レイ・ラベット > [_____植物棟。大きな温室のようになっているその、箱の中で。じぃ、と色とりどりのお花を見つめる、ふたつの眸がありました。その翠の瞳の少年に、庭師を担当している局員が声をかけたのは、きっと彼が、あまりにも困ったような顔をしていたからでしょう。]『______あ....えと。こんにちは。.....』[花を盗むと思われていたらたいへんですから、少年はすぐに、目の前のばらから手を離して、恥ずかしそうにうつむきます。どうしたの、と聴かれれば]『....あの、くろいおはなも、あるんだなって....』[少年は答えるのでした。庭師さんはすぐに合点がいったように、「ああ、ブラックデー?」と聴き、膝を折って少年と同じ目線になると、誰にあげたいの、と尋ねてくれました。]『....だいすきなひとたちに。』 (1/19 17:12:02)
レイ・ラベット > [庭師はそれに答えます。黒い花なんて縁起が悪いからと、普通は見向きもされないんだって、気に入ってくれたなら、持っていっていいよ、なんて嬉しそうに言いながら、はさみを手に持ち。]『......いいんですかっ?』[それから、それから。少年は庭師さんにもらったクロユリを、コールさんのおへやに。黒いクローバーを、しのちゃんのおへやに。それぞれ、こっそりと置いたのでした。庭師さんは、言っていました。『怖い花言葉もあるなんて言われているけれど、それだけじゃあないんだ。こっそり贈って、それを手にとってくれたら恋が叶うなんて言い伝えも、この花にはあるんだよ。』______はてさて。]〆 (1/19 17:12:05)
雨夜鳥 志乃紀 > (事務棟内部の小さな談話スペースは、いくつかの椅子とテーブル、自販機やゴミ捨て場が置かれたちょっとした憩いの場だ。研究合間の小休憩、誰かとの待ち合わせや、ちょっとした雑談に用いられるこの空間に、彼女もまた一人佇んでいた。)「……もう、そろそろ?来る、かな、」(自販機で買った熱いココアを両手で包み、キョロキョロと落ち着かない様子であたりを見渡して。机上に用意した黒い包みのプレゼントをちらちらそわそわと確認しながら、彼女は君を待っていた。)(待ち合わせのドキドキは、まるで小さな初恋みたいに。)「ふー……ふ、えへ」(熱いココアを冷まそうと、ペットボトルの口に息をそうっと吹きかければ、ほぅ、と低い音がひとつ。彼女は楽しそうに目を細め、もう一回、またもう一回。……もう冷ますという目的なんてすっかり忘れて、気分は一人の音楽家。ほー、ほほ、ほー、ほー。)「あ、」(そんなことをしていれば、いつの間にか来ていた君に気付くのが遅れてしまって。)「れいれい!あの、えへ、……あの、えと……おはよ?」(何でも無かったようにペットボトルの蓋を閉め、ちょっとすましてご挨拶を。……おはよう、なんて時間でもないけれど。) (1/19 13:18:43)
レイ・ラベット > [しのぎさんが気づかなかったのは、きっとレイが向かいに座らなかったからでしょう。かくれんぼみたいに後ろからそおっと近寄って。何してるのかな、なんて手元を覗き込んで。小首をかしげれば、桃色のふわふわとした猫毛が重力にしたがって、左肩のほうへ揺れながら落ちました。ほぅ、ほぅ、ほぅ。反響する空気の音といっしょに、ゆらりゆれる湯気はしのぎさんの鼻先をかすめるでしょう。ただの湯気なのにどうしてかそれがくすぐったそうで、冬の妖精がしのぎさんの鼻先をほんのり赤くお化粧したような気がして、レイはくすっと笑いました。] (1/19 13:45:47)
レイ・ラベット > 「あ、」「れいれい!あの、えへ、……あの、えと……おはよ?」[しのぎさんは、ようやく気づいたみたいです。こんなにも無防備なのに、カーディガンに隠された手の内はちょっとだけミステリアスで。フォスフィフォライトの透き通った眸で見つめながら、レイは隣にちいさく腰をしずめました。]『んへへぇ。おそくなっちゃった...かな?おはよぉ、しのちゃんさん。』[しのぎさんの声は大気を揺らさない、白い息みたいに聞こえました。それにくらべれば、レイの声はほんのすこうしだけ、中性的な揺らぎがあるでしょうか。声変わり前のおとこのこの、まだどっちにもなりきれないような....幼い、幼い声でした。] (1/19 13:45:56)
レイ・ラベット > 『あ........も、もしかして、それ...ぼくに?....どうしよ、ぼく、なにももってきてないや。ごめんなさい、しのちゃんさん。』[ふと机の上を見て、レイは頬に両手を当て、むにぃと手のひらをしずみこませて言いました。] (1/19 13:46:02)
雨夜鳥 志乃紀 > 『んへへぇ。おそくなっちゃった...かな?おはよぉ、しのちゃんさん。』(ぱちりと合ったその瞳はまるで、否本物の宝石の様に美しいと、彼女は夢を見る少女のように想うのでしょう。揺れる髪も綺麗な瞳も、くすぐるみたいなその声も。なんだって彼女には、ほかのなによりも特別愛おしく、綺麗に映るから。) 『あ........も、もしかして、それ...ぼくに?....どうしよ、ぼく、なにももってきてないや。ごめんなさい、しのちゃんさん。』(そんなことを言われてから漸くはっとして、思い出したように立ち上がる。)「ん~~~…………っ」(ペットボトルを机上に置き、彼女は君に腕を伸ばす。溢れる愛しさと感謝と、どうしようも無い感情のまま。もしそれが叶ったなら、彼女は君をほんの少し苦しいくらいに強く、強く抱き締める事でしょう。)「いーの、……いいの。“この間”、とってもとっても、“うれしかった”。」 (1/19 14:08:00)
雨夜鳥 志乃紀 > 「だから、ありがと、ね。れいれい。」(置き手紙、プレゼント、それから。彼女は君に感謝したってしきれないくらいなのだ。だから。)「うん。これ、れいれいにプレゼント。……ありがとね、と、だいすきと。」(腕をそうっと君から放し、彼女は包を手に取って、君に手向ける事でしょう。)「これからも、よろしく、ね、って」(彼女はふわりと笑ってみせた。包の中身は、君を模した、手のひらサイズの編みぐるみだ。【器用、手芸】そのクオリティはそれなりに高い。きっと他の誰が見たって君だとわかるだろう。)「その……黒いのは包だけだから、ブラックデー、ちょっと違うかもだけど……その。」「危険なことも、大変なことも、きっとたくさんある、から。」「忘れないように、悲しくないように。……消えちゃわないようにの、おまじない。」 (1/19 14:08:09)
レイ・ラベット > 『しのちゃん、さん.......わ、ぷ....』[ほそく華奢な腕で、けれども力強く抱き締められて、レイはほんの少しおどろいたようにたじろぎました。]『......この間.....』「というのは、しのぎさんに武器とお手紙をわたしたあの日のことでしょう。喜んでくれたのが、あんまり嬉しかったからなのでしょうか。レイはすこしだけ泣きそうな顔になってしのぎさんの肩に顔をうずめると、ちいさく笑いました。」『....んーん。しのちゃんさんのこと、しんぱいだったから。ぼくも、こわいこと、いっぱいあったから....よかった、よろこんで、くれて。』[ちらり、談話室を見渡せば昼下がりの柔らかな日差しが、窓からさしこんでいました。ねむっているひと、お勉強をしているひと、二人みたいに、お喋りしているひと。談話室には、いろんなひとがいて、いろんな営みをしています。その営みが壊されるようなこわいことも、このアルマデルにいる以上、レイも、しのぎさんも、きっと覚悟はしているのでしょう。] (1/19 14:38:59)
レイ・ラベット > 『....ん.....』[しのぎさんの腕が緩められ、そうっと離れて差し出された包を受け取りました。上目遣いで顔を見ながら、すこし照れくさそうに包みを開けると。]『...わっ....』[その中にいた小さなあみぐるみを、手の中にちょこんとのせ、レイは嬉しそうに頬ずりをしてみせました。]『ありがと...しのちゃんさん、...じゃなくて、...しの、ちゃん。...えへぇ、ぼく、すっごくうれしい。』[慣れない呼び方に、少しだけとぎれとぎれになりながらも、そう答え。忘れないように、消えちゃわないようにという言葉に、喉を小さく鳴らしました。]『.....ん。....』『しのちゃん、あの....ね。』[きょろきょろ、もう一度部屋の中を見回して。不安そうな顔を、しのぎさんに近づけました。]『......相談.........しても、いいかな。』『......ぼく、狙われてるみたい、なの。』 (1/19 14:39:06)
雨夜鳥 志乃紀 > (嬉しそうな君を見れば、彼女だって嬉しくて。やわくあがっていた頬も早鐘をうっていた胸も、それを見るだけでちょっぴり大変なくらい。強い感情は重くなり、彼女の下腹部を強く強く押さえつけながら、それでも彼女の喉から声になろうと首をもたげてやまないの。)「わたしも、すっごくうれしい。……えへ」「こっちはね、わたし。れいれいとおそろいなの、かわいいでしょ」(先ほどまで座っていた椅子に腰を下ろし、彼女は自身のカーディガンのポケットから、試作品の自分の編みぐるみを取り出した。『こんにちは、れいれい』なんて声を当て、その手をちょっぴり振ってみせたなら、彼女はちいさな子供みたいにその編みぐるみにテーブルの縁を走らせて、にへ、と小さく笑うのです。)「てってってってって……えへぇ」(人肌程度に冷めたココアを一口あおり、彼女はほんの少しだけ身を乗り出す。人の少ない所とは言え、ほんの少しだけデリケートな話ですから、小さく声を絞って。)「あぁ……この間言ってた、ストーカーさん、だっけ」「れいれい可愛いし、優しい、から。」 (1/19 15:21:30)
雨夜鳥 志乃紀 > 「ハンカチ、ひろってあげただけ、なんでしょ?」「勘違いって、なんか、ね、やだね。」(話を聞かれても良いような『ちょっと怖いけどあり得る話』にすり替えて、心配そうな顔を作る。【ARKの人間がアルマデル内に潜んでいる】と言う話は、非戦闘員の彼女でさえもよく耳に挟むこと。……もし君の相談がそれとは違っても、自分たちがここの職員である以上、相手がそれである可能性が最も高いのは事実でしょう。大事な人が傷つくのは厭だなぁ、なんてぼんやり考えながら、彼女は君の手にそうっとカーディガンの袖を伸ばし、それ越しにでも手を握ろうと試みる。)「よし、よし。ストーカー撃退法、ってね、この間動画みつけたの。一緒にみよ?いやほんないけど……」(そんな風に言いながら。彼女は右手で携帯端末を操作して、動画配信サービスのなかからそれらしい動画を再生した。流れる音は、喧しくない程度の音量で人の少ない談話室に響く。一緒に画面を覗こうと彼女は君にぴったりと肩を寄せるのでしょう。)(年頃の子供達の、ちいさなちいさな保身のお話。彼女の声を聞けるのは、肩を寄せている君一人だ。)「……、相手とか、なにか、その。分かってることは、ある?」 (1/19 15:21:48)
レイ・ラベット > [テーブルの上で行われるささやかな人形劇は、なんの邪気もない無垢な無垢なものでした。ほんの少しだけ、あみぐるみ達が羨ましくなりそうです。]『.....え?ストー....』「れいれい可愛いし、優しい、から。」『ううん、しのちゃ、』「ハンカチ、ひろってあげただけ、なんでしょ?」『.........うん。.....そう、なんだ。』[けれど、あみぐるみ達の時を止めたのもまた自分、でした。さいしょは要領を得なかったレイも、しのちゃんの心配そうな顔に、ふとその意図を察して、口裏をあわせてゆきます。自分を模した毛糸のかたまりは、笑っているのか、悲しんでいるのか、わからない表情をしていました。]『.....うん、ありがと。みる。』[二人の声はその時、携帯端末から出る音に遮られてほんの少しだけ、フィルターがかかった白いもやのようになるでしょうか。]『.....ん....わかってる。けど、ほんとにそうって、きまってないから。』 (1/19 15:52:59)
レイ・ラベット > [相手についての情報を、しのちゃんに明け渡してしまうのは少しあぶないと思いました。彼女よりは、よっぽど自分のほうがたたかうのに向いている。たたかう覚悟が、ないわけじゃない_____なんて、辻褄をあわせるのなら、そんなところでしょうか。]『....しのちゃん、ぼくね。もしかしたら_____ううん、こんなことが、なかったとしても。......なんだか、かんたんに....しんじゃうような、気がするんだ。』『なんかね、いのちが、ふわあって。じぶんで、つかまえられないの。....こわいんだ。』[人を頼るのは、これで何度目になるでしょう。自分の身は自分で守るべきだと、レイは教えられたことすらもありません。]『もし______ぼくに、なにかあったら..........』[子供の特権を使うみたいに、甘えて、頼って。こんなふうにいろんなひとにいのちを明け渡していくことを。] (1/19 15:53:14)
レイ・ラベット > 『.........いっかいだけ、しのちゃんのこと、たよっちゃ......だめかな。』[パパは、どう思うのでしょう。]『........ごめんなさい。』[【あなたが、ことわれないことを知っていながら。】]『ぼくひとりのいのちだとおもったら、どこかであきらめちゃうきがするんだ。ぼくがしんだら、しのちゃんがきずつくっておもったら、ね。きっと、ゆうきがだせるから。』[そんな事を、口にするのでした。] (1/19 15:53:18)
雨夜鳥 志乃紀 > 「うん。……、ん。」(彼女は視線を画面に向けたまま、小さく小さく相槌を返す。そっと触れた手をきゅうと握ってしまうのは、隣に一緒に居るはずなのに、何だかちょっと、ひとりぼっちみたいに寂しく思えてしまったからだ。君の不安が伝染した訳じゃない、君に共感したわけじゃない。)「だいじょうぶ、だいじょうぶ。」(ただ、彼女もそれを知っているからだ。)(彼女は至極柔らかい声で……否、平坦な浮かんだ声で、そんな風に心をあやす。)(彼女には重さが分からない、彼女には強さが分からない。それはきっと、彼女自身が、彼女の胸の中にあったいしを、投げ捨ててしまったからだ。のんちゃん、かささん、他にも沢山。かつて自分の愛した人たちが自分の元から去ったとき、自分など捨てて彼らと共にいきたいと願い、浮かんでしまうことを願ったからだ。)「だいじょうぶ。……だいじょうぶ。居る、から。」(彼女は君の過去を知らない。知ろうとも思っていないし、知ったところでどうなるとも思っていない。ただ。その命の軽さとどうでも良さと、残酷さと無意味な軽薄さを、彼女はきっと、他のひとよりも知っている。) (1/19 16:26:36)
雨夜鳥 志乃紀 > (彼女は【代替の器】。)(だれよりも、誰かの為に生きて、死ななければならない存在だから。) (1/19 16:26:44)
雨夜鳥 志乃紀 > (動画が終わったのを確認したなら、彼女は端末を机上に置いて、もう一度君を抱き締めようと腕を伸ばすことでしょう。目の前で消えてしまいそうな君を、大事だった、守れなかった過去に重ねて。) 「れいれい、編みぐるみ、私のをお守りに持ってて。そしたら、きっと、わたしの約束、わすれないから。」(「自分の身は自分で守るべき」だなんて、君が知らなくて良かった。)「あのね。たくさん沢山、たくさん……、たくさん、たよっていいよ。」「わたしはきっと、れいれいより弱い、けど、でも、でもね、何も出来ない、訳じゃきっと無いの。」「だから、」(死んで欲しくないと、隣で笑っていて欲しいと、たった一度でも願ってしまったものだから。彼女はきっと君を捨てられない。)(悲しい悲しい世界の雨から、逃れるための雨宿り。あんまりスペースは無いけれど、詰めれば二人は入れます。)(『あのときの、わたしなら』。)「わたしが、きみをまもるよ。」(きみの死に顔は、もう見たくないの。) (1/19 16:26:56)
レイ・ラベット> [しのちゃんに、もう一度ぎゅっと抱き締められて、レイはほうっと安心したように息を吐きます。体温を感じたくて背中に腕をまわす、けれど。]『......うん。....ずっと、もってるね。ずっと、だいじに。』[もう二度と、わすれないように。]『....えへ、ぼくばっかり、話しちゃったね。...そろそろ、おしごと、もどろっか?』『つぎはしのちゃんの話も、ききたいな。』[その思い出をすこしだけ、わけてくれるなら。次は自分が守る番になれそうなのです。]〆 (1/19 16:38:55)
雨晴 高良 > 「・・・疲れた。(防壁外のカミサマの調査を終え、支部内の転移ゲートから1台の車とそれに乗った男が転送されてきたようだ。ドロドロになったタイヤや車の足元から、およそ悪天候の中での作業だったのだろう。ギアをバックに入れて、さっさと兵器庫の一角に駐車しておこう。トランクから適当な荷物と持ち出していた近代兵器”ミズチ”を下し、そのまま収納場所へと向かうが)・・・見ない顔だな、新入りか?(ふと、兵器を吟味している男の姿が目に入る。その男の背中にはすでに大きな袋が担がれていたが、きっと他の武装の現物を見に来たのだろう。手に持っていたミズチを元有った場所になおせば、その背中から声を掛けてみよう。)」>ホズミさん (1/19 14:01:09)
圧縮@八月朔日礼 > 「はじめまして、察しの通り新参物だよ。設備とかとりあえず見物させてもらってるだけ、かな。以後よろしく」(そ訴えたらしっかりと向き直して相手のことをちゃんと確認して一言)「……して、そんな新参者に何か御用かな、お疲れのようだけど」(と首を傾げつつ返します。また、ぼーっと特に何も考えぬまま見つめてみますね)>高良さん (1/19 14:11:51)
雨晴 高良 > 『……して、そんな新参者に何か御用かな、お疲れのようだけど』「あぁ、丁度カミサマの討伐を終わらせてきてな・・・。(これが収集物だと言わんかのごとく、荷物の中から手ごろな瓶を一つ取り出す。その中にはまだ少しだけ赤熱している溶岩のような物体が入っているだろう。落として割ってしまう前にその瓶をカバンへと仕舞えば)・・・第一小隊、隊長の雨晴だ。名前を聞いても?(ざっくりと自己紹介をすれば、無表情を変えずに、君に向けて握手を求めてみよう。少し煤けていた掌を広げて、君へと差し出していて。)」>ホズミさん (1/19 14:20:15)
圧縮@八月朔日礼 > (見せてもらった瓶を観察するように見てから)「なるほど、回収帰りか。であればおかえりなさいというべきか」(一言そう言うと差し出された手をそっと取ってみて)「第4小隊にこの度配属された……ん、ホズミだ。知識はまだ低いがよろしくお願いしよう。隊長殿」(そう穏やかに返しますね)>高良さん (1/19 14:27:11)
雨晴 高良 > 「・・・ホズミ君か。よろしく。(なんの躊躇いもなく手を握り返してくれた男に少しだけ好感を抱きつつ、こちらも声色は穏やかに返そう。そっと手を離し、そのまま兵器庫の出口へと迎えば)・・・信頼できる奴を見つけろよ。ここ最近、嫌な噂が多い。・・・死ぬなよ。(入ってばかりの君を脅すような形になってしまい申し訳ないが、念のために忠告しておこう。これから第八支部の一員として活動していくにつれて耳に入るとは思うが、この仕事はふとしたタイミングで命を落とすことが多々ある。加えて、身内での殺傷もあったとの噂だが、そこまで話してしまうと君を怖がらせるかもしれない。だから“自分以外”で良い人を見つけるように、祈っていよう。忠告と同時に扉から彼は出て行った。)」 (1/19 14:42:55)
圧縮@八月朔日礼> 「ああ、重ね重ねよろしく」(手を取ったまま答えてから相手の忠告に穏やかに相槌を打ちつつ去るまで見送ってからポツリと)「……信頼、ねぇ。そんなもん、抱いたほうが後々面倒なことになる」(平等に接して何も感じないほうがずっと生きやすいと思いながらてその場を同じようにあとにしますね) (1/19 14:49:32)
風鈴@アルト > 「えーと、ここを奥に進んで左に曲がっていけば『クックロビン』があるって?」(夜の帳が下り、星のボタンで止めれば、月の明かりがギラついた街を照らす。独りぼっち取り残された入り組んだ路地裏。破れかけの地図を持って彷徨うグレーテルはヘンゼルも連れずに周りを見渡している。落とされていたパン屑はきっと小鳥さんに食べられてしまったのだろう。このままじゃ小枝の身体になってしまう。ぐぅーと鳴り出したお腹が、壊れた時計代わりになっていた。事の始まりは昼間のヒーロー活動としておばあさんの荷物を運んでいた時のこと。あと少しで家に着くというときに水溜りがあることを知らずに、車が通ったことによりおばあさんと荷物は庇えたけれど自分はずぶ濡れ。 (1/18 17:30:21)
風鈴@アルト > 母が就職祝いだとくれたスケルトンタイプで彫刻が施された金と黒の懐中時計が壊れてしまった。母から譲り受けたものだし、大事なものだからどうしようと悩んでいると【クックロビン】について教えてくれたのだ。話によれば寡黙だけれども腕がいい修理屋さんがいるのだと。服を乾かしてもらった上に地図まで貰ったにも関わらず未だ辿り着けないとは、自分はそこまで方向音痴だったか?とがっくりとしていると明かりが一つ道を指し示す。先ほどまで暗かったこともあって、まさかと思い走っていけばポツンと佇む時代遅れな小屋。なんて書いてあるか分からない文字はきっと看板なのだろう。何度も何度もおばあさんに貰った地図と見比べれば) (1/18 17:30:34)
風鈴@アルト > 「よ、よかったぁー……」(合っている。ここがクックロビンだと思うと先程まで緊張していたのか肩の力が抜けていく。これで懐中時計が治るかもしれない。ぎゅっと懐中時計と地図を握りしめれば)「お邪魔します」(扉を開く。カランカランと鳴り響くベルの音よりも驚いたのは《時計の量》であった。振り子時計に、鳩時計、懐中時計に、デジタル時計。ありとあらゆる時計が揃っていて小さな箱庭の中でチクタクチクタク脈をうっている。こんなにも時計を集めてどうするんだろと思ったが、クックロビンは時計屋だと思い出すと色んな人のために買うのかななんて思うのだ。物珍しさも相まってガラスで作られたと思われる振り子時計を聞きにいけばオルゴールの音色が鳴り始めて繊細な彼女も息づいているのだと思える。次に陽気な鳩時計。これはケルト洋楽のようなリズムを刻んで鳩と一緒に小人が踊っているのだ。遊園地に来たかのような気持ちになるのは仕方がないじゃないか。世界中探したってこんな場所中々見つからないだろう。だから、呼び止められるまで彼は夢中に"時計"を眺めていた) (1/18 17:30:42)
外@時計師 > 「……………………Must be a good watch. (いい時計だろう。)」(【───開演───】)(夜も深かった。今宵は三日月、星が黒のキャンパスに散りばめられていた日の事。)(それは貴方が〝 彼女〟に見惚れていた最中だったか。それとも数多の秒針の中、オルゴールが貴方の意識を攫っていた時だったか。突如 〝 カランコロン〟、と上の部屋から扉が空くような音が聞こえたことに気づくかもしれないりそこから伸びるのはヒトにしては細く、長い足。〝 カツン〟と1歩、舞台に上がる時のように前に出て、扉からぬっ…………と出てきた長身の影は、シルクハットを抑え、杖を持ちながら 後に、カツ、カツ、カツ、と秒針に合わせて階段を降りてきた。上記の言葉はまるで夜を纏ったような低い声色と言うが正しいか、控えめでこんな煩わしいアトリエとは思えない、『図書館』にいる時のよう。声色は決して大きくはない、そのはずなのに。オルゴールに向けていたように、貴方がこちらに意識を向けてくれたのならば、きっとカタカタカタ、とタイプライターの音ともに聞こえてくるに違いない。) (1/18 19:14:39)
外@時計師 > 「… She's more than your pocket book can buy. (……キミの小遣いじゃあ、〝彼女 〟は到底買えやしない代物さ。)」(灯りがやや心許無く、少しばかり薄暗い部屋が貴方にとってもう少し明瞭に見えますように。パチリパチリと電気をつけながら下に降りては、貴方の前までやってくる。その身長差実に30センチ程。男はタイプライターを鳴らしながら貴方に言葉をつむぎ、短い文面が綴られた紙を丁寧に手渡した。)「…………Hey, kid.……My mom will be worried if I go out alone at this time of night.( なァ、〝 ボク〟。こんな時間に出歩いちゃあ、ママが心配するんじゃないか。)」「…………I don't mind if you're naughty.………Also, if you're going in, clean the mud off your shoes. (それと。ヤンチャなのは結構だが、…………もしもこのアトリエに入るのならば、靴の泥はしっかりと落としてくることだ。)」「Okay……?(いいね。)」 ( 腕を軽く組み、まるで諭すように〝綺麗好き 〟は『若く元気な拍動』を鳴らす貴方に投げかけた。まずはしっかりと玄関先にあったマットで靴の泥を落として欲しいのだと。それが君にはできるかしら。) (1/18 19:14:42)
風鈴@アルト > 「へっ!?」(オルゴールに魅了されているとどこからかカタカタとタイプライターの音と、コツコツと階段を下り何語か分からない言葉を話している人が降りてきた。その人は普段見る自動販売機よりも大きくて、自分の身長を軽く超えてくるのだ。しかも、人間だと思っていたけれどタイプライターが身体についているじゃないか。騒がしいはずの空間が主人が来たことにより一気に静まり返りまるで深夜を連想させる)「かの、じょ?……あぁ、時計か」(彼女だと言われて最初は気づかなかったけれど、硝子細工の時計についてだと分かると確かにと思った。まだ就職したばかりの自分では明らかにオーダーメイドだと思われる時計を買うことは出来ないだろう。初恋ほど実らないものはない。あの子は金ピカな指輪をつけた金持ちに買われてしまうのだろう。高嶺の花とは今の状況を言うんだなと学校で学んでいた時よりも学習をしたのだ。未だなんの言葉を語っているのか分からない男は、諦めさせるかのように短いラブレターを渡すのだ) (1/18 19:46:26)
風鈴@アルト > 「お、俺様はもう18だから大人なんだぞっ!!……つ、土に関しては申し訳ないけど、でも、ちゃんと用事があってきたんだっ!」(子ども扱いをされて腹が立つが、それを阻止するかのように土について言われると少しだけ恥をかく。だって仕方がないじゃん。こんなにも珍しい時計があったら誰だって見たくなるだろ。素敵な時計ばかりしかないのだから。綺麗好きな貴方に急かされるように、玄関先に置いてけぼりにされたマットで土を落としていく。でも、間違えないで欲しい。ただ遊びで冷やかしに来た子どもではないんだ。ここには用事があってきたんだって口にする。ちゃんと土が落ちたかなと確認したあと、急ぐように貴方のところへとゆけば) (1/18 19:46:41)
風鈴@アルト > 「あのな、あのな!俺様な、かあちゃんから譲り受けた懐中時計があるんだけど、つい壊しちまったんだ……。壊すつもりはなかったんだぜ!?ここに来たらおばあさんが直ると言ってたから……大丈夫そうか?」(30cmもあり、明らかに人ではない貴方が怖くないのか少年はポケットから、歯車など内部が見えるスケルトンタイプで彫刻が施された金と黒の懐中時計を貴方に見せる。外傷は見られないが、よくよく見れば水滴がついているだろう。時計には詳しくないアルトだが、水はダメなことぐらいは分かっていたつもりだが咄嗟なことには対応が出来なかった。もう夜だって遅いからきっと貴方に断られてしまったら、次の時計屋さんは眠りについてしまっている。幾らかかるかまでは分からないけれど、直るならばなんでもするつもりでいるんだ。それぐらい大事な時計なんだ。口では語りはしないが、目は不安と真剣そのもので貴方の返事を待ち) (1/18 19:46:49)
外@時計師 > 「…………………………So、……………… you've only had about 18 birthdays since you were born.(つまり、…………君は生まれてから18回程しか誕生日を迎えていないわけだ。)」「That's 8,401 days.(日は8,401日。)」「Minutes: 12,097,918.(時間に換算すれば201,631時間。)」「Minutes: 12,097,918.(分数12,097,918分。)」「In seconds, it's only been 725,875,080 seconds. (秒数ならばたかだか725,875,080秒しか経っていない。)」(彼は貴方の年齢を聞いたのならば、靴を拭っている後ろ背に対し淡々と貴方の『今の今まで、生き続けている時間』を述べた。〝 たかだか18年〟。彼に取っちゃあ秒針があっという間にくるりと進むように、『一瞬』だ。)(それでも。) (1/18 20:25:12)
外@時計師 > 「………......... You don't have to be so tall, your body will age well even if you don't want it to.(そんなに背伸びする必要ないさ、嫌でも身体だけはしっかりと老いてくれる。)」(彼は述べた。そんなに焦る必要は無いのだと。)「The number of such people has increased recently.(そういう輩が、……最近は〝多い 〟だろう?〝 可愛らしいこと 〟に。)」(嗚呼、もちろん『皮肉』さ。最近は『身体だけが大きい赤ん坊』のような奴らばかりだと。別に嘆いちゃいない。悲観もしていない。……ただほら、……なんというか。) (1/18 20:25:20)
外@時計師 > (……──────ともあれ、それはさておいて。彼はあなたがしっかりと泥を拭ってこちらにやってきたのならば。)「……Good boy. (いい子だ坊や。)」(と一言零す。さて、要件を聞こうじゃないかと。惚れた時計は貴方のお小遣いじゃ届かない。ここにある時計は全てがハンドメイド。工場のベルトコンベアから永遠と出てくる代物とは訳が違う。貴方が見惚れた彼女だって、そうさ。きっと指輪が似合う金持ちに買われてしまうんだ。〝 大人〟になったらまた来るといい。)『あのな、あのな!俺様な、かあちゃんから譲り受けた懐中時計があるんだけど、つい壊しちまったんだ……。壊すつもりはなかったんだぜ!?ここに来たらおばあさんが直ると言ってたから……大丈夫そうか?』 (1/18 20:25:26)
外@時計師 > 「…………………………Well, that's true. No one goes to the trouble of repairing a watch that has been broken with the intention of breaking it.(そりゃあそうだ。壊すつもりで壊した時計を、わざわざ修理に出す紳士はいないよ)」「………………I can fix .................., but I have one condition. Listen, kid. I'm ......... blind. So you have to listen carefully. When it comes to repairs, your loud voice will make it impossible to fix what can be fixed.(そうだな。それと。……直せには直せるけれど、1つ条件がある。いいか坊や。………ワタシは目が見えない。だからよく聞かなければならないんだ。修理の時、キミの〝元気すぎる声 〟で喋られると直せるものも直せなくなる。 ) 」 (1/18 20:25:39)
