奈々&七五三野紫苑

【ヴォルカノカリス ver.2】

因(ゆかり) > 「____ね、君が見てたこの世界はどんなだった…?」(君の視界にはまだ彼は現れない。任務を受注して待ち合わせにはまだ少しだけ時間がある。出撃用のワープホール前で待ち合わせだから、…あと20分くらいは余裕がある。その頃、君がどうしているかは分からないけれど、少なくとも、彼の呼んだ“君”は、君ではない。)「でも、多分、此処に居たって事は、同じ思いだったんだよね。……分かんない、けどね。君がどんな人だったのか、君が何を志して此処に居たのかも。………だから、もしも、僕達と同じ意志があったのなら、僕がそれを繋ぐから。今は、…ゆっくり休んでね。」   (1/14 21:10:04)
因(ゆかり) > (まだその部屋が残っていたのは、管理官のご厚意か、それとも殉職者の寮部屋を片付ける様な余裕すらこの組織には無いのか。ぺち、と手を合わせて部屋に入ってすぐの場所で正座をして何かを祈る。それから、数十秒口を閉ざして目を瞑り、無音が身体の芯にまで染みついた頃に、瞼と掌は互いに離れ、視界は元に戻る。)「んしょ…じゃあ、行ってくるね。」(彼は大きなギターケースを背負い直してから、部屋の扉をパタリ、と閉じて小さく呟く。扉には未だ『支倉 百合子』のプレートが遺っていただろう。そして、今に至る。)___________________「ごめんね、お姉さん…待った?」 >紫苑   (1/14 21:10:07)

因(ゆかり) > 「____ね、君が見てたこの世界はどんなだった…?」(君の視界にはまだ彼は現れない。任務を受注して待ち合わせにはまだ少しだけ時間がある。出撃用のワープホール前で待ち合わせだから、…あと20分くらいは余裕がある。その頃、君がどうしているかは分からないけれど、少なくとも、彼の呼んだ“君”は、君ではない。)「でも、多分、此処に居たって事は、同じ思いだったんだよね。……分かんない、けどね。君がどんな人だったのか、君が何を志して此処に居たのかも。………だから、もしも、僕達と同じ意志があったのなら、僕がそれを繋ぐから。今は、…ゆっくり休んでね。」   (1/14 21:10:04)
因(ゆかり) > (まだその部屋が残っていたのは、管理官のご厚意か、それとも殉職者の寮部屋を片付ける様な余裕すらこの組織には無いのか。ぺち、と手を合わせて部屋に入ってすぐの場所で正座をして何かを祈る。それから、数十秒口を閉ざして目を瞑り、無音が身体の芯にまで染みついた頃に、瞼と掌は互いに離れ、視界は元に戻る。)「んしょ…じゃあ、行ってくるね。」(彼は大きなギターケースを背負い直してから、部屋の扉をパタリ、と閉じて小さく呟く。扉には未だ『支倉 百合子』のプレートが遺っていただろう。そして、今に至る。)___________________「ごめんね、お姉さん…待った?」 >紫苑   (1/14 21:10:07)

七五三野 紫苑 > 「いーや、時間ピッタリだよ。お姉さんも丁度吸い終わった所でね、坊ちゃんの方は準備万端かい?」(身体に纏わりつく重く甘い香り。此処には“喫煙禁止”の掲示は無いのだからきっと許されるだろう。ゲート付近の壁に寄りかかりながら深くその毒を吸い込んで、近づく貴方を見つけ火を消しても服にまで染み付いた煙が消える事は無い。)「あぁそういやぁ、坊ちゃん“この匂い”苦手かい?」(...ふと、今の社会じゃあ子どもに毒だと言われていた事を思い出す。今回の任務は子どもの___11歳の男児との2人1組。調査対象と共に知らされてはいたものの、ただ聞くのと目の当たりにするのでは当然感じ方は変わる。見るからに幼い職員達も任務に当たっていて、彼らの力も求められるのがこの世界...この組織の現状だ。見て見ぬ振りをしていた事を突きつけられただけ。口元は崩さないよう、ただそう飲み込んでから最終確認に向かおうか。)   (1/14 22:17:26)七五三野 紫苑 > 「必要なもんは〜....あー、防護服と消火手段か。防護服と消火器数十本...それから移動用と万が一の逃走用の車はお姉さんの方で用意してある。あと必要なもんは何だろうな、坊ちゃんは何持っていくんだい?」(そう声をかけながら緩まった髪を髪留めで手早く髪を纏め直しまた一纏めに、それから貴方の背負うギターケースを預かろうと手を差し出した。)>奈々さん!   (1/14 22:17:39)

奈 々 > 「坊ちゃんじゃなくてナナだよ、シオンお姉さん。」(坊ちゃんだなんて呼ばれればほんの少しだけむっとして、眉間に少しだけ寄った皴を解けば、とと、っと少し駆け足で近寄って勢いを直前で殺してはとさっと身体を預けるような緩やかな体当たりをして見せて身体を密着させたまま貴女を見上げてにぃっと笑みを浮かべるだろう。)「ううん、煙草の匂いは嫌いじゃない。けど、アップルティーとか、カモミールの匂いの方が好きかも。__あ、だいじょぶだよっ!僕も一応男だから、これくらいは持つよ。」(君が口にした煙草に興味がないわけじゃない、どんな味がするのか、とか、少しだけワルい事をしたくなる時だってあるから、もしもワルい子になっちゃいたくなったら君にお願いするのも良いかもしれない。君がギターケースを預かろうとしたとき、ギターケースに触れて掴もうとしたのならその中身がわかるだろう。今となっては旧式も旧式、あまりに前時代的な兵器、その昔、人類はそのスナイパーライフルをDragunovと名付けた。)「じゃあ、行こうかっ!紫苑お姉さん。」(彼は、よいしょ、と呟いてギターケースを背負い直せば歩みを進めた。)   (1/14 22:34:22)

