CFTM&円澪

【マスカレード・クイーン ver.1】

ず@コールフロムザメトロデッド> 
「…死ぬかも知れませんよ。彼女はかなり危険と聞きます。一歩間違えるだけで、死に繋がる。(バイクに腰掛け、無糖の缶コーヒーをちびちびと飲みながら、第一声は問いかけだった。今回のバイクは、アルマデルに用意された『クイーン』に向かう任務用の性能がよいものだ。機能的なボディと狙撃手の搭乗を前提とした構造の後部座席を付けられている。)行くというのなら、僕は運転するだけです。しっかりベルト付けて落っことされないように。車じゃないんで、安定性は低いですからね。小回り効くんで、安全性は高いですけど。(ワープ装置の先には砂漠が広がっており、嵐に吹かれて視界は最悪だ。)あとゴーグル、ですかね。(砂粒がいくつか、コツコツと音を鳴らして外の世界から流れ着く。その先にある、恐ろしい化け物の姿は未だ見えない。しかし、いくつかの『蝙蝠』や『冬鳥』などの死体がぼとぼとと落ちており、残酷な夜行の跡が見て取れる。誰も、王女には逆らえないのだ。)…僕はバイクの操作にしか集中できません。お願いしますよ。(装置とバイクとその上の2人だけの、白く無機質な部屋にて、エンジンが今、掛かろうとしている。)」   (1/19 15:25:09)


円 澪> 
『____もちろん。しかし、誰かがやらなければならないのならば、それは私がやりたい。』その理由は口にしなかった。マスカレイド・クイーン。近付く無礼者に死を運ぶ女王。それの捕獲、あるいは討伐を図ろうという命知らずの博打。しかし、それを前にして円の胸中にあったのは……。_____底知れない興奮だった。これから死の極地まで、いつ命がなくなるか分からないシチュエーション。それを与えてくれるほどの強敵は、今のところはまだ、遭遇していなかった。アラクネも良かったがあれにはそれほどの攻撃意思があったようには見えなかったし、除いてよかろう。であれば、この個体こそが自分の願いを叶える個体だと_____つまり、自分が全てを出し切った上で死に至れるための神だと____ひとしおの興味を持つのに無理はあるまい。普段使う散弾銃型の エルド=SGに加えて、通常兵器の自動小銃、拳銃などを詰め込み、自身とそれらをベルトでよく固定し。『ひとまず、多少周りを走らせましょうか。向こうを探すより、待ち構える方が容易だ。ああ、時に。同伴していただいた以上、貴方は何があっても死なせや___しないよ。』   (1/19 16:12:29)


ず@コールフロムザメトロデッド> 
「…そうですか。じゃ、いつ来るかもわかんないですし、ブッ飛ばしていきますよッ…(装置へとロケットスタートを切る。…気付けば、装置はすぐ後ろだ。アクセルはベタ踏みで、エンジンは早く早くと叫びながら駆動している。メーターは50、60、70と秒切りに移り変動していく。)砂漠は何もなくていい。結構、走りやすいもんですね。(そして、80…から、加速は緩んだ。)とはいえ安全運転はしないと。高速じゃ普段は110で走りますがそれは『時間に余裕がないとき』だけだ。(90キロ。場合によってはグレーではあるが、それが一番の『安全運転』。少しばかり速度を落とそうが危険は少なく、馴れている速度でもある。)普通のバイクじゃそこまで出ませんけどね。そういうのは車だけで。(ついでに、110は車なら…いつでもグレーである。…しかし、奴から『逃げる』ためには120キロが必要だ。)…僕の相棒はそこまで出ません。だから、逃げられるスピードには慣れていない。…でもいざとなったらかっ飛ばしますから、そこはお覚悟の上で。」   「(サウンドトラックなんて入っていない、戦闘のためだけのバイクで走る砂漠は、『風の壁』のせいもありひどく静寂だ。彼の声も、聞こえるギリギリというところ。遠くを走る様々な生物の足音も、聞こえない。)…?(生物に、規則性は無かった。)」  「(…ふと、10mほど先の砂丘が盛り上がる。)」「な(___)戦闘準備をッ!!!(…壁を押し退けて、持ち上げられた質量が大きく音を鳴らす。…飛び出たのは『クイーン』だ。)くそ、気付けなかった…あれはクイーンの下僕たちです!操られてしまった生き物たちです…!すでに死体のようですが!(仮面の口は動かないが…何か、叫んでいるようにのたうっている。)おそらくあれが、クジラの鳴き声でしょう。せめて奴を倒して、体だけでも楽にしてあげなければ。(揺蕩うそれはこちらを見ないが、その水晶は確かに、こちらを映していた。)」   (1/19 17:03:20)


