ず@コールフロムザメトロデッド>
「『いつでも、どこにいても、誰にでも[帰る]ことができる能力』。(それは笑顔の奇術師。)種明かしは基本、ご法度ですが…まあどうせなら言ってしまいましょう。(両腕の袖の中に、左は『ワイヤー』、右は『絹糸』、それぞれ通った1組の山札が秘められている。)これは『帰る』コードで組み換えた能力です。偶然ですけど、持っててよかった。(それ以外は、ほぼ手ぶらだ。平和の象徴なんて白い鳩に、同じく白い燕尾服、クロユリのシルクハット、それと笑顔の鉄頭…と、いうくらいだ。)あんたが、『イヌガミ トーマ』ですね。(刀や剣を突きつける訳でもない。銃を構えるわけでもない。ただ奇術道具と一枚の『盾』を身につけて、目前のグラサン男に頭を向けている。)…僕は、君を守るために来ました。殺させはしません。『死ねば、何も残らない』。これ以上命の価値は汚れさせない。(彼はずるい人間で、そういう愚者だ。ヒトはたったひとつで掛け替えのないもので、生きるきらびやかな一瞬を妥協することの罪深さをよく知っている。)命は淘汰されるべきものではない。例外なく。(彼は饒舌だった。)…僕は、何を言われようとも理想を『語り』ます。(山札を、『バラ』した。)」 (1/24 18:01:55)
狗咬 当馬>
「________なら、……竟わりですぜ。」(いつからだろうか、壊れてしまっていたのは。いつからだろうか、畢竟が視界にちらつき始めたのは。いつからだろうか、いつかこんな日が来るのだろうと諦観の色が視界に滲み始めていたのは。彼は、渇望していたのかもしれない、いつか自分を連れ戻してくれる圧倒的な光とそれを纏った力を、全てを無かったことにしてくれる、影すらも怨すらも掻き消してくれる何かを。だが、もう、終わりだ。もう、竟わりなんだよ。今まさに、彼の最後の家族は消え失せた。)「嗚呼、そうでやしたねェ……、ラベット嬢、…アンタが不条理を踏み越えるという事は、あっしァ………やっと独りだァぁ…、」(その場に現れた異形の男を睨みつけては壱と刻まれたその札を、彼は貪り食うだろう。途端に、彼の身体は青い不気味な炎に包まれ始めるだろう。がさり、とボロボロの笠は地面に落ちる、それはまるで何かに突き上げられ、押し退けられた様にも見えただろう。だが青き烈火のその先の彼の姿がしっかりと目視出来るようになったのは、彼が声を張り上げ炎を吹き飛ばしたそのあとになるだろう。) 【 死 ね" ぇ" え" え" ェ" ぇ" え" ぇ" ェ" ェ" え" ぇ" ェ" ェ" え" ぇ" エ" え" ぇ" エ" エ" え" ェ" え" え" ______________________________________ ッ ッ ッ ッ ッ 】 (地獄の底から溢れ返ったかの様な凄まじい憎悪によって何重にも絡み合って聞こえる重低音は青の烈火を弾き飛ばす。その中から現れたのは前進が焼け爛れ、額から真っ黒な角を生やし、結っていた髪も粗雑に垂れた彼の姿だ。いつからだろうか、壊れてしまっていたのは。いつからだろうか、畢竟が視界にちらつき始めたのは。いつからだろうか、いつかこんな日が来るのだろうと諦観の色が視界に滲み始めていたのは。_________________彼は、既に“人間”ではなくなっていた。)
【浸蝕】10 【状態】カミサマ化 【能力】『-含沙射影-怨孵し』使用。 人から受けた恨みや妬み、嫉みを含む憎悪などのネガティブな感情をストックできる。ストックした恨みは武器や部位に重複してエンチャントできる。それによって影響を与えた対象の行動やライセンスや能力の単語をエンチャントの数だけ削り取ることが出来る。使用した怨みや削り取ったライセンスや単語は丑三つ時に元に戻る。 それにより、この声で鼓膜を揺らされた対象から【呼吸】という行動を削り取る。 (1/24 18:18:57)
レイ・ラベット>
『コールさん.....。きて、くれたんですね。』[ふたりのやりとりをベッドの中で見つめながら、レイは慎重に敵の呼吸を読んでいた。そして_______狗咬当馬が自我を失ったカミサマとなったのを目にする。咆哮を耳にする。あまりのことに呼吸が止まったのは.....けっして比喩ではなかった。窒息状態で意識があるのは多くても6分だという。1秒、2秒、三秒.....レイは無力だった。その間、その《カミサマ》はコールかレイのどちらかの息の根を止めようと次の動きをはじめていただろうか。レイは胸をいっぱいにしていた。二酸化炭素で肺も満たされてゆくのを感じるが、それだけじゃなかった。](パパを、ころせる)[カミサマをこの手で、殺せる。....彼はどこまでもどこまでも無邪気に、大人を赦さない残酷なピーター・パンとして、三回目の死をまえに、覚醒する。]
