風鈴@レオ > 「あっし、フラスコの中から産まれやした。それはそれは参考にしたカミサマも小さかったらしい。それが今じゃ、こんなんになりやした」(ガラスのドームは鳥籠(フラスコ)、中に入っているのは色とりどりの植物達。研究のために生かされている彼等と、自分達に違いはないのだろう。それは誰に語りかけるでもなく話していた。植物と会話をしているのかと思うぐらい小さな小さな語り部であった。だけれどもよくよく見れば違うと見かけた人ならば分かるだろう。黒髪に青のメッシュをかけた身長2mはあるだろう男がいるからだ。レオは続ける)「あっしはカミサマのせいで愛に飢えているらしいけど、違うと思いやす。あっしはあっしの中にある何かが欠落したから愛で埋めようとしてるだけ」(小鳥がぴよよっとレオの座っているベンチへと止まった。カミサマは予測不可能な存在。空を自由に飛ぶ鳥の様に雨の日どこにいるのか分からないから調べられるのだろう。カミサマと言われているのに、全てはニンゲンの手の中にあるだなんておかしな話だ)「あんさんは、何か欠落してるなって思うことありやす?……あぁ、答えたくなければ答えなくていい。これも独り言どす。……寂しいなぁ」 (1/15 21:28:38)
木靴下@カフカ > (男は答えなかった。)(カミサマの影響で生えたのか、はたまたカミサマそのものなのか分からない植物の上で寝転がり、手元にあった本を眺めていただけだった。)(男は答えなかった。)(長いまつ毛を揺らしながら、ビー玉のような艷めく倦怠的な細い瞳を瞬かせながら、貴方の発言など聞こえないと言わんばかりだった。)(男は答えなかった。)(面倒くさいことになることくらい察していたから。)(─────だというのに。)『あんさんは、何か欠落してるなって思うことありやす?……あぁ、答えたくなければ答えなくていい。これも独り言どす。』(───────ッチ。)(貴方の発言に、カフカはあからさまな舌打ちを奏でて、草むらの上からのそっと起き上がった。)「うるッッッせぇんだよ、さっきっからひとりでべらべらと。誰もお前の話なんざ聞いてないし、どうでもいい。」(カフカはその姿を人外として強調させるような艷めく黒い尻尾に不機嫌という感情全てを上乗せして、揺らしていた。)(過酷と名高い04番小隊、カフカ小隊長。……あらゆる事に無頓着とも言えるシキガミが隊長を名乗るその小隊くらいは貴方も知っているんじゃあないだろうか。) (1/15 21:56:37)
木靴下@カフカ > 「神は生まれつき完璧だ。欠落なんてあるか。……欠けてるなんて考えるのはお前が特異点なんて半端者だからだろ。」(未熟児である。単眼である。指は4本しかなく、体は溶けかける。)(だからカフカは不必要を全て削ぎ落とした。美しい鉱石のように、邪魔になる岩や泥を削ぎ落とした。)(これはそれ故に産まれた最低だ。)「そもそも、愛なんざ自己満足……エゴの象徴だろ。吐き気がするね。」 (1/15 21:56:39)
風鈴@レオ > 「誰も聞いてないから独り言をいうとですよ?知らなかったと?」(あからさまに舌打ちの音が響いたならば、ビックリした小鳥はベンチから離れていく。小馬鹿にしてるとも取れる態度でうるさいという貴方が悪いんだとばかりにいうだろう。こちらは先からちゃんと独り言だと言ってあげていた。迂回し続けなければならないあなたがわざわざ植物園の一部に留まる必要があるかと言われたらNOだ。無頓着と言いながらもきっちりかっちりこちらに反応を返すだなんて不思議なことをするようで緑色の目は細まっていく)「あっしはカミサマでもニンゲンでもないからこそ、"奇跡"と言われておりやす。半端者の相手をされるなんて、優しくてつい、惚れてしまいそう」(ニンゲンにもなれない。カミサマにもなれない。宙ぶらりんな存在でありながら、奇跡だと評され監視下に置かれている自分と、自ら監視下に下ったカミサマに何の違いがあるというのか。ニンゲン側からしたらどちらもバケモノと称されるだけだろう。それにしても先ほどから冷たくしながらも、律儀に相手をしてくださるだなんて"優しいカミサマ"。そんなことされたら、愛に飢えた自分は惚れてしまいそうになるだけなのに) (1/15 22:12:41)