円 澪> 
『……雑兵はギリギリまで無視。というか、まず車に追いつけるようなものもいない。チキンレース、あと一瞬で追いつかれる淵まではグダグダと鬼ごっこ。相手を追い抜くようでは後ろからの攻撃が避けられない。後れをとるようではその頃にはお陀仏です。』慣れ親しんだエルド=SGを手に取る。それを構え、撃つかのように見えたが……撃たない。まだ、まだだ。としきりに呟きながら、何か見えない鎖で思い切り引きずり回されているように、狂ったような直進を繰り返す小動物の群れを一瞥する。『……(こっちは女王(クイーン)を殺(と)ると決めている。歩兵(ポーン)には用がない……)』早く慈悲をという彼とは、打って変わって、頭が冷えきっていた。遠くを見ているのか今目の前を見ているのか区別のつかないようなぼうっとした視線の中に、切りつけるような炎を宿した表情。勝負に出ると決めた人間のそれ。『命令です。貴方が出すべき速度は、時速81キロ、つまり____そのメーターの僅かな振れ方に、二人の命をかけてください。「彼女」がギリギリまで近づいて、体当たりにでもしにくるまで。それまで上手く、飛び道具をかわして。私は……この邪魔な奴らを払い除ける。』はじめて、特権階級として物事を口にした。今だけは言うことを聞け。でないと無駄死にだ。という気迫。『もちろん、無駄死にや特攻をやるハラじゃない。確固たる秘策と、確固たる生存手段がある。ただし、それが絶望的に長細い死の淵を渡る必要がある運試しというだけ。これからやるのは……女王を、人間の狂気が丸裸にするギャンブル。』多分、作戦会議なんてしていられるのは今このタイミングくらいでしかないだろう。向こうも馬鹿ではない、世間知らずであることは祈りたいが。しかし、これは向こうが「この個体はただ逃げているだけだ」と信じて突っ込んで来なければ成立しない。運転に「知っている」からこその動きが出てしまえば元の木阿弥だ。だから……言わない。『肉体を殺せないからと言って、地の底の屈辱を与えられないわけじゃないし、逆に生きてさえいるんだから、何をされてもおかしくない____ゾクゾクしてくるでしょう? """"コール""" 』車体の周りに来た小動物を、イオンの弾丸が何匹かまとめてジャム状に変える。返り血を浴び、白髪と真っ白なワイシャツに赤が入ると____女の口元が、三日月に歪んでいた。   (1/19 17:20:45)


ず@コールフロムザメトロデッド> 
「………『Oh my god』なんて言いたい気分ですよ今目の前にいるでっかいバケモノでもいいからすがりたい気分だ。あんたがなんで僕に彼女を託そうとしたのかよォ~~~くわかりました。(一瞬。あれよりも、背中を預けた人間であるはずの赤い三日月の方がよっぽどバケモノのように感じた。特権階級が相手とはいえ…『命を賭けろ』だなんて。恐ろしいったらありゃしない。)あれですかね。一種のサイコパスってところですかね。あんまり惨たらしく殺さないでほしいところですけど、そうも言ってられないみたいですし…(とはいえ、階級は階級だ。メーターの指し示す数値がぐんぐんと下がっていく。何より。)…それが最も『有効』であることはわかります。(そして、81キロから、上下に決して80を切らず、そして81キロを越えずを繰り返す。運転自体はできる。そのための『小間使い』だ。…しかし。)まあ死なない程度に頑張ってみますよ…!(目の前を何かが通過すると共に、直線上にある地面が3ヶ所、赤く光った。)根性ォォォッ!(そして、無理な曲がり方をして回避する。メーターは80ギリギリだ。)」  「けどこの通り長くは持ちませんからね!(…そしてすぐに、81より少し前に持ち直した。『笑顔』ではあるものの、余裕がないのは見て取れるだろう。クイーンは、黒鍵のような模様と1つの線が入った仮面で、じっとこちらを見ていた。…つまり。こちらに『泳いで』来ているというわけである。)」 (1/19 17:50:22)