『.........____』[声を出さず、膝をおりながらうすい唇を開いた。]《能力使用》《コード改竄》《侵蝕-1》《容量-1》《自分と相手の追憶を1ずつ消費することで、その追憶に【関係しているもの、あるいは人に由来する武器を生み出す】事ができる。》→《自分と相手の追憶を1ずつ消費することで、その追憶に【帰る】事ができる。》
『ぼくは....もう、』[コール、コール、コール。...Call(要請)をもう一度。]『ひとりじゃないんだ。』[消費したのは、コールさんが辿り着く前の狗咬当馬とレイとの思い出。そして、帰るのももちろんそこだ。] 「.........コールさんッ!!」[廊下へ来ているはずのコールへ向けて叫んだ。]「いぬがみさんは、カミサマになっちゃいましたっ...ようすをみたりなんかして、さきにこうげきさせちゃだめ!ぶきをもって...」[未だ人間の姿をしているように見える狗咬当馬___だけど、もうカミサマになってしまうのは免れないのでしょう。不意打ちをくらわないように布団のふちを掴んで大きく上へ投げ、それに隠れながらベッドから降り立ち、障害物を見つけて身をかくす。ベッドの裏、下、医療機器、扉の裏....隠れられるところといえば、ざっとこんなところだろう。もしも狗咬当馬がイーコール感知を使った場合、不思議なことに気づくはずだ。イーコールの反応は、コール、レイ、狗咬をふくめて4つに分散している。カミサマ化の条件が揃った狗咬のイーコール反応が最もおそらくは最も強く、次にコール、レイ、そして、最も弱々しいイーコール反応が部屋の中にある。移動をしながら、レイはもう一度能力使用の条件を整えた。]《能力使用》《コード改竄》《侵蝕-3》《容量-3》《自分と相手の【追憶】を1ずつ消費することで、その追憶に関係しているもの、あるいは人に由来する武器を【生み出す事が】できる。》→《自分と相手の【腕】を1ずつ消費することで、その【腕】に関係しているもの、あるいは人に由来する武器を【分散】できる。》[そのコード改竄が功を奏せば、狗咬当馬とレイの腕を一本ずつ、そしてまた一本もぎ取ることができる。二人はその瞬間、両腕がなくなるはずだ。腕がなくても戦うしかないとしても、なくなったばかりでバランスを取り戻すのはお互いすぐにというわけにいかないだろう。そして、狗咬当馬に由来する武器【憑ケ嫉刃】は粉々に分散して砕け散る。]「_____つっこんで!」[コールにそう呼びかける。] (1/24 19:09:38)
ず@コールフロムザメトロデッド>
「様子見なんて、そもそもしていませんよ。(山札は既に、『バラ』していた。)僕は守るためにここに来たんですから。([『クイーン・キラー』は拡張型のシールドであり、拡張前は他のトランプカードと遜色のない形状をしている。])そこまでして、『傷つけたい』のですか。あなたは。(そして、『ワイヤー』や『絹糸』を通す穴がある。)…【根性】。(拡張部位にはエネルギー体の盾面が出来ていた。…重厚な音と共に、叫び声から奇術師は身を守ったのである。狩人の盾は、いかなる能力をも無視して本懐を成すだろう。『人を守る』という本懐を。彼の呼吸は、保たれるだろう。)僕は、守るべき人を見誤るほど、守るための手段を選ぶほど、馬鹿じゃない。だから…だからもう、容赦はしません。(彼は愚者だ。けれど、強い心がある。【根性】がある。そして何より、守らねばならないから。彼はそのために、『エリアーデ』に就いているのだから。)ねえ、イヌガミさん。…死んだらおしまいじゃないですか。(盾を構えたまま、力強く一歩を踏み出す。)あんたがどれだけ悪い人だったとしても。…諦めちゃおしまいじゃないですか。(飛び出すような一歩の内に、言葉を込めて。)」ちぇすとォォォッッッ!!!!!」「(片腕を賭けた彼の志を紡ぐ。…根性の一撃だ。【奇術×4】。『ワイヤー』のトランプをその青い火に燃える身体に巻き付けんとし、)諦めたあんたにゃ、僕らを殺せはしないッ!!!(【ダンス】。盾の弾丸が、鬼の顔面に向かって思い切り飛び込んで来るだろう。)…『死んで』しまった、あんたにゃあ。(…そのままならば。ワイヤーが君を、くびりきることになる。)」 (1/24 19:49:34)