風鈴@レオ > 「イヒッ、エゴの塊だなんてそんな愛があるからこそ世界は成り立っているというのに、冷たい考え。愛はいいどすよ。愛さえあれば何をしたって許される。カミサマを殺すことだってね」(ベンチから立ち上がれば、本を読んでいた貴方へと近づこうとするだろう。愛があるからこそ人々は繁殖をし、愛があるからこそ我が子を育てて、愛があるからこそ世界破壊される。愛を掲げていれば、暴力だってゆるされちゃうんだ。貴方の様なカミサマを殺すことだって許される。じっと片目しかない水色の目を見下ろす様に見ようとすれば)「カミサマが完璧だったら、こんなとこいなくてもいいのに変なの」 (1/15 22:12:49)
木靴下@カフカ > (────────────奇跡。)(その発言に彼は僅かにぴくりと眉を動かした。細く眠たげな落ち着いた瞳が、貴方を訝しげに見て、その石膏のような作り物の唇から深く深く息をこぼした。)(しかし、その溜息に続きはなく、彼は再び手元の本に目を落とす。貴方のことなどこれっぽっちも興味が無いのだと言わんばかりに。)「そもそも、何かに許しを得なければいけないことなんてなにもない。……《規則》を作り、《秩序》を作り、それに従うのは人間だけだ。」「お前は人間と何も変わらない。カミサマじゃあない。」(貴方がそばに居るから邪魔臭くて趣味の読書もなかなか進まないのだろう。先程よりも明らかにページをめくるその手が遅くなっていた。)(────────産まれるべからず。)(産まれる前から死ねと思われてきた身としては、そんな感情も、愛も、煩わしい以外の何者でもなくて。)(安らぎを求めて穏やかに暮らしていても、姿を見るだけで殺されそうになった。何度も何度も、ウジのように湧いて出てくるそれが鬱陶しくて、面倒になったからその保護下におりただけだった。) (1/15 22:44:33)
木靴下@カフカ > (後はそう、保護された他のカミサマと余興程度の戯れをしたくなっただけ。)(彼が傘下に下った理由なんてそれだけだ。)「そもそも、脆弱な人間が産まれて、生きることなんて奇跡の連続でしかないだろうに。何を珍しく口にするのか理解しかねるね。」(人間という弱者が生きるにはあまりにも不便極まりない危険な世の中。そんな中で命を失うことも無く、危機に怯えることもなく平穏に暮らせているなんてそれこそ奇跡だろうに。)(何をそう自信ありげに、言うなれば上から目線に物言いができるのかカフカには理解しかねた。)(カフカはくるると喉を鳴らし、ごうごうと燃え上がる尾の先の青い炎を揺らしている。…彼が施設内で不機嫌でなかった様子を見た事はない。そう断言出来るほど、彼は常に何かしらを煩わしく感じていた。)「冷たくて結構。居きるのにそんなものは必要ないからな。」 (1/15 22:44:43)
木靴下@カフカ > 「気に食わないのなら君の愛が許す限りで、殺してみればいい。ほら、首はここだ。」(ぱたん。)(カフカはそう口にして静かに本を閉じれば、己が身に纏う細胞を変形させてその石膏の首筋を外に晒してみせるだろう。わざとらしく、四本しかない指の中の人差し指でとんとんとつついて。)(それが煽りの冗談なのか、本気なのか。温度も何も無いその瞳にゃあわからない。) (1/15 22:44:47)
