わかりっこないのだろう。](でも.....)(しゃべって、くれた。)「ぼくじゃなくって、ぶきのほう、ねらうなんて。」『Auto-Canon:自分と相手の追憶を1ずつ消費することで、その追憶に関係しているもの、あるいは人に由来する武器を生み出す事ができる。』「.......ねえ、いぬがみさん。」『______なお、この武器はあらゆる能力の影響を受けない。』 (1/7 03:25:51)
レイ・ラベット > 「ほんとはやさしいの?」[桃色の髪をふわふわさせながら、レイは取り零した武器を拾った。次は確実に受けなくちゃ、自分自身に当てられたら、今度こそとられちゃう。二度大切な思い出を忘れないようにってきめているのは、犬咬さんだけじゃないから。純粋な瞬発力の対抗じゃ、かなわないってわかった。なら____先手を取るしかないみたい。...そうでしょう?]「.......ッ」[小さなからだをアドバンテージに、ひゅん、と瞬発して二つに割れた机の、ななめになった頂点へつまさきをのせて見下ろした。片手を離し、目の前へ手のひらを掲げる。]「オート・カノン..........ッッ!!」[要領消費.1。追憶消費____] (1/7 03:26:06)
レイ・ラベット > [青緑の光は、蛍みたいにまた空をふわふわと飛び回って、犬咬さんの後ろのほうへと行くでしょう。そして、その場に作り出された侍の刀は切っ先をななめ下に向け、そのまま重量といっしょに落下するはず。][消費する、追憶は....たった今、あなたといっしょに作られたもの。][レイは足場にしている机が重みで崩れ、じぶんも転んでしまわぬように前に蹴り出した。作り出された刀に吸い取られ、あなたとぼくは追憶を失っている。いま、何が起こっているのかも、その刀に触れるまでわからないはず。だから机を発射台にして、意思があろうとなかろうと、狗咬さんに迫らざるを得ない態勢を整えておいたのです。驚いて、不可抗力みたいな顔をして、レイはフォークの先を突きつける。狗咬さんはどうしてこんな状況にあるかわからないなりに、刃を向けられていることだけはわかるだろうから、足さばきで避けようとするでしょうか。でも、後ろに何があるか___さて、どうやって気づきますか?] (1/7 03:26:31)
狗咬 当馬 > 「平和ボケしたアンタの秤じゃそう見えるんでしょうがねぇ、そうやってアンタを迫害する奴らの中身も白だって言い聞かせてるからアンタ等は一生利用されるだけの家畜なんじゃありやせんかいッッ!?!?」(足さばきで避けようとする?それとも軌道感知で光の行く先を予測してそこから君が何を放ったか予測し賭けに出る?はたまたイーコール感知を活用して賭けに出る?______否、否、否。人に棘を放ち少しでも反撃があれば完膚無きまでに叩きのめそうとする暴君。基本的に戦闘狂であり、戦う際の表情が最も輝いている。それがイヌガミトウマという男である。軌道を予測した上で、君の能力を把握した上で、それを回避するのに回す脳はもう既にありはしない。) (1/7 04:00:37)
狗咬 当馬 > 「まだ出来ンでしょうッ!?腹ァ括ってくだせぇッッ!!!あっしを殺す程恨んで感情のまんま抱き殺して下せえよォぉおお!!!!!」(ニタァアアアっと口角を釣り上げた彼はそのまま足運びを前へと擦らせ、懐に潜り込むように身体を乗り出す。突き付けられたフォークは避けやしない。顔面でそのまま受け止め、真っ黒のサングラスはギャリッと音を立てて割れフレームも拉げ落ちる。その先の眼球にフォークの切っ先は滑らかに進んでいき、彼の笑みは苦痛と恍惚でぐしゃぐしゃになるが口角は以前降りてこないまま、眼孔からは血と眼球内包液がぶちゅりと零れ、彼の握った銘刀:憑ケ嫉刃の刀身は人間の限界にまで到達した剣術によって君の左腕へと振り上げられる。) (1/7 04:00:38)
