円澪&α-007

【インボルバー ver.3】

風鈴@レオ > 『なんとも言えない姿のカミサマですね』(円に誘われてきて見たら"インボルバー"の研究をしようという話だった。正直あなたの事は"苦手意識"があるけれども、断るという選択肢もない。以前円はインボルバーを退治した事があるらしく、書類を見せてくれたのだが複数の顔を持ち合わせており好感度を持てるモノではない。彼女がいうには車をぶつけて退治をするのが一番効率がいいと書かれているが、車をいくらも持ち合わせいるわけではないだろう。何故自分を選んだのかは理解できない。自分をちゃんと心がある"機械"だと伝えているはずだ。言葉を交わさないとはいえ、同じ機械である車を同情せざる得ないのはニンゲンではあり得ない考えなのだろうか。ゆっくりと車を発進させながら)『……車をまた廃車にするつもりですか?』(インボルバーは未だ見えない。皇帝と言った場所とは違い、どんよりとした空気を漂わせる"墓場"へと向かっている。自分には無縁な場所。それも相まってか、ボソリっと車を廃車させることに難航を示してしまい)   (1/16 12:47:05)

円 澪 > 『……自然界にも、よく分からない形状の虫や、魚などはよく居るものですが……。あの造形は、誰かの悪意があるようにも見えます。』いまだに引っかかっている言葉があった。この世界には展開を面白くするような脚本があり、人間は皆キャラクターである。ある有名な映画を元に、トゥルーマン・ショー症候群と呼ばれる「現実をフィクションである」と考える傾向は、病気として扱われている=科学的に一定の根拠があって考えている のだから一笑に付すのは不憫だが、結局のところ気の迷いは気の迷い。妄言だと断定しても構わないものだ。しかし____それが全ての解ではなくても、半分くらいは。より小さい範囲は、部分的には……間違いではないような気がする。例えば、この死者蘇生に役立つとされる個体であるとか。   (1/16 13:04:05)
円 澪 > 思い合うふたりの片方が唐突に命を落とし、もう片方は奇跡の生還を遂げる、などの現象からだ。『……まさか。アレは小型の個体を、一般職員が対処する程度なら重機で潰すなりが早い、というだけです。』そんなことを考えてぼんやりしていたからだろう。反応に間隙を生じさせた後、まさかいちいち車をぶつける気は無い。と手を振る。あれは自分の能力がどう足掻いても悪目立ちするし、雨晴の場合は命がかかるからのものであり、好き好んでやった気でいると思われるなら心外だった。『必要十分ではなく、相手からの予想外の反撃を尚叩き潰すような過剰な火力こそを、必要十分な火力と呼ぶ。……兵法の一種です。』   (1/16 13:04:14)

風鈴@レオ > (それはニンゲンの顔自体気持ち悪いと言っているのと同じなのではないかと思ったが、口にしなかった。アレは顔を張り合わせて出来上がった存在だ。ニンゲンの顔の集合体が気持ち悪く悪意に染まっているならば、貴方の顔だって同じことが言えるのではないのかと。ここでも貴方とはどうやら合いそうにないと思ってしまう。以前会ったニンゲンには【機械とか関係ない】と言ってくれたからこそ、守ろうと思ったが貴方の場合何がなんでも守りたいって気持ちが湧いてこない。護衛用ロボットとして最低なことを思ってるのだろうなと思いながら、墓場に辿り着いたのでエンジンを止める。周りを見渡せば枯れ木や、誰も掃除に来ていないからか苔の生えた墓石がちらほらと見られ、申し訳なさげに花達が隙間から咲いている。仮にここの遺体の全ての顔を食べていたならば相当な量となり、さぞ太っている事だろう)   (1/16 13:22:05)
風鈴@レオ > 『なるほど、でも、私はあくまで護衛用ロボットであり、戦闘用でもなければ捕獲用ではありません。インボルバーの研究には向いていないかと』(一般社員がどうにかするならばという話をされれば、一時納得はしておいた。ならばますます分からない。捕獲用でもなければ、戦闘用でもない。能力は未だ使えないただの護衛用ロボットを連れ出した意味とは。囮に使うにしてもニンゲンを食らうのだからロボットを見向きしないのは目に見えているし、貴方は護衛をしなくても依頼時に見て、元軍人だから強いのは分かっている。二人ペアを守る為というならば、わざわざ自分を呼び止めてまでやる事だろうか。……どうやら自分は相当貴方が言った言葉に対して根を持っているらしい。いつもならば気にしないことだったかもしれないが、歯車の間にわずかに挟まった埃のように気になって仕方がないのだ。我ながらそこだけはニンゲンみたいだと思いつつ車から降りようとして)   (1/16 13:22:13)