七五三野 紫苑 > 「おやおや大胆なこった、そんなにも坊ちゃんはお気に召さなかったかい?それとも...ナナ坊とお呼びした方が良かったかな?」(口はにまにまと貴方を揶揄う様に吊り上がる。貴方の柔い勢いをそのままに受け止めれば燻った目元もふわりと揺れて、優しげに目を細める彼女の姿が貴方の目に映るかも知れない。)「アップルティーに...カモミール?ふぅむ随分と洒落てるねぇ、__________荷物をお運びするのは私の役目ですよ、坊ちゃん。」(声は抑えて穏やかに、貴方の耳元へそう呟いてから)「...なぁんてな!立派な男だよナナ坊、落として壊さない様にちゃぁんと持って置くんだよ。」(なんて、頭を軽く撫でようと手を伸ばしながら、元のおちゃらけた声へ元通り。上がったのはどれも紅茶の名前、こんな子どもからそんな言葉が出るなんて。本当に“坊っちゃん”なんじゃないかと考えてしまうけれど...この組織にいる以上きっとあり得ない事だし、何より貴方への余計な詮索だ。)   (1/14 23:51:37)
七五三野 紫苑 > 『じゃあ、行こうかっ!紫苑お姉さん。』「はいはいお互い気ぃ引き締めて行こうなぁナナ坊、向かう先は湖こそが近いがその分火山も近い。走って10分でばったり遭遇、なぁんて事も最悪あり得る。ちゃぁんとそいつの準備して置くんだよ?お姉さんアクセルとブレーキとハンドル操作くらいしか出来ないからねぇ...どっちかがシクったら諸共御陀仏さ」(なんて、車への乗り込みながら縁起でもない言葉で返した。)>奈々さん   (1/14 23:51:59)

奈 々 > (うん、頑張るね。…そう呟いてから君の運転する車に揺られ、何分経っただろうか、君が話しかけない限り彼は自分から話を振ろうとはしなかっただろう。助手席で、運転中の君の片手間な目配せでも気付けるほどに不器用に不慣れにパーツを組み立て弾倉に弾を込める彼のその行為はあまりにも無惨だろう。齢十一の少年が銃を手にしなければならないこの組織の在り方に疑問を感じるかもしれない。だが、それも彼が選んだことだ。沈黙に次ぐ沈黙、その今際の際に彼が口にしたのは、)「_______________________________ね、お姉さん。」   (1/15 00:13:55)

奈 々 > (人殺しの為の道具をぎゅっと心細そそうに抱きしめて彼は俯いたまま言葉を続けるだろう。) 「お姉さんには……、 ど う し て “ 能 力 が あ る ” の ? 」 (何故それを聞こうとしたのかは、たぶん、彼にもわからない。もしかしたら任務の前に“彼女”の部屋を訪れたからかもしれない。今まで此処に人が居て、もしかしたらすぐに帰ってきて、こんなところで何してるの?なんて声を掛けてくるかもしれないって思えてしまうくらい、あの部屋は人の痕跡が溢れていて、あまりにも、自然で、不自然で、生活感があるそれが異様に馴染んでいた。まるで、突然住人が消えた様な伽藍洞は彼にひとつの恐怖を実感させたのだろう。)   (1/15 00:13:59)
奈 々 > (能力がある、それはつまり、何かしらの抱えた罪があるという事だ。それは、彼も同じだった。)「これから僕達が戦わなきゃいけないのって、保護サイトにも収容できない様な子なんだよね、……探索班のお姉さんと、“いきものがかり”が向かわせられるのってさ、やっぱり…不自然だよ。……だから、せめて、____納得したいんだ。」(彼は口にはしなかった、納得して、どうなりたいのか。そんなものは多分、分かっているだろうか。互いの罪を告白して、それじゃあ、こんな終わり方でも仕方ないねって、ほんの少しでも悔いが残らないように、納得したかったのかもしれない。突如として空席が生まれるこの組織に居る時点で決めなければならない様な覚悟を、彼はまだ決められて居なかったのだろう。今になって君は気付く。___否、もしかしたら見て見ぬふりをしたのかもしれない。彼が弾倉に弾を込めるその挙動があまりにも不慣れに不器用に見えたのは、震えから来るものだったという事を。)   (1/15 00:14:11)