外@時計師 > (彼はあなたから時計を受け取ったのならば、狂い、1度死んだ秒針に触れるよう軽く蓋を開け、軽く調べた。そして、修理の前に釘を指すに違いない。まず、その声をどうにかしろと。何も喋るなとも、息を止めろとも言っちゃいない。……きっとこれが昼間ならば真っ向から『うるせえクソガキ喋んじゃねえ部品に組み込まれてえのか』と言われていたろうに。運が少し、いいのかもね。) (1/18 20:25:41)
風鈴@アルト > 「なんか、すげぇ……難しいこというなオマエ」(分からないことばかりだが、要はまだ18歳なのに背伸びをするなと言われた。もう18歳だと思っても彼にとってはまだまだ赤ちゃんのように若いらしい。皮肉だと分からずに、唇を尖らせて不満そうに言う。難しいことはわからないけど、ヒーローの時間は短い。特撮だったら一年しかスポットライトが当たらない。ヒーローはすぐに"死んでしまう"。だから、早く生きなきゃいけないんだ。流星の如く登場し、誰にも知られずに去っていく。そうやって生きられたならば少しはヒーローに近づくのかもしれない)「めっっっちゃ子ども扱いするな!」(いい子だねなんて褒められちゃヒーローが遠のいてしまうじゃないか。ヒーローでありたいのに貴方はすぐに"アルト・ロベルト"に戻そうとする。そのことが恥ずかしくってむず痒くってなんとも言えない感情に侵されるのだ。ヒーローは褒められはするかもしれないが、そんな子どもじみたものではない。いつか本物のヒーローになったとき、ガラスのあの子がいたら買いに行ってもいいかな) (1/18 20:43:04)
風鈴@アルト > 「そ、そうなのか???じゃあ、黙っておくよ。ウロウロとしないようにする。ただ!できるまでここに居させてもらうからな!」(目が見えないのだと言われるとキョトンとするが、確かにそうだよなと納得をしてしまった。だって貴方の目は布で隠されていたのだから。でも、目が見えないのにどうやって直すのか。それは音だと気づくのはやっぱり貴方の発言からだ。声だけで全ての部品を見分けつけるだなんて自分にはできないことだ。すごいと素直に尊敬する。貴方はまさしく時計のヒーロー。自分も誰かのヒーローになれやしないのかな。いや、ならなくちゃいけないんだ。ただ、一つお願いがあるとすれば戻るといつ会えるか分からないからせめて夜が明けるまで店にいることを許して欲しい。チクタクと脈を打つ時計に混じってドクンと脈打つ心臓の音色は、時計が治るまで止むことはないのだろう)〆 (1/18 20:43:11)
狗咬 当馬 > 「ったく…、勘弁してくだせえよ。」( 【白 雪、殉職】その知らせを知った彼は特に何も思いやしなかった。何故なら最初から個人的な執着なんてなかったのだから。一度抱いたくらいで自分の女だと言い張る人間性が彼に残っていたのなら、きっともっと前から変わるタイミングはあった、誰かの言葉や誰かの存在に過ちを重ねて心の底から懺悔し、自身の罪を償う為にその一生を全うし、そして、貴女の様な女性と手を繋いで茨の道を共に歩む覚悟も出来ただろう。だが、そうはならなかった。そうはならなかったのだ。_____だから彼は今此処に居る。) (1/17 17:05:40)
狗咬 当馬 > 「あっしの取り分が減るだけじゃあありゃあせんか…、」(彼が居たのは殉職した白雪が生活していた高級感漂う彼女の寮部屋である。ドアノブごと斬り倒されたドアから通過するのは随分容易だった。例え特権階級で最高水準のセキュリティを誇っていたとしても、あくまで正攻法では通り抜けられないというだけだ。どっしりとソファーに腰を下ろして、彼女が眠っていただろうと思われる大きなベッドを前にして、彼は恨み辛みに塗れた顔でじっと自分が落とした影を見下す。廊下から差す光がその影を長く伸ばす。その影は徐々に水に落とされたインクの様に立ち昇り始める。徐々に、徐々に、その影は彼の身体に纏わりついていく。) (1/17 17:05:49)
狗咬 当馬 > 「……アンタも、逃げられやしねえんですよ。綺麗なまんまで正当化したまんまで終わるなんて誰が許してくれるんで?」(【その過ちは影の如く】、どれだけ逃れようとしても、忘れようとしても、お前という存在が居る限り、影の様にお前に纏わりついて離れない。俺だって、お前だって同じだ。誰かを汚した過去は変えられない、誰かを傷付けた事実は変えられない、もしも変えられるとしたら、それは変えられたと都合よく解釈できるというだけの話で、事実は一切変わる事は無い。そう、まるで、この御伽噺の様に、都合よく真実は妄想によって塗り替わる。_______________そう、お前は、) (1/17 17:05:55)
狗咬 当馬 > 「 誰 に も 赦 さ れ や し ね え ん で さ ぁ 。 」(彼が顔を上げるとそこには同じく影を纏った“狗咬当馬”が居ただろう。その背後のベッドには無傷の白雪が眠っている。タイムパラドックスによる事実改変とは違う、分岐と癒着による事実の回帰、彼は過去に戻り、そしてその事実を書き換え、都合よく継ぎ目一つ残らないように、その境界が誰にもわからないように繋ぎ合わせたのだ。)【能力】『其の過ちは影の如く』過去に傷付けた物や汚した物があるならばその時、その位置まで回帰する事ができる。→コード『分裂』使用、=『其の過ちは影の如く』過去に傷付けた物や汚した物があるならばその時、その位置まで【分裂】する事ができる。 浸蝕8+2 (1/17 17:06:59)
ダウノット > なにご─────ッ!!!! ( 嗚呼、嘘であって欲しかった。手元には書類と書類に挟まったペンを抱えて、彼女は走った。滅多に走らないものだから、感覚を忘れた足が変に動いているような気がする。今にもバランスを崩して足を挫いてしまいそうだ。それでも、悲鳴が聞こえたんだ。向かおうとしている場所の方から。〝 誰か助けて………殺されるッ……裏切り者よ!!〟そんな叫びを耳にして、足取りが変わらない程無情ではなかったし、心臓が早鐘を打たない程に悲鳴に慣れている訳がなかった。血で汚れたぐちゃぐちゃの顔。偉い人、確か、白 雪さんといっただろうか。モデルさんのような美人な方。顔は朧気にしか見る影がなかったが、背格好をよく覚えていた。その人が、笑いながら、倒れる。どくどくと血が溢れ、動かない。これは、なんの悪い冗談だろう。 (1/16 22:31:02)
ダウノット > 『 つ、くも、さん…………? 』血の気が引けて、力の抜けてしまいそうな身体に無理矢理力を込める。でなければ、血の海に身体も書類も沈ませかねなかった。目を見開き、後ろに下がる。倒れた白 雪、その後ろに、拳銃を構えた貴女が見えた。他の職員が此処に来るまで、あと『 これは、……どういう、こと、かな、………こたえて、まどかさん。 』 (1/16 22:31:04)
円 澪 > ____沈黙。斗真、トウマ、当麻、トーマ、TOUMA。彼女が最期口にしたのは、果たして何だったのだろう。いや、何ものでもなく、息遣いや痙攣が招いた一個の発音だけだったのだろうか。そう逡巡した後、銃口から上がる煙を振り払うようにしてから本体はホルスターに差し、薬莢を拾い上げる。亡骸はそのままというわけにはいかないだろうし、見られてしまった以上はそれなりの弁解やら権力の行使を求められるのは目に見える。とはいえ、そんなものを考えるのは後でいい。この支部内なら上手くやる手段はいくらでも、それこそ腐るくらいにあるだろう。急に脱力感が湧いて、彼女の血が今にも靴に触れそうになるのなんて構いもせず、壁に座り込む。それから……。 (1/16 22:54:09)
円 澪 > 『ダ、ウ……?』一番見られて欲しくなかった人が、一番早く目に入ってしまった。殺害に心を病むようなことは____はっきりいって、なかった。何故なら後々自分が殺されていたのかもしれないし、後々彼女も殺されていたのかもしれない。きっとそう思うし、きっとそれは間違っていないことだったのだろうけれど___彼女にだけはそれでも、見せてはいけなかったんだ。『み、ないで。貴女は……来ちゃダメだから。いい子に、お家に帰りなさい……いっぱいお菓子、買っていくから。』だから理由より先に。来ないで。と口にした。もう間に合わないことだと分かっていて。それだからこそ___震えた声で (1/16 22:54:12)
ダウノット > 円さん。……………可能性は2つだ。1つ、白さんが円さんを殺そうとした結果、返り討ちにあった。…2つ、……円さんが、アルマデルを裏切って白さんを殺した。( 部屋の中は部分的に荒れているようだった。床に散らばった書類は珈琲で汚れ、その上に、此方へと向かう一筋の足跡が続いている。瞼を伏せれば、白 雪の死体が目に入った。目立って武器を持っている様はない。あるのは、一方的に殺された後のみだ。尤も、信じたくはない可能性。……どちらかが裏切り者である、そんな想定だって、端からしたくなんてなかった。けれど聞いてしまった、此処に来て、殺害現場を見てしまった。ダイイングメッセージは、ひどく甘美を帯びているような心地がした。 (1/16 23:16:01)
ダウノット > 『 ……もしも円さんが裏切り者だと云うのなら、ボクがキミを疑ったら、…目撃者として、キミはボクの事も殺すのかな。………そうでないのなら、答えてくれよ。何があって、白さんは死んでいるのか。どうして、死ななくてはならなかったのか。ボクは、…ダメと言われても止まらないし、…円さんの事を、信じたいんだよ。 』1歩、踏み出す。真っ直ぐに貴女を見詰めて、言葉を紡いだ。育ててくれた、親のような人。その人が裏切り者であることを、無条件に信じられる子は何れ程居るのだろうか。) (1/16 23:16:03)
円 澪 > 『ダウ。これは貴女に真相を調べて欲しくて、口にするのではありません。彼ら、彼女らを調べるというのは危ないこと。貴女が危険な目にあうくらいだったら____……私は貴女に、信じて貰えなくても、耐えられる。』諭すように。慈しむように。今この場それ自体が殺害現場で、死体があるのだということすらもすっかり忘れてしまったようないつもの円 澪で、『だけど、見てしまった貴女は、きっとここで話さなければより深い回答を欲しがるでしょうから……。そのために口にするのですよ。』この瞬間だけは話していた。彼女に手を差し伸べるのも___きっと怖いだろうと引っ込めて。交戦した事実と、遺体にはなんらかの処理を任せるという旨を部下と支部に連絡した。 (1/16 23:36:37)
円 澪 > こうも後手に回った対応になるのはやむを得ないことだが、遺体を野ざらしにするのはあまりに彼女に対して冒涜だろう。その職務柄似たことが複数あったのだろう。速やかな業務連絡をした後。『……始まりは、ある事故からだった。ゴールデン・スランバーの調査中に死亡した研究員が彼女の班にいました。運命の部屋を調査中にそのことを尋ねたら……。私を殺す、と____そう答えました。そこからあとはこの痕跡通りに争い。』答えなくていいものなら、彼女にだけはきっと、何があっても答えないのに。とワイシャツの袖を掴みながら訥々と口にする。『彼女が運命の部屋の脱出条件を揃えて逃走を図ったことで……結果は、貴女も分かるでしょう。』 (1/16 23:36:49)
ダウノット > ………それは、ボクが決めることだよ。( 遠回しに、この件について深入りはしないように言われた気もした。けれど、関わらないとはどのようにして行うものだろうか。この場から立ち去る?それは第1発見者であることも何もかも忘れてだろうか。第2発見者は己こそが第1発見者であると思い込み、独自の証言を口にする。貴方は彼女がこの件に深く関わることをけして望まないだろうが、彼女だってそんなこと、けして望めるはずもなかった。 (1/17 00:11:55)
ダウノット > 『 なるほどね。…円さんの調べた範囲のことによると、白さんこそが裏切り者である可能性があった。殺すとの発言から確信に変わり、争った………、脱出条件を揃えて逃走を謀ったということは、見ての通り、円さんを殺すことに白さんは失敗したんだろうね。白さんの顔が潰れているのは、反撃の痕と言うことかな、…敵わないからこそ、白さんは逃走した、顔に傷もある、円さんに裏切られ襲われたと答えれば納得する人も多いだろう。………だが、…………殺す必要は、あったのかな。 』狼狽えてはいるが、言葉に嘘はないように思えた。けれどそれは長年連れ添った自分だからこそ分かることであり、誰が証明できようか。……何よりも大きな証拠として、白 雪は死んでいる。死人にくちなし、それが事実とも偽りだとも証言してくれるものは、この世において貴女1人となってしまった。あの悲鳴は本心からであり、彼女も、殺されることを恐れていた。『 ………円さんなら、足だけを撃つことだって、出来たんじゃないかい。 』 (1/17 00:11:58)
円 澪 > 『とはいえ、データ類が提出されたこと。その程度しか私は認識していませんでしたけれど。』その中の詳しい経緯を認知していて決め打つなら、脱出出来る方法をこなしながら___要約するに制限時間一分____なんて真似をすることは有り得ないし、そもそも普通に話す以外の聞き方をする方が早かっただろう。拷問なり、尋問なり、やるならそれこそ様々な手段がある。本人の視点からなら、自分が全てを知覚していたなんてことは有り得ないというのは嘘つきではないと、彼女なら分かるだろう。『……足だけを撃つ。目撃者も多数。人が居るということは人質にだって取られる場合がある。そんな状況下で、まず当たらない動き回る足を狙うことと、急所を狙うことならどちらを取る、か。』人質事件、あるいはテロ対策などでは必ず致命傷を狙うのは生かしておいて自爆、または新たに人質をとることを防ぐためだ。足を撃つなんていくら腕があってもプロが選ぶようなものでは無いよ。と首を振る。『それに、逃がしたとして___他に犠牲が出たらどうしますか。』 (1/17 00:33:16)
ダウノット > それは逃げ切った後の話だろう。ボクが来た時から今にかけて、目撃者はボクだけだ。……時期に人は来るだろうけどね。ボクが来る前、撃ち殺す前であるのなら人質に取るような人は居ない筈だ。それに、見たところ白さんは武器を所持していない、円さんを裏切り者に仕立てあげる以上は被害者で居なくてはいけない、それなら人がいたとしても、人質に取ることは先ず出来ないだろう。……それから、此所まで精密に頭を撃ち抜いたのなら、少なくともドアを開けた瞬間なら狙えたんじゃないかい。どちらかが、若しくはどちらもが裏切り者である。分からない状況なら、二人とも保護サイトに謹慎させるという手だって打てた筈だ。………………殺す以外にもっと良い方法は、無かったのかな。 (1/17 01:06:34)
ダウノット > ( 事後だからこそ出せるたられば論だろうか。いや、そうでは無い筈だ。足に比較すればそうでもないだろうが、頭だって動いていたことに変わりは無い筈だ。裏切り者だから殺しても良い、殺すしかない、…そんな思考は、貴女の中に微塵もなかったと言えるのだろうか。そんな思考は、…本当に、裏切り者でないと言えるのだろうか。白 雪か、或いは何者かが裏切り者である。その思考においてこの話は余談であったかもしれない。それでも、裏切り者であったとしても、殺した罪に変わりはなく、吐息を溢せば 『 …………………いや、これは余談だったね。……白さんが裏切り者だって話にこれは関係がまるでない。ただ、ボクがキミを責め立てただけだ。……悪かった、それなりにボクも気が動転しているらしい。………ボクは、 』キミが迷わずに人を殺した事実を、理解したくなかったのかもしれない。『 …………なんでもないよ。』 (1/17 01:06:37)
白雪 > 使えぬ局員達がいる。とりあえずは、調査レポートを提出しない局員達だ。言葉の通じぬシキガミや若い子ならまだしも、普段自分は有能だとばかりに豪語している局員ほどこういった無責任な行動を見かけると雪にすればほとほと呆れ返ってしまい、ただ暴れまわりたいが為にカミサマをサンドバッグにしているのではないかと、軽蔑の念を強くする。『遊びに来てるのかしらねぇ。』そんな愚痴を零したのが約一時間前、恐らく聞こえてはいなかっただろう。それから、そんな局員達の顔と名前を一致させ、調査報告書の督促状を発行する為に情報室長である貴女の力を借りてかれこれ、午後五時になろうとしているところだった。「……ありがとう、円さん。それじゃ、また宜しくお願いしますわ。」 (1/16 16:22:55)
白雪 > 情報室の扉に手をかけて、それを引こうとする。……けれど、なんだかおかしい事に気づいた。びくともしないのだ。「……建て付けが……悪いのかしら?」両手で力を込めて扉を押したり引いたり、浮かせてみたり。扉はがたがたと揺れるばかりで、うんともすんとも言わない。流石におかしいと思い始めた頃、一つの仮設が頭をもたげる。上を見ると、聞いたことのあるプレートが鎮座ましましていた。「………」ちらり、貴女にアイコンタクトを送って頷く。【コンコン、とノックをしてみた。】『1分間キスしないと出られない部屋』「……………………………………………」仮設は立証された。我々は運命の部屋に閉じ込められたのだ。腕を組みながら眉間を親指と人差し指でつまみ、はぁーとため息をついてから。人差し指でプレートを指し、「……やりますか?」とひとまず貴女に意見を伺ってみることにした。 (1/16 16:23:02)
円 澪 > 『……クク……』やりますか?という諦めに近い問いに対して口火を切ったのは、自分のオフィスが運命の扉という、最悪の状況に落ち込んだはずの円 澪だった。彼女は嗤う。この状況を喜ぶような、変態的なものではない。そう、諦めていない表情___『心理戦とは鏡を見ること。何が起きているのかを客観視しているはずが……気づけば自分ならどうするかという閉塞状態……!負ける人間が飛び込む、脱出不可能の迷宮っ……!』多分運命の部屋で間違いないという見立てに対して、勝ち誇り、もったいぶったふうに口にしてから____『そう、確認するべきなのはカメラ……。あるだろう、イタズラという線が……!』よく考えたら自分のオフィスは防諜を司る情報室なんだし、カメラなんてあったらおしまいじゃね?という根本的な話に一向に気づかないままカメラを探し十数分……『あ、の……どう、しましょう……。見つから、ないなあ。イタズラの形跡、が……。』自信満々だったこと、そもそも一分間も彼女とキスすることに分かりやすく顔を真っ赤にしながら、たどたどしく述べるのは____しなきゃ出れなそうという意。 (1/16 16:36:21)
白雪 > 「………イタズラだと思うより………、カミサマだと思ったほうが自然な程に、この組織に慣れてきたわ。試しに窓でも開けてみる?」つかつかと部屋を横切り、大きな窓ガラスのサッシの鍵へ触れる。鍵はくるりと回ったが、窓の方は、やはり微動だにしなかった。「新しい情報が手に入ったわ。調査と同時進行で報告書をかくわよ、円さん。」貴女へ声を掛けたあと、ちらりと貴女がさっきまで仕様していたPCを見遣る。そこへ座って調査報告書を書けと案に言っているのだ。「調査報告書、遭遇者、白雪ならびに円澪。このへんはテンプレート通りで良いでしょう。遭遇場所は情報室、ノックによって出た指令は『1分間キスしないと出られない部屋』とのこと、窓を開けようと試みたが不可能であった。」捲し立てながら右足の靴を脱ぎ、─────────バアンッ!!……それを思い切り窓に叩きつけ……「破損も不可能。」肩を竦める。 (1/16 17:11:00)
白雪 > 力を加えたサンプルが180cmの成人女性のみというのも偏った情報かもしれないが、本来は割れるはずのものが割れなくなっているという事だ。円澪ならうまく書くだろうと、特に何も言わず、靴を履いた。「”運命の扉”じゃなく、あくまで”運命の部屋”である訳ねえ。……貴女の情報室だし、連絡手段、飲食物は一通り揃っているのでしょうけれど、問題が一つ。」「トイレがないわ。」もしも仕事のお供に甘い珈琲でも飲んでいようものなら、それはほとんど死刑宣告に近いものとして聞こえるだろう。「やりましょうか、何もディープキスをしろとは書いてないわ。一分間唇を……あら、待ってよ。唇に、とすら書いてないわね。思ったより簡単なんじゃない?」雪は貴女のPCが置いてあるデスクの上に軽く腰掛け、すっと手を差し伸べた。 (1/16 17:11:07)
白雪 > ───────あなたは女性を呼ぶときに、ミスやミセスと呼ぶ。聞いたことはないけれどあるいはミズとも呼ぶのだろう。けれど、31にもなってあえてオールド・ミスだと呼ばれるのも、気にしちゃいないがデリケートな呼び方ではある。雪はたった今、ほとんど関係のないような事ではあるが、こんな事を考えていた。呼ぶなら【Lady】、ツクモ女史と呼んでもらうのが、相応しいのじゃないかって。 (1/16 17:11:12)
円 澪 > 『……出られないのなら致し方ありません、ミス。お手を、失礼いたします……。もし宜しければ、こちらを見ないでいただけたら___幸いだ。』おずおずと何度か躊躇う様子を見せてから彼女の前に屈むと、軽く唇を触れさせる。それは叙勲された騎士の取るようなもので、いやらしさや、薄汚さとは無縁の仕草___だと、円は自分に言い聞かせたが。何もこんな体勢でなくてもいいのではないか、とは思わなくもなかった。『およそ助けを呼べる気配も、外に見られる様子もない。でしたらこの場で一つ____貴女にお尋ねしたいことがあります。』さて、キスをしながら一分間は、この部屋の隠匿及び、この部屋の外部への干渉もストップしていることは間違いないだろう。 (1/16 17:34:57)
円 澪 > 『ゴールデン・スランバーことgol-0991-USA。その調査中に果たして何が起きたのでしょうか。』ならば___と、キスをするのにおどおどしていた少女のような緩めた顔つきは伏せ。口にしたのは、ある事件についてだ。取るに足らない事象、有り得ている事故。音声などのデータも平和裏に提出されているが……しかし。『……ああ、もちろん。変なことをお考えになるのはよすべきだ。私は単純な興味で聞いていて___それ以外の尋問をするとしたら、この部屋では少し狭い。』当たり前をこそ疑え。探偵の基礎だろう? (1/16 17:35:00)
白雪 > 一分間は思っているより長いだろう。忠誠のキスに似たそれを手の甲に与える時、綺麗に切りそろえられた淡く白い髪がさらりと揺れるのを目にした。高潔な美しき姫騎士の秘めやかな甘い躊躇い。下衆な運命の部屋はそれを餌にせんとして、こんな生体を持つのだろうか。『……この場で一つ____貴女にお尋ねしたいことがあります。』柔らかい、血の気の少ない唇がするりと蠢く。こそばゆい感覚に、白雪はぴくりと眉を動かした。『ゴールデン・スランバーことgol-0991-USA。その調査中に果たして何が起きたのでしょうか。』顔色が変わった。─────どちらの顔色?……白雪は、貴女がこちらを見ていないのをいい事にか、酷くグロテスクな表情をその赫い唇に乗せたのだ。微笑みか、畏れか。貴女がこちらを見据える頃には、もうポーカー・フェイスを気取って、答える。 (1/16 17:59:18)
白雪 > 「……ああ、貴女も特権階級だものね。その上、情報室長──────報告書を見られている事を視野に入れるべきだった……おっと。」一分が経たないうちに、さっと手を引いて。「いいえ、見られて困るものを提出させるわけもないから気しなくていいのよ。良くある事故でしょう?調査報告書を提出した、大江楠美は私の部下なの。」「でも、そうねえ───────」部屋をぐるりと見渡す。果たして、本当にこの部屋は尋問に向かないだろうか?むしろお誂え向きにすら見える。「カメラもなければ、邪魔者も居ない。……都合が良いわ。」 (1/16 17:59:24)
白雪 > その瞬間、白雪は両手をデスクのふちにかけ、貴女の肩を思い切り蹴飛ばそうと足を伸ばした。「あなたは私の協力がなければ、この部屋を出ることすらもできない。根比べと行きましょうか?あなたが餓死した後、死体にキスしてこの部屋を出たら私の勝ちねぇ。………あはははははっ!!」悠々と足を組み、ゆったりとした袴でもって、手の甲を拭った。 (1/16 17:59:40)
白雪 > そして続けた。「……能力を使って私を始末しようと考えるのは、よしたほうがいいんじゃない?この部屋がカミサマである以上、物理的な干渉にはびくともしないはずよ。恐竜の背と天井、どちらが大きいでしょうね?……人の形を取る事を辞めたら、恐竜の頭は天井に潰されてあなたは死ぬことになる。」 (1/16 18:06:18)
円 澪 > 『……なるほど。私を殺して外に出る。と言ったデスマッチも視野に入りますか、今の貴女には。私は、貴女を信じたかった……信じたかったから、脱出のための手段を ""続行したまま"" 可能な限りは話すつもりだった。』本当は、何もないと信じたかった。本当は、なんてことはないと思いたかった。本当は_____同じ仲間として尊敬があった。だから、彼女に逃げる隙を与えた。徒労に終わるならばそれでいいから、一分を待ちたかった。ああ、そうだ____本当に。肩への蹴りを受けたのは。鈍い痛みを許したのは、何も体勢が悪かったから、とそれだけではない。『しかし貴女からの弁明は、何もなかった。』立ち上がりながら、拳を構える。それは怒りというのだろう。 (1/16 18:38:02)
円 澪 > 奴を心ゆくまで粛清したいと考える、これを怒りだと言うのだろう。『奴隷階級や、一般職員なら___貴女に手を出したら色々な形で逃げ切られそうだが、せっかく舞い込んだ特権階級(どうかく)同士だ。……来いよ、裏切り者。遺言の代わりに___もう一発だけ聞いてやる。』能力は確かに使うのは厳しい。しかし、そうでないなら話は違う。相手を殴り殺す、切り殺す、撃ち殺すのが本領発揮の商売だ。磨き上げた技で十分。そう口にするのは慢心ではなく____身を焼く憎悪。回答はつまり。楽に殺して貰えると思うなよ、だ_____ (1/16 18:38:18)
白雪 > 貴女はその蹴りが、やけに弱々しかった事に気づいただろうか。それには、貴女が訓練を受けた戦士であり、白雪はそうではないという事以上の何かがあった。白雪はまるで、くつくつと燃えてくる感情を抑えるかのように腹を擦った。「……勇ましいわねぇ。私は基本的に女は嫌いなのだけど、貴女のような人は好き。」けらけらと威圧的な笑みを放ちながらデスクの上に立ち、白雪の【もう一発】を律儀に待ってくれているのをいいことに、紙の上のものを蹴散らしながら島を歩くようにして、もういちど扉の前までたどり着いた。誰かが飲み遺したのであろうマグカップの中の珈琲は溢れて床に染みを作り、足跡のついた紙はバサバサと地面に落ちていった。扉を背にして白雪は続ける。 (1/16 18:57:26)
白雪 > 「私を殺したら、貴女が加害者ね。証明できる?この部屋を出た後、”白雪は裏切り者だった”と言って信じさせる証拠を持ち帰る事ができる?次は貴女が裏切り者にされるかもしれないのに、そんなリスクを犯せる程、貴女は支倉百合子と仲が良かった?……あはっ、偽善、偽善、偽善───────!!」「正義感に酔いしれて、さぞかしいい気持ちでしょうねぇ!!」話しながら、後ろ手でコンコンと【二回目のノック】をする。『相手の下着の中に1時間手を挿入しないと出られない部屋』プレートを確認し、【三回目のノック】。『サックスしないと出られない部屋』【四回目のノック】。『互いに殴り合って勝敗を決しないと出られない部屋』……円澪もとろくはない。そうこうしているうちに、次の行動を決めるだろう。限られた時間(ターン)の中で、白雪ができるのは恐らく此処まで。 (1/16 18:57:32)
円 澪 > 『____かもな。』自分が裏切り者だと言われる。それはその通りかも分からない。しかし……構わないよ、とそう瞳は言っていた。偽善、偽善、気持ち悪いほどに偽りの善意____そうかもな。と言葉で口にした。それでいいのか。と小さく口にする。最初のプラン通り、殴り殺すなり刺すなりする方向に訴えられたら、本当に一撃は食らうつもりだった。それがどんなに危険な場所でも、箇所でも。アルマデルの仲間だった彼女に思いっきり食らわせるなら____そのくらい、気持ちを決める猶予が欲しかった。『何度も何度もミット殴って……何日も何日も飲まず食わずで山籠って。何人も何人も殴り倒して、何人相手でも勝てるように鍛えて……私、何してんのかなあ。』だが。無いのならやるべき事は一つ。それはスポーツとも、格闘技とも一切の出自を別とする。ただ打ち合うのが喧嘩なら、綺麗に打つのがスポーツで、打たせず打つのが格闘技。ただし、彼らはあくまで素手同士。刃物を拳で。銃を拳で。 (1/16 19:16:30)
円 澪 > と磨きあげる狂気の沙汰は、類を見るまい。『馬鹿だなあ、理由みたいなもんが欲しいよなあとよく思ったものですが____』何度も何度も練習する度、思ったのは一つ。何故やるのか。喧嘩になんてもっての外。スポーツ大会などまさか出ない。外国に振るう拳はないし、テロリストなんてものもここに来るまでは知らなかったから、犯罪者に振るう拳もない____しかし。『 夢 が叶った 』裏切り者に、振るう拳ならあった。乾坤一擲の拳を、扉を背にした彼女の端正な顔面へ。かわされたらどうしようとか、実は罠だったらとか。そんなことを微塵も気にしない勢いで---拳を解き放つ。いわゆるアッパーカット。顎を砕くための一発。 (1/16 19:16:41)
白雪 > 扉を背にした白雪に、逃げる場所などなかった。鍛え抜かれた身体に、立ち向かえる特技などなにもなかった。単なる甘ったれのヒーローにしては、貴女は何かのタガが外れていた。覚悟の決まった拳はつんと澄ましたようにまるく尖った顎へ、いとも簡単に命中する。───────骨に罅が入る。血は出ただろうか。嫌な感触はしただろうか。オーディエンスの居ないリングじゃ、意外と派手な音は鳴らないものだ。サイレンサー付きの銃みたいに、あなたの拳は確実にお高く止まった女王の顔を仕留め得る。「───────……………………………………ッ!!」衝撃を受けて、白雪の頭は扉に打ち付けられた。ずるずるとつづらにくずおれ、その場に尻をつき。「………私の、負けだわ。勝てるわけがない。」 (1/16 19:55:47)
白雪 > ──────────────おや、どうした事だろう?貴女は、【ずいぶんあっさり】だなんて顔をして見えるような。………………不完全燃焼?後味が悪い?─────────────白雪は口端から出た血を拭い、唇を弧に描いた。カチャ。 (1/16 19:56:04)
