円澪&雨晴高良

インボルバーver.2

敗北:円 澪 > 『恐れ入ります。走っていくべきかと悩んでいましたが……貴方に運転して頂けるならその方が都合がいい。』大型のボストンバッグを投げ込むようにしながら後部座席の扉を開けて、そのまま液状のものを注ぎ入れるように勢いをつけながらもしなやかに、かつ速やかに乗車すると、シートベルトを確認してから、場合によっては走る気だったと答える。まさか防壁外まで、口にするように簡単にかつ徒歩で向かえるようなわけも無い。少なくとも物理的距離という最も簡単な要害すら何キロかあるだろうが、その辺りは気にしていないらしい。『標的はインボルバー……。落ち着いて処理をしたらどうにでもなるでしょうが、油断は禁物です。私から……どうかはぐれないでくださりませんか。何かあっても、遠くに居たら助けられない。』時代遅れやら旧式やらと散々ないわれをした小銃に代わる新たな商売道具である、対カミサマ用エネルギーショットガン「エルド=SG」。   (1/8 17:47:13)
敗北:円 澪 > 丸太をぶち抜くような破壊力と、弾切れを気にしなくていいというアドバンテージの代わりに、本当に何秒かのクールタイムを背負ったそれを、バッグから僅かに取りだし最終確認だけする。たかが数秒されど数秒。実際に測った訳でもないし体感であるから分からない部分もあるが、実戦とは1秒を30分にも感じるものである。弾が出ないという焦りや、間に合わないのではという緊張。それらのノイズは……結局無視できるものではない。と、これを見る度に思う。使いにくいような気がする時も、多々あるのだけれど……。派手にぶち壊せるというのは、結局大事なことだ。自分から離れないで、離れたら助けられないから。という旨を車内で述べる。ある程度上層部だからといって、ノブリス・オブリージュなど怪物には無意味だ。部下や普通の職員を守る立場でもないし、むしろ守られる立場というのが正確だろう。だが____円 澪は第八支部である以前に戦争屋(プロ)だ。だから、君を守るとそう述べるのだ。『作戦や……あるいは打ち合わせなど、必要ならば今のうちに。遺言なども預かりますけれど。』   (1/8 17:47:28)

雨晴 高良 > 「えぇ、そのつもりです。対象は1体のみと聞いていますから。(彼女が席に着くと同時にアクセルを踏み込み、法定速度ギリギリで飛ばしていこう。1度、赤信号に引っかかったが、逆に自分も得物である消火オノとそのケースを体に取り付ける時間が出来たので好都合だった。助手席に座る彼女の得物と比べるとかなり貧相に見えるが、こう見えて耐久性抜群の特注品だ。雨晴の怪力と合わされば、人骨程度なら粉々に折れるだろう。)・・・作戦ですか・・・一応人気のない廃屋とはいえ街中なので、能力は最小限に。もし一般人に見られたら自治体の職員という体で名乗りましょう。・・・気を抜いてるつもりはありませんが、死ぬつもりもないので遺言はまた今度。(車をしっかりと操作して、細い裏路地を抜けて木造建築のブロックへと入っていく。そして、発見現場となった物件の近くに車を止めつつ、研究員としての注意点を確認しておこう。まぁ、昼下がりにこの不気味な廃屋へと来る人はそうそういないだろうけれど、念のため、だ。)」   (1/8 18:06:47)



