八百万助六&sk

外@八百万 助六 > 「──────ひえぇ゛ぇぇぇぇぇぇェェェェ~~~~~~~~~~~~ッ゛!!!!!!」「ち、ちげェんでさァッ!!!!!!!!!〝今回は 〟アタシだって出来ると思ってェェェェッ!!!!!!!つうか言ったじゃねっすかアタシには無理だってッ!!!!!!お、おおおお、お、お助けェェェェ゛~~~~~~~~ッ!!!!?????!」(タッタッタッタッタッタッタッタッ!!!!!)(足を開き腕を大袈裟に振りながら、下駄じゃあ走りにくいと裸足で走る男、〝 八百万 ハチロク〟。何を隠そう今現在、この男は絶賛…)【逃げ足】【逃げ足】【逃げ足】【逃げ足】【逃げ足】【逃げ足】【逃げ足】【逃げ足】【逃げ足】【逃げ足】   (1/12 21:27:13)
外@八百万 助六 > (…【⠀逃走中 】である。)   (1/12 21:27:21)
外@八百万 助六 > (──────それは遡ること 10分前。『え゛ッ!!!!!!???ちょ、ちょちょ、調合ォッ!!!!!!!?アタシが?!?』…〝 術式血統〟。薬売り。彼の能力は使い所によっちゃあかなり〝美味しい 〟話である。それを見込んでかとある研究員に〝最近腰痛が酷いから薬を作ってくれ 〟と。彼も〝 まあその程度の薬なら作れるか〟と鷹を括っていたのだがいざやるとなると、ほら…〝 手が、震えてしまって〟。結局できた薬は駄作も駄作。飲ませた途端に相手は腹が痛くなったときたもんだ。鬼の形相で忌々しげに名前を呼ばれたもんだから、すっかり萎縮したスケロクは市販の胃薬を近場に置いて全力でコーナーを駆け巡り──────…)(今に至る。)   (1/12 21:27:29)
外@八百万 助六 > (どこかに入れる場所はないか、廊下を曲がったその先に見えたのは〝 植物園〟に通ずる扉。こりゃ丁度いい。いや、身を隠せればどこだっていい。扉をガシャンッ!!!!!!と勢いよく開けた彼、広がる緑と穏やかな花々。水彩画のような風景。中に入り背中で押さえつけるように扉に凭れかかった彼はゼーハーゼーハー…肩で息を吸って………)「………アッ。」(……〝 白色の浮世(貴方)〟に出逢うのだった。バッチリ目が合ったこの瞬間、この日が。彼とあなたの〝 出逢い〟である。)   (1/12 21:27:31)

sk > (この植物園は、第八支部内でも特段時間の流れが緩やかな憩いの場。昼時を過ぎ、休憩に訪れた職員がちらほらと職務に戻り始めたのなら、植物園もようやく休息にはいる……予定、だったのだけれど。) 「お、おおおお、お、お助けェェェェ゛~~~~~~~~ッ!!!!?????!」『……、』(その声は静かな植物園には、それはそれは良く響く。ゆったりと目を開けていた彼の頭上に止まっていた小鳥は驚きで飛び立ち、またその勢いで木々は揺らぐ。眠りかけていた植物園は新しい来客を待つようにしてほんの少しだけ背を伸ばし、それに倣って彼もまた、ゆっくりと目を閉じるのです。)(彼は座っていたベンチの縁から腰を上げ、響いてきた大きな…その。ほんの少しだけ情けない、とも言えるかもしれない悲鳴を聞いて、その声の主を探すべく植物園の入りへ口へ向かった。)   (1/12 21:59:58)
sk > (彼が扉を開けようと手を伸ばしたのと、それはきっとほとんど同時に。) 「………アッ。」『__どう、も。』(苦しそうに鳴る君の肺と胸の鼓動。小さな小さな悲鳴によく似た気付きの声に気が付いたのなら彼は小さく会釈をして、それから____)『ごめんね、君。ちょっと…、』(君にそうっと手を伸ばす。君の呼吸と声の位置、それから身長を予測したのなら、きっと君の肩のある位置へ。君をそうっと引き寄せることができたなら、草木の奥の茂みまで彼は君をさらってしまうことでしょう。君が何を聞こうとも『しぃ。』と人差し指を唇に当て、彼は道も見えないまま巧みに小道へ入っていく。それはきっと知らなければ見つけることの出来ないような、秘密の秘密の小さなお庭。___それから。)「………っち、どこ行きやがったあンのバカロク!!!」(なんて怒鳴りながら件の君の依頼主が植物園の扉を開ける音が、植物園の喧騒を破るのでしょう。)   (1/12 22:00:06)