狗咬 当馬>
(時は遡り、そしてリスタートしたエンドロールは何事も無く流れ始める。そのはずだった。しかし、何も知らないのは彼だけだったようだ。そう、彼だけが、彼だけがこの空間で独りなのだ。彼は意図せず自覚せず、もう一度孤独に堕ちる本当の死を感じ取る。失われた両腕の激痛と、罪と共に数拾年間抱えてきた銘刀は砕け散った。嗚呼、嗚呼、嗚呼……、何もなくなっていく。家族も、親友も、二人の記憶も、僅かに残った人間性がそれを捨てさせなかった忌々しい鈍さえも、全て。何処から間違えていたのだろうか、否、きっと全て、間違えていたのだろう。もう、戻れない、あの頃には、綺麗なままの自分には、あの銘刀を、絆を、託されたあの日には。)【銘刀:憑ケ嫉刃】の放棄によって能力『其の過ちは影の如く』を昇華させる。【過去に傷付けた物や汚した物があるならばその時、その位置まで回帰する事ができる。】 → 【傷付いたモノや汚れたモノがあるならばその影響は覆せないモノとなる。】「 縺 九 l 繧 偵∪ 繧 ゅ j縺 溘° 縺 」 縺 ____っ、 」 (声にならない懺悔は咆哮となり、獣の様な重低音が君達の鼓膜を揺らすだろう。【イーコール感知×4】によってコールの位置は分かるだろう、【軌道感知×3】でワイヤーや盾の動きも読み取れるだろう。両足がまだ残っているのならば、【足捌き】と【剣術×6】による踏み込みによってワイヤーは回避できるはずだ。彼は回避すると同時に頭上に【壱】【弐】【参】の札を踏み出し、その場で後方倒立回転跳びをし、右足に2枚、左足に1枚の札を触れさせ、着地するだろう。どろりと紅い鮮血が飾る左足には狂愛を、青い影と陰惨とした硝煙を纏った右足には憎悪と嫌悪を。そして、着地した彼の足音は、履き潰された下駄の音は、君達の鼓膜を____________震わせる。)
『-含沙射影-怨孵し』人から受けた恨みや妬み、嫉みを含む憎悪などのネガティブな感情をストックできる。ストックした恨みは武器や部位に重複してエンチャントできる。それによって影響を与えた対象の行動やライセンスや能力の単語をエンチャントの数だけ削り取ることが出来る。使用した怨みや削り取ったライセンスや単語は丑三つ時に元に戻る。 【呼吸】【移動】【発動】を削り取る。 (1/24 20:28:37)
レイ・ラベット>
[__________2回目だ。札が狗咬当馬の足に張り付いたその時、レイは咄嗟に自分の耳を塞ごうとした。手のひらを耳に、両腕を挙げて..............](.......ッッ...!)[両腕がない。脳が指令を送る電気信号は思考よりも早く異変に気づき、ノータイムでの行動を起こさせた。《能力使用》《容量-1》《雨夜鳥志乃紀に護身用のカッターを送ったあの日の追憶を消費し、カッターを生み出す。昇華能力によりそれを操作する、オートエイムの標準はレイ・ラベット。自分自身の鼓膜だ。》「.............................ああああああああぁあああああああああああッッ.......!!」[叫び声を耳にしまいと呼応するようにレイも叫んだ。鼓膜をこめかみから頬にかけて斬りつけるように、カッターの刃は空を舞った。どぷっ、耳から血が溢れ出す。]《能力使用》《容量-1》[続いて雨夜鳥志乃紀にブラック・デーの贈り物をもらった、《彼の盾となってくれると約束した》あの日の追憶を消費。カッターの刃はカキンカキンと音を立てて折れ曲がりながら増殖し、いかなる能力の影響も受けないいくつもの刃の性質を持った盾となる。これで音という影響は受けず、それが聞こえずとも音波という形で再び攻撃してくるようであれば、オートエイムの盾で防ぐ事ができる。]「そして先程狗咬当馬が感じたであろう弱いイーコール反応が動きを見せる。それはかつてメランコリックの研究の際に生成して以来彼の武器として持ち、コールとのパドロックスワロウの研究の際に追憶を1エンチャントした二段階目のトライデントだ。狗咬がレイを狙ってくるようであれば死角からトライデントが飛び、また、トライデント本体のイーコール反応に不審さを感じて狙ってくるようであれば死角からレイが飛び出す。こちらの【瞬発力×4】とそちらの【軌道感知×3】ならばこちらに分があり、どちらにしても一糸は報いる計算であったが___ カミサマとなった狗咬当馬はどちらも狙わなかった。いわば、計算よりもいくらか隙が多かったのだ。こちらの【瞬発力×4】とそちらの【軌道感知×3】、それから不意打ちというアドバンテージ。説明不要だ。」「......ッの.....!!」[トライデントはまっすぐに狗咬当馬の胸を突き刺すように動く。たとえまだコールが彼に組み付いたままであっても、諸共串刺しにする腹積もり。]