白雪 > 扉が空いた。「………………誰かッ、誰か助けて………殺されるッ……裏切り者よ!!誰か──────────────!!」扉を開けて、彼女は叫んだ。近くに居る局員が異変を察知したのか、足音が聞こえる。「……よりにもよって顔を。やってくれたわねえ、円澪。だけど、私は貴女を殺すつもりはないの。勝てない相手に勇敢に立ち向かうなんて、ヒーローのやることよ。」よろよろと立ち上がり、白雪はそのまま逃げようとするだろう。(【目的は達成した。】)勝負に負けて、試合に勝つ。そんな言葉を思い出しながら。〆 (1/16 19:56:12)
円 澪 > 『お前に一手、思考時間を譲ったのはな……最初から首でも折ればいいいのに殴ったのはな、信じてたから、以外にも理由があるんだ。』走り去れば。今この部屋から抜け出せたら。今この場所からさえ居なくなり、誰かを呼べるなら。そんなことを考えたのだろう。扉が開いたことに失笑する。戦いを投げたことに微笑する。さあ走れ、扉を開けて___まるで野ウサギのように。『私はお前に、"""ああ、逃げ切った""""って。思わせるために逃がしたんだ。まあ……少しも見たくなかったですが、その展開は。』腰元に手を添える。ワイシャツを持ち上げ、ホルスターに手をかける。情報室の役割は、コンピューター係でもなければ、まさかカミサマの情報集積所でもない。 (1/16 20:14:41)
円 澪 > それは言わば防諜・内定の機関である。『大体。』対人戦が起こり得ることを想定した部署である。それゆえに能力を室内で使えない場合や、丸腰のフリをしなければならないことだってある____『ヒーローが、拳銃(こんなもん)普段から持って歩いてるわけないでしょうに。』だからそのために、任務用として普段から拳銃を携行していた。殴り合いばかり要求したり、戦いでは大味に食らいついたり、この時も殴りかかったりして来たのは、言わばこんな場合のための普段からのブラフ。抜き放ったサイレンサー付きのそれを、雑踏の合間を抜くように躊躇う事無く放つ。鴉の濡れ羽色をしたしなやかな髪が悲鳴をミュージックに踊る____頭の、向こう側に目掛けて真っ直ぐに、だ。 (1/16 20:15:05)
外@時計師 > (チクタク、チクタク、チクタク、チクタク、チクタク、チクタク…………)(1歩、1歩近づく度、まるでその秒針の音が貴方の耳にも届くようだ。そこは森の中、こじんまりとしたアンティーク調の店がポツリと1軒だけ。慣れた足取りで、もしも貴方がノブに手を掛けようとしたのならばきっと扉は、その前に。)(──────カラン、コロン。)(【鐘を鳴らし、独りでに開かれる】)(ズォ──────ッ……………………と。外観とは相反した視界に入り切らない程の時計の城は、貴方の鼓膜を休ませることを知らなった。鳩時計砂時計置時計クロックワークアナログ時計デジタル時計壁掛け時計腕時計時計時計時計時計時計時計時計時計時計時計時計時計時計時計時計時計時計時計時計時計時計………………………………)(響くは秒針。不変のアトリエ。そこは貴方が生まれてなかろうがいつ誰がどこで誰かを殺していようが、ただ〝刻まれ 〟記憶され前に進み変わらぬ時を刻み続ける。) (1/16 20:07:05)
外@時計師 > (──────カキン。)(それは貴方が奥に進もうとする手前。キリリリリリ……と伸びてきた羽製のハタキが貴方の衣類のホコリをはらうよう。そして扉付近についたスピーカーがプツ、と僅かに音が慣れば、そこから聞こえるのは………………)「いらっしゃーーーいッ!!!!よく来てくれましたねッ!とはいえ貴方を呼んだ覚えはないのだケド。」「一体何しに来たんです?」「どうせ時計を買いに来た訳じゃあなんでしょう。」「お帰りは今出たところの扉を潜って道を戻ればいいンです。それでは、Have a nice day~~~~ッ♡良い一日を~~~~ッ!!」(〝昼間の彼の声だった 〟。やたらと流暢な日本語に合わせて、微かに響くタイプライターの音。彼は誰に対してもそうだ。文字通り〝 夜の自分〟にもの他人にあまりにも〝 態度が悪い〟。2階から見える作業場に彼がいないということは、もっともっと奥の方にいるんでしょうね。) (1/16 20:07:11)
木靴下@カフカ > (────────────店に足を踏み入れる理由なんて、【買い物】以外に何かあるのかしら。)(……………………カフカは、《うんざり》と言った表情だった。だって考えても見ろ。買い物をしに店に踏み込めば自分の体を羽根ではたかれ、店内には定員はおろか店長であろうあのイカレ時計もいやがらない。)(オマケに、《接客の態度が最低である。》……まぁ今に始まったことでもないのだけど。)「あーーーー…なんで今日ブラックデーなんだろ。ホワイトデーならお前に送ったのに。死装束。」(ブラックデーに因んだ【ブラック】ジョークなのか、はたまた本音なのか。彼はいつもの様に深い深い息をその口から────────。) (1/16 20:46:51)
木靴下@カフカ > 「待った、お前今……何語で喋った???」(吐かなかった。)(先程まで、あんなにうんざりと言った感じの表情であったのに貴方の口からこぼれた言語に思わずと言った形で、驚きが勝った。)(日本語?…あんなに英語ばかり喋っていた奴が今になって何故??)(疑問は浮かぶばかりだが、肝心の貴方の姿が見えないのではお話にならない。)「今日は時計を買いに来たんだ。それなのに、見繕う店主がいないなんて評判もガタ落ちするんじゃあないか。」(残念なことに、今日ばっかりは貴方の完璧も狂うでしょう。何せ、【時計を買わない】と言った男から、【時計を買いたい】、なんて言われたんですから。)「出てこないなら適当に時計漁って帰るから。」(その手に持っていた、大人しい色合いの紙袋を適当な机に置けば、彼は貴方が出てこようがこまいが、壁に飾られた時計に目を向けることだろう。) (1/16 20:46:53)
外@時計師 > 「……殺す、殺さない。死ぬ、死なないだァなんて馬鹿馬鹿しい管轄でこのワタシが踊る?八ッッ!!!御冗談ッ!!そういうのはネ、胸に〝 肉で出来た時計 〟を携えた方々が宜しくやってればそれで良いンです。…アナタも他人の脈拍をメトロノーム代わりに足並み揃えてるようですが。」「…………──────嗚呼!」「もしかして、貴方の職場で『白衣』を着ている方多いのって『そういうコト(死装束)』ですか?!!?」「いやはやそれは〝 盲点〟でしたッ!」「〝 見たコトない〟ケド。」「ええ、ええ僭越ながらね、勿論今日も刻ませて頂きましたとも。『死に初めから、現在も尚、死に続けて今、どれぐらい経ったか』。記念日にでもしますか?毎日。」「あっ!記念日と言えば!」「そうです。」「本日はブラックデー。」「〝恋に負けた記念日 〟。」 (1/16 21:33:11)
外@時計師 > 「まさかアナタの口から出るだなんて。」「如何にも〝人間らしい 〟行事に、アナタもココロが踊っちゃったのかしら。」「心臓ないケド。」「お互いに。」「そもそも我々関係ないじゃないですか。」「それともなンです?」「誰かに『恋』でもしてたンです?」(スピーカーから皮肉っ垂れた声がする。『死』の概念から遥か遠い『機械仕掛けの調律師(カミサマ)』は、デウス・エクス・マキナよろしく高みの見物だとでも言うのか。あいもからわずの饒舌と話題の転換はまるで進みゆく時計の針のように。しかしそんな中でも尚、目まぐるしく回り、響かせるアラームと秒針の中で貴方もすくい上げたものがあった。) (1/16 21:33:35)
外@時計師 > 『待った、お前今……何語で……』『「喋った?」』(スピーカー越しで、言葉がハモったかと思えば、彼はクス、と小さく、それでもって得意げに笑う。)「中々上手いもンでしょう??」(その経緯や理由をわざわざ口にすることなんてないけれど、きっと貴方だってこの方が楽でしょう?せっかく携えた日本語で、こんなにもくだらない会話をしている間にも、彼の仕事は終わりがない。その証拠に『どうせ今日も時計を買わない』、そう信じ込んでいる彼は貴方を客としては見ていないのか、スピーカー越しからは絶え間なく、何かを漁る『物音』が聞こえる。)『今日は時計を買いに来たんだ。それなのに、見繕う店主がいないなんて評判もガタ落ちするんじゃあないか。』 (1/16 21:33:46)
外@時計師 > 「……アナタが時計を?一体何」「──────ッ゛あ???!!!」(ガラガラガッシャーーーーンッ!!!!!!!)(……〝何かが突如崩れる音 〟がスピーカー越しに響いた。)『出てこないなら適当に時計漁って帰るから。』「…………〝fuckYou……(嗚呼、クソッタレ) 〟。」(……まあ、気にせずそこで待ってるといい。彼は間もなく蓄音機のように花が咲いたスピーカーを切って、カツリコツリカツリコツリとそちらにやってくるはずだ。)(……………………なんか腕、取れてるけど。)(彼は不機嫌そうに左肩の関節付近をカコンッ、とはめなおし動作確認をしつつ、問い掛ける。) (1/16 21:33:58)
外@時計師 > 「…………………………まさかこのワタシを呼び出すための愚かしい『嘘』じゃあないことにかけて、一応お尋ねするのですが一体何を……………………」「嗚呼、少し待って。」(……否、問いかけようとしたところで。少し後ずさり右手で、とある【薔薇の装飾が施された〝 鏡のような〟壁掛け時計】に、触れる。)(カチリ、コチリ、カチリ、コチリ、) (1/16 21:34:13)
外@時計師 > (──────カチン。) (1/16 21:34:19)
外@時計師 > (そして、【自らの手で、その秒針を止めたのだ】)「……………………──────それで、………………嗚呼、そうそう。一体、『どんな時を刻み』『どのようなデザイン』の時計を、お探しで?それとそこに紙袋置きましたよね。〝 おとがしました〟。何置いたんです?変なもン押し付けるんじゃないでしょうね。」(後、彼は。きっと『何事もなく』貴方に向き直り、ようやくそこで、本題に入るのでしょう。) (1/16 21:34:21)
木靴下@カフカ > 「───────キモイ。」(『中々上手いもンでしょう??』)(そんな言葉に向けてカフカが返した言葉はそれだけだ。)(それもそのはず。だって、【変わらない完璧な貴方】だから、好意的。だったのだ。それは勿論貴方の個性である英語においてもそう。それが変わっちゃあ、カフカの興味は貴方から逸れるのも無理はない。)「ぺらぺらとよくもまあ、……相変わらずやかましい事で。」「お前こそ、なんで今になってそんな言葉使ってる?必要なんてなかっただろ。……面倒になったか?」(確かに、その経緯にカフカが興味なんてなければ聞きもしないだろう。……だけれど前述の通り、カフカにとっちゃ貴方の日本語はとっっっても【不評】のようだ。)(きっと見えも聞こえもしないだろうが、その尻尾を不機嫌に揺らしている。物に当たったら大変だが所詮貴方の店だと考えている失礼な点も少しくらいはあるだろう。)「それこそ────────《恋》でもしたか。…お前が。」(「完璧な時計が狂うのは案外早かったな?」……なんて、彼は皮肉たっぷりに言うのだ。) (1/16 22:07:31)
木靴下@カフカ > 「嘘?……なんで?ぼくがそんな【面倒】なこと、本気ですると思うのか?」「お前を引っ張り出すために嘘を吐くなら店を潰すって言った方が早いだろ。」(───────さて、話題は本筋に戻そう。カフカはここに時計を買いに来た。)(何故だろうか?持ってても所詮はがらくたになるもの。鉄クズになって捨てるのがお決まりのそれを何故買う気になったか。)「久し振りに、《生徒をとった》。…授業の時間を決めるから、手軽に見れる時計があれば便利だと思った。」「ぼくは君ほどでもないが、時間にはシビアでね。一分でも貴重なものなのさ。出来ればズレは避けたい。」(望むなら懐中時計。……もしくは腕時計かしら。)(きっと戦うこともある。できる限りは頑丈なものの方が良い。) (1/16 22:07:40)
木靴下@カフカ > 「残念ながらぼくにはセンスがないからねぇ。…デザインは君に任せ…………あー、そういえばお前目が見えないのかじゃあダメだな。」(その手のプロに頼めば自分が配慮せずに済んだと思ったが、残念な事に貴方にはデザインに必要な【瞳】がない。)(素晴らしい構図も、色彩も、【瞳】がなくちゃあ始まらない。……カフカは残念そうに息を吐いた。)「小鳥遊に強制されたブラックデーのプレゼントだよ。ぼくの御得意様がやってる店の機械の部品やら道具やらなんやらだ。要らなかったら捨てろ。ぼくだってあげたくてこんなクソ行事に手を出してるんじゃない。」(紙袋の中には黒の包装に包まれた歯車やらドライバーやら、まぁ随分と質のいい機械部品等が入っているだろう。……包装が黒だから、ブラックデーか。やっつけのような気がするあたり、本当に不本意なのだろう。)(貴方がそれを使うかどうかも、カフカにとっちゃあどうでもいいのだろう。) (1/16 22:07:42)
外@時計師 > 『──────キモイ』「はァァァ゛?????!!!!!!!」「コレ、アナタと同じ言語なンですケド????」「ワタシそもそもね、母国語は『ラテン語』なンですケド?????」(キリリ、カッシャーーーンッ!)(勿論その言葉は反感は買うでしょう。何がキモイんじゃ馬鹿、と言わんばかりである。そもそもこんな日本語を喋らないといけなくなったのは以下の通り。)「第1ッ!!!第1ねェッ!!!!!最ッッ………………………………近多いンですッ!!!!!わざわざこちらが日本語でタイプライターに〝 喋らせた〟ところでそれが読めない〝 残念な方達(馬鹿共)〟がッ!!!!!!ワタシはセンセイじゃあない…………いちいち教えるよりワタシが喋った方が早いとなりゃ喋れるに越したことはないんだよ不本意ながらになァァァ…………」 (1/16 22:54:21)
外@時計師 > 「それに。」「他国語喋れるだなンて正しく『完璧』でしょうに。」「次はなンです?韓国語でも中国語でもロシア語でもフランス語でもイタリア語でも──────…………………………」(まるで紅茶をいれるために熱々に沸かした湯のように、彼は捲し立てた。貴方に好かれようが嫌われようが、誰が死んで誰が生き延び、誰に嫌悪感を抱かれようがどうだっていい。きっとその表れが、貴方に罵倒されようが言語を変えないことなのでしょう。……しかしながらそれらを『不完全』だと思われるのは癪に障る。そもそも貴方だって、『ヒト』じゃあない癖に喋っているじゃないか。『日本語』を。)(……ともあれ。)(それはさておいてだ。)『それこそ────────《恋》でもしたか。…お前が。』「……………………〝 御冗談〟。」「ワタシ『は』してないですよ。」 (1/16 22:54:33)
外@時計師 > (彼は、貴方の問いかけに、ピタリと止まり口にする。もしかしたらその意味は『貴方はしてるかもしれないけど』ってな具合の皮肉だったのかもしれない。カコン、とややズレた肩を直しつつ、こちらほどではないが続けざまに紡がれる言葉に耳を傾けつつ、握りこぶしを作ったり広げたりしたのならば、動作に問題がないことを確認を。)(カタカタカタ、カタン。)(………………タイプライターは、相変わらず好き勝手に鳴り響く。)『久し振りに、《生徒をとった》。』「…………へェ?アナタがねェ。」『授業の時間を決めるから、手軽に見れる時計があれば便利だと思った。』 (1/16 22:54:41)
外@時計師 > 「一体何を教えるンです?………………ま、良いでしょ。ワタシの店を選んだのは、〝 アナタにしては〟良い判断だ。寸分違わぬ時計を作り、提供しましょ?」(あなたが先生とは珍しい。自らのことを棚に上げ、『お前みたいなやつが先生かよ』と言わんばかりに思わず鼻で笑う彼は、それでも『商売』だからと深入りを辞めてあっさりと了承するに違いない。)(勿論。)『残念ながらぼくにはセンスがないからねぇ。』「ホント残念ですよね。どうしたらそンな…………」(減らず口は無くならないけれど。)『あー、そういえばお前目が見えないのかじゃあダメだな。』(減らず口は無くならない、プライドは高い。人間性としていい所は何一つない。評価は絶対零度を切っていると言ったって良い。)(しかし、しかしだ。) (1/16 22:54:50)
外@時計師 > 「……………──────あら、アナタ。」(彼は、顔を上げる。)「この『完璧』な時計達を作るに当たって、ワタシがわざわざ『デザイナー』を雇っていると、お考えで?」(ならば何故彼が時計を作れてしまうのか。)「…………………………なぜだか『身体に染み付いてる』ンだ。」「ワタシは時計に見合う『在るべき形とデザイン』を。」「どこか根本で〝 染み付いている〟。」「【目が見えることこそ】が、むしろ煩わしいと思えるほどに。」【芸術×5】「…………………………アナタとそうじゃありません?」「〝 産まれ方〟なんて分からないのに『飢え』が身体に染み付いている。」「……………………しっかりと形を持って、そこに〝居る 〟ように。」 (1/16 22:55:05)
外@時計師 > 「──────さて、部品は有難く頂戴致しましょ!」「それと出来上がりは後日になります。」「12時半キッカリに。」「どうです?」 (1/16 22:55:07)
風鈴@レオ > 『なんとも言えない姿のカミサマですね』(円に誘われてきて見たら"インボルバー"の研究をしようという話だった。正直あなたの事は"苦手意識"があるけれども、断るという選択肢もない。以前円はインボルバーを退治した事があるらしく、書類を見せてくれたのだが複数の顔を持ち合わせており好感度を持てるモノではない。彼女がいうには車をぶつけて退治をするのが一番効率がいいと書かれているが、車をいくらも持ち合わせいるわけではないだろう。何故自分を選んだのかは理解できない。自分をちゃんと心がある"機械"だと伝えているはずだ。言葉を交わさないとはいえ、同じ機械である車を同情せざる得ないのはニンゲンではあり得ない考えなのだろうか。ゆっくりと車を発進させながら)『……車をまた廃車にするつもりですか?』(インボルバーは未だ見えない。皇帝と言った場所とは違い、どんよりとした空気を漂わせる"墓場"へと向かっている。自分には無縁な場所。それも相まってか、ボソリっと車を廃車させることに難航を示してしまい) (1/16 12:47:05)
円 澪 > 『……自然界にも、よく分からない形状の虫や、魚などはよく居るものですが……。あの造形は、誰かの悪意があるようにも見えます。』いまだに引っかかっている言葉があった。この世界には展開を面白くするような脚本があり、人間は皆キャラクターである。ある有名な映画を元に、トゥルーマン・ショー症候群と呼ばれる「現実をフィクションである」と考える傾向は、病気として扱われている=科学的に一定の根拠があって考えている のだから一笑に付すのは不憫だが、結局のところ気の迷いは気の迷い。妄言だと断定しても構わないものだ。しかし____それが全ての解ではなくても、半分くらいは。より小さい範囲は、部分的には……間違いではないような気がする。例えば、この死者蘇生に役立つとされる個体であるとか。 (1/16 13:04:05)
円 澪 > 思い合うふたりの片方が唐突に命を落とし、もう片方は奇跡の生還を遂げる、などの現象からだ。『……まさか。アレは小型の個体を、一般職員が対処する程度なら重機で潰すなりが早い、というだけです。』そんなことを考えてぼんやりしていたからだろう。反応に間隙を生じさせた後、まさかいちいち車をぶつける気は無い。と手を振る。あれは自分の能力がどう足掻いても悪目立ちするし、雨晴の場合は命がかかるからのものであり、好き好んでやった気でいると思われるなら心外だった。『必要十分ではなく、相手からの予想外の反撃を尚叩き潰すような過剰な火力こそを、必要十分な火力と呼ぶ。……兵法の一種です。』 (1/16 13:04:14)
風鈴@レオ > (それはニンゲンの顔自体気持ち悪いと言っているのと同じなのではないかと思ったが、口にしなかった。アレは顔を張り合わせて出来上がった存在だ。ニンゲンの顔の集合体が気持ち悪く悪意に染まっているならば、貴方の顔だって同じことが言えるのではないのかと。ここでも貴方とはどうやら合いそうにないと思ってしまう。以前会ったニンゲンには【機械とか関係ない】と言ってくれたからこそ、守ろうと思ったが貴方の場合何がなんでも守りたいって気持ちが湧いてこない。護衛用ロボットとして最低なことを思ってるのだろうなと思いながら、墓場に辿り着いたのでエンジンを止める。周りを見渡せば枯れ木や、誰も掃除に来ていないからか苔の生えた墓石がちらほらと見られ、申し訳なさげに花達が隙間から咲いている。仮にここの遺体の全ての顔を食べていたならば相当な量となり、さぞ太っている事だろう) (1/16 13:22:05)
風鈴@レオ > 『なるほど、でも、私はあくまで護衛用ロボットであり、戦闘用でもなければ捕獲用ではありません。インボルバーの研究には向いていないかと』(一般社員がどうにかするならばという話をされれば、一時納得はしておいた。ならばますます分からない。捕獲用でもなければ、戦闘用でもない。能力は未だ使えないただの護衛用ロボットを連れ出した意味とは。囮に使うにしてもニンゲンを食らうのだからロボットを見向きしないのは目に見えているし、貴方は護衛をしなくても依頼時に見て、元軍人だから強いのは分かっている。二人ペアを守る為というならば、わざわざ自分を呼び止めてまでやる事だろうか。……どうやら自分は相当貴方が言った言葉に対して根を持っているらしい。いつもならば気にしないことだったかもしれないが、歯車の間にわずかに挟まった埃のように気になって仕方がないのだ。我ながらそこだけはニンゲンみたいだと思いつつ車から降りようとして) (1/16 13:22:13)
円 澪 > 『……取り押さえるだけ、踏み潰すだけ。ただそれだけでも、我々には大きな障害がある。一つは民間人への秘匿。もう一つは、単純にそれまでに殺されたら無用の長物であること。』墓地の管理者に、形だけとはいえ、役所の命令で、周辺の上下水道が老朽化していると、それを確認に来たが民間人に危ないから近づかないでくれ、などといった旨を連絡する。このような場所は誰も人が入っていないのは目に見えているし、多分管理者も管理者で、提出をし忘れた夏休みの宿題のように、どうにか始末がつくならそれはそれでいいや。という気持ちだったのだろう。であるなら、話はすぐに通っていた。電話を切り、車を降り、それから返答した答えは。『護衛用、なのでしょう?貴方の役割は。ひとまず前者は考えにくいような場所だ。___ならば、その通りの役目を、私を死なせない役割を果たすことを期待してのものですが。そう長くはかからないでしょうが、貴方には捜索をお願いいたします。私もまた、探すのには向いていない。』ボストンバッグから、エルド=SGを引きずり出して。いついかなる場所から遭遇しても良いようにと身構えつつ。彼には標的の創作を任せて。 (1/16 13:34:32)
風鈴@α-007 > 『……どうでしょう?』(死なせない事を目的としてやってくれと言われた時、α-007は曖昧に答えた。それはまるで場合によっては見捨てるとも取れる態度だろう。貴方はいつからロボットだから裏切る可能性が低いと思っていたのだろうか。外部からきたα-007はもしかしたらアークによって作り出された機械である可能性だって拭えない。ニンゲンじゃないから安心だという言葉の保証は誰にだってしてもらえる事ではない。また、貴方もユダの可能性だって拭えない。もっとも今回に関しては以前の【機械と人間は一緒にはなりえない】って発言が気に障ってただ拗ねているだけかもしれないが。こちらも探索用ロボットではないのだが、ロボットロボットという割にはロボットの使い方分かっているのか情報局長なのにという不満がまた一つ浮かんだけど、すぐにそんなこと忘れてしまうだろう。 (1/16 13:53:38)
風鈴@α-007 > ズルリィ……木の影から紫色の何かがはっている。ナメクジのような痕をつけながら、それはゆっくり、ゆっっっくりと顔を覗かせる事だろう。使い古された粘土のような塊に、苦悩を浮かべる顔がうめき声をあげ、肢体を好む性質からか腐臭が漂い、隠れる気などないとばかりにそれは円に近づこうとしており)『貴方の近くにいますけど』(任務を遂行する為にか、近くにいるインボルバーに、指を指す。顔の数は93個と中々の大きさであることは確かだ。もしかしたら車を轢くだけでは潰れないかもしれないし、捕らえるにしたって大きすぎるかもしれない。戦闘用ではないと言った手前であり、貴方がどうするのかを見るためにか動く気配のないα-007の顔は鈍く光っていた) (1/16 13:53:45)
円 澪 > 『ああ、向こうから近くに来ていたのでしたら、どうぞ。私をお守りになってください。』役目は口にした。自分を死なせないことだと。役割は確認した、護衛用だろうと。円 澪 を守る作業は、他ならぬα-0007に任せたことだ。だから、他の人間には任せない。円 澪自身にもだ。インボルバーが、腐臭を漂う呼気を吐き出して、唾液の糸を引きながら食らいつこうと無数の顎を壊れかけの粉砕機のように持ち上げる。『___』泰然と、悠然と、当たり前のように女は動かない。牙が体にめり込んだら、痛い、では済まないことなんて言うのは目に見えているはずだろうに。それでも、その判断には一つの誤りもないのだと立ち尽くす。人と機械では同じ道など選べない。それは変わっていないし、機械を人間のように信頼することなんて出来ない。だから___『人間の真似が。いや____人間にでもなりたいのでしょう、貴方は。それに基づいて判断なさい。』 (1/16 14:10:16)
風鈴@α-007 > 『なるほど、わかりました』(貴方を死なせない事が任務だと言われたからだろうか。一歩、また一歩と近づいて行く。インボルバーはにゅちゃりと楽しそうに円を見下ろしていた。また新たな顔が食べられると喜んでいるのだろう。自分が今からやる事は当然だとばかりに動こうとはしない。乗ってきた車と同じように、見捨てて行く戦車と同じように、自分もまた同じ道具として見ているのだろう。それが悲しいかと言われたら悲しかった。涙が出るのならば流していた事だろう。ニンゲンになりたいと願うけれど、ニンゲンはそれを許してくれることはない。もしもニンゲンだったならば、扱いが違っていたかもしれないのに)『私、本当に貴方のこと苦手なようです』(機械だからかせっせと転がすようにインボルバーを円から離そうとしている。それが守る為だと思って行動をしているのだろう。だが、口から出たのは不平不満だった) (1/16 14:33:46)
風鈴@α-007 > 『貴方のようなニンゲンは死んでも仕方がないのではなんて考えてしまいます。今ここで見殺しにしても誰も咎められないのだと思うと、任務やめたくなりますね』『……あぁ、別にだからといって辞めるわけじゃありませんけど』(背中を向け続けているα-007は語り続ける。ぐちょぐちょと無駄に固く弾力のある肉を触りながら、せっせと離していく。ニンゲンだったならばやりたくない仕事も機械ならばなんて事はないのかもしれない。ぐぉぉぉ……と獲物が離れていくことを嘆くような声が響き渡るだろう。だが、インボルバーは動きが遅いから追いつくことはできない)『別のニンゲンは、私を同じように扱ってくださいました。貴方にそうなって欲しい訳じゃありませんが、私、記憶があり続ける限りきっと貴方を恨み続けます』『……護衛用ロボットとしては失格ですね』 (1/16 14:33:55)
円 澪 > 『……もちろん。元より死んでもいい人間です。』仮にそれで自分を死なせる結果になっても、第八支部での処遇は知らないが、少なくとも自分は構わなかった。彼もそう思うのは目に見えていたし、場合によっては見捨ててもやむなしと思っていた。『ですが、死んでもいいような人間でも、死なせないように頑張るのが____医者でも、救助でも、警備員でも。それがプロ意識だ。そして、現場では後方でどんな仲でも仲間を信じるのが………』だが、彼はそれを思っていてもやらなかった。やるかやらないのかは無論大事だが、口にするのであれば、それには誠意を持って答える。人間の仕事なら、そんなものは当たり前であると。嫌いな患者なら見捨てるのか。嫌いな要救助者なら捨てるのか。嫌いな会談ならテロリストを通すのか。それを踏み越えて初めて人間であると。『仕事ではありませんか。』 (1/16 14:54:46)
円 澪 > ぐ、と残念そう。というのが正確な様子で悲鳴を上げるインボルバーの鼻っ面を蹴りつけるように踏みつける。『____そのままよく捕まえておきなさい。今回はちゃんと替えの衣服を持ち込んだんですから。』息をつく。ケリをつけるのは一瞬だ。たかだか4、500kgを用意するなど、自分には容易い。巨大であるのはわかる。不気味であるのもわかる。だがそれは_____いや、巨大で気味が悪い程度ならば、尚更恐怖にはならない。何故なら。『食いちぎれ___』彼女の肉体に宿る、半神たるべき能力こそは『暴龍大公(ドラクル二ス)!!』より巨大で、より重量(おも)く、より獰猛で、より速く、より鋭い牙を持つ、竜の時代の絶対王者_____身体が怪物に変わり、踏みつけた状態で女は告げる。死刑宣告、数トンもの巨龍にはインボルバーとはいえ赤子。頭など使う必要は無い、ただ一瞬、叩き潰すのみ。 (1/16 14:55:21)
風鈴@α-007 > 『少なくとも貴方は私を【見捨てる】のでしょう。そのような人でも見捨てずにやるというのが仕事ならば、とても素晴らしいですね』(自分には無理だと思うが、プログラムがそれを許さない。ある時計師がいった。自分の感情がプログラム超えた瞬間に自分はニンゲンよりも尊い存在になれるかもしれないって。もしそうならばきっと自分は未だロボットでしかないのだろう)「____そのままよく捕まえておきなさい。今回はちゃんと替えの衣服を持ち込んだんですから」 (1/16 15:09:24)
風鈴@α-007 > (離れずに、ピッタリとくっついたままいると空に影が出来る。それは隕石のようにも見えた。依頼の際に見た恐竜の姿だと冷静に判断できたのは自分が恐怖を感じないロボットだからだろう。そのまま落下していく0.001コマンドすらも見逃す事はなかった。パキッ、グシャ……響き渡る金属が潰されていく音と肉の匂い。混ざり合った何かは貴方の足を汚す事でしょう。悲鳴もあげずに、93人の顔面と共に混ざり合った鉄屑がそこにあるはずだ。だって貴方の足大きいじゃない。一緒に捕まっていたならば潰れてしまうに決まっている。それはα-007だった。いや、違う。ただ踏み潰されて壊れたゴミだ。任務は犠牲者一人も残さずに遂行された。【α-007ロスト】) (1/16 15:09:33)
円 澪 > 『……ああ、逃げればいいものを。』持ち込んだ下着を着け、ジャージと運動靴をみにつけていきながら、先程まで言葉を口にしていた「機械」は、ネジや鋼板やCPUを詰め込んだだけのそれに変わっているのを見て、何をしているの?とでも窘めるように口にした。彼らの命はあくまで機械。機械ならば、帰ってくる。リペアされ、二号機が作られ、また別のようで同じ意識が芽吹くだろう。それを利用されることは支部でも見慣れた光景であろうし、これが死だという違和感はなかった。『こちら円澪。インボルバーの討伐を完了、遺骸の……ああ、はい。原型は残っていますので問題はないかと。α-007のパーツを含め回収を。』だから、スポーツで失敗して怪我をしたとか、ドッジボールで顔を当たって泣いたとか。それくらいの感慨だった。『回収は任せて、早いところ撤収いたしましょうか。人払いはしましたが……長居も厄介でしょうし。』だから、それだけにやりきったという微笑だけして。タバコをくわえて火をつければ……ドライバーが替わった車のアクセルを踏む (1/16 15:2:11)