風鈴@レオ > 「その方が楽しいでしょ」「ニンゲンでもカミサマでもないのに、おかしなこと」(何事も自由だなんてつまらない。時間があるからこそ生きることを急かされて、有限だからこそ奪い合い、死があるからこそ苦しむ。これがもしも自由ならばニンゲンは何もしない自堕落な生き物へと成り果てていることだろう。だからこそ面白い。だからこそ生きてるって感じられる。ゆっくりと捲られている本だってそうだ。いつか終わりがあるから見ていられるのであって終わりがなければ見る価値すらなくなる紙切れ。ニンゲンと変わりはないと言われればそれはそれとばかりに肩をくすめる。ニンゲンだったならば、簡単なこともできない。かといってカミサマにもなれない。中途半端だと言われたところで生まれちゃったんだもん。ニンゲンと変わらないというならば愛をくれたらいいのに) (1/15 23:06:01)
風鈴@レオ > 「奇跡と言われるのは奇跡だからでしょ?それを口にして悪いなんてだーれもいっていやせぬ。細かいところまで気が向けられるだなんてステキ」(奇跡の連続だというが、それを知っている人間は果たしてどれだけいるのだろう。カミサマの存在すら知らない人間が多いのだから、気づかずに生きてるニンゲンの方が圧倒的に決まっている。カミサマからしたら理解出来なくても、奇跡ならば奇跡。羨ましいでしょと自慢したって天罰が下るわけでもない。皮肉屋の言葉も考えも全てポジティブに変えて、ゲラゲラと笑いながら恋しちゃいそうなんていう)「なるほど、つまり"愛していい"って?いやん!!!なんて大胆なことを言うんでありんすか!」(きゃっと乙女のように頬に手を当てて恥ずかしがるが目は全く笑っておらずぎらついていた。石膏の首筋は通常の握力ならばへし折ることはできないだろう。それでもしていいならば、レオは例え罠だとしても、煽りだったてしても白くて硬い首にそっと手を当てて。ひんやりと伝わる冷たい温度を感じる。そのまま力を込めたとしても貴方の首はへし折ることはできないかもしれないけれど)「わー、冷たいどすねぇ。ツルツルとしていて石像みたい」 (1/15 23:06:08)
木靴下@カフカ > 「ぼくは君とは違うからね。」(結局のところ、それが答えだ。)(カフカは貴方を理解し得ないし、貴方もカフカのことなんて分からない。)(彼は絶対貴方に寄り添うことは無いし、貴方だって、彼の傍にはいられない。)「……君とはつくづく、会話が通じないな。」(ハイテンションなままに、貴方はカフカの首元へと触れる。……触れたのならば気付くはず。)(───────柔らかすぎる。)(例えるなら熟すどころか腐りきった桃のように、指を強く押せばそれは大きく凹む。本当にそのまま、握り潰せてしまいそうな程に柔らかい。)「人間は特別なことを渇望し、それと同じほど平凡にも憧れる。……ぼくには分からないね。」(決して乱れることの無い完璧。それこそがカフカの向かう先であり、今立つ場所でもある。)(果たしてそれは優しさであろうか。単なる無関心ではないだろうか。) (1/15 23:35:52)
木靴下@カフカ > (カフカの細い瞳に感情はなく、温度は宿らない。冷たい肌も人らしくない髪の繊維も、肌の質感も、骨の形状も。……人型ではあるものの、やはりそこにいるのは人外であると強く強く訴えかけてくる。)「愛なんてものは、押し付けだ。君が何よりの証拠だろうに。」(結局は独りよがりだ。汲み取ってくれるかは相手次第。)(首筋に触れられようとも、その顔はひとつも動きはしない。)(君はこんなにも、〝愉しそう〟なのにね。) (1/15 23:35:54)