「..................なに、やってんの。」
「________.....................つかえねぇ《小間使い》だなァ!!!!!!!!!!!」
[少年は豹変したように叫ぶ。いいや、言ったはずだ。彼は《裏切り-Betrayal-》なのだと。これが、このどす黒い本性こそが、レイ・ラベット-Lay=Rabet-。突然狡猾になった訳ではない、小難しい喋りができるようになったわけではない。少なくともまだ11歳、多く見積もっても実年齢の15歳の知能のままだ。けれど増殖した侵蝕は否応にも彼を《カミサマ》に近づけていく。あれほど拒んだ成長を強制させてしまうのだ。] 「オマエをけしかけてあいうちにしたかったのに。このまんまじゃ二人そろってやられちゃうよッ、くそッ、あしでまといなら、よぶんじゃなかったッ.........」[やさしげな言葉をかければ誰もが善良なものだと勘違いしてくれる、そんなあどけない顔で、愛らしい唇で吐き捨てる呪詛は、大人といういきものへの禍々しい呪いに満ちていた。]「死ぬ気でやれよ、《めいじさん》ぼくはもう腕を二本もなくしちゃったんだ。」「じゃないと、先にオマエを殺してやるからな。」 (1/24 21:09:50)
ず@コールフロムザメトロデッド>
「(かわいらしいフォークはトライデント。突き刺さる三俣の槍。)…そう、ですか。(死んだら全て終わりだ。守るという約束をしたんだ。その全ては、愛だった。騙されていたとしても、愛していた。ペルソナだから、でも、愛していた。その形はどんなものだったろうか。恋だったのだろうか。それとも親愛だったのだろうか。)心から、裏切り者だったのですか。(愛していた。愛していた。愛して、いたとも。)そうですか………(寡黙になるのは似合わない。笑顔には似合わない。饒舌であった。深い、深い裏切りだ。ぶち、と。切れたのは何だったのだろうか。何もわからない。三俣の一本は、彼の脇腹を突き刺していた。)…(英雄ではない。それは愚者だ。英雄になぞ、なり得ない、度しがたい愚者だ。沈黙には、君への愛が込められていた。)役立たずだなんてそんな言葉。君のお父さんは、教えたこと、あったのかなぁ。(冗談でもこぼすのは、彼がけたたましい奇術師だから。)」「…レイ。そう呼ぶのももう許してくれませんか。(たとえ。たとえ愛したのが偽物でも、それでも君を愛している。)畜生…畜生、僕の周りはそういうことばっかりだ。(そういうものだろう。君にとってそうでなくても。誑かされただけでも。それでも彼の理想こそが、君の姿だ。)…【根性】…(けれど、現実を見れないほど、馬鹿じゃない。見れないまま死ぬ方が、あるいは幸せだったのかもしれない。)」「【根性】ォォォッッッ!!!」
「(吹っ切れろ、『コールフロムザメトロデッド』。利用などされてなるものか。『ペルソナ』になど、負けてたまるものか。)…『人類復興機関アルマデル第八支部』。(ライターから、火が出ている。)『6番小隊』。(たばこから、煙が出ている。)【電話番】。(がしゃん、と、鉄の頭を『脱ぎ捨てた』。)しがない奇術師。(オートエイムは、対象に必ず当たる能力だ。)『コール・フロム・ザ・メトロデッド』。(やるべきは、全て終わった。脇腹を、引き裂く。)【根性】ッ(だが歩く。)【根性】ッッッ!!!(盾を収納し、『山札』に姿を帰す。)僕は、アルマデルの1研究員。(札は空を舞う。)人を殺す確かな意志があるならば。(『守るべきを見紛うほど、彼は馬鹿ではない』のだ。)『レイ・ラベット』…あなたを、…『始末します』。(言いきることで。彼は。ぶち。…『切った』。)レイ。(『電話を掛ける』。無理矢理に。)愛してる。(その言葉が届かなかったとしても。右手のトランプが、君の身体に巻き付かんとしていた。)…できれば、受け取ってもらいたかったな。」 (1/24 23:07:36)
狗咬_当馬>