風鈴@レオ > 「あっし、フラスコの中から産まれやした。それはそれは参考にしたカミサマも小さかったらしい。それが今じゃ、こんなんになりやした」(ガラスのドームは鳥籠(フラスコ)、中に入っているのは色とりどりの植物達。研究のために生かされている彼等と、自分達に違いはないのだろう。それは誰に語りかけるでもなく話していた。植物と会話をしているのかと思うぐらい小さな小さな語り部であった。だけれどもよくよく見れば違うと見かけた人ならば分かるだろう。黒髪に青のメッシュをかけた身長2mはあるだろう男がいるからだ。レオは続ける)「あっしはカミサマのせいで愛に飢えているらしいけど、違うと思いやす。あっしはあっしの中にある何かが欠落したから愛で埋めようとしてるだけ」(小鳥がぴよよっとレオの座っているベンチへと止まった。カミサマは予測不可能な存在。空を自由に飛ぶ鳥の様に雨の日どこにいるのか分からないから調べられるのだろう。カミサマと言われているのに、全てはニンゲンの手の中にあるだなんておかしな話だ)「あんさんは、何か欠落してるなって思うことありやす?……あぁ、答えたくなければ答えなくていい。これも独り言どす。……寂しいなぁ」 (1/15 21:28:38)
木靴下@カフカ > (男は答えなかった。)(カミサマの影響で生えたのか、はたまたカミサマそのものなのか分からない植物の上で寝転がり、手元にあった本を眺めていただけだった。)(男は答えなかった。)(長いまつ毛を揺らしながら、ビー玉のような艷めく倦怠的な細い瞳を瞬かせながら、貴方の発言など聞こえないと言わんばかりだった。)(男は答えなかった。)(面倒くさいことになることくらい察していたから。)(─────だというのに。)『あんさんは、何か欠落してるなって思うことありやす?……あぁ、答えたくなければ答えなくていい。これも独り言どす。』(───────ッチ。)(貴方の発言に、カフカはあからさまな舌打ちを奏でて、草むらの上からのそっと起き上がった。)「うるッッッせぇんだよ、さっきっからひとりでべらべらと。誰もお前の話なんざ聞いてないし、どうでもいい。」(カフカはその姿を人外として強調させるような艷めく黒い尻尾に不機嫌という感情全てを上乗せして、揺らしていた。)(過酷と名高い04番小隊、カフカ小隊長。……あらゆる事に無頓着とも言えるシキガミが隊長を名乗るその小隊くらいは貴方も知っているんじゃあないだろうか。) (1/15 21:56:37)
木靴下@カフカ > 「神は生まれつき完璧だ。欠落なんてあるか。……欠けてるなんて考えるのはお前が特異点なんて半端者だからだろ。」(未熟児である。単眼である。指は4本しかなく、体は溶けかける。)(だからカフカは不必要を全て削ぎ落とした。美しい鉱石のように、邪魔になる岩や泥を削ぎ落とした。)(これはそれ故に産まれた最低だ。)「そもそも、愛なんざ自己満足……エゴの象徴だろ。吐き気がするね。」 (1/15 21:56:39)
風鈴@レオ > 「誰も聞いてないから独り言をいうとですよ?知らなかったと?」(あからさまに舌打ちの音が響いたならば、ビックリした小鳥はベンチから離れていく。小馬鹿にしてるとも取れる態度でうるさいという貴方が悪いんだとばかりにいうだろう。こちらは先からちゃんと独り言だと言ってあげていた。迂回し続けなければならないあなたがわざわざ植物園の一部に留まる必要があるかと言われたらNOだ。無頓着と言いながらもきっちりかっちりこちらに反応を返すだなんて不思議なことをするようで緑色の目は細まっていく)「あっしはカミサマでもニンゲンでもないからこそ、"奇跡"と言われておりやす。半端者の相手をされるなんて、優しくてつい、惚れてしまいそう」(ニンゲンにもなれない。カミサマにもなれない。宙ぶらりんな存在でありながら、奇跡だと評され監視下に置かれている自分と、自ら監視下に下ったカミサマに何の違いがあるというのか。ニンゲン側からしたらどちらもバケモノと称されるだけだろう。それにしても先ほどから冷たくしながらも、律儀に相手をしてくださるだなんて"優しいカミサマ"。そんなことされたら、愛に飢えた自分は惚れてしまいそうになるだけなのに) (1/15 22:12:41)
風鈴@レオ > 「イヒッ、エゴの塊だなんてそんな愛があるからこそ世界は成り立っているというのに、冷たい考え。愛はいいどすよ。愛さえあれば何をしたって許される。カミサマを殺すことだってね」(ベンチから立ち上がれば、本を読んでいた貴方へと近づこうとするだろう。愛があるからこそ人々は繁殖をし、愛があるからこそ我が子を育てて、愛があるからこそ世界破壊される。愛を掲げていれば、暴力だってゆるされちゃうんだ。貴方の様なカミサマを殺すことだって許される。じっと片目しかない水色の目を見下ろす様に見ようとすれば)「カミサマが完璧だったら、こんなとこいなくてもいいのに変なの」 (1/15 22:12:49)
木靴下@カフカ > (────────────奇跡。)(その発言に彼は僅かにぴくりと眉を動かした。細く眠たげな落ち着いた瞳が、貴方を訝しげに見て、その石膏のような作り物の唇から深く深く息をこぼした。)(しかし、その溜息に続きはなく、彼は再び手元の本に目を落とす。貴方のことなどこれっぽっちも興味が無いのだと言わんばかりに。)「そもそも、何かに許しを得なければいけないことなんてなにもない。……《規則》を作り、《秩序》を作り、それに従うのは人間だけだ。」「お前は人間と何も変わらない。カミサマじゃあない。」(貴方がそばに居るから邪魔臭くて趣味の読書もなかなか進まないのだろう。先程よりも明らかにページをめくるその手が遅くなっていた。)(────────産まれるべからず。)(産まれる前から死ねと思われてきた身としては、そんな感情も、愛も、煩わしい以外の何者でもなくて。)(安らぎを求めて穏やかに暮らしていても、姿を見るだけで殺されそうになった。何度も何度も、ウジのように湧いて出てくるそれが鬱陶しくて、面倒になったからその保護下におりただけだった。) (1/15 22:44:33)
木靴下@カフカ > (後はそう、保護された他のカミサマと余興程度の戯れをしたくなっただけ。)(彼が傘下に下った理由なんてそれだけだ。)「そもそも、脆弱な人間が産まれて、生きることなんて奇跡の連続でしかないだろうに。何を珍しく口にするのか理解しかねるね。」(人間という弱者が生きるにはあまりにも不便極まりない危険な世の中。そんな中で命を失うことも無く、危機に怯えることもなく平穏に暮らせているなんてそれこそ奇跡だろうに。)(何をそう自信ありげに、言うなれば上から目線に物言いができるのかカフカには理解しかねた。)(カフカはくるると喉を鳴らし、ごうごうと燃え上がる尾の先の青い炎を揺らしている。…彼が施設内で不機嫌でなかった様子を見た事はない。そう断言出来るほど、彼は常に何かしらを煩わしく感じていた。)「冷たくて結構。居きるのにそんなものは必要ないからな。」 (1/15 22:44:43)
木靴下@カフカ > 「気に食わないのなら君の愛が許す限りで、殺してみればいい。ほら、首はここだ。」(ぱたん。)(カフカはそう口にして静かに本を閉じれば、己が身に纏う細胞を変形させてその石膏の首筋を外に晒してみせるだろう。わざとらしく、四本しかない指の中の人差し指でとんとんとつついて。)(それが煽りの冗談なのか、本気なのか。温度も何も無いその瞳にゃあわからない。) (1/15 22:44:47)
風鈴@レオ > 「その方が楽しいでしょ」「ニンゲンでもカミサマでもないのに、おかしなこと」(何事も自由だなんてつまらない。時間があるからこそ生きることを急かされて、有限だからこそ奪い合い、死があるからこそ苦しむ。これがもしも自由ならばニンゲンは何もしない自堕落な生き物へと成り果てていることだろう。だからこそ面白い。だからこそ生きてるって感じられる。ゆっくりと捲られている本だってそうだ。いつか終わりがあるから見ていられるのであって終わりがなければ見る価値すらなくなる紙切れ。ニンゲンと変わりはないと言われればそれはそれとばかりに肩をくすめる。ニンゲンだったならば、簡単なこともできない。かといってカミサマにもなれない。中途半端だと言われたところで生まれちゃったんだもん。ニンゲンと変わらないというならば愛をくれたらいいのに) (1/15 23:06:01)
風鈴@レオ > 「奇跡と言われるのは奇跡だからでしょ?それを口にして悪いなんてだーれもいっていやせぬ。細かいところまで気が向けられるだなんてステキ」(奇跡の連続だというが、それを知っている人間は果たしてどれだけいるのだろう。カミサマの存在すら知らない人間が多いのだから、気づかずに生きてるニンゲンの方が圧倒的に決まっている。カミサマからしたら理解出来なくても、奇跡ならば奇跡。羨ましいでしょと自慢したって天罰が下るわけでもない。皮肉屋の言葉も考えも全てポジティブに変えて、ゲラゲラと笑いながら恋しちゃいそうなんていう)「なるほど、つまり"愛していい"って?いやん!!!なんて大胆なことを言うんでありんすか!」(きゃっと乙女のように頬に手を当てて恥ずかしがるが目は全く笑っておらずぎらついていた。石膏の首筋は通常の握力ならばへし折ることはできないだろう。それでもしていいならば、レオは例え罠だとしても、煽りだったてしても白くて硬い首にそっと手を当てて。ひんやりと伝わる冷たい温度を感じる。そのまま力を込めたとしても貴方の首はへし折ることはできないかもしれないけれど)「わー、冷たいどすねぇ。ツルツルとしていて石像みたい」 (1/15 23:06:08)
木靴下@カフカ > 「ぼくは君とは違うからね。」(結局のところ、それが答えだ。)(カフカは貴方を理解し得ないし、貴方もカフカのことなんて分からない。)(彼は絶対貴方に寄り添うことは無いし、貴方だって、彼の傍にはいられない。)「……君とはつくづく、会話が通じないな。」(ハイテンションなままに、貴方はカフカの首元へと触れる。……触れたのならば気付くはず。)(───────柔らかすぎる。)(例えるなら熟すどころか腐りきった桃のように、指を強く押せばそれは大きく凹む。本当にそのまま、握り潰せてしまいそうな程に柔らかい。)「人間は特別なことを渇望し、それと同じほど平凡にも憧れる。……ぼくには分からないね。」(決して乱れることの無い完璧。それこそがカフカの向かう先であり、今立つ場所でもある。)(果たしてそれは優しさであろうか。単なる無関心ではないだろうか。) (1/15 23:35:52)
木靴下@カフカ > (カフカの細い瞳に感情はなく、温度は宿らない。冷たい肌も人らしくない髪の繊維も、肌の質感も、骨の形状も。……人型ではあるものの、やはりそこにいるのは人外であると強く強く訴えかけてくる。)「愛なんてものは、押し付けだ。君が何よりの証拠だろうに。」(結局は独りよがりだ。汲み取ってくれるかは相手次第。)(首筋に触れられようとも、その顔はひとつも動きはしない。)(君はこんなにも、〝愉しそう〟なのにね。) (1/15 23:35:54)
風鈴@レオ > 「押し付けだとしても愛がなきゃ成り立ちやせぬ。あんさんがいくら無関心でいたとして、"会話"してる時点で、それはエゴだとしても、成り立ってるでしょ」(会話が成り立たないと言われたって、君とは違うと言われたって愛があるならばなんだって許される。例え無関心であったとしても、愛している。ずっとずっと愛している。これは一方的な感情だ。意味のない信号だ。いつだってそう。レオは愛しているからこそ、愛してくれないことに嘆いて悲しんでなってくれないならとばかりに危害を与えてしまう。仮に愛してくれたとしてもその人のものが欲しくなってまた危害を与えてしまう。今でも柔らかすぎる肌を触って嬉しそうに目を細めているのだから救いようがない。貴方が辞めろとか言ったところでやめたりもしない。能力が発動しても「それも照れ隠し?可愛い!」なんてぶっ飛んだ発言をする。貴方が離れない限り触ることをやめはしないだろう) (1/15 23:45:39)
木靴下@カフカ > (刷り込み─────というものがある。)(これは、生物の学習形態のひとつであり、鳥が産まれて始めて見たものを親と認識するものが挙げられる。)(であれば、カフカは果たして最初に、何を親と感じたのか。)「──────知る事と、理解する事は違う。」「理解する事と、経験する事は違う。」(カフカは貴方に触れられている喉をくるると鳴らす。果たしてそれは縄張りの主張かしら。はたまた求愛行動かしら。それとも、〝住処を見つけた合図〟かしら。)(細められたビー玉の瞳は相変わらず貴方を見上げて、捉えている。)(……その眼球が口内の奥にしまい込まれたカフカには何が親なのか見ることは出来なかった。)(その変わり、その柔らかい肌で確かに感じたのは。)「────人を殺す奴は、人に殺される覚悟がある奴だよなぁ。」(───────────能力《過負荷》、発動。)(彼の能力は全ての生命機械物体、あらゆるものに例外なく極度の過負荷を与えるものである。)(彼に接触している貴方はもれなく彼の間合いだ。)(今すぐに手を離したら、もしかしたら間に合うかもね。) (1/16 16:57:30)
木靴下@カフカ > 「お生憎様。ぼくは君の言う愛なんぞ理解できないのさ。」(彼が刷り込みによって認識した〝親(愛)〟とは。)「──────産まれた時から、死ねと思われてきた身だからね。」(───────────【殺意】だ。)(不幸があるからこそ、幸福が訪れる。規則があるから自由を感じる。)(死があるからこそ、生は温もりを帯びるのだ。)(もし貴方がカフカの能力発動を察して避けたのなら、カフカは貴方に触れる為にその顔をぐいっと貴方に近付けるだろう。)(もし貴方がカフカの能力を受け入れるのなら、次はカフカが貴方の首に手をかけるだろう。そして、それができるのなら、そのまま貴方を押し倒し、その上に跨ることだろう。)「ぼくは、愛なんて甘ったるい言葉で欺かれるのは嫌なのさ。」(自分の感覚や価値観の押し付け、重々しく煩わしい鎖のような感情を《愛》と名付け、綺麗に飾るなんて溜まったものじゃない。) (1/16 16:57:41)
木靴下@カフカ > 「君は欠けたところを満たしたい。ならそれは、『空腹』なだけだ。」「それは愛じゃなくて、『食い物』だね。…だから与えられないと空かした腹が虚しくて苛立つ。」(空腹は辛いでしょう。お腹がすいたらイライラするでしょう。だから貴方は執拗に他人を追い求めるんでしょう。…貴方の愛は《飢え》と同じね。)「満たされてない奴が、他人を満たせるわけが無い。愛を知らない奴が他人を愛せるわけなんてないんだよ。……わかるかい?」(─────────彼の口角がほんの少しだけ上がったような気がした。) (1/16 16:57:43)
風鈴@レオ > (くるるっと鳴らす喉が気持ちよくて好きだ。柔らかな触感は不思議なもので、今までに体験したことのないことは楽しい。何を考えているかもわからない眼差しで見続けていた貴方は突然こんなことを言い始めるの)『────人を殺す奴は、人に殺される覚悟がある奴だよなぁ』(一気に体は気だるさを訴えていく。ただ触っていただけなのに10キロマラソンをさせられたかのようだ。それでもレオは離そうとしなかった。赤ちゃんがお母さんから離れるのを嫌がるかのように。愛なんぞ理解はできないのさという貴方はそっと首に手をかけて自分を押し倒すの。全てがスローモーションに見えて、ドサリと落ちた場所から草の青臭い匂いが漂っている。ラブストーリーならばここから恋愛に発展していくのだけれども) (1/16 17:23:25)
風鈴@レオ > 『ぼくは、愛なんて甘ったるい言葉で欺かれるのは嫌なのさ』『君は欠けたところを満たしたい。ならそれは、『空腹』なだけだ』『それは愛じゃなくて、『食い物』だね。…だから与えられないと空かした腹が虚しくて苛立つ』(肺の中に溜まっている酸素が抜けていく。静脈を抑えられているせいか、脳みそがSOSを出して麻痺していく。酸素を求めてか口が開けばよだれが垂れて、コヒュ……と喉を鳴らして酸素を欲しがれば、生理現象で涙が出てくる。とろりと溶け出していく意識は苦しさを紛らわす為か脳内麻薬をどぴゅどぴゅと溢れ出させていく。限界に達しそうな身体に貴方はトドメを刺すように呟いた)『満たされてない奴が、他人を満たせるわけが無い。愛を知らない奴が他人を愛せるわけなんてないんだよ。……わかるかい?』「……イヒッ、イヒッヒッヒッヒッヒッ!!!」(脳みそがイカれたのか、ゲラゲラと笑い始める。青の貴方に似合いない緑は楽しげに歪めば) (1/16 17:23:39)
風鈴@レオ > 「これが、最後だとしたらあっしってばなんて"幸せ者"なんでしょ。だって、貴方に見守られながら死ねるなんて、"天国"じゃないどすかっ!イヒッ……やばい。興奮してきた」(そうだ。自分は満たされることのない存在だ。満たしたいから必死にかき集めたって、器に穴が開いていたんじゃ其処から抜け落ちてしまう。愛を注ぎたくても空っぽならば何一つあげることはできない。それでも愛を求め続ける。あげたつもりになる。DNAに刻まれた"恋"という名のウィルスは夢の中だって顔を覗かせる。滾る身体に熱がこもっていくのは冷めた貴方のせい。だけどきっと責任は取ってくれないのだろう。分かっているにも関わらず身体は貴方を求めて仕方がない。愛だなんて存在はまやかしかもしれないけれど、それでも貴方を"愛している") (1/16 17:23:48)
木靴下@カフカ > 「…………君なら、そうだろうと思った。」(安心したよ。…予想通りで。)(抵抗されることも配慮に入れて、次なる手も考慮していたが、カフカの伸ばした手はすんなり貴方の首に届いた。)(カフカは貴方の前で初めて上機嫌だと言わんばかりに尻尾を揺らす。)(何かを殺す時、大抵人は生に縋る。だから、毎度毎度、抵抗されて【面倒】ったらありゃしなかった。)(貴方はそうじゃなかった。だから、カフカにとっちゃあ多少《好意的》だ。…良かったね。)「そうだね。せっかく〝シアワセ〟なら、」「────────このまま終わってしまおうか。」(ぎゅう───────っ。)(貴方の首を絞める力が更に強まる。抵抗もないのなら、貴方はもう呼吸困難ではなく、できなくなるだろう。) (1/16 17:55:11)
木靴下@カフカ > (それは果たして後でどのような言い訳を作るのだろう。後々支部の危険になりえそうだったから排除した?それとも、単なる好奇心で殺害した?腹が立って、嫌だったから?生きているのが可愛そうだったから?)(いやいや、きっと、彼ならば。)「──────受け入れるものは、『食い物』にされるだけだよ。」(【自分が居きる為。】)(その為なら、他者でさえ平気な顔で蹴り落とす。落ち行く弱者に目もくれず、高みを目指して三千里。)(完璧であるが故に不変であり、強者である故に孤独。…だが、それでいい。)(居きるだけなら、他人は必要ない。)(貴方の言う通り、カフカは貴方が死んだって、きっと抱えちゃくれないだろう。)(貴方の愛に縛られて大人しくしているほど、彼は優しくないんだから。) (1/16 17:55:13)
風鈴@レオ > 「ーーーーー」(さらに首が締まっていけば呼吸すらままならくなり、おしゃべりだった口は無音を放っている。空気を欲している。生存本能が死んでしまうとサイレンを鳴らし続けているのに、そっと自分の手を貴方の手に添えるだけでニヤリと笑い続けていた。ポキン……。酸素を求めるよりも先にへし折れたのは首の骨。グダァ……と力なく地面へと落ちていき、呼吸すらしていないようにも思える。貴方は今日も生きれた。貴方は今日も生きている。レオの屍を踏み躙って生きていけるのだ。優しくない貴方を最後まで愛そうとした彼は無事にしんだ……だって普通ならば、首がへし折れた時点で生きていられるわけがないからだ。冷たくなっていく身体。だんだんと虚ろになっていく目。だけど貴方は振り返ることはないのだろう) (1/16 18:05:48)
木靴下@カフカ > (────────────死んだ。)(死んだかしら?)(死んだでしょうか?)(案外小枝のように簡単に折れてしまった貴方の首を眺めて、得意な【目利き】や【医学】、【感覚過敏】で貴方が本当に死んだのか何度も確認してみる。)(ぐったりと力なく地面に横たわった貴方を見て、彼は満足そうに〝微笑んだ〟。)(もっとも、世間一般が浮かべるようなふんわりと柔らかい、優しい微笑みなんかではなかった。哀れむような瞳に嘲笑うような口角の上がり、歪んだ眉に色の無い瞳孔。)(──────愉快で笑っているのか、不快で笑っているのか、哀れんでいるのか蔑んでいるのか。)(……そんな感情でさえ、彼から読み取ることは出来なかった。) (1/16 19:19:01)
木靴下@カフカ > 「………………あぁ、しまった。」「……【首を絞めるんじゃなくて切り落とせばよかった。】」(─────────アントワーヌ・ラヴォアジエはギロチンにかけられる際、その後の意識があるのかどうか実験する為に周囲の人間に「可能な限り瞬きを続ける」と言って、実際に、首を落とされた後瞬きをした、という話がある。)(死んだのか生きているのか分からない狭間なら、【天国】なんてものが本当に感じとれるのか聞いてみたかった。)(そんなものは最早、後の祭り。死んでしまったのなら仕方ない。)(カフカは貴方の上に跨ったまま、その石膏のような唇を少しだけ動かして貴方に噛み付こうとして (1/16 19:19:19)
木靴下@カフカ > ─────────、そのまま、止まった。)(受け入れるものは、食い物にされるだけ。ならばこのまま食われても何も言えないだろうに。)(────────【危機察知】かしら。)(貴方を食らうことに何かしら抵抗を覚えたのでしょう。…彼は貴方の上から退くと、貴方を引き摺って植物棟の出入口へと向かう。)(〝特異点の行動は全ての研究員の観察対象である。プライベートは一切無いと思う事。〟)(ならばこの様子だって見られていたとも言えよう。それでもカフカは疑いたければ疑えと言うのだろう。)(───────彼にとっちゃあ、人の信用なんて邪魔臭くってしょうがないのだから。) (1/16 19:19:28)
木靴下@カフカ > 「さて、と。とりあえずは、《一歩前進》かなぁ……。」 (1/16 19:19:37)
木靴下@カフカ > (見上げた植物棟のガラス越しには雨が降っていた。……貴方がいなくなって、空が泣いてるのかも。)(なんて、そんなに世界は優しいものでもないだろう。)〆 (1/16 19:19:39)
翠緑@ジェード > アルマデル研究員男子寮、廊下。彼は片手に白い紙袋を持ち、もう片方の手に乗った端末を耳に当てていた。「もしもし〜、姫〜?オレちゃんさぁ、今からカカシちゃんの所行くんだけどさ〜?そうそう!薬の子!!だから、ご飯は外食でも.......うぅ、オレちゃんまだ無駄遣いって程はしてないよ...!?...分かった。わかったよ〜、ちゃんと節制するからね!!今日だけ!!......ありがとうッ!!!やっぱり、世界一可愛い姫は優しいなぁッ!!いや、本当に。まじでまじで!!...うん。じゃあまた後で。」だなんて、周りに人がいれば白々しい目を向けられていたに違いないような声量が廊下に響かせて、花火のような通話を彼は終了した。端末を、内ポケットにしまい込んで、もう一度紙袋の取っ手を握り直した。顔をあげた先にあったのは、先程、電話の相手にも告げた男の部屋。八百万 助六の部屋であった。コン、コンコン、と軽快な音。 (1/15 16:13:46)
翠緑@ジェード > 浅い息のままに「カカシちゃぁん!!オレちゃんだぁよ。ジェーンだよ。邪魔するよ〜♪」なんて軽薄に言いながら扉を開けて、中へと押し入った。彼は今日も派手すぎるくらいの服装と日差しがある訳でもないのにしっかりとかけられたサングラス。季節感だとか、空気感の狂った服装だった。 (1/15 16:13:54)
外@八百万 助六 > (時刻は夕方辺りだったか。彼岸と今世の今際より、混ざり合えば朱色になる。黄昏時ってのはいつだって寂れているもんで、彼の部屋も例外なく攻撃的な西日が窓から差し込んでは、寒天のように死角に切り取られているのだった。掛けられた干してある植物、たくさんの瓶、そして入るのは薬膳の材料。擂鉢注射器まな板包丁古い文献……それが備わった、アルマデルと言うには少しばかり『ハイカラ』な室内にて、彼は一体〝 机に向かって何をしていた〟のか。突如、響き渡るノック音にビクゥッ!と大袈裟なぐらい肩を震わせたことなんて知らずに、貴方はギラギラと眩しいお日様のような声色で、扉越しに話しかけた。)『カカシちゃぁん!!オレちゃんだぁよ。ジェーンだよ。邪魔するよ〜♪』「…………ッ゛ッ………え゛、?!?!あ゛ッ、あ、ああああ兄貴ッ?!?!?」「い、いいいいいいやッ?!?!いやいやいやいや、ちィーーーーッッと待ってくンなァッ!!!今ッッ!!!今でやすンでッッ!!!!!!ね゛ッ!!!!」 (1/15 16:42:47)
外@八百万 助六 > (聞きなれた声色にほんの少しの安堵、かと思えばコンマ数秒後にドアノブをひねろうとする音が聞こえたもんだから再び戦慄。彼はガタンッ!!!!と立ち上がったのならばあなたの方へ行こうと………)(ガラガラガラッ!!!!がっしゃーーんッ!!!!カラン、コロンッ……)「あ゛ッ!!!!あ゛ーーーーッ………!!!!!!」(しまった、躓きかけて、〝落とした 〟。彼は忙しなくガサガサと先程まで出して睨んでいた〝何か達 〟を雑に拾い集め、布をバサりとかける。)(〝 嗚゛呼、まずいまずいまずいッ、兄貴入ってきちまうッ!!!!でもまだ髪は結べてねェッッ……というか結ぶ暇なんてないありやすかッ……?!?!?!いやッ、でも兄貴の前だしこんなだらしねえ姿ッ…… 〟と葛藤している間にも……〝 カウントダウン〟は残り5秒を切っていた。)(あなたが入るまで残り【3秒】)「ッッ゛…………!!!」(【2秒】)「ッ゛………………………………」(口に紐を咥え、しゅるりと手馴れた手つきで髪を結う。) (1/15 16:43:02)
外@八百万 助六 > (【1秒】──────ッ……)(〝 ガタンッッ………………!!!〟)(扉は、開いた。)(開けたのは………………)「い、いやァ゛〜〜〜〜〜〜〜〜ッ!!!!ジェードの兄貴ィッ!!!!こんなとこで逢うなんざァ奇遇じゃねィかィ、えェッ?????」(〝 スケロク〟だった。少しばかり息は上がっちゃいるが顔向けするにゃあ問題ない。にひぃーーッ、といかにも〝 下っ端そう〟な、しかしどことなく嬉しそうな笑みを見せた彼は、貴方に問いかけることでしょう。)「兄貴も人がわりィやッ!事前に言ってくれりゃあアタシからそちらに出向いたッてェのにィ…………」「…………………………して、今日はどのようなご要件でィ………………??」 (1/15 16:43:08)
翠緑@ジェード > 『い、いやァ゛〜〜〜〜〜〜〜〜ッ!!!!ジェードの兄貴ィッ!!!!こんなとこで逢うなんざァ奇遇じゃねィかィ、えェッ?????』「えぇ〜?オレちゃんは、カカシちゃんに会いに来たのに、〝奇遇〟は違うじゃあん。偶然じゃないよ。オレちゃんが会いたかっただけだよ〜。カカシちゃんってほら、ポメラニ...あぁ。知らないんだっけ?ほら...子犬〜...みたいな感じじゃん?可愛いんだよねぇ。」彼は自分が開けようとした扉が、コンマ数秒だか、それとも最も小さいか、それくらいの時間差で開けらたことを脳裏で少々不思議がりながらも片手に持った紙袋をスケロクに差し出した。 (1/15 17:14:15)
翠緑@ジェード > 『兄貴も人がわりィやッ!事前に言ってくれりゃあアタシからそちらに出向いたッてェのにィ…………』「いやー。それはごめん。でも、オレちゃんさ、カカシちゃんの連絡先知らなくってさぁ...。まま、カカシちゃんが忙しいなら今日は要件だけ伝えて帰るよ。あと、ほら。これ。中身は石鹸だし、高いもんじゃないから全然使ってくれて構わないよ。」だなんて言いながら。実際、彼の渡した紙袋に書かれていた銀色の筆記体は、世間ではそこそこに話題を呼んでいる石鹸屋であった。ただ。その石鹸は、普通の石鹸とは少々に異なっていた。青紫色の透き通るような中に緑やら、白やらの不規則な線や形が立体的に埋まっているように見える。宝石と言われれば、見識のない人間にとっては信じれてしまいそうなものであった。それ透明のプラスチック製の箱の中で白い紙が敷いてある台座の中に嵌るようにして鎮座していた。だが、石鹸であるが故か微弱な光を跳ね返すことしかなく、高貴さという面では劣等であった。 (1/15 17:14:32)
翠緑@ジェード > 『…………………………して、今日はどのようなご要件でィ………………??』「あー...。そうだね。さっさと言っちゃおうか。」一息。彼はたった一息だけ。言葉を切る。たった一息。だが、その一息の時間が、脳裏に爪痕を残すように際立った。いつもいつも、仕切りに火事時の鐘のようなけたたましさを纏う彼が、僅かにでも黙る。その真剣さと、滅多に見せぬ静かさが嫌なくらい彼の印象を暗くした。「助六。〝目を悪くする薬〟ってのは。...お前にゃあ、難しい話かい?」それだけ静かに言ってから、彼はサングラスを鼻の先の方に僅かにズラしながら、その人間にしては綺麗すぎるくらいに澄んだ青い青い瞳を覗かせた。 (1/15 17:14:45)
外@八百万 助六 > 「あーーーーッ、へへ……それもそうか。偶然でここに来るなんざァありゃせンよねェ………………──────ッてェッ………………いやいやいやいやァ、あたしとて、現世にきて間もない新人じゃあねェ、〝 ぽめらにあん〟ぐらい知ってますともォッ!ほらあれだろゥ?!あのォォ、ほら!〝 狸〟みてェなさァッ!」「…………………………………え゛ッ。アタシあれに似てるんでィッ?!?!」(そらそうだ。偶然なんてあるわけが無い。互いにおしゃべり。話題は季節より先に映ろうように。後に続く言葉は〝 とある犬〟。彼はその単語を聞けばシッシッシッ……と得意げに笑みを浮かべ、〝ポメラニアン 〟なるものの特徴を上げるに違いない、……が。あらあらそんなに似てるかしら、とよくよく考えれば当てはまる特徴がないことにクエスチョンをうかべたのは言うまでもないだろう。言葉の一つ一つに感化されるよう、表情は10面相のようにコロコロ変わること変わること。) (1/15 17:49:09)
外@八百万 助六 > (カカシと呼ばれたり子犬と呼ばれたり、動物に例えるならば自らはずる賢い狐、或いは鼬との評判じゃあないか。まさかあんな愛らしいものに例えられるとは夢にも思わず、そしてきっと〝 何故なのか〟と問いかけたところで〝カカシ 〟=〝 スケアクロウ 〟と同様に、理解は出来ないだろうから。だから、〝まァいいや 〟と流すことにするンだろうけれど。)(にしても〝 人が悪い〟とはよく言ったものだ。だってほら。)『オレちゃんさ、カカシちゃんの連絡先知らなくってさぁ...。』(なんだもの。確かに自身は貴方と連絡先を交換しちゃいない。しかし大した弊害でもないだろうと、何故ならここで今日は出逢えた。貴方はそのまま流したのならば、紙袋をこちらに差し出し1つ、2つ。) (1/15 17:49:19)