円 澪 > 『……取り押さえるだけ、踏み潰すだけ。ただそれだけでも、我々には大きな障害がある。一つは民間人への秘匿。もう一つは、単純にそれまでに殺されたら無用の長物であること。』墓地の管理者に、形だけとはいえ、役所の命令で、周辺の上下水道が老朽化していると、それを確認に来たが民間人に危ないから近づかないでくれ、などといった旨を連絡する。このような場所は誰も人が入っていないのは目に見えているし、多分管理者も管理者で、提出をし忘れた夏休みの宿題のように、どうにか始末がつくならそれはそれでいいや。という気持ちだったのだろう。であるなら、話はすぐに通っていた。電話を切り、車を降り、それから返答した答えは。『護衛用、なのでしょう?貴方の役割は。ひとまず前者は考えにくいような場所だ。___ならば、その通りの役目を、私を死なせない役割を果たすことを期待してのものですが。そう長くはかからないでしょうが、貴方には捜索をお願いいたします。私もまた、探すのには向いていない。』ボストンバッグから、エルド=SGを引きずり出して。いついかなる場所から遭遇しても良いようにと身構えつつ。彼には標的の創作を任せて。   (1/16 13:34:32)

風鈴@α-007 > 『……どうでしょう?』(死なせない事を目的としてやってくれと言われた時、α-007は曖昧に答えた。それはまるで場合によっては見捨てるとも取れる態度だろう。貴方はいつからロボットだから裏切る可能性が低いと思っていたのだろうか。外部からきたα-007はもしかしたらアークによって作り出された機械である可能性だって拭えない。ニンゲンじゃないから安心だという言葉の保証は誰にだってしてもらえる事ではない。また、貴方もユダの可能性だって拭えない。もっとも今回に関しては以前の【機械と人間は一緒にはなりえない】って発言が気に障ってただ拗ねているだけかもしれないが。こちらも探索用ロボットではないのだが、ロボットロボットという割にはロボットの使い方分かっているのか情報局長なのにという不満がまた一つ浮かんだけど、すぐにそんなこと忘れてしまうだろう。   (1/16 13:53:38)
風鈴@α-007 > ズルリィ……木の影から紫色の何かがはっている。ナメクジのような痕をつけながら、それはゆっくり、ゆっっっくりと顔を覗かせる事だろう。使い古された粘土のような塊に、苦悩を浮かべる顔がうめき声をあげ、肢体を好む性質からか腐臭が漂い、隠れる気などないとばかりにそれは円に近づこうとしており)『貴方の近くにいますけど』(任務を遂行する為にか、近くにいるインボルバーに、指を指す。顔の数は93個と中々の大きさであることは確かだ。もしかしたら車を轢くだけでは潰れないかもしれないし、捕らえるにしたって大きすぎるかもしれない。戦闘用ではないと言った手前であり、貴方がどうするのかを見るためにか動く気配のないα-007の顔は鈍く光っていた)   (1/16 13:53:45)

円 澪 > 『ああ、向こうから近くに来ていたのでしたら、どうぞ。私をお守りになってください。』役目は口にした。自分を死なせないことだと。役割は確認した、護衛用だろうと。円 澪 を守る作業は、他ならぬα-0007に任せたことだ。だから、他の人間には任せない。円 澪自身にもだ。インボルバーが、腐臭を漂う呼気を吐き出して、唾液の糸を引きながら食らいつこうと無数の顎を壊れかけの粉砕機のように持ち上げる。『___』泰然と、悠然と、当たり前のように女は動かない。牙が体にめり込んだら、痛い、では済まないことなんて言うのは目に見えているはずだろうに。それでも、その判断には一つの誤りもないのだと立ち尽くす。人と機械では同じ道など選べない。それは変わっていないし、機械を人間のように信頼することなんて出来ない。だから___『人間の真似が。いや____人間にでもなりたいのでしょう、貴方は。それに基づいて判断なさい。』   (1/16 14:10:16)

風鈴@α-007 > 『なるほど、わかりました』(貴方を死なせない事が任務だと言われたからだろうか。一歩、また一歩と近づいて行く。インボルバーはにゅちゃりと楽しそうに円を見下ろしていた。また新たな顔が食べられると喜んでいるのだろう。自分が今からやる事は当然だとばかりに動こうとはしない。乗ってきた車と同じように、見捨てて行く戦車と同じように、自分もまた同じ道具として見ているのだろう。それが悲しいかと言われたら悲しかった。涙が出るのならば流していた事だろう。ニンゲンになりたいと願うけれど、ニンゲンはそれを許してくれることはない。もしもニンゲンだったならば、扱いが違っていたかもしれないのに)『私、本当に貴方のこと苦手なようです』(機械だからかせっせと転がすようにインボルバーを円から離そうとしている。それが守る為だと思って行動をしているのだろう。だが、口から出たのは不平不満だった)   (1/16 14:33:46)
風鈴@α-007 > 『貴方のようなニンゲンは死んでも仕方がないのではなんて考えてしまいます。今ここで見殺しにしても誰も咎められないのだと思うと、任務やめたくなりますね』『……あぁ、別にだからといって辞めるわけじゃありませんけど』(背中を向け続けているα-007は語り続ける。ぐちょぐちょと無駄に固く弾力のある肉を触りながら、せっせと離していく。ニンゲンだったならばやりたくない仕事も機械ならばなんて事はないのかもしれない。ぐぉぉぉ……と獲物が離れていくことを嘆くような声が響き渡るだろう。だが、インボルバーは動きが遅いから追いつくことはできない)『別のニンゲンは、私を同じように扱ってくださいました。貴方にそうなって欲しい訳じゃありませんが、私、記憶があり続ける限りきっと貴方を恨み続けます』『……護衛用ロボットとしては失格ですね』   (1/16 14:33:55)