sk > 『(いいこ、ですから。)』(彼は自身の子供をあやす様に君に小さく声をかけ、また、彼が君の肩に触れていたならそこからそろりと輪郭をなぞり、君の頬を撫でようとしただろう。)____(やがてその男は見つからない君の影を探し、植物園を後にするでしょう。)ガシャン、(と跳ねる音に合わせて、チチ、と小鳥は飛び立った。)『もう、だいじょうぶ……でしょう、か。』(彼は小さく息を吐き、瞬きをするように一瞬だけ瞼を開き、またすぐにそれを下ろす。空間を切り取って色を抜いたその身に一つ、照明に当たり輝いた翠緑は、確かに君の姿をとらえた。)   (1/12 22:00:13)

外@八百万 助六 > 『__どう、も。』「……、…ッ、…お、……」(鼓膜を揺さぶったのは、水彩画に絵の具ではなく〝 水〟でも紙に垂らしたような、慣れていない、それでいて透き通った低い声だったと思う。咄嗟に声が出ず、その見た目、雰囲気、…何より〝人がいる 〟だなんて思わなかった彼は貴方にさえビビり倒し、漸く喉から出た声色は。)「ど、どどどどどど、どうもォ~~~~~ッ!!!!!!」(空元気というには何とも情けない、どもりにどもった震えた声色だった。しかし次は違う。調子を取り戻すように舌が回る回る、彼はポリポリと頭をかきながらへらァ、と軽薄な笑みを浮かべつつカランコロン、と下駄を降ろして履き直し言葉を投げかけた。)「へ、へへ!いやァーーーッ!!!!本日はお日柄も大変よくゥッ!!!アタシもちィーーーーッとばかし花でも優雅に見やしょうかッて、…思ッ…… …、」『ごめんね、君。ちょっと…、』   (1/12 22:35:51)
外@八百万 助六 > 「へ、へェッ!なんで………──────ん゛ぶッ…?!?」 (いいや、〝 投げかけようと〟した。)(嘘も方弁、いらない誤魔化しだったからその言葉を遮られることになんの問題もない。添えられた人差し指、目を瞑っている貴方を見つめる目線は、〝 だ、だだだ、旦那ァァッ…?!〟だなんて動揺の色。されるがままに小道に連れていかれる意味も分からなくて、頭の中にはあるのは〝 戸惑い〟と〝不安 〟。誰も知らぬ庭についた時、数秒後にきっと彼は。)「あ゛ッ、あぁぁぁぁぁッ、あの、旦那ッ…これェ゛ッ…………」『………っち、どこ行きやがったあンのバカロク!!!』「ヒイイイイィッ゛…?!?!?!?!」   (1/12 22:36:01)
外@八百万 助六 > (貴方のこの行動の意味が、嫌でも分かるはずだ。〝 ガコーーーーンッ!!!!!!!〟と勢いよく開く扉。クソ、追いついてきやがったッ…?!とはいえそう遠くもない距離に逃げ込んだのは紛れもなく彼。ビクゥッ!!!と勢いよく肩を竦めた彼は思わず貴方にしがみつき、ギュゥゥゥゥゥ~~~~~~~ッッ゛……と情けなく貴方の衣類を握りしめるかもしれない。)『〝 いいこ、ですから。 〟』「ッ゛………!!……ッ゛……!!!」(コクコクコクコクコクッ!!!!!!と。勢いよく頷く彼。そりゃもうバレないンであればいい子にしてますとも!思わず漏れそうになる声を抑えるべく勢いよく口元を片手で抑える。冷や汗とせり上がるような緊張感。それでも叫んで飛び出さずにいられたのは貴方が近くに居てくれたお陰かもしれない。つう、と頬をなぞられる感覚は擽ったく、それでも嫌な気分にはなれなかった。…きっと、余裕がなかったのもあるでしょうけれど。)(…そして、暫くして。)   (1/12 22:36:11)
