残燃至獄>
(君たちがもし、彼を追っているのなら、彼が居なくなった当日の記録。つまりはブロークンドリームの討伐任務についての情報へとたどり着くだろう。かつて人々が住んでいたであろう都市の跡地へと赴き、討伐自体は完了されている。さて、君たちが得られた情報は彼がそこにいたという記録と、無人都市の区画1つ丸ごとが焼け跡になっているという事実だけだ。君たちも現場へと赴くのならもう少し鮮明な状況も分かるだろうが、とにもかくにも”今何処にいるのか”、それは君たちが探らなければならない。) (2/4 21:32:43)
外@>
■「……──────ま、まぁ……………………事情は分かりやした。その上でもう一度、【最終確認】致しやしょう………………」「……………………1つ、これは大前提だがァ……………………その……言い難いが、お宅のとこの〝隊長 さん〟はカミサマになっちまったわけだ。…………………………ンで、…………これは小耳に挟んだ情報で…………人間の時の時点で頭は既に『物理的にかち割られてる』らしいってのは、その……………………………」「そ、そそ、それと、………………せ、性質は──────………………」(【性質】防壁外を転々とおり、体内の構造、血液やリンパ液、涙に至るまで悉くが蒸発しており、内臓すら燃えカスとなっている。そんな彼を構成しているのは超高熱の炎であり、イーコールが存在している空間であるならば、彼は無類の再生能力を得る。先述の通り、彼の体温は常に超高熱を維持しており、表皮を燃やして炎を自発的に生み出すことも可能なようだ。また、視界にある炎や熱の全てを操る事が出来る上、それを火種として、燃焼科学を無視した火力・熱量を発生させることも出来る──────……)(綴られた書類を握りしめ、道中彼は震える手先でその内容をふたたび読み上げていた。きっと2人で何度も何度も確認した。彼だって言っていたさ。【アタシなんて連れてったってなんの意味もないのだ】と。それでも貴方は彼を誘った。そこには確固たる理由がある。)「ほ、本当に。本ッッッッッッッッ………………………………………………当に、……………………〝やる〟んですね?」「再三言ってますがァァァッ!!!!どんな薬でも作れるって言ったってそれはアタシの種族の話で、アタシ自身は【使えねえポンコツ】なんですよォォッッッッ…………」「だ、だからホント、危なくなったらすぐ〝 逃げます〟からねッッッッ………………?!?!?!なんせアタシはァ──────…………」「〝ヒーロー 〟じゃあないもんで……………………」(彼は引き攣った笑みを浮かべ、貴方に口にした。そう、彼は名高き薬売りの『八百万』。きっとその噂を聞きつけて貴方は彼を口説き落とした。引き合いに出したのは『雨晴隊長』という男。面識はないけれど、奇しくも彼はその名前を『知っていた』。いつしか【事前情報】として『01(マルヒト)』から聞いたからだ。1つ、『01(マルヒト)のオリジナルはペルソナであり彼。殺そうと目論んだ』『雨晴は戦いの末に最終兵器を使った』『しかしクローンはその記憶は一切なく、ただ生きることを望んでいる』。言われたんだ、マルスと会話する前に〝金を払うから雨晴を討伐してくれ 〟と。〝きっと彼奴(雨晴)が 生きていたら、私は殺されてしまうから〟だと。)(しかしマルスの願いはどうか。)(…………………………彼は深いため息をつく。本当だったら関わりたくなかった。両者ともの事情に関わりたくなかったけれど、『知ってしまった』以上手を引くのは彼にとっては至極難しく…………いいやそもそも貴方が〝あんな顔で頼んできた 〟のが悪いんだ。畜生。兎にも角にも 01(マルヒト)も雨晴隊長も、生きることを望み、望まれているのならば『第三の選択』を導き出す他あるまい。〝 助六を連れていくだなんてどうかしている 〟と笑われた手前。……とっくに廃れた『薬屋』と『炎の子』は。)「………………………………か、勘弁してくれよ……………………嗚呼もうこりゃひでえ、………………焦げくせえし……………………………………」(焼け落ちた都心にて、鼻を裾で多いながら周りを見やっていた。)(【ライセンス】〝 警戒〟〝かくれんぼ 〟)(彼は隠れることにも〝 見つけ出す〟ことにも長けている。もしも移動手段が『徒歩』である場合地面や周りの物質に不自然な焼け跡、足跡のような手がかりはないだろうか?) (2/4 21:59:22)
うぉっか。@マルス>
