カルナ・レッディ > 「Who killed cock robin............」口ずさむは、マザー・グース。【クックロビンを誰が殺すか。】───────数刻前の事だった。日本の大企業に就職したと聞いたら、そう裕福でもないのに有り金叩いて父親が送ってくれた記念の腕時計。困った時にはこれを売れと言ってくれた、カルナにとっても思い出の時計……それが動かなくなった。スイス製の時計は生きているうちに壊れる事はないと聞いた覚えがあるのだが、ようするに、修理に出せば治るのだろう。この近くに時計屋があるかと尋ねるために声をかけた局員は英語が通じなくて、『とけい、とけい』と繰り返して必死に自分の壊れた腕時計を指し示していたら、クックロビンはあっちだと、指を指して教えてくれた。 (1/7 23:51:00)
カルナ・レッディ > 「.....こんにちわ?」そうしてたどり着いたあなたの店に今足を踏み入れるのは、一人の男と壊れた時計。ドアを開けた瞬間にカルナは目を見開いて驚き、中をぐるりと見渡して感嘆の声を漏らした。「.............Woah.」「Heavy.」重いを意味するその言葉は、確かに英語であったが、英語を公用語とする彼の国でしか使われていないスラングで。何を意味しているのかは、その感動を覚えたような顔を見れば一目瞭然なのだろうが、きっとあなた───────イメロロギオ・M・イグルーシカには、支離滅裂に感じるのだろう。 (1/7 23:51:06)
外@時計師 > (時刻は『6時をほんの少し過ぎた頃』。それは貴方が言葉にやってきた時間帯だった。きっと貴方に『クックロビン』を親切に教えてくれた局員は、自らの腕時計をチラリと見やってから口にしたことでしょう。)(『18時10分、……今の時間なら〝 大丈夫 〟かな。』)(キリリ、カタン。カキリリリリリリリ────)(──序章──)(『クックロビン』より。)(西日は落ちた。)(死んだ時計を携えて、やってきた貴方はこじんまりとしたそのアトリエに足を踏み入れることでしょう。カラン、と趣味のいいカフェを思わせることでしょう。貴方が感嘆の声を漏らすのも無理はなく、まるで『仕掛け絵本』。伸びる螺旋階段、敷き詰められた無数の時計。置時計と見間違えるほどに大きな〝 砂時計 〟は、今この瞬間。) (1/8 00:23:08)
外@時計師 > (──────キリリ、カコンッ…)(回った。)(貴方が2歩ほど進んだ先で、扉はパタム、と閉じられる。それは風なんかじゃあない。その証拠にキリリリリリリリ…と近くで音が成り響いたかと思い(か羽を携えたハタキがどこからともなくカラクリと共に降りてきて、あなたの服のホコリをパタパタと軽く払うんだもの。)(それが終えれば子犬のような貴方は早く中に入りたいとまた進んでしまうかもしれないけれど………) (1/8 00:23:20)
外@時計師 > 「……………………………──────〝stop 〟。」(そう、〝 待て〟だ。) (1/8 00:23:29)
外@時計師 > 「……A good man takes care of his appearance down to his toes. Otherwise, you can't complain when people literally look at your feet.…(〝デキる男〟は足先まで気を配るものだ。それが出来ないとなれば文字通り〝 足元〟見られも文句1つ言えやしない。)」(その低い声は、秒針に混じって〝上から聞こえた 〟。)「And the so-called good guys. He never forgets to clean the mud off his shoes with the entrance mat.…(そして例の、…所謂〝 デキる男〟は。…靴の泥をマットで落としてくることも忘れないものさ。)」(キリリ、カシャン、カリリリリ……………)「………Let me get my hopes up.(…貴方にそれを、期待しても?)」(夜を纏った調律師は、好奇の音を他所に。その姿を表すことなく〝 あなたのマナー(人柄)を観察(傾聴)〟する。)「Please place your order afterwards.……………(注文は、その後だ。)」(タイプライターは響かない。貴方の〝 感想〟はチグハグでも、しっかり聞こえていたようで。) (1/8 00:23:54)