外@八百万 助六 > 『もう、だいじょうぶ……でしょう、か』(やや遠くで扉の閉まる音がする。互いに離れたのならば、貴方の小さなため息とは裏腹に……)「はァ~~~~~~~~~~~ッッッ゛…………たた、たたたた、助かったァァァァァ~~~~~~~ッ…!!!!!!し、死ぬかと思っちまったァーーーーーーッ……」(緊張感からの解放か、深い深い、深すぎるため息をつきながら上を向く。鳥の声、穏やかな花々。彼は貴方に勢いよく頭を下げて、……いやほぼ〝土下座 〟をしながら言葉を紡ぐ。)「……ま、まずは礼を言わせてくンなァ、旦那ァッ!!!!!!アタシャ『八百万 スケロク』と申す者ッ……!!!アンタのお陰で助かったンだァァァッ………あの場で見つかっちまってたら今頃どうなっていたことやらッ……想像するだけでおっかねェやッ…………」   (1/12 22:36:18)
外@八百万 助六 > (そう、貴方がいなけりゃ扉を開けられて耳を引っ張られながらお叱りコース待ったナシ。否、お叱りだけならまだいい方で、捕まれば何をされるか……ゴクリと生唾を飲み込む彼はゆっくりと貴方の様子を伺うように、翡翠色の瞳を見やる。…あれ。〝 目が開いている〟。)(…気のせいだろうが、進む時、いいや。出会った時は。〝目を瞑っていたように見えた 〟けれど。)「にしてもこんなとこにこんな庭があったァなんざァアタシャ知らねかッたっすわァッ………普段ここにこねェからかな……、』」「…あ、嗚呼いやと、ととと、とにかく礼はしねェとッ!アタシにできることならなんなりお申し付けくだせェッ…!!!!!!!!!」   (1/12 22:36:20)

sk > (しがみつかれても君が童謡と不安、動悸と震えと頷きの果てにゆらゆらと揺れても、彼はピクリとも動かずに「ただじぃと立っていた。騒がしすぎるほどの君の生きる音に紛れた男の音、男の歩く小道の音から、それから__、彼に踏まれた微かな命のその数を、聞き逃さない為に。)_________(やがて男が去ったなら、彼はほんの少しだけ溜息を吐いて、その数を忘れないように能に刻む。この世界で散っていく命を、一つでも多く、彼は弔わなければならないから。)   (1/12 23:31:46)
sk > 『ふふ、』『大丈夫、だいじょうぶ。』(君のその姦しさに気圧されること無く、彼はどこまでだってマイペースに言葉を紡ぐ。紡がれる言葉数、見なくてもわかるような大げさなその振る舞いは視覚を塞いだ彼にとっては、人の感情の機微を何の気兼ねも注意もなく受け取れるもので、自然と小さな笑みがこぼれてしまうのも仕方の無い事だった。彼は君に、小さな子供をあやすように笑いかけながら、君の声のする高さに合わせてしゃがみ込む。鷹の爪を持つ足は柔らかい庭の草を鋭く抉り、またかの耳は君の声を聞きもらさんとばかりに君の方を向いている。低いバリトンの声は穏やかな庭園に緩く響き、またちいさな焦げ茶の鳥は慣れた様子で彼の頭上に腰を下ろすのでしょう。) 『八百万 スケロク…、くん、』『______それじゃあ、ひとっつだけ。いいかな』   (1/12 23:31:53)
sk > 『君の______』(。)『君は。そうだな、好きな花はあるかい。』(言いかけた言葉を飲み込んでから、ひとつ。ぽつりと、彼は君にそう問いかけた。)『もし、もしも良かったら、で良いのだけど。』(彼は君に手を差し出した。彼にとってここは庭のようなもの。目を閉じていたってこんな小道に来られたように、この場所なら、彼はどうにだって歩いて行ける、けれど。)(どうせなら、君と、歩いてみたいので。)(彼は君の返答を待ちながら、ぽつりぽつりと言葉を零す。彼の頭上の小さな鳥は時折君を見下ろして愉悦をこめてチチ、と鳴くのでしょう。彼は君を連れられたなら、自由気ままに園内を連れ回すでしょう。一つ一つの花に目を配れるような緩やかな早さで、かつ彼は目を閉じたままに。)『私の好きな花を一つ____スケロクくん。君に、探してきてほしい。』   (1/12 23:32:07)