円 澪 > 『一般市民の方に見られるのはたしかに問題ですね。貴方も私も……能力を使った日には、多分目立たざるをえないでしょうし。』君が能力を使ったら、目立つ所ではすまないのは百も承知なのだけれど。最終兵器、にっちもさっちもいかなくなった絶望的盤面をひっくり返すワイルドカード。その対価は制圧力に見合う """死""" である。ただ、彼にも苦悩があっただろう。受け入れ難い衝撃や悲痛な叫びがあっただろう。だから___同情の言葉は口にしなかった。『クレバーかつスマートに、持てる火力を投射して叩き潰すとしましょうか。アルマデルの武器は思った以上によく出来ていることですし。』飛ばしているとそう体感できる、窓から駆け足で流れていく風景。通り過ぎていく住居や学校には、今もこんな理不尽を露も知らないひとたちがいるのだろう。   (1/13 12:58:08)
円 澪 > 『ああ___……後は、避難誘導自体は一般の職員の方が奔走してくださっているでしょうから、それを踏まえて。よろしければ、上着を一着ご準備いただいても?』だからこそ_____任務開始だ。『保険には入っていますね?ドライバー。そのまま……狙いを済ませて、アクセルを。叩き潰してくださいましたらお仕事が非常に楽になりますので。』腐った果実をぐちゃぐちゃに潰して組み合わせたような、屍肉のカミ___インボルバー。ただでさえ崩れそうな廃墟の一階を半ば潰しそうに鎮座した怪物は、人気のないこの空間と相まって明らかな異物であり、有り得べからざるものなのだと色濃く主張しているようだった。その遠影に頬杖をつきながら、女は____突っ込め、と呟いた。   (1/13 12:58:21)


円 澪 > 『一般市民の方に見られるのはたしかに問題ですね。貴方も私も……能力を使った日には、多分目立たざるをえないでしょうし。』君が能力を使ったら、目立つ所ではすまないのは百も承知なのだけれど。最終兵器、にっちもさっちもいかなくなった絶望的盤面をひっくり返すワイルドカード。その対価は制圧力に見合う """死""" である。ただ、彼にも苦悩があっただろう。受け入れ難い衝撃や悲痛な叫びがあっただろう。だから___同情の言葉は口にしなかった。『クレバーかつスマートに、持てる火力を投射して叩き潰すとしましょうか。アルマデルの武器は思った以上によく出来ていることですし。』飛ばしているとそう体感できる、窓から駆け足で流れていく風景。通り過ぎていく住居や学校には、今もこんな理不尽を露も知らないひとたちがいるのだろう。   (1/13 12:58:08)
円 澪 > 『ああ___……後は、避難誘導自体は一般の職員の方が奔走してくださっているでしょうから、それを踏まえて。よろしければ、上着を一着ご準備いただいても?』だからこそ_____任務開始だ。『保険には入っていますね?ドライバー。そのまま……狙いを済ませて、アクセルを。叩き潰してくださいましたらお仕事が非常に楽になりますので。』腐った果実をぐちゃぐちゃに潰して組み合わせたような、屍肉のカミ___インボルバー。ただでさえ崩れそうな廃墟の一階を半ば潰しそうに鎮座した怪物は、人気のないこの空間と相まって明らかな異物であり、有り得べからざるものなのだと色濃く主張しているようだった。その遠影に頬杖をつきながら、女は____突っ込め、と呟いた。   (1/13 12:58:21)


雨晴 高良 > 「("保険"というフレーズが耳に入り、思わず表情が強張って。一点物という訳では無いが、それなりに大事にしてきた愛車だ。彼女の提案を最後まで聞き、大きく息を吸う)____確かに、保険は入ってます。ただ・・・(確かに、彼女の提案はとても合理的である。そして、もしこの車が修復不可能になったとしても、第八支部から代車を出してもらえるし、保険料も降りる。幸い、消防官時代に使っていた防護服も後ろに積んである。それを着ておけば万が一、エンジンが爆発したとしても致命傷にはならないだろう。衝撃でガソリンに火が付いたとしても能力を使えば、一酸化炭素中毒などは避けられる。___ふと、必死に頭の中で否定できる材料を探している自分に気付く。しかし、それはどうやら無駄のようだ。諦めよう。)____分かりました。ただ___」   (1/13 13:26:02)
雨晴 高良 > 「__貴方には万が一の時に報告してもらう義務がある。生憎、防護服は一着しかないので。(吸った息を噛みしめた奥歯から吐き出す。カーステレオを切り、おもむろに後部座席へと手を伸ばすと、やけに重く感じる防護服を手に取る。また、ラジオを切ると同時に後部座席側のドア、つまり君が座っている場所に一番近いドアを開き、降りるように促していて。)___先ほども言いましたが、死ぬ気は毛頭ありません。ですが、これは討伐が主目的では無く、その調査及び研究が仕事です。2人とも瓦礫に押し潰されて、全身にやけどを負って、はたまた生き残ったインボルバ―に取り込まれて、使い物にならなくなった。そういった、リスクは避けた方が賢明かと。」   (1/13 13:26:10)


