鈴之芽景燵&ハリィ

鈴之芽 景燵 > 
「ふむ…ならばそちらは儂がやろう。書を書くよりは現場作業の方がまだ得意なのでな。(前回の件があり事務棟は多少いつもよりもバタバタとしているだろう。人手が足りないのだから無理もない。となると必然的に各隊の隊長達にもいくつか仕事は回ってくる。しかし彼は電子機器の扱いは全くダメな為他の人よりは事務作業は少なめ。どちらかと言うと現場作業や警備の方が多いだろう。そんなこんなで今日も事務棟にやって来ていくつか雑務を終わらせていると、ふと一人の女性が目に入る。)お主は何度か見たことあるな。怪我の様子はどうだ?随分と血を流していたように見えたが(君の姿は何度か見たことある。支部長を取り押さえている姿と銃弾の嵐によって怪我を負っていた姿だ。あの後も無理に体を動かしているように見えたのでかなり頑丈なのだろうと」〉敗北さん (2/16 23:20:51)


敗北@ハリィ > 
『……なあ。』身体中に血の滲んだ包帯、引きちぎられた点滴。おそらく無理を押したのだろうと、火を見るより明らかな女は、君の問いかけにゆっくりと首を振った後に振り返る。取り戻した、我が家のような場所、アルマデル。この施設に向ける愛情は、自分が手塩にかけて整備して、手入れして、可愛がっていただけあって一入だ。それを愛おしげに優しく撫でた後に……黙って話を聞けとばかりに炯々とギラついた瞳で見据える。『アンタ、隊長なんだよな。だったら……アンタに託したいものがある。』『皆が血眼になって追っかけてる、あのルクスの正体……と。』『倒し方だ。アンタにだから話す、とか大層な理由はねぇ。ただ、成りすましたりなんなりしても、こんな人目に付くような場所じゃあ……全員の認識までなぞって、探し抜いては無理だろうから、今、話す。』けほ、と体に悪い音を肺から鳴らして、血を口腔からぶちまければ、それを握り潰して……。『アンタも任務に、いたろ。このまま言わずにくたばったりしたんじゃヤバい。だから』『____今から話終わるまで、動かず聞いてくれ』 (2/16 23:42:21)


鈴之芽 景燵 > 
「隊長と言ってもまだなったばかりだがな。(彼は前々回の任務の直前で隊長になった為知らない人も多いだろう。それにこちらはそこまで人望も無いのだが彼の目は君の怪我の状態をすぐに見抜くだろう。そのような観察眼はかなり高い方だ。)…一応聞いておく。だがそれは儂だけに言うことではない、もっと言うべき相手が居るはずだ。それに儂の見た感じあの男は人智を超えている、ここの者達もお主を含め人間とは思えぬ力を持っているがあれは異常だ。お主の言う倒し方が見事に当て嵌まるとは到底思えないが(何度が任務で彼が力を使う場面を見て此方側から攻撃を仕掛ける者が何人も居たが全て返り討ちになっている。正直正攻法ではまず突破は不可能だと、剣術に長けた彼はその観察眼で結論を出している。そのため君があのとき何を見て何を感じたかはわからないがその倒し方が果たして通じるのか単純に疑問に思っていて」〉敗北さん (2/16 23:54:27)


