α-007&皇帝

【一娩望坊 ver.1】

皇 帝 > シュコー….シュコー…..汚染された空気を99.9%濾過するガスマスクをつけて、いや残りの0.1%はどれだけ有害なんだとか、研修で戦闘訓練課程より先に壁外調査実習を先にやるのは何でだよバカかとか、隣に立っている監督官の”先輩”は何で身長2.5m以上の巨大なロボなんだ。とか、そういう疑問は、目の前に黄ばんだ薄茶色の荒野が広がる今でも、まだ頭の中に残っていたんだけど、時間はそう待ってはくれないらしいな。思わず俯いてしまうよな。俯いたついでに、手首辺りについている、酸素残量を示すメーターが100%から99%に減ったのを見てしまうよな。周囲には白骨化した哀れな誰かの死骸。折れた枯れ木。錆びた自動車のフレーム。当局からは任務達成まで帰ってくるなって言われてるしな。病みそうだよな。   (1/12 15:41:34)
皇 帝 > 「えー…それでは….午前9時23分、ただいまより、防壁外、市街地調査実習を行います。007-a……先輩?今日はよろしくお願いします。本当に」防護服の胸元についたマイクに顔を俯けて日付と時刻を申告して、今度は首が痛くなるくらい顔を見上げて、隣のフルメタルウルフって感じの顔に目を(あれ目だよな?)目を合わせてそう言った。先輩、本当に頼みますよ。(この核戦争後の世紀末みたいな世界で俺が生きるか死ぬかはあんた次第なんですよ!監督官)挨拶を終えて、当局から支給されたそこらへんの中古車ショップで売ってそうな荷台付きのトラックを起動する。「では…市街地まで…運転します」死ぬほど行きたく無いけどな。「すみません、荷台の方に乗れそうですか?」運転なんて。   (1/12 15:42:40)

風鈴@α-007 > (人類が住まうにはあまりにも過酷すぎる環境。汚染されてしまった空気は、澱みアンモニア臭のようなきつい匂いが漂っている。罪深き人間を粛清するためにか"カミサマ"という未知の生物が彷徨う世界。それを知らずに生きているニンゲンと、これより退治に向かうニンゲンが別れるのがなぜなのか鉄の塊である自分には理解できない。白骨化した生き物やニンゲンはまた誰にも知られずに眠りにつき、そして風に流されるのだろう。横にいる彼は可哀想なことに任務達成まで帰ってくるなと言われているのを目撃した。さながら"神の子(生贄)"に近い貴方は僅かに体が震えている気がしたが、気のせいかもしれない。酸素メーターが文字通り"命綱"早めに終わらせてあげないと地面に埋まったお仲間と一緒の末路を辿るのだろうことは、ロボットのα-007でも分かり)   (1/12 15:58:59)
風鈴@α-007 > 『問題ありません。私の名前はα-007(あるふぁーぜろぜろせぶん)です。今回は監督官故精一杯頑張らせていただきます』(スピーカーが搭載されているのか、低い男性の声が貴方の鼓膜を震わせることでしょう。ウィン……と皇の視線を合わせるため下を見てみるがますます普通だと思ってしまう。分析結果、貴方は戦闘に不向きなタイプだと考えられる。本来ならば支援に徹底し、現地調査はしないほうがいいと思うがニンゲンの考えはよく分からない。荷台に乗ってくれと言われたのでコクリとうなづけばトラックに乗り込むと同時に銃を確認する。皇には武器らしき武器を渡すべきだろうか。いや、まさかここで武器なしなんてことはないだろうと思っているが……【視覚にて皇 帝さんが武器持っていたかを確認したいです】)   (1/12 15:59:08)

皇 帝 > ((『今回は監督官故精一杯頑張らせていただきます』と俺を一番安心させてくれるセリフが聴けて。さて我らがメシアも乗車したし、そろそろ行くかとアクセルを踏んで時速100km出るかも怪しいノロマなトラックが動き出して、あぁ、市街地まで30分はかかるんだろうなぁ、俺それまで生きてるかな…と生存本能が掻き立てていた時だ。(気が付いたらいなかった、なんて事無いよな?)不意に不安になった俺は、バックミラーに目をやった。そこに写るのは、こちらを凝視する……目、目なんだろうか。金属製のあれがジロジロとこっちを向いていた。   (1/12 16:24:07)
皇 帝 > (な、なんだ?やっぱり荷台は不満だったのか?俺なにかしたか?早くも減点対象なのか?)おかしいぞ、俺は確かに、発信する前に左右の後方とドアロックとシートベルトを確認したはずだ。これはオートマだからローギアから発進しなきゃ減点なんてこともないよな?「……あっ」扉についている。アレだ。(サイドミラー!サイドミラーが下を向いたままじゃねぇか!)俺はとっさに窓を開けて、後ろに聞こえるように、大きな声で「あ、いえね!これは違うんですよ!私は下向きのサイドミラーの方が後ろを見やすい特異体質でしてね!」ヘラヘラしながら媚びる。悪いか、仕方ねえだろ。俺は絶対に研究員になりたいんだから、この滅茶苦茶イカしたロボと違ってただの人間なんだから、監督に媚びるくらい許してくれ。俺のモゴモゴとしたマスク越しの声が、風の音と混じってどれほど聞き取れるかは、俺には分からない。市街地まで、あと20分はかかりそうだった。   (1/12 16:24:13)

風鈴@α-007 > (無事に地図を確認した後発進したが、武器がないことに気がつくと幸先が不安となる。ニンゲンは弱い生き物だ。自分が殴っただけで血を流してしまうような生き物。カミサマの中には銃撃にも耐えるような存在もいる。心許ないかもしれないが、武器を持っていくのは基本中の基本ではないだろうか。それともコードが特殊なものなのか。聞くべきかと悩んでいると、閉められていたはずの窓が開き)「あ、いえね!これは違うんですよ!私は下向きのサイドミラーの方が後ろを見やすい特異体質でしてね!」『そうだったのですね。ニンゲンにも色々な方がいらっしゃりますね』(咄嗟に言われたのはサイドミラーについてだった。よくよく見ると確かにサイドミラーが下向きになっていることが確認できる。そのような体質は聞いたことがないが、もしかしたらこれが彼の能力なのかもしれない。と、なると武器を持たずにカミサマと対峙することになってしまったらそれこそ大変だと思えば)   (1/12 16:37:42)
風鈴@α-007 > 『武器持っていない様子でしたが、大丈夫でしょうか。貸しましょうか?』(媚びを売られていることに気が付かず本題の【武器貸し出し】についてを口にする。もしかしたら聞こえていないかもしれないが現地に着いたらどうなるか分からない。強敵なカミサマだった場合貴方を庇いながら攻撃できるかは怪しいし、最悪2人ともお陀仏だってありえる。自分の力はあくまで守ることしか特化していない。自分を行かせたのはカミサマ退治は研修生にやらせろという暗示の可能性がある。それだけ期待されているということは凄いニンゲンなのだろう。体つきはダメでも、能力が強いとか。きっとそうに違いないと妙な期待を寄せていて)   (1/12 16:37:51)

