ジェンヌ&雨夜鳥

Pinky@Jenne > (──────────カツン。カツン。透明なガラスのハイヒールが、高く鳴り響く。)(天気は大晴れ、気温はほんのちょっぴり肌寒いくらい。太陽が、少々照りつけてほんのりと肌を温めてくれるくらいだ。)(カツン、カツン。)「さて、本日の任務は『二人菓子』の調査だったか。」「君と二人っきりの任務は久しぶりだねぇ、"シノギちゃん"。」「ちゃんと調査ができれば、帰りにご飯にでも行こうか。好きなものを食べるといい。」(彼女は貴方の目線に合うように、貴方のもとでしゃがみ込む。)(夜のドレスを纏った彼女は、貴方の頭をよしよしと撫でようとするだろうね。完全に『子供扱い』してるよう。)「始めようか。"シノギちゃん。"」(彼女はカツンとヒールを鳴らして立ち上がれば、手をつなごうとばかりに手を差し出してさ。保護施設内の、二人菓子の様子を観察しに向かうの。)   (1/8 23:55:57)

らくだ@雨夜鳥> (肌寒い、トは行っても普段よりは温かい外気にふれて、その猫毛はいつもよりほんの少しだけご機嫌らしい。頭に触れる君の手を享受して大人しくにへ、と笑ったのなら、あらためてきゅっと顔を引き締める。) 「ん……ふふ、んむ……わたし、子供じゃないのに。」(君は彼女の直属の上司であり、ほんの少しの憧れだ。大人びた物腰と頼れる強さ、暖かさと安心感、それから、それから。今のその夜のドレスだって、彼女が着たらきっと似合わない。今の自分が嫌い、と言うわけでは無いけれど、それでも少し。君に、憧れているの。)「はぁい、たいちょ。……あれ、ん、ね。」(君と共に管理室に入り、目的のものが収容されているケースを開ける。そこにあるのは空の雲をぎゅっと押し固めたみたいなふわふわで、ほんのり甘い匂いのする可愛いお菓子だ。)「おいしそう……食べても良い、のかな、」(まてをされた子犬のように彼女は目を輝かせ、わたあめにじぃと見入っている。隊長、上司、おねえさま。彼女はあまりに幼稚ですから、導いてくれると、嬉しいのだけど。)   (1/9 00:09:44)

Pinky@Jenne > (トントン、カツン、カツン。)(ピッ。)(彼女は優しく微笑むと、貴方の手を取って下へ下へと歩んでいく。研究施設の、地下奥深く。入り口にのみ監視カメラが仕掛けられたその場所で、彼女は白い息を吐いた。)「子供だよ、君はまだまだ。これから沢山のことを知っていくんだろう?周りのすべてが輝かしくみえて仕方がないだろうさ。」(彼女は影に表情を隠して、つぶやく。)「本当に。」(カツン、カツン。)(ちょっぴり憧れられているのに、気づいているのかいないのか。彼女は君の手を引いて、下へ下へと進んでさ。)(ガチャリ、きぃぃいいいいいい。)(カチャリ。)   (1/9 00:49:39)
Pinky@Jenne > (あなたと共に扉の中へと入っていった彼女は、カミサマが収容されたケースたち。それも比較的安全なものを取り出しては、蓋を開けた。)「よし、研究を始めようか。使うのはこの薬品と、この薬品と。待ち給えら駄目だよ食べては。死んでしまうことすらあり得るんだ、私は優秀な部下をこんなところで失いたくはない。」「好奇心旺盛なのはいいことだ。だが、無知な探究心は時として身を滅ぼすことを忘れてはいけない。」(彼女は次々と研究用の薬品を棚から取り出しては、ビーカーに注ぎだす。それから、シュワシュワと二酸化炭素を発し続ける不思議な液体を貴方に渡せば。)「これなら飲んでみてもかまわないがね。」(なんて、いたずらっぽい笑みを浮かべてみたりして。)   (1/9 00:49:49)

らくだ@雨夜鳥 > 『子供だよ、君はまだまだ。』(なんて。彼女は君の本意に気付かないままに「もう16さい……」なんて口を膨らませ、君の後ろに続くのでしょう。彼女は君のその影の色に気付かないままに。)_____『待ち給えら駄目だよ食べては。』「えー……」『これなら飲んでみてもかまわないがね。』「ん、ふへ、たいちょーすき」(君の一挙手一投足に細かな反応を返しながら、君の用意する薬品をバットに丁寧に並べていこう。彼女の表情は他の職員に比べればかなり乏しい方だけれど、同じ小隊の同じ仲間なら。君ならきっと、今日の彼女はかなり表情が豊かな方であると分かるのでしょう。)「えっと、これと、これも。」(彼女も一応、【医療】の知識がありますから、薬品の類いには詳しいのです。調査に使うピンセットやわたあめを扱う為に必要な道具も、いくらか調達させて貰いましょう。ここはアルマデルの研究室。ヒトガタのカミサマだって扱うのですから、それなりの道具は一通りある筈だ。)   (1/9 01:11:23)
らくだ@雨夜鳥 > 「そー、そ。これね。」「傷を治したり、」「もうひとりのわたしと会えたりする効果も、あるんだって。」( 彼女はカーディガンを脱いで、 小さなビニール袋を手にはめる。台の上にわたあめを置いて、手術を行う外科医の様にそれを見下ろした。)「……、」「たいちょーはさ、」「もうひとりの『自分』に会えたら、どーする?」   (1/9 01:11:31)