レイ・ラベット > (____________え.....)[レイの軽い身体は、机に足をとられる事を避けてはんぶん無意識にふわりと舞い上がった。そのまま狗咬さんのほうへ飛び込んで、まるでそれは、パパに抱きつく子供みたいかもしれない。片手にその大きなフォークさえ、なければ。]*……がりっ、ぺきょっ。ぐちゃあっ、ぶちゅっ......*[狗咬さんは、抱きとめてくれた。レイを、フォークを、その眼球を犠牲にして。レイは何が起こったのか自分でわからなくって、フォークから手を離してしまった。](なに、どうして____)[*がらん.....* 床へ大きな金属が落ちる音がした。こんなの、もうカウンセリングじゃない。...そう思う事もできないのは、この部屋に入ってからの、犬咬さんとの記憶を失ってしまっているから。何が起きてるのかと周りを見回したのがいけなかった。もしかしたら、フォークから手を離したときから、もうその太刀筋を受ける事はきまった運命だったのかもしれないけれど。] (1/7 04:55:49)
レイ・ラベット > 「………ッあ....?!」[*ぷしっ* 寄り集まった静脈が断たれ、そこから赤い血を噴き出しながらレイの左腕は宙を舞った。がくりと膝を折って尻もちをつき、レイの腕が軽い音を立ててようやく地面に落ちる頃、彼はまた、遅れて痛みを自覚して喘いだ。]「......うあぁッ....?!!!....っひ...な...なんでッ.....ひ、ぐ、ぅ....ッッ」[赤ん坊みたいに小さくて、ぷにぷにした指はもう悔しさに拳を握る事もできない。地面でどくどくと血を流し床を赤に染めながら、レイを置き去りにして苦しみから解放されたみたいに緩く手のひらを開いてそこにあった。]「....いぬがみ、さんが....ぼくら-ルクレルク人-をきらってるのは、しってた、けどッッ........なんでここまで、するの....ッ?!」[その理由-刀-は、狗咬さんのうしろにまだあって、いまのレイには到底手が届かないもので。だから、恨みのこもった眸で睨んでよろよろと立ち上がり、レイはもう一度フォークを手にした。片手じゃ、うまく力が入らなかった。]「...ああ、うっ....」[狗咬さんはまだ、レイが向かってくるのを望んでいるみたいだった。]「ごめん.....」[そして、レイもまた。] (1/7 04:56:05)
レイ・ラベット > 「ごめんねッ.....ぼくが、よわいからっ、ぼくが...パパのこと、わすれちゃったからっ...」「_____カミサマになった、パパ、を....」「 こ ろ し て あ げ ら れ な か っ た ん だ よ ね ........ッッッ」[もっと強い能力だったら。片手をもっていかれたくらいで使い物にならなくなるような弱い能力じゃなかったら。ああ、本当にごめんなさい。そこに落ちてる刀が、魔法みたいに勝手に動けばいいのにって。____そう思った。] (1/7 04:56:20)
レイ・ラベット > [刀は宙へ浮き上がり、剣舞を踊り出す。まさしく、Auto(全自動)で追尾して奏でるはレクイエム(鎮魂歌)。]「いぬがみさん....いぬがみさんがたたかいたいっておもうのも、イーコールのせいですか。...このままじゃ、カミサマになっちゃいます。カミサマになっちゃうくらいなら、ぼくは、ほ、ほ...ほんとにいぬがみさんを、こ、こ....殺します...ッッ!」[残ったほうの手をかざし、浮遊する刀が犬咬さんを貫いてしまうのを止めたまま話し続けた。]「い、い、いまならっ..まだっ....ぼくがけがしただけなら、いっしょにカミサマのことしらべてて、カミサマにやられたってことに、できますっ.....狗咬さんがアークのひとかもしれないって、こと....ごまかせます!!!」 (1/7 04:57:49)