皇 帝 > ボーボーに吹く風音とヴィィィイイインンン!!という今にも死にそうなエンジン音が響く中、俺の命乞いにも似た媚びへつらいに対して返ってきたのは、予想よりずっと、より現実的に俺の生死を左右する音だった。『武器持っていない様子でしたが、大丈夫でしょうか。貸しましょうか?』ボリュームダイヤルを捻ったみたいに落ち着いた声色はそのままデシベルを増加させ俺の耳元まで届いた。「武器ぃ!?武器って……えあぁっ!?」そうだ武器だよ!お前これからエゲつない殺人モンスター相手の調査に行くんだぞ、何手ぶらで来てんだよ!?ブレーキを踏む。ギアをパーキングに入れて、ドアロックを解除する。少し急に止めてしまったから、荷台に乗っていた監督官は大丈夫だうかと心配するより先に「あ、えぇ!お願いします!絶対に欲しいです!軽いやつ!」俺は多分、もうこの頃には点数のこととか研修制度のこととかはどうでも良くなっていて、ただ、生き残りたい一心だった。「あっ、急ブレーキ大丈夫でした?」だから心配するような一言は後から来たわけだ   (1/12 17:01:28)

風鈴@α-007 > (キキィィィィ!!!ただでさえ寿命が短いであろう車から悲鳴が上がる。どうやら貴方はことの重要性に気づいているようであった。武器についてあのような反応だったということは本当に一般人から来たのかもしれないなと思ってしまう。戦い慣れをしていないならばまずは訓練から入るべきだろうに上のニンゲンは何を考えているのだろうか。確かにニンゲンは吐いて捨てるほど沢山は入れどコード適合者は滅多にいないはずだ。それをドブに捨てるような真似をするだなんて勿体なさすぎる気がする。機械と違って再利用はできないのだから。ドアを解除してやってきた貴方に合わせるために、こちらも一度荷台から降りれば)『かしこまりました』(そういい内部からガサゴソと身体を漁る際、モーターやら機関銃らしきものやらが見えているが本人は気にした様子もなくある拳銃を貴方に差し出そうとする)   (1/12 17:13:05)
風鈴@α-007 > 『こちらベレッタ92(装弾15発)という品でございます。比較的反動やジャムが少なく初心者でも扱いやすいですが飛距離が50mなので気をつけてください』(真っ黒なボディをした拳銃の銃口が鈍く光りながら貴方が手にするのを待ち侘びている。ナイフも考えられたが持ち合わせていないのと、カミサマに至近距離で戦うなんて命がいくつあっても足りないだろう。その分拳銃ならば弾丸の制限はあるものの比較的距離が取れて威力もある。貴方の行動や反応をまた再び見た後)『大丈夫です。私は頑丈に作られたロボットですので。ただ一つだけお願いがあります』   (1/12 17:13:13)

皇 帝 > 荷台のは想像より軽やかにそこから降りて、何だやっぱり急ブレーキなんて何とも無い感じで、『かしこまりました』と言って金属製の身体をまさぐり始めた。なんていうか、体の中に手をつっこんでる光景を見て、あぁ…本当にメカなんだな…と確信せざる負えなかったというか。今更その程度のことが何だと思うべきなんだろうが、俺にはまだ実はこの金属の中に人間が入ってるんじゃ無いかって、どこかで思ってたんだろうか。少し放心した俺に『こちらベレッタ92(装弾15発)という品でございます—』と言ってドバイの高級ホテルで働くコンシェルジュのような上品な振る舞いで。   (1/12 17:38:19)
皇 帝 > ….まぁそんなところに行ったことは無いんだけどな。グリップを向けて渡された黒いそれを手に取る。手にとって、スライダーを引いて、マガジンを外し、中の弾薬を確認する。確かに、真鍮色が中には見えた。それが何弾だとか、何に効くかとか、1発いくら何円だとか、どこの国産だとかそんなのは知らない。重要なのはこの監督官、いや、この先生が言ったことだけだろう。15発入ってて、50m飛んで、信頼性がある。俺は”先生!”と叫びたい気分になった。んだが、続けて『大丈夫です。私は頑丈に作られたロボットですので。ただ一つだけお願いがあります』という声が聞こえた。妙に妙に間が相手、数秒経って、俺が言った。「…お願いですか?」   (1/12 17:38:35)

風鈴@α-007 > (妙な間を感じた気がするが、きっと気のせいだ。これからカミサマを退治しに行くにあたり重要なことを言わなければならない。貴方には酷か?いや、そんなことはないのかもしれない。だってニンゲンなのだから、きっとそんなことかと済ませるかもと考えると心臓なんてないはずなのにきゅっと締め付けられて苦しかった)『もしもの場合は私を見捨てて車で逃げてください。ニンゲンはか弱い生き物だと書かれていました。貴方は戦いに関してまだ訓練されてる様子が見られません。戦闘能力の高いカミサマにあった場合一溜りもないでしょう。私は機械ですので、大丈夫です』   (1/12 17:53:14)
風鈴@α-007 > (それはα-007を見捨てるようにという言葉だった。彼は今乗っている車と同じくただの機械だ。違いがあるとするならば感情を持ったか、持たなかったかの違い。ニンゲンは機械のように部品交換は出来ない。一度死んでしまったら甦らない。分かっているけれど寂しかった。死なないとは言え、知り合った人の記憶を忘れてしまう。初恋を教えてくれた機械の人。自分をロボットだと言い切り、罪を告白した人。そして、か弱いのにカミサマと向き合わなくてはならない哀れな貴方。どれも大事な記憶であり、今の自分を作り上げたものだ)   (1/12 17:53:40)
風鈴@α-007 > 『我儘を言っていいならば、私を忘れないでください。私はただの機械だと言われても感情を宿しています。そこに違いは、ないと信じたいです。……あっ、これだと二つになっちゃいましたね。すみません』(もしももしも鉄の塊に慈悲をくれるのならば、記憶を忘れてもまた接してほしい。機械ではなく、α-007として記憶して欲しい。なんて我儘は自分の命に精一杯な貴方には無理かもしれない。それでも言いたかったんだ。自分はちゃんと"感情を持った○○"だって。戦車とニンゲンならばニンゲンが優先される時代だとしてもいつかは、戦車だって命を助けてくれてありがとうとお礼を言われる日が来るんだって信じてる。最後に二つのお願い事をしていることに気がつけば肩をくすめていけませんねといい、荷台に乗り込もうとして)   (1/12 17:53:48)