Pinky@Jenne > 「そうだね、君はもう立派な16歳だ。なら、二人菓子を食べちゃあ危険なことくらい、わかるだろう.......?」「これは、いつか大切な人を失いそうになったときに。そのひとに、食べさせてやってくれないかい。」「私も、できれば君が傷つくところは見たくないな。」(彼女は貴方に、優しく語りかける。ベールに包まれた表情は、彼女がライトをつけたことで漸く先が見えた。彼女は、"嗤っていた"。彼女は塩素系液体や、酸性の液体などの薬品を並べ終えれば、対象の一部をピンセットで切り取り、プレパラートに挟み込む。それから、量子顕微鏡にプレパラートを挿入しては、観察段階に入るでしょうね。穴に目を近づけて、使っていない方の片目は閉じて。そこに広がるのは、量子物理学の、果てしない世界。彼女だって一端の学者だ、もしかすると彼女にも研究をすることへの歓び、なんてものが多少なりともあるのかもしれないね。)   (1/9 11:00:01)
Pinky@Jenne > 「───────............................................もうひとりの、自分。」「................................そうだね。」「だ.............................」「.,.................」「そうだね、その余りに、思わず口説いてしまうかもしれないね。」(彼女は顕微鏡から目を離すことなく、拡大縮小を続けて対象を観察しながら、その問いにつまりながらも答えるの。)「最も、その効果としてはもうひとりの自分にあった瞬間、死んでしまうらしいが。」「だから、帰りに綿がしを買ってやろうじゃないか。食べちゃあ駄目だぞ。」   (1/9 11:00:17)

雨夜鳥 志乃紀 > 「たいせつなひと。」(君の言葉をぽつりと反芻する。大事だった人、愛した人。幸せにしたかった人、笑っていて欲しかった人。ずっと傍に、居て欲しかった人。頭に浮かぶのはかつてのそれだった、たった一人。あたらしく、そう思える人が出来るのかな、なんてぼんやり考えて、ほんの少しだけ会いたくなって、寂しくなって苦しくなって、頭をぶんぶんと横に振った。)(泣いてしまいそう、だったから。)   (1/9 11:17:17)
雨夜鳥 志乃紀 > 「そうだね、その___」「_____死んでしまうらしいが。」(顕微鏡を覗く__もとい、何か一点を注視する、と言う行為は酷く無防備でかつ楽観的なものだ。裏切り者のペルソがいるらしいこの研究所内で、ここまで無防備で居られる理由など、彼女の知る限り二つ。自分が強いから殺されないと驕っている。もしくは……、自身がペルソナである、のどちらかだ。出入り口にしかカメラの無いこの研究室。降りてきた階段は細く暗く、彼女と君の体格差ではきっと襲われてもきっと彼女は逃げ切ることは出来ないでしょう?)(だから。)「えへ……、じゃあ、我慢。たいちょーやさしい、ね。へへ」(彼女は君が顕微鏡から目を離さないうちに【■■隠避■■】し、そしてその手にメスをもった。)「たいちょー、わたし何しよう。この薬?どうつかう?の?」(あくまで研究のお手伝い、ですから。台の上に開けられたそれを細かく切り離し、いくつかのシャーレに等分に分けていこう。君の置いた薬瓶に視線をやり、ほんの少しだけ警戒しながら。)   (1/9 11:17:25)

Pinky@Jenne > (貴方の大切な人は、誰でしょう。)(彼女は、フフフって笑いながら、ゆっくりと顕微鏡から目を上げる。エキゾチックで妖艶なアイラインが引かれた彼女の目から、貴方の元へと鋭い視線が注がれるのさ。)【第六感】「"シノギ"ちゃん。」【第、六感】「今ァァァ.............」「────────...........................ふむ。」「何でもないよ。続けてくれたまえ。」(彼女は棚を漁りながら、君に指示を出すだろうね。)「ビーカーAと書かれた物に入れられた薬品と、ビーカーBと書かれた薬品を、よぉぉぉく混ぜ合わせてくれ。調合したものを、今からそのカミサマにかけて反応を見てみよう。」「肌に触れてはいけないから、これを装着して行うようにね。」(彼女は君に、棚から見つけたビニール手袋を投げ渡すでしょう。そしてまた、彼女は棚を漁りだす。)「混ぜ終わったら教えてくれ給え、すぐにそちらに向かう。」   (1/9 11:48:47)