円 澪 > 『……もちろん。元より死んでもいい人間です。』仮にそれで自分を死なせる結果になっても、第八支部での処遇は知らないが、少なくとも自分は構わなかった。彼もそう思うのは目に見えていたし、場合によっては見捨ててもやむなしと思っていた。『ですが、死んでもいいような人間でも、死なせないように頑張るのが____医者でも、救助でも、警備員でも。それがプロ意識だ。そして、現場では後方でどんな仲でも仲間を信じるのが………』だが、彼はそれを思っていてもやらなかった。やるかやらないのかは無論大事だが、口にするのであれば、それには誠意を持って答える。人間の仕事なら、そんなものは当たり前であると。嫌いな患者なら見捨てるのか。嫌いな要救助者なら捨てるのか。嫌いな会談ならテロリストを通すのか。それを踏み越えて初めて人間であると。『仕事ではありませんか。』   (1/16 14:54:46)円 澪 > ぐ、と残念そう。というのが正確な様子で悲鳴を上げるインボルバーの鼻っ面を蹴りつけるように踏みつける。『____そのままよく捕まえておきなさい。今回はちゃんと替えの衣服を持ち込んだんですから。』息をつく。ケリをつけるのは一瞬だ。たかだか4、500kgを用意するなど、自分には容易い。巨大であるのはわかる。不気味であるのもわかる。だがそれは_____いや、巨大で気味が悪い程度ならば、尚更恐怖にはならない。何故なら。『食いちぎれ___』彼女の肉体に宿る、半神たるべき能力こそは『暴龍大公(ドラクル二ス)!!』より巨大で、より重量(おも)く、より獰猛で、より速く、より鋭い牙を持つ、竜の時代の絶対王者_____身体が怪物に変わり、踏みつけた状態で女は告げる。死刑宣告、数トンもの巨龍にはインボルバーとはいえ赤子。頭など使う必要は無い、ただ一瞬、叩き潰すのみ。   (1/16 14:55:21)

風鈴@α-007 > 『少なくとも貴方は私を【見捨てる】のでしょう。そのような人でも見捨てずにやるというのが仕事ならば、とても素晴らしいですね』(自分には無理だと思うが、プログラムがそれを許さない。ある時計師がいった。自分の感情がプログラム超えた瞬間に自分はニンゲンよりも尊い存在になれるかもしれないって。もしそうならばきっと自分は未だロボットでしかないのだろう)「____そのままよく捕まえておきなさい。今回はちゃんと替えの衣服を持ち込んだんですから」   (1/16 15:09:24)
風鈴@α-007 > (離れずに、ピッタリとくっついたままいると空に影が出来る。それは隕石のようにも見えた。依頼の際に見た恐竜の姿だと冷静に判断できたのは自分が恐怖を感じないロボットだからだろう。そのまま落下していく0.001コマンドすらも見逃す事はなかった。パキッ、グシャ……響き渡る金属が潰されていく音と肉の匂い。混ざり合った何かは貴方の足を汚す事でしょう。悲鳴もあげずに、93人の顔面と共に混ざり合った鉄屑がそこにあるはずだ。だって貴方の足大きいじゃない。一緒に捕まっていたならば潰れてしまうに決まっている。それはα-007だった。いや、違う。ただ踏み潰されて壊れたゴミだ。任務は犠牲者一人も残さずに遂行された。【α-007ロスト】)   (1/16 15:09:33)

円 澪 > 『……ああ、逃げればいいものを。』持ち込んだ下着を着け、ジャージと運動靴をみにつけていきながら、先程まで言葉を口にしていた「機械」は、ネジや鋼板やCPUを詰め込んだだけのそれに変わっているのを見て、何をしているの?とでも窘めるように口にした。彼らの命はあくまで機械。機械ならば、帰ってくる。リペアされ、二号機が作られ、また別のようで同じ意識が芽吹くだろう。それを利用されることは支部でも見慣れた光景であろうし、これが死だという違和感はなかった。『こちら円澪。インボルバーの討伐を完了、遺骸の……ああ、はい。原型は残っていますので問題はないかと。α-007のパーツを含め回収を。』だから、スポーツで失敗して怪我をしたとか、ドッジボールで顔を当たって泣いたとか。それくらいの感慨だった。『回収は任せて、早いところ撤収いたしましょうか。人払いはしましたが……長居も厄介でしょうし。』だから、それだけにやりきったという微笑だけして。タバコをくわえて火をつければ……ドライバーが替わった車のアクセルを踏む   (1/16 15:2:11)