皇 帝 > シマリスみたいに両手でベレッタを持つ俺に、先生は言いづらそうな間を持って『万が一の時は俺を置いて逃げろ』みたいなことを言った。それは少し臆病さを感じさせると言うか、いやどう聞いても低く落ち着き払った抑揚のない声だからそんなのを感じたとしたらそれは俺の妄想だろうが。後に続いて『私を忘れないでください』なんて言って、しかも『これだと二つになっちゃいましたね。すみません』だと?お茶目なところを見せて油断させる機能があるとしても、俺みたいな貧弱な研修生にそれを用いる理由が思いつかない。愛着を持たせて自分の生存率をあげようとしてるのか?はっ、それは言ってる内容と矛盾するな。そうか、どう考えても先生には心があるとしか思えないな。「……ぁ」俺が何とも言えずに、その様子を見届けて、2.5mが荷台に乗って、俺は運転席に座って鍵を回す。エンジンが揺れて、ブルブル揺れる車内。鍵閉めてシートベルトつけてハンドブレーキを下ろしてドライブにギアを入れて、サイドミラーを上げる。アクセルを踏み込んで、車が動き出し、前へ進み、加速する。   (1/12 20:09:47)
皇 帝 > 俺はしばらく無言で、というのも勝手にメシアだとか殺戮ロボだとか思ってた相手が予想外に人間らしい感性をしていて驚いたのか。思い出すのは、俺を拾ったあの人の事。あの人なら、今の俺を見て、なんて言うんだ。(人間だとか、ルクレルクとか、機械とか…….うんざりなんだよ)なんで、生まれが違うって、外面が違うってだけで、心に優劣が生まれるんだよ。俺は開けっぱなしの窓から、横顔を出して叫ぶ。   (1/12 20:09:59)
皇 帝 > 「そんなの関係ないですよっ!!」声が吃る。じれったくて、むさ苦しいマスクを外して。「ふふぁ」叫んでやる!「人間とか!長耳とか!機械とか!そんなの関係ないじゃないですかっ!!」俺なんて、情けなくて、臆病で、弱っちい男かもしれないけどな。でもな、だって、セレナさんならこう言うだろ。もしここで、また不公正から逃げちまったら、俺、あの世で顔向けできねえよ。「誰だって!死にたくないに決まってるじゃないですかァ!!」言いたくねえ。セレナさん。本当に言わなきゃダメですか。あの日、俺がやってしまったことの償いになるんですか。「なんでっ誰かのために、機械だからとか、耳が長いからって、命を譲らなきゃいけないんですか!?」そうだ「二人とも全力で!!公正に!!意地汚く生きてやりましょうよ!!」(そうだ!!)滅多に大きな声なんてださないもんだから「先生!!」喉が痛んで、意味が届いているかも怪しい。空に、穴はない。(俺……やっぱバカだな)窓から顔を戻して、マスクをつけると、手首の酸素メーターは88%を示していた。もう、小汚い、廃墟だらけの街が向こうに見えていた。   (1/12 20:10:43)

風鈴@α-007 > (貴方の返事を聞く前に乗り込んだのは卑怯だったか、何か言いたげにしながらも小さな声だけが空気に溶け込み消えていってしまった。これでいい。彼だって分かってくれるはずだ。何もおかしなことはしていない。なのに何故だろうか心と身体の歯車が噛み合わずに歪な音が聞こえている。まるで体だけが荷台に乗って、心はその場に置いていかれてしまったように空っぽだ。エンジンがかかる音がする。これから行く場所はニンゲンにも機械にも厳しい死地。サイドミラー下げてみるタイプだと言っていた貴方がさりげなくあげていたことにも気づかないほど、現実が自分を置いてけぼりにしていくのだ。やっぱりトラックのようにはなれない。死に対して恐怖はなくても、記憶を無くしてしまうかもしれない悲しみが残っているなら、それは現世の心残りとなりて壊れるの嫌だなって思う。なんでニンゲン如きに自分が守らなくっちゃいけないんだって。強まる感情に警告を鳴らすように ERRORが響いていく。自分は、自分は……)   (1/12 20:31:43)
風鈴@α-007 > 「そんなの関係ないですよっ!!」( ERROR音を掻き消すように貴方は叫ぶ) 「人間とか!長耳とか!機械とか!そんなの関係ないじゃないですかっ!!」(前会ったニンゲンは言ってこなかった言葉) 誰だって!死にたくないに決まってるじゃないですかァ!!」(そうだ。自分は記憶を失いたくない。死なないからって壊れたいと自ら思うほど感情が死んでいるわけではない) 「なんでっ誰かのために、機械だからとか、耳が長いからって、命を譲らなきゃいけないんですか!?」「二人とも全力で!!公正に!!意地汚く生きてやりましょうよ!!」「先生!!」『……私はα-007で先生ではないです』   (1/12 20:32:09)
風鈴@α-007 > (あぁ、もしも自分に目があったならば涙という透明な血液を流していたことだろう。本当はそう言って欲しかった。自分にだって生き残る権利があるんだって。生きていい理由を優先していいんだって告げて欲しかっただけなんだ。機械だからって命を粗末にされても仕方がないと諦めきれない自分を許して欲しかったんだ。弱さを知る貴方は今それを許してくれた。だからこそ【全力で守りたい】。久しぶりにそんな気持ちにさせてくれたニンゲンを大事にしなくてはと堅く決意をする。そんな2人を嘲笑うかのようにソレは街で待っていた。これから始まる"神殺し"の幕開けは突然に訪れることだろう)   (1/12 20:32:16)

皇 帝 > (あースッキリした)これから死ぬかもしれないんだぞって時に自分の信条を裏切る理由もねえだろ。完全にバカだけどな。先生がどう思うかも分からねえし、研修生が監督官に叫ぶとか、もうこれ精神鑑定に回されても文句言えねえなとか考えてたんだが。『……は…先生…….な..です』「えあ?」不意に、風とエンジンの音で何を言ってるかいまいち分からない声が聞こえた。爆音でバス効かせて喋らないってことは、独り言か?「…………あっ」ガコン、何か石みたいなのを踏んだのか、少し車が跳ねて、気がついた。俺は心の中で使っていた呼び名を口に出していたんじゃないか。まぁそれが『先生!』あぁ、確かに言っちゃったよ。まぁ実際には『ぜんぜえ゛!』くらいだったんだろうけど、まぁヤクザの先輩、通称ブタゴリラを『すみませんブタ…近藤さん』と言った時よりはマシだろう。あん時は3秒でキレられて灰皿でボコボコに殴られて死ぬかと思ったが。今回はそんな気配もない。それにブタゴリラと先生じゃ雲泥の差だしな。   (1/12 21:13:38)
皇 帝 > 実習評価が気になるところだった俺は、バックミラーを、チラッと見る。…….心なしか先生は顔色というか、機嫌は良いような気がした。(気のせいかもしれないが)....そのまま時速65kmで走り続けて、溝の上にかかるコンクリートの橋を渡って、陸に打ち上がったボートを避けて、連なった車の死骸を迂回して、砂煙が出てきて、辺りを覆いかぶさるような4、5階建ての雑居ビルが立ち並ぶ場所に出た。道路の真ん中に停車する。ドアを開け、外に出て、周囲を見渡す。足元を見ると、地面はガビガビに割れて、規則正しく並んだでいただろう街頭がへし折れて、さっきまで薄かった砂煙は10m先も見えないほど濃くなっていた。「おいおい、いつの間にだよ…」これじゃ…カミサマが近くにいても気付けないじゃないか……。手元を見る『67%』   (1/12 21:13:45)