敗北@ハリィ > 
『改まって言いに行く……なんてことしたら、ダメだ。「なんの脈絡もない」アンタだから、今だって……やれてるんだ。』がん、と崩れそうになる体を鋼の義手を壁に殴りつけてで支える。君にだけいきなり、それこそ「他の誰かでもいい」君に言いに来たなんて脈絡のない状態がそれこそ一種の保険なのだと言って。それから、携帯端末を見せる。録音機能が付いたそれは、反撃の起点となるそれになり得るのだと、いつかどこか、遠くから見ているだろう不倶戴天の外敵に、突き刺すような激情の紅蓮迸る瞳を遠く向け。君と見つめ合うかのように顔は合わせても、その照準器は確かにここじゃないどこかを示していて。『アイツは、世界の裏側を知ってるって言ってた。アイツは悪役だって、誰も観測しない物語は存在できない、だとか。僕達が主人公で、僕達以外は___世界の登場人物、未満、だとか。』『そして【悪役でいなけりゃ】存在できないとも、な。アイツは……僕らがより「苦しむから」って話した。支部長だって惨たらしく殺してもそれなりに衝撃的だったのを、わざわざ僕が殺してからネタばらししたし、毒ガスだって黙ってまきゃいいのに……それが何かを口にした。』『アイツは悪役であるアイデンティティには少なくともかなり拘って振舞ってる……。だから、アイツを倒したければ一択だ。』『_____救ってやれ、歩み寄ってやれ。アイツがやる悪意に負けるな、アイツを恨むな。ああ、なんて回り道をして見つけたんだろうな……。対策は「敬意を払え」。』『だが、このままじゃあ、アイツを恨むやつがいくらも居る。このままじゃ、和解なんて出来ねぇ、から……。怨恨(うらみ)を、僕が連れて行く。は、は。僕にはなァ……アイツを許せねぇ、アークを許せねぇ……だから、だから、だ。悪役としてのアイツを「ぶっ殺す」算段をつけた』 (2/17 00:14:48)


鈴之芽 景燵 > 
「なるほど…お主の言っていることに筋は通っている(一通り黙って聞いていたが大抵の筋は通っていた。あの男の発言から悪役として振る舞っているのだからそれを崩し、敬意を払うことで何とかすると言う考えなのだろう)正直言うが儂は特にあの男に恨みはない。直接何かされた訳では無いしこことあちらの因縁にも興味はない。(君が言うとおりあの男に恨みがある人物は何人か思い浮かぶ。そもそもここの組織に幹部としているならば敵対組織の長であるあの男に何かしら恨みや対抗意識があるのは普通であり、特に君はその恨みは見るまでもないだろう。対して彼は山から降りてきた田舎者。そこまでここと向こうの組織のいざこざに詳しいわけでは無いし向こう側の人物に何かされたわけでも無いからだ。)だがな、怨恨と言うのはふとした瞬間に産まれるものだ、人間とは複雑な生き物よ。知っておるか?猪は子を沢山産むから子供が人間に捕まっても助けようとはしないのだ。対して熊は子を多くは産まないためなんとしても子を守ろうとする。まぁこれは本能的な面が強いが、人間にはこれに感情や心が付き纏う。友人を殺され、親を殺され、恋人を殺され…そうした出来事で人間は修羅にもなりえる。つまるところ、お主が怨を全て引き受けてもすぐに次の怨は産まれる。儂も友人や同じ隊の者が惨たらしく殺されたら修羅になってしまうかも知れぬな…。人間は絡繰とは違うからの、お主の行動を止めるわけでは無いが折角この世に留まっているのだ。もう少し人に頼って余生を謳歌してみたらどうだ?(そう言えば君に肩を貸そうとするだろう。こちらは君の直属の隊の隊長ではないので止める権利は無い。そのため直接的にダメとは言わないがここで話したのも何かの縁。話したことある者が命を散らすのは些か心に来るものがある。」〉敗北さん (2/17 00:34:24)


