白雪&狗咬当馬

【メランコリック ver.2】

白雪 > 【H.O■■■■】(他人が取得した調査データを閲覧及び閲覧の際の効果を得る事ができる。)カウンセリング担当:レイ・ラベット/感染者:狗咬当馬……そんな書き出しの、シンプルな報告書。局員に聞き出し、【メランコリック】の調査に使われた部屋を割り出した白雪は、その部屋に窓があった事に気が付き。そして能力を使った後、それをひどく幸運に思った。「……派手にやってくれたのねぇ。」───────潰れる眼球、飛ぶ細腕。飢えた獣のような怒号に、白雪は真っ赤な唇を咼めて微笑う。足先が痺れ、子宮が揺振れる気がした。そして今、彼女は、血の痕跡をできる限り消した件の部屋で、足を組みながらあなたを待っている。今宵の担当医は、カワイラシイ長耳と打って変わって、氷の女王という訳だ。   (1/12 20:45:31)

狗咬 当馬 > 「………、はぁぁ…、他の被検体も居るでしょうに、あっしはそんなに"診"やすいんで…?」(ドガコォッと乱雑に開いた扉の先からは全長2mまであと一歩と云う程の細長い侍が入ってくる。随分と酒臭い。夜もまだ浅いというのにもう限界に近いくらい彼は呑み浸っていたのだろう。ふらり、ふらり、と歩みを進めて、片手でパイプ椅子の背凭れを掴み取れば二人の間を隔てる長机を力いっぱい横に蹴り払えばガシャンガシャンと音を立てて二人の距離を遮る物は原型から離れる。彼はドガッと乱雑に椅子を放ればガタガタと衝撃の反動に揺れるパイプ椅子を追い越して抑えつける様に、鎮圧するかのように腰を下ろす。足を開いて膝に肘を着き、身を乗り出す様にして君の表情をじっと見つめてから彼はもうひとつ言葉を漏らす。)「この部屋…、いんやァ……?窓、か…アンタと同じ匂いがしやすぜ……、特権階級サマは窓拭きまで担当されてるんですかい?こんだけ匂いが染みつくまで念入りに…ご苦労なこって。」(クツクツと喉を鳴らして口角を上げ八重歯を見せつける様に彼は笑う。その吐息は嫌というほど酒の匂いにまみれているだろう。)   (1/12 20:58:53)

白雪 > この男と来たら随分と派手に、いちいちの所作をいきり散らして来ると来た。ただ前後に揺れて酩酊しているだけでさえも、巨体のせいで視線が奪われる。あなたが長机を蹴り飛ばし、椅子を放って座るその0.数秒間、白雪のほうはというと、大きな袴の下で足を組んだまま睫毛ひとつ微動だにせずいて、紺の羽織りと白いベールだけがふわりと後ろに揺れたのを感じていた。じいっと見つめられれば嬉しそうに目を細め、「まあ、ずいぶん鼻が効くのねえ…?」なんて、犬でも可愛がる主人のような口ぶりで答える。よく効く鼻に、鋭い牙。犬だとすれば、ずいぶんと躾がなっていないけれど。「……ええ、そうそう。私の能力は、反射体に写ったものの過去を映し出す能力なの。……ご覧になる?」す、と立ち上がり窓の方へ歩き出す。先程見た映像をあなたの為にもう一度再生してやろうというのだから、大サービスだと解って欲しいものなのだけれど。【容量-1】   (1/12 21:32:34)
白雪 > 『あなたは、ひどい人です。』───────『あっしゃァねェ………、自分が間違っていようが間違ってなかろうが嫌なモンを嫌だって囀り喚いて自分の為に他人を叩き潰せねえ被害者ヅラした独活の大木がァ……』───────『 大 ェ 嫌 ぇ な ん で さ ぁ あ ぁ" あ" あ" あ" ッ ッ ッ ! ! ! ! ! ! !』───────『いぬがみ、さ.....』───────「……なんというか、ずいぶんと。」半身になって窓へ触れていた白雪は、眉尻を下げ首を少し傾げてあなたの方を向き。───────『まだ出来ンでしょうッ!?腹ァ括ってくだせぇッッ!!!あっしを殺す程恨んで感情のまんま抱き殺して下せえよォぉおお!!!!!』───────「……”お熱い”ことねえ?」またしても、微笑った。   (1/12 21:32:41)
白雪 > 「……どう見ても、やり過ぎよねえ。ルクレルク人だからといって、此処までやらかしては"お里が知れる"わよ。」かつ、かつ、かつ…ブーツのヒールを打ち鳴らしながら野良犬のようなあなたへと近寄り、人差し指で顎を謎った。”知っているぞ”と言わんばかりのこの行為は、脅迫か?忠告か?否、否、否。どう見ても頭のネジが数本ぶっ飛んだようなこの男が、この程度の事を弱みとして取引に応じるビジョンなどなかった。彼を敵対組織ARKのスパイと決めつけて宣戦布告などしたところで、やはり同じく、それが弱みになりこそすれど、アドバンテージになるような事は想像できない。……では、仲間であると、打ち明けたいのか。   (1/12 21:32:50)
白雪 > ───────それも否、だ。白雪は腰を屈めると、そうっとあなたの耳に口元を寄せ、とうとうその真意を囁く。「………───────。────、────────……」……「あなたは、ARKのスパイじゃあない。」「……私達の仲間、そうねぇ?」すうっと音もなく立ち上がる。片手にかかえていたバインダーから一枚の紙を取り出し、投げるようにあなたに手渡した。【ゴールデン・スランバー】それは、白雪が局員【支倉百合子】を殺害したという旨が記載された調査報告書だった。   (1/12 21:32:56)