風鈴@α-007 > (聴こえていないようで間抜けな声が出たのに心の中でクスリって笑う。どうやら彼は無意識のうちに先生と言っていたようだが、先生とは一体全体なんの言葉なのだろう。任務が終わった後に訪ねてみるのがいいかもしれない。貴方が点数を気にしている頃、廃れてしまった街をつなぐコンクリートの橋を渡って、場間違いないボートも避ければ、人に忘れ去られたビルの亡霊達が出迎えてくれる。かつてはここにもニンゲンがいただろうに、かつての栄光さえ忘れてしまった街は枯れ果てて、カミサマという怪物の住処になっているのだろう。荷台から飛び降りて唖然としている貴方を見れば)   (1/12 21:25:04)
風鈴@α-007 > 『仕方がありません。汚染がひどいでしょうから。私は聴覚すぐれてますので不審な物音がしたらお知らせします。頑張りましょう』(自慢の視界もこればかりはどうしようもないだろう。ここは聴覚を生かして、カミサマを見つけ出すことにしよう。酸素が不要である自分とは違い、貴方は酸素が必要となる。なるべく短期で済ませようと考え耳を澄ませながら、歩きだそうとして【聴覚にてカミサマを見つけ出し、先制攻撃に備えます。そしてもしもの場合は瞬発力にて皇くんを庇えるようにします】)   (1/12 21:25:12)

皇 帝 > 正直言って、早くも不吉な予感にビビっていた俺に『私は聴覚すぐれてますので不審な物音がしたらお知らせします。頑張りましょう』と励ますような声が聞こえて「マジで…頼りにしてます」と返答したのが午前10時32分のことで。実験が始まったのは、確か9時半くらいだったはずだから、と手元を改めて見て。「おい、嘘だろ。おいおい」(何で1時間で酸素が33….34%も減ってんだ!?)メーターでも弄らなきゃこんな…通常の3倍以上の速度だぞ!?って、今更ながらメーターの異常な減り方に気がついた間抜けが見つかった10時32分でもある。   (1/12 22:43:46)
皇 帝 > 「まさか」思案する(….あのレイシスト共….最初から俺を殺す気でいたのか)一体なんだって…..『ストライクシットォォオ!!』.......心当たりは色々ある。あれか?一昨日あれか。それとも(……悟られたのか?)いや、まさか、あり得ない。それだけは無い。ふと隣で、耳を澄ませる先生を見る。不審な様子はないか。…いや….多分、この人は本当に何も知らないんだろう。じゃなきゃ今までの行動の説明はつかない。…単純な防護服の整備不良って可能性も十分にありえるんだが。なんにせよ。(...とりあえず、カリキュラム通りに最短でこなして帰るしか…ないだろ)俺は少し出た腹を括って、ベレッタの安全装置を外す。その場か何歩か進み、最寄りの雑居ビルの入り口に立つ「せんせ……あー・・・あるふぁー、ぜろぜろせぶん…先輩、この建物内からサンプルを回収しようと思います。外は視界不良ですが、建物の探索くらいならできるかと」(俺ってやつはいつも)そこに何がいるかも分からない癖に、無謀な執念だけを奮い立たせてそう言うってんだから。   (1/12 22:43:51)

風鈴@α-007 > 『どうなされましたか』(頼りにしていますと言われてますます頑張らなければと思っていると、驚愕の悲鳴をあげる貴方に反応をし優れた視覚で見てみると酸素が残り34%しかないではないか。通常ならばもっとあるはずなのに貴方のはまるで弄られたかのような数値だ。だからと言って減ってしまった酸素を取り戻すということはできないし、自分が医療ロボットならまだしも護衛用として作られているから酸素ボンベなど持ち合わせていない。何がどうなっているかは分からないけれども)   (1/12 22:52:21)

皇 帝 > 「スー・・・はぁー・・・スゥー・・・・・・ハァー・・・・・」歯の間に空気を通すように浅く、吸って、長く、息を吐く。この欠陥防護服は1時間で30%近い酸素を使用する。ただでさえ燃費が悪いってのに、メーターまで故障していたときた。酸素の消費を抑えるために、さっきからイエスとノーを意味するハンドサイン、すなわちサムズアップとサムズダウンしか使ってないわけだが、さすが先生、ついてきてくれてるってことは、理解してくれたんだよな。『Toy World 』背中に嫌な汗をかきながら、ぐしょぐしょになった手袋越しに銃を握る俺を嘲笑うかのようなヘラついたウサギの広告がある部屋へ。(玩具屋だったのか)正直、外から見たら全部同じゾンビだったから気が付かなかったよ。……それにしても(ゲーム機、人形….ぬいぐるみ。どれもかなり保存状態が良い)少し俺は…安心した。建物も何かの意思で破壊された痕跡もなければ、どデカい糞や人の死体なんかも、今のところはない。ここはカミサマの生息域の外らしい。   (1/12 23:36:24)
皇 帝 > (よし…とりあえずバッグにゲーム機と…軽いからぬいぐるみでも持っていくか)何かイコールのサンプルを採取してこいと言うのが命令だ。この世界はもうとっくに全部イコールになっちまってるんだから、ゲーム機でもぬいぐるみでもイコールに変わりはない。どうせ帰ったら”なぜカミサマのサンプルを採取していない”とかドヤされるんだろうが、知ったことか、生きて帰れなきゃ意味がない。俺も、先生も。(よし)俺は箱から出した、ポータブル機にして少しデカい、タッチパッドに棒みたいなコントローラーが二つついたゲーム機と、手近なくまのぬいぐるみをバッグにしまって、立ち上がる。   (1/12 23:37:09)
皇 帝 > くまのぬいぐるみに限っては、あれだけ不自然にボロボロだった気がするが、まさか当局も『ぎ゛れ゛い゛な゛ウ゛サ゛ち゛ゃ゛ん゛が゛よ゛か゛っ゛た゛!!』なんて文句言いやしないだろう。(酸素残量は32%。ゲートまでは片道30分の道のりだから…何とか、時間には間に合うそうだな)耳を澄ませる先生の方へ振り向いて、ここまでの感謝の意も込めて「サンプル採取終わりました。帰りましょう」【その時、常人には聞こえないであろうモスキートトーンのような音がした】【マスクなどをつけていると分からないであろう、牛乳を拭いた雑巾のような臭いがした】「先生、お疲れ様でした」先生がいなきゃ、俺今頃ダメになってましたよ。   (1/12 23:37:16)