カルナ・レッディ > 古代ギリシャの舞台装置よろしく、キリキリと落ちてくるハタキに驚いて、カルナは声を上げた。「యబ్బా!(うわっ!)」驚いた時に出る咄嗟の言葉は、高確率で母国語であることが多いという。母国語を見分けるためにあえて危害を加えてみるというのは、スパイを見分ける為なんかに使われた手法だ。だけど彼の驚きの言葉、その口から発せられた音は、アルファベタイズするならばこう。”Yabba"─────日本語のスラングとひどく酷似していた。それでも、完璧な機動要塞たるあなたには、わかるのだろうか。「あ…………ありがとうございます?」ハタキに向かってそう言って、両手をあわせてみた。魔法みたいで最初は驚いたけれど、ここはアルマデル。高性能の機動要塞も存在するのだし奇跡ってほどじゃあないんだろう。 (1/8 01:11:00)
カルナ・レッディ > 『……………………………──────〝stop 〟。』低く響く声、その命令口調に立ち止まる。続く聞き取りやすい英語にはっとして、その途端、カルナは日本語を忘れ、頭の中のスイッチが切り替わる。「....my, feet?(俺の、足?)」”足元を見られる”のイディオムが何を意味するか、そのコンテクストは、カルナには解らなかった。きょとんとして片足を上げ、自分の靴底を見る。とくに見られたからといって、誰かを責めなければならないことはなさそうだと思った。『And the so-called good guy....』「.....Yeah?(はい?)」声がどこからするのか不思議で、天井中を見回しながら続く言葉を耳にする。そうしてようやく、言葉の意図を察して。たぶん、声の主にとっちゃあ責められるいわれは十分にあったんだ。文字通りね。「....OH, I see. ok, ok(あぁ、なるほど。わかりました。)」 (1/8 01:11:10)
カルナ・レッディ > 特に悪びれることはないけれど、素直に玄関マットに足を擦りつけたのだった。彼の国じゃあ、というか、この旧日本を除くほとんどの国じゃあ店員は礼を言わない。礼を言うのはいつだって客のほうであり、とりわけ故郷じゃ、お礼を言われなかったからと言ってタクシードライバーのおっちゃんなんかがねちねちと粘着してくることもままあることで。言う通りにしようじゃないか、”注文の多い時計屋”だなんて、彼は思いもしないでね。「Excuse me, where are you, sir?(すいません、どこにいるんでしょうか。)」Rの音は電話のベルみたいに強く巻き舌で。「I came for have my watch fixed.(時計を直してもらいに来たんです。)」Vの音は、反対に弱く、Wに近く。カルナ・レッディは強い訛りを持っていた。 (1/8 01:11:19)
外@時計師 > (どうやら貴方は比較的『素直』な人間らしい。ハッキリと靴の泥を落として入れと言わずどこか皮肉ったれた言葉にも『嫌な音』を立てずに応じ、挙句物言わぬハタキにさえ〝 ありがとう〟とお礼を零す始末。そんな良い男にゃ当然〝出迎える準備 〟をしなくてはなるまい?)(カチ、カチ、カチ、カチ、カチ、カチ、カチ、カチ……)(時計の針が鳴り響く音。歯車の音。あらゆるオノマトペが入り組み狂った空間にて。しっかりと靴の泥もホコリも落とした『良い男』は、1歩前に〝 踏み出し〟て、声の主に向かって声をかけた。目が見えている貴方に見えない男。目が見えていないのに『その秒針(脈拍)』が視える(聞こえる)男。彼らの会話は今。) (1/8 01:54:24)
外@時計師 > (──────カキン。) (1/8 01:54:30)
外@時計師 > 『Excuse me, 〝 wheRRRe 〟〝 aRRe 〟 you, 〝 siRRR 〟?』(〝カタン 〟。)「【NO 】」(〝開演 〟した。)(…いや、ただしくは…)「『WHERE』『ARE』You『SIR』。」(〝 調律〟が既に始まりだした、とでも言うべきだろうか。その男は果てのない廊下に張り付いた青色の扉から出てきた。手首の義手を確認し、ネクタイを整え、服を手の甲で払い帽子の位置を整える。この時点で分かるだろう。中の壁の薄さがどうだかは知らないが、『部屋をまたいでも貴方の声が聞こえるほどに地獄耳』だということに。その証拠にほら。)(カタカタカタカタカタカタカタ…) (1/8 01:54:40)