『…。』〝 雨晴 高良 〟が〝 最終兵器 〟を使用したと聞いたのはほんの数分前だった。…体調もほとんどよくなったので、ひさしぶりに部屋の外へ出歩いて、購買へと向かい、お菓子を買いにいこうとしたところ、偶然〝 その話〟をしているふたりの会話を、少女は耳にしてしまった。少女は最初は信じられず、壁の裏で声を押し殺しながらふたりの会話の様子を聞いていたが、話を聞くにつれて、その話が嘘ではないと察すると、少女は膝から崩れ落ち、胸の鼓動がはやくなり、首筋には嫌な汗が延々と流れ続け、暫く普通の呼吸の仕方がわからなくなって、青ざめていただろう。…せっかく、最近体調も良くなって、笑顔も取り戻せて、また元気になれそうだったのに、こんなことって、あまりにも、…あまりにも、酷すぎるじゃないか?『…ねぇ。』低く、生気のない声が助六の耳に微かだが届くであろう。『〝 あの話〟って、やっぱりほんとうなんでしょ…?』ため息をつくあなたの前に壁の裏から少女は自ら姿を現すだろう。その表情は、前髪のせいと俯いているせいか、顔色を伺うことは難しい。『…なら』『ぼくもいく。』少女は助六に自分を残燃至獄 の討伐の一員に加えてくれとお願いしただろう。『ぼく、炎効かないし、きっと、役立つよ。』少女には炎や熱といったものに対する完全耐性が備わっている。確かに、少女ほど〝 彼〟を殺す有用性が高い人材はいないであろう。『…ねぇ』『お願い。』『連れてって』少女はひとこと、ひとことに強い意志を込めながら、貴方へとまっすぐに伝えていただろうか。そして、少女はそう告げた後に、顔をあげるだろう。そして顔上げた少女の視線はまっすぐあなたの目を捉え、その表情には確かな〝 決意〟を感じとれただろうか。
『……────一緒に、 雨晴 高良 隊長を救い出してほしいの。』 (2/4 22:41:02)
残燃至獄>
(君たちの捜索は功を奏したようだ。助六は足跡のような焦げ跡を、マルスは彼が行きそうなところを追いかけ、都市の端っこに有る廃れた港にたどり着く。彼は、海の見える倉庫でじっとしていた。その隣には錆びの酷い車のフレームがあり、何かを悩むような様子だ。)「____・・・・・Vhuuuffff.」(理性は無いと報告に有ったはずだが、まるで何かを待っているような。そんな雰囲気を感じさせる背中を君たちに向けているだろう。また、数日前に喰らわされたであろう頭の裂け目も、後頭部が少し割れてるくらいまで戻って来ているようで。) (2/4 22:57:02)
外@助六>
■「…………………………焦げ付いたあとがやりやすね。まるで足跡みてえな…………」(フゥ、と彼は吐息を吐く。名目上は【討伐】だ。 そう、〝 名目上〟は。彼は自分より有用であろうが、自身の妹と違わぬあどけなさを残した幼い少女を連れ歩くのは気が引ける。だからこそ向かう際には周りにしっかりと注意をしつつ、……形跡を追うのだった。近付くにつれてその熱は段々とこちらにまで伝わってくるよう。伝う汗、手の甲で拭う彼は周りを見やり。)(そして。)「…………………………………、……──────ぁ。」(〝 見つけてしまった〟。いいや、マルスの方がいち早く気づいたかもしれない。変わり果てた容姿。普通の人間ならばどこからどうみても『手遅れ』の。動いているのが不思議なぐらいのその姿は、報告書通りだ。きゅぅ、と心臓が早まる。正直〝 恐ろしい〟。だってそうだ、カミサマだもの。彼はゆっくりとマルスの方へ目を向ける。本当に、 声を掛けるのか、と言わんばかりに。 ) (2/4 23:11:05)
うぉっか。@マルス>
「…………………………焦げ付いたあとがやりやすね。まるで足跡みてえな…………」『……うん、きっと、この先にたいちょーが……』助六が見つけた足跡を辿って都市の端っこに有る廃れた港にたどりついた《討伐隊一行》。その港にぽつん、と建てられていた海の見える倉庫に〝 彼〟はいた。『「…………………………………、……──────ぁ。」』ふたりとも、〝 彼〟を見つけた時の第一声は全くおなじで、同じタイミングだっただろう。真っ赤な炎に焼き包まれた人の成れの果て。凡そひとのかたちを何とか保っているだけの亡骸。文字通り身も心もすべて焼け朽ちたその人が此方の存在に気付いてじっと見つめていた。『……。……!!』少女はふと、偶然〝 彼〟のそばにあった錆びの酷い車のフレームの存在に気がついただろう。それは少女たちがいつの日か一緒に火山へと調査へ向かった時に〝 彼〟が乗せてくれた愛車にそっくりであり、少女もそれに気がついて、もしかしたら、まだ〝 彼〟にも人間だった頃の記憶が僅かに残っているのでは?…と、ほんの少しだけ希望が湧いたであろうか。『ねぇ!!たいちょー!!きこえるー?ぼくだよ!!マルスだよ!?』『ねぇ…、もう帰ろうよ!!カミサマになったって、たいちょーはたいちょーでしょ??…第八にも色んなカミサマがいっぱいいるもん!!!!きっと、きっとたいちょーだってなんとかなるよ!?』『…だから帰ろう??』少女は倉庫に佇む〝 彼〟に向かって叫び、呼びかけただろうか。きっと、まだ〝 彼〟の心には全く届きはしないのだろうが、此処にやってきた目的を必ず果たして、〝 彼〟を元に戻してみせる。だからこの叫びは誓いなのだ。「____・・・・・Vhuuuffff.」『……。』〝 彼〟の様子を注意深く観察する。なにか動きに変化が訪れれば、先に少女の【直感】が働き、動きを予知することも可能だろう。 (2/4 23:39:12)