風鈴@α-007 > (呼吸が浅くなっている。タイムリミットは1時間といったところか。それまでには帰還できるはずだが……。周りを見ると見たことのないものばかりでじっくり見たくなるけれど、ここはグッと我慢をしなくてはならない。寄り道をしていたら、迷惑をかけてしまう。自分とは違い、魅力的な物品が並んでいるのにも目をくれずに何を持っていくか考えている。カミサマのサンプルじゃなくていいのかと思ったが、カミサマを探すまでには時間がなさすぎる。それならば多少叱られること覚悟でおもちゃを持って帰ればきちんと街外には出たと証明になるだろう。機械の自分が今回のことについて説明をしても信用されないかもしれない。力になれなくて申し訳ない気持ちを抱いていると、どうやら貴方は持って帰るものを決めたようだ。タッチパッドに棒みたいなコントローラーが二つついたゲーム機と、不自然なほどぼろぼろなクマのぬいぐるみを見た瞬間歯車が止まるような感覚に陥る。何度も感じてきた"カミサマ"と対峙するような嫌な予感。ゲートまで30分。急いで車に帰れば大丈夫なはず)   (1/13 00:01:07)
風鈴@α-007 > 『今すぐ帰りましょう。嫌な予感がします』(お礼を言ってくれている貴方の手を急いで掴み、走り出そうとする。通常では聞こえないモスキートトーンの音、ぶちまけた牛乳を拭いた腐臭に近い雑巾の匂いがどんどん迫っている。後ろを振り返る暇などない。"ヤツ"はすぐそこまでせまっているのだ。ぐちゅりぐちゅりと貴方にも聞こえてきただろう。猛スピードで近づいてくるソイツは2人にとって死神だ。大鎌を背負ってやってきたのだと)「く"ま"ち"ゃやゃゃ"ゃや"ん"ん"ん"がえ"じでぇ"ぇ"え"え"え"」(地を這い、深海の底から顔を覗かせたバンシーの叫びに貴方は振り返ってしまうかもしれない。2mに渡る身長、あちこちに生えた腕、人の煩悩を表したかのような多頭、そして黒い血を流して逆さまの白い顔の怪物が100キロは超えるであろう速度で走っているのだ。もしも、早く気づかなければあの時点で2人はお陀仏だったかもしれない。車に着くと手を離して)   (1/13 00:01:20)
風鈴@α-007 > 『運転できますか?なるべくスピードを出してください。お願いします。無理ならば左右に動くとかしてください』(パニックになっているかもしれない皇に落ち着いてくださいねと早口で伝えれば荷台に乗り込もうとし、銃の準備をする。こうなってしまったからにはカミサマを退治するか撒くかのどちらかだろう。自分は死んでも蘇るが、彼は甦らない。今、この瞬間から"生死を分けるチキンレース"が始まったのである)   (1/13 00:01:28)

皇 帝 > (はっ…?)咄嗟に手を掴まれて、肩を亜脱臼するんじゃないかってくらいの引力を感じて、後ろには、「ひゅぅっ!?」な、なんだアレ!?「……うぉっ」げぇええええと恐怖と緊張で吐き出したくなる気分を抑えながら、酸素のことなんて完全に忘れて全力疾走してあのトラックにたどり着く。『運転できますか?なるべくスピードを出してください。お願いします。無理ならば左右に動くとかしてください』お、おまえ、なんでそんなに冷静な声で…あ、いや、音声の速度が1.2倍速くらいだ。   (1/13 00:37:46)
皇 帝 > 「はいぃ!!」もう壊すくらいの勢いで扉を開けて、飛び込むように座席に座る。どうせすぐにはエンジン罹んないんだろ。挿しっぱなしの鍵を捻り”ギュイィ…イィィィィ”ながら、ハンドブレーキを下ろし、シートベルトをつける。ガタンッて音がした。後ろの荷台で先生が銃を取り出し。階段が減速させてくれたのか、あの化け物は想像より少し遅れて、建物の入り口に姿を現す。”ブゥオン!”エンジンがついた。20秒もかからなかった。「行けぇえええ!!」車は砂煙を上げ、エンジンは断末魔のような高音を上げながら加速していく。ここに来た時より砂煙は僅かに晴れていたが、それでも3秒先は見えない。バックミラーを見る。化け物は見えない。だが、全身に張り付く恐怖感が、まだそれは追ってきているのだと警告している。速度計の赤針は92kmを指し。俺は窓を開け叫ぶ「先生!砂煙で道が、見えません!」それは「このままじゃ、帰れません!」今が最悪の事態だってことだ。   (1/13 00:37:54)

風鈴@α-007 > (扉が壊れるんじゃないかというぐらいの勢いで中へと入った貴方にスピードで振り落とされないように左手はしっかりと縁を持って、カミサマが出るよりも先に出られたならば良かったのだが、さっき出た時よりも明らかに砂煙がひどくなっている。神という存在は天気すらも操るらしい。誠に厄介だ。スピードも先ほどの神よりも遅いか、いずれは追いつかれる危機にある)「先生!砂煙で道が、見えません!」「このままじゃ、帰れません!」(運転が上手いわけでも、視力が良いわけでもない皇が今の今まで事故らずにいたのが奇跡と言えよう。時速90弱。カミサマの姿は見えはしないが、きっと近くまで迫って入る。実際腐った牛乳のような雑巾の匂いが強まっているからだ。……決まっているじゃないか)   (1/13 00:54:42)
風鈴@α-007 > 『私が迎撃します。そのまま安全運転で進めてください。カミサマは中にいる貴方よりも外にいる私をターゲットにするはずです』(最悪の事態になった場合、機械は……α-007は元より囮になるつもりでいた。最初告げた時貴方は意地でも生きようと言ってくれた。こんな自分(機械)でも、意地汚く生きていこうって伝えてくれた。護衛用ロボット(プログラム)だからじゃない。自分の意地で守らなくてはいけない存在なのだと、思うことができた。祈るように顔に銃を当てたのちに構えて)『大丈夫です。ちゃんと意地汚く生きてみせます。貴方を"見殺し"にはしません』(カミサマ接近まで後80m。射程距離50m。一度でも外せば、カミサマは警戒をして次からは当てないように何かしら工夫をすることだろう。つまり一発勝負の戦いだ。天候砂煙。目標約後方80m。残り30mで射程距離突入。拳銃準備ヨシ。あとは貴方の運転技術と……応援又は支援次第である)   (1/13 00:54:51)