七五三野 紫苑 > 「あー...ナナ坊大丈夫かい?慣れて無いんなら一個ずつでいい、焦って全部ぶち撒けちまうよりはマシだよ。それと...この辺りの道はやけにがたついてる、車酔いするんならあの山...は木が全部燃えてやがるから、そっちの反対の山でも見てな。」(__________ただ平穏に生きてきただけの人間が、後悔と罪悪感を抱えただけの、本当にそれだけのちっぽけな人間が...自分達より何10倍も大きな化け物達に立ち向かえるだろうか。おあつらえ向きに整えられた舞台と道具があれば、そこに当てはまる英雄は“誰でもいい”とでも言うのだろうか。)「..........」(____まさか、ただ選ばれただけで戦う勇気も理由も持たない者が、臆さずに立ち向かえる訳がないんだ。...“なんでこんなことしなくちゃいけないの?”って、彼女に向かって嘆いたって不思議じゃ無いのに。彼女だって、それを叱ったり、貴方を否定することもしないのにね。...あまりに長すぎる様にも思える沈黙、エンジン音と車体の揺れる音だけが嫌に響く。本当は数分程度に過ぎないはずでも、数分が1時間、2時間と何処か、時間が引き伸ばされているかの様。)   (1/15 02:16:24)
七五三野 紫苑 > 『____________________ね、お姉さん。』「んー?なんだいナナ坊?」(そして、解かれた沈黙は貴方から)『お姉さんには……、 ど う し て “ 能 力 が あ る ” の ? 』「随分と変な事を聞くねぇナナ坊ぅ...よりにもよって“シキガミ”のお姉さんに.....お姉さん今はなぁんでか出来ないけど...元はおそろし〜い妖怪だったんだぞぅ?煙になって人間達を驚かして回る大妖怪!!」「....まぁなんでわざわざ煙なのかも、なんで妖怪になっていたのかもぜぇぇんぶ気がついたら__________“忘れちゃってた”んだけどね。...なんか探してた気はするんだけどなぁ、それ以上はもう“覚えてない”んだ。...“大切なもん”を“忘れちまう”なんて...お姉さん以外と酷い奴だろう?」(「...ナナ坊は“大切なこと”忘れちゃだめだぞぅ?」なんて、明るく取り繕った声をかけながら貴方の顔をちらりと見る。化け物になってまで探したかった物を忘れてしまうなんて本末転倒、それじゃあ見つけていたって、もう持っていたとしたって気が付けやしない。守りたかった意味も、死んでも求めた意味も、目的を忘れたんじゃただの煙と変わりない。)   (1/15 02:16:46)
七五三野 紫苑 > 『これから僕達が戦わなきゃいけないのって、保護サイトにも収容できない様な子なんだよね、……探索班のお姉さんと、“いきものがかり”が向かわせられるのってさ、やっぱり…不自然だよ。』「そぉさねぇ...お姉さん戦闘はからっきしだ。確かに不自然なもんだなぁ。」『……だから、せめて、____納得したいんだ。』「......ナナ坊、」(...やっぱり君は大人びすぎているのさ。緊張も恐怖もひた隠す様に明るく振る舞って、今もこうして自分達が死んでも仕方ない理由を探している。もっと素直に言ったって、)「....嫌だって言ったって、いいんだよ。」(車の中には小さな君と彼女だけ。此処には君を叱る人なんて居ないんですから。)   (1/15 02:17:05)

奈々 > 「…………嫌じゃ無いんだ。」(彼は呟く様に答える。)「…嫌じゃ、無かったんだよ。ホントは。」(彼は呟く様に応える。)「僕ね、毒を呑んで死んじゃおうと思ったんだ。」(君は、疑問に思わなかっただろうか。彼がもしも死んでも仕方ない理由を探すのならば当然、彼の中にしかその答えは無いはずなのだ。“自分自身が化け物に殺されても仕方ないと納得できる理由を探したいのならば”、彼は君の罪を知る必要なんて何処にも無いはずなのだ。)「……家族とはぐれて一人ぼっちになったから、死のうと思ったの。…馬鹿みたいな理由でしょ、………でも、その時の僕はそれしか思い付かなくてさ。家族ともきっともう会えない、一人でなんか生きていけない……だから、せめて苦しまない様にって…」   (1/15 05:18:55)
奈々 > (彼はぽつりぽつりととある組織との邂逅を語り始めるだろう。君は不自然に思わなかったのだろうか、ルクレルク人でも無ければ奴隷階級でも無いこの二人が僻地へと着任させられる事を、誰も受けない様な恐ろしい化け物退治の依頼に向かわせられる事を、ましてや、研究対象であるシキガミを向かわせる事を。まるで、“誰も寄り付かない場所”へ、“何が起きても誰にも気付いてもらえない場所“へ、誘き寄せられているかの様なこの状況を。)「でもね、…体質のせいかな……死ねなかったんだ。だから此処にいる…そして、だからこそ、一度諦めた命だからこそ、……僕は”何だって出来る“よ。」   (1/15 05:19:00)
奈々 > (そろそろ目的地に到着する頃だろうか。もしも、もしも、君の目に彼が優しい少年として映っていたのなら、そしてそれが事実だったとしたら、この話は全て辻褄が合う。君に罪を尋ねた理由、彼が”何に納得したいのか“、そしてそれは”誰の結末を前提として求められた納得“なのか。少年は、君を見据えて呟く。次に彼が行動を起こすのはこの車が止まった時だろう。) 「だからね、_____________________________________________________紫苑お姉さん、」   (1/15 05:19:19)
奈々 > (君は、疑問に思わなかっただろうか?わざわざこの骨董品を彼が選び取った理由を。あのカミサマに弾丸は通用するだろうか?通用しないのならば、一体それは何の為に持ち出されたものなのか。大昔の人類が使っていたスナイパーライフルが活躍する機会はあまりに珍しく、故にそれを選びとる酔狂な者も多くはない。故に管理が杜撰でも仕方がないかもしれない。ならば、こうも考えられないだろうか?このライフルを何に使おうとも”足は付かない“と。君は彼と合流してからデータをリアルタイムで伝達しているだろうか?君は今この時に彼へどんな感情を向けるのだろうか?君は彼がこの後取る行動が予測できるだろうか?君は本当にこんな結末を迎えても仕方が無い存在だろうか?君は、_______________その目に彼をどう映すだろうか?)   (1/15 05:19:31)