雨夜鳥 志乃紀 > (名前を呼ばれても、彼女は返事をしなかった。否、気付かないふりをした。こんな密室に二人きり、聞こえないわけも無いでしょうに。)(彼女の心臓は早鐘をつくようにざわめいている。自身の上司が、憧れが、もしかしたら、もしかしたら、なんて。用心するに越したことはないし、無責任な信頼を抱けるほどのばかであれば、彼女は今頃こんな所にはいないのだ。)(彼女はばかで、弱くて無力だけれど、それでも、それだけなんかじゃ無いのです。) 「はぁいー」(彼女は君の指示通りに薬品を混ぜることだろう。君に渡された手袋を重ね、念のためにとマスクをし、ゴーグルも装着して。メスは左手に離さないまま、彼女は器用に右手で薬品をかき混ぜる。)「おわったよ、たいちょ。……これ、どんな薬?」(君との間に机を一つ挟んで、彼女は君の背を見つめるでしょう。)   (1/9 12:13:48)

Pinky@Jenne > (彼女は、貴方が『おわったよ、たいちょ。……これ、どんな薬?』と、聞いた瞬間。またも、"貴方に背を向けて"嗤う"のさ。)「ああ、それは...........」(彼女は振り向いて、貴方を視界に入れた瞬間。怪訝そうに、顔を顰めてさ。)「待てシノギちゃん。君一体、何と何を混ぜた?」(そこにあるのは、空になったAのビーカーと。"先程よりも中身の量が増えている"Bのビーカー。)「待ち給え、今すぐそのビーカーから離れるんだ!」(言い終わる頃にはもう遅い。貴方がたった今混ぜたのは。)("酸性の液体と、塩素系の液体。")("混ぜるな危険"の、代表例だ。)(ゴーグルを誰にも言われずに装着したのは賢かった。確かに、貴方は目もとの被害は免れることができるだろう。)   (1/9 12:53:51)
Pinky@Jenne > (だが。)(貴方がつけたマスク。それでは、日常のウイルスや細菌を防ぐことはできても。───────────発生した、"塩素ガス"までは、防ぎ切ることはできない。)(彼女がたった今、漁っていた棚から取り出した。...........................ガスマスクのような、ものでなければ。)(彼女はゴーグルとマスクを装着し、速やかに緊急事態ボタンを押すだろうね。)(鳴り響くサイレン。)(彼女は勢いよく貴方の元へと駆け寄れば、貴方のマスクを剥がし、急いでガスマスクに付け替えさせるだろう。)「さて、『塩素ガスの中毒症状』についてだが。窒息感などの呼吸器症状や、中枢神経症状を引き起こすことがある。」   (1/9 12:54:15)
Pinky@Jenne > 「まあ要するに、君はしばらく動けないだろう。」(鳴り響くサイレン。あたり一面に充満する、塩素ガス。)(これでは、ボイスレコーダーに音声が記録されていようとも、何を喋っているかも分からない。)(これでは、君がもし監視カメラを起動させていようとも。充満するガスと消火用スプリンクラーのせいで、何が起こっているかも分からない。)「 .....................................あぁ、可哀想なシノギちゃん。私の犯してしまった"致命的なミス"のせいで、今まさに危機に晒されている。」(ガスマスク越しに、彼女は語りかける。)「─────────ごめんね。」(彼女は、貴方にだけみえるように、顔を覗き込んで。)   (1/9 12:54:37)
Pinky@Jenne > ("嗤う"んだよ。)   (1/9 12:55:32)
Pinky@Jenne > (それから、貴方にだけ聞こえるように耳元で、一言。)「隠し事は、いけないよ。」   (1/9 12:55:42)