風鈴@レオ > 「押し付けだとしても愛がなきゃ成り立ちやせぬ。あんさんがいくら無関心でいたとして、"会話"してる時点で、それはエゴだとしても、成り立ってるでしょ」(会話が成り立たないと言われたって、君とは違うと言われたって愛があるならばなんだって許される。例え無関心であったとしても、愛している。ずっとずっと愛している。これは一方的な感情だ。意味のない信号だ。いつだってそう。レオは愛しているからこそ、愛してくれないことに嘆いて悲しんでなってくれないならとばかりに危害を与えてしまう。仮に愛してくれたとしてもその人のものが欲しくなってまた危害を与えてしまう。今でも柔らかすぎる肌を触って嬉しそうに目を細めているのだから救いようがない。貴方が辞めろとか言ったところでやめたりもしない。能力が発動しても「それも照れ隠し?可愛い!」なんてぶっ飛んだ発言をする。貴方が離れない限り触ることをやめはしないだろう) (1/15 23:45:39)
木靴下@カフカ > (刷り込み─────というものがある。)(これは、生物の学習形態のひとつであり、鳥が産まれて始めて見たものを親と認識するものが挙げられる。)(であれば、カフカは果たして最初に、何を親と感じたのか。)「──────知る事と、理解する事は違う。」「理解する事と、経験する事は違う。」(カフカは貴方に触れられている喉をくるると鳴らす。果たしてそれは縄張りの主張かしら。はたまた求愛行動かしら。それとも、〝住処を見つけた合図〟かしら。)(細められたビー玉の瞳は相変わらず貴方を見上げて、捉えている。)(……その眼球が口内の奥にしまい込まれたカフカには何が親なのか見ることは出来なかった。)(その変わり、その柔らかい肌で確かに感じたのは。)「────人を殺す奴は、人に殺される覚悟がある奴だよなぁ。」(───────────能力《過負荷》、発動。)(彼の能力は全ての生命機械物体、あらゆるものに例外なく極度の過負荷を与えるものである。)(彼に接触している貴方はもれなく彼の間合いだ。)(今すぐに手を離したら、もしかしたら間に合うかもね。) (1/16 16:57:30)
木靴下@カフカ > 「お生憎様。ぼくは君の言う愛なんぞ理解できないのさ。」(彼が刷り込みによって認識した〝親(愛)〟とは。)「──────産まれた時から、死ねと思われてきた身だからね。」(───────────【殺意】だ。)(不幸があるからこそ、幸福が訪れる。規則があるから自由を感じる。)(死があるからこそ、生は温もりを帯びるのだ。)(もし貴方がカフカの能力発動を察して避けたのなら、カフカは貴方に触れる為にその顔をぐいっと貴方に近付けるだろう。)(もし貴方がカフカの能力を受け入れるのなら、次はカフカが貴方の首に手をかけるだろう。そして、それができるのなら、そのまま貴方を押し倒し、その上に跨ることだろう。)「ぼくは、愛なんて甘ったるい言葉で欺かれるのは嫌なのさ。」(自分の感覚や価値観の押し付け、重々しく煩わしい鎖のような感情を《愛》と名付け、綺麗に飾るなんて溜まったものじゃない。) (1/16 16:57:41)
木靴下@カフカ > 「君は欠けたところを満たしたい。ならそれは、『空腹』なだけだ。」「それは愛じゃなくて、『食い物』だね。…だから与えられないと空かした腹が虚しくて苛立つ。」(空腹は辛いでしょう。お腹がすいたらイライラするでしょう。だから貴方は執拗に他人を追い求めるんでしょう。…貴方の愛は《飢え》と同じね。)「満たされてない奴が、他人を満たせるわけが無い。愛を知らない奴が他人を愛せるわけなんてないんだよ。……わかるかい?」(─────────彼の口角がほんの少しだけ上がったような気がした。) (1/16 16:57:43)