七五三野 紫苑 > 「....そうかねぇ、〝独り〟つぅのは案外、寂しいもんだろう?ましてや生きる術を知らないならもっとだ、何処を見渡しても見知った顔も頼れる人の1人もいないんじゃぁ、のたれ死んでたっておかしくない。......ナナ坊が死んじゃいたいって思うのも仕方ないんじゃあねぇかなぁ...って、お姉さんは思っちゃうけどねぇ」「...何だって出来る、か...そうかい。」(それは子どもながらの万能感からではなく、全て捨てる覚悟を持つが故の言葉。寒さを感じない程度に開けられた彼女側の窓の隙間風から、火山灰混じりの空気が入り込む。クソッタレだ、この世界は。年端も行かない子どもが銃を握っても可笑しくは無くて、反逆者達は銃を向けなければ始末される。ただ親とはぐれただけの子どもが組織に拾われ、子どもの背丈と変わらない程の銃を抱えている。いつもより乱雑に取り出した煙草に火を付け深く吸い込みまた口を開く。)「ナナ坊、お前さんは.........殺していい理由も無しに、ただの善人だろうと銃を向けられるかい?」「悪い奴だから、こんな事をした奴だからって理由付けるのはいい。現にお姉さんは悪い人だし、覚えてないだけでもっと酷い事もしていたかもしれない...お前さんは随分賢い子だよ。」「ただ...」「そりゃ、ある意味逃げなのさ。自分で自分を守る為のな」(理不尽に虐げられる子どもがこれは罰だと、自分に非があるからこんな目に会うんだと自身に思い込ませる思考に近い。悪い人だから殺したって許される。こんな事をする奴だから、自分が生き残る為の踏み台にしたってきっと大丈夫。)「....わざわざ人の罪を聞き出すお前さんに」(__________〝誰かの命を奪ったって痛くない〟様に、誰かの罪を並べてクッション代わり。もし、目の前に誰も傷つけない人しか居なかったら。)「納得しないと銃も向けられないお前さんは.........」(その人を殺さないと自分が殺されるとしたら。)

 「自分が生きる為に、そのためだけに....優しい誰かを殺せるかい。」

 (その痛みに慣れてしまう前に、痛みにも気付けなくならない様に。もし、こんな悪党の〝化け物〟相手でも、銃を突きつけてからも震え躊躇う隙をみせるというならば、いっその事...〝 自 分 が 殺 し て や っ た 方 が 幸 せ だ 〟と。) (...生死が懸かった人間なんて何をするか分からない。どんなに優しげな人間だって、殺すのを躊躇っている隙に何をしてくるか分からない。この任務に向かったのが彼女ではなく別の誰かなら、ただ弱いだけの人間なら...貴方は〝使命〟を果たすことが出来たのか。.......行動を起こすには、まだ〝準備〟の時間が足りなかったかしら。段差に揺られたのか貴方の足元へ、彼女のスカートの中に仕込まれていたホルダーから拳銃が滑り落ちる。〝殺せる〟理由を探す貴方は、恐怖を抱く子どもにしか見えなかった。____________________運転する手は止めず、ちらりと貴方を見てふぅーっと白い煙を細く吐き出せば...車内には外へ漏れ逃げた煙達が漂う。彼女はただ、自分の事を〝 撃 て る も の な ら 撃 っ て み ろ 〟と、さながら貴方の銃口を自身に向けて握るかの様に話すんだ。) (1/15 20:21:39)

奈々 > 「___________________________ _________________________出来ないよ。」(彼の回答は簡潔で短絡的で単純で、あまりにも愚かだっただろう。泣きたくないと思えば思うほど広角は自然と下がり、そうさせまいと唇を縛る程に涙腺が限界に達している事を自覚してしまう。)「やっぱり、納得なんて出来ない。」(出会った事も無い女性の事を思い記号化された形式的な体制を取れるほどに彼は他者を愛していると言えるだろう。彼は正しい追悼の方法なんて知らないから、誰かがやっていたのを真似る以外に方法は無いのだ。道を歩くのすら、彼はもはや追える親という姿が無い以上、周りの大人を真似るしか無いのだ。) 『自分が生きる為に、そのためだけに....優しい誰かを殺せるかい。』 (1/15 22:03:22)