残燃至獄>
(もう、彼の鼓膜が揺れる事は無い。焼けてしまったんだ。ただ、2体の人型の影がこちらを向いている。1体はこちらを警戒し、1体は口を開いたり閉じたりしている。___コイツらは誰だ。イーコールの感触は"アイツ"ではない。ならば、無視してしまおう。・・・・・・口を開いた方は、誰だ。)「Vuuuuuf・・・V H U U U U F F F F ・・・! ! !」(気にする事ではないだろう。炎を全身から噴出させ、まるで威嚇するように火の粉が舞う。タダの動物であればしっぽ巻いて逃げ出すだろう。この場所は渡したくない。帰ってくれと、いわんばかりに倉庫には火が付かない程度に炎の波を広げ、ゆっくりと君たちを襲うだろう。) (2/4 23:50:16)
外@助六>
『ねぇ!!たいちょー!!きこえるー?ぼくだよ!!マルスだよ!?』(…………悲痛な声だったと思う。僅かながらの期待を胸に、無理やり明るく振る舞うように、届きますようにと。)『ねぇ…、もう帰ろうよ!!カミサマになったって、たいちょーはたいちょーでしょ??…第八にも色んなカミサマがいっぱいいるもん!!!!きっと、きっとたいちょーだってなんとかなるよ!?』『…だから──────……………………』【Vuuuuuf・・・V H U U U U F F F F ・・・! ! !⠀「ッッッッ゛……………………!!!!!!!」(嗚呼、【不味い】。)(直感的にそれは感じた。きっとこれがアニメや映画ならば、運良く声は届くはずなんだ。だけど、だけどな。生憎ながらこいつは【現実】だ。届かないものは届かない。警戒心の強い彼はそこいらの動物と何ら変わらない。熱風が身体を撫でたその瞬間、〝 本能的〟に小さなマルスを〝 抱き抱え〟足に力を込めて脱兎のごとく、〝逃げ出そうとするだろう 〟。貴方の能力を知っていても尚、『任せて佇む』勇気はなかった。)「ふ、…………ぅッッッ……………!!!!!!゛(聞いてないッ、聞いてない聞いてない聞いてないッッッッ………………2人だなんて聞いちゃいねえッッッッ!!!!!!だから言ったんだ、手遅れかもしれねえよってッッッッ…………だから言ったんだ、だからッッッッ………………!!)」(【逃げ足】)(【逃げ足】)(【逃げ足】【逃げ足】【逃げ足】【逃げ足】【逃げ足】【逃げ足】【逃げ足】【逃げ足】 ×10)(呼吸すれば焼けるように熱かったことを思い出す。押し殺したような息、恐怖心、情けなさと不甲斐なさ。薄々思ってたんだ、もう無理なんじゃないかって。だって見ただろ????【人じゃなかった】。)(無我夢中で逃げ出す彼への抵抗、或いは声をかけるなどの行為をしなければ、マルスと残燃至獄の距離はぐんぐんと離れていってしまうかもしれない。) (2/5 00:03:46)
うぉっか。@マルス>
『…だから──────……………………』「ッッッッ゛……………………!!!!!!!」その瞬間、少女の身体ははぐんっ、と上に引っ張られ、いつの間にか助六抱きかかえられていただろうか。そして、瞬く間に〝 彼〟との距離が引き剥がされていく。少女が気付いた時には既にもう何十mも離れてしまっていたことだろう。『───────あ…』瞬く間に遠ざかって、すっかり見えなくなってしまった〝 彼〟の姿。少女はなんとかひと声だけ発することがかなったが、既にその時は元いた場所からは随分と遠ざかってしまった。今現実に起きたことに目を疑うような思いでいれば、その表情のまま助六の方を見やり、いったい何故彼が【逃げた】のか尋ねようと顔を覗き込もうとしただろう。…すると、彼の表情はいま【恐怖】に支配されていただろうか。助六が【恐怖】に支配されていることに気がついた少女は、なんとか彼を宥めようとするが、助六の【逃げる】速度は尋常ではなく、悩んでいる間にもどんどんその距離は離れていってしまっていただろうか 「ふ、…………ぅッッッ……………!!!!!!゛」(【逃げ足】)(だめ)(【逃げ足】)(だめ)(【逃げ足】【逃げ足】【逃げ足】【逃げ足】【逃げ足】【逃げ足】【逃げ足】【逃げ足】 ×10)(だめ×10)!!!!『【逃げちゃだめェええええええええええええッ!!!!】』『…待って、止まって、お願い。』抱き抱えられている腕の中で、少女はあなたに縋り付くような声でそう訴えただろうか。