「縺ゅヮ縺薙r縺九>縺サ繧ヲ繧キ縺ヲ繝、縲ゅ※縺上l……っ」(伝わるだろうか、最後の願いは、君に届くだろうか。腹部に突き刺さり疾うに致命傷を彼に与えたトライデントは腕の無い体じゃ抜けそうもない。ならばもう終わりだ。これでもう終わりにしよう。自分が犯してきた罪は、汚してきた想いは、穢してきた願いは、壊してしまった祈りは、二度と覆らない。もう元には戻れない。けど、“君”もそうであるはずだ。君が犯してきた罪は、汚してきた想いは、穢してきた願いは、壊してしまった祈りは、二度と覆らない。もう元には戻れない。) 「縺昴ヮ驕弱■縺ッ蠖ア縺ョ螯ゅ¥……ッッ」(もはや人の声では無いそれは、まだ微かに残った人間性が込められて居た。彼はただ一言、その言葉にならない言葉を、意思を吐く。犯した罪は、踏みつけた意思は、願いは、想いは、それ等全ての過去は、影の様に纏わりついて離れない。彼は薄れる意識の中、最後の思考を一粒落として息を引き取る。________________あっし等はもう、取り返しの付かねえ所まで来ちまったんですぜ、だからもう終わるしか無ぇんでさァ…) その過ちは影の如く【傷付いたモノや汚れたモノがあるならばその影響は覆せないモノとなる。】レイ=ラベットの出血は止まらない、メイジの心の傷も忘れられる事はない、狗咬 当馬の出血も損傷も侵蝕も戻る事はない。終わりだ。 【狗咬 当馬】ロスト (1/24 23:09:43)
レイ・ラベット>
「心から、裏切り者だったのですか。」[その《音》は、レイの《鼓膜》には届かない。]「…レイ。そう呼ぶのももう許してくれませんか。」[届かない。聞こえやしない。]「「縺昴ヮ驕弱■縺ッ蠖ア縺ョ螯ゅ¥……ッッ」」[ばけものの声が最後に何かを言ったのも、聞こえていたところで理解などできない。ただがくりと脱力させ生気を失ってゆくそのさまを見るに、勝ったのだと、生き残ったのだと悟って、興奮はこめかみに達し、破裂しそうなほどどくどくと脈打った。]「_______」「_____」「___」[コールが何かを叫び、宣言するように口がぱくぱくと動くのをぞっとするほど残酷な《子供》の目で見透かしていた。レイにとっては笑ってしまうくらい弱々しい、また甘い声を出してわざとじゃなかったとでも言えば風に掻き消えるように見える殺意。どうせ聞こえてやしないのに口上を垂れてキレイゴトをのたまって居るのだろう。先制攻撃を渡してはいけないと、《教えてやった》はずなのに。絶望の中でひとつまみ、砂金を探すかのように見つけた尊い決意の硬さを、《裏切り者》は知らない。《教わった事などない》。]「んふ、ふふ....めいじさん、おこってるんだ?ぼくうらぎられたから?だまされたから?.....ばかみたい、だね。かってにしんじて、かってにぼくがどんなやつか決めつけて、あとからヒガイシャみたいなかおすんの、ほんと───────にばかみたい。」[コールの言葉をかつて受け入れた彼の耳からはただ血が流れるのみで、頬を伝って滴るのは少し涙の様相にすら似て見えるだろう。すべては彼が、子供だからだ。誰もがそのルクレルク人の愛らしい顔に、無垢な理想の姿を写すからだ。大人はみんなそう。汚れた自分の慰めに、嘘と解って夢を教えて、こうあるべきだと押し付ける。ぶよぶよとして鼻が曲がるほど甘い甘い匂いを放つ腐りかけの果物が大人なら、苦くて未熟でかたくて青い食えたものじゃないそれは子供だ。かつてオマエらも、そうだったんじゃないのか。いつから、天使だと錯覚していたんだ。]「......」[届かない言葉のなかで、ひとつだけ届いたものがあった。能力を使ってかけた電話は、死んだ者にも届くという。ならばもう鼓膜のないレイにも、それだけは届いたのだろう。] 「......ふ。」[愛してる?]「それは揺動だったのだろうか。トランプの鉄線がこちらへ向かって来る。けれど死角からでもなくまさしく愚直に、まっすぐ放たれたそれを避けられないほどレイの【瞬発力】は鈍っていない。いたるところが刃でできた盾を振り回し、レイはトランプについた線を切り刻んだだろうか。]「死ぬ気でやれって、いったよね、ぼく。....なめてるの?」《能力使用》「オート・カノン。」《コード改竄》《侵蝕-1》《容量-1》《自分と相手の追憶を1ずつ消費することで、その追憶に関係しているもの、あるいは人に由来する武器を【生み出す】事ができる。》