風鈴@レオ > (くるるっと鳴らす喉が気持ちよくて好きだ。柔らかな触感は不思議なもので、今までに体験したことのないことは楽しい。何を考えているかもわからない眼差しで見続けていた貴方は突然こんなことを言い始めるの)『────人を殺す奴は、人に殺される覚悟がある奴だよなぁ』(一気に体は気だるさを訴えていく。ただ触っていただけなのに10キロマラソンをさせられたかのようだ。それでもレオは離そうとしなかった。赤ちゃんがお母さんから離れるのを嫌がるかのように。愛なんぞ理解はできないのさという貴方はそっと首に手をかけて自分を押し倒すの。全てがスローモーションに見えて、ドサリと落ちた場所から草の青臭い匂いが漂っている。ラブストーリーならばここから恋愛に発展していくのだけれども) (1/16 17:23:25)
風鈴@レオ > 『ぼくは、愛なんて甘ったるい言葉で欺かれるのは嫌なのさ』『君は欠けたところを満たしたい。ならそれは、『空腹』なだけだ』『それは愛じゃなくて、『食い物』だね。…だから与えられないと空かした腹が虚しくて苛立つ』(肺の中に溜まっている酸素が抜けていく。静脈を抑えられているせいか、脳みそがSOSを出して麻痺していく。酸素を求めてか口が開けばよだれが垂れて、コヒュ……と喉を鳴らして酸素を欲しがれば、生理現象で涙が出てくる。とろりと溶け出していく意識は苦しさを紛らわす為か脳内麻薬をどぴゅどぴゅと溢れ出させていく。限界に達しそうな身体に貴方はトドメを刺すように呟いた)『満たされてない奴が、他人を満たせるわけが無い。愛を知らない奴が他人を愛せるわけなんてないんだよ。……わかるかい?』「……イヒッ、イヒッヒッヒッヒッヒッ!!!」(脳みそがイカれたのか、ゲラゲラと笑い始める。青の貴方に似合いない緑は楽しげに歪めば) (1/16 17:23:39)
風鈴@レオ > 「これが、最後だとしたらあっしってばなんて"幸せ者"なんでしょ。だって、貴方に見守られながら死ねるなんて、"天国"じゃないどすかっ!イヒッ……やばい。興奮してきた」(そうだ。自分は満たされることのない存在だ。満たしたいから必死にかき集めたって、器に穴が開いていたんじゃ其処から抜け落ちてしまう。愛を注ぎたくても空っぽならば何一つあげることはできない。それでも愛を求め続ける。あげたつもりになる。DNAに刻まれた"恋"という名のウィルスは夢の中だって顔を覗かせる。滾る身体に熱がこもっていくのは冷めた貴方のせい。だけどきっと責任は取ってくれないのだろう。分かっているにも関わらず身体は貴方を求めて仕方がない。愛だなんて存在はまやかしかもしれないけれど、それでも貴方を"愛している") (1/16 17:23:48)
木靴下@カフカ > 「…………君なら、そうだろうと思った。」(安心したよ。…予想通りで。)(抵抗されることも配慮に入れて、次なる手も考慮していたが、カフカの伸ばした手はすんなり貴方の首に届いた。)(カフカは貴方の前で初めて上機嫌だと言わんばかりに尻尾を揺らす。)(何かを殺す時、大抵人は生に縋る。だから、毎度毎度、抵抗されて【面倒】ったらありゃしなかった。)(貴方はそうじゃなかった。だから、カフカにとっちゃあ多少《好意的》だ。…良かったね。)「そうだね。せっかく〝シアワセ〟なら、」「────────このまま終わってしまおうか。」(ぎゅう───────っ。)(貴方の首を絞める力が更に強まる。抵抗もないのなら、貴方はもう呼吸困難ではなく、できなくなるだろう。) (1/16 17:55:11)
木靴下@カフカ > (それは果たして後でどのような言い訳を作るのだろう。後々支部の危険になりえそうだったから排除した?それとも、単なる好奇心で殺害した?腹が立って、嫌だったから?生きているのが可愛そうだったから?)(いやいや、きっと、彼ならば。)「──────受け入れるものは、『食い物』にされるだけだよ。」(【自分が居きる為。】)(その為なら、他者でさえ平気な顔で蹴り落とす。落ち行く弱者に目もくれず、高みを目指して三千里。)(完璧であるが故に不変であり、強者である故に孤独。…だが、それでいい。)(居きるだけなら、他人は必要ない。)(貴方の言う通り、カフカは貴方が死んだって、きっと抱えちゃくれないだろう。)(貴方の愛に縛られて大人しくしているほど、彼は優しくないんだから。) (1/16 17:55:13)