sk > (それは時折気まぐれに発つ小鳥の様に、風にざわめく木々のように不規則に、かつ必然に、彼はそんな空間の合間を縫って音を零す。)『そして、それがみつかったら。僕に、よかったら教えて欲しいんだ。』『適当に選ぶのは……出来たら、よしてくれると、とてもよろこぶ。好きな理由を、なんでもひとつ、みつけてほしい。』(そんなちいさな、小さな宿題。守らなくたって良い。どうせ彼は普段は目なんて開けないのだから、静かにしていれば横を通ったって気付きやしない。避けられれば彼だって話しかけやしないし、植物園にもわざわざ足を運ばなければ良い。)(でも、もし。……もしも、よかったら。)『そして、ね、その_______いや。』(それを見る度に、出来たら私を、なんて。初対面でするお願いじゃないよな、なんて、小さく小さくさみしがる。)『まぁ、その。気が向いたら、ね。』   (1/12 23:32:18)

外@八百万 助六 > 『______それじゃあ、ひとっつだけ。いいかな』「……………へ、へェッ、……………なんなりとォッ!!!!!!『君の______』『君は。そうだな、好きな花はあるかい。』「花ッ!花ね、花ァ…………………」「…………………………………え゛。は、花ァ………??」(予想外だった。何を言いかけていたかは分からない。けれどその言葉を濁すにはあまりにも、…否。貴方のような寡黙で、穏やかで、それこそ〝 浮世離れした透き通るような容姿〟を持つ貴方が花を愛でるのはまだ分かる。良く、似合っているとも思うさ。けどな、こちとら鼠も宜しく薄汚い守銭奴。彼はすっときょんな声を漏らしたかと思えば、目を泳がせ口にする。)『私の好きな花を一つ____スケロクくん。君に、探してきてほしい。』「……………………へェ、………………ンやでも………旦那、こういっちゃあなんですがァ………アタシャ花魁やら恥じらう乙女やら、ましてやお宅のように容姿端麗という訳でもねンだ。花なんざァ…………………」   (1/13 00:18:37)
外@八百万 助六 > 「………………うーーーんンン…………」『…そして、それがみつかったら。僕に、よかったら教えて欲しいんだ。』「………………い、いやァとは言え、………ンァァァ~~~~~~…………」『…もし、もしも良かったら、で良いのだけど。』「…………………………、…………………」「………………………わ…わ、分かりやしたァ…………………あンま自信はねェがァ…お宅の頼みとありゃ、断れやせんでしょォォォ……………………てか、お宅の手ェ、何だか〝 ひんやり 〟してやすねェ…………………」(…正直、お金を請求された方が楽だとは思った。なんせこれってのは芸術的センス。オマケに〝貴方が好きな花 〟ときたもんだ。〝 僕〟と〝 私〟。隔てられた意味は分かっちゃいない。けれど頼み事だ。貴方の目が見えていないことに賭けて金を握らせ脱兎する………簡単だろうが振り返らずとも分かるのは、きっと貴方が寂しそうな顔をすることだけ。自信なさげにため息をついたのならば、差し出された手を手袋越しに握った。)   (1/13 00:18:50)
外@八百万 助六 > (…目につくのは季節関わらず咲き乱れる花。朝顔、…朝顔には強力な解毒作用が。向日葵、…向日葵には美容効果。アカヤジオウ……は、…そうだ。これは腰痛に効果があって。)(…なんて、巡る思考。ここはやはり無難に『きらびやかな花』を渡した方が良いでしょうか。それとも、〝金木犀 〟でも?ほら、いい匂いがするから………)(──────、…)(…………〝ア、アーーーッ!」(ピタリ、立ち止まる。)「…これェ、〝 葛(クズ) 〟じゃねッすかィ?!」   (1/13 00:19:00)