外@時計師 > 「You pronounce it like an 『 bell cricket 』…………wherrrrrrrre……………arrrrrre…………sirrrrr………????RRRRRRRRRRRRRRRrrrrrrrr……I wondered which clock had started beeping. We don't have clocks that sing in that ugly way at our store.(まるで〝 アラーム〟だな。リリ、リリ、ルリリリリリリリ……、…だなんて。どこの時計が鳴り始めたのかと。生憎ウチじゃ『取り扱っていない』型だった。)」(方カタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタ……)(〝 チリン〟。)(『調律師』は貴方のくるりとカールの巻いた弦(発音)を伸ばすように一つ一つ上げていく。) (1/8 01:54:49)
外@時計師 > (軽快に鳴り響くタイプライターの音。秒針のように洗礼された歩幅。陽向を衣服に、昼間の陽光と手を繋ぎ、エスニックな香りを纏う貴方から少し離れた場所で彼は立ち止まったのなら、貴方に右手を差し出して問い掛けた。)「Oh, you poor thing. A critically ill patient is sleeping…( 可哀想に。〝時計が止まっちまってる 〟。)」「I can hear your annoying heartbeat, though.(その点貴方は〝元気そう 〟だ。)」 (1/8 01:55:12)
外@時計師 > 「……Bring the watch over here.(時計をこちらに。)」 (1/8 01:55:14)
カルナ・レッディ > 『Excuse me, 〝 wheRRRe 〟〝 aRRe 〟 you, 〝 siRRR 〟?』「【NO 】」「『WHERE』『ARE』You『SIR』。」……第4支部のブリテン野郎共でさえ、ここまで嫌味ったらしくはないだろう。舞台の役者みたいにひどくもったいをつけて,優雅な動きでハットを直しながら遠くの扉から現るは、機動要塞イメロロギオ。カルナはそちらへ視線を向けると、眉を顰めて顔を逸らしてすこしばかり不服そうに目を泳がせた。『 We don't have clocks that sing in that ugly way at our store.──────(生憎ウチじゃ『取り扱っていない』型だった。)』「......」「........」タイプライターくんは、空気を読んで翻訳してくれたんだろう。だけど実際のところ、残念ながらかかれた文字を、この男は読めやしない。あなたの言葉を直訳するまでもなく、英語のままに理解するのさ。【そんなに醜く歌う時計は取り扱ってない】……随分だ。 (1/8 02:35:09)
カルナ・レッディ > 「........」ぽかんとしたカルナの口が発する言葉は、罵倒か憤慨か。「......Cricket?(クリケット?)」「......oh, OH! yeah, cricket, nah, you mean bell cricket, right? I thought....(……あぁ、コオロギ、いや、スズムシのことか!オレはてっきり……)」照れ隠しの饒舌さに自分で気がついてすぐにそれをやめた、という風情で、わたわたとゴルフスイングみたいな動きをしてから動きを止めて、両手を下げるとズボンの両脇へぽふんと当たる。少し懐かしかっただけなんだ、クリケットなんてスポーツは、この旧日本じゃほとんど知名度がないのだから。 (1/8 02:35:26)
カルナ・レッディ > そんなカルナの様子を見ているのかどうか、あなたは時計に対しては打って変わって、随分とやさしい声を掛けた。バツが悪そうに黙りこくって、じわじわとアクセントを馬鹿にされたことに対する腹も立ってきて。うるせぇな、ボケカスが。と心の中で、日本語の語彙には存在しないような汚い言葉でひっそり毒づくと、心音がうるさいだなんて言われたものだからまるで心の中を読まれたような気がして、またドキリと心臓が跳ねた。「....'kay...(………はい…)」言われた通りに時計を出して、悪さをされないかじいっと目を細めて見つめながら、気になっていることを尋ねる。「.....It's a, str- umm....mysterious store, huh? are you from the 4th? someone let me know about here when I talked this. (変な……じゃなくて、不思議な店ですね。第4支部の人ですか?この時計こと話したら、ここに行けって言われたんですけど。)」 (1/8 02:35:34)