奈々 >  (その言葉を聴いて数拍後、彼は何かに気付いて目を見開き抑止していた雫をポロポロと溢れさせる。それが何だったのか今の君には分からない、その言葉の真意に気付いたのか、それとも君の覚悟に気付いてしまったのか、はたまた、別の何かに気付いてしまったのか。だが、それも直ぐに解ることだろう。ふっ、と息を止めた彼はドラグノフと名付けられたスナイパーライフルをコッキングして、ドア側に背を預ける様に身体をずらしてそしてその大きな旧式の兵器を構え、引き金を_______【どぱ____________________ッッッ】 (引いた。途端に車内という狭い空間に押し込められた射撃音は互いの耳に劈くだろう。もはや音と認識できる領域を超える程に。銃口は君を向いては居なかった。君の顔面の少し前を弾丸は通り抜けて車の窓ガラスを派手に砕いた事だろう。弾丸は当たらなくたってよかった。認識器官にダメージさえ与えられれば。) 「お姉さんッッッ!!!!!」(ドアにもたれ掛かるように状態を倒して射撃の反動耐えた彼はガッとブーツの踵でハンドルの下部を蹴った。故にハンドルは反時計回りに勢い良く逸れるだろう。同じく車体も勢い良くグンッと左旋回へと進路を変える。次の瞬間だ、悍ましいほどの熱風と地獄の炎を連想させる紅蓮の閃光が車体をスレスレで通過して行ったのは。)「やっぱり、お姉さんの言う通り、僕達が此処で死んじゃうのは…特に、お姉さんが死んじゃうのは納得出来ない…っ! 生 き よ う ッ ! ! ! 」(……先入観とは、疑念とは、恐ろしいものだ。こんな人畜無害な少年ですら仮面を被った“月“に見えてしまうのだから。狙ったのは車体の側面で並走しながらこちらを覗き込んでいたヴォルカノカリスの視覚器官だ。そして、気付いたのはヴォルカノカリスが自分達の横を並走しとの時まさに目があったと言う事実にだ。結果的に弾丸が意味を成さなくとも割れたガラス片の反射光が多少ヴォルカノカリスの視覚を阻害してくれれば回避率はグンと上がると彼は咄嗟に判断したのだろう。)(疑心も不安も、君は抱いてしまった。思ってしまったんだ。〝 自 分 が 殺 し て や っ た 方 が 幸 せ だ 〟と、〝 撃 て る も の な ら 撃 っ て み ろ 〟と。彼が必死に探していたのは君が死ななければならない理由、そして、求めていたのは、貴女を守りたい、生かしたいと願う心を後押しする為の納得。彼はきっと心底思ったはずだ、君は悪く無いと、こんな所で死んじゃいけない人だと、僕が、生きていて欲しい”優しい大人“だと。) (1/15 22:04:18)

七五三野 紫苑 > 「...そりゃ優しいこったなぁ、そんなんで上手く生きていけるか__________...ッッ助かったよナナ坊、もうこんな近くまで来ちまってたか。」(体を打ち付ける程の急旋回、生きるか死ぬかの生死の境かと思われた矢先、飛んだ邪魔者が入った。丁度良く消してくれる存在などそのままにして置けばいいものを、貴方はやっぱり____________________)『やっぱり、お姉さんの言う通り、僕達が此処で死んじゃうのは…特に、お姉さんが死んじゃうのは納得出来ない…っ! 生 き よ う ッ ! ! ! 』「.................ん!?お、応とも!!?いやちょ、ちょっと待ったナナ坊?!ヴォルカノカリスが来てるのはわかったが.....え!?さっき〝なんだって出来る〟って言ってたのはこの事かい??!ほ、本当に?!?あ〜〜、え〜〜いっっっっや〜〜、お姉さん照れちゃうなぁぁぁああ!?」(______________________________大恥である。自分より一回りも二回りも......いや年齢的には何百歳も離れた子ども相手に啖呵を切るなんて。それも完全な思い違い、よりにもよって得意分野の筈の〝空気の読み間違い〟による大失態。一応子どもの前だからと喫煙を控えていたのが堪えていたのだろうか。運転と車内に気を取られていたとは言え、任務対象の接近にまで気が付かないと来た。仮にも探索班を任されているはずのシキガミが!..................報告書にそのまま書こう物なら確実にお叱りは免れない罪状ばかり、流石に顔を覆いたくなる。)「はぁぁ................命がどうとか、無闇矢鱈にそんな事いうんじゃ無いよ、変に気ぃ張っちまったじゃ無いか....私らが空飛ぶ厳つい角生えた鰻にやられてたまるかっての。死にに来たつもりじゃ無いんだろう?任務はただの〝調査〟だ。何も倒す事だけが調査じゃない。この活火山に生息する個体の大きさ、状態、マーキングエリアの範囲やらを確認するだけでもカミサマの生態調査としちゃ上出来だろうよ。」(幾ら専門外とは言え彼女には無様にやられる気など一片も無い。顔の整った美少年こそいるものの、取り囲む〝花〟の一つも無いのでは死んでも死にきれない。) 「だが........ざぁんねんながらこのままワープゲートまで一直線に向かったって安全に帰れる保証は無い。このまま帰りゃ...ゲートが壊される可能性だって十分って程あり得ちまう。帰り道には随分遠回りだが...湖の方面から向かった方がいい。十分距離を取って彼方さんが諦めてくれたら最高だが....まぁ最悪手はある。海に誘い込んじまえば大丈夫だった、って載ってただろ?さっきみたいに飛び掛かってきた奴をそのまんま水の中に飛び込ませちまえばいい。そうすりゃ勝手に爆発でもするだろうさ」(思い違いがあったとは言え、貴方の命まで張った覚悟を無駄に出来るものか。両手と片足、煙を纏わせた紫苑の眼球一つを残し、彼女は煙に成り果てる。辺りに立ち込めるは妖煙を、砕かれた窓からは濛々と薄灰色の狼煙が上がる。ただの煙だが妖の煙、塵の一つとて自由自在。流れる風に身を任せて?いいえ、空からは決して車体が見えぬ様に。不可思議に浮かぶ手足からは細く伸び外の煙へと繋がっている。無闇矢鱈に近づき、そしてその妖煙へ近づき入ろうものなら...とうに彼女の腹の中。手にとる様に動きなどわかるだろう。躱すも騙すも容易な筈だ。)「だからナナ坊はそれまでの間、よーくよぉぉく観察しとくこった...〝たいへんよくできました!〟って、花丸付きで貰えるくらいな!〝いきものがかり〟なら...そういうの得意だろ?」(齢11の子どもに命を張らせてやるものですか。どうかそう気負わずに、空に浮かぶ〝鰻もどき〟の慌てふためく様子をそのままに伝えればいいだけさ。) (1/16 03:08:43)