雨夜鳥 志乃紀 > 『待ち給え、今すぐそのビーカーから離れるんだ!』「ぇ、」(君のその声が聞こえた頃には、もう遅かった。)(じわり、ふわりとあふれ出るその異臭に気が付いたとき、彼女は膝から崩れ落ち、涙を流しながら咳き込んだ。軽い症状は咳に流涙、胸部の灼熱感から嘔吐、頭痛、発汗……悪化すれば呼吸困難に皮膚のただれ。最悪の場合で死に至る。マスクを着けていたとは言え、直近で言われたとおりに必要以上にかき混ぜたのだ、まともにしゃべれる範疇は超えている。)「な、ん……う゛、ぇ“っ……、」(君はまるで『そうなることを知っていた』ようにガスマスクを取り付けて、探すこともせず緊急ボタンを押した。ガスが発生したときに真っ先にすべきなのは換気だろうに、ドアを開けることすらしないままに、そんなくだらない毒ガスの情報をペラペラと。)   (1/9 13:40:44)
雨夜鳥 志乃紀 > 「ぅ~……、ふ、」(でも、きっと貴方も何か一つ。『致命的なミス』を、犯しているの。君がこちらをのぞき込んだとき、彼女もまた、苦しそうに【わらって】みせた。)   (1/9 13:40:56)
雨夜鳥 志乃紀 > 「、」(ガス、というのは一体どこまでが『一つ』なのでしょうね。分子一つ?粒一つ?それとも。 それは砂山や歴史、ゴミ山のそれとおなじもの。どれか一粒、どれか一日、どれかひとかけらじゃそれにはなり得ず、その群全てをあつめて『一つ』とするのである。……ですから。)「お、ね……い、か、さ……、」(彼女の能力は、『自分の触れたものの状態を、消費する容量×1ロル分遡らせる』。このガスは2ロル前に、Aの薬品とBの薬品が混じり合って出来た『ひとつ』の塊である、から。【容量3消費:塩素ガスを、混ざる前の薬品A、Bに分解し、それぞれのビーカーへ戻します。】それは、映画の逆再生ボタンでも押されたかのように。周囲に漂っていたガスは分離し、それぞれの瓶の中へ綺麗に収まっていく。)   (1/9 13:41:06)
雨夜鳥 志乃紀 > (その場に残るのはもはや何の意味も無いガスマスクを着けた二人と、そんな二人を無情に濡らすスプリンクラーの雨粒と。それからそれから、必要も無い応援の職員を呼ぶ、緊急サイレンのけたたましい音のみである。)「う゛ぇ、ぇ……っ、」(彼女はガスマスクを外し床に吐瀉物をまき散らす。立ち上がることも出来ないまま力なく床に倒れ、胸を上下させながら、彼女は途切れ途切れに声をだすの。)「た、ちょ……、えへ。」「“ミス“、は、ね。しかた、ないよ。」(そう言って彼女は自身の衣服に隠したボイスレコーダーを──君が薬品Aと薬品Bを混ぜるよう指示した声の記録されているそれを──、左手に持っていた馬頭で破壊した。)(______もうじきに、他の職員が来るでしょう。)   (1/9 13:41:15)

Pinky@Jenne > (ご明察。)(そう、彼女は最初から、"君に塩素ガスを吸わせるつもりで"わざわざ隔離されているこの研究施設へ行き、"カチャリ"と、鍵を閉めた。簡単には、逃げられないように。そう、わざわざ棚を漁っていたときも、貴方に手袋しか渡さなかったのも、全てはこのため。)(彼女は怒ってなどいない。)("探索先が二人菓子に決まった"その時点から、彼女はこの"不運な事故"を起こすつもりだったのよ。)(君の隠し事など、はじめからどうだってよかった。)(君の命だって、同じことだ。)(『ただ、一つ貴方にミスがあったとすれば、それは。』)   (1/9 14:16:36)
Pinky@Jenne > (彼女はゆっくりと立ち上がれば、ふぅぅぅ。とため息を付きながらガスマスクとゴーグルを脱ぐのさ。そして、何より温かい目で貴方を見下ろしては、)「私のミスの尻ぬぐいをさせてしまった。」「─────────────ありがとう。」(彼女は、自分の胸元からボイスレコーダーを取り出せば。"ピッ"と音を立てて、録音を終了した。)(ここからは、オフレコで。)(彼女は、ゆっくりと貴方を抱きしめて。貴方の頭をさっきのように、愛おしそうに撫でながら。)「愛しているよ。心から。」(『彼女の前で、涙を流したことだ。』)【能力発動】『吸涙鬼』より、『できることなら、あの時のように。』【2ロル前からの彼女の台詞行動すべてを、なかったことに。】『容量2、消費。』   (1/9 14:16:53)
Pinky@Jenne > (彼女は、貴方が唐突に目を覚ましたかのような反応をするだろうね。)「気がついたかい、シノギちゃん。」「君はさっき、私のミスで危険な薬品を混ぜ合わせてしまってね。気絶しまっていたんだよ。」(抱きしめたまま、そうっと顔を覗き込んで。)("嘲笑った。")「もう大丈夫だよ換気なら済ませてあるし、薬品ももとに戻しておいた。実験は終わりだ。ほら、さっき研究員を呼んでおいた。もう、来てくれたようだよ。」(扉の向こうからは、『大丈夫ですか!?』『返事を!!』と、焦った研究員達が下ってくる音が聞こえだす。)「ほら、行こうか。」「彼らが待ってる。」(彼女は"カチャリ"と鍵を開けて、あなたの手を取り。向こう側へと、足を踏み出した。)【〆】   (1/9 14:17:19)