風鈴@レオ > 「ーーーーー」(さらに首が締まっていけば呼吸すらままならくなり、おしゃべりだった口は無音を放っている。空気を欲している。生存本能が死んでしまうとサイレンを鳴らし続けているのに、そっと自分の手を貴方の手に添えるだけでニヤリと笑い続けていた。ポキン……。酸素を求めるよりも先にへし折れたのは首の骨。グダァ……と力なく地面へと落ちていき、呼吸すらしていないようにも思える。貴方は今日も生きれた。貴方は今日も生きている。レオの屍を踏み躙って生きていけるのだ。優しくない貴方を最後まで愛そうとした彼は無事にしんだ……だって普通ならば、首がへし折れた時点で生きていられるわけがないからだ。冷たくなっていく身体。だんだんと虚ろになっていく目。だけど貴方は振り返ることはないのだろう) (1/16 18:05:48)
木靴下@カフカ > (────────────死んだ。)(死んだかしら?)(死んだでしょうか?)(案外小枝のように簡単に折れてしまった貴方の首を眺めて、得意な【目利き】や【医学】、【感覚過敏】で貴方が本当に死んだのか何度も確認してみる。)(ぐったりと力なく地面に横たわった貴方を見て、彼は満足そうに〝微笑んだ〟。)(もっとも、世間一般が浮かべるようなふんわりと柔らかい、優しい微笑みなんかではなかった。哀れむような瞳に嘲笑うような口角の上がり、歪んだ眉に色の無い瞳孔。)(──────愉快で笑っているのか、不快で笑っているのか、哀れんでいるのか蔑んでいるのか。)(……そんな感情でさえ、彼から読み取ることは出来なかった。) (1/16 19:19:01)
木靴下@カフカ > 「………………あぁ、しまった。」「……【首を絞めるんじゃなくて切り落とせばよかった。】」(─────────アントワーヌ・ラヴォアジエはギロチンにかけられる際、その後の意識があるのかどうか実験する為に周囲の人間に「可能な限り瞬きを続ける」と言って、実際に、首を落とされた後瞬きをした、という話がある。)(死んだのか生きているのか分からない狭間なら、【天国】なんてものが本当に感じとれるのか聞いてみたかった。)(そんなものは最早、後の祭り。死んでしまったのなら仕方ない。)(カフカは貴方の上に跨ったまま、その石膏のような唇を少しだけ動かして貴方に噛み付こうとして (1/16 19:19:19)
木靴下@カフカ > ─────────、そのまま、止まった。)(受け入れるものは、食い物にされるだけ。ならばこのまま食われても何も言えないだろうに。)(────────【危機察知】かしら。)(貴方を食らうことに何かしら抵抗を覚えたのでしょう。…彼は貴方の上から退くと、貴方を引き摺って植物棟の出入口へと向かう。)(〝特異点の行動は全ての研究員の観察対象である。プライベートは一切無いと思う事。〟)(ならばこの様子だって見られていたとも言えよう。それでもカフカは疑いたければ疑えと言うのだろう。)(───────彼にとっちゃあ、人の信用なんて邪魔臭くってしょうがないのだから。) (1/16 19:19:28)
木靴下@カフカ > 「さて、と。とりあえずは、《一歩前進》かなぁ……。」 (1/16 19:19:37)
木靴下@カフカ > (見上げた植物棟のガラス越しには雨が降っていた。……貴方がいなくなって、空が泣いてるのかも。)(なんて、そんなに世界は優しいものでもないだろう。)〆 (1/16 19:19:39)