『ここで逃げたら、たいちょーは今度こそほんとうに、ひとりぼっちになっちゃう…。』(蘇るのは、雨晴といった調査帰りの車内でのなんてことの無い会話のひとつ。その会話のテーマは確か、第八支部を楽しめているかだとか、そんな感じだった気がする。その話の流れで、雨晴隊長に友達や仲間はいるかと尋ねた少女だったが、雨晴はその能力と立場ゆえ、周りを避け続けていると、少女は聞いていた。『たいちょー、ずっと、〝 ひとりぼっち〟だっていってた…!!』『だれも傷つけないために、わざと周りを避けてたって……!!!!』『そんなの寂しいし、辛いし、悲しいよ!!!!!』『ひとりぼっちは逃げることよりこわい!!!!』泣きじゃくりながら少女は助六にそう訴えるだろう。『だから、だから…………』『………お願いします。お願いしますから、………たいちょーを、雨晴隊長を助けてあげてください………』少女はあなたに普段使い慣れない敬語まで使って、雨晴を第八支部に連れ戻す【手助け】を懇願しただろうか。『あなたには、その〝 力〟があるんでしょ??』噂程度にしか聞いたことは無いが、助六には何やら〝 特殊な才能〟があることを少女は指摘し、その才能に希望を信じ、望みを託していただろうか。果たして、助六、貴方からの返答は如何に (2/5 00:41:05)
外@助六>
『【逃げちゃだめェええええええええええええッ!!!!】』「──────ッッッッ゛………………!!!!!!」(ようやく、ようやく彼は止まった。でもその場所はあのカミサマから随分と遠いところだった。彼はフッ、フッ、……………と浅く呼吸を繰り返し、憔悴仕切った瞳を貴方の方へと向ける。だって、逃げるのは当然じゃあないか。【死にたくない】もの。貴方は違うかもしれない。だって貴方はあのカミサマが【雨晴隊長】であったときのことを。どんな人間で、どんな声で、どんな人だったかを理解しているから。でも彼は違う。彼にとってな『人ならざるものがそこにいるだけ』だ。【怖い】と思うのは当然だった。)『たいちょー、ずっと、〝 ひとりぼっち〟だっていってた…!!』『だれも傷つけないために、わざと周りを避けてたって……!!!!』『そんなの寂しいし、辛いし、悲しいよ!!!!!』『ひとりぼっちは逃げることよりこわい!!!!』「ッッッッ……………………この期に及んでッッッッ…………………アンタ何言ってんだッッッッ…………………………!!!!」(彼は、怒鳴ってしまった。今にも泣きそうな顔だった。)「見ただろォォォォォがッッッッ!!!!!!!!ありゃあなやもうとっくの昔に『雨晴隊長』じゃあなくなってんでさッッッッ…………!!!!!!!!現実に目ェ向けろッッッッ!!!!!!お宅の声すら届かなかったろうがッッッッ!!!!!!!お宅の声はもう〝 届くことはねェ〟んだよッッッッ……………………」「嗚呼、もうだから言ったじゃね゛ェかッッッッ………………アタシはやめとけってッッッッ………………!!〝 ヒーロー 〟なんかになれねェッッてッッッッ………………!!!!!お宅ららのわがままに付き合って、死ぬぐらいなら、これでお宅も死んじまうぐらいならッッッッ……!!アタシは臆病で意地汚い三下のままで構わねェッッッッ…………!!」「ッッッッ……この件はもうおしまいだッッ………………お宅まで死んだらそれこそ隊長が浮かばれねェだろッッ……………………誰も傷つけたくなかったんだろゥッッ………………そのご立派な、隊長さんはよォォォ゛ッッッッ……………………」「だから、………………もう、諦めて──────………………」(死にたくなかった。当然じゃあないか。死んだら何もかも無駄になるんだから。隊長のように命をかけるだとか、貴方のように決意を漲らせるだとか。ギラギラと眩い光が濃ければ一方で影だって色濃く映る。正直雨晴隊長を助ける義理はない。ここで投げ出したって『いつものいくじのない助六』に戻るだけ。『嗚呼、やっぱりな』といつものように見切りを付けられるだけ。それが劣等だ。自分にゃ『出来ない』んだもの。気持ちはわかるさ。友人が化け物になってしまった時、どうにかしてやりてえと諦めきれない気持ちだって。でも貴方にも大切な人がいるように、彼にだって貴方と同じぐらい幼い〝 妹〟がいる。くしゃりと顔を歪めた彼は、抱き抱えているあなたの服を握りしめ、再びゆっくりと、足を進めようと……………………)『………お願いします。』(すすめ、ようと。)「………………………………、」『お願いしますから、………………』「………ッ゛………………………」 『たいちょーを、雨晴隊長を助けてあげてください………』「…………………………ッッッッ゛〜〜〜〜〜〜………………」(………………………………)(………………………………迷子の子供のように。