敗北@ハリィ > 
『……ふざけんな。未来やら、余生やら、馬鹿だろ。なーぁにが、みんなで仲良く、だ。誰かに死んで欲しくねぇだ。僕ァな、アークの奴らにゃクソでも奴隷の肉でも二、三日食わせて、とち狂わせてからぶち殺したいくらい憎んでるんだ。それを、な……みんなでうまくやってく?恨みつらみは一旦おいといて、なんてぬるーいアルマデルで、生きていけるかよ!!』ありがとう。と、そう彼にだけ聞こえるように言葉を残して、肩を貸す手を振り払った。それからは、懇親の大演説だった。事務棟のど真ん中だ、誰かしらみている人が、聞いている人がいると信じて。『僕は、友達をアークに殺された、僕は、第三支部のみんなを失った、僕は、その仇をとるために……そして、みんなのところに行きたくて、心中同然の真似をした。』『それをまあ、反省してよ……敵討ちしに行ったくせに、はらわた煮えくり返るのを抑えて、話なんてしようと悠長な真似してたら、右手も右脚もすっ飛んだ。』不幸だ『で……破れかぶれ自爆ってのも上手くいかず、敵に助けられる始末だ。』不幸だ『それだけじゃあねぇ……支部長を脅して、ルクスに仲間撃たれてんのに、みすみす逃がして。挙句……一生懸命面倒見たアルマデルまでぶんどられて、よォ。悔しくって仕方ないのを無理やり……』不幸だ『耐えて、アイツの話を聞いてやろうとした。あーあ、馬鹿だよな。能力はかっぱらわれて何人も仲間が死にかけるわ、支部長を殺すわ、アークと仲良くしましょう、だってのを皆やりたがるのに、友達死なれた手前、着いていけねーわ。』不幸だ。復讐するためには、それこそ彼が言うような恨みつらみが、ふと沸いたものより何百倍だってある。『その僕が。アークと分かり合えなきゃ、グレイ教……もそうかは分からねーが少なくとも、裏切り者と、これまでの敵と、許せねぇ奴らと……。手を組まなきゃ勝てねーような状況だから、悪役のルクスを、いっそ助けるくらいしか、ルクス相手にも、そして、第三支部潰したヤツらにも今打つ手がないから。』だから、それが恨み辛みに、許すために立ち向かう姿勢こそ、誰もを黙らせる薬になるのではないか。そう考えたがゆえの『よく見ろ、目を離すなよ______大体、なかよしこよしなんて虫唾が走る、馬鹿ども奴隷どもクズどもと、なんだか理由がありゃしっぽ振りあって仲直り、だァ____?』「命の使い方」だった。『なんて言うやつは、この僕を見てから言えよォ____ッ!!腸煮えたぎった怒り、怒りに付き合ってやるから、アイツを悪役で居させてやってた腹の汚い部分。そして、分かり合いたくない反抗期引きずったみてーな気持ちをな。』『結局どうにもならねーから、ヒーローにゃなれねぇから。全部、道連れにしてやるからなあ……。』『……へへ、ヒーロー、バンザイ。』側面から、頭に銃口を押し付けて_____君に任せたぞと。自分の死で、アルマデルの憎しみをきっと精算してくれ、と、アイツを救ってくれと、生きたらどうだと口にしてくれた感謝に、そんな目線を向けて______きっと、笑ったままに、かっこつけたように、そのまま引き金を引くだろう。『隊長さん、よ。頼んだぜ……』 (2/17 00:54:47)


鈴之芽 景燵 > 
「………(肩を貸そうとした手を振り払われれば君の話を黙って聞いているだろう。特に反応はしないし表情を変えることは無い。ただじっと君を見ていて。そして君が銃を取り出したならばすぐに彼は行動するだろう。彼はまず戦闘のライセンスに危険察知×2と探索に視覚がある。更に君をじっと見ている状態ならば銃を取り出すところを見落とすわけがない。そして彼の最も得意とする剣術は居合い。居合いは剣術の中でも最速と言われており、刀を鞘に収めている時点で既に刀を抜いている状態と一緒とまで言われている。そんな居合のライセンスが6、剣術が3ある彼の居合はまさに神業。君が左腕にその銃口を向けた瞬間に放たれるだろう。君の今の状態は回避するにはあまりにも重症でありこちらは完璧な状態避けることは不可能と言っても過言ではない。狙いは君の指に対して放つ、痛みに強い人間でも反射という生理現象は止められない。またその状態では銃を強く握ることもままならないだろう。ならば銃は引き金を引かれる前に地面に落とされる筈だ。)くだらぬ。彼は地面に落ちた銃を拾い上げればそう吐き捨てるだろう。)お主のやっていることは逃げだ。あの男を倒すやり方とか仲良しこよしが嫌だとかなんだそれは?別に好きにやれば良いだろう。2つの組織の争いを無くしたい、そう考えを持ち仲間を集め、先の事件で行動を起こした者達が居るらしい。立派な事だ。だがそれだけだ。そういう考え方に基づいた行動だ。だかお主はどうだ?お主は恨み辛みを吐き捨て自害か?挙げ句、儂に託すと? 笑わせるな。 お主に託されても何も儂はせぬ。 死体の処理の申請とか面倒くさいくらいだろう。儂は儂の道があり信条がある。だから儂はそれに従い動いている。お主も操らが嫌なら爆弾でも巻いて突撃したらどうだ?その方がよっぽど有意義だ。(表情は変わってないが彼の声色と雰囲気から怒っているのは明白だろう。)それに人手が足りないところで目の前の人材を失うのは惜しい。なにより、儂は理想だけ語って実力もなく行動も起こさぬ者が大嫌いだ。そんなに暴れたいなら好きなように向こうの組織の者を倒せば良い。儂は止めぬし、誰にも止める権利は無い。」〉敗北さん (2/17 01:29:19)