外@八百万 助六 > 「…………あ!じ、自己紹介じゃねくて、花の!花のね!」(しゃがみこむ先、見つけたのはマメ科の葛。〝 葛根湯〟の原材料だ。)「……………こいつァなァ、春の七草にも入ってる桃色がかァいらしい花なんでさ。でもなァァァァァ…………こいつら生命力が馬鹿強くて、農民からは『畜生!このクズめ!』って、毟られちまうんでスけど。」「……………………へェ、雑草と言われず飼われてるたァ珍しいや。………………………アタシャこれが好きなンでィ、…………使い勝手ェェ──────、」(語る姿はまるで〝 薬学ヲタク〟である。ニヤニヤと笑みを浮かべながら口にしていたのはつかの間、彼は意識を戻したのならば咳払いをし、ゆっくりと立ち上がり、あなたの方へと向き直るに違いはない。)「………………じゃあ、なくってェェ……………」   (1/13 00:19:09)
外@八百万 助六 > 「ほらあのォ!地味すぎず派手すぎねえ見た目がいいっつうかッ!」「……別に〝好き 〟って程じゃねェけど、見つけちまって。」(彼は言った。好きな花が〝雑草 〟だなんて笑われちまいそうで、だから保健を掛けた。もしかしたら毟り忘れて放置されているだけかもしれない。わざわざ飼われてるわけじゃないかもしれない。)「…………………ンなことよりィ、…………お宅への花ァ、…………これなんてどうですゥゥ?」(彼は、話題を切り替えるように顔を向けた。そして差し出す花ってのは。)「〝 椿〟。」(蕾からは想像できないほど、立派な花を開くソレである。)   (1/13 00:19:25)
外@八百万 助六 > 「こいつァ、〝 冷え性 〟によく効く…………………っつうか、まあその、なんだァ………………」「………………………適当ッてわけじゃあねンですがァ……………ほら、お宅ってかなァーーーーりィ、……整ってて。」「ピン、と来たのがこれェ………」「…………………やっぱヒトにあげンのはなるべく綺麗なもンがいい。………………………とか気取ったこと言っちまってェッ!」「……………へへ!………へ、……」「………………、…………へ………」「……………………」「ね、……………旦那ァ。」(彼は、ふ、と。目を逸らし、泳がせて貴方を呼んだ。)「…………………そのォ。踏み入ったことを、尋ねちまうンですがァ………………」「……………………………」「さっきから、………………あーーーーいや、お宅が気遣って、言わねッてんなら忘れてくれ。」(前置きは、忘れなかった。あなたが言い淀むのは躊躇、言ってもいいのかと悩んでいるからで、それを無理やりに引き出すのはどうかと思って。でも。)「…………………………でも、そのォ、ほら、助けて貰っちまった手前。………やっぱ気になっちまうんだなァ!………………旦那の言いかけてるコト。」   (1/13 00:19:35)
外@八百万 助六 > 「…………………アタシがお宅の冷えた手離しちまう前に言っちまいなよゥ。」   (1/13 00:19:37)

sk > (彼が君の言葉を__いくつかの、君の卑下と謙遜と、それからの遠慮と拒絶を無視したのは、ほんの少しだけ理由があった。こう言ってはいけないのだろうけれど、君はきっと花や蝶にうつつを抜かす様な人ではないのでしょうと思った。男性、と言うだけできっとある程度そんなものに興味を持つ人は限られる上に、君は元気で言葉が多い。きっと目をゆったりと閉じて、それから何かの呼吸を感じようとすることなんてしないのでしょうと、勝手に思う。……そう、だからこそ。)(【聴覚5】の彼にとって、君が小さく何かを手に取るその音だって、聞き逃しなんてしませんけれど。それでも彼は聞かなかったふりをして。) 「…これェ、〝 葛(クズ) 〟じゃねッすかィ?!」『……うん、うん』(君のその声に頷きながら、記憶の奥にあるその花の輪郭を思い浮かべた。)「花の!花のね!」「って、毟られちまうんでスけど。」「アタシャこれが好きなンでィ、」(言葉に、顔に色が宿るならきっと、その声の調子にだって出るのでしょう。君の言葉は心地好い。それは彼がほんの少しだけ言葉を話すのが苦手で、そして君がきっと、ほんの少しだけでも沢山の事を離してくれるからだ。)   (1/13 13:38:39)