懇願するように、あなたから聞いたこともないような掠れた声で小さく呟く声がした。触れれば崩れてしまいそうな程に、弱々しい声だった。彼は下唇を思い切り噛み、俯く。)『『あなたには、その〝 力〟があるんでしょ??』』(期待するような声色に、彼はぐ、と息を飲み込む。『お兄ちゃんならできるよね』……昏睡状態になる前に妹に言われていたことだった。誰よりも『信じているから』って。そう言って、今もまだ〝眠り続けている 〟。どうにもそれが重なって。嗚呼、あの時こうしていればが、〝 また繰り返されるような予感〟がして。死にたくないのは、妹を待たなくちゃ、また信じて貰えれば、なんて淡い期待。)(……………………そして貴方はこんな彼をまだ〝 信じてる〟んですって。)「………………………………ッッッッ゛……………………」「簡単に、………………………………言゛って、くれるよなァァァ…………………………」「…………………………………、……」「…………………………………………ッ、………………」「……………………もし、成功しなかったら。」「もし、隊長を救えなかったら。」「もしも、もしも、………………………………」「…………………………ッッ………………俺、こええよォォ…………嫌だよォォ…………これ以上誰かが死んじまったり、病んじまったりするとこみんの………………」(彼は、ゆっくりとあなたの事を降ろす。何も言わない、何も言わないけれど少しばかり落ち着きは取り戻したようだ。思い返せば、2人のうち1人は『何かを喋っていた』気がする。泣きそうな顔で顔を上げたのならば、彼はあなたの方に目を向けた後、来た道へとゆっくり、踵を向けた。きっとここで知らん顔をして逃げちまったら、貴方どんな顔するんだろうなって。 )「………………………………ッ、…、………………………………」「………………………………………………クソ、顔も知らねえのに、…………………………雨晴隊長ォ…………………………アンタホント、〝 最低〟だ……………………」(彼は、ゆっくりと来た道を引き返そうとする。彼だって本当は、皆の期待に答えたいさ。皆じゃなくても、せめて『いい兄貴』でありたい。まだあったことも無い隊長さんに愚痴を零すのは目を瞑って欲しい。) (2/5 01:24:52)
うぉっか。@マルス>
「……………………………ッッッッ゛……………………」「簡単に、………………………………言゛って、くれるよなァァァ…………………………」「…………………………………、……」「…………………………………………ッ、………………」『……………………………。』無理な申し出を貴方に強要しているのは少女も理解している。だが、少女はあなたに頼るしかないのだ。失われた彼の心を救い出す唯一のチャンスを此処で逃してしまえば、〝また〟自分は救われるべき、救うべきだった人たちの助けに【間に合わなかった】こととなり、そんな自分を今度こそ一生呪うこととなってしまうだろうから。…だから、少女はあなたにあたまを下げ続ける。地面に降ろされた少女は、その後ただただ地面に蹲りながら身体を強ばらせて震えた状態でいて、ひとことも何か発したりはしなかっただろう。聞こえてくるのは少女の泣きじゃくった嗚咽声と鼻を啜る音であり、傍から見ればあまりにも惨めで無様な振る舞いだったかもしれない。 ……そんな状態でしばらく居ると、「……………………もし、成功しなかったら。」『……!!』「もし、隊長を救えなかったら。」「もしも、もしも、………………………………」【恐怖】に耐えながらも、助六は今、変わろうとしてくれているのだろうか。少女はあなたが発してくれた『もしも』という言葉に希望を感じ取っただろうか。「…………………………ッッ………………俺、こええよォォ…………嫌だよォォ…………これ以上誰かが死んじまったり、病んじまったりするとこみんの………………」『……………ッ!!!!』顔をあげた少女は、咄嗟に助六の手をとってぎゅっ、と力強く握りしめただろうか。『……………大丈夫。』『大丈夫だよ。』深く息をつきながら、少女は助六をそう宥めただろうか。『………もし君に、自分を信じる勇気が足りないというのなら』『ぼくの勇気、分けてあげるから』『キミが作った〝 未来〟をぼくは信じてるから』『だから』『キミはぼくにその〝 未来 〟を託してほしい。』少女の手はとても小さく、あなたのその手を包み込むほどではなかったが、その手はとてもなんだかあたたかいものに感じ取れただろうか。…さて、助六の覚悟は決まっただろうか (2/5 02:03:53)
外@助六>