奈 々 > 「っ、お姉さん、その方法は、お姉さんに危険は及ばないの…っ?僕、嫌だからね、お姉さんが傷付くのっ!」(そうは言うがそれしか方法が無いのも事実、彼が何かを出来るとは思えない。きっと狙撃銃も歯が通らない。放たれた鉛弾はその身体の内部にある熔岩によって瞬時に溶かされてしまった。物理的な攻撃が意味を成すことは殆どないだろう。だからこそ、君が考えているその作戦はあまりにも無謀だった。水蒸気爆発による被害範囲を君は知っているだろうか?君が知らなくとも、彼はそれを知っていた。ヴォルカノカリスを引き付けて湖に飛び込ませるとしたら、水蒸気爆発の被害範囲に入ってしまうだろう。かといって、被害範囲外にまで距離を離せば湖にあのカミサマを飛び込ませる事は不可能だ。もしも飛び込ませるのなら、ギリギリまで引き付けて急旋回し回避した上で突っ込ませるのが妥当だろう。だからこそ、彼はもうひとつだけ策を考えていた。)「お姉さん…っ、湖で僕を下ろして、ヴォルカノカリスを引きつけ続けられる?ほんの少しの時間さえ稼げれば、爆発も起こせるし、多分、僕達が死んでしまう事もきっとない……お願いっ!」(彼は一刻を争うこの状況でドラグノフの弾倉を外して助手席のドアを開き、走行中の車からいつでも飛び出せるように構える。スピードを落としてくれれば飛び降りても軽傷で済むだろう。…否、軽傷で済む可能性も、あるだろう。) さぁ、運命を決めるべきは君だろう。1d5 1.奈々くんは無事に飛び降りれるしヴォルカノカリスは依然車を追い続ける。 2.奈々くんは飛び降りれるが足を引きずる様な軽傷を負ってヴォルカノカリスは依然車を追い続ける。 3.奈々くんは飛び降りて打ち所が悪く気を失うがヴォルカノカリスは依然車を追い続ける。 4.奈々くんは飛び降りれるが足を引きずる様な軽傷を負ってヴォルカノカリスは奈々くんに気付きそちらへと進行方向を変える。 5.奈々くんは飛び降りて打ち所が悪く気を失うしヴォルカノカリスは奈々くんに気付きそちらへと進行方向を変える。 (1/17 18:47:02)

七五三野 紫苑 > 『っ、お姉さん、その方法は、お姉さんに危険は及ばないの…っ?僕、嫌だからね、お姉さんが傷付くのっ!』「あのなぁ...ここまで奴さんに近寄られといて、まぁっったく危険性のない突破口って方が珍しいだろうよぉ........ありがたーい事にお姉さんは煙を叩かれたって痛くも痒くもない。煙ごと燃やされなけりゃあ髪の毛一本だって帰ってくんのさぁ、ナナ坊が命張るのに比べりゃあ....そっちのが随分マシだろう?」(痛覚が完全に消えずとも精々死ぬのは細胞の数千個、車から飛び降りようとしている貴方、比べればどっちに秤が傾くかなんて歴然だ。最高時速約60km、何の遮る物のなく飛行するとは言え唯の速さ比べなら優っている。貴方を安心させる様些細な事など捨て置いて、解けかけた姿は煙から人へ。ぼやけた輪郭は元通り。奇想天外な策があると言ったって、命を張った子を捨て置き逃げるほど彼女は冷たくなれやしない。貴方を庇う様動いたって、何も可笑しくないんだ。)「....やれ戦闘だの時間稼ぎなんてのはド素人もいいとこなんだぜぇお姉さん?」(もし、貴方が怪我をしてしまったら?狙いの的が車ではなく.....貴方へ向いてしまったら?彼女が無理をしてでも庇っていた方がずっとマシな結果になってしまったら?)「__________ただまぁ、何でも卒なくこなしちまうってのは女の子にモテる秘訣の一つでねぇ....」(もし、もし、もし__________また一人で取り残されてしまったら。)「.......こーんくらい出来なくちゃあ女が廃るってもんよ。」(それでも、貴方の勇気を信じたい。心優しい貴方の思いを、無駄にしたくはないから。__________車はもうすぐ湖の側へ、徐々にアクセルを緩めるも、時間をかければ追いつかれてもおかしくはない。緩める速度には限界がある。だから、限界ギリギリを)「何すんだか知らねぇが__________策があんならやってみなァナナ坊!!!!」(それでも彼女は、貴方に託した) (1/17 21:08:05)