sk > (声の調子、抑揚、トーンと間。それらはきっと他の誰よりも雄弁に、君の機嫌も空白も、それら全てを教えてくれるものでしょう。)_______ (だから。)「……別に〝好き 〟って程じゃねェけど、見つけちまって。」(君のそんな、寂しい言葉に、彼は。)『この、花は。』(君の言葉を自分なりに一つづつ解いて、そうっとそうっと指でなぞって。)『私“も“好き。ですよ。……君は、そうですね。知っているかも知れないけれど。』(「春の七草」、「使い勝手」。「雑草と言われず」。体に良いこと、普段は忌み嫌われていること、それでも尚それに勝る有用性がある事を、君は知っているのでしょう。好き、と一度零したのに、好きって程では無い、なんて。小さな小さな下手な嘘を、彼は小さく許してから。) 『彼はあんまり、美しいなんて持て囃されないけれど。とっても利口な良い子ですし、ね。』(そんな風に小さく小さく肯定してみたり、なんかして。)(繋いだ手を、柔くきゅう、と握ってみる。)   (1/13 13:38:47)
sk > 「…………………ンなことよりィ、…………お宅への花ァ、…………これなんてどうですゥゥ?」(ぱちくり、と瞬けば、その目の端に入ったのは、鮮やかな椿の花だ。)『「〝 椿〟。」』(さっきの音の正体がこれかと気が付いたのなら、彼は無意識に安堵した。傷つけられるのが怖いわけじゃ無い、悲しい事が起こるのが怖いわけじゃ無い。……本当はちょっと、嘘だけど。)(でも、だから。君に隠し事をされたって、その結果どんなことが起ころうと、彼は許したし起こったりなんてしなかった、けど。それでもやっぱり、ほんの少しだけ。)『そう言われると、ちょっと……、その、照れます。』『ありがとう、ございます。』(彼はうっすらと目を開けて、その赤を受取ったなら薄く微笑を浮かべるのでしょう。灰の手に包まれる翡翠と緋色は鮮やかに。そして、花に向けた瞳を君にそろりと向け、そして小さく笑ってみせた。)『……、ふ、ふふ。』   (1/13 13:38:58)
sk > (手袋越しの君の手の形を、無意識にゆっくりとなぞる。) 『_______そう、です、ね。』(彼は。)『……その。不躾で、申し訳ない、のですが。その。……』『その_____』(口をもにょもにょと動かして、至極言いにくそうに……ほんの少しだけ、恥ずかしそうに。)『その…………、かお、を。』『その、触らせて、もらえ……いやその、何でも無いんです、』(彼は殆どの時間目を閉じて過ごす。きっと、ずっと目を閉じていたなら気にもならなかったのでしょうが、その。……ほんの少しだけ見える、と言うのは、もどかしいのです。輪郭をなぞれば、温度に触れれば。きっとぼんやりとでも頭の中で、貴方と向かい合って話が出来ると思ったのです。)『いやでも、お花のこれで、おあいこですから。良いんですよ、気にしないで。……気持ち悪い、でしょうし。』(彼は君から手をぱっと離し、植物園の出口へその足の先を向けた。)『もうきっと、大丈夫ですから。職員はお仕事の時間でしょう、』『_________もう、お行きなさい。スケロクくん。』   (1/13 13:39:05)

外@スケロク > 「…………………へへ、………ンやあ、別に気ィ遣わンでいいのに。お宅ァ優しいねィ。」(彼は貴方の言葉に目を向けた後、それは照れ隠しだったか、ほんの少しの申し訳なさからだったか、どことなく頼りない笑みを浮かべてポリポリと頬をかいた。『私も』だなんて。わざわざこんな小さな花に。イカサマ弁護士詐欺紛いなことに探偵エトセトラ、彼が行う便利屋の全ては『疑い』から始まり相手をいかに出し抜くかという姑息な商売。故にこういった優しさに触れて甘んじることが、どことなく気が引けてしまうのでしょう。)(冷えた指先。)(雪のように、気が付いたら消えてしまいそうな儚い瞳。長い睫毛に翡翠色。何故このような人と手を繋いでいるのか、籠る力と淡い椿。はにかむような、照れくさそうな表情に僅かながらこちらまで照れ臭くなる。