「…………………………ッ、………………」(……嗚呼、背負ってしまった。【責任】を。彼は常に逃げ道を作るような人間だった。逃げるためには『身軽』であるのが必須条件。だがどうだろうか。小さな貴方がグズグズと泣きながら懇願して来た時、例えようのない感情が彼の中を渦巻いた。何となくわかっていた。ここで逃げたら『今度こそ後悔』すると。貴方は自分を永遠に呪い、自分だってそれは例外では無いのだと。こんなこと柄じゃあない。揺らぐ心境を定めるように、貴方は彼の手を握る。)『……………大丈夫。』『大丈夫だよ。』(ボロボロと崩れたように泣いていたあなたが、今初めて彼の前で笑った。涙のあとがまだ微かに残っている。その手前で彼が泣くことなんてのは許されなくて、ただ喉奥にしまい込みながら、彼はゆっくりと貴方に目を向けるのだ。)『………もし君に、自分を信じる勇気が足りないというのなら』『ぼくの勇気、分けてあげるから』『キミが作った〝 未来〟をぼくは信じてるから』『だから』『キミはぼくにその〝 未来 〟を託してほしい。』(どうしてそこまで屈託なく信じることができるのか、だって1度逃げ出そうとしたじゃあないか。それなのに期待に満ちたようなその瞳が、眩しく彼の目には映っている。勇気、勇気、また勇気。どれだけあっても足りやしないそれだけど。)「…………、……………………………隊長がもし、『生きて帰った』その時にゃ。」「……………………………………〝たんまりお礼 〟をして貰いやすからね。」( 〝 決意〟は固まった。後戻りが出来ないのならば前に進むしか道はない。『もしも話』に未来が映る。当然ヒトマルのことを考えていないわけじゃあなかった。でもきっと、話の分からない人でもないんでしょう、隊長は。)「……──────行きやしょ。」(彼は貴方の手を握り返し、足を進めた。馴染みある熱が身体を覆う。先程は恐怖心で何もわからなったけれど。なぜ二人いるのか、そのうちの一人は何を喋っているのか。今なら注意深く観察することが出来るでしょう。) (2/5 02:55:18)
残燃至獄>
「___・・・Vef・・・?」(さっきの2体と同じイーコール、同じ熱を帯びた生き物が近付いてくる。何故、戻ってきた?さっきのでおおよそ逃げ帰ったと思ったが。人型の割に頭が悪いのか。___いや、オレは何か見落としを・・・?・・・分からない、考えようとすると頭が割れるように”冷たい”。炎に身を任せなければ。)「GUUUUU・・・U H A A A A A A A ! ! ! (いやだ、死にたくはない。いや、死ななければならない。___なんで?オレは炎で、それは変えようのない事実なのに。分からない、"冷たい"。怖い、誰も来ないでくれ。)(炎の化身は頭を抱えてうずくまり、まるでオイルの切れたライターのように全身から不規則で断続的な火花と火焔を撒き散らす。きっとその炎は意図せずして君たちを襲うだろう。)」 (2/5 22:51:24)
うぉっか。@マルス>
「…………、……………………………隊長がもし、『生きて帰った』その時にゃ。」「……………………………………〝たんまりお礼 〟をして貰いやすからね。」『……もちろんだよ。お礼くらい、いくらでもしてあげる。』少女は約束した。その〝お礼 〟はどんな意味を持つのか詳しく知らなくても、二つ返事で即答していただろう。それほどまで、少女の〝決意 〟は決まっていた。それでも、少女は自分にできることなら、なんでもしてでも〝彼 〟を助ける為に、自分の全てを差し出しても良いとまで覚悟していただろう。「……──────行きやしょ。」『うん!!──────』助六の言葉に続くように少女も強く頷きながらそう答える。そして彼らは再び〝彼 〟の目の前へと戻ってくるであろうか。「GUUUUU・・・U H A A A A A A A ! ! !」『──────ッ!!』〝彼 〟の前へと戻ってくれば、〝彼 〟は突然、苦しみ悶えるような叫び声をあげながら全身から不規則で断続的な火花と火焔を撒き散らかした。それはまるで、自分達に〝来ないでくれ〟と訴えかけているようで、そんな予感を少女は【直感】的に感じ取っていたであろうか。『………ッ…もう、逃げたりなんか、しないよ』───Code:【0119】限定解放。少女は能力を解放し、助六と自分の周りに炎の結界を張れば、その防壁で〝彼 〟の攻撃を防ぐであろう。そして、少女は今しがた感じ取った〝声 〟に応えるように、〝彼 〟を真っ直ぐ見据えながらそう宣言しただろう。
『──────助六さん!!今のうちにお願い!!!!』少女はそう叫び、少女が〝彼 〟からの攻撃をしのいでいる間に〝作戦 〟の準備をお願いしただろう。 (2/5 23:26:31)
外@助六>