外@八百万 助六 > 『まま、カカシちゃんが忙しいなら今日は要件だけ伝えて帰るよ。あと、ほら。これ。中身は石鹸だし、高いもんじゃないから全然使ってくれて構わないよ。』「え゛ッ、えええ………………いやいやいやいやそンなわざわざ用意しねェでもッ……………………!!!!!お宅の〝 高くねェ〟は信用ならねンだからさァァァッ……………………それにこいつァアタシにゃ勿体ねェッてェ…………」(流石は守銭奴、勘は鋭い。見るからに〝 いかにも〟なそれに、〝 ひっ……〟なんて声を漏らしたのならば、割ってはいけないと怯むようにそーーーーッと、見事な美術品のようなものを紙袋に戻すのだ。そしてその紙袋を手に下げた後、あなたの本題が切り出されることを感知した彼は、視線を上げるに違いない。)(ピリ、と僅かに温度の下がった空気。きっと貴方に似合わず〝真面目 〟な話。一体何かしら、と。予測する前に切り出されるは……)『助六。』「…………………………へぇ、どうしやした。」(それは。)『──────〝目を悪くする薬〟ってのは。...お前にゃあ、難しい話かい?』 (1/15 17:49:34)
外@八百万 助六 > 「…………、…………………」 (1/15 17:49:41)
外@八百万 助六 > (〝聞きなれた、あまりにも聞き慣れすぎた3文字 〟を含む、依頼だった。)(……貴方に引けを取らない饒舌な彼を、黙らせるには〝十分すぎる 〟内容だ。)(数秒後か、或いは、〝 間もなく〟か。)「…………………………………………い、いィやァ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜………………」「へへ、…………………………兄貴ィ、そういうことでしたらアタシ、〝良い医者 〟を知ってんだ。こう見えて顔が広くってェ…………なんなら〝 あるまでる内〟で〝 その分野に詳しい方〟にでも声をかけときやしょうかッ?」(彼は、にへらぁ〜〜〜…………………………と笑みを浮かべ、困ったように避けた後、剽軽に人差し指を立て、ある提案を持ちかけた。)「それと、そう!この石鹸。やっぱしあたしにゃ似合わねェッて、………………お宅、仲良いお嬢ちゃんが居たろ。……こういうのはァ、女のコは喜ぶんじゃあねィかなァ………………あーーー!いや!アタシがこれ、気に食わなかったとかじゃあなくッ………………」 (1/15 17:49:51)
外@八百万 助六 > (そして、あなたには先程貰った石鹸を、きっと返すに違いない。貴方の手を取り、ぎゅ、と握らせるように、半ば無理やりね。)「というより、そォだな!いつがいいですゥ?ほらァッ!!アタシが連絡取っとくンで、腕利きを揃えておきやしょう。お代は結構ォッ!なんせ相手は兄貴だからなァッ!」(貴方に返答の隙は作らせないぞ、と言わんばかりに。)「あッ、来週の金曜とかどうよォ?そしたら彼奴だって──────…………」(彼は、勝手に、話を進めようとするでしょう。あんまりにも綺麗なその青色から、目線を合わせないように。) (1/15 17:50:00)
翠緑@ジェード > 『あッ、来週の金曜とかどうよォ?』彼は、そんな態度の六助を真顔で見つめながら『そしたら彼奴だって──────…………』そっとその口元に人差し指を押し付けて黙らせにかかった。「それで。どうなんだ。俺はてめぇ以外にゃ、頼む気もないがな...。ま、お前さんが無理ならそれでも構わんさ。俺は、六助。お前がな。〝可能か、どうかの話〟をしてんのさ。」彼は紙袋を受け取るがそれを押し返すこともなく、また、どこかに放るでもなく。ただ、持ったままに。「それよりも、おめぇ。こりゃあねぇよ。いいか。土産だとか、贈り物ってのはな。てめぇが気に入ってるのに、拒否していいもんなんかじゃねぇよ。...何が言いたいのか知らんけどよぉ...。」と。眉を顰めて言うのだった。 (1/15 18:22:11)
翠緑@ジェード > 彼は激高はしない。だが、笑いもしなかった。暴力や暴言も吐かない。脅しもしない。ただ、ただ。「悲しいよ。俺は残念だ。お前さんのことだから、どうせ安いので済ましてんだろうと思って、お前さんが返せる範囲の値段で、上等なのをこしらえたってのに...。〝気に食わなかったわけじゃない〟?んな事言われたって返品くらって置いてそう思わない訳にはいかねぇだろうが。」悲しそうに。困ったように。...奥歯で今にでも出そうな青い青い凍えるようなため息を押し殺したのだ。「俺はお前さんのことは好きだ。でもよ、お前さんの今の態度が俺は心底、嫌いなんだよ。気に入らねぇなら気に入らねぇって言え。処分がめんどくせぇだとか、使いにくいってんでもいい。そんときゃ俺が持って帰るし、次にやつはそれなりに考える。」底冷えするような声だった。きっと、彼のこのような声を聞いたものをは多くない。もはや居ないと言ってもいいかもしれない。普段の軽く暖かい彼の中に潜むのは冬の夜のようなどこまでも冷たく、痛く、そして立ちどころの無い雪のような重い雰囲気だった。 (1/15 18:22:23)
外@八百万 助六 > 「あいつもきっと、兄貴と仲良く────── ん゛ッ、………………」『それで。どうなんだ。』(ピタリ。)(瞬間、止められた。薄い言の葉の先は、紡がれなかった。)「……………………、…………、……ぁ、にき………………」『 俺はてめぇ以外にゃ、頼む気もないがな...。ま、お前さんが無理ならそれでも構わんさ。俺は、六助。お前がな。〝可能か、どうかの話〟をしてんのさ。』(彼は、弱々しく名前を呼んだ後、きっとあなたの言葉が来る。その言葉には先程のギラついた太陽なんてのはどこにも無くて、寧ろ〝温度なんて最初から無かったかのよう 〟だ。〝 カカシちゃん〟じゃない。〝 名前〟で呼ばれる緊張感に、彼は生唾を飲み、瞳孔を揺らす。) (1/15 19:02:24)
外@八百万 助六 > 『それよりも、おめぇ。こりゃあねぇよ。いいか。土産だとか、贈り物ってのはな。てめぇが気に入ってるのに、拒否していいもんなんかじゃねぇよ。...何が言いたいのか知らんけどよぉ...。』(嗚呼。)『悲しいよ。俺は残念だ。お前さんのことだから、どうせ安いので済ましてんだろうと思って、お前さんが返せる範囲の値段で、上等なのをこしらえたってのに...。〝気に食わなかったわけじゃない〟?んな事言われたって返品くらって置いてそう思わない訳にはいかねぇだろうが。』(不味い。)「ッ、……………………………………」(【怒らせた】……?)(いや、怒ってるんじゃあない。これは、きっと、きっと……)『俺はお前さんのことは好きだ。でもよ、お前さんの今の態度が俺は心底、嫌いなんだよ。気に入らねぇなら気に入らねぇって言え。処分がめんどくせぇだとか、使いにくいってんでもいい。そんときゃ俺が持って帰るし、次にやつはそれなりに──────』 (1/15 19:02:37)
外@八百万 助六 > 「違うッッッ…………………………!!!!!!!!!!!!!!!」(考えるより先に、言葉が出た。出た言葉は堰を切ったように、口からポロポロと溢れ出す。その顔、その声、その雰囲気。耐えかねたように、必死に、必死に首を横に振って。)「ち、ち、ちちちちちちちち違うッ!!違うよォ、兄貴ィッ………………違うんだよぉぉぉぉッ………………す、すすす凄く嬉しいさ、それこそ使うの、も、もったいないねェぐらいにはッ……………ぁ、あのな、あのな、…不快に思わせたッてンなら、嫌な思いさせたッてンなら謝るからさッ、……確かに、確かにさっきの態度はあンまりだッ…………ほ、ほんとすまねェッ、ことを、したと思ってるッ………………で、でででも、でもッ、……………………ほ、ほんとにそういうつもりじゃあ、なくてッ………………」(血の気が引いた。ドクドクドク、と心臓が早鐘を打って仕方がない。確かにそうだ。貴方は厚意で渡してくれた。なのに〝 他の人に〟だなんて失礼だったかもしれない。焦りからか先程からどもりっぱなし。じわりと滲む涙。手汗が【滲みて痛い】。) (1/15 19:02:51)
外@八百万 助六 > (そして)(何より恐れているのは。)「で、でも、でもなッ、……ぉ、おぉ、俺ッ、………………俺゛ェッ、……………………く、くく、薬作るの、すげえッ………………へ、へへへ、へ、下手で、ッ……ななな、何回やっても何回や゛っても、上手く、ッ゛上手く行かねェンだッ…………お、俺が作る、俺が作る薬はどれもポンコツで、直そう直そう思って、き、きき、期待に応えたくて、で、でででも、その度にて、手が震えてッ、『嗚呼、〝また 〟失敗したらどうしよう』ッて、おおお、思゛ッて゛ッ、………………」「あ、あああ、兄貴にまで、〝 嗚呼、やっぱり出来ねぇんだこいつは〟って、ぉ、おお、おもわれて、失望されたり、…………そそ、そそそんなことなくったって、薬、し、失敗して兄貴の具合、悪くさせちまったりとかしたら俺ァッ、俺ァッ…………」 (1/15 19:03:18)
外@八百万 助六 > (貴方を、〝 ガッカリ〟させることだ。貴方を、〝 傷つけること〟だ。貴方に〝もういい。頼んだのが馬鹿だった 〟と踵を返されることだ。彼は、手袋を脱いでボロボロの手のひらを見せる。見るに堪えない切り傷だらけ。ろくに手当てもしちゃいないのかぐじゅりと可能までして。病んでいるからじゃあない。これは彼が【術式血統】であるが故である。このキズの数だけ薬を作って〝 尚も失敗〟。)(〝信じてもらうのが彼等薬売りの根源 〟である。失敗は〝信用されちゃいない 〟現れだ。作れないということは、ほら。〝 分かるだろ〟。)(彼は、ハ、と我に戻る。そそくさと手袋をはめなおしたのならば、ぐしりと涙を拭って、俯きながら不器用に笑みを浮かべて口にした。)「…………ッ、だ、だから………………わりィけど、アタシがその石鹸断ったのは、返せるもンがないからってだけなンだ。すげえ、嬉しかった。ごめんな、………………ありがとなァ、兄貴ィ。」(嗚呼情けないな。動揺しちまって、要らないことまで言っちゃって。) (1/15 19:04:11)
翠緑@ジェード > 六助喋っている間。彼は一言も、喋りもせず、挙動も見せやしなかった。ただ、助六が、最後にみせた笑顔を。その不器用で、クシャクシャになってしまった顔を見た後に「...やっぱり、気に入らねぇなぁ...。」とだけ静かに呟いた。それから、息をたっぷりに、吸い込んで。吸い込んで...。吐いた。胸に溜まっていた感情を、喉を食い荒らしていた想いを吐き出して、空気だけを詰め込むために。「...やっぱり、お前は勘違いしてるさ...色々とな。............あぁ、なんで、どいつもこいつも...。」...だが。彼という人間はいかに冷徹になろうとも、静寂を装おうとも。彼の吹き飛んでしまった空気感なんて言う価値観が戻ってくる訳でもなかった。 (1/15 20:06:23)
翠緑@ジェード > 「俺はなぁッ!!!おめぇのようなのが、いっっっっっっっっっっっっっっっっっっち番に!!!気に食わねぇんだッ...!何が、〝 嗚呼、やっぱり出来ねぇんだこいつは〟だぁッ!?!?んなことを言うわけなんざねーだろッ!?!?何が〝返せるもンがない"だぁッ!?!?!んなもん俺はいらねぇよッ、てめぇが元気で暮らしてくれりゃあ俺のようなやつは満足なんだよッ!?!?好きなやつに、プレゼントして?それで見返り??んなダセェダセェことやってられるかッ!!!...出来ねぇことはあるだろうよ。俺も無責任に『お前ならできる。』なんてぇのは言わねぇよ。ただな、それを1人で抱えるのは、馬鹿ってやつだよ。お前が上手くなりてぇなら、俺はいくらだって応援してやる。金だって出してやる。時間だって空けてやるさ。俺なりにお前の力になってやるよ。でもよぉ...でもなぁ"ッ!言わなきゃ誰もわかんねぇんだよ...!俺はお前が失敗したからって、お前を見限ったりなんかしねぇ。俺はお前が成功したからって、無条件でお前を褒めたりもしねぇ。だが、お前のことを教えてくれなきゃ...俺は何も出来ねぇんだよ...!」 (1/15 20:07:07)
翠緑@ジェード > 彼は六助の腕を勢い良く、しかし乱暴にはならないように力を殺しながら握っては「とりあえず!!!!手当だ手当ッ!!...あとそのしみったれた顔も洗う!わかったなぁ"ッ!?」だなんて言いながら部屋に押し入ろうとするだろうか。 (1/15 20:07:18)
外@八百万 助六 > 『...やっぱり、気に入らねぇなぁ...。』「……………………ッ、…………」(彼は、その一言に口ごもった。指先、そして腹の底から冷えていくのが段々と伝わってくる。そうだよ、そうだよこんな、こんな情けないとこ見せられて、そりゃあ、…………)『...やっぱり、お前は勘違いしてるさ...色々とな。............あぁ、なんで、どいつもこいつも...』「ッ゛ッ………………へ、………へへへ、………へへへへへぇ、だ、だよなァ、そ、そうだよなァァァ……………………あ、兄貴、やっぱ今日のとこは…………………………」(冷や汗が止まらない。彼はヘラヘラと軽薄な笑みで誤魔化しつつ、もういい、大丈夫だ。本当に申し訳なかった、と言わんばかりに、貴方には帰ることを、促し──────、……)『俺はなぁッ!!!おめぇのようなのが、いっっっっっっっっっっっっっっっっっっち番に!!!気に食わねぇんだッ...!!!!!!』「ッ、………………ヒッ…………………………!!!!!!」 (1/15 20:48:28)
外@八百万 助六 > (否、【遅かった】。肩を竦めど小さく悲鳴をあげど、貴方の猛攻は止まらない。)『が、〝 嗚呼、やっぱり出来ねぇんだこいつは〟だぁッ!?!?んなことを言うわけなんざねーだろッ!?!?何が〝返せるもンがない"だぁッ!?!?!んなもん俺はいらねぇよッ、てめぇが元気で暮らしてくれりゃあ俺のようなやつは満足なんだよッ!?!?きなやつに、プレゼントして?それで見返り??んなダセェダセェことやってられるかッ!!!』「ッ…………で、でででででで、でも゛ッ、でも゛ォォォォッ………………………」(着火点は一体何か。恐らく言動態度行動の「全て」。「全て」だからこそ〝 分からない〟のだ。そもそも貴方がそんなにも怒鳴りつけているところを、こちとら初めて見るし、そしてその対象が自分ともなれば情けなくまた涙が目に溜まるのは言うまでもない。しかし、こちらも言い分はある。義理や温情は返したい。それが薬売り、そして〝妖怪 〟の性である。なのにこちとら劣等、何も返せないとなると申し訳ないどころか、〝 いても立っても居られない〟。) (1/15 20:48:42)
外@八百万 助六 > 『..……出来ねぇことはあるだろうよ。俺も無責任に『お前ならできる。』なんてぇのは言わねぇよ。ただな、それを1人で抱えるのは、馬鹿ってやつだよ。俺はいくらだって応援してやる。金だって出してやる。時間だって空けてやるさ。俺なりにお前の力になってやるよ。でもよぉ...でもなぁ"ッ!言わなきゃ誰もわかんねぇんだよ...!』「ッ、゛……………………」『──────お前のことを教えてくれなきゃ...俺は何も出来ねぇんだよ...!』(その言葉の数々は、一方的な不平不満、理不尽な言葉の暴力とは違った。確かにこちらのことを想って、〝叱ってくれている 〟。そりゃあそうだ。〝 言わなきゃ伝わらない〟。そんなの分かってる。分かっていても尚、〝 言えなかった〟。薄い言葉で塗り固めてヘラヘラと笑っていた方が楽。本音をぶちまけて真っ向から〝努力が足りない 〟と言われるのは、怖いじゃないか。) (1/15 20:48:51)
外@八百万 助六 > (クシャリと顔を歪め、鼻先を赤くさせ、ボロボロとわけも分からず涙が溢れて止まらない。貴方よりもきっと幾何年も生きているはずなのに、子供見たく〝う゛ぅぅぅ………… 〟だなんて声を漏らして、押し殺し、しゃくりを上げ始める。腕を掴まれりゃ抵抗はしなかった。いいや、出来なかった。ズカズカと中に入る貴方は彼に口にするんでしょう。)『とりあえず!!!!手当だ手当ッ!!...あとそのしみったれた顔も洗う!わかったなぁ"ッ!?』「ッ、う゛ぇぇぇぇぇ゛ッ゛……………………兄゛貴゛ぃぃ゛ぃ゛ぃ゛………………すま゛ね゛ぇぇぇッ…………俺ェ、俺ぇぇぇッ………………だぁ゛っで兄゛貴゛に嫌われたく゛ね゛えじゃね゛っすかぁぁぁぁぁあ゛ッ…………」 (1/15 20:49:04)
外@八百万 助六 > (ぐずっぐすともう本当に情けない。引っ張られながら入った部屋は、『薬草』『漢方』『書物』『擂鉢』『物品』の数々。机の上、布がズレた隙間からは、冒頭の〝なにか 〟がちらりと見え隠れしていた。)(それってのは、〝 血のにじむ数個の擂鉢〟。中身に混ぜられた約束は血の滲んだ傍から黒く濁り、じっくりと焦がしたような臭いがする。見るからに〝 失敗〟。部屋は薬学や彼の職業に関するものしかなく、敷布団と生活には必要最低限の家具。)(彼は口にした。)「…………あ゛んま部屋と顔、見やンでくだせェェッ、…………お、俺だって、ホントだったら兄貴の目ェ治してやりてェ゛けどさァァァッ………………」「い、いっつもサングラスつけてッ…………でも、光とか見るとそれでも細めやがるからッ、……可笑しいとは思っててぇぇぇぇ…………ッ゛……………」(お顔は見せないまま、掴まれちゃ居ない左腕で目元を覆う。こんなんじゃあ介護じゃないか。) (1/15 20:49:24)
翠緑@ジェード > 「あぁ"大丈夫だ。俺はお前が好きだ。俺はおめぇの不安なんかぜってぇに好いてやらねぇから。何回でも疑え、何回でも悩め。俺がその度におめぇのことを好いてるって言ってやるからよ。俺は俺の気に食わないことを絶対に認めてやらねぇよ。」彼は勢いよくそう言っては、部屋へと上がり込んだ。彼の手を引いて上がった部屋は彼にとっては痛々しいくらいに地味で、何もなく。そして寂しく感じた。「...よくもこんな寂しいところで...。...お前はすげぇよ。並のやつにこんな寂しいところで、そこまで熱心にできるやつなんていねぇよ。...たく。これからはちったぁ聞かせろよ。」彼は一旦、六助の手を離して部屋の辺りを探し回った。手当の道具はないかを探すつもりだったのだろ。当然彼は途中に目にする。あの痛ましい擂鉢を。しかし、彼は (1/15 21:30:47)
翠緑@ジェード > 「...なぁ〜。手当に使えるもんねぇの?」何も言わなかった。あえて触れなかった。いいや、そんなこと。彼がするわけがない。きっときっと。彼の中では六助がいつか話してくれると確信しているのだろう。それに、彼は気に入らないことを許さないが。取り返しのつかないことを怒る人間ではないのだ。「目は、俺が生きてるうちでいい。まずは自分を治せ。んで、その次に俺を治せ。待つことなんざ俺でもできる。」だなんて言いながら、彼は部屋の隅々を探し始めた。 (1/15 21:30:57)
外@八百万 助六 > 「ッ…………゛…………ッ゛………………」(〝 見られたくなかった〟。それが正直な感想である。じゃなけりゃ慌てて貴方が扉を開ける前に飛びつくようにノブを開けたりなんかしないでしょう。なのに貴方と来たらズカズカと中に入ってしまうんだもの。剽軽、軽薄、胡散臭く『疑うことを生業とするスケロク』のままで居たかった。けれど……)『何回でも疑え、何回でも悩め。俺がその度におめぇのことを好いてるって言ってやるからよ。俺は俺の気に食わないことを絶対に認めてやらねぇよ。』「も゛ォーーーーッ……!!!や゛めろよな゛んなんだよ男゛前かよ゛ォォォォォォッ…………………………俺が女じゃあなくて良かったな畜生ォォォッ………………」(卑怯じゃないか。それを言われれば。) (1/15 22:07:02)
外@八百万 助六 > (べそべそグズグズ。そら自分だって疑わずに人の言葉を信じたい。しかし性分は性分、どうせまた疑心暗鬼になるのは言うまでもないでしょう。己をここまで信用するような言葉を投げかける人間が今まで居たか。否、居たとしたってきっと己が〝 彼等を疑った〟。しゃくりをあげる貴方をよそに部屋を散策する貴方。部屋を探せど出てくるのは文献、材料、文献、材料……………………それとォ──────………………)『目は、俺が生きてるうちでいい。まずは自分を治せ。んで、その次に俺を治せ。待つことなんざ俺でもできる。』「………………分かりやした、分かりやしたから…………………………あ、あのあんまり部屋、ホント、見やンで欲しいンで、…………包帯とかならこっちの方に………………治療、じ、自分でやりますンで、…………な、何から何まですまねェ兄貴…………座っててくンなァ…………」 (1/15 22:07:10)
外@八百万 助六 > (彼は〝 待って待って待って〟って、貴方にそれ以上の散策をさせないように貴方の服を控えめに引っ張り、救急箱はこっち、と示すことでしょう。棚から取り出しことりと置き蓋を開く。それにゃあ手当てに充分なものばかり。そもそも手当てしたって血を出さなくちゃあ薬は作れない、だから手当するだけ……なんて言葉を紡げばまたあなたにどやされ兼ねない。赤く染った鼻先と少し腫れた目、ズビズビと鼻をすすりながら、手袋を外しつつ、問いかけた。)「…………兄貴はァァ…………なンで物事をそンな信用しきれるンです?」「……………………いや、〝 言い切れる〟ってェ言った方が正しいか。…………俺に薬を頼むのもそうだ。」「………………………………〝かもしれない 〟が、……………………兄貴にゃねェように見えて。その、………………」 (1/15 22:07:13)
翠緑@ジェード > 『も゛ォーーーーッ……!!!や゛めろよな゛んなんだよ男゛前かよ゛ォォォォォォッ…………………………俺が女じゃあなくて良かったな畜生ォォォッ………………』「そりゃあ、こちとら男前になるために日々やる事やってるからな。...ま。助六と同じように努力してるって訳だ。」だなんて軽口を叩きながらも部屋を探していたが、どうもこちらではなかったらしい。六助の方が救急箱を先に持ってきていた。その上に、『じ、自分でやりますンで、…………な、何から何まですまねェ兄貴…………座っててくンなァ…………』なんて言うものだからここは大人しく促されるままに座った。薬売りと自分。どちらが手当が上手いかは語るまでもない。だがしかし、自分の手を手当するのは一般で考えれば他人にするよりもはるかに難しい。そのために彼は六助が手当するのを見つめながら、話を続けることにした。『…………兄貴はァァ…………なンで物事をそンな信用しきれるンです?』意外なことに話を先に持ちかけたのはどうやら六助らしかった。 (1/15 22:35:54)
翠緑@ジェード > 『…………………いや、〝 言い切れる〟ってェ言った方が正しいか。…………俺に薬を頼むのもそうだ。』『………………………………〝かもしれない 〟が、……………………兄貴にゃねェように見えて。その、………………』だなんて。彼自身は自分のことをこの空間で尋ねられるだなんて思っていなかったものだから少しだけ狼狽した。だが、それも顔にはでなかったし、あくまでも聞いてきたことだけで内容には困らせられなかった。「そうは言ってもな。...人なんてのは、いつか死し。それは今日かも明日かもしれない。もしかしたら、馬鹿みたいに長生きするかもしれない。だからせめて、人くらいは信じたって悪くは無いだろう?それに俺は、俺の選択で良いことがあっても悪いことがあっても後悔なんか微塵もねぇよ。俺が出来ねぇことは、誰かができることだし、俺が出来ることは誰かが出来ねぇことなんだ。同じできるでも、人ってのはひとつのことだけじゃない。できること、できないこと。それの重ね合わせが人だと思ってる。」 (1/15 22:36:09)
翠緑@ジェード > 一息だけ。たった一息だけ、また。時間を置いて。空気を切って。彼の雰囲気が切り替わる。気がつけばそっと彼は六助の痛みきった手を自分の手でいたわるように包んでいた。そして、「だから。だから。貴方も、自分の出来ることを見つけて欲しい。できるようになりたいことを是非叶えて欲しい。そして、そこに劣等感を覚えても、他の人への心だけは閉ざさないで欲しい。そうすればきっと、貴方の人生は良くなりますか...あぁ。間違えた間違えた。良くなると思うから、な。」だなんて。あの怒涛の嵐のような表情も凍てつく氷のような表情も、ギラギラと照りつけるような太陽の表情もなく。静かに振る、天気の雨のような柔らかい笑みを浮かべながら言った。 (1/15 22:36:19)
外@八百万 助六 > 「……………………………、…………」(彼はあなたの話を黙って聞いていた。手袋を外せばじわりとまだ傷が固まりきっていないものだらけ。最初は指先からだった。〝 い゛ッッッ……?!?!?!〟と、ちょこっと切っただけで身体を跳ねさせてたっけ。)(トントン、カタン、……消毒液を取り出して。)『人なんてのは、いつか死し。それは今日かも明日かもしれない。もしかしたら、馬鹿みたいに長生きするかもしれない。だからせめて、人くらいは信じたって悪くは無いだろう?それに俺は、俺の選択で良いことがあっても悪いことがあっても後悔なんか微塵もねぇよ。』(新緑のような貴方の声は、いつの間にか図書館にでもいるみたいに。色々なことを教えてくれていた気がする。そうさ、人も妖怪もいつか消える。その〝 いつか〟が〝 今〟かもしれないし、ずっと先のことかもしれない。彼は目を伏せ、消毒液の蓋を開けた。)『だからせめて、人くらいは信じたって悪くは無いだろう?』 (1/15 23:08:16)
外@八百万 助六 > (……どうだろうか。信じるのは怖いじゃないか。信じた矢先で何が起こるか分からない。皮肉にも信じて貰えなくちゃあ妖怪としての存在価値はどこを探したってありやしないのに、愚かしくも人を信用しないのは彼の性分。貴方は続けた。)『それに俺は、俺の選択で良いことがあっても悪いことがあっても後悔なんか微塵もねぇよ。』『俺が出来ねぇことは、誰かができることだし、俺が出来ることは誰かが出来ねぇことなんだ。同じできるでも、人ってのはひとつのことだけじゃない。できること、できないこと。それの重ね合わせが人だと思ってる。』(〝 己の後悔のない選択を選び抜き、前に進め〟そんな風に言われている気がした。『最善』と『最良』。それは世界ではなく、他者ではなく、『己にとっての』であるがこそなのだと。そして、人には短所が当然ある。その短所を誰かが補って、自らの長所は誰かの短所を補うものなのだと。故に『人』。『支え合う』とはよく言ったもんだ。)「ッ゛…………………………」 (1/15 23:08:36)
外@八百万 助六 > (とぷり、……消毒液を傷口に掛ける。ろくに手当てもしてこなかった仇でしょう。滲みて酷く痛くって、ビクッッ、と肩を竦めては、震える手先と共に声を押し殺す。きっとあなたの言葉や、お話を聞いている時じゃあなけりゃ、今頃1人、バカでかい声で騒いでた。だって誰も見ちゃいないから。観客がいない演劇なんて存在しない。だからこそ部屋の中で髪を降ろすし勉強をする。彼はさっさと包帯を巻いちまおうと、器用貧乏らしく、しかしどこか少し雑に、包帯を巻いていって、……それで。)(……少しの間、静寂。包帯を巻く、衣擦れの音がする。伏せた瞳、傾いた西日。薄暗い部屋。2人。)(巻き終わったと同時に、貴方がこちらの手を取った。生きているとはあまり感じさせない、冷えきった手を、大きくゴツゴツした男らしい手が包み込むよう。僅かに目を見開いた彼は、貴方に目を向けた。) (1/15 23:08:45)
外@八百万 助六 > 『だから。だから。貴方も、自分の出来ることを見つけて欲しい。できるようになりたいことを是非叶えて欲しい。そして、そこに劣等感を覚えても、他の人への心だけは閉ざさないで欲しい。そうすればきっと、貴方の人生は良くなりますか...あぁ。間違えた間違えた。良くなると思うから、な。』「………………………………なァ、兄貴ィ。」(漸く、ようやく口を開く彼は、手を取られたまま小さく。)「……………………………………俺ァ…………そのゥ、………………何になりてェッて、明白な目標を掲げんのはまだ怖いさ。〝そうならなくちゃ 〟……プレッシャー感じて、また〝 失敗〟したらって。…………誰も信じちゃいねえ、望まれねえ毒しか作れねェ薬売りなんざァ笑いもン。」「……………………でも、そんな、……………………そんな俺がァ、………………言うのも、難なんだけどよゥ………………」 (1/15 23:08:53)
外@八百万 助六 > 「……………………………………、……兄貴すげえかっこいいし、正直憧れるがァ………………兄貴も〝 そう在らなくちゃあいけねェ〟なんてこと、なくて、………………その、だから、なンて言えば、いいかなァ………………」「生い立ちとか、なんも分かりゃしねェけど、そっちが………今のが、今の、…………瞬間のが、…〝 本当の兄貴〟なら、……………………俺ァ……………………」(彼は、話している最中逸らしていた目を、貴方に向けた。)「………………………………ぃ、…………いい、…………いつか、……その、……腹割って、………………〝弱み見せて欲しい 〟とかじゃなくてよゥ、…………素の、……兄貴というか、……………………」「…………──────お、俺。気ィ遣う必要ないぐらいつ、強くなるん、で。」 (1/15 23:09:02)
外@八百万 助六 > 「目、………………も、…………兄貴が信じてくれンなら、…………今は、難しいけどよゥ、ぜ、ぜってェ……どうにか、するからさ。」(締まらない、纏まらない、何が言いたいか、きっとあなたには伝わりにくいかもしれない。本当は握り返したいのに、痛いからか、それとも勇気がないからか、握ってるのかなんなのか分からないぐらい、微弱で淡い力を込めて、また青目から逸らす。むず痒い、なれない。あなたの目前にいるのはただ情けなく、止まりかけた涙で赤く濡れた小さな妖怪の姿でしょう。) (1/15 23:09:05)
翠緑@ジェード > 『………………………………ぃ、…………いい、…………いつか、……その、……腹割って、………………〝弱み見せて欲しい 〟とかじゃなくてよゥ、…………素の、……兄貴というか、……………………』『…………──────お、俺。気ィ遣う必要ないぐらいつ、強くなるん、で。』『目、………………も、…………兄貴が信じてくれンなら、…………今は、難しいけどよゥ、ぜ、ぜってェ……どうにか、するからさ。』彼は少しだけその色濃いサングラスの奥で、目を丸くした。だが同時に、またふっと弛緩したような笑みを見せては、「待ってます。...................なんてね。オレちゃんにもオレちゃんなりの譲れないもんがあるからねー...。カカシちゃんの頑張り次第かな!!」一瞬のまた、あの揺らぐような口調になって直ぐに掻き消えた。 (1/15 23:31:59)
翠緑@ジェード > 「んまぁ。その前に。泣かないようにしないとね〜?君が泣いてると、オレちゃんもちょぉぉっと、泣きそうになっちゃうからさぁぁ...。それに、君の今の感じ、やっぱり子犬じゃぁん!ポメラニアンポメラニアン!」だなんて、さっきまでの真剣な雰囲気を壊すように彼はおちゃらけては、またいつも通りに笑いだした。口を大きく開けて、歯を見せて。普段通りに普段通りに。楽しそうに楽しそうに。だけど少しだけ。ほんの少しだけ。虚しそうに。 (1/15 23:32:07)