円 澪 > 『……なるほど。了解した。その判断は非常に合理的でしょう。確かに、私も自動車事故というものをしたことがありませんでしたので____』こく、と頷いた後降車し、袖を通さず肩に引っ掛けるようにして防護服を背負う。今すぐに必要というわけではなく、後々使う目的なのが見て取れるだろう。それから、確かに車で突っ込んだら建物が崩れてしまうというのを聞いて____あ、そうだな。と餌を見つけた子猫のように、憎たらしいのか幼いやらの疑問の表情を浮かべ。『ホラ、頭突きは……した方は痛くなくてされた方だけ痛いと、よく言うではありません?』この作戦のなんの保証にもならないようなヤンキーの間くらいでしか通じないような迷信だけ、指をぴんと立て無表情のまま口にする。___指揮官にはまず間違いなくするべきではない特権階級の姿だった。『大丈夫、ガッツと気迫があれば____……多分。後、上には多少上手くいっておきますから、経費と保険料で外車でも……どうです?』   (1/13 13:36:40)


雨晴 高良 > 「(続けざまに話される、思いもよらない言葉に一瞬目を丸くする。ただ、彼女なりの応援なのかもしれないと前向きに捉え)___外車ではなく、美味しい寿司屋をお願いします。では。(次の瞬間、エンジンから低い唸り声が響く。エンジンを高速で回転させた状態でクラッチを入れる、いわゆるロケットスタートをするようだ。数秒もしない内にタイヤもキュルルルルという甲高い音と共に回りだし、引き絞った矢が飛び出すように、車体が前へと動く。)___《ギ ャ ァ ァ ァ ァ ぁ ア ア ァ ァ アア ァ ! ! ! 》(ハンドルを握る手が震える。遠めに見えた肉塊には5つ以上の顔が見えた。顔たちは瞬きのたびに叫び、目を見開く。そして、フロントからボンネット、フロントガラスが歪む。そして、勢いよく視界に飛び込んで来たエアバッグに顔全体を引っ叩かれて、____気を失った。)」   (1/13 14:01:44)

円 澪 > 『___インボルバーの討伐には、小型の個体である場合は自動車で轢くのが有効。ウン、ユウコウ。』昔友達とドライブに出かけて、鹿のような動物を撥ねたことがあった。絵面としては大体そんなものが一番似ていたと思う。どちらが上げているのやら分からない断末魔の悲鳴。めし、あるいはみき、という足の裏側から這いずってくるような命を潰す音。あーいったなあ、とぼんやりそれを見送ってから____インボルバーは割と小さい個体ならこういう手段が有効だな。と頷いた。『……んー。よ、いっ、しょ。っと……。生きていらっしゃいますか?死んでいらしたら死んでいる、生きていらしたら生きていらっしゃるとお返事をくださいましたら幸いです。』ドッキリや洒落というには少しやりすぎなくらいに凹み、歪み、ペシャンコになりはぐった車体の、屋根(ルーフ)部分を___乱暴にエルド=SGで景気よく吹き飛ばし、余った残骸をテコの原理で銃本体をねじ込んでばきばき、と引き上げれば、真意を知らせぬような無表情で、生きてる?と問いかける。   (1/13 14:13:46)

雨晴 高良 > 「(___ 炎。気を失っている時に彼は炎を見た。それも真っ黒な炎を。)_____ ・・・俺は、大丈夫です。対象は・・・どうなりました・・・。(真っ白く膨らんだエアバックに顔をうずめた状態で目が醒める。それも、後から来た女性がぶっ放したショットガンの銃声が鼓膜を叩いた衝撃で、だが。吹き飛ばされたルーフ部分が音を立てて床に落ち、辺りに熱を感じない事から、最悪の事態はまのがれたことを確認する。ただし、対象を討伐できたかは別だ。案の定、視界はエアバッグに遮られている、ただし女性の声も聞こえてはいる。先ほど無茶な命令をだした女性の声だ。)」   (1/13 14:28:35)