皇 帝 > 「あ、安全運転!?」時速90kmで安全運転って、どこの世紀末だよ!あぁ!?ここ世紀末だったなぁ!!それに外にいるターゲットって、クソ!お前やっぱ生存競争なんてする気ねえんじゃねえかよっ!!「あぁあ!クソ!!」床を破る勢いでアクセルを踏みこむ。さっきからエンジンの回転数はレッドゾーン一歩手前から動かない。ここいらが当局で余ってた廃車寸前のトラックの限界らしい。(ま、まだアイツは来ていない)まだってだけだ、先生は揺れる車内と反比例して、銃を構えて石像のように動かない。俺は酷く前のめりにハンドルを持って、頭の中を真っ白にする緊張と不安感を紛らせる   (1/13 01:14:52)
皇 帝 > 「よし、落ち着け俺。よーし、うん。すぅ….はぁ….そうだ、こういう時は素数を、1、3、5、7…..覚えてねえよ!!なんだっけあいつ、あいつは、あいつは確かデータベースで見たやつだ、名前….そう、名前は思い出せんがあいつだ!あいつは確か、100km、そう100kmで走って、今車は94kmから88kmで走ってる!道は平坦でずっと荒野が続く、つまり、早く見積もって奴は今時速10kmでこの車に近づいているってことだ…そうだな!?」誰に向かって言ってんだ?頭がおかしくなりそう。というか既におかしくなっていた。「俺がこのまま走り続ければっ!先生はっ、相対的にはトロトロ動くあいつを狙い撃ちできるって、そういうことだっ!だからっ俺は!このまま走り続けるっ!」”ギィィイイイイン”エンジンが限界まで回転する。手は既に力みすぎて、既に乳酸が溜まっていて、動かせるかすら怪しい。ふと、ミラーを見ると、紫のあいつがいた。「ま゛ぁ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛! !」叫び声が聞こえる。「うわぁああああ!!?」俺も叫んだ。   (1/13 01:14:59)

風鈴@α-007 > (窓が開いているから皇の慌てふためきパニックになっている様子がうかがえる。やはり戦闘訓練だけではなく、メンタル強化も必要となるのではないかと分析する辺り自分も相当緊張が走っているのだろう。残り50m奴の姿が見えてきた。きっと白い顔の部分は他のところに比べて柔らかいのだろうと憶測をつけることは容易いはずだ。となれば、そこを目掛けて撃てばいい。狙いを定めて引き金を引く【射撃×3・視覚】。本来ならば真っ直ぐに放たれるはずの弾丸。白い顔目掛けて撃たれたはずの弾丸だが)   (1/13 01:30:52)
風鈴@α-007 > 《ガコンっ!!!!》『ッッッ!!!?』(猛スピードで走る車。視界の良くない周り。道が整えられていない荒地。カミサマは"運"も味方をするようだ。弾みにより、発射された弾丸は5cmほどズレてしまい、柔らかな逆さの顔に当たるはずだった弾丸は周りの硬い筋肉によって弾かれてしまう。後40m。2人はここにて危機的な状況へと再び見舞われてしまうのである)『〜〜〜ッッッ!大丈夫ですっ!』(大丈夫なものか。弾丸を外したということは次は避ける予想が考えられる。それでも大丈夫だと言わなければ、ただでさえパニックになっている彼は錯乱してしまい車を横転させてしまう危険性がある。それはつまり基地まで戻れなくなる可能性が高まると言うこと。いつも張り上げない声を張りあげて次の作戦を練る。貴方が言ったように"2人で帰れる方法"を泥臭くっても見つけ出して見せるんだ)   (1/13 01:31:00)

皇 帝 > “ガコンッ!!!!”と”パァン!!”って音が同時に聞こえた時、背中に今日8回目の冷や汗が噴き出るのを感じた。「えっ、まさか」まさか外したのか…?俺は、なんだ、もう不安が臨界点を超えたのか。『〜〜〜ッッッ!大丈夫ですっ!』いや明らかに大丈夫じゃねえ声じゃんそれ。『お前、独りか』おいなんだこの記憶は。『うんこペンギンだぜあいつ〜』おいまさか、『えー秒速3mで動く物体Aは〜』まさか走馬灯か?光が眩しい。彩度が高い、辺りがゆっくりに見える、頭の中は静かでハッキリして。心臓の音も….ゆっくり聞こえる。これは灰皿で殴られた時以来の感覚でつまり臨死体験なんだが。(え、何、おれショックすぎて今死にかけてんのか)”グォングォン”何かがたわむ音が聞こえる。速度計は76km、石につまづいているせいで減速したらしいな。ミラーには、ゆっくり、空中から先生に飛びかかろうとしている、紫のあいつの姿。(そうか、減速したから荷台の上に飛び乗ろうと)俺が今、すべきことは….   (1/13 02:00:54)
皇 帝 > 「ふんっ!!」我に返る。アクセルに張り付いた足を離し、コンマ1秒でブレーキを思いっきり踏み込む。”バァン!!!”「うおっはぁ!?」紫のあいつの頭が後ろの板金を突き破る。時速100kmの勢いですぐ隣を横切って、ダッシュボードに頭を突っ込んでいく!!”ドォン”遅れて、俺の後ろの板金に体をぶつける先生の音。座席のシートが剥がれて、俺は強制的に前屈みにさせられて「先生!?」そう叫んで、扉から出て荷台へ向かう。「無事ですか!?俺に策があります!!今のうちに遠くへ!!」   (1/13 02:01:12)

風鈴@α-007 > (いけない。焦りが通じてしまったのかどんどん減速していっている。予想以上よりも早くやってきた怪物は自分に襲い掛かろうと飛びかかってくる姿がスローモーションに見えていく。痛みなんてものはないし、通常のものよりも硬いから大丈夫かもしれないが、彼を逃がせられるかは分からない。走馬灯なんてものが存在しないか代わりに思うのは、皇の身の安全のことだった。どうしようかと考えていると、体が引っ張られる感覚に見舞われる。キキィィィィ!!!と甲高い声を上げながら猛スピードで落ちていくスピードに耐えきれなかったのか、カミサマはバァン!と派手な音を出しながら運転席の板にぶつかっている。そして次の瞬間自分も後ろにぶつかれば、その部分は凹んでしまうだろう。痛みはないけれども早く離れなければカミサマに何されるか分かったものじゃない。それを理解してから運転席から離れた皇は作戦があるんだと叫んでいる。指示に従うように痛みなどないとばかり機敏な動きで皇のところにいけば)   (1/13 02:13:47)
風鈴@α-007 > 『ミスってしまいすみません……。策ですか?』(もしも自分に顔があったならば情けない表情を見せていたことだろう。こういう時ばかりは顔がないことに感謝せざるえない。一緒に遠くに向かって走りながら策について聞いてみようとする。今のところ自分には策はない。もしかしたら彼は策士とかそういうのに向いているのか?と考え)   (1/13 02:13:55)

皇 帝 > 「策です!」俺は車から先生と離れ、走りながら車の方に指して「あいつは時速100kmで走れますが、それは最高速であって初速じゃない。」そりゃそうだ。「あいつは例え銃弾だとしても避けようとします」そうだな。「だから、先生があいつの左右を撃って、俺まで真っ直ぐ突進させている内に、俺があいつをぶっ殺します」(どういうことだ?馬鹿かお前)昔の俺ならシニカルにそう心の中で愚痴っていたんだろうが、今は違うんだぜ。「コード改竄です」その時、後ろから、あの叫び声が聞こえ「や゛た゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛え゛え゛」そいつは10km、20km、と加速して、こちらへ向かってきている。(ダッシュボードは美味かったかよ)砂煙は薄くなり、奴との距離、100m先まで見通せた。   (1/13 02:45:10)