外@八百万 助六 > 『んまぁ。その前に。泣かないようにしないとね〜?君が泣いてると、オレちゃんもちょぉぉっと、泣きそうになっちゃうからさぁぁ...。それに、君の今の感じ、やっぱり子犬じゃぁん!ポメラニアンポメラニアン!』(嗚呼、きっときっと。〝 双六(スゴロク)〟なら、貴方の虚空を埋めて、目なんて直ぐに直して、不安なんて何も無いみたいに、本棚にきちんとあるべき場所へと収納されたみたいな、整った低い声で、笑いかけることが出来て。きっと貴方が気を遣わなくて済んだはずなのに、と。チラつくのは自身の兄貴の顔ばかり。)(でも今ここにいるのは双六の兄貴でもなけりゃ他の薬売り、妖怪、権力を持った人間でもなく、『情けないポンコツのスケロク』なのである。)(今はそれでいい。今はそれが『精一杯』だ。) (1/15 23:58:20)
外@八百万 助六 > 「いやいやいやいや、ずっと言おう言おう思ってたが俺ァこう見えてタッパ180あるんですぜィ?!大き私的に仔犬じゃねェッ…………──────ッてェッ………………まあ、………………いいや。」「…………………………つうか時間大丈夫ですかィ、……………………黄昏も終わってもう夜になる。アタシァね、この後ちぃーーーッと仕事があンでィ。」「…………………今度会うときゃ、………………出来たら、……薬の調合ォ……………………は早ェかなァ、どうだろなァァ………………うあーーーーーッ、ととと、とにかくゥッ……………………が、頑張ンで、………………ホント。」(今日のとこは薬売りを名乗ることは出来なかった。幾何年ものブランクを、この場で克服とは行かないけれど、次会う時までには少しばかり成長していりゃいい。〝死ななければ 〟…………及第点である。) (1/15 23:58:23)
翠緑@ジェード > 「はいはい。わぁかったわぁかった!!そんなに気張らなくていいって〜!!オレちゃんはいつでも待ってるから、生き急いだって苦しいだけだよ...?全く...。それに今度たって、すぐ会うでしょ。オレちゃんカカシちゃんの部屋もっと改造するから!もっとオシャレしなさいよっ!?ママそんな子に育てたつもりないわよッ!?!?」彼は結局ふざけたままに、そう笑っては席を立った。そして「なんかあったらオレちゃんにいいな。オレちゃは、カカシちゃんの〝兄貴〟だからね。いつでも頼んな〜。」だなんて言って、そのままいつも通りの軽すぎるくらいの陽気な足取りで部屋から出ていってしまった。結局石鹸は部屋に忘れてきてしまったし、なにか特別な行為をした訳でもない。ただ彼の生活で特異な事だったのは、今日の夜。彼の電話の先にいた人物が、彼のあまりにも遅すぎる帰宅ですっかり機嫌を損ねたイザベルだったことくらいだろうか。そう何も変わらない。彼はいつも通りに過ごしただけだった。 (1/16 01:37:03)〆
雨晴 高良 > 「・・・・・ついでに研究もするか。(先日の任務で活躍していた円室長にお礼がしたかったので、近くの菓子屋へ差し入れを探しに来たが、そこにはCAN_0314_JPNと思われる菓子が大量に売られていた。その結果、第八支部へと帰還した男の手には明らかに過剰積載なレジ袋と、やけにこじんまりとした紙袋がそれぞれの手に握られていただろう。)・・・そこの君、少し付き合ってくれないか。・・・菓子が嫌いじゃなければ、でいいんだが。(ふと、訓練棟に人影を発見し、その背中に声を掛けてみよう。顔は見たことが有るが、名前は・・・なんだったか。)」 (1/15 15:57:31)
木靴下@ヨモギ > (零)「は、はひッッッッッ!!!!????」(それは突然。)(貴方の声は、きっと低くて落ち着いたものであろうに。このアンドロイドときたら戦闘型のくせに臆病者だ。)(当然のようにビクゥッ!!と跳ね上がったそれは貴方の顔を見て何度も何度も瞬きをした。実に不安そうで、頼りなさそうな顔面で。)(驚いた拍子に手に持った資料まで足元にぶちまけちゃってさ。……全く、臆病は辛いね。)「ッ゛ッ゛…………ええ゛っとお………オレ、オレです……かぁ???」(キチキチキチキチ…ピピピッ……ウォーーーン…)(思考のために内蔵されたモーターが稼働する音が聞こえる。やけに人間味を帯びた肌からは冷や汗らしい水が流れた。)(ピピピピッッ、カチャ……。)(─────【スキャン】、【検索】使用。)(貴女と、貴方の手元にあるものに対して検索にかけてみる。) (1/15 16:21:25)
木靴下@ヨモギ > (アルマデル第八支部01番小隊所属。小隊長。雨晴高良。男性。年齢32歳。身長174cm、体重70kg。過去に消防官として働いていた経験アリ──────。)(メレンゲクッキー。エネルギー:47kcal。水分:88.4g。タンパク質:10.5g。脂質:0.0g。炭水化物:0.4g。食物繊維:0.0g。僅かにイーコールを検知。)(…………あぁ。そういう。)「CAN_0314_JPNですか。」(彼は何かを察したようにして頷く。)「ええっと、大丈夫です。食事を摂る機能は存在してるので、食えます。」「てか、多分オレは大丈夫です。……雨晴さんは大丈夫ですか。……それって確か、〝食べた『人間』が愛しい人との死別を経験していた場合、活性化する。〟んですよね。」(ここまで来て分かるかもしれないが、彼は、『機械』。……食事を摂ることは可能であったとしても、分類としては人間と似て非なるものだ。)「経験がない場合って普通のクッキー何でしょうか?」(彼は落とした資料を丁寧に纏めながら、貴方の手元にぶら下がるクッキーを不思議そうに眺めていた。) (1/15 16:21:27)
雨晴 高良 > 「あー・・・そうだな。俺の場合、特定の誰かが出てくる可能性は低いかもしれないな。(やけにビビられているが、しっかりと返事をしているので会話に問題は無いだろう。そして、このメレンゲクッキーの特異性について、自分への効果が有るのか考える。自分は特定の誰かを”愛しい”とは思った事が無い気がする。両親はまだまだ元気で過ごしているし、消防官時代の同僚も友達未満といったところだ。・・・強いて言うのなら、雨晴がアルマデルに配属した理由。つまり、およそ10年前の大火災の時に目にした人々だ。)___正直、俺は普通に食べられるかもしれないが、昏倒している間に何かされると困るだろう。・・・えーと、二番小隊の・・・(噂だけだが、アルマデルに敵対する組織があるとされ、その名はArk。そのメンバーが第八支部に紛れ込んでいるという話もある。もし、噂が本当であればこのカミサマの研究は一見安全そうに見えてとても危ない。そういったリスクを避けるためにもカミサマの調査は2人以上を推奨しているのだろう。)」 (1/15 16:48:17)
木靴下@ヨモギ > (参)「どうでしょうね。……オレが人間だったら活性化したかもしれませんけど、生憎機械ですから。」(どちらも、このカミサマを活性化させるに至る条件を持っていないと来たが、さてどうしたものか。)(彼は作り物の眼球をきょろきょろと動かして、眺めるようにメレンゲクッキーを見つめる。自分に内蔵されたデータ内部にある記録と、このクッキーに関する関連性や特筆する何かがあればと思い、細部まで細かく見てみる事にしてみた。)(パティスリーや洋菓子店に売り出されるというのなら、形状に規則性はないだろう。案の定、データにある今まで見つかったメレンゲクッキーとの規則性はなかった。)「あ。…、よ、よよヨモギです。ヨモギッッ゛。」「に、ににばんしょうらい、せん…んん゛ッ、……………………二番小隊戦闘班特攻、機体名β-07、戦闘型アンドロイドです…っ。」(自分が検査なんかに夢中になっていると、貴方が自分の名前を言い淀んでいることに気がつく。)(そういえば自己紹介をまだしていなかった。)(彼は焦ったように声をどもらせ、落ち着くように咳き込んだ後、円滑に発言を続けた。) (1/15 17:26:21)
木靴下@ヨモギ > 「…………そのぅ……オレから、疑われる、発言したら……おかしいって思いますけど。……オレがペルソナだったらとか……考えないんです?」(『昏倒している間に何かあったら困る。』)(なんていうなら、自分がペルソナだった場合、貴方は危険なんじゃないか。)(当然この機械、嘘も吐けないポンコツであるが。信用に値するほど、自分と貴方に接点があるとは思えない。)「……………………あのう……思うんですけど、もしこれを、何かに混ぜた場合って…どうなるんでしょう?それも、CAN_0314_JPNになってしまうんでしょうか。」(メレンゲクッキーに関して検索をかけた時、「大量のメレンゲクッキーに飽きた。他の消費方法考えて。」なんて掲示板が上がっているのを見つけた。)「例えばその、砕いて砂糖みたいに使ってみる…それでケーキを焼いてみるとか。」(何も研究するのなら、色んなことを試してみるのも悪くはないはずだろう。)「………………その、……い、意味ないです、……よね。はい。……わか……って、マス。」(……なのに、予防線を貼ってしまうのは臆病だからか。ポンコツだからか。) (1/15 17:26:23)
雨晴 高良 > 「そうだな、俺も君を殺すかもしれない。だが、”かもしれない”に縛られ続けていては何も進歩しないだろう?(この問題は水掛け論に似ている。自分に嘘を見分ける力はないけれど、同時に本当のことを言っているという証明も出来ない。高度な洞察力や話術が有れば、小さな変化や矛盾に気付けるのだろうが、並大抵の人はそんなものを持ち合わせていない。だから、”そうである”と証明されるまでは他者を信じてみる。でなければ、嘘つきを見つける事すら出来ないだろうから。)___いや、試してみる価値はある。ヨモギ君、料理の心得は?(話題をこのカミサマに戻そう。単体で食べてかつ、対象にあてはまる場合に特異性が生まれるこのカミサマを他の食料に混ぜるとどうなるのか。何事も“やってみよう”という心意気が大事だ。)」 (1/15 17:45:28)
木靴下@ヨモギ > 「ッ゛ッ゛……!!!????」(バサァッッッ!!!)(資料、本日二度目の落下。)(ヨモギの両手に抱えられていた資料は驚いた拍子に手放され、再び地面に散った。)(わぁわぁと一人勝手に騒ぎながら、落とした資料を再び拾い上げる。)(…疑われてはいないということに安心はあるが、貴方のその考えにはアンドロイドながらに不安がやどる。いつか、その考えが仇をなさないか。)(しかし彼に、そんなことを伝える勇気もなく、マスクの下でもごもごと言い籠もるしかなかった。)「ぷ、……プログラムは、さ……されてます、けど………へ、下手、です。」(提案を拾われるなんて、考えちゃいなかった。)(お生憎、彼は戦闘型のアンドロイド。給仕専用のロボットではない。当然その技術ときたら目も当てられないほど凄惨なものだろう。) (1/15 18:12:33)
木靴下@ヨモギ > 「……っ、で、も……でもそのっ!…け、検索とか…スキャンとかなら……できるので…サポートでしたら……できるか、な……と。」(それでも折角提案に乗ってくれたのだから、何か返さなければと彼は必死だ。)「…………そのぅ……やるのはお菓子作りって認識で…いいん、ですよね。…………何を作るんです…?」(相も変わらず、不安げにくしゃくしゃになった資料を両の腕で抱きしめ、おどおどとした態度で、貴方に聞いた。) (1/15 18:12:36)
雨晴 高良 > 「(怖がらせるつもりではなかったのだが、相手はまたもやビックリしたようで。こうも肝が小さいと何故研究員という危険な職業に就けたのか不思議ではあるが、戦闘班といっていたのだし、鉄火場で実力を発揮できるタイプなのだろうと勝手に解釈しよう。そして、君の頼りない返答を聞けば)・・・となると、俺がやった方が良いか。(未だ独身の身である雨晴は、1人暮らしも長く、それなりに料理の経験もある。とは言っても独身の一人飯なぞたかがしれているが。___何を作るかと聞かれる前にスマホを開いていて、“菓子 簡単”と検索ワードに打ちこめば)・・・しっかり砕けばザラメ的な使い方は出来るだろうし、ブラウニーとかはどうだろうか。(パッと出てきたのはクッキーに蒸しパン、スモアなんてのもあったが、中でもこのメレンゲクッキーを使えそうなモノをチョイスして。無論、君からも提案が有ればなお良いのだが。)」 (1/15 20:03:16)
しぇりこ@イザベル > 「(昼食を済ませた昼下がり。椅子に腰掛け、綺麗につかない足をふらふらと揺らしながら本を読む。暖かい紅茶は本を読み進めるうちにどんどん冷めて、次第に温ささえ消えてしまった。差し込んできた光がページと埃の星を照らし出した時、漸くハッとして時計を見る。ちょうど、俗に言うおやつの時間だ。)___休憩しましょうか…ああ、でも、お菓子は控えめに…!(椅子からゆっくりと立ち上がり、机の引き出しをゆっくりと引く。そこで気づくのだ、丁度菓子を切らしてしまっている事に。しばらくううんと唸ってから、今から買いに行こうか否か考え始める。結論は今から買いに行くと歩を進めて扉を開けかけ___、差し入れを持ってきてくれた貴方と鉢合わせるのだ。)」 (1/15 15:23:47)
円 澪 > 『お嬢(ミス)、年頃にダイエットをお考えですか?生活習慣を正すのはよろしいですが……。こんな仕事です、甘いものくらいは気を抜いてもよろしいかと。』中で漏らした言葉が多少耳に入ったのか、生死がかかる仕事であるし、それ以前に体力の消費も激しいのだから、虫歯になるような偏食でもなければこのくらい気にしないで大丈夫でしょう?と微笑して。ビニール袋越しに、可愛らしいキャラクターなどを排した控えめな銀のロゴだけの意匠が、普通イメージするところの白ではなく黒地のそれに光る。安いものではないと直感的にも分かるようなケーキ屋の箱を持ち上げて見せては。『もしも差し支えなければ、お邪魔してもよろしいでしょうか?貴女と会うのを……私楽しみにして参りましたので。』はにかむような表情で、少しズレた革靴を慣らすように踵でコツン、と床を叩く。大人げない話と言ったらその通りだが、差し入れを持って君のところに行くのを楽しみに走ってきたのが、時期外れに汗ばんだ肌や、革靴に締め付けられた足を気にする様子から見えるだろう。 (1/15 15:56:51)
しぇりこ@イザベル > 「___お、(貴方と鉢合わせた事に驚き方をびくつかせる…が、次の瞬間。)お姉様っ!!(瞳をキラキラと輝かせながら不躾に貴方に抱きつくのだ。寂しかっただとか、つまらなかっただとか、その全てを無視して…貴方が急いでくれた事に、気遣いに、喜びに気づいて。ダイエットの事に可愛らしいお菓子、反応すべきところは勿論沢山あるのだけれど、慕っている女性ともあって、子どもらしく、彼女らしく甘えやすいのだ。)あっ、ご、ごめんなさい…!ええと、ええと…是非、ご一緒させてくださいっ!(ハッとしてあなたから離れれば、恥ずかしげに頬をかく。急いで客人用のスリッパを出し、きっちりと整理された部屋、その机に位置する椅子を引いて、)丁度、その…お茶を淹れなおそうとしていたので…っ!(いかにも嬉しそうに笑みを浮かべながら、慌ててティーセットを出し始めるのだ。)」 (1/15 16:09:38)
円 澪 > 『ほらほら、危ないですから……。』抱きつかれたことを窘めるように、それでも悪い気はしないと優しい声音で囁くと、空いた手で軽く頭を撫でる。随分年下の妹に懐かれてしまったな、と思った。もしダウがいたらヤキモチでもやくのだろうか、とも思った。どちらもなんだか愛おしくて、年下にはいつまで経っても厳しくできないな。と瞳を僅かに細めた。『ありがとう、ミス・イザベル。ただ……そう珍しいようなことでもないのですから、あまりかしこまらなくていい。それに、お言葉ながらお嬢(ミス)。純粋なのは貴女の美徳ながら、嬉しくなると少しそそっかしいきらいがありますから。火傷などなさらぬように。』お茶を出してくれるということ。スリッパや机椅子の支度をしてくれたことをありがとう、と感謝して。しかし、そんなにかしこまるのも、嬉しいと全身で表現するような態度ももちろん可愛らしいと思えるのだけれど、火元をそんな調子で使っては危ないだろうし、そこまで急かないでいいから。と諌めて。 (1/15 16:25:31)
しぇりこ@イザベル > 「(頭を撫でられるのは安心する。いつも〝おじさま〟と慕う人物にされている時もだ。そう、嬉しい時はちゃんと表現する。…けれど、いつまでも子供のままではいられないと我に帰ってしゃんと背筋を伸ばすのだ。)いえっ、お姉様の様な一人前のレディになるためにも必要な事です…!(沸かしておいたお湯をとぽとぽと注ぐ。次第に赤茶の美しい色を持つそれは、貴方の鼻を優しく擽る香りになる。)あっ…私、お菓子を切らしてしまっていて。…もしかして、お姉様はなんでもわかってしまうのですか?…なんて…!(くすくすと口元を覆って笑い、机に角砂糖の入った瓶とミルクを用意する。隠しきれない喜びを顔に滲ませながら、「どうぞ、」なんて手招きをして。急がなくていいと言われても、やはり嬉しさが先を行ってしまうのだ。)」 (1/15 16:36:42)
円 澪 > 『左様でしたか。まだまだ私も未熟なものですけれど、そう仰っていただけるなら、嬉しい。』遅れながら席に着いて、紅茶を注ぐ手元を無意識に目で追ってしまう私は____随分心配性だ。自分のような一人前のレディに。そんなふうに言われて、きゅ、と胸の奥の方が誰かに掴まれたような、そんな気持ちになった。私はそんな立派な大人という訳では無い、貴女の方が余程頑張っているから。そんな言葉をまさか、自分を姉のように慕う彼女には口に出来なくて。嬉しいよとだけ答えた笑みが、思っていた以上に綺麗に作れたことに少しだけ安心した。『そろそろでは無いかと……多少の予測は。』お菓子を切らしていたという言葉に、そろそろかと思ったなんて冗談を言っては、箱の封を開ける。 (1/15 17:00:01)
円 澪 > 冬の透き通る星空から、いくらか星を拝借して散りばめたような、弾ける原色の躍るフルーツタルト。絹糸が大河のように流れて、その最中を切り取ったように柔らかな生クリームをたっぷりと塗ったイチゴのショートケーキ。高級車を思わせる艶やかな黒が輝くガトーショコラや、秘湯が湧き出るように、生地の間から溢れ出るカスタードが、もはや支える限界だとばかりのシュークリーム……。小さいけれど一つ一つがどれも卓抜なそれらを、箱に狭しと詰め込んである。『なんて言うのは冗談ですが、貴女の欲しい時に、欲しいものをご用意できたのでしたら幸いです。ただ____何もかもはわかりませんけれども。貴女の喜ぶ顔はきっと、とても可愛らしいだろうなとは思った。』 (1/15 17:00:11)
しぇりこ@イザベル > 「(貴方がその高級そうな箱を開けた時、イザベルは見たことのない様な表情を___、しなかった。そう、同じなのだ。先程、貴方がイザベルの前に姿を現した時と同じ表情。わぁぁ、と、おもちゃの宝石を貰った女児のように喜ぶ。声を漏らす。キラキラと輝くケーキに負けんばかりの笑顔を見せて、果実やクリーム、ふっくらとしたケーキの生地の香りを堪能する。)…ああっ、その、いいのですか…?こんなお高そうなモノ…(ケーキに目線を奪われている事に数秒経ってから気づく。そっと、壊物を触る様に優しく箱を持ち上げて、覗いて、また驚いて…今度は壊してしまいそうという不安を隠しきれない様子で箱をテーブルに置くのだった。)ど、どうしましょう、私…ちゃんとこのケーキに見合うような美味しいお茶を、お姉様に淹れて差し上げられますでしょうか…!(ティーポットに目を移し、またケーキを覗き…とひとしきり忙しそうにしてから、ちゃんと蒸した紅茶がたっぷりと入ったティーポットをカップに傾けるのであった。)」 (1/15 17:12:10)
円 澪 > 『ええ、もちろんですとも。……ふふ、そんな、何か危ないものでもあるわけじゃないのですから。』昔、飼っていたハムスターを新しいケージに入れてやった時のことを思い出した。こんな風にきょろきょろと覗いたり、触ってみたり、周りを走ったり、これが本当に自分の家なのかと忙しなくしていた。今の彼女もなんだかそんなようだったから、思わずその時思ったようなことを思い出の引き出しから口にして。口元を軽く抑えながら、声を漏らして小さな声で笑った。『いいですか?いいお茶をいただけるか努力していただくとしたら、品質でも、同じだけの値段のプレゼントでも、山落ち___味でもない。ああ、もちろん貴女が入れてくださったものは美味ですので、気を遣っているわけではありませんからね?少しばかり ""姉"" らしいことをと。』 (1/15 17:29:29)
円 澪 > こく、とティーカップに口をつけて。豊かな茶葉の香りを、夢を見るように鼻腔や味蕾でもないどこか深遠で、透明で、高貴なもので楽しみながら、緩やかに、落ち着いたペースで口を開く。『貴女との時間が、貴女とのお茶も、食事も、いつかはお酒も美味しくするのです。私にこんなものをいただいてありがたい、という謙虚さはもちろん必要ですが、プレゼントを買ってもらった側が、プレゼントにばかり萎縮して………反対に買われているような状態は好ましくはない。』レディの見本を私に見てくれているというなら、少しくらいはそれらしいことを口にしておこう。『悠然と、そして泰然と。お礼は___普段の貴女のまま、肩肘張らずに喜んでくださるのが最上の品だ。』 (1/15 17:29:32)
しぇりこ@イザベル > 「あっ、ええと、ええと…っ(『悠然と、そして泰然と。お礼は___普段の貴女のまま、肩肘張らずに喜んでくださるのが最上の品だ。』とは言っても、どうも興奮してしまって、体が強張っている。貴方の言った通りぴしりと肩は固まっていて、しゃんとしなければと思うほど慌ててしまう。)___、(そのまま間を置いてから、くいっと紅茶を嚥下する。いつもみたいに砂糖もミルクも入っていない大人の味の紅茶は、いつもよりずっと苦かった。でも、)___ありがとうございます、お姉様!(それで目が覚めた。恥ずかしそうに目を細め、頬を染め…年相応の、女の子として。)」 (1/15 17:44:46)
しぇりこ@イザベル > 「…お姉様、肩肘張らずにと仰られたので、正直に…申します。(申し訳なさそうに、けれども頬は緩んでしまってしょうがない。)…その、その…!早く食べてみたい、です…!(ぎゅっと目を瞑り、半ばやけくそになりながら呟いた。食い意地を張っているだとか言われるかもしれないけれど、ケーキの味や香りの感想を貴方に述べて、もう一度感謝を伝えたいのだ。)」 (1/15 17:44:54)
円 澪 > 『ああ____……』きょと、と目を丸くする。好きに食べ始めたらいいのに。という気でいたが、なるほど私が言うまで気を遣って食べなかったのだろうか。特にそうした作法の部分___気心知れているからもあるけれど___の頓着は、人に言う割にあまりなかった。これは前職が自衛隊で、腹を減らしたガテン系の前では多少のテーブルマナーなぞは鼻紙以下であったことに大きく由来するものだが、本人は無論、気づいていない。自分が制止したつもりもないことを求められたから、ぽかん、となんだかちぐはぐな間が空いて。『……(なんだか変なことをしている気になるな)』彼女に「ダメ」と口にするのにも。一種倒錯的な愉快がありそうだと頭をよぎりはしたが、まさかそんな趣味まで15歳に押し付けるような気もない。僅かに間はあったものの。『どうぞお気の召すままに。元より貴女の物ですから。』カップをこと、と緩やかに置いて___号砲を鳴らす (1/15 18:03:34)
しぇりこ@イザベル > 「ほっ、ほんとうですかっ…!では、遠慮なく…っ(角砂糖を二つ、ミルクを少しティーカップに入れながらつぶやく。一つ目は、黒い高級車の様なヴェールを被ったガトーショコラ。小さなフォークで小さな一口を頬張り…貴方には甘すぎるであろう紅茶を飲む。)……っ、お、おいしい…っ、です!その、滑らかなショコラの苦味と紅茶がマッチ、して…!(感動の吐息を漏らしながら、感想を述べる。その感想のなんと拙いことか。我慢できない様子で二口目を掬い、口に運んでは年齢相応の幼さを見せながら大人のほろ苦さに酔っている。)お、お姉様も是非…!(なんて言いながら、貴方にショコラが乗ったフォークを差し出す。美味しいから是非たべてほしい、と急かす様に。)」 (1/15 18:29:03)
円 澪 > 『……ふふ、ありがとう。貴女は優しい子ですね。』切りそろえた白髪を、わずらわしくないように耳にかきわけると、彼女から差し出されたそれを、体格に差があるから少しだけ屈むようにして、せっかくだからとそのまま食む。『……うん、美味しい。私がお仕事を___まあ、言わばカミサマの討伐なのですが。その後、珍しくしばらく静養する機会があったのでそこで買ってきたのです。土地勘がある場所ではございませんでしたから少し懸念もありましたが……。買ってきて良かった。』雨晴第一小隊長とインボルバーの討伐に行った帰り、諸事情があって__インボルバーに彼の車を突っ込ませて、彼が命には別状がないものの傷だらけになったからとは口にしないが___しばらく静養を兼ねてホテルを取っていた時があった。『宿泊したホテルのスイーツバイキングが非常に美味しかったので、果たしてどこの物だろうと……随分探し回りました。』珍しく声を弾ませながら、楽しかったのを示すように、へにゃ。と笑みを浮かべていて。 (1/15 18:45:06)
しぇりこ@イザベル > 「(貴方の話を頷きながら聞く___が、〝カミサマの討伐〟と聞いた時に、ほんの少し顔が濁ってしまう。貴方が怪我をしたのではないか、と真っ直ぐに思考がマイナスへ向かう。けれど、ここでそれを貴方に問うのはナンセンスだと感じた。せっかくのケーキが色褪せては、お互いいい気持ちはしないから。)…無事で、無事で良かったです。(またほんの少し、下手くそな笑み。まだ嘘は吐けないの。かちゃん、とフォークを皿に寝かせて、ゆったりと紅茶を体に流し込んでいく。ほう、と一息吐いてから、今度はちゃんと笑顔で言うのだ。)次は、私も連れて行ってくれますか?(と。…美味しいケーキは、勿論食べたい。けれど、けれどもし、もしもだ。貴方が出先で命を落とした時___、〝代わりの器に成れるように〟。今日も日常の一頁に地味が溢れた気がした。次のショコラの味は、さっきより随分苦かった。)」〆 (1/15 19:04:56)
黒鐘 志朗 > 「私、コレには割と可能性を感じているんですよ。どんな所に……と言われたらまあ、酷い食糧難が起きた時とか、これしか食べるものがない時とか?」(彼はにこにこ笑いながら、社員食堂のテーブルの上の何種類かの料理。そして中央に置かれたソレを指差して言った。ソレの正体はAZI_0141_JPN……味付海苔である。まけば望みの料理の味になる、そんなカミサマだ。食糧難になることがあるのかはさておき、もし起きた場合苦手だから、食べれないからと手をつけないわけにもいかないと言う。彼の近くにはわざと黒焦げにしてもらった失敗作や、無理して作ってもらった味噌ラズベリー納豆丼が存在感を放っている。あなたの方には、極めて普通の料理が並んでいることだろう) (1/14 23:13:47)
円 澪 > 『___私も考えていました、同じことを。例えば我々が……夜中に急にラーメン屋に行くとする。しかし夜中にまさか営業している店もない。そうしたら我々はどうするの、か。』かつ、かつ、かつ。名探偵が推理を述べるようにわざとらしく周りを歩き回ってから____足を組み、席に着く。実験用に手料理もこれから作る予定であり、エプロン姿となった円 澪は。『人間には二種類が生まれる____稀にある24時間チェーンに行く。そうした方も住居次第ではいるでしょうし、コンビニで220円くらいの丸い容器に入った~家監修 というようなものでお茶を濁して「あ、やっぱり食いに行く方が良かったな」と繰り返し地味な後悔をする方もいる。』指を立て、熱の入ったようでありながら全くの無表情で一連のセリフを述べると。『つまり、夜中にラーメン屋行きたくねぇ?という翌日が休みの何故か寝なかった朝2時半時頃現象に、我々は終止符が打てる!___あ、無論私は20時には就寝しておりますが。いわばあるあるネタを解決するのは楽しい、という可能性です。』味付け海苔を開封した。____こういうノリは良く、楽しそうなのだけは伝わるだろう (1/14 23:28:55)
黒鐘 志朗 > 「夜中にお腹はすく、でも食べに行こうにも開いてない!でもカップ麺はなんか違う!えぇえぇ、そんな悩みすら解決するポテンシャルを感じますよね!(意外とノリが良くて、表情ではわからないものの楽しそうな雰囲気を出しているのを内心では驚いている。あまり会話をした記憶がないので、お堅いイメージがあったことは否定できない。意外な一面を見れた事がもう既に面白かったので満足はしている……がこれが実験であることを忘れてはいけない。話に同調しつつ、食堂である意味噂の味噌ラズベリー納豆丼に味付海苔を巻いて、恐る恐る口に運んだ) (1/14 23:53:40)
黒鐘 志朗 > 「うん、うん……開始数分で宣言するのは問題だけど、この実験は失敗というか、その、美味しいけど不味いってわかります?」(味付海苔について書かれていた異常性、それは"味"に関する事だけ。具体的に話せば"臭いと食感"に関しては言及がなかったりする。要するに、味は今想像していた有名ラーメン屋のものにちゃんと変化している。……食感はパリパリのぬちゃぬちゃ、臭いは納豆の臭みと味噌の風味とラズベリーのフルーティ差が悪い方にミックスされたもの。味は間違い無く美味しい、臭いはこの上なく気分を悪くさせるソレであり、コレはヤバいと脳が拒絶している) (1/14 23:53:43)
因(ゆかり) > 「____ね、君が見てたこの世界はどんなだった…?」(君の視界にはまだ彼は現れない。任務を受注して待ち合わせにはまだ少しだけ時間がある。出撃用のワープホール前で待ち合わせだから、…あと20分くらいは余裕がある。その頃、君がどうしているかは分からないけれど、少なくとも、彼の呼んだ“君”は、君ではない。)「でも、多分、此処に居たって事は、同じ思いだったんだよね。……分かんない、けどね。君がどんな人だったのか、君が何を志して此処に居たのかも。………だから、もしも、僕達と同じ意志があったのなら、僕がそれを繋ぐから。今は、…ゆっくり休んでね。」 (1/14 21:10:04)
因(ゆかり) > (まだその部屋が残っていたのは、管理官のご厚意か、それとも殉職者の寮部屋を片付ける様な余裕すらこの組織には無いのか。ぺち、と手を合わせて部屋に入ってすぐの場所で正座をして何かを祈る。それから、数十秒口を閉ざして目を瞑り、無音が身体の芯にまで染みついた頃に、瞼と掌は互いに離れ、視界は元に戻る。)「んしょ…じゃあ、行ってくるね。」(彼は大きなギターケースを背負い直してから、部屋の扉をパタリ、と閉じて小さく呟く。扉には未だ『支倉 百合子』のプレートが遺っていただろう。そして、今に至る。)___________________「ごめんね、お姉さん…待った?」 >紫苑 (1/14 21:10:07)