狗咬 当馬 > 「______________________、一応、聞いといてやりやすか。……ツクモ嬢、アンタぁ…」(ガシャァンッと、音を立てて自分の椅子を蹴り飛ばした彼、ひとつ鬱陶しそうに舌打ちを零してはふいっと顔を払う様に顔を横に振り、彼はそっと、腰に提げた銘刀の柄へと手を伸ばし、しっかりと握る。酔いに酩酊、随分とふらついていた彼の呼吸は途端に正確性を取り戻す。呼吸とは気体が体内を巡る事であり、武道に置いてどれだけ効率的に力を発揮できるかの要である。言わずもがな、舗装された道と獣道では旅人の足取りも変わる。故に武道にて最も重んじられる礼儀作法の根源は呼吸を乱す事の無い効率的な態勢、体軸を日常的に反復し染みつかせる事。礼儀なんて微塵も無い様に見える彼は武術家の中でも2%以下の人間しか身に着ける事の無い"体軸"の認知が既に在った。人体を理解し武術を理解しそのどちらにも末端まで精通した人間だけが発見できる体軸の認知方法、彼はそれを知っていた。故に、今、呼吸が整った彼の状態はまさに力を最も効率的に発揮できる状態と言えよう。それはつまり、【臨戦態勢】である。)「 な ァ に 企 ん で や が る ん で ? 」   (1/12 21:46:49)

白雪 > 早速牙を出したという訳か、と白雪は目を閉じる。彼女なりの口説き文句、文字通り魂込めた告白のつもりだったのだけれど。今の説明で解ってもらえなかったとなれば、なんたる野暮なこと。鈍感なひと。「……企むっていうのは、つまり?……何故私があなたを”処分”しないか、という事かしら。……管轄じゃあないもの。11番隊の隊長様が特権階級を有していないというのならば、しても良かったけれど。【傷ついた局員がルクレルク人じゃあなければね。】」そういったあと、「あ!」と思いついたように愉しげな声を漏らし、人差し指を立て。「……あなたがそれを望むなら、あの子にも処分を下さなければならない事になるわねぇ?……奴隷階級を傷つけた罪と、神聖血統を傷つけた罪は同じじゃあないわ。……うふふ、どんな処分にしましょうか……もう片方の腕を、飛ばしてあげるのもいいわねぇ。」   (1/12 22:07:22)
白雪 > ───────────先程の台詞から、あなたは白雪を結局は【いい人】なのだと、【力の根源にもなりやしない】【極めて使えぬ】【部下思いの上司】だと思っただろうか?……しかし、彼女は目的を果たす道中にも、ヴィランである事を貫く。そうでなければ、彼女ではなかった。「ルクレルク人のお友だちのお話……」「お も し ろ か っ た わ ぁ …… 。」───────ルクレルク人が憎い?(よく言うわあ。)その感情は、単に白雪が持っているそれとは違い、ずいぶんと愛憎にまみれた複雑なものだと知った。知った上で、からかうように彼女はけらけらと声を上げた。世紀の大悪党の座を奪い合いたいなら、それも辞さない。   (1/12 22:07:27)