円 澪 > 『ぶっ潰れておりますね、お車の下で。わかりやすい比喩を致しましたら、ブルーベリージャムを思いっきりこぼしたような。』もちろん、無事に討伐は完了した。ただ、他のしているようにスマートなものでも、格好がいいものでもない。単に重さで叩き潰しただけだ。絶妙に思い出して来そうな比喩で、討伐は完了したよ。とくすりとも笑わぬまま親指を立て。『時に、ミスター。我々は車でこの辺りまで来て___周辺は避難誘導が行われている。つまり、タクシーやバスなどは望めないということになります。ミス・スズシロがお迎えを寄越してくださる……というのはなかなか有り得なさそうでしょう。』すぐには立てないだろう彼を抱えて【ライセンス:災害救助】鋼の棺桶になりかけた車内から助け出す。それから、おもむろに間を空けてから口を開き……『帰りは、おそらくはこのまましばらく歩きですが………。マラソンのご経験はおありか。』   (1/13 14:46:03)

雨晴 高良 > 「(腰が抜けて、抱き上げられた猫のように車体からズルリと引き抜かれた男は大きく息を吸って。)___ イテテ・・・それは、何より・・・。(『ぶっ潰れておりますね、お車の下で。』という言葉が聞こえ、安心したように息を吐く。ただ、呼吸のたびに胸の辺りが軋むような痛みが走っていて、骨折してるのは間違いないだろうと判断して。ゆっくりと呼吸を落ち着けていたが、『マラソンのご経験は』と聞かれれば)・・・申し訳ありませんが、肺に負担がかかる運動は少し厳しいかと。・・・此処ら辺りは以前来たことが有ります。適当な宿泊施設の場所も覚えてるので、静養してから戻りませんか。___一仕事終えたなら、これくらいの休暇は妥当でしょう?(地面に投げだしていた足に力を込め、弱弱しくも自力で立ち上がって。そして、的確に自分の状態を判断した上で有休の提案をしてみよう。)」   (1/13 15:09:21)

円 澪 > 『____ふむ。いざとなれば一駅分程度、貴方をこのまま抱えて歩く覚悟でしたが、左様でしたら渡りに船だ。多少羽を休めてから帰投したくらいで、それほど文句を言う方でもないでしょうし、ミス・スズシロは。』このまま。つまり往来をお姫様抱っこで2、3キロ余り歩く気でいたが、この近辺の土地勘があるなら楽だと頷く。結局移動手段は人力だとしても、経路の有無は"""持ったままでいる"""ことが一番苦しい重量物の扱いにおいては大切な部分である。『寿司、でしたか。それらをひとまず貴方にご馳走する役目は、経費等の申請をした後ほどになりますが___……時に。』とりあえず約束を果たすのは後になることを伝えれば、おそらく何も止めなければこの女は君をカーナビ代わりに、目的地まで途中途中休みながらにはなるにしろ運び込むことだろう。『この辺りには、甘いものが美味しいお店はあるのでしょうか。』_____ほのかに口元を緩めれば、せっかくというなら出かけるのにも付き合って。と彼に微笑を向けた。   (1/13 15:56:06)

雨晴 高良 > 「(流石に女性に担がれたまま遠距離移動は自分としても恥ずかしいので、提案を飲んでくれたことにホッとした。彼女の性格的にお茶目な嘘を言っているわけでは無いだろう、そういうヒトだ。ゆっくりとした動きでひしゃげた車から必要最低限の荷物を取り出す。そして、抱えられることを拒み、君の肩を借りることで承諾してもらえば)___えぇ、餡子が美味しいと噂の和菓子屋が近くに有った筈です。回復を待ってからであれば、ご案内します。(少し間が開いた返事だった。ふと、もう一つの噂を思い出したのだ。仏頂面の女性がひたすらにケーキを食べ続けていたという平和な噂を。もしかしたら___いや、これ以上は考えないでおこう。今回の任務は成功だった、加えて2名とも生存している。それで充分なはずだから。)」〆   (1/13 16:13:05)