レイ・ラベット > [まるであなたが、アルマデル局員の*ペルソナ*を被ってると決めつけるような口ぶりで言った。この不毛な戦いを終わらせるための脅しになる可能性があるのなら、なんでもよかったんだ。]「あたらしい能力がどんなか、ぼくもまだ、わかりません。....もしかしたら、狗咬さんを殺しちゃうより、つらいことがおきるかも。勝手に大事な記憶を、うばっちゃうかもしれないです。....やめましょ、.....こんな、こと.....ッッ」 (1/7 04:57:54)
狗咬 当馬 > 「……おいおい、勘弁してくだせぇよ…、アンタぁ……殺されそうだってのに理由が無ェと反撃もロクに出来無ェんですかい………? 流石にあっしも…興が醒めちまいやすぜ………」(片腕を跳ね飛ばされてもなお自分がどうして君を襲うのか、なんて事を気にしてなぜ自分がこんな目に合っているか理解しようとする君の様子に、すっと頭に上っていた血液が降りたのか、ぐずりと鈍い痛みが今更彼の痛覚を追ってきた。アドレナリンの放出が止まったのだ。同時に押し寄せるのは吐き気を催す様な君への嫌悪だ。)「……良う御座いやすぜ、けどそいつにゃちっとばかし条件がありやす……」(彼は刀を鞘に納め、からん、ころん、と下駄を鳴らしながら床にへたり込んだ君へ歩み寄れば力なく気怠げにそう呟いたかと思えば、______ゴシャリ、) (1/7 05:17:47)
狗咬 当馬 > 「アンタは今日からあっし等の奴隷ですぜ、結局不条理に逆らえない奴ぁ意思の無ぇ家畜に過ぎねえんですわ……、だから、_______命乞いをして下せぇ…、それでこの不愉快な終わり方は水に流しやす。」(彼は自分よりとても小さなその身体を裕に超える高さまで足を持ち上げれば体重を乗せてその頭を踏みつけようとするのだ。痛みと衝撃にまともな動きが出来ないであろう君に避ける術があるなら試してみるのも良いだろう。だがそうしなければ惨めに地面に這い蹲ってそのまま彼を貫くか命乞いをするかしか選択肢は無くなるだろう。)「ほぅら…、気ィ変わっちまう前にお願ェしやすよ……」 (1/7 05:17:49)
レイ・ラベット > [犬咬さんが部屋を出るか、レイが殺してしまうのか。運命はどちらかだと思っていたから、緊迫した空気に滑り込む間延びした声の意図も、すぐにはわからなかった。]「じょ...じょう、けん.....?....ひぁ゛ッ....!」[まだ、心臓はばくばくしている。頭を踏みつけられ、硬い下駄で組み伏せられるように突っ伏して、床についた血が顔についてぐちゃぐちゃになってしまってから、ようやく、言っている事がわかってきて。]「.....そん、な.....」[空を舞っていた刀は、糸を切られたみたいにからんと床へ落ちた。脅しだと見抜かれてしまった上で、殺すのか殺さないのか、選べなんて言われたら....]「.....ッう.............ひっ、ぅ.........たすけ、て...くださ....ッ....え、ぇくっ......」[殺せ、なかった。.....それはまだ犬咬さんがカミサマになっていないからなのか、それとも、たとえペルソナをかぶっていたとしても、ということなのか。....レイ以外には知るよしもないことで。顔を涙でぐじゅぐじゅにしながら、か弱い声で命乞いを。....不条理への反旗を翻さない、負けを認めてしまったのだった。] (1/7 05:49:55)
レイ・ラベット > 「......ぅ、.....んくっ.......ゆるして、くあさい。なんでもします、......おこらせて、ごめんなさいッ........」[悔しくて悔しくて、こんな気持ちは初めてで。それでも、まだ生きたいと強く願っているのは、ただ一つ、レイがレイであることの証明かもしれない。 *ぼくは、ぜったいカミサマなんかに、ならない。*....メランコリックは感染型のカミサマである。宿主に希死念慮を植え付ける。そっちのほうがよっぽど、レイが抗いたい不条理なのかもしれなかった。] (1/7 05:50:01)