七五三野 紫苑 > 1d5 → (3) = 3 (1/17 21:08:20)

奈々 > 「じゃあ、……僕が降りたら、合図をするまで全力であの子の気を引いて!合図したら僕を拾って最大出力でゲートまで逃げて欲しい…」(君が了承してくれて、作戦を聞いてくれたのなら覚悟を決めた様に帽子をギュッと被り直せばモッズコートを脱いで丸めては後頭部に両手で押し当てるようにしながら助手席から飛び降りる。)「大丈夫、お姉さんと僕なら生き残れる!愛してるよ!」(そう告げた彼は君の視界から消えるだろう。受け身の取り方なんて知らないが、彼は身体を丸めてずしゃあっと慣性によって地面に叩きつけられ転がっていく。打ち所が悪く致命傷、なんて事はないだろう。一番の急所はコートによって守られている。…だが、身体の小ささや戦闘向きではない身体能力では痛みに耐え切る事は出来なかった。)「…ッか、はァっ!?」(転がされた後、角の立った岩に腹を打ち付けて、鈍く臓物を抉るような不快感と鈍痛によって意識を手放してしまう。だが幸い、カミサマは君を追い続けている。彼が意識を取り戻す迄に、君が意識を引き続けなければ彼は即死する事だろう。) (1/17 21:26:22)

七五三野 紫苑 > 『大丈夫、お姉さんと僕なら生き残れる!愛してるよ!』「変に気取ってんじゃないよ坊ちゃんが...............ッッ ナ゛ナ゛坊!!!!いや、今は__________」(今はお互い、託された事を全うするのが先決だ。ヴォルカノカリスは貴方に目もくれず、彼女だけが残った車を追い続けている。..............打ちどころが悪かったのか気絶してしまった貴方の存在を知られていない事だけは幸運だったと思うべきだろう。ならばやる事など決まっている。空からも見えぬ死角へ、貴方の音も姿も匂いも全て、貴方という存在を感知させぬ場所まで奴を誘い込む。速度は落とさず、けれど他の物を追う隙など与えないよう速すぎないまま。.......空を知るのが己が一人だと思ったか。煙とて空から眺める者、漂わずとも追う者の動きなど見れば手にとる様に。__________【妖煙たるやその姿】煙は登る事なくただ外へ。...........細く、細く、糸を解く様に煙を混ぜて貴方の元へ。ピン、と張られた糸の様に、貴方の声も合図も聞き逃さない様に。一時も、一刻も、一分でも一秒でも多く、何も知らずただ追いかけ回すだけの怪から時間を〝奪う〟) (1/17 22:21:19)

奈々 > 1d3 1.熱線ビームどっかん 2.追い続ける 3.ダイビングプレス (1/17 22:23:58)

奈々 > 1d3 → (2) = 2 (1/17 22:24:04)

奈々 > 「…ッ……ぉ、姉さん…っ、あっ、お姉さん!?…は、無事か、よかった…… 上手く行くかは分からないけど……ッ」(彼は意識を取り戻して咄嗟に君を呼んだ。辺りを見回して遠くでエンジン音がするのを聞き届けて、胸を撫で下ろした。君が頑張っているのなら自分も全力で頑張らないとならない。モッズコートを着直して転がった際に落ちてしまったキャップを拾いまだ不快感の残る腹部を抑えながらよろよろと駆け出す。その間もヴォルカノカリスは君を追い続ける。まだ攻撃の射程範囲内に入れていないのか、ヴォルカノカリスは君へ攻撃を放とうとはしない。絶妙な距離感で君は惹きつけ続けている。)「……っ、よし!紫苑お姉さんっ!!」(どれほど歩いただろうか、彼は必要だったそれを全て収集し、ドラグノフに空砲の詰まった弾倉を装填し、空へ向かってドンッ、ドンッと何度も何度も発砲する。君がこちらへと戻ってきてくれるのならば、君が伸ばした腕なり、何なりにしがみつこう。もしくは乗り込めるまで速度を落としてくれるのなら慌てて乗り込むだろう。君が彼の元へと行けばそこは湖が見届けられないほどに離れた位置に彼は居ただろう。) (1/17 22:33:14)


七五三野 紫苑 > (小さな拍動と.....それから呼吸、声の振動。大丈夫、彼は生きている。それだけわかれば十分だ。音も姿も見えずとも、揺れ動く粒子が、流れる風が、煙混じりに伝う空気が教えてくれる。奴は未だに追いかけるまま。一瞬の隙でも見せればいつ吹き出す溶岩が襲い掛かるか分からない。届きはしないが姿は追える距離を保ちながらその時を待つ)「__________あいよぉ、待ってたぜナナ坊!!」(一段と張り上げる声の振動と、空へ放たれた何発もの銃声。合図の場所は....降りた場所からかなり離れている。ヴォルカノカリスに気づかれない様迅速に、可愛げも無い怪物との追いかけっこなど、いつまで続けていてもつまらない。近づくエンジン音と唸る溶岩、いつ何が来るかは〝カミ〟のみぞ知る。)「なぁごみのタクシーへいお待ちぃ!!!ゆっくり乗る暇なんてねぇからお姉さんの手でも腕でも掴んで無理やり乗りなぁ!!!!」(貴方の姿を見つけたのなら、弾丸によって砕かれた窓から腕を伸ばしそう叫んで呼びかける) (1/17 23:27:26)