→《自分と相手の追憶を1ずつ消費することで、その追憶に関係しているもの、あるいは人に由来する武器を【分裂】できる。》[トライデント、トランプの盾、刃の盾はふたつに分裂して、昇華能力のオートエイムによってレイの思うがままに動く。元はと言えば彼の武器なのだから、彼が動かせるのは当然だろう。ふたつのトランプの盾はレイの前後を守り、刀の盾は左右を守る。ふたつのトライデントはコールを挟み、もう一度引導をくれてやるために動く。]「......ねえ、めいじさん。」[腹へと、背中へと刃を突き立てる。]「さいごに、おしえてよ。オマエは、なんでこんなところにいるのかな。セカイヘイワのためなんかじゃないよね、ヴィクトリアごうのためなんかじゃないよね。いまさら、じぶんだけ、セイギぶれるとおもってるの。ぼくら《ARK》がひとをころすっていうなら、オマエらもころしてるでしょ。」「言ったよね、ぼくのパパは、カミサマになったって。」「_______のぞんでちからを手にいれられる人が、どれだけいる?そもそも、アルマデルのこと、ぼくらにかくしてたくせに、どうやってイーコールにのことをおしえてもらえるの?しらないままカミサマになった《失敗作》が、オマエやぼくの影にどんだけいるとおもってるの?」 [いまだかつてないほど饒舌な唇は、多量の血を失って、淡い桃色でもなくなって、もうとっくに子供のそれではなくなっているだろう。狗咬当馬がいう《戻れやしない汚れ》とは、そういうことなのだろう。彼はもう子供には戻れない。]「________あぁ、」「もう、聞こえてないのかな。」[しかし、キミがまだ愚者の鐡である以上。代償として死亡判定を想い出の数だけ無効化し再度その生存に必要な判定を繰り返す事が出来る。コールとレイの追憶はもうすべて、能力に使用した。今キミを守れるものがあるとするならば、レイ意外の誰かの思い出だろう。] [周りに目を向ける時が来た。ほんとうに、《僕の周りはそういうことばっかり》だったのか?][自分に電話をかけてでも、聞いてみるがいいだろう。] (1/25 00:11:45)
ず@コールフロムザメトロデッド>
「【根性ォォォォォォォッッッッッッ!!!!!】(それでも声は止まらない。異形の身体と、立ち尽くす根性と、沸き立つ想い出は『まだ死ねない』と叫んでいる。…円情報局長からの約束だ。『楽しませてあげて』、だなんて、無責任にぶん投げられた約束だ。)…『甘く見て』など…いませんよ…(鳩は君の顔面へ飛び込み、そして足元には『鋼線』が敷かれている。)…僕は、君を始末しなければならない…(右手のトランプは『絹糸』のトランプだ。…足元の山札は、左手からこぼれるものだ。)精算…しましょう。これまでの想い出を。これまでの記録を。(そして。『鍵』を、掛ける。『いつでも、どこにいても、誰にでも、【鍵】を掛けることができる能力』。君の意思に、一瞬だけでも、『鍵を掛ける』。)…僕は…君を…始末しなければ…ならない…(冷たい、冷たい、水のような血液を垂れ流して。…熱のない命の証を垂れ流して。静かに、静かに、君に近づく。)それでも僕は。…僕は、君を愛している。(たとえまだ、まだ突き刺されようとも。この血肉が溢れ落ちようとも。魂はまだ、まだ生きる。)…(抱き締めよう、君を。)」「動かないでください。(3つの事象全てを防げなければ、君の身体にはワイヤーと彼の生気がない肉体が巻き付いているだろう。)動けば君の身体はバラバラになる。(巻き付いていなかったとしても。君の身を彼は抱く。何を突き刺されようとも。)…君は、出血を止めることはできません。全く、血が止まっていないでしょう。………彼の。残したもの。なんでしょう。(彼の。最期の言葉はわからなかった。…けれど、)…根性勝負、しましょうよ。(彼の遺体は、どうも『人間らし』かった。)」
「殺せるもんなら殺してみやがれ。」
「…僕の正義のためですよ。力を手に入れて。カミサマという生物から、人を守りたい。(まだ君の声は聞こえている。)例えアルマデルが『悪』だったとしても。それでも、カミサマから守ることができるのはこの力があるから。この組織があるから。(顔がなくとも、彼はよく喋った。)僕は、僕として生きています。(例えば、君のように。自由に自分として、生きている。)組織とは関係なく。…差別はなくなってほしいと願うし、人殺しはしたくない。僕にとって、守るべきは大切な人や人民です。(電話は繋いだままだ。)…僕にはそれだけです。(だから君の心に、答えを伝えることはできるだろう。)」 (1/25 01:17:51)