風鈴@α-007 > 『なるほど、つまりやってみせますと』(車の方を指差せば合理的なことを言っている貴方。確かにあのカミサマは最高速度100キロを出すが、決して初速の方ではない。しかし、貴方は銃初心者の可能性が拭えない。怯んだ一瞬が命取りとなる。本当にしていいのかと悩む時間はない。……判決の時だ)   (1/13 14:01:23)
風鈴@α-007 > 『……わかりました。左右に撃てばいいのですね。それならばできます。"任せましたよ"』(これは貴方への試験でもあるはずだ。先ほどα-007が始末したところでそれは"α-007の成果"となってあなたのやったことと言えば、時代遅れも言えない古いゲームと不自然なほどズタボロにされてしまったくまちゃんを回収したことぐらいだろう。そんなことで研修を合格に出すほどアルマデルは優しくないし、いつか死んでしまう可能性だって秘めている。それならば"今ド派手"にかましてしまおう。貴方の酸素ボンベに細工したもの、貴方をこの地に送り遠回しに死ぬまで帰るなと言ったもの、過去にうんこペンギンと嘲笑ったもの、灰皿でボコボコに殴ってきた先輩、全てひっくり返して笑い返してやろう。みやがれ!指を咥えて細工しかできない凡人共俺はやってみせたんだぜっ!って。最後笑うのは自分たちだ。自分笑うことなんて出来ないけどね)   (1/13 14:01:33)
風鈴@α-007 > 「や゛た゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛え゛え゛」『来ましたね』(雄叫びを上げながらカミサマと呼ばれる生き物は自分達の方へと向かってくる。砂煙は決意を固めた2人に今度は味方してくれたのか段々と薄まって狙いやすくなっている。失敗は許されない。次失敗すればどちらかが餌食となることだろう。ガチャリと構えれば、乾いた空気に響き渡る発砲音。弾丸は4つ飛んでいき、左右へとばらけて撃たれたならば一直線の道筋が出来、カミサマは予想通り皇のところに一直線で向かってくることだろう。我々にとっての勝利の道は、貴方の勇気に託された【射撃×3で確実に当てたのち、視覚・聴覚・瞬発力で貴方が失敗した際は庇えるようにします】)   (1/13 14:01:40)

皇 帝 > 最後まで説明したかったが、どうやらそんな時間はくれないらしいな。80m先から、あいつが迫ってくる。体の上の部分をぶるぶるさせながら、気色悪い動きで。弾力性に優れ、刃や9mm弾程度なら無傷らしい、光沢を放つの触手は白い顔を抱き込んで守っている。コードの改竄で..想像しうる限りもっとも硬い糞を、秒速50kmで射出する。多分音速の何倍かにはなるだろうよ。だから、あのキモイのも俺も無傷では済まないはずだ。足をやれれば御の字。サンプルを持って、あのクソッタレな組織に帰ることができるって算段だ。「っ…」息を止め、腕を突き出す。残り60m。親指を立てる『ウォンバットのうんちはと〜ってもかたいんいんじゃ!』『え〜であるからして、秒速10mの物体Bが衝突時に生むエネルギーは・・おい皇、前に出て答えなさい』今まで、無意味だと思っていたものには意味があった。『ゴールデン・スランバー・・成金主義かよ』全てに、それはある。だから!残り50m。俺はウォンバットの糞をイメージして、思い出深い罪にコードを加える。「神よ!!」叫ぶ。”タタタタ!!”後ろから発砲音が聞こえて、(発射!)   (1/13 15:02:06)
皇 帝 > ”ドゴッ!”ラジオの電源を切ったみたいに音が途絶え。視界には、空。”キィィイイイイン”という刺すような音だけがして。背中が空気をかき分けて、重力に逆っていることを肌で感じ。(な、俺・・・飛んでんのか・・?)”ドシャッ!”衝撃「うあっ!?いうっええええええ!!!?」(いってぇえ!)地面に落下して、多分小石がゴリって背下にめり込みやがった。ていうか背中どころか全身がハンマーで叩かれたように痛え!!痛えけど、それより!(あ・・あいつは!?)咄嗟に首を回.....いってぇな!?足をずって、体ごと振りむいて「あ゛….ま゛ま゛あ…..」ちぎれたミミズみたいに地面も這うあいつの白い部分と目があった。(おい、嘘だろ….)そいつの体は、溶ける蝋燭を逆再生するみたいに再生していって。「あぁあああくそっ!」銃を探す。無い。爆風へどこかへ飛んでいた。。鼓膜が破けていて、自分の声など聞こえないが。叫ぶ。誰か、誰か「とどめをっ!!!」早くっ!!   (1/13 15:03:55)

風鈴@α-007 > (距離80m。見た目の柔らかさとは打って変わって自分と同じように合金素材で出来たように甲高い音を出して、自分の弾丸を回避している。やはり白い顔が唯一の弱点であり、触手で抱きかかえて隠しているのは本当に厄介だ。自分は言われた通りにやることしかできない。貴方の作戦はぶっちゃけ本番で失敗する可能性があるけれども、最初の頃に比べてはっきりと物事を言うようになり、自分から作戦をいうぐらいには成長していた。ニンゲンは成長が早いというのは本当のことだった。たった1時間程度で貴方は戦士へと成り上がろうとしている、貴方の指から出てきたのは何か分からないが、視覚から見えたのは茶色い物体だった。ドゴォ!小さな物体から放たれたものとは思えない重たい音。宙へと吹っ飛んでいく貴方の体。体の半分抉り取られた名も知らないカミサマ。やったか?と思われたが、信じられない光景が襲いかかる。なんとカミサマが再生し始めようとし始めているのだ。拳銃をなくしてしまったのか早くトドメをと叫んでいる貴方よりも先か、バァン!と辺りに響き渡る)   (1/13 15:23:42)

風鈴@α-007 > 「ま"……マ"……」(音の先を見たならば貴方と共に来たα-007が持つ銃口から線香代わりの煙が出ている。カミサマの真っ白な顔は抉り取られており、再生が止まっていた。カミサマの最後の言葉【ママ】を自分は知らない。だけれども、どこか寂しげに感じられたのは気のせいではなかったはずだ。サラサラと砂煙と共に混じる死体は跡形もなく消えていく。α-007は貴方へと近づいていけば手を差し伸べて)『お疲れ様です。……貴方は立派にカミサマを倒すことが出来ました。きっと"良い結果"が待っているでしょう。立てますか?』(自分はトドメとサポートに徹底しただけでカミサマを追い詰めたのは皇 帝貴方だ。研修生の身であり、ハプニングもあったにも関わらず冷静かつ迅速な対応及び追い詰められたことは、贔屓を抜きに優秀であったと評価されるだろう。貴方はお荷物ではなかった。貴方は役立たずではなかった。立派な【アルマデルの研究員】である)   (1/13 15:23:50)