奈々 > 1d3 → (2) = 2 (1/17 23:35:34)

奈々 > 「やぁ…っ!っと、ぉわ…ッ…!! 離さないでね、お姉さんっ!」(君が駆け付けたのを見て車体に体当たりでもする様に軌道上へと駆け寄れば君の腕にしがみつく。細身で小柄な男の子だとしても相対的に君の腕と彼の身体に掛かる負荷は計り知れないだろう。それもきっとアドレナリンが何とかしてくれる。骨の1、2本折れていたって可笑しくないこの状況で、鈍い痛みに顔を顰めて君の運転の邪魔にならないようにゆっくりと君の膝へと落ちていく。)「_______よし、お姉さん、思いっきり加速して出来るだけ距離を離して!!」(彼は君の膝に乗ったまま窓から身を乗り出してドラグノフを構え、スコープを覗き込む。銃身を片手で支え、揺れる車内でなんとかボルカノカリスへと照準を合わせる。スナイパーライフルは本来遠距離精密射撃を前提として作られている。そのスコープには対象との距離と偏差が表示されている。弾丸の速度からどれだけ角度を付ければこの距離で対象に当たるかを計算出来ない素人の為の目盛り、彼はそれをしっかりと読み取りながら、銃身を構えていない方の腕を銃身に沿わせてカミサマへと向ければ思い切り手のひらを開く。)「ごめんね…っ!」(能力発動『Dr.feel good』触れた対象から毒素や有害物質を抜き取り体内に格納出来る。また、格納した物質からの悪影響は全て取り払われ無効化される。格納した物質は任意で体表から排出可能である。彼がその手のひらから排出したのは莫大な量の水であった。水とは純度が高過ぎると人体に悪影響を及ぼす最も身近な毒であり、その事実を知る人は余り多くないだろう。しかし、彼はそれを知っていた。【探索】12、化学知識/医学知識/薬学知識/動物知識/知的欲求/記憶能力、それらの知識によって彼は“湖の水分を自身の能力で取り込める事”を理解していたのだ。つまり、彼は湖から離れたのでは無く、君が戻ってきた頃には湖自体が無くなっていたという叙述的な作戦、ヴォルカノカリスにどれだけの知性があるかは分からないが、万が一にも水没させられると察知できない完璧なミスディレクション。) (そして、彼の手からダイヤモンドカッターの如く高圧放水された純度100%の“水と云う名の毒”はスコープの補助付きでしっかりとヴォルカノカリスに命中するだろう。……つまり、走行中の車輌の背後から膨大な水分が気体となり膨張し水蒸気爆発が発生するのだ。)「……っ!!!」(こんな事をしても余り意味は無いと理解しながらも爆発を目視した瞬間にスナイパーライフルを窓から投げ捨てて彼は君の身体を抱き締めるだろう。もしも爆発に巻き込まれても、多少君の身体への被害が抑えられる様に。) 1d3、1.爆風から逃げ切り車体が激しく揺れるだけ 2.車体は爆風に揺られ横転し転がるが二人とも軽症 3.車体は暴風に弾き飛ばされどちらかが重傷、 (1/17 23:52:34)

七五三野 紫苑 > 1d3 → (2) = 2 (1/17 23:58:13)

七五三野 紫苑 > 「よぉし掴んだ!意地でも離さねぇよ安心しな!!!」(腕ごと崩れてしまうんじゃ無いかと思う程腕が軋む、けれど離さずより強く。彼の体を引き入れる様に手を引っ張り上げる。)『_______よし、お姉さん、思いっきり加速して出来るだけ距離を離して!!』「まぁっかせなアクセルベタ踏みだよ!!!!」(貴方は窓から身を乗り出しまた銃を構える。ちらりとしか視線を動かせない彼女が何が起きているか知るにはバックミラーを介する他無い。法定速度などとうに越え、メーターは振り切る寸前。距離をとっても尚鏡に映る影へ、その中央に鋭い刃が付き刺さる。耐えきれず爆発を起こす影の姿と、武器を投げ出し庇おうと動く貴方が写るのはほぼ同時だった。今にも崩れ落ちそうな右腕は背後から貴方の頭部へ、打ち付けない様しっかり押さえ込もうとする。)「うっへぇ....体中痛ぇな.......ナナ坊生きてるかー?」(背後からの爆風で揺られ横転する車体、飛び出すエアバックと重力のままに打ち付けられる窓枠に体は痛みを訴えるが....精々軽症で済んだようだ。車の破損は大きそうだが、貴方の策のお陰で討伐は成功。討伐個体の後処理、帰ったら報告書の提出とそれから......医療棟送りは確定だ。頭でも打っていたら彼女の様に忘れっぽくなってしまうかもしれないからね。) (医療棟でのベットでの安静中か、それとも貴方の自室へ帰った時か...そこには黒い箱にリボンで飾られた二つ入りの紅茶が、誰にも気付かれずこっそり置かれていたそうな。「とってもがんばった花丸なナナ坊へ」なんて、だれかさんが書いたみたいね。) (1/18 01:19:37)