「ッッッッ………………う゛………………………ぉおぉッッッッ………………?!?!」(今度は『威嚇』ではなく、まるで拒むかのように伸びた炎に彼は肩を竦め、情けなく声を漏らした。しかしどうだ。自分とは違い貴方は『優秀なアルマデルの一員』。その炎を防ぐように結界を貼ったのならば熱風ごと、防いで見せた。彼は目を見開き唖然としていたが、その最中貴方は叫ぶだろう。)『──────助六さん!!今のうちにお願い!!!!「……………………ッッッッ゛いや、あの、……………………ッ゛ッ~~~~~!!!!!!へ、へェッッッッ………………!!!!承知しやしたッッ……………………………………!!!!!!」(クソ、膝が笑ってやがる。膝にすら〝笑われてやがる 〟。人はちょっとやそっとじゃあ変われない。しかし『ここでやるしかない』のなら。『覚悟』は決めねばなるまいに。)「………………………………ッ………………アタシの『本職(能力)』はねェ…………マルスの嬢ちゃん………………」「【信じて貰えればどんな薬だって作れる】………………噂通りの代物さ、……………………そうだ。信じて貰えれば【何でも】だッッッッ…………………………生かすも殺すもお宅の願うがままにッ゛ッ……………………!!!!!!!俺達に残されたチャンスはたった『1度きり』ッッッッ!!!!!!」(彼はずり落ちそうになった帽子を抑え、位置を整え真っ直ぐ睨むように、『残燃至獄』を見つめるだろう。そして裾を翻し、パチンッッッッ…………!!!!!!!と何かを願うよう両手を勢いよく合わせる。炎を消せばあの人が消えてしまう。だからこそ結界を張ったんでしょう。ならばその中で、彼は思考しつつ貴方に叫ぶように問いかける。)「さァ゛ッッッッ!!!!!!!!!!!!どォォォする〝 マルスの嬢ちゃん〟ッッッッ!!!!!!お宅は俺にィ゛ッッッッ!!!!!!!!!!!!」 「──────何゛を 願 う゛ッ゛ッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!」 (2/5 23:38:53)
うぉっか。@マルス
……──────願うはただひとつ。
『 雨 晴 隊 長を !!!!!! 〝 人 間 〟に 戻 し た゛い゛ ッ゛!!!!!!!!!!! 』
少女は心のままに、願いを叫んだだろう。《残燃至獄》(カミサマ)を元の《雨晴高良》(人間)に戻す薬。それが少女の願い事(オーダー)だ。かくして少女の願いは、必ずや果たされることだろう。(確定事象開始) (2/5 23:53:52)
外@助六>
『─── 雨 晴 隊 長を !!!!!! 〝 人 間 〟に 戻 し た゛い゛ ッ゛!!!!!!!!!!! ───』(貴方は彼に向かって叫んだ。目をゆっくりと閉じ、深く深く息を吐く。)「フゥゥゥゥゥ……………………………………」(大丈夫、きっと上手くいく。なんせ誰より今はあなたが信じてくれている。他には誰もいない、他ならぬ『貴方が』だ。し〝 もしも失敗したら〟だなんて、そんな結果は〝 起きませんように〟。彼は目を開き、呟くでしょう。)「……──────『八百万流 〝薬の教え 〟』。」(【⠀これは『信じてもらわなければ』発動できない能力である。「医者が匙を投げた病気を治す薬がある」この発言をもしも〝信じてくれた 〟のならば彼は『材料』を生成し、〝調合 〟を開始することが可能だ⠀】)( 〝元の人間に戻したい 〟。それは即ち、貴方がカミサマになる少し前『最後に人間であった時』の『頭や四肢がボロボロ』の状態ではなく、少なくとも『マルス』は『健康』で、貴方に対し『友達になりたい』と述べていたあのころの『健康な姿』を思い浮かべているはずだ。〝こんなはずじゃなかった 〟、それを引き起こさない能力が彼の能力であり、その真価は────── ……………………)「ッ゛ッッッ…………………………!!!!!!!」(『残燃至獄』の炎と『雨晴高良』の『憂い』、『マルス』の『希望と願い』、そして彼の『技量』を【材料】とし調合を開始する。)(貴方に『人間的な臓器系』はもうないと言っていたな。そうさ、鼓膜すらない。その生命の源は〝 炎 〟だ。ではその炎が〝炎〟の形のまま、願い通りの『特効薬』となった場合どうだろうか?)(たちまち周りの炎は黒からオレンジへ、そして新緑色へと変貌を遂げるだろう。)(薬屋の最後の材料は『己を信じる心』である。) (2/6 00:15:00)
残燃至獄>