外@時計師 > 『......oh, OH!yeah, cRRicket, nah, you mean bell cRRicket, RRight? I thought....(……あぁ、コオロギ、いや、スズムシのことか!オレはてっきり……)』「You thought it was golf cRRicket……(ゴルフの〝 クリケット 〟を思い浮かべてしまった。)」(彼は恥ずかしそうに口の籠った貴方の言葉に続くよう、言おうとしていた言葉を、まるで〝そのセリフ自体自分で話していました 〟と言わんはわかりに間髪居れずに呟きながら。)(チリン、カコン。)(タイプライターを、〝止めた 〟。) (1/8 03:11:57)
外@時計師 > (〝オーダー 〟は聴いた。ならば何も紡ぐ必要はない。調律には耳が必要不可欠。だからこそ、…──────〝ドキン 〟と跳ねたその心臓の音。それすらタイプライターを止めた彼にの耳にゃあ、1層鮮明に聞こえてきていた。嗚呼きっとこれが『昼間』ならば…『あーーーーッ!?!?!!!ハイ、今ワタシのこと内心で貶しましたねッ?!何も言ってない?嘘おっしゃい!聞こえてンだよ〝 音〟が!!!!キィーーーーーーッ!!!!!!』…ぐらいにゃ騒ぎ立ててていたことでしょう。どんなに陽気だってどんなに取り繕ったって、貴方の顔が整っていたって関係がない。下手すりゃ時計は彼が保持したまま、貴方だけ『もういい出てってください!その子(時計)をおいて!!今すぐに!』と言われかねなかった。しかし、今は〝彼(夜) 〟だ。跳ねた心臓の音、それがどんな意味を刺すのか。) (1/8 03:12:25)
外@時計師 > (察しているのか興味が無いのか。いたずらっ子が〝 その肝心なイタズラがバレてしまった〟時見たいな反応をする貴方に対し。)「………………………、………………Shhh...…(シー……………)」(怒るでもなく、寧ろ〝 軽く笑いさえ〟するように肩を竦めては )(のちにカキン、とその場で丁寧に腕時計の蓋を開ける。オートマタか3針式、か。〝 死に続けてからどれぐらい経っている〟か。質感、文字盤の表記数、原因………)「…………………、…」(キリ、………)(……………………………、…)(今、ピタリ。〝動きが止まった 〟。どうやら〝何か 気付いたようだ。〟)「..Do you have a deep attachment to this watch………?(この時計、なにか深い思い入れが?)」(…それに因んでか或いは好奇心か。もちろん、答えるかどうかは貴方次第だ。) (1/8 03:12:28)
カルナ・レッディ > 『.................Shhh...』子供をいなすみたいにして、彼の問いは一笑に付された。なぜアルマデルの中に時計屋があるのかも彼にとっちゃあいまいち要領を得ていないのだが、性格に、丁寧に文字盤の蓋を開ける手付きを見れば、今は邪魔しちゃあいけないんだとカルナに強く思わせて、やはり素直に口を噤んだ。その時計の中を見たあなたは気づくだろう。いいや、もしかしたら中を見ないうちから気づいたかもしれない。スイス製の上等なブランドのロゴが捺されているにも関わらず、金属ベルトの素材は重く、文字盤のガラスは薄く、文字盤はきれいにコピーされてはいるが、中は何の変哲もない、電池で動く安時計。しかし使う分には問題なく、電池を替えればきちんと正確な時を刻むはずだ。『..Do you have a deep attachment to this watch………?(この時計、なにか深い思い入れが?)』「well....kinda.(まあ……それなりに。)」 (1/8 03:50:00)