因(ゆかり) > 「____ね、君が見てたこの世界はどんなだった…?」(君の視界にはまだ彼は現れない。任務を受注して待ち合わせにはまだ少しだけ時間がある。出撃用のワープホール前で待ち合わせだから、…あと20分くらいは余裕がある。その頃、君がどうしているかは分からないけれど、少なくとも、彼の呼んだ“君”は、君ではない。)「でも、多分、此処に居たって事は、同じ思いだったんだよね。……分かんない、けどね。君がどんな人だったのか、君が何を志して此処に居たのかも。………だから、もしも、僕達と同じ意志があったのなら、僕がそれを繋ぐから。今は、…ゆっくり休んでね。」 (1/14 21:10:04)
因(ゆかり) > (まだその部屋が残っていたのは、管理官のご厚意か、それとも殉職者の寮部屋を片付ける様な余裕すらこの組織には無いのか。ぺち、と手を合わせて部屋に入ってすぐの場所で正座をして何かを祈る。それから、数十秒口を閉ざして目を瞑り、無音が身体の芯にまで染みついた頃に、瞼と掌は互いに離れ、視界は元に戻る。)「んしょ…じゃあ、行ってくるね。」(彼は大きなギターケースを背負い直してから、部屋の扉をパタリ、と閉じて小さく呟く。扉には未だ『支倉 百合子』のプレートが遺っていただろう。そして、今に至る。)___________________「ごめんね、お姉さん…待った?」 >紫苑 (1/14 21:10:07)
七五三野 紫苑 > 「いーや、時間ピッタリだよ。お姉さんも丁度吸い終わった所でね、坊ちゃんの方は準備万端かい?」(身体に纏わりつく重く甘い香り。此処には“喫煙禁止”の掲示は無いのだからきっと許されるだろう。ゲート付近の壁に寄りかかりながら深くその毒を吸い込んで、近づく貴方を見つけ火を消しても服にまで染み付いた煙が消える事は無い。)「あぁそういやぁ、坊ちゃん“この匂い”苦手かい?」(...ふと、今の社会じゃあ子どもに毒だと言われていた事を思い出す。今回の任務は子どもの___11歳の男児との2人1組。調査対象と共に知らされてはいたものの、ただ聞くのと目の当たりにするのでは当然感じ方は変わる。見るからに幼い職員達も任務に当たっていて、彼らの力も求められるのがこの世界...この組織の現状だ。見て見ぬ振りをしていた事を突きつけられただけ。口元は崩さないよう、ただそう飲み込んでから最終確認に向かおうか。) (1/14 22:17:26)
七五三野 紫苑 > 「必要なもんは〜....あー、防護服と消火手段か。防護服と消火器数十本...それから移動用と万が一の逃走用の車はお姉さんの方で用意してある。あと必要なもんは何だろうな、坊ちゃんは何持っていくんだい?」(そう声をかけながら緩まった髪を髪留めで手早く髪を纏め直しまた一纏めに、それから貴方の背負うギターケースを預かろうと手を差し出した。)>奈々さん! (1/14 22:17:39)
奈 々 > 「坊ちゃんじゃなくてナナだよ、シオンお姉さん。」(坊ちゃんだなんて呼ばれればほんの少しだけむっとして、眉間に少しだけ寄った皴を解けば、とと、っと少し駆け足で近寄って勢いを直前で殺してはとさっと身体を預けるような緩やかな体当たりをして見せて身体を密着させたまま貴女を見上げてにぃっと笑みを浮かべるだろう。)「ううん、煙草の匂いは嫌いじゃない。けど、アップルティーとか、カモミールの匂いの方が好きかも。__あ、だいじょぶだよっ!僕も一応男だから、これくらいは持つよ。」(君が口にした煙草に興味がないわけじゃない、どんな味がするのか、とか、少しだけワルい事をしたくなる時だってあるから、もしもワルい子になっちゃいたくなったら君にお願いするのも良いかもしれない。君がギターケースを預かろうとしたとき、ギターケースに触れて掴もうとしたのならその中身がわかるだろう。今となっては旧式も旧式、あまりに前時代的な兵器、その昔、人類はそのスナイパーライフルをDragunovと名付けた。)「じゃあ、行こうかっ!紫苑お姉さん。」(彼は、よいしょ、と呟いてギターケースを背負い直せば歩みを進めた。) (1/14 22:34:22)
七五三野 紫苑 > 「おやおや大胆なこった、そんなにも坊ちゃんはお気に召さなかったかい?それとも...ナナ坊とお呼びした方が良かったかな?」(口はにまにまと貴方を揶揄う様に吊り上がる。貴方の柔い勢いをそのままに受け止めれば燻った目元もふわりと揺れて、優しげに目を細める彼女の姿が貴方の目に映るかも知れない。)「アップルティーに...カモミール?ふぅむ随分と洒落てるねぇ、__________荷物をお運びするのは私の役目ですよ、坊ちゃん。」(声は抑えて穏やかに、貴方の耳元へそう呟いてから)「...なぁんてな!立派な男だよナナ坊、落として壊さない様にちゃぁんと持って置くんだよ。」(なんて、頭を軽く撫でようと手を伸ばしながら、元のおちゃらけた声へ元通り。上がったのはどれも紅茶の名前、こんな子どもからそんな言葉が出るなんて。本当に“坊っちゃん”なんじゃないかと考えてしまうけれど...この組織にいる以上きっとあり得ない事だし、何より貴方への余計な詮索だ。) (1/14 23:51:37)
七五三野 紫苑 > 『じゃあ、行こうかっ!紫苑お姉さん。』「はいはいお互い気ぃ引き締めて行こうなぁナナ坊、向かう先は湖こそが近いがその分火山も近い。走って10分でばったり遭遇、なぁんて事も最悪あり得る。ちゃぁんとそいつの準備して置くんだよ?お姉さんアクセルとブレーキとハンドル操作くらいしか出来ないからねぇ...どっちかがシクったら諸共御陀仏さ」(なんて、車への乗り込みながら縁起でもない言葉で返した。)>奈々さん (1/14 23:51:59)
奈 々 > (うん、頑張るね。…そう呟いてから君の運転する車に揺られ、何分経っただろうか、君が話しかけない限り彼は自分から話を振ろうとはしなかっただろう。助手席で、運転中の君の片手間な目配せでも気付けるほどに不器用に不慣れにパーツを組み立て弾倉に弾を込める彼のその行為はあまりにも無惨だろう。齢十一の少年が銃を手にしなければならないこの組織の在り方に疑問を感じるかもしれない。だが、それも彼が選んだことだ。沈黙に次ぐ沈黙、その今際の際に彼が口にしたのは、)「_______________________________ね、お姉さん。」 (1/15 00:13:55)
奈 々 > (人殺しの為の道具をぎゅっと心細そそうに抱きしめて彼は俯いたまま言葉を続けるだろう。) 「お姉さんには……、 ど う し て “ 能 力 が あ る ” の ? 」 (何故それを聞こうとしたのかは、たぶん、彼にもわからない。もしかしたら任務の前に“彼女”の部屋を訪れたからかもしれない。今まで此処に人が居て、もしかしたらすぐに帰ってきて、こんなところで何してるの?なんて声を掛けてくるかもしれないって思えてしまうくらい、あの部屋は人の痕跡が溢れていて、あまりにも、自然で、不自然で、生活感があるそれが異様に馴染んでいた。まるで、突然住人が消えた様な伽藍洞は彼にひとつの恐怖を実感させたのだろう。) (1/15 00:13:59)
奈 々 > (能力がある、それはつまり、何かしらの抱えた罪があるという事だ。それは、彼も同じだった。)「これから僕達が戦わなきゃいけないのって、保護サイトにも収容できない様な子なんだよね、……探索班のお姉さんと、“いきものがかり”が向かわせられるのってさ、やっぱり…不自然だよ。……だから、せめて、____納得したいんだ。」(彼は口にはしなかった、納得して、どうなりたいのか。そんなものは多分、分かっているだろうか。互いの罪を告白して、それじゃあ、こんな終わり方でも仕方ないねって、ほんの少しでも悔いが残らないように、納得したかったのかもしれない。突如として空席が生まれるこの組織に居る時点で決めなければならない様な覚悟を、彼はまだ決められて居なかったのだろう。今になって君は気付く。___否、もしかしたら見て見ぬふりをしたのかもしれない。彼が弾倉に弾を込めるその挙動があまりにも不慣れに不器用に見えたのは、震えから来るものだったという事を。) (1/15 00:14:11)
七五三野 紫苑 > 「あー...ナナ坊大丈夫かい?慣れて無いんなら一個ずつでいい、焦って全部ぶち撒けちまうよりはマシだよ。それと...この辺りの道はやけにがたついてる、車酔いするんならあの山...は木が全部燃えてやがるから、そっちの反対の山でも見てな。」(__________ただ平穏に生きてきただけの人間が、後悔と罪悪感を抱えただけの、本当にそれだけのちっぽけな人間が...自分達より何10倍も大きな化け物達に立ち向かえるだろうか。おあつらえ向きに整えられた舞台と道具があれば、そこに当てはまる英雄は“誰でもいい”とでも言うのだろうか。)「..........」(____まさか、ただ選ばれただけで戦う勇気も理由も持たない者が、臆さずに立ち向かえる訳がないんだ。...“なんでこんなことしなくちゃいけないの?”って、彼女に向かって嘆いたって不思議じゃ無いのに。彼女だって、それを叱ったり、貴方を否定することもしないのにね。...あまりに長すぎる様にも思える沈黙、エンジン音と車体の揺れる音だけが嫌に響く。本当は数分程度に過ぎないはずでも、数分が1時間、2時間と何処か、時間が引き伸ばされているかの様。) (1/15 02:16:24)
七五三野 紫苑 > 『____________________ね、お姉さん。』「んー?なんだいナナ坊?」(そして、解かれた沈黙は貴方から)『お姉さんには……、 ど う し て “ 能 力 が あ る ” の ? 』「随分と変な事を聞くねぇナナ坊ぅ...よりにもよって“シキガミ”のお姉さんに.....お姉さん今はなぁんでか出来ないけど...元はおそろし〜い妖怪だったんだぞぅ?煙になって人間達を驚かして回る大妖怪!!」「....まぁなんでわざわざ煙なのかも、なんで妖怪になっていたのかもぜぇぇんぶ気がついたら__________“忘れちゃってた”んだけどね。...なんか探してた気はするんだけどなぁ、それ以上はもう“覚えてない”んだ。...“大切なもん”を“忘れちまう”なんて...お姉さん以外と酷い奴だろう?」(「...ナナ坊は“大切なこと”忘れちゃだめだぞぅ?」なんて、明るく取り繕った声をかけながら貴方の顔をちらりと見る。化け物になってまで探したかった物を忘れてしまうなんて本末転倒、それじゃあ見つけていたって、もう持っていたとしたって気が付けやしない。守りたかった意味も、死んでも求めた意味も、目的を忘れたんじゃただの煙と変わりない。) (1/15 02:16:46)
七五三野 紫苑 > 『これから僕達が戦わなきゃいけないのって、保護サイトにも収容できない様な子なんだよね、……探索班のお姉さんと、“いきものがかり”が向かわせられるのってさ、やっぱり…不自然だよ。』「そぉさねぇ...お姉さん戦闘はからっきしだ。確かに不自然なもんだなぁ。」『……だから、せめて、____納得したいんだ。』「......ナナ坊、」(...やっぱり君は大人びすぎているのさ。緊張も恐怖もひた隠す様に明るく振る舞って、今もこうして自分達が死んでも仕方ない理由を探している。もっと素直に言ったって、)「....嫌だって言ったって、いいんだよ。」(車の中には小さな君と彼女だけ。此処には君を叱る人なんて居ないんですから。) (1/15 02:17:05)
奈々 > 「…………嫌じゃ無いんだ。」(彼は呟く様に答える。)「…嫌じゃ、無かったんだよ。ホントは。」(彼は呟く様に応える。)「僕ね、毒を呑んで死んじゃおうと思ったんだ。」(君は、疑問に思わなかっただろうか。彼がもしも死んでも仕方ない理由を探すのならば当然、彼の中にしかその答えは無いはずなのだ。“自分自身が化け物に殺されても仕方ないと納得できる理由を探したいのならば”、彼は君の罪を知る必要なんて何処にも無いはずなのだ。)「……家族とはぐれて一人ぼっちになったから、死のうと思ったの。…馬鹿みたいな理由でしょ、………でも、その時の僕はそれしか思い付かなくてさ。家族ともきっともう会えない、一人でなんか生きていけない……だから、せめて苦しまない様にって…」 (1/15 05:18:55)
奈々 > (彼はぽつりぽつりととある組織との邂逅を語り始めるだろう。君は不自然に思わなかったのだろうか、ルクレルク人でも無ければ奴隷階級でも無いこの二人が僻地へと着任させられる事を、誰も受けない様な恐ろしい化け物退治の依頼に向かわせられる事を、ましてや、研究対象であるシキガミを向かわせる事を。まるで、“誰も寄り付かない場所”へ、“何が起きても誰にも気付いてもらえない場所“へ、誘き寄せられているかの様なこの状況を。)「でもね、…体質のせいかな……死ねなかったんだ。だから此処にいる…そして、だからこそ、一度諦めた命だからこそ、……僕は”何だって出来る“よ。」 (1/15 05:19:00)
奈々 > (そろそろ目的地に到着する頃だろうか。もしも、もしも、君の目に彼が優しい少年として映っていたのなら、そしてそれが事実だったとしたら、この話は全て辻褄が合う。君に罪を尋ねた理由、彼が”何に納得したいのか“、そしてそれは”誰の結末を前提として求められた納得“なのか。少年は、君を見据えて呟く。次に彼が行動を起こすのはこの車が止まった時だろう。) 「だからね、_____________________________________________________紫苑お姉さん、」 (1/15 05:19:19)
奈々 > (君は、疑問に思わなかっただろうか?わざわざこの骨董品を彼が選び取った理由を。あのカミサマに弾丸は通用するだろうか?通用しないのならば、一体それは何の為に持ち出されたものなのか。大昔の人類が使っていたスナイパーライフルが活躍する機会はあまりに珍しく、故にそれを選びとる酔狂な者も多くはない。故に管理が杜撰でも仕方がないかもしれない。ならば、こうも考えられないだろうか?このライフルを何に使おうとも”足は付かない“と。君は彼と合流してからデータをリアルタイムで伝達しているだろうか?君は今この時に彼へどんな感情を向けるのだろうか?君は彼がこの後取る行動が予測できるだろうか?君は本当にこんな結末を迎えても仕方が無い存在だろうか?君は、_______________その目に彼をどう映すだろうか?) (1/15 05:19:31)
小日向 啓之 > ッ"~~~……………し、しつれい、しましたぁ…… ( 任務から帰還後、御叱りを受けるかと思えば受けず、ほっとしたのも束の間のこと。今朝方、街の防衛に当たるお偉いさんの元へ呼び出しを受けた。天国から地獄とは正にこの事。重たい足で事務棟へと向かい、お偉いさんの部屋にて正座で説教を受ける運びとなった。初めは真面目に聞いていた説教もあまりにも長ければ右から左へと流れるもので、正直な所あまり内容は覚えていない。けれど、怒っている空気というのが何よりも苦手なものだから、同じ空間に居るだけでもかなり疲弊する。未だにあのネチネチと長い説教が足に絡み付いているようで、正座の弊害もあり足は気を抜けば元のように正座をしかねない状態にあった。まだ堪えきれているのは、共に説教を受け、そして共に部屋を出てきた者が居るからだろう。『 小鳥遊さん……したっけ、……任務のときは、有難う御座います 』隣の貴女へとちらりと視線を向け、一声かけてから男はぐんと伸びをした。部屋の外の空気が美味しい。窓の外は清々しくも晴れ渡り、小鳥の鳴き声が聴こえるようだ。よし、これならもし貴方誰ですか?とか言われても立ち直れる気がする。) (1/14 20:24:01)
木靴下@小鳥遊 > (────────『わあ~~~~~見てください、今日は絶好のお日向ぼっこですよお。』)(なんて発言からお上様の怒りを買い、貴方以上にしこたま叱られた彼女は尚も変わらず軽い足取りで歩を進めていた。それは言葉的な表現ではなく。)(ふわふあわ、ふわり。)(【本当に浮いた足取りだ。】)(彼女は羽のように軽い体重を生かすようにして空中にふんわりと漂っている。)(たった一人、すべての重荷から切り離されたようにのんびり軽い彼女は貴方の発言を聞いてその視線をそちらへと向けた。)「えぇっと、小日向さんでしたっけ?」(貴方に呼び止められた彼女はその場にゆっくりと羽のように落ちてきて、両足を地面につけた。)「ふふーっ、どういたしまして。小日向さんも香水、ありがとうございます。とっても素敵でした!結婚したいなぁなんて思っちゃったくらい!!」(叱られて憂鬱な貴方の雰囲気とは雲泥の差。ぴかぴかに輝くような笑顔で彼女は軽ぅーーーっく言葉を続けるんだ。) (1/14 20:51:25)
木靴下@小鳥遊 > 「なんだかいっぱい叱られちゃいましたねぇ…。死者がゼロ人だということにもう少し感謝してもらってもいいと思いますけど。」(ぷくうぅぅぅぅ…。)(わざとらしく頬を膨らませ、両の手を腰に当てながら彼女はそうぼやいた。まぁ、叱られた9割の原因は彼女が話を聞いていなかったことに関係しているとも思うけれど。)(この支部において、ヒーローは道化だ。お飾りの役職でしかない。そんな自分たちを見る支部の人たちの目が痛いのは彼女だって重々理解しているさ。)「あーーーーーーーッッッ!!イヤな気分になっちゃいそうですっ!!ストレスはお肌によくないのに!!」(それでも、やっぱり怒られるのは下向きな気分になる。だから彼女は貴方の手をとって言うのだ。)「そうだ、小日向さん!せっかくこんなにいい天気なんです!日向ぼっこしませんか?」 (1/14 20:51:27)
小日向 啓之 > あ、はい、小日向っす。昆虫に詳しくないんで、あれくらいしか用意出来なかったんすけどね、ぇ ( 良かった、名前覚えられてたって安堵だとか、本当ならもう少し出来た筈、なんて後悔だとか、それらの思考は全て晴れやかな笑顔と共に告げられた〝とっても素敵でした!結婚したいなぁなんて思っちゃったくらい!!〟の言葉に吸収され、思わず、ぇ、と声が溢れた。小日向 啓之、彼女居ない歴=年齢ではないけれど、彼女の居ない年月の合計ならば≒で年齢である。バレンタインデーはチョコを貰ったり彼方此方で咲き乱れるらぶらぶおーら的なものに同級生と羨ましいの弱めの呪詛を飛ばし……。そんな男に貴女の一言はかなぁり心臓に悪かった。落ち着けと言い聞かせる。大抵こういうのは冗談であったり、え、本気にすると思わなかったんだけど、ウケる、みたいなオチが付いていると見てきたじゃないか。 (1/14 21:24:12)
小日向 啓之 > 意識したり本気になってしまった彼等の末路を自分は辿りたくは「そうだ、小日向さん!」『 へいっ!? 』「せっかくこんなにいい天気なんです!日向ぼっこしませんか?」『 あ、あー……日向ぼっこ、すか? いいっすけど……、それなら、 』呼ばれた声に大袈裟にも肩を揺らして貴女の方を向く。いや、向いてしまった。整った顔立ちに花の綻んだような笑み、男のものとは違った細くて柔らかい手が厚くかさついた手を握る。心臓がどくどくと激しく脈打って、それがバレない内に、話しながらそっと手を後ろに引いた。〝此処とかどうっすかね、〟そんな言葉と共に、案内した場所は植物棟だった。手を繋いでエスコートするほどの勇気が男にあるとでも思っただろうか。隣を歩く内に心拍数は次第に落ち着いて、今はただ、アーチ状の高い天井から溢れる木洩れ日を浴びている。一見綺麗なだけの場所。けれど植えられている植物全て、カミサマに関係のあるもの、或いはカミサマ本体であるのだろう。) (1/14 21:24:14)
木靴下@小鳥遊 > (貴方に手を引かれた彼女の重みは一切ない。人を引いている、というより、確かに手を繋いでいる感触があるのに、そこには何もいないよう。きっとそんな不思議な感覚に優しい貴方なら本当にいるか心配で何度も彼女の方へと振り向くだろう。…そのたびに彼女は何でもなさそうに貴方に微笑むんだ。)「ふふ、デートみたいですね。ドキドキしちゃいます。」(何物にも好感的な彼女は、そんな冗談ぽい本音を呟いて、何にも知らない顔で笑う。)「わあーーーーーー…。」(壁一面緑のカーテン。その壁から流れ落ちていく水が散って、心地よい涼しさを運んでくれる。彼女は物珍しいものをみるように瞳をキラキラと輝かせながらあたりを見渡す。)「えへへ、不思議です。植物棟には何度も来たことがあるはずなのに、誰かと一緒だとこんなに変わって見えるものなんですねぇ!」(彼女は読んで字の如く、浮かぶ体を空中に漂わせる。もちろん貴方と繋いでいる手のおかげで上へ上へと上がることはなかった。) (1/14 21:56:18)
木靴下@小鳥遊 > (日向ぼっこするのなら、どこがいいだろう。彼女は軽く浮かび上がる体で植物棟を見渡す。…けれど、その視線は一周した後、貴方の方へと戻って彼女は地面にゆっくり足をつけた。せっかくエスコートしてくれるのなら、最後まで貴方にお願いしてみようかと、そんな気遣いだったのか甘えだったのか。…とにかく、貴方がどこで日向ぼっこをするか。それが決まったら彼女は貴方に向けて普通にお話を始めるだろう。)「そういえば、小日向さんはどうしてアルマデルで、ヒーローをやろうと思ったんですか?」(それを口にした後、彼女は何かに気付いたように一度口元を抑え、「答えずらかったら、無理して答えなくても大丈夫ですよ。」と、微笑んで貴方に伝えるだろう。) (1/14 21:56:21)
小日向 啓之 > ( 貴女にはちょっと失礼かもしれないが、途中から大きい風船を持ち運んでいるようなものだと思うようにした。比喩を越えてまるで羽のような貴女の身体。ぷわぷわ浮かんで、…小さい頃転んで手離した風船は、遠くに行ってしまうのが悲しくって、膝が痛くって、随分と泣き喚いたような気がする。『 …個人的には、雨の日も結構好きっすよ。ちょっとだけ暗いんすけど、雨粒が透明なガラスを伝ってて、すげぇ綺麗っつーか… 』何度も来ているのならとっくに知っているかもしれない、そんな事は言葉を発してから気が付いて、きゅむ、と、不自然でないくらいに口を閉ざした。晴れの日は陽射しが差し込み、雨の日は雨粒がガラスの上で弾けて濡れる、雪の日はまるでスノードームの中に入ってしまったかのようだった。植物棟は場所によって、天候によって、時間によって、景色を様々なものへと変える。なんだか貴女が初めてテーマパークに来た子供のようであったから、つい訳知り顔で語ってしまった。 (1/14 22:40:01)
小日向 啓之 > きょろきょろと周囲を見渡していた貴女の視線は最終的に男の元へと向けられて。それに気が付けば、ちょっとだけ体温を上げてバレない程度に驚いてしまう。………これは、案内を続けろと言うことだろうか。道中の、〝デートみたいですね。〟そんな言葉を思い出して、貴女からすればなんてことのない言葉だろうに、変に意識をしてしまいそうだった。少しぎこちなく、誘拐にならないようにゆっくりと歩く。大きな、イーコールによって変型した曲がった木、変わった形状の葉を今の季節であろうと生い茂らせた木の側のベンチまで辿り着けば、ちょっくら此所で一休みしていかないっすか、と、自然な流れで座れるように。ぷあぷあ浮かぶ貴女に一休みが必要かは分からないけれど、他に言葉も浮かばなかった。腰を下ろしたベンチは陽が当たっていたこともあって暖かく、時折曲がり木の葉が揺れる。ピチチ、と聴こえる鳴き声は鳥のようで、恐らく肉食系の植物型カミサマのものだろう。穏やかな日向ぼっこ。隣の貴女の存在だけが、意識してしまって少し落ち着かなかった。 (1/14 22:40:11)
小日向 啓之 > 『 あー…………んや、大丈夫っすよ。……別に、ちょっとした理由なんすけど…、…いつまで、この世界が安全でいられるかなんて分からないじゃないっすか。そーいうときに例えば家族とか、大事な人を護りてぇなって、……そんだけっす。 』ちょっとした誰かの日常、今の日向ぼっこをしているような日々を守れたら、そんな想いはきっと誰もが持っていて、ささやかなもの。平凡で、一般人らしい答え。知ったとき退職しようとも思ったが、行動にすら起こせなかった、その時の方が後悔するものだと知っているから、此処に居る。昨日の件は特に、いつかの恐怖が蘇ったかのようで。…ゆっくりと、猫背に男はそう答えた。『 ……小鳥遊さんは、あるんすか? …ヒーローを目指した理由。…勿論、答えづらかったら大丈夫なんで。俺は答えたんだからとか、言わないっすよ。 』 (1/14 22:40:13)
木靴下@小鳥遊 > (ぷかぷかと風船のよう。ふわふわと羽のよう。【負荷】を感じない彼女は貴方に連れられるままについていく。貴方の話す、植物棟の雨の日の話や雪の日の話を彼女は関心深そうに頷きながら聞いていた。その反応から、それを知っているのかそうではないのかを区別することはできないが、彼女は楽しそうに貴方の話を聞いていた。)(『ちょっくら此所で一休みしていかないっすか。』)「そうですね。」(貴方の発言に彼女はもう一度浮かんだ体を沈ませて、貴方の隣に少し空いたベンチの空間に降り立つように座った。)(ここに就くというのは、少なくともいい経験をしてはいないはず。…そう思って、違う話題を上げようかしら。なんて悩んでいれば、案外すんなりと貴方はそれに答えてくれた。)(なんだか、貴方のことを少し知れてうれしい。)(そう思いながら、彼女は淡く染まる頬ではにかんだ。) (1/14 23:31:16)
木靴下@小鳥遊 > 「とっても素敵な理由ですね。」(貴方にとっては一般人的理由かもしれない。だけれど、誰かを守りたいというのはヒーローとして満点の答えだ。)(人は奇跡を願う。それと同じくらい、普通を望む。…そんな言葉をどこかで聞いた。)「当たり前の幸せって、維持するのは難しいですからねえ。…だから守るだけの価値がある。」(大切なものはどうしていつだって脆い硝子の上にあるのでしょう。) (1/14 23:31:25)
木靴下@小鳥遊 > (『……小鳥遊さんは、あるんすか?…ヒーローを目指した理由。』)「ボクは────────。」(貴方の質問に彼女は言葉を詰まらせた。)(決して予想外だった、とか。答えるのが嫌というわけでは決してなくて、どう説明したものかと頭を悩ませていた。)「えぇっと、ボクの能力。お目にしたとは思うんですけれど、《YELL》は、基本的に後方支援の能力なんです。」「………その、ボク。…〝昔、家に強盗が来たとき、家族に庇ってもらうことしかできなくて〟。」「ボクの応援が誰かの力になればって思ったことがあるんです。」(慎重に言葉を選びながら、彼女は一つ一つ言葉を続けていく。)「ヒーローを目指したのは単純に、ボクの能力は目立ちやすいからです。旗を振ったり、メガホンで叫ぶので、それならいっそ、市民もヒーローも支部の皆さんも応援で助けられるような立場であったらいいなあって……。………………えへ、ごめんなさい。なんだか小日向さんより夢のない話で。」(彼女は両手を頬に添えながら、恥ずかしそうに微笑んだ。) (1/14 23:31:27)
小日向 啓之 > ( 男は静かに貴女の話を聞くことだろう。小さな相槌だけ、きちんと聞いている証明に。強盗という言葉が出たときだけ、ちょっとだけ目を見開いて。『 …良いじゃないっすか。誰だって、応援されたら嬉しいもんっすし、…そうやって応援してもらえたから頑張れたって人も、沢山居るっすよ。それに、俺は守りたい、小鳥遊さんは助けたい、なら、どっちだって素敵な理由じゃあねぇっすかね。 』卵が先か、鶏が先か。男の場合は卵、ヒーローになる意志が先だった。貴女の場合は鶏、能力の発現が先だった。勿論、両者ともどちらの素質も持ち合わせていたからこそ、卵も鶏も存在したのだろう。恥ずかしがるようなものじゃない。言っておきながら、男の方こそちょっと恥ずかしいまであった。的外れであったり、知ったような口を聞いていないか。貴女のように素敵な笑みを浮かべられたら良いのだけど、生憎目付きが悪かった。だから、迷わず肯定してくれた貴女の言葉を借りて。でもやっぱり、『 ………ちょっと偉そうだったっすね、すんません。 』臆病故に、予防線は張ってしまって。 (1/15 00:11:30)
小日向 啓之 > 『 いやぁ………なんつーか、あんまりこういう話ししないんで、落ち着かないっすねぇ…。…………そろそろ、訓練とか、外の見回りに行かないと怒られちまうっすかね。 』ぐぐぅ、と陽を浴びながら身体を伸ばす。ぽかぽか陽光は心地好く、きっと今日は散歩をするような市民も多い筈だ。此処から見れば只の道化でも。…強盗の件について、深く踏み込むような勇気が無くとも。自分達はヒーローである。その事実だけは何があっても変わらない。変えてはならない。そろそろ帰りますか、と、そんな言葉が口にせずとも後に続いているようだった。) (1/15 00:11:32)
木靴下@小鳥遊 > (『俺は守りたい、小鳥遊さんは助けたい、なら、どっちだって〝素敵な理由〟じゃあねぇっすかね。』)(────────!)(貴方は控えめに自分の言葉を反響した。その言葉に彼女は黄色の瞳を大きく開いてぱちぱちと瞬かせる。)(しばらく魂が抜けたようにぼうっとしてた彼女だけれど、下がる髪をかき上げるために左側の横上に触れて。一瞬祈るように髪飾りに指を添えた。)(それから言葉の意味を深く噛み締めて、ほのかに頬を染めて緩む頬をごまかすように持ち上げた。)『………ちょっと偉そうだったっすね、すんません。』「いえ!!そんなことはないです!!嬉しかったです!!」(自分が何も言わなかったからか貴方を不安にさせてしまったのか、貴方がほんの少し臆病をこぼせば、彼女はそれを否定した。)(浮かぶようにうれしかった。なんて本当に浮きながら伝えるのだからおかしいものだろう。) (1/15 00:58:10)
木靴下@小鳥遊 > 「………………………あ………、そ う…そうですよねえ。…怒られちゃい、ますよね。」(そう口からこぼせば、彼女はあからさまに落ち込んだ様子で頭を垂れた。そもそもお休みでもないのにこうして自分のわがままに引っ張ってしまったのだから、そう長くお喋りもしていられない。)(楽しい時間はあっという間。時間が許すのなら許す限り、いろんなお話がしてみたい。どんなものが好きなのか、とか。何が趣味だとか。これをされたら嫌で、何をしたら幸福を感じるか、とか。)「────────ッ、あの!!」(「そろそろ帰りますか」、と続くような貴方の言葉を断ち切るようにして、彼女は声を上げた。)(まるで手品のようにその手元から彼女が身に纏う衣服の装飾と同じ青い薔薇を咲かせて、貴方に差し出す。)(─────というより、押し付ける。という表現の方が正しいかもしれない。)「もし、もし小日向さんが良ければでいいです…!本当、良ければでいいので…っ!」 (1/15 00:58:16)
木靴下@小鳥遊 > 「今度どこか一緒にお出かけしませんか…?」 (1/15 00:58:23)
木靴下@小鳥遊 > (────────【同封されていた赤い宝石は、戒めのように輝いているのでしょう。】)(彼女は言い聞かせるように、心の中で「大丈夫」と反響させるのでしょう。)「あーーーーーーーっっ!!渡しちゃった!!渡しちゃったあ!!!」(貴方の手から離れた彼女はどこにも行き場がないようできゃあきゃあと騒ぎながら空中をくるくる回っている。)(一人で騒げるというのはある意味才能のようにも思える。)(彼女は真っ赤になった頬をむにむにといじりながら逆さまになったまま貴方を見た。)「……………えっとう…。お返事はいつでもよいので…ぇ…。………………お、お仕事戻りましょっか!!」(お空を浮かぶ彼女はどうにかして恥ずかしい感情を外側に向けたいのか、無理殻に話題を変えて植物棟の出入り口を指さした。) (1/15 00:58:26)