レイ・ラベット>
[コールの鳩は頭上という唯一の死角から舞い降りて目論見通りにレイの視界を奪った。コールが能力を発動したその時、レイは心の小さな箱にかちゃりと変化が訪れたことにはっきりと気づく。《消された》わけじゃない、ただ、まるで大事な物を守るあの時のパドロックスワロウみたいに錠をかけられ、意思はロック-活動停止-された。]「…僕は…君を…始末しなければ…ならない…」「それでも僕は。…僕は、君を愛している。」[そのコールの言葉は能力の電話によって届いていたのかどうか。いずれにしても、レイはその鉄頭にある口がはっきりと《愛してる》と言ったのを目にした。幻視だったと言われれば、ああそうなのかもしれない、と思えるくらいにはっきりと。それはほんの少しだけ、隙を生み出す。]「.....ッッ......」*しゅる、きゅるきゅる*[盾で隠れたその中から銅線が動く音がする。]「動かないでください。」「動けば君の身体はバラバラになる。」[盾の中でもうレイに逃げ場はない……コールはそう思い、恐らくその牽制を放ったのだろう。酷く月並みなたとえをするならば、この盾の中はシュレーディンガーの箱。箱の中はどうなっているか、開けられるまで、わからない。]*_____キン....*[大きな刃の盾が扉のようにして動く。少年が姿を表すのと、銅線が少年を囚え締め付けようと動くのと、その盾が動き出したのは同時だった。]『____ふふ、あはははっ!まだ生きてたんだあッ........!でも、これで_____.......』[ふたつの刃の盾は空中を舞いながら銅線を切り刻む。顔を咼めながら笑う少年は、その瞬間がくりと膝を折った。両耳からの出血が立っていられない程の量に達したのだ。大きくよろめき、そのまま床へと]『.....ッ、..........................』[_____倒れなかった。]「…君は、出血を止めることはできません。」[倒れかけた少年を抱きとめる、異形頭の奇術師の姿がそこにあった。]「全く、血が止まっていないでしょう。」[コールの目線は、遺体となった狗咬当馬にさえ注がれる。]「………彼の。残したもの。なんでしょう。」『.......................とー、ま.....』[最後まで敵か味方か解らなかった人。グルになって傷つけあって、ある意味では、共に生きようとした人。レイをここまで導いて、パパを殺して、ARKにいながら、ルクレルク人を憎んでいたひと。嫌いだった。憎んでいた。その裏には、父に向ける反抗のような愛が潜んでいた。裏切りの化身として産まれたような存在であるレイ・ラベットは、全てを裏切りたかった。狗咬当馬への憎しみもいつか裏切れる時が来ると思っていたのだ。] [....それは、コールに対しても例外ではなかった。彼はレイの意思に《鍵をかけた》はずだった。なのに、まだ生きてたんだと禍々しく笑った。裏切るつもりだったからだ。すべてを。]『........はなせよ』[だから、まだ吠えようとした。]『はなさない、と....ころす、』[噛みつこうとした。]『.....ころすって...いってる、だろッ.....』[野良犬のように、狗咬当馬の面影を自分に重ねて。かたかたかた、とオートカノンの武器が震える。]『.....なんで、はなしてくれないんだよッ....!!とーまはしんだんだ、オマエも....ッ』[武器が空中へ舞い上がり、そして]『このまんまじゃ....めいじさんも、しんじゃうのに.............ッッッ!!!!』[淡く生ぬるいものが肌へ伝わった。コールの体温だろうか。] 「......._____________。」[優しげな女性の声がする。しかし、それはレイにしか聞こえない。室内だっていうのに、いつのまにか小雨が振っていた。]「____、____。」[雨上がりの地面の匂いがしている。]『.......あ......』[レイは表情を変えた。]『.......そっか。ペトリコール.....ぼくでもしってる、ゆうめいなカミサマだ。......ただのトシデンセツじゃ、なかったんだ、なあ......』[空中に舞い上がっていた武器は、一気にがしゃりと音を立てて地面に落ちる。ペトリコールは、レイに何を言ったのだろう。レイは諦念を宿したやけにさとった瞳をコールに向けた。]『.....ぼく、ばか、だから...めいじさんの言ってること、よくわかんないよ...』