カルナ・レッディ > 眉をつい、と上げて腕を組み、あなたの後ろで時計を見ながら首を揺らしてそう答えた。そして彼は語るだろう。父親にもらった就職祝いの時計で、父は裕福でもないのに、これは良い時計なんだ、困った時にはこれを売れと言っていたことまで。「....There's a "time difference", you know?(時差ってあるじゃないですか。)」「....Between Japan and my country. It's three and a half hours so...(……ここと俺の故郷とで。三時間半です。)」「I tried to adjust the time and it stopped working...(調整しようとしたら、動かなくなっちゃって。)」つまり、つい最近彼が時計をいじくるまでは、その時計は故郷の時間を刻んでいたということなのだ。突然日本の時間にしようとした訳、そして普段遣いするには些か派手すぎるその時計を、突然箱から開けてみようなんて思い立った訳はまだ、語られない。 (1/8 03:50:10)
外@時計師 > 「………………………………、……」「…………………................... ──────" "That's a nice watch." And it's jumpy and special. (〝 良い時計だ〟)」(貴方の話を聴きながら、一つ呟いた。カキリ、カキリ、キリリリリ、………中の歯車をいじり、何が原因かを探る彼。それはまるでピアノの調律と同じであり、まずは〝 正しい位置に戻すにゃどうすればいいか〟……その全ては、タイプライターを切ったこの〝静寂の中 〟で一つ一つ着実に。無論、そうしていくうちに、その時計は〝 どんな種類〟なのか。どれほどの物価が課せられているのか、どれぐらい使われているのかが分かるのは言うまでもない。なにせ彼は〝 時計師〟だ。 値段に似使わない、背伸びをしたような顕著なデザイン。グラフィック。一見して腕にはめれば煌びやかさは目を引くものであり、店に並んでいたら注目を集めるのは妥当だとも。)(しかし、彼は静かに〝騙った 〟。)「……………………嗚呼。」「…………And it's jumpy and special.(それも飛び切り〝 特別〟な。)」(一等〝 素晴らしい時計〟なのだと。) (1/11 22:22:54)
外@時計師 > 「……………………………........................... ...... "You shouldn't sell this one for the rest of your life."(決して、〝 売らない方が良い〟。)」「………………The moment you sell it, ............ that watch will be worthless to you.(売り捌いたその瞬間、……キミにとってこの時計の価値は無くなるに等しいだろうさ。)」(そして、ひとつも〝嘘 〟はついちゃいなかった。彼は〝調律師 〟であって〝鑑定師 〟ではない。知らない内は〝 特別〟な時計などと言葉遊びをすることさえ許される。貴方がそんな人だとは到底思わないし、思いたくもないけれど、もしもこれを然るべき場所へと売ろうとした時。)(…………〝嗚呼、思ったより安かったな 〟そんな風には思われたくないのだ。正しく刻む時計に偽物も本物もない。100万円の狂った時計と、子供が紙に描いた止まった時計。なれば後者は『一日に2度も正しい時を刻む』ように。)(いいや、もしも貴方がこの時計の本当の〝 価値〟を知っていたら、この言葉だって、あまり意味を持たないのだけれど。) (1/11 22:23:04)
外@時計師 > 「……………Is it okay if I set it to the current time……?(現在時刻に、……合わせれば問題はないンでしょう。)」(キリリ、…………とりあえず。〝 原因〟は分かった。彼は貴方に問い掛ける。このまま〝 直しても良いのか〟と。) (1/11 22:23:07)
カルナ・レッディ > チック…タック…チック…タック……。時計の音というのは不思議なもので。それを耳にする人と状況とによって、落ち着きを与えたり、耳障りだと思わせたり、急かされているように感じさせたりするもので。カルナにとってその”舞台装置”は、その無数の秒針の音は。『................................................. "You shouldn't sell this one for the rest of your life."』彼に、沈黙を聞かせた。「....hum?」肯定とも否定とも取れぬ相槌を投げかけながら、あなたの手元から後頭部へとピントを合わせた。グローブを嵌めた大きな手と”自慢の”腕時計がぼんやりと霞んで見える。チック、タック。その音を普段意識することは殆どない。だからそれに気づいた時は、既に”その音を遮る音が無かった”事に気づいているのだ。売った瞬間キミにとって無価値なものになるだろう、なんて……単なる詩的な哲学的問答には思えなかった。『………Is it okay if I set it to the current time……?』(”直しちまって”も大丈夫そうか。)(”直したいけれど、それでいいのか。”)カルナには、そう聞こえた。 (1/12 13:26:22)
