鈴之芽 景燵 >
「あまり街は得意では無いのだが…(前回の一件から支部の方には入れなくなりホテルで生活している彼は昔から持っていた刀も奪われ、更に山育ちであった為にあまり得意ではない街での生活を余儀なくされている。行き交う人々の声、派手な広告の明かり、分からない機械と中々環境ががらりと変わってしまったが、いつまでも部屋に籠もっている訳にも行かないと街に出ていて。)こんびに……げえむせんたあ……からおけ…知らぬものばかりだな。(道端にあるベンチに腰を降ろせばぎこち無い発音と共に目に入った施設の名前を言ってみるだろう。和装と目立つ白い髪も相まって街を歩く人々はチラチラと彼を見ている事だろうが特に気にすることもなく様々な明るい看板を見ていて」〉湿布さん (2/12 22:21:24)
湿布@真砂荼々良 >
「戦利品ゲット~、ふふっ…」(行列という戦地を乗り越え、手に入れたは“台湾カステラ”!…学がないからというよりは世の中に少し疎いから、名前の由来はよくわからないけれど、本家カステラよりもえらく流動体っぽい。憧れの流行スイーツを手に入れてほくほくと顔を綻ばせる。此所に来る前に憧れていた噂の“タピオカ”は、同じ隊の人から教えてもらったところによるともう流行は過ぎてしまったとのこと。その証拠にワゴン車でもぜんぜん取り扱ってなくて残念……『あっ』。そんな声を漏らして肩と御下げが跳ねた。ゴムの嫌な音のしない、モノクロスニーカーを硬く鳴らして駆ける。只の同胞だというだけなら、うっかり見逃してしまった可能性もあったが──) 「第八支部の方ですよね。私、05小隊の真砂です。すみません、名前までは存じてないんですけど…09の小隊長さん、ですよね。確か」(どう足掻けど溶け込まぬ風貌と彼の有する肩書きで、どうにか意識の網に引っ掛かってくれた。後に胸焼けを引き起こす香り袋を腕の中に抱えながら、田舎上りな私服の真砂はベンチの近くにやってきた。ほくほく顔もそのまま連れて。……さて、話しかけたけど。──どうしようね!?内心バクバク、なんか徒然としていたから声はかけれたものの、小隊長、正直気圧される。厳かな感じで『先は有事だったというのによくそんなに腑抜けていられるな』とでも言われてしまったら返す言葉も見つからない。ああでも、何か言おう!あなたに返事をされる前にと口を動かす。)「ごめんなさい、知ってる人見かけたからつい、声かけちゃいました。……何か、買い物とか、来てるんですか?それとも誰かと待ち合わせとかでしたか?」 (2/12 22:45:08)
鈴之芽 景燵 >
「………(彼は先程から光る看板を見ていたがふと視界の端にこちらに向かってくる人が目に入る。彼の剣術の腕は確かであり特に目がいい為、街中の人の流れから外れこちらに向かってくる人がいればすぐに気付くだろう。前回の任務では支部のメンバーの姿を騙ったという事案があった。彼はその経験からか少し注意深く見ていたが、ここは街中流石にこんな人が多いところで事を構えるわけはないだろうと)ほう…最近小隊長になった儂を知っておるのか。いや、流石に全ての隊に報告されておるか…(彼は元々ただの一般隊員であったが本当に最近になって隊長になった。色んな隊の隊長が殉職した今では話題となっていることも考えられるだろう)そんなにかしこまらなくても良い。そこまで歳も離れて居らぬだろうしな。儂は鈴之芽 景燵と言う、今は特に予定もなく歩いておったのだが…儂は山で生活していたから街にあまり慣れてなくてな。何があるのかも分からぬ故こうして、光る看板を眺めておったのだ(彼はまだ小隊長としての歴は浅いためそう言い軽く笑いながら自己紹介をするだろう。彼女はとても申し訳無さそうにしているが、こちらはなんの予定もなく本当にただ歩いていただけなので何の問題もないと伝えて」〉湿布さん (2/12 22:59:57)
湿布@真砂荼々良 >
(大きな事があった後だから気が立ってるかな、とか。行動を起こした後から悪い想定が沸き上がるのは悪い癖だ。これをアイディアや改善策等に応用できればどれだけ良いか。だから思った程彼が気難しくないことに安心したし、話しやすそうな性格をしていたことに酷く感謝した。)「そうだったんですね。…私も盆地出身なんです、うちが農家だったんで。だからこういう場所、私も慣れてません」(隣に空いたスペースに腰掛けるか、という議論をぱぱっと頭の中で否決で片付けて、人と話す適度な距離を保ったまま、今度は口が落ち着いていた。視界をずうっと通りすぎていく人の波。着る服がどれも雑誌に切り抜かれるような素敵なものに見える。引き換え私は所謂イモっぽいってやつ。でも傍の彼はそれすら通り越して、浮世離れした印象を見受けられる。) 「あれ、なんで光ってるんでしょうね…最近の技術の賜物なんでしょうけど。技術班の人ならちゃんとわかるんでしょうかね」(口調だけではない、電光スタンドの存在すら新鮮なものらしいから彼の箱入り…いや、古典な家柄はきっと本物だ。なんだか安堵した。同族にするには畏れ多かったが、敏くて綺麗で人生キラキラ街道を歩む人と居るよりは、ずっと居心地がいい。お節介は焼かないタイプであったが、ここは一つ背伸びをして『色々知ってる私』を印象づけたい──そう思うのは当然の心理。押し付けがましい独り善がりな行為も、彼になら咎められ揚げ足をとられる心配もないだろう。姑息な瞳は捉えた。ピンク色の丸いボディをしたワゴンが近くの広場にパラソルとテーブル、椅子を広げている。)「鈴之芽さん、甘いものって食べれます?」(袖振りあうのもなんとやら。)「折角ですから。クレープ、食べません?」 (2/12 23:26:29)
鈴之芽 景燵 >
「そうなのか、周りの皆は慣れているように感じていたのでな。慣れてない仲間が居るのは心強いものだ(ホテルに居候するような状態でも各々が自由に今は活動している。それはみなこの街の環境に慣れているのかと感じていたが慣れてないなりに頑張って暮らしているものも居るのだなと率直に思うだろう)様々な色に変化し文字が横に流れていく。凄いものだな、都会は。それが一つでなく複数あるのだから、儂の村には街灯はあったが電気では無いからな(最近の技術の賜物と聞けば納得できる。村にある街灯は全て火によるものであり、明かりの色にそこまで自由度はなく、ここまで明るくもない。しかもそれが特別なことではなく様々な店がそれを使っているのだから)甘味は嫌いではないが、くれえぷ?とやらがどんなものかは知らぬな。だが久々の甘味であり折角街に出たのだからな(甘いのは嫌いではない、寧ろ中々食べられるものでも無かったので好んで食べていたこともあるが村を出て以降はあまり口にしていない。そのため久々の甘い物は喜ばしいものだが謎の単語『くれえぷ』にはてなを浮かべていて。くれえぷの発音からしてぎこちなく知らないことは明確に分かってしまうだろう。謎の食べ物には少し抵抗はあるものの折角街に出てきたのだから何かしら初めての物は挑戦しておきたい。その第一歩がクレープと言うわけだ」〉湿布さん (2/12 23:42:12)