(不確かな疑念に苦しみ、驚き、恐怖を抱いていた炎は、マルスの結界さえも焦がしていた。そして、その護りが焼き切られんとした瞬間。)(何故、彼らは戻ってきた。何故、不安定な炎の渦に臆することなく立ち向かっている。誰も燃やしたくはないのに、"アイツ"以外に殺したい者など居ないのに。オレは殺意と炎で出来ている。だが、_______誰も悲しませたくないのだ。____誰かにとっての誰かを失わせたくはない。___例え、俺が俺で無くなっても、それだけは守る。__オレが思う俺は・・・"どの隊長よりも不器用で、愛想が悪く、けど温厚な、優しい男だった。")「___Vuuuu・・・。」(2人を中心として炎が黒、オレンジ、緑へ変色していくと同時に、まるで逆再生の早回しの如く、真っ黒に焼け焦げたカミサマへと炎が取り込まれていく。そして、最後の火花が取り込まれると、新緑色の炎で焦げた人型は小さく呻き、その場で横に倒れて。)
(新緑の炎はやがて燃え尽きる。まるで真っ黒で巨大な炭のように固まり、外側からひび割れて。)(冷たい。暗い。何も聞こえない。___お腹が空いた。)「____ヴゥ・・・・・。」(ひび割れた先には、人間の肌色が覗いていた。呻き声を上げたものの酷く弱弱しく、纏わりつく黒炭を自力で割る事が出来ないのだろう。) (2/6 00:53:09)
うぉっか。@マルス>
『──────────ッ゛』……胸が熱い。心臓が焼き尽くされてしまいそうだ。……でも、まだ耐えられる。……肺が苦しい。息を吸うだけで喉が灼ける。……でも、まだいける。……右腕の感覚がもう殆どない。きっと腕の神経が焼け切れたのだろう。……でも、関係ない!!!!『────────Code:【■■□▪▫■□▫▪■□▪▫■□▫▪■□▪▫■□▫■■】〝 解放〟ッ゛!!!!!』(侵食4→5)…その瞬間、少女の胸に灯り続けていた《炎》が、激しく燃え上がり、少女を包む《炎》の火柱は倉庫の天井を突き破るだろう。…やがて、その《炎》は少女の【心臓】にまるで吸い込まれるように収束していき、やがてその《炎》の〝 色〟は【青色】に変化しただろう。『──────帰ろう??たいちょー。……ぼくらはキミの帰りをずっと待ってるんだから…!!』壊れかけていた炎の結界はそれでも尚破れることなく残り続け、そして、ふたりの思いが込められた新緑の炎はまるで〝彼〟についていた黒い〝憑き物〟を洗い流すように包み込んでいただろう。『……。』やがて、新緑の炎が燃え尽きて、炎の中から〝彼〟の姿が見えてくる。「____ヴゥ・・・・・。」『……!!』見えた先の〝彼〟の肌は炭のような真っ黒なものでなく、人間の〝それ〟だった。それを確認した少女は、反射的に〝彼〟の方へと駆け寄っていて、すぐに〝彼〟に纏わりついていた黒炭を払い落としては、膝の上に抱き寄せたことだろう。……そして 『おかえり、たいちょー。』〝彼〟に、雨晴に少女はそう言葉をかけただろう。『……おつかれ様だね。』『…ちょっと眠たいでしょ?』それから労りの言葉を雨晴にかけてあげ『ゆっくりしてていいよ。』そう言って少女は雨晴に安静を促す。『でも』……でも、少女は少しせっかちさんだ。『はやく元気になって、目を覚ましてね。』あなたが元気になった姿を少しでもはやく見たいから。また一緒に〝冒険〟へ出かけたいから、少女はそんな我儘をあなたに呟くだろう。『……でも、今はゆっくりやすんでね。』『…おつかれ様』そういって少女は雨晴の額に右手を添えるだろうか。そして、少女の手のひらが《白く》燃あがるだろう。《白い炎》だ。…その《炎》は雨晴の心に安らぎを与えると同時に、雨晴が抱える【殺意】や【苦悩】を【灼いて】楽にしていくだろう。…だが、その《炎》は決して焼き尽くせる訳では無い。…ただ、少しでも〝マシ〟にするだけ。少しでも負担を減らして、背負うものを軽くするだけだ。いまの少女でも、能力を使ってできるのはこれぐらいだけ。…けど、あとは、ゆっくりと時間をかけて、お互いに話し合っていけば、なんとかできるはずだから。…そうなる筈だと 信じてる (2/6 01:54:23)
残燃至獄>
(黒炭を取り除けば、ところどころ火傷の跡が見られたが、君を一度助手席に乗せた、雨晴高良その人が現れただろう。カミサマから人に戻る際に殆どの体力を消費したようだ。少し咳き込んだり、体に力を入れてみようとしているようだが、その動作一つ一つはとても小さく、弱々しい。)(瞼の裏に光を感じる。今は目を開けることすら出来ないけれど、足元の冷たさと頭の辺りに人肌の熱を感じる。鼓膜が揺れ、懐かしい声が聞こえる。)「______ご……mェン…ナ。」(水分は殆ど枯れていて、新鮮な空気を取り込むが、喉が痛い。けれど、彼女には辛い経験をさせてしまった。それに、彼女を燃やそうとしてしまった。あの日、本当の事を自分から伝えなかった。__それなのに、君は助けに来てくれた。だから、精一杯の力を振り絞って、こう言うのだ。) 「___あ、りガ、とゥ。」(君の膝の上で、とても安らかに、眠り始めるだろう。君の手はとても暖かく、そして幸せな夢を見せる。きっとそれは正夢になりますように。) (2/6 02:28:59)