カルナ&アルト

カルナ・レッディ > 
「Excuse me..............?」マリアン監督の用意したホテルの一室。カルナは備え付けの電話に向かって抗議にも似た声色の疑問を落とすように投げかけた。『……あの、ええと、……ウェルカムサービスのアルコール類は無料ではあるのですが、お持ち帰りいただく事はご遠慮させて戴いております。』流石は超一流の高級ホテルといったところで、カルナに日本語が通じないと判明した瞬間、受付のスタッフは流暢な英語に切り替えてそう説明した。「...oh I see, okay.(あっ……そうですか)」『申し訳ありません』「oh no, no problem.(いえ、大丈夫です)」カルナは部屋に備え付けの冷蔵庫のそばについたミニバーをちらりと見た。別に窃盗がしたかった訳ではないので確認して良かったとは思いつつ、チェックアウトの時間も近づいているので、そうと解っていれば昨日から酒盛りをしておくんだった……とがっくり肩を落とす。『お部屋でお楽しみいただくぶんには、無料ですので……』そんな言葉を最後に、軽くあいさつを交わしてフロントからの電話は切れた。カルナは受話器をそっと置くと、ベッドの上にあぐらをかいて腕組みをする。「......hmm....」~一時間後~「బాగా బాగా, బాగా........!!!!!(いやいやいやいやいやいや~~~~~~~~~~~!!!!!!!!!!!)」「మేము బ్రాంచ్ 8ని తిరిగి పొందుతున్నందుకు నేను సంతోషిస్తున్నాను!!!!!! (とにもかくにも、ダイハチが戻って良かった!!!!!)」チェックアウトを済ませ、アルマデル第8支部にむかうカルナの足取りはまさに千鳥足であった。上機嫌で口笛ふきふき、電柱という電柱、壁という壁に肩をぶつけては両手を合わせ「アァア゛!?……ダイジョウブデスカ!!??ゴメンネ!!!」と謝罪しながら歩いている。……お察しだろうか。この男は、チェックアウトまでの約40分という時間でミニバーに備え付けの酒の殆どを飲み尽くしてみるという”酔狂”をやってのけたのである。荷物は支部に郵便で送り届けてもらったので身軽ではあるが、何故かポケットはパンパンに膨らんでいた。「……ぅ゛」「Ugggghhh......」口元を抑えるとよろよろとその場に崩れ落ち、カルナは近くのゴミ捨て場に倒れ込んだ。「.....అమ్మ~~~~~~~~........(おかあさ~~~~~~~~~~~~ん……)」げぷ、と大きなげっぷをして目を閉じる。もはや動くのも億劫なほど酩酊しきったようで、そのまま寝ちまうか、と思っていた。)(2/17 15:17:38)


風鈴@アルト > 
「今日もちゃんと人助けをしたから気持ちがいいぜ〜」(第八支部が取り戻されたとの報告は自分のところにもきた。よかったと思うと同時に、心配なところもあったが自分は自分のやれることしかできない。罪の告白をしていない自分は一般局員となんだ変わらないのだから。あんな大規模な戦いがあっても市民には市民の生活がある。"ヒーロー"であり続けるためにはまずは市民のみんなの人望が大事だ。ゴミ出しに、犬の散歩に、道案内……やれることはなんだってやって颯爽便利屋だが、それでいいんだ。ヒーローは退屈である方がいいってテレビの仮面ライダーも言っていた。自分達が活躍しない日があるほうが世界は平和なんだって。だから、自分は構わないはずなのに心のどこかで、ヒーローをやりたがっている。矛盾する心にモヤついていると何やらものすっごいアルコール臭がする。こんな真っ昼間からお酒の匂いだなんて、誰か間違えてぶちまけてしまったのだろうかと思っていると違った。ゴミ捨て場にて日本語とは違う言語を語るホリの深い男性が一人寝転がっているじゃないか。あまりの衝撃に固まってしまうが、"ヒーロー"はこんなところで見て見ぬ振りなどしない。慌てて駆け寄っていけば)「お、おい?大丈夫か?立てるのか?というか、まず意識あるか?……日本語分かる?」(酔っ払っているということは大きな声でいうと気持ち悪くなるかもしれない。まさかゴミ捨て場で寝る気だなんて考えは及んではおらず、恐らく酔ったことにより足元がおぼろつかなくなり、動けなくなっているのだろうと思っている。自分も生ゴミ臭くなることなんて気にすることなく、夢の中へと逃げ込もうとするカルナの肩を軽くぽんぽんと叩いて起こそうとするだろう。この人が話している言語は一体なんだろう。英語……ではなさそうだが、自分日本語以外話すことはできないぞ!?ジェスチャーで伝わればいいのだが、家まで送り届けるとしてもどこなのか分からなければ意味がない。警察のとこまで送るのが一番だろうが、ここから近い場所あったけ。後自動販売機で水買ったほうがいいかな。というか昼間から酒飲んでるということは何か辛いことがあったとか?……なんにせよ話を聞かなきゃ分からないことで、眉を下げなるべく優しい声で起きなよお兄さんというしかないのだ) (2/17 15:39:26)


カルナ・レッディ > 
「……ン゛………」肩を叩かれる感覚に、カルナは目を瞑ったまま眉をしかめてごろりと寝返りをうつ。「అమ....(おかあさ……)」んごっ、と鼻を鳴らしてかくりと首をゴミ袋にうずめたかと思えば、はっと飛び起きる。水から這い出たばかりのむく犬のようにぶるりと体を振った。重たいまぶたを無理やり開けたものだから一瞬白目になって、それからきりっと顔を作って。「అమ్మ, నేను బాగున్నాను. అంత చింతించకు. నేను తాగడం లేదు. నేను బాగున్నాను. నేను బాగా చేస్తున్నాను......(お母さん、大丈夫心配しないで。俺元気だよ、酒なんて飲んでない。元気でやってる……)」またブツブツと、母国語で捲し立てた後、にへえと笑顔を作る。「ఇతను నా సహోద్యోగి...... నేను కంపెనీ ట్రిప్‌లో హోటల్‌లో బస చేశాను. నేను నిన్ను ఒకరోజు తీసుకెళ్తాను.(ほら見て、これ職場の人……社員旅行でホテルに泊まったんだあ、いつか母さんも連れてってやるからな。)」覚束ない手付きでポケットからスマホを取り出して、カメラロールをあなたに向けるでもなくスワイプした。けれど恐らく丸見えであろうその画面にはマリアン提督や、アルマデル局員の姿が数人写り込んでいたことだろう。「エイ、アンマ……(ね、お母さ……)」あなたのほうへくるりと顔を向け。「..........................OH...................」目を見開いた。「MY................」「GOOOOOOOOOOOOD...............」スマホを取り落すと、それは画面を下にしてコンクリートに打ち付けられた。カルナといえばそんなことをまるで意に介さぬ様子であなたの手をとり、両手で包み込みながら、ひっく、としゃっくりを一つ。「..........ARE YOU AN ANGEL..........?(天使がおる…………)」細身とはいえ長身で鍛え抜かれた大の大人の男であるあなたが、この男の目にはどう写っているのか……あなたに向けられた瞳は、とろんと蕩けるように据わっていた。「How beautiful you are. Your red hair is so fashionable. Oh, what beautiful skin. ...... Are you Apsaras? You've come to seduce me? ...... Oh man, ......(なんて美しいんだあなたは。赤い髪がとてもファッショナブルだね。ああ、なんてきれいな肌……もしかしてアプサラスか?俺を誘惑しに来ちまったのか……まいったな……)」 (2/17 16:18:09)