[・世界は退廃などしておらず文明は元から現代の水準であった・大気汚染など無く、防壁は未知の怪物から身を守る為の物である・ヴィクトリア号の選ばれた者達は防壁の外で未知の怪物を町から遠ざける為に戦っている……コールはその《プロパガンダ》にまだ半分洗脳されたままなのかもしれない。《自力で洗脳を解いた》ARKの局員であるレイにとっては、どうあっても、少なくとも客観的に理解できる代物ではなかった。....しかし、《主観的に》なら。ARKとアルマデルとしてではなく、レイとコールとしての物語とするならば....。ペトリコールが与えた《何か》によって、レイはそれを《聞く》ことはできた。]『..........パパをころせば、ぼくは、こどものままでいられるとおもったんだ。カミサマを、バケモノを、アークを、ルクスさんを、とーまを、コールさんを.....ぜんぶをパパだとおもうかぎり、それを、うらぎりつづけるかぎり、ぼくにずっとずっとずうっと、パパがひつようだから......なんどでも、パパをもとめられるから。.....ぼくはただ、わすれたく、なかったんだ。』[コールは人民を守るというその言葉通り、多くの任務で一般人を保護するという意思を貫徹してきた。たとえプロパガンダに加担していようと、その事実は変わらないのだろう。レイが《パパ》を殺し続けることでなんとか《レイとしての自我》を保とうとしていたのと同じように、《コールとしての自我》は《英雄になりたい愚者》でいることで追憶を得ていたのかもしれない。その時レイはさめざめと涙を流す。もしかしたら、それはコールが愛した無垢な姿。けれどもう、子供じゃなかった。今まで執着してきた《パパ》なんてものは、彼が作り上げた巨大な幻想であることをさとった以上、もうネバーランドにはいられないのだから。]『めいじさん_________めいじさんが、ヒーロならさ.....ARKに、はいって、ぼくたちといっしょに、たたかってよ。』『さべつがなくなってほしいなんて、みんな言ってるよ。アルマデルのみんなですら、言ってるよ。めいじさんだけがとくべつじゃない。みんな、わるものになんかなりたくないんだ。でも、だあれも、たたかおうとはしない。しぶちょーに言ってさ、このダイハチだけでも、どれいかいきゅうの扱いをなんとかしようとか、そんなことおもうやつ、だれもいないよ.....ルクレルク人ですら......いないんだよ..........。』 [黙ってそれを認め続ける、誰しもがサイレント・マジョリティーだ。正義と悪は表裏一体なのだと、言葉にできないそれがぽろぽろと溢れていく。あなたはどうやら《誰であっても傷つけられない》ような優しい人、というわけではない。敵だと認めたものに刃を向けて、何かを守りたいから、敵が、殴っていいものが現れるまで黙って傍観を続ける、《ずるい人》にだってなり得るかもしれない。]『そしたら_________そしたら.....ぼくととーまが、そうしたみたいに。ぼくら、こっそり小さくきずつけあって、ずっと、ずっと、そうやって生きて、いこうよ。』[レイはもう自分の命が長くないことを、ペトリコールによって察していた。なのに__だからこそだろうか。叶いもしない夢を騙る、その姿は腐った大人をトレースしているかのようだった。かぷ、と小さな唇でコールの首筋に噛み付く。甘い甘い、吐き気がする程に甘ったるい匂いを放つ果物の、腐りきった_____パパとして、子供としてじゃ見せる事のできない、酷く官能的な夢だった。]
『__________うらぎって、いいよ。』[悪魔の誘いは、いつだってそんなふうでなくちゃいけない。]
『...............めいじさんの、ぜんぶを....うらぎって、いいんだよ。』[過去を、不幸を、正義を、自分を、約束を、彼の遺言さえも裏切って良いんだと、そう伝えたかった。そこにレイ・ラベットは生き続けるだろう。]
[悪役としての役割、裏切り者である事、子供であること、《パパ》にとどめを刺すという、自分の意思。_________彼は最後に、すべてを裏切った。]https://www.youtube.com/watch?v=ytNIwJCnrmY
『だいすき、だったよ。』【ペトリコールが微笑んだ。】〆 (1/26 18:29:28)