カルナ・レッディ > 公用語だったとはいえ母国でしか通じないような英語知識しか無いのだが、それは許可を求める表現のはずだと思った。「...yes, please. (はい、おねがいします。)」そして、暫しの沈黙の後。話しても良さそうか確認した後に、カルナは続けるだろう。あるいはそれは、時計を直しきった後の話になるかもしれないが。「.... my father rang me and said, "Karna, Have you already gotten a girlfriend? No?"....so I answered. 」親父が電話して来て言ったんです。もう彼女はできたかって。だから答えたんですよ。「"Oh yeah, dad! I'm planning to take her to a fancy hotel next time, with the watch you gave me!"」もうばっちりだって。今度粧し込んで高級レストランにでも連れてってやるつもりなんだって。──────彼が此処へ来た時、ハタキで埃を落とさなきゃならないように見えるくらいよれたパーカーを身に纏っていた。部屋着だったのか?……いいや。「....I can't disappoint him.」期待を裏切れっこない。その台詞が答えだった。 (1/12 13:26:36)
カルナ・レッディ > ───────彼は少し自嘲気味に笑って、両手を広げて見窄らしい今の自分の姿をあなたに見せる。それほどまでに正確に時計の蓋を開ける事ができるのだから、まさか見えていないなんて思いもしないのだ。「 I must be a "cent per cent....."」おれは演じなきゃならないんです。100%の……「"Hero."」ヒーローを。───────この親にしてこの子、といったところだろうか。完璧な親、完璧な息子。そんな、二人の関係を知る由があるのは、今の所はあなただけ。「....After fixing my watch, I should looking for someone can play the role of my girlfriend in a picture. 」「Do you know someone nice? haha.」時計の次は、彼女だな。写真に写ってくれる誰かを探さなくちゃ。いい人知ってる?───そう言って、彼は笑った。苦悩と葛藤を吹き飛ばすみたいに、からっと熱い天竺の風をその瞳に宿して。「hey, Clack-u wala.(ねえ、時計屋さん)」最後に。「I won't sell it.(売らねぇさ。)」「 I won't but I'd like to ask you(売らねえが、聞いてみたい。)」「how much would you price it?(あんたなら、いくらの値をつけるんだ?)」そう尋ねた。 (1/12 13:26:50)
外@時計師 > (それからどれぐらい経ったことでしょう。貴方は彼が喋らぬ代わりに、…時計の最終調整をしているタイミングを見計らい、語った。)『.... my father rang me and said, "Karna, Have you already gotten a girlfriend? No?"....so I answered.』「……………………………」(彼は、何も答えなかった。そんなことは気にしちゃいないと言わんばかりに、貴方は自鳴琴にゼンマイを差し込み回したあとのように、ぽつりぽつりと言葉を吐く。)『"Oh yeah, dad! I'm planning to take her to a fancy hotel-u next time, with the watch you gave me──────……』『....I can't disappoint him.』(虚勢にプライド、それから〝 プレッシャー。騙る貴方は道化のようにおどけちゃいたが、脈拍に合わせて上手に踊れているかと言われれば、答えはNoだったろう。その鳴り方じゃあ内側が痛いだろうに、貴方はそれでも辞めず、今度は高級レストランだの。〝 彼女〟だの。いかにも〝人間らしい 〟貴方の悩み。きっと誰にも言ったことはなくて、言ったらそれこそ〝 虚偽はなんの価値もなくなって〟、だから誰もいないこの時計屋にでも言ったのだろう。)(、………キリリ) (1/13 01:32:15)