なんせ『綺麗だから』たったそれだけの、子供じみた理由で花なんて摘んだのってもう何年も、何年も前のことになるからさ。)(………だから。)『ありがとう、ございます。』「へ、へへへ、へ………………ンやァァァ~~~~~ッ!礼にゃあ及ばねェよゥ………」(と。とんでもねえとんでもねえ、なんて空いた片手をフリフリ振ってヘラヘラと笑い飛ばすのだった。…そして、肝心な貴方の『言いかけた言葉』。聞いたのは彼だ。貴方が無意識下でなぞっている手袋越し、指先。擽ったくて、こちらは無意識とはいかなくて、〝 そもそも大の大人、男と手を繋いでいる〟…少しばかり奇妙な今の時間を、何より実感させられているみたいで、こそばゆく、そして、どことなく照れくさい。そうこうしている間に、貴方は口を開いてもにょもにょと。何かとても言いにくそうに澱んで、こちらの様子を伺っていた。)『……その。不躾で、申し訳ない、のですが。その。……』 『その_____』「………もッ、もうこ、この際だから言っちまえよォッ!もどかしいぜ旦那ァッ………大丈夫大丈夫、あたしゃね、お宅の言うことならね。なんでも聞く気概でいるンで並大抵のことにゃあ動じねェからよゥッ……」(痺れを切らしたように、わざとらしく明るく振る舞う彼。さあ、言ってみろと。このスケロク、貴方の頼みなら、自分にできることなら『なんでも聞く』と言った手前引き下がるなんて男が廃る。(とはいえ先程逃げ込んできた事実はあるけれど。))『…………………』『その…………、かお、を。』「………へ、へぇ!顔、ですかィ?」『…その、触らせて、もらえ……いやその、何でも無いんです、』「……………か、顔を……………?え、ちょ、ちょっとォ…………………」(彼はようやく口を開いて呟いたその言葉に目を瞬かせ、意識を巡らせる。今、『顔を触らせて欲しい』と、言ったのか?そう確認をしようとしたのに、貴方は『なんでもない』と。しまいには『もう行きなさい』と来たもんだ。ならば踵を返して立ち去るが吉。)(だが、しかし。)「……ッッッッカァーーーーーー!!!!焦れってェ焦れッてェッ!!!!」「なァ旦那ァ、お宅、いがァァァ〜〜〜〜〜〜いとォォ……………………『奥手』ですねィ……???このスケロク様が今更ならがらに『気味悪ィ』とほざくとお思いでェ???」(途端、彼は貴方と手を離す瞬間にぎゅ、とこちらから握り込み、自らの頬に宛がおうとすることでしょう。)「シッシッシッ……………………どんな想像してるか分かりゃしねえがァ、あたしゃね顔はもォこぉーーーーーんなッ!!!!!!こんなでェッ!目つきはわりィ、ヒョロガリの『不格好(ブサイク)』ときたもんだッ!」「でもあたしゃ幽霊でもなんでもなく、手ェ繋いだ通りィ、あたしゃ今日しぃーーーーっかり、お宅と会話をしたんでさ。」(顎、頬、そして目を瞑り瞼。顔に触れさせ呟く言葉はやはり『自信のなさの表れから、保険』でしょうか。貴方が『見えていない』ことに甘えたまま話していた方が気が楽だったかもしれない。けれど貴方の頼みだ、『聞きたい』と思ったのは紛れもなく自分だとも。…たっぷり、という訳でもなく。時間は1分にも満たなかった。段々と羞恥の念に駆られてはパッ、と手を話したのが区切り。)「………ッ、…」  「…………………………、……ッてな、わけでィ!これにて失礼しやすからねェ!お達者で!!!!いやぁーーーー匿ってくれてありがとうごぜェやしたッ!!!」「次ィ会う時はァッ……、」「…──────」「…次ィ、会う時〝も 〟……、もしかしたらここに逃げ込むかも。そンときゃまた、よろしくお願いしますわァ!シシシッ……」(カランコロン、カランカラン、コロン、下駄を鳴らして立ち去る彼。『次会うときは』を訂正したのは一体なぜか。)(まあ、きっと。本当に『逢いに行く』時は、素直に『顔を出しに来た』ではなく、なにか適当な言い訳でも携えて逢いに来るのでしょう。)(例えば、ほら。)(「また追われちゃって。モテる男は辛いね」だとか。)〆 (1/14 11:40:21)