敗北@ハリィ > 
『うるせーよ、うるせぇんだよォ!!じゃあなんだよ!どうしろっつーんだよ……。僕だって人間なんだぜ……。何もかも目的のために頑張れるような奴らばっかりじゃなくて、何が悪ぃんだよ。』じゃあどうしたらいい。行動なんて理想なんて、もうとっくにないなら、どうしたらいい。アークを許したくなるのも怖い、許したくないと思うのだって怖い。自分は何で死んだのか納得できないから、知りたかった。知りたかったから、知るために行動して……その結果、人だって死んだ。『適当に誰かに託して逃げたって悪ぃかよ。別にもう良いじゃねぇかよ……。恨まなくなるのだって怖いし、恨んでんのだって、疲れんだよ。』行動して成功するならいい。だが、失敗を延々と繰り返して、ボロボロになって、そんなやつが毎回毎回、かっこよく生きられるかと言ったら違うじゃないかと。体温を感じない機械の脚は力が入らなく感じて、震えて、へたりこんだ。『い、いよ、なァ〜〜……アンタらは楽だ。いい気持ちで正義漢ぶって、助けるだけ助けてよ。死にたくて死にてーんじゃねぇんだぞ!!僕も……。』自殺したいような訳がない。けれど、そこに至る道のりは理解しようがないだろうか。もう誰も居場所だと思えない、努力したところで、それが自分の為だとも覚束無い。『でも、でも……許せねーやつの居場所なんて、もう、ねぇじゃねぇかよ……。あの時の任務見ただろ……!役立たずの出来ることなんて、せいぜい……そんなもんじゃねぇかよ。』口先だけかっこいいことならいくらでも出せて、でも本当は諦めていたって……何が悪いんだよ、と。絞り出すように俯いた。 (2/17 01:51:16)


鈴之芽 景燵 > 
「どうしろか…そうだな。まずは飯を食え、そして寝ろ。怪我を治せ。取り敢えずはこのくらいかの。今やることは(君がどうすればいいと聞けば彼はそんな事を言うだろう。)お主の言うとおりお主は人間だ、ならば飯を食って寝て、その悲惨な怪我を治すといい。病は気からというからな。…儂はな、大事な人達を無くしておる。それこそ儂も死のうと思ったが、向こう側に居るあやつらに持っていく土産話がない。生きている内はしっかりと生き、やることやり会いたい人達に会う。何も難しく考える必要は無かろう?お主は向こう側に居る仲間達に胸を張って会えるのか?(そう言いながらへたり込んだ相手の指に自分の手拭いをキツく縛り先程の居合の傷を塞ぐだろう。銃を落とすためだけだったのでかなり手加減はしたがそれでも刃物ならば傷はつくだろう。) 今すぐ答えを出す必要は無い。答えを出すべきときに出てれば良いのだからな。…おっとそうじゃ(というと彼は刀の柄頭(持ち手の端)で君の頭を軽く叩くだろう)よいか、儂は別に構わぬがあんたらは楽だ…なんて言葉は言うでない。皆各々抱えているものがある、ここの者は罪があるから力を使えるのだろ?本人にしか分からぬ事がある、誰にも言えない事がある。それを自分の物差しで楽だなんて言葉一つで片付けるのは烏滸がましい。」〉敗北さん (2/17 02:10:32)


