翠緑@ジェード > 「ふむ。」男は口元に手を当てて言った。眼下にあるのは、メニュー表。その上を走る男の指。指はそのままゆぅっくりと、横に。「あっ...。」声を出した時には指は木製のカウンターの上だった。ふっと今日の天気と同じ冬の隙間の綻ぶ温かさを口元に浮かべて。「ブラックで。」若々しい男のアルバイトもまた、同じような顔つきで静かに「はい。」とだけ言って、カウンターの奥へと消え去った。残ったのは男と天井を掻き回すファンの音だけだった。___それから数秒だったか、数分だったか。ゴォォン...と。時計が鳴った。短い針がちょうど二を、指さしていた。今時、ボンボン時計を見れる場所なんて。こんな秘密基地然とした所くらいだろうか。「んで。なぁんで、君がいるのかなー...?いや、別に悪いってわけじゃないけど。君ってどちらかと言うとファミレスじゃん。」あと、アルマデルに所属しているKontraid Jenneなんて人物が見れるのも。男は頬杖をついて、前を向いたままに2つ隣の席へと声を投げる。「オレちゃんしか知らないと思ってたのになぁ...。こぉぉぉんな、すみっこの店なんて。」そう、どこか嫌味ったらしく。どこか残念がるように。 (1/12 23:04:16)
Kontraid Jenne > (カツン。)(ガラスのハイヒールを履いた彼女は、シンデレラのよう。)(カツン。)(どろり。)(ところがなんてことでしょう。彼女が一歩踏み出すごとに、彼女の足元からは赤黒い液体が地面へと波紋を広げるの。)(カツン、カツン、)(どろ、どろり。)「くぅぅ、フゥゥゥゥゥ。」「フッ、うぅ.................」(カツン。カツかつ、カツン。)(ふらり、足取りはおぼつかなく、あっちへ進んだり、こちらへ進んだり。)(シンデレラは、どうやらあまり健康とはいえないみたい。最も、シンデレラと呼ぶにはその髪色は、暗すぎるのだけれど。)(彼女はようやくその店へとたどり着けば、ギィィイイイイイ、と力なくドアを開けて。そのまま、ドアを押しながら力なく倒れ込んだのはさ。)「ぅぅッッッッ、くぅ、フゥッッッッッッッッッッ..............................!!!!!!!!!!!!」(彼女はなんとか腹を押さえながら、耳にこだまする君の声を聞き届けては。)「ずま゛な゛いねぇぇぇ、君がいるとは。」「全く、おもいも゛ッッッッッ.................───────よらなかったよォ。」(彼女は玉のような汗をこぼしながら、慌てて駆け寄ってきた"アルバイト"の店員に『...................一番度数の高い、酒を。』なんて苦しそうに注文してさ。)(彼女は、それでもなお微笑しながら、貴方に返すだろうね。)「残念ながら、ここの店主とはもう、何、年も前がら゛............."知り合い"で、ねぇぇぇぇ.......................」 (1/12 23:33:04)
翠緑@ジェード > 「あはは。ざまぁないねぇ〜。酒ぇ〜?あははッ、馬鹿じゃぁん...!君ってやっぱりファミレスって感じだよ。」彼は見向きもせずに、アルバイトが運んできたコーヒーを1口。「ん〜...。不味いね。血と汗の匂いばっかりだよ。オレちゃん残念だなぁ...。マスターも可哀想だよ。君みたいな奴と知り合いになっちゃうだなんてさ。」男はただ、嘲笑うように。見下すように。そして、何よりも軽蔑したように椅子から降りることも、目を向けることもなかった。「少なくとも、君が求めるものはこんな所にはないんじゃないかなぁ。それにオレちゃんってばさ。君みたいな子は好みじゃないんだよねぇ。...帰んなよ。迷惑だよ。」男はまた、1口。コーヒーを。 (1/13 00:00:46)