外@時計師 > (次の言葉は、…他からすりゃ〝 英語〟、英語さえ理解できない人間達にゃぁ〝 呪文〟に聞こえることだろう。だが彼らの間の中では、今は言の葉は色を持つことなる。)(故に。)(…──────。)(貴方が話し終えた後、彼は静かに口を開いた。)「……...... You're walking around with quite a lot of accessories on you. I'm sure it must be very "heavy.(随分と〝 アクセサリー〟を沢山付けて歩いているんだな。さぞかし〝重い 〟だろうに。)」(今。)「……………Sometimes, do you know how much sora is sold for?"(…時に。キミは、宙(ソラ)がいくらで売られているか、知っているか。)」(この瞬間。)「……..Do you know how much a picture drawn by a famous artist in 30 seconds is worth?(キミは、有名な画家が30秒で描いた絵に、どれほどの価値があるかを知っているか。)」(彼と、貴方の調律は。)「 Do you……(キミは。)」 (1/13 01:32:45)
外@時計師 > 『「──────〝 キミは 〟。」』 (1/13 01:32:57)
外@時計師 > 『「キミが1番に着飾って魅せたいであろう〝 家族 〟を、〝 言い値〟でいいから売ってくれ、と言われたら……売り払うか。」』 (1/13 01:33:09)
外@時計師 > (…カキン。)(〝 整った〟。)「…………………………………、………嗚呼、そうだ。」(ふ、と彼は一つ。これは冗談か、或いはひとつの話題に過ぎないか。カツ、カツ、カツ、秒針を刻むように1歩1歩。それこそ貴方に〝 目が見えていない〟とは思わせないほどにしっかりとした足取りで。)「……………この店にな。」「客が来た。」「ジャラジャラとキミのように『アクセサリー(虚偽)』を着飾った若い女性の。彼女は問い掛けた。」「〝 ねえ?このお店で1番高い時計はなんですの〟?」「……だから言ってやった。」 (1/13 01:33:21)
外@時計師 > 「──────〝 此方になりますが〟。」(カツン。)(貴方の目の前で、彼は止まったと思えば。自らの左胸に手を添えて、軽く貴方の身長に合わせるよう顔を近付けながら、小さく微笑んで見せる。)(皮肉だった。)「ワタシの価値は〝この屋敷 〟で最も高く、そして〝その程度 〟の価値である。」「……………目が見えないと何かと都合がいい。〝 音〟に嘘はない。私はたとえキミがドレスを着ていようがめかしこんで居ようが、…みすぼらしかろうが全裸だろうが、…私はハタキでキミの埃を払っていた。」(彼は語った。ゆっくりと貴方に近付いて、一つ一つ虚偽もなく。)「…………値段を決めるってェのはな。〝価値をそのまま停止 〟させてしまうことなのさ。〝 ねえこれ、10万もするンですよ〟…空や絵画にその瞬間、〝 価値〟は〝その程度 〟に収束するんだよ。」 (1/13 01:33:32)
外@時計師 > 「故に。」「…私は〝どうにかすれば替えがきくもの 〟には値段を付け安いものだと考えている。」「…………………身体を大きく見せるのは動物の求愛行動とよく似ちゃいるが、あくまでも〝 人間〟としての良い男の条件は………………」「……………………自分に自信のある、後悔のない〝選択 〟を取り、いかに前に進めるか。」「………………………、…もしも過去、〝 あの時こうしていれば〟と、…調律乱れた過去があるなら〝 昼間〟にでも店に立ち寄るといい。」「……その時は、……………〝 キミの番〟だ。」(貴方に時計を手渡す彼。その時計は正常に作動しているし、なんの不備だってありゃしない。残るは1つだ。) (1/13 01:33:39)
外@時計師 > 「『───Have a nice trip. (またの御来店を。)』」〆 (1/13 01:33:47)