円 澪 >
『……なんだか人聞きの悪いことをおっしゃいますね。私、そんな惨たらしいことを考えているように思われています?』惨たらしいこと。それはきっと、空を飛び、砂を泳ぎ、海を自由に断ち切る女王には、さぞ屈辱だろう。その上で、この作戦のいいところは、自分の命を度外視さえできるのならどうにでも成功率はねじ伏せられること。サイコロを振っての盲滅法な博打では、口ぶり通りない。『長くもたないのは承知の上でのお願いですので。そもそも長く時間をかけたダラっとした勝負は私も毛頭やる気がない。』こっちに来い。そういう一念を込めて、砂漠の柔らかな砂を、散弾で吹き飛ばして巻き上げることで、後塵を拝するの言葉のごとく、一時的に射線を塞ぎ、撃ち込まれ続けていたらジリ貧だろう射撃戦を終わらせるために____『ただただ真っ直ぐに数秒間だけアクセルを踏め!スモークから外れたら終わりと思いなさい!』ありったけのスモークグレネード/発煙筒を後部座席に乗せたまま吹かすことで、煙幕を慣性の法則と風向でクイーンへ浴びせる。しかし、余程ギリギリの場合にならない限りは、煙幕をぶち破るほどの火力を投入すれば良し。となるのは必定であり、今この瞬間においては、赤い光が向かい風に乗った吹雪がごとく、激しく後方から、彼女が近づいている証明である巨体の蠢く砂や瓦礫の破砕音や、奴隷となった獣の雄叫びを伴い乱射される。それを避け切るかが、この場合コールに託した命令____『向こうがスピードを上げたら一気に減速して!このまま突入を誘う!!さあ二分の一!50(フィフティ):50(フィフティ)の博打ですよミスター・コール!!最高のエンターテインメントを是非!』   (1/19 18:38:37)


ず@コールフロムザメトロデッド> 
「ああァーーーもうめっちゃくちゃ!!!僕は『死にたくない』から覚悟を決めてるんですけどね!!!そりゃ惨たらしく見えるでしょうよ!!!(アクセルは、ベタ踏みだ。浮いた頭とシルクハットが首から少しずれている。)でも。(120ギリギリまで、エンジンはかっ飛ばしたまま。逃すまいと、しかしクジラの声は全く聞こえない。砂粒が肩に当たって少し痛む。だがエンジンはかっ飛ばしたまま。)『エンターテイメント』と言われちゃ黙ってはいられませんね…!(命の保証はない、なんとも恐ろしい博打だ。しかし、だからこそ舞台の上で輝くド派手な作戦だ。それをやらねば、『しがない奇術師コールフロムザメトロデッド』の名が廃るというところだ。スモークを炊きサウンド・エフェクトを振り撒き用意されたきらびやかな舞台に、登らずして何が『奇術師』か。踊って見せよう。砂に潜り、また飛び出しを繰り返して、彼女は『追い付いてきた』。)ッ…!(覚悟を決める。死なないための、覚悟を決める。)『コール』だッ!(ハンドルバーを一気に右に切り、高速回転するホイールの向きを決めた。右か左かのフィフティを、今。)」 
「(クイーンの巨体が、左側を通過する。)」   「ゥてェッ!(ブレーキを掛ける。メーターは急降下を始め、タイヤは悲鳴を上げ。しかしそんな叫びも、風の壁の前では聞こえない。90キロで降下を停止。真横には、3つの大きな大きな『空きっ腹』が並走していた。)」   (1/19 19:08:57)

円 澪> 
『撃て、ね。そろそろ……』ベルトを外す。彼女の身体が、慣性に乗って空高く放り投げられる。コールの作ってくれた一瞬のチャンスを、攻撃と反撃のための盤面を____ひっくり返すかのような無謀。クイーンの撃破には飛び道具を使うべき。それは当然ながら、コアが破損した際に起爆するからである。近い距離にいたら爆発に巻き込まれて塵芥のように消し飛びかねない。『定石(セオリー)通りの接待は、もう今さら飽きたでしょう女王サマ。』加えて、自分が今80kmを超えてすっ飛んでいるような異常事態。はっきりいって命知らずなどではすまない暴挙を重ねなければ近距離で殴るなど単なる自殺に過ぎないし、その過程それ自体が半ば自殺  
ただし、ここに例外は存在する。  
『宙の玉座から______跪け、マスカレイド・クイーン。』その速度で吹き飛ばされても耐えられるという信頼を寄せ得る耐久力。戦闘能力を刈り取るのに一瞬さえあれば十分、という破壊力。それらを用意できるのであれば。やらなければならない約束(セオリー)を木っ端微塵に踏み砕き、マスカレイド・クイーンというカミサマの、その無敵さ、その絶対さ、女王として君臨するその偉大さを______地に落とす解。   
『喰ぅ、ら、わ、せろぉぉぉぉッ!!』女王の無防備な腸に、手を伸ばす。あと少し、もう少し、触れそうで触れない一瞬____コード使用:【分裂】対象:暴龍大公(ドラクルニス)ティラノサウルスに変身する能力。巨体ゆえの圧倒的なパワーとタフネス、大型草食恐竜を噛み砕く咬合力、鋭い嗅覚が持ち味。単純な力押し以外の何物でもない馬鹿げた破壊力のみを頼みとした単純極まりない能力。原種の恐竜とはやや違う面もあり、まず第一に人間の言語を話すことが出来ることで、当然知能などもそのまま。第二にタフさは元々高い中で更に向上しており、物理的な頑丈さや生命力だけではなく持久力的な面でも非常に頑健である。ただし代わりに人間・恐竜全ての身体能力を引き出せているわけではなく、人間とは違う体を動かすのに集中力をかなり割くため、人間の基準で身につけたライセンスは全て使用不可になってしまうのが欠点。身体能力の基準をティラノサウルスとすると共に【咬合力:ティラノサウルス】【タフネス:大型肉食恐竜×3】【怪力:大型肉食恐竜】【嗅覚】のライセンスを取得し、それ以外のライセンスを能力を使用している間使用不可とする。 
【嗅覚】を改竄し_____【分裂】とする。   『暴龍大公(ドラクルニス)・異聞(コード)/月下の夜会(ダンシング・クイーン)ッ!!』それは質量攻撃。ティラノサウルスと化した円 澪は、その巨体に数トンの重さを持つ。たかがそれが一体だけなら、マスカレイド・クイーンの膂力でもってどうにでもなるだろう。しかし、それはひとつ、二つ、三つ_____あの時、雨夜鳥と暖かな時を過ごした【雪玉うさぎ】と同じようなペースで、増殖と潰滅を繰り返す質量爆弾として機能する____時速90km近くで投射される怪物的重さ。爆発も何度かは繰り返したが……… その光すらかき消すように___否、爆発自体着弾しているが、それでも本体を庇うだけの力技だ。血肉の飛沫をカーペットのように砂漠に染めあげながら叩き潰し。そこに能力を解除し、立ち上がる女は……消えていく無数の【自分】の遺骸と、死んではいないが、しばらくは地面に叩きつけられて動きそうにないカミサマを足蹴にして立ち。『いい仕事でしたよ、ミスターコール』自分のものも多分に入り交じった、怪我なのか返り血なのかも分からないような、白と赤の美しいコントラストを描きながら。やったかい?と確認するように笑む。   (1/19 20:05:03)