皇 帝 > 1発、もしくは数発の乾いた音が死の荒野に消えて「はぁ……はぁ……」手元のメーターの『21%』文字を見て、視界が滲んだ。『立てますか?』「うっ……くぅぅぅ….」マスクの中が曇って何も見えねえ。なんの涙だったのか、今だに分からない。安心か、興奮か、どちらにせよ脳が処理し切れない感情が目から溢れたんだな。歯を食いしばって。眼球が潰れるんじゃないかってくらい強く目を閉じて。「….あぁっ!!よしっ!サンプルを回収して..さっさと帰るぞ!!」色々と情けない顔をしていた俺は、自分自身を奮い立たせるようにそう言って、正直、近づきたくもないんだが、粉々になったそいつに近づいた。奇跡的に針が折れていなかった、最後の注射器で吸い上げた血液みたいなのをビンに入れて。白い部分と、触手は、まとめて縛りあげた後、くっせぇのを我慢して荷台に乗せた、先生が。全身がバキバキに痛いせいで何もできない俺は、背もたれとダッシュボードがくしゃくしゃになった、やたらと開放感のある助手席からその様子を眺めていた。歩く距離一つ取っても無駄がない。   (1/13 16:10:42)
皇 帝 > それからあいつが飛び込んだ時に剥がれかけてベロンベロンになっていたルーフは取り外されている。採取、改造、全ての作業は5分もかからず完了させた、もちろん先生が。そして身長2.5mの先生はそりゃもう窮屈そうに、座席を限界まで後ろに下げて、いま運転席でハンドルを握っている。車は生きていた。左前輪のサスペンションが、衝撃で少し歪んでいたらしいが、先生の腕力とコントロール力がそんなものないみたいに快適な運転を実現している。あいつがバラバラになってから、砂煙も治って。俺は背もたれ代わりに窓に肘を掛けて。目の前の、150年以上変わずに寂れている文明の痕跡を眺めて。ストックホルム症候群ってやつなのか、昼の太陽が登って光が腕に差し込んで、永遠と黄ばんだ荒野が続くこの道のりも景色だけは悪くないような気がしたのは。まぁ、もうそんな感慨に浸れるほど余裕ぶる頃には、手元のメーターが8%を切っていて、3分後には到着していたんだが。やっぱりもう二度と来るのはごめんだな。トラックは廃車になった。鍵だけ、記念に貰うことにした。それは今も、寮室の壁に飾ってある。 〆(?)   (1/13 16:10:50)
風鈴@α-007 > 『いけません。建物にカミサマがいる可能性があります。基本ソロでの活動は好ましくありません』(酸素が急激になくなっていること、弱いニンゲンであるのにソロで活動させる危険さ、探索能力がないと思われる貴方が行ってもカミサマと遭遇した際に対処が遅れてしまうこと。それらを踏まえて建物に行くならば自分も行くといい、譲ろうとはしないだろう。貴方が先に進むよりも前へと出て、最寄りの雑居ビルへと入ろうとする。ビルの中身は、いつ崩れてもおかしくはない床に、置いていかれたぬいぐるみ達が埃を被り、未だ会わない飼い主達を待ち侘びている。どうやらこの建物はおもちゃ屋さんだったらしく、他にもかつては流行っていたであろうロボットや、可愛い女の子の人形さんに、最新モデルであったゲーム機なども置いていかれている。ここで襲われたならばものを倒すなりしてやらないと逃げるのは困難だろうなと思い【聴覚+視覚にてカミサマがいないかを探しながらも、ちゃんと皇帝くんがついてきてるかを確認しておきますね】)   (1/12 22:52:29)

風鈴@α-007 > (安心感からかぼろぼろに泣いている貴方を眺める。ぐちゃぐちゃに感情が混ざり合っているのか非常に不細工だが、生きていると実感をしているのだろう。ニンゲンは一度死んでしまったら復活することは出来ない。先ほどの衝撃だって、自分ならば何一つ傷はつかないけど貴方は所々血を流しているように見えるし、骨だって折れてしまっているぐらい脆い。サンプル回収は難しいだろうと考えて注射器のようなものを取り出せば液体を採取する。ただでさえ牛乳を腐らせたような鼻をつく匂いだけではなく、何やら茶色の物体が追加で匂っている気がする。これはいったいなんなのだろうか。排泄物を出さないロボットからしたらそれが【うんち】だなんて想像することは出来ないだろう。もし周りに人がいたならばカミサマの遺体も含めて悲鳴をあげているはずだ。残っている触手もまとめ上げれば荷台へと積み上げる。   (1/13 16:37:35)
風鈴@α-007 > これで成果は時代遅れのゲーム機と、やたらぼろぼろになっているぬいぐるみと、そしてカミサマ。これだけあれば車が多少壊れていることに関して怒るものはいないはずだ。むしろ研修生にしてはよくやったと褒められることだろう。自分のことじゃないのに誇らしく思えた。貴方の体じゃ運転することがままならないことはわかっているから、自分が運転席に乗るが窮屈だ。隣にいる皇に申し訳なさを感じながら、2人の勝利を祝福するように黄ばみながらも晴れ渡った空の下、ドライブをする)   (1/13 16:37:43)
風鈴@α-007 > 『……聞こえてますか?』(ドライブ途中、α-007は沈黙を破り話しかけた。鼓膜が破れた貴方は聞こえていないかもしれない。もしかしたら疲れて眠りについたかもしれない。それでも会話を続けた)『アルマデルでは皆"罪"を背負って生きています。それは貴方も私も一緒だと思います』『……私、ニンゲンを見殺しにしちゃったんですよ。えぇ、今回のカミサマみたいに上半身がぶっ飛んで、真っ赤な血を流すだけの肉塊がそこに転がっていました。それが私の"罪"です』『なんで、このような話をするかと言いますとね、今回もそうなるんじゃないかと不安がありました。最初の貴方ってちょっと頼りなかったじゃないですか』『でもよかったです。私は貴方のおかげで見殺しにせずに済んだ。こうして帰れるのも全て貴方のおかげです』『……いつかは貴方も罪と向き合う日がくるかもしれません。その時は、今日の貴方を忘れなかったら大丈夫ですよ。なんて、ロボットである私がいうセリフではありませんけどね』   (1/13 16:37:56)
風鈴@α-007 > (アルマデルにいる限り我々は罪人だ。罪を犯してしまったクズだ。一見人良さそうに見えても周りにいるニンゲン以下の存在だと宗教にも書かれている。貴方がどのような罪を背負い、罪悪感を抱いたのかは知らない。だけど小であっても大であっても、その人のトラウマとなって深い傷を心に抱えているのだろう。もしも、罪の重さに耐えられなかったならば、木偶の某だと思って自分に話せばいいと思う。本当にニンゲンみたいに扱ってもらえたことが嬉しかったんだ。あんなこという人初めて出会ったからさ。願わくば、貴方が死なないことを願っている。アルマデルのゲートが開いた。貴方は治療室へと運ばれていくのを遠くで見守ることしか出来なかった。……もし、次会う時があったならばまた"先生"って呼んでくださいね)〆   (1/13 16:38:05)