狗咬 当馬 > 「処分しねえなら放っときゃ良い、あっしが聞いてんのは、その先ですぜ……?、あっしゃ、アンタほどキレもんじゃあありやせんもんで、……アンタが何を考えてるかてんでわかりゃあせんのですわ。」(それはどんな感情だろうが、自分よりも邪悪な存在を見つけて同族嫌悪の真っ只中?否、過去に土足で踏み入られて純粋な警戒?否、では___これは、わだままだろう。パズルを目の前に自分だけが解けない状況、そして君にはそのパズルの解き方も解いた先も分かっている。そんな優劣がはっきりと目に見える状況。)「あっしに首輪付けてアンタが示した道だけ歩かせてえなら先に口枷が先じゃあありやせんか?ツクモ嬢、あんたァ……ちょっと驕りすぎですぜ。」   (1/12 22:26:35)
狗咬 当馬 > (彼はすっ、と抜刀する。同時に彼の頭上には青い炎が灯り空間を抉る様に燃え盛る炎の中から札が現れるだろう。抜刀した銘刀:憑ケ妬刃を振り被ればその軌道に合わせて流動系を形成して炎と札はその刀に纏わりつく。それはまるで、呪いの様に。じっとりと憂い慕う様に刀身を抱いて放さない。そのまま、刀身は君の心臓へと向けられ、ぴたり、と動きを詰める。君の綺麗な素肌には到達しない位置、鋭過ぎる切っ先は衣服を貫いている。ほんの数分数厘以下の絶妙な距離間を保ったまま、彼は、)「もう一度だけ伺いますぜ、ツクモ嬢。アンタのそこん処で必死に蠢いてるソイツがおねんねしちゃあアンタも悲しいでしょうに…だから、今度こそ答えてもらいやす……アンタの望みはなんでやしょう?」   (1/12 22:28:29)

白雪 > 『もう一度だけ伺いますぜ、ツクモ嬢。』美しく鋭い刀の切っ先が、服を貫いて心臓を臨んでいた。『アンタのそこん処で必死に蠢いてるソイツがおねんねしちゃあアンタも悲しいでしょうに…』白雪の目はますます細められ、口端は吊り上がってゆく。『だから、今度こそ答えてもらいやす……アンタの望みはなんでやしょう?』嗚呼、あなたはこんなにも─────”私を見てくれている”、と。「───────……こわいのねぇ。」一本。「おそろしいのねぇ。」二本。「怯えているのねぇ。」三本。「ものおじしているのねぇ。」四本。「すくみあがっているのねぇ………」──「刀を振り回して、いきり散らさないとならない程に。」   (1/12 23:02:56)
白雪 > 五本の指を、ゆっくりと順番に刀にかけて握った。触れるだけで血が溢れる、よく研がれた刀だった。紙で剃られるかのような、脳の狭いところでキィンと反応する不快な鋭い痛み。白雪はそのまま親指が切り落とされるのも厭わずに力を込める。ぽた、ぽたと赤い血が落ち、刀身を握った白雪の細く白い指は力の限り込めてかたかたと揺れていた。このまま振り下ろせば、当然その親指と、四本の指の第一関節から先はあっけなく落ちるだろう。「殺してくれても、構わないのよ。……私は特権階級なの。"代替の器"を使った蘇生技術がどれほどの制度を持つか、試してみるのも悪くないわね。」その黒真珠のように大きな瞳は、むしろこう言っているように見えるだろう。【殺せ】【殺せ】【殺せ】【殺せ】【殺して】【殺して頂戴】……と。   (1/12 23:03:18)

狗咬 当馬 > 「道理で、怨が孵らねえ訳だ………、けどまあ、そんなら生かしておく必要は無ェってこってすねぇ、そうでさァ…あっしゃおっかねえんでさァ……、【いつか取り返しが着かねえ処に脚を踏み入れちまう】のが…けど、もう十分過ぎるほどにあっしゃ浸っちまってるわけで…、それを知ってていつか全部洗い流せる気で居る。まだ、元の自分に戻れると心のどっかで思ってる。だから、不確定要素は出来る限り取り除いて置かんきゃ怖くて恐くて堪らんのですわ…、そんな事したってなんの意味もありゃしやせんのに、ねぇ? ………ッ…___________嗚呼、そうでやすか。」(ぴちゃり、と、君の尊い血滴は地面へと落下しその身を打ち付けばらりと弾ける、そのはずだった。だが、そうはならなかった。じっとりと、君の指を傷付けた憑ケ妬刃へと蔦の様に絡みつく。じわりと、その刀身にはまだ見た事の無い札が張り付いていたのを確かに視認した。【弐】の札が、確かにそこに絡みついているのを。)   (1/12 23:27:46)
狗咬 当馬 > 「ところでェ……、それってぇのは、あっしに抱き潰されても好いってこってすかい?………そんなら、」(彼はニタァっと口角を上げて、刀を持っていない方の手を君の手頸へと伸ばして、そっと握る。それで君の指が離れるのならば、引き寄せる様に自身の口元へと運び、血濡れたズタズタの手をべろォぉ、と舌で舐め上げる。それから、つぅ、と刃を下に下ろして肌を傷付けない絶妙な距離間を保ちながら衣服に、その衣服が衣服として機能しない程のスリッドを施していく。)「………………………ツクモ嬢、アンタぁ…ガキは何人産みてえですか?」   (1/12 23:27:51)