敗北@ハリィ > 
『結局……なんにも出来ねーな……。ブチ切れて刺すくらい、出来りゃ良かったのにな。』結局、うまい言葉が出てきたら引く程度の覚悟しか決まらなかったんだと思うと、最初から最後まで無益だし、色々とバカバカしい。死ななかったのはいい事だったんだろうか、今生きているのはいい事だったんだろうか。向こう側にいる誰かと会って、向こう側にいる誰かに話すなんて。そんなことを考えるには、随分余裕がなかったのだろうか。大体、いちいち悲しんでないで折り合いを着けたりした方が早いんだろうか。そんな風に、頭が冷えてきたら余計に惨めで。力が抜けて、血を流し過ぎて、仰向けになった。『悪かった。色々……。なあ、もしも、本当にもしも、だ。何もかも知らないってここを逃げ出した奴がいたとしよう、諦めた奴がいたとしよう。君は……それをバカにしないでくれたら、嬉しい。そいつだって、そいつにだって、無茶苦茶をやる理由が……あったんだ。』『へへ、腕も足もまともじゃない僕が言うんだ、そこまで……信ぴょう性なくもないだろ。』『死にたくないって言って走り回るのも……勇気のあるやつを見てたら怖くなって、死にたくなっちゃうやつだって、居るんだ。』『……もし、そんな奴がいたら……僕がいた事を、思い出してくれよ。』ぐずるような言葉だった。無意味な言葉だとわかっていた。それでも、きっとこれから、そんな人にも出会うだろうからと_____強くなれないなら、優しいフリくらいはしたかった。 (2/17 02:42:45)


鈴之芽 景燵 > 
「なに、これも何かの縁だ。気にするでない。(謝れれば特に気にしていない様子で言うだろう)馬鹿にするわけ無かろう。逃げるという行動をすることと決断するのは覚悟がいるものだ。それをしたものを馬鹿にすることは失礼だ。だからお主が無茶苦茶しようが、何しようが馬鹿にはせぬ。(馬鹿にしないでほしいと言われれば当たり前だろという顔と反応で。)さて、お主は病室から抜け出したようじゃからな。これから医療担当から怒られる筈じゃろうな、そこはしっかりと謝っておかねばな。ほれ、肩を貸してやるから戻るぞ。(と言えば再度手を差し伸べる。今度は君はこの手を払うだろうか?」〉敗北さん (2/17 02:56:06)


敗北@ハリィ > 
『……いいよ、自分で歩くから。』『バカをやった帰り道には、一人の時間も必要なんだ。バカみたいな事をして、失敗して……惨めな、帰り道だとして。僕だって、本気ではあった。あの一瞬だけかもしれなくても、落ち着いたら色々、考えられるんだとしても……確かに、人生をかけようってだけの、熱さは、あったんだ。』手を取り、立ち上がる。けれどそれから……壁に手を添えて、ヨタヨタと前を自力で歩く。それは拒絶からじゃない、軽蔑からでもない。『本気でやったからには、本気の失敗も、有耶無耶にしたくない……。確かに、惨めで、馬鹿らしいけど……。僕は、それをぼかしたくはないんだ。』『……今度は、今度は、さ。君の考えも____聞かせてくれよ。』不思議と、足取りは軽かった。勝ち負けのある分野でないにしろ、負けだと思ったけれど、それでも、機械仕掛けの身体は調子よく動いた。僕は、何をしようか。僕は、何の為に歩くんだろうか……『だから、ゆっくり……ゆっくり、祈っておこうかな。君のこれからの無事を、僕が___マイナスから、プラスに歩ける、歩き方が見つかるのを。』 (2/17 03:08:10)