小日向 啓之 > はいっ? ( 上擦った情けない返事は本日2度目だった。突然何か覚悟を決めたようで声をかけられたんだ。のんびりとした日向ぼっこで緩んだ心臓には、あまりにも刺激が強すぎた。丸まっていた姿勢を正して、顔を上げれば目の前に咲くのは青い薔薇と赤い薔薇。いったい何処から持ってきたのか、そんなことに意識を咲くような余裕はなく、「今度どこか一緒にお出かけしませんか…?」___彼の意識は宇宙の彼方に飛ばされたと言っても過言ではなかった。貴女の言葉をぐるぐると反芻し、飲み込もうにもぐるぐるの度に増えて埋もれそうになる。今度、一緒に、お出掛け。お出かけ。おでかけ………………。『 ぇっっっっ、あ、えっっっ、あっっ、はいっす!? 』受け取った薔薇のトゲが刺さっててもきっと気が付かなかっただろう。ことの理解の出来なさに、顔が真っ赤になるような余裕もなく、ただただ、ただっっっただ、動揺していた。 (1/15 01:24:34)
小日向 啓之 > お返事は間違いなくyesだろう。ただそれを真っ直ぐに告げるほど思考に余裕はなく、貴女の言葉に同意を示せば立ち上がった。流石に自分から行きのように手を繋ぐことはせず、ふわふわ浮かんでいるのが少し心配だが、なんだか飛ばないようにというのを建前に手を繋ぎたいだけに思われないだろうかと思うと口にも出来ない。薔薇の花は、花瓶に行ければ長持ちするだろうか。連絡、手段とか、あ"ーーーー…………体温が高いのは、日向ぼっこをしたからだろう。此処よりも温度の低い外に出れば、納まる筈で、何よりも仕事に戻るために、置いていかないようにしつつも、行きよりも確かに足早に外を目指した。/〆) (1/15 01:24:35)
小日向 啓之 > ( 平和の証。世間一般的にはヒーローと呼ばれる存在。確かに人から見ればヒーローなのだろう。警察やスポーツ選手、父や母、近所のパン屋さんだって、自分に出来ないことが出来て、それでいて頼もしい存在となればそれは誰だってヒーローだ。だとするのなら、自分は誰のヒーローになれるのだろう。そう呼ばれて敬われたい訳ではない。名声が欲しくてこの職に就いたわけではないのだから。ただ、そう呼ばれるだけの力があるだろうか、と、剣から伝わった振動にビリリと腕を震わせながら、考えてしまう。訓練場は広く、それは何人もの組が戦闘訓練をしても申し分ない程だった。時折広がりすぎればぶつかりかねないときもあるが、市街地での戦闘を考えれば柔軟な対応力が求められるのだから、その為には都合が良いとも言えた。受けた剣の威力を流すため、後ろに低く跳ぶ。相手は確実に踏み込んでくるだろうから、剣を前に構え、幾らか威力の弱まった2撃目を受け止める。火花が散り、鍛治場のような音が響いた。相手は大剣のパワー型、力で押すのは敵わないが、スピードならば此方に分がある。ならば、どうする?) (1/14 14:05:24)
円 澪 > 『____ミスター・小日向。』訓練とはいえ、剣を振り回し時には能力を使う者もいる。練習だとはいえ、鉄火場とはアドレナリンが最高潮の場でもある。そうした中で悠長に、冷静に。本当に危険な生物は地味な体色に猛毒を宿すのと同じように……手にしたタバコの煙をゆっくりと棚引くように吹きながら、独特の静けさを持って小日向、と彼を呼ぶ。彼には既に相手がいることも知っているし見て分かる。けれども呼びかけるのは興味からか、あるいは_____。白いワイシャツにジーンズの決まりきった格好に、ほんのスパイスのように緑色のフライトジャケットを着た女は。『お相手、交代願えますか。私休日中でしたが、生憎このくらいしか趣味もありませんので。』上着を適当に訓練所の端に放り投げると、切るや切られるやの攻防の中に____選手交代を名乗り出た。『来ちゃった♡ というやつでございますね。男性なら一回は言われたいシチュエーションのNo.8位だと朝のニュースで拝見致しました。』引きずるように、演習用の模擬刀を手にしながら歩み寄ると、来ちゃった♡と微笑するのだ。 (1/14 14:22:52)
小日向 啓之 > へぇ…………っ!? ( 思わず声が裏返った。それを好機と見て突っ込んでくる相手の剣を姿勢を低くしてギリギリで交わし、駆け寄りながら身を起き上がらせれば接近した頃には準備も整い、顔面に向けて蹴りを放つ。相手が回避行動のため後ろに下がれば、漸く一息吐くことが出来た。……いや、吐いたところで落ち着くかは別問題であり、一向に落ち着きそうにはないのだが。情報室長、円 澪さん。昨日の任務時、子供の救助に当たっている様を見たきりであり、こうして対面した経験はない。初対面と言っても間違いないだろう。 そんなお偉いさんに、相手をして欲しいと声をかけられた現状だ。周囲も意外そうに此方を見ては何かしら話しており、若干ばかり視線が痛い。けれど逆の立場であれば自分も見てしまっていたのだから、人のことは言えはしない。分かる、分かるよと内心同意。なんならそちら側の方が良かった。 (1/14 14:46:59)
小日向 啓之 > 『 …………そのアンケートはだいぶ状況に寄るんじゃあないっすかねぇ… 』例えば、家の場所を知ってる彼女が看病に来てくれた、とか。少なくとも(訓練のお相手をしに)来ちゃった♡でときめく男性は少ないだろう。困ったように笑いながら、背に汗が伝う。元よりパーカーなんて脱いでおり、汗をかいているのなんて今さらだけれどそうではなく、これは冷や汗の部類だろう。『 いーっすけど…なんで俺なんすか…? あと、俺も模擬刀取ってくるんで、一瞬待っててもらいてぇんすけど、 』 (1/14 14:47:10)
円 澪 > 『単一の統計を万事に適用するほど私も頭が固いわけではございませんが。こんなこともあっての人生でしょう?』こき、と首を鳴らす。それから肩を回して拳をほぐし。腰をぐい、と後ろにやってからまた戻して。ゆっくりと体を慣らしていく。多分こんなことがある人生はそうそうないものだろうけれど、このアルマデルにおいては、的外れかどうか____百歩譲り____判然とし難い部分があるのも事実だろう。『アラクネの件を見て思いましたが……。避難誘導を完全に終わらせ次第能力を使うことは私にも出来ますが。そうなる前に制圧できるのは貴方ともう御一方……。彼女の場合は他者を支援するものでしたしやむを得ない部分はありましたが?貴方はどうなのかなあ~……って思いましたので。』 (1/14 15:06:53)
円 澪 > 平和の証。彼ら一部の職員は、民衆の前で能力を使い、民衆を守ることが出来る。それはすなわち、避難誘導などが完遂していなかったとしても能力を使える=そんな事態が来るまでに標的を能力ありきで制圧出来る余地があることを意味する。アルマデルの化学兵器やそれ以外の通常兵器も決して無駄なものでも薄弱な効果しかないものでもないのは百も承知。しかしそれでも、決定打(フィニッシャー)となるのはやはり能力だろう。並べたカードを破り捨てるがごとき超常現象は、やはり一線を画す。それを使わない、または使えないならば。『武器をお持ちになり次第、いつでもどうぞ。』無い状態に慣れねばならないだろう?という意味だ。 (1/14 15:06:55)
小日向 啓之 > ( その件に関しては説教されたばかりであるので、勘弁してもらいたい。先日の敵では下手に避難誘導が済む前に手を出せば、一般人へ被害を及ぶ可能性があった、とはいってもそれは言い訳でしかなく、それならば向こうが動き出したとて抑え込むだけの力があれば良いだけのこと。事情や都合、前提条件は様々あるがそれら飲み込んで押し通さなきゃやってはいけないのだ。また次、似たような事があればなんであろうと叩ききらねばならない。防壁外の任務が少ない分、そのくらいは出来て当然ということだろう。色々と思うことは多いが、結局の所子供が拗ねたようなものでしかなく、市民の安全が第1だと喝を入れた。品定めされるかのような目線が痛い。『 お待たせしました、……………じゃあ、行くっすよ。 』 (1/14 15:45:22)
小日向 啓之 > 手にした模擬刀をくるりと回し、持ち方を馴染ませる。形状、重さはなるべく普段使っている武器であるミヅチに寄ってはいるが、それよりも軽く、柄の部分が気持ち太い。振りの感覚が違うところに、なるべく戸惑わないようにしたいところだ。相手について、事前に情報として知っていることと云えば、格闘技の心得があることくらい、だろうか。軽く息を吐き、手の甲を正面に模擬刀を構える。剣を持ってはいるが、剣士として捉えるばかりでなく、全身の動きに注意を向けながら、先ずは様子見に、ワンステップで踏み込み接近すれば抜刀の構えで模擬刀を振るった。) (1/14 15:45:23)
円 澪 > 『……格闘技、何(な)〜〜にが一番強いのか問題。空手か、ボクシングか、プロレスか……。衰退したとはいえ、酒の肴くらいにはなる疑問。』振り抜かれた剣閃を_____バット、鉄パイプ、警棒、ゲバ棒、連想するものはなんでもいいが「棒」を単に振り回すだけのようにフルスイングして乱雑に受け止める。それが仮に本物の刃なら今頃お互いにボロボロだろうし、間違いなく折れるとしたらこちら側。剣技なんかでお付き合いをしていたらまず勝てないが、達人の剣も名人の剣も____突っ込んでそれに何かをぶつけるだけの行為なら、よーいドンの早撃ちでもあるまい、凡夫にも度胸さえあればある程度まで持ち込める、という算段を決め打っての防御。『""なんでもあり""の強さを標榜する割に、ただしなーぜか。なーぜか軍人(わたしら)は抜きで話す前提がある……。』それからは____機械で決められたプログラミングのような所作。""道具(ぶき)を抑えたら足元"" 拳銃にも刃物にも適用されるセオリーに基づき、すらりと水鳥のようにしなやかに伸びた脚を、彼の膝に目掛けて横から鞭のようにして振り抜く____ (1/14 16:01:26)
小日向 啓之 > ( 格闘技は拳だけでなく足技もあるというのは、かのジニー・ヘンドリックから学んだ事だ。だからこそ男は全身に注意を向けていた。何より、格闘技を得意とするものが剣を手にしたとき、即座に剣のみで打ち合おうとする事例の方が珍しいだろう。様子見の本気ではない剣撃。受け止められただけであるのなら此方にかかる圧力は弱く、故に刀身に滑らせながら男は抜いた模擬刀を上に振り抜き、貴方の身体を後ろに反らせようとするだろう。踏み込んだ足はバネのように力を溜め、模擬刀を上へ抜くと共に跳躍し、模擬刀への力の上乗せ、及び貴方の足技への回避を謀る。蹴りを放ったということは、現状貴方は片足で立っているような状態の筈だ。バランスを保つのは難しいのではないだろうか。跳んだ身体は腰を捻り、跳んだ軸足とは反対の足が貴方の顔面目掛けて蹴りを放った。 (1/14 16:23:43)
小日向 啓之 > 上へと向かった模擬刀は身体の捻りにより八の字を描き、蹴りを放ったことで貴方の選ぶ対処法、その後の攻撃をよく見ながら思考する。傍目に見れば息をするように、一つ一つの行動に躊躇いのない滑らかな剣技。けれど正直やりづらいことこの上ない。攻撃の範囲、隙の大きさ、元々の身のこなし。話しながら出来たらスマートだろうが、今は個人技であり、何より貴方を相手にそんな余裕があるだろうか。【ライセンス:反射神経、パルクール、剣技×3、危機回避×2、運動×2】 (1/14 16:23:45)
円 澪 > 刀の打ち合いには拘泥することなく、勝てないのならばと打たれたままに天高く放り捨てる。『攻撃の軸を逸らすやら何やら。私もよく教わりましたが……せっかくの休暇だ。』せっかくの休暇だから、せっかくなら殴られも殴りもしたい。回避も技術も捨て、顔面への蹴りを直撃で受けた。絹糸のような白髪を飛び散る鮮血が汚し、口と鼻から噴き出す痛みと出血、それを慈しむように舌を艶めかしく口腔からはみ出させる。対処法を推理するなら徒労である、対処しないのだし。『清々しいスポーツ……と少し違うのはこういう部分でしてね。反則(ラフプレー)は存在しない』頭部だけを庇うようにガードを固めながら、低重心に突進すると、ぶ、と含んだ血液を霧吹き状に目潰しに吹きかける。プロレスで言うところの毒霧。その他類似した興行スポーツにおいて様々な呼び方はあるが……大体は反則である。『痛いのは好きなので___まだまだ、是非。』そのまま身体をひねり、遠心力で太腿を振り上げながらの脇腹への回し蹴り。そして彼に言う____痛くして、と。飢えた獣が、餌を欲し媚態を人間に晒すように。 (1/14 16:46:47)
小日向 啓之 > ………変態っすか。( 少なくともお偉いさんに言うことではないだろう。だが眉を寄せ、目潰しにかけられた血液を腕で拭ってつい呟く。咄嗟に目を瞑り、風切り音を頼りに横に大きく跳んで衝撃の緩和を謀ったが、完全な回避には至らず重たく脇腹は痛む。ジニーのと比較すれば、緩和しただけあって耐えられないものではないのだが。 (1/14 17:24:42)
小日向 啓之 > まだまだ、と言われてもと少しばかり困惑する。カミサマであれば斬れば良い、武器を手にした相手ならば、大抵は武器を飛ばし喉元に剣を向ければそれでチェックメイトだ。だが、格闘技を極めた人間相手となるとそれは苦戦を強いられる。何せ武器はその身全てであり、倒して喉元に剣を向けようにも、体術においては向こうが優れているのだから基本的に倒れることがない。手も足も折るのが武器を失わせることになるのだろう。ただしこれは模擬戦より1歩下の訓練であり、休暇と言っていたのだからつまりは、明日には普通に仕事がある。怪我をさせ仕事が遅れた場合の責任はさて、何処へ行くのか。そしてなによりも、男には女性を痛め付ける趣味がない。これなら、まともな終了条件を定めておくべきだった。溜め息混じりに、警戒は緩めずに模擬刀を構える。この場合におけるチェックメイトはなんであるのか。此方が倒れても納得はされなさそうである。) (1/14 17:24:44)
円 澪 > 『___失礼な。』こっから第2ラウンドだろ。と、やっと準備運動を終わらせたのだとばかりにだらだらと流れた血を床に垂らしながら、放たれた矢のように直進・特攻する。『私がArkなら。私がカミサマが変身した姿なら。誰かが能力で私になりきっているのなら。貴方のその姿勢は……容易く死に繋がる。』もしも私が敵だったらどうするの。もしも味方によく似た誰かならどうするの。その時は切れますと口にするのは誰にでもできるし、平和な時にならいくらでも思うのはタダだ。しかし、平和な時なんてものはカミサマの指先ひとつだと先日の事件が我々に教えてくれたばかり。『何何なら殴らない、切らない。それを出来るのは誰も彼も切れて初めてのセリフ___』 (1/14 17:51:53)
円 澪 > そうなった時にいざどうするのかという熱意が見たい。もし何かあれば、なら誰にでも動ける。だから戦う理由を教えてくれと____そんなご高説からは明らかに外れた熱っぽい笑みで。しかし何より雄弁に____拳は語る。『練習でそんなことで、貴方の背中にいるたくさんの命は、市民の皆様を守れますか!?』軍隊格闘に、必殺技はない。勘違いされがちだが、ルールの範疇で相手に効果的な技を模索する他の格闘技とは違い。ルールがないのだから喉や首、目を狙えるし、危険に投げ飛ばしてもいい。そうなれば技はもっと無骨であり、単純であり、その反面技という技の手札も少ない、教わる基礎がすなわち技。『私には、ミスター・ジニーのように必殺技はありませんが。積み重ねてきた____ひとつくらいは。』先程放り投げられた模擬刀を手にし、刀の用法には恐らくないだろう顔面目掛けた投擲。ただし、当然こんなものは誰にでも鍛えていればある程度は真似になる。単に陽動であり、スターターだ。 (1/14 17:52:03)
風鈴@レオ > 「隊長、そろそろ休憩いたしやしょ?」(第一部隊事務室にて、カリカリと書類を書いているが飽きてしまったのかねっとりとした口調をした男が隊長席に座っているあなたに対して微笑みながらいう。昨日のアラクネには隊長も参加していたことは聞いていた。昨日も出勤しているのに今日も来るだなんて真面目な人で、とっっってもステキ♡おおらかで怒鳴りつけることはしないし、不器用なのにお人好しで、"特殊な事情"を抱えている自分を部下として迎え入れてくれたところにも懐の深さが窺える。貴方にも愛されたいのだけれども、今のところアプローチは成功した試しはない。それでも愛されたがりなレオは諦めたりはしないだろう。ほら、今だって勝手に席を立って給仕室へと向かってしまった。もう貴方とおしゃべりがしたくてたまらないらしい。未だ2人だけだから、広いはずの部屋も寂しさを感じて寂しがり屋なもんだから、それも相まって休憩をしたいのだろう。貴方のお好きな飲み物はなんでしょう。何故聞くかって?それを注いでいくに決まっている。こぽこぽ……とお湯を沸かす音が響けば、再び声が聞こえてくるだろう)「隊長〜。お菓子は、こちらが決めて大丈夫かしら」 (1/14 15:50:45)
雨晴 高良 > 「(このご時世に手書きという時代遅れな書式を要求されて辟易していたが、何だかんだ最後の一枚だ。それも隣の新入りに関する書類だったが、ふと声を掛けられると同時にペンを置くと)___よし。・・・そうだな、お茶が良い。(丁度その書類を書き終えたようで、声の主へと首を向けて。ただ、彼の持つ少し不思議な雰囲気に気圧されて、目線は外していたが。どうにも、”何かを欲しているような”気がしてならないのだが、あまり関係を深くするのも彼にとって悪いだろう。しばらくすれば、この席は空くかもしれないのだ。)」『隊長~。お菓子はこちらが決めて大丈夫かしら』「___甘すぎないものだと有難い。(給湯室へと向かった男に適当な返答を返そう。甘いものが嫌いなわけでは無いのだが、お茶に合う物と言うと大体がしっとりとした甘さのモノが多い筈だろう。)」 (1/14 16:09:41)
風鈴@レオ > (お茶だと聞けば、茶葉をふた匙急須に淹れる。何事も"愛情"が必要らしい。胃もたれを起こしそうなぐらい重たい重たい愛情というお湯を注げば茶葉たちが踊り出す。自分はこの時間が大好きだ。待っている間相手を思うことができる。先ほどから目を逸らされるのは恥ずかしがられているのだろうか。だとしたらなんてシャイな人なんだろう。自分としてはもっと話したいし、なんでも知りたい。だけど押しすぎても人によっては嫌がるものだ。狩猟だって攻めすぎてしまえば、獲物が勘付き逃げてしまう。じっくり、ゆっくり痛ぶるように、外堀から攻めて【死ぬ瞬間にも自分を思ってくれるように】しなくっちゃ) (1/14 16:24:25)
風鈴@レオ > 『___甘すぎないものだと有難い』(どうやら隊長は甘すぎないのがお好みらしい。生憎持っているのが小さな小さなおかきたちしかないから、和紙をしいてお皿にコロンコロンと転がしていけばお茶がちょうどいい時間。コポコポと温めておいたコップに注いで、トレーに乗せれば愛しい貴方へと近づいていく)「どうぞ〜。お口に合えばいいですがねぇ」(なるべく渋めじゃない口当たりがいいお茶を選んだが、お口に合えばいいなって気持ちは本当だ。貴方が死んでしまうことなんか知らない。貴方が秘密兵器だということを知らない。それでも子どものように待ち続けることだろう『美味しい』って言葉を【家事+料理+とびきり重たい愛情を添えて美味しい美味しいお茶を注ぎたい】) (1/14 16:24:39)
雨晴 高良 > 「(彼の経歴には一通り目を通したが、どうやら前線向きの人員では無いらしい。機械整備班志望だったのも頷ける。加えて、出自が第八の研究部というのだ。監視の目という意味も込めて1番小隊に配属されたのだろう。厄介者の雰囲気はあるが、それが悪であるとは思えない。___そんなことを考えていると、湯呑とおかきが到着して。)・・・ありがとう。(小さく会釈をして、湯呑を口へ運ぶ。ズズッと熱いお茶を一口飲み込めば、少しだけ表情が綻んだだろうか。ただ、それを口に出すのは止めておこう。”良い人”だと思われるのが怖いのだ。でも、”失礼な人”には成りたくない。どうしたものか)・・・悪くない。(必死に考えた結果、ひねり出した声は君に届いただろうか。)」 (1/14 16:45:27)
風鈴@レオ > 「ありがとうございやす」(少しだけ表情が綻んだのを見逃しなんかするものか。きっと美味しかったのだろうけど、口下手だから悪くないという言葉になってしまったのだろう。今度こそ、美味しいって言ってもらえるように毎日お茶の時間になったら自分が注ぐんだ。自分も席についてから一口飲む。やっぱりいつも通りの味だけれども、誰かがいるってだけで心まで暖かくなってくる。フラスコの中では眺めることしか出来なかったけれど、手足が動くだけでも嬉しい限りだ。ぽりぽりとおかきを食べれば甘すぎず、お茶にもあって我ながら最適解を導き出したのではないか?と自画自賛をし) (1/14 16:56:22)
風鈴@レオ > 「隊長は、昨日仕事出ていやしたけど、無事そうでなにより。昨日で死んでやしたら、会えずしまいで寂しとですよ」(会話を続けるためにか、昨日の依頼についてを話し始めた。貴方にとっては思い出したくないかもしれないが、自分がいなかった時のことも"記録"しておきたい。貴方は何時に起きて、何をして、トイレは何回行くのか、誰と出会ったのか、いつ眠りにつくのか全て把握しておきたい……。ダメダメ、こんなこと口に出したらきっと引かれてしまう。初めては大事だって言われたじゃないか。興奮治らない身体を悟らせないためズズッとお茶を飲み) (1/14 16:56:30)
雨晴 高良 > 「(昨日の任務の話題になり、神妙な面持ちへと変化して。___あの時、小日向君とマルス君が来ていなかったら。円室長がもう少し人命救助を優先していたら。きっと俺は此処に居なかった。)___・・・あの時は他の研究員たちが活路を開いたから良かったが、一歩間違えればこの支部の壊滅しかねん相手だった。・・・俺はそれに匹敵する力を持っているから、此処に居られる。・・・そして、力には代償が伴う。そういうことだ。(君も長く第八支部に居るのなら、そういった”兵器”がアルマデルに居る事を知っているかもしれない。そんな淡い期待を胸に、自分の身の上を話しておこう。いつまた、アラクネを超えるようなカミサマが現れるか分からない。もしその時は、今度こそ命を燃やして戦い抜くつもりだ。)」 (1/14 17:15:14)
風鈴@レオ > 「なるほどぉ……?」(口少なかった隊長が悠長に喋り出したから"記録"していく。どうやら他の研究員達が協力をしてくれたおかげで、貴方は生きていられるらしい。まるで自分は兵器だとばかりの口調。理解をしているのかしていないのかズズッとお茶を飲んで何かを考えているようにも感じられた。そしてコトリとコップを置けば)「それで、隊長と仲良くしちゃいけない理由にはなりやせん。皆、いつかは死ぬと聞きやした。あっしなんかは最前線に立てないゆえ、あんさんみたいな方がいないと死にやす。それとこれはどう違うと言いやしょう」(淡い期待を打ち砕くかのように口にしたのは、仲良くならない理由にはならないという言葉だった。レオは愛されたい。愛されたいからこそ、そういう話にも敏感になりやすい。貴方の優しさだというならばそれは違うと思った。貴方が死ぬのが先だなんて誰が決めたのだろう。もしかしたら自分の方が先に死んでしまうかもしれないというのに。死によって別れることが寂しいから?悲しませてしまうから?そんなのこの職場ではやりづらいだろうに) (1/14 17:26:31)
雨晴 高良 > 「(確かに、生きている限り死ぬことから逃れることは出来ない。ある時はゆっくりと、ある時は一瞬にしてソレは訪れる。そして、それは激情を周囲に与える事が多い。絶望や諦観、激昂や発狂。___少なくとも、自分はそうだったから。だから、君たちには。)___君たちを殺させはしない。俺が死ぬことで君たちを守れるのなら。・・・一人の犠牲で多くを救えるのなら。俺は、誰も悲しまないように終わりたい。・・・そう、思うんだ。だから、俺を大切に思わなくていい。」 (1/14 17:46:05)
風鈴@レオ > 「……お願いを一つよろしくて?」(自分が死ぬことによって守れる命があるならばと犠牲心を露骨に出してくる貴方に、理解をしたのかそれ以上は何も言いそうにない雰囲気で一つお願いがあるのという)「隊長が死んだ時体液でも爪でも……まぁ、ちょっと心許ないけど物品をくだしいましぃ。あっ、その、局部でもいいんどすけど、でも、でも、やっぱり、その、そういうのって恋人とかちゃんとした関係になったお方がもらえるものやとわかってはいるんですよ。えぇ、えぇ、大切に大切に保管しやすのでお願いできないでしょうか」(キャッと生娘のように頬を赤めらせ言った言葉は通常では考えられないことだろう。それでもレオにとっては普通だった。沢山の人間の細胞から出来上がった体は、きっと沢山の愛で出来ている。愛が高まった時にできたのが自分(特異点)であるならば欲しくなるのは仕方がないじゃないか。貴方が最終兵器だからと言っても、仮にロボットだとしても愛おしいことには変わりはない。大切にするなと言われても【愛は止まることはない】) (1/14 19:04:32)
雨晴 高良 > 「(不思議な雰囲気の正体に気付く。途中から目を丸くしながら君のお願いを聞いていたが、思わず目を閉じて。彼の出自は読んだ。いわゆる”特異点”であり、イーコールに対して人間の成分を与える事で生まれた存在。・・・そういう境遇に生まれてきた生き物が、人と同じ倫理を持ち合わせるとは言い切れないだろう)___・・・悪いが、恐らく無理だ。俺が死ぬときは灰しか残らないと思う。直感だが、ほぼ間違いない。(そして、君のお願いはかなえられないかもしれない。此処に所属する前に取り込んでいたイーコールは炎に適性を示していた。また、コードを入れ替えた際に感じる侵食の感触は体内から焼けるような感じだった。そんな能力なのだろう。だから、きっと君に残せるものは自分の体には無いものだ。)」 (1/14 19:23:20)
風鈴@レオ > 「では、灰で構わないでやんす。その灰を枕元に置いておくだけで"忘れずに済みそう"」(灰しか残らないと言われたならば、それでも構わないなんていうだろう。灰ならば固めてしまえばダイヤモンドにもなり得る。指輪にでもしてしまえばいつだって一緒にいられて素敵じゃないか。残せるものはないだなんて言わないで。寂しくて今すぐにでも狩りたくなってしまう。でも貴方はまだやることがあるし、自分は貴方のことを知らない。知り尽くしてから全てをもらいたいと思うのは何もおかしな話ではないでしょう) (1/14 19:33:47)
風鈴@レオ > 「あっし、どうやら忘れっぽくて、とても不安で、だから欲しいとです。隊長だってそういうのわかりやせんか?忘れてしまうのは、怖くないとです?」(書類には必要ないからか、書かれていないが忘れっぽいのだと口にする。だからか、彼の机の周りには沢山の付箋やメモが置かれては貼られているのが席に座る貴方にも見えることだろう。自分の価値観が可笑しいだなんて常識を忘れてしまえば分からない。忘れてしまえば価値あるものも無価値に変わってしまう。だから、"モノ"に異様に執着する。"愛"という不変のモノを欲しくなる。もしダメと言われたらどうしようと悲しげにまつげを揺らして返事を待っており) (1/14 19:33:55)
雨晴 高良 > 「(灰でも良い。彼はそう言った。忘れるのが怖いから、手元に置いておきたい。分からない、彼のこの他者に踏み込んでくる姿勢が。何故そこまでして。・・・いや、彼には彼の考えが有るんだろう。だが、しかし)・・・・・考えておく。(湯呑を一気に傾け、その中身を飲み干そう。結局おかきに手は付けなかったが、今考えて答えが出そうになかった。あと、少しだけ恐怖を感じた。その場から立ち去りたかった。だから、答えを保留して一番小隊の事務室を後にしよう。扉に手を掛け、そのまま出て行こうとしていて。)」 (1/14 19:42:16)
風鈴@レオ > 「そうでやんすか……。また"答え"教えてくださいまし」(答えは言ってくれずに、お茶だけを飲んで出て行ってしまう貴方を引き止めることはなかった。バタンと閉じられた部屋は1人にしては広すぎて寂しさを感じてしまう。暫くしてから自分の席から離れれば貴方が使っていた湯飲みに手を触れる。まだ飲んだばかりだから温もりを感じられて暖かくって愛おしくって目を細めれば)「隊長ってば、シャイでとても可愛らしい方でやんすねぇ。……へへっ、へへへっ、へっ。早くあの人の"愛"が欲しいでやんすね」(恐怖を感じて出ていかれたなんて一切かんがえていないのだろう。ただあるのはあの人はシャイだからどこかに言ってしまったという考えだけ。おかきを食べてくれなかったのは寂しいけれど何事も地道に頑張ることが一番だよね。……愛しているからちゃんと返してね。そっとコップと食べられなかったお菓子を持って給仕室へと歩いていけば、"わざとコップを割るの"。その破片を一つ一つ拾っていけば、まるで貴方の思い出が散らばったみたいで愛しくて悲しくて)「あぁ、殺してしまいたい」〆 (1/14 19:52:23)
タト@助六 > (───『市街地にカミサマが出現した。2人で調査してきて欲しい』───)(…先刻の上司命令だった。何故上はこの2人を選抜したのかは分からない。『どうせ死んだって代わりがいる駒でしかない』からだったのか、或いは『危機管理力の欠如と引き換えに抜群の戦闘センスと度胸を見せてくれる〝 大江 楠美〟』と『未だ人前で能力効果を発揮出来やしないが並外れた危機察知能力と人知を超えた逃げ足を買われた〝 八百万 助六〟』のコンビならば〝 調律が取れている〟と判断したのか、或いは。案の定蹴っから淡々と装備を整えて向かう貴方に相反して、この男は後ろで『ぜぇーーーーッッてえやべえですッてェェッ……何もアタシ達じゃなくてもよくありゃせんかッッ?!ね゛ええええぇッッ!!?ちょっとぉぉぉぉぉぉッッ?!?!』と過剰にビビり倒す始末。結局行ってみてもそこには『カミサマ』なんてのは存在せず、『誤報告』が判明した。)
(──────そして。)「ヒャア〜〜〜〜〜〜〜ッッ……も゛ォォォ、ホント!人騒せなヤツらだぜェ……肝だって冷えまくり、一時はどうなる事かと思っちまったがァァァ………こりゃまた一安心ですねィッ!」(現在2人は、某ファミレスのテーブル席にて、帰りに軽く飯でも食べて行こうか、という話になったようだ。彼は帽子を脱いだのならば天井を仰いで深い深いため息を。続ける言葉はなんとも男らしいとは呼べぬ、言っちゃあ悪いが情けないものだったのには違いはない。)「アタシホント喧嘩の1つもやりたくねェ『平和主義』なンで、ましてや戦闘なんざァてんでダメ。…もしもホントにカミサマなんざァいた暁にゃあ、アタシはアンタの文字通り『お荷物』になるわけでィ……………」「あっ、………それでえぇーーーーッと、そンで、何頼みます?アタシこういうとこあんまこねェもンで、先決めちまってくれ。」(彼は、あなたの方にメニュー表を差し出す。)
大江 楠美 > よく喋る人だった。多分、こんなに忙しく話す人は初めて会った。少し興味が湧いた。興味はあったけど、話す内容は重要でないことばかりだったから。結局今となっては、この人が任務の間何を忙