白雪 > 「べらべらと……饒舌なこと。」どうして自分は白雪を殺さなければならないのか、どうして自分は、あの時囁かれた言葉に反発を覚えたのか、どうして自分は……と、まるで自分に言い聞かせるかのように、語るに落ちる貴方を愛らしいと思った。『___________嗚呼、そうでやすか。』そんな白雪の呟きを振り切るかのように貴方は刀に力を授ける。「……出たわね。」窓の追憶でも見た例の映像、レイ・ラベットとのやり取りで見たのと同じ能力だった。次こそその刀で心臓を一突きしてくるだろう、指を薙ぎ払ってからもう一度構える事なども造作はないのだろう。白雪は軽く顎を引き、睨むようにあなたを見据える。『ところでェ……、それってぇのは、あっしに抱き潰されても好いってこってすかい?………そんなら、』   (1/12 23:53:36)
白雪 > 「………─────────────ッ!!」『ツクモ嬢、アンタぁ…ガキは何人産みてえですか?』「ふ……ッ」手首を掴まれた事、傷ついた手を舐め上げられた事、衣服に刃を入れ、辱めを与えた事。その全ての動作は彼女にすれば一瞬で、その挑発するような台詞の後に漸く思考が追いつき、雪は眉を潜めながら鼻でわらってみせるのがせいぜいだった。けれど、次の瞬間には──────「……いくらでも妊ませてもらっていいわぁ。孕んだそばから堕ろすから。……んふふふふははぁ。」瞳孔を開いて、狂愛を演じる。心の中で卑しい期待をしながら股を濡らす悲劇のヒロインを蹴り飛ばし、中指を立てて唾を吐きかける。何度も何度も何度も、行ってきたプロセス。慣れたものだ。再び『お姫様』は死んだ。   (1/12 23:53:48)
白雪 > 「恋愛ゴッコがしたいのかしら?油断して腹上死を遂げさせたいのかしら?どっちでも構わないわ、言ったでしょう、あなたの為なら死ねるって。」「私が上になってあげましょうか……ねぇ─────────────”ワンちゃん”。」   (1/12 23:53:53)

狗咬 当馬 > 「___________そいつァ、…お優しいこって…。」(君の反応の全てを見据えた片目はすぅっと細く絞られていく。ところで、…君はどれだけ人体について知っているだろうか。そして、剣技をどれほど知っているだろうか。衰退した時代錯誤の武術だろうとも剣術は太古より研究されつくした立派な武術。その流派は人生を賭しても全て網羅する事が出来ないほどに枝分かれし、その全てに特化した部分が存在する。室町末期に見られた刀を用いた未完成の拷問術についても、君はきっと知らないのだろう。)「でも、これじゃあ堕ろすまでもありゃしやせんねぇ…?」(じわり、と君の腹には熱が籠る。同時に、君の股はべっとりと濡れ始めるだろう。そのまま暖かにぬめりと粘度を孕んだその液体は太ももを伝い、地面を汚す。)「アンタはあっしが死なせやしやせん…かと言って、アンタみてぇな賤しい女にあっしの種も植えちゃあやりやせん………、灰となり、再起するその時まで、アンタにゃああっしの餌になってもらいやすんで………、精々祈り続けてくだせえ。」   (1/13 00:20:54)
狗咬 当馬 > (ずるり、と彼は君の下腹部から刀を抜いた。入射角と傷の深さ、絶妙な剣術によって達成されるそれは、死なない程度の損傷と子宮を裂き潰す不妊の後遺症を君に与える筈だ。君がそれを自覚するのも時間の問題だろう。傷を認識した瞬間に痛みが思い出したかのように沸き立つあの感覚を君は知っているだろうか?知らないのならば好い勉強になるだろう。それはまるで罪悪の知覚の様だろう。)「ほぅら、飼い犬が腹ァ空かせてやすぜ?ちゃあんと世話ァしてやってくだせえ。」(そのまま掴んでいた君の手をブンと容赦なく振り回して地面に叩きつけられるのであれば覆い被さる様にして前戯も無く自身のそれを宛がい、わざとらしく、ばう、と鳴いて見せてから首元へ容赦無く噛み付き鎖骨を嚙み砕く勢いで歯型のマーキングを残そうとして、流血でぐちゃぐちゃになった産道にも成り得た底を掻き回すだろう。) 〆でもいいけど反応だけ見たいわね。()   (1/13 00:21:10)