ず@コールフロムザメトロデッド> 
「(クイーンは鳴く。しかし君自身の姿をした『ポーン』による捨て身は風の壁を生む速度で行われている。本来その生物にその速度は出せない。…ぶちこまれた空きっ腹は耐えることができず、ついには水晶体をも破られ赤い破片を撒き散らしながら爆破した。)」   「(そして、君を乗せていたバイクはドリフトをしながら停車し、乗手は飛び降りる。)なんッッッてことするんですか………(『ティラノサウルス』の質量から放たれる肉塊と血の海は、やはり『惨たらしい』。)…驚きましたよ、一気に3つくらい倫理を感じない行動する人始めて見ました。分裂した後の自分は本物なのかとか、分裂先の自分を殺したりとか…どういう精神してたらそんなことできるんです…(なんとなく、そういうこと考えないんだろうなとは予想できる。81キロの博打の中で、笑う理由も全くわからないのだもの。)…本来ならお褒めに預かり光栄ですって言いたいところなんですが。なんというか、怖くて素直に受け取れないというか…いや受け取るんですけどね。(彼の鉄頭は表情を変えない。けれど、『癖』は抜けず。…彼は、シルクハットで顔を隠した。その意味はその通り、恐怖や畏怖そのものである。)」 「…たぶんクイーンは大丈夫です。しばらくした後に、この地からはいなくなるでしょう。(クイーンは、潔く眠り続けている。足蹴にしたところで、眠りから覚めることはなさそうだ。)…あんまり惨たらしくしないようにしましょって言ったんですけどね…まあ、帰りますか。核の欠片回収して。(そばまでバイクを牽引して、彼は運転席に乗り込んだ。)乗せてきますよ。(メーターは、君が乗ったとしてもまだ上らない。)」「…ところで、走ってきたルートって覚えてます?」   (1/19 20:50:41)


円 澪> 
『……怖いかどうかは私の知るところではありませんが、生きようとする意志を捨て、倫理観を捨て、確率や最適解への甘えを捨て___それでもこのザマ。私の頭がおかしい、より、彼女が強かった、と口にする方が妥当でしょう。』血みどろで何が何だか分からなくなった状態でも、このまま裸体というのは些か問題がある。銃火器や手榴弾などと一緒にしておいた、使い古された運動着を着る。いつ捨ててもいいようなものだが、血のりのベタベタな上からというのはあまりに不憫な気がしないでもない。支部に帰ってからなら存分にシャワーなりを浴びるだけだが、しかしこの場合砂漠には水道なんて求められないだろう。彼女は実際強かった、と運動着からタバコを取り出して火をつける。平気そうな振る舞いができるくらいには致命的な負傷などはなかったが、しかし身体中傷だらけだ。『ええ、では回収も済みましたし、帰ると致しましょうか。』お目当てを回収用の容器にありったけ詰め込めば、重い体を引きずるようにして後部へ乗り込み___『私にそんな、経路を記憶する暇があるとお思いです?』道?そんなもの知らないよ。ときょと、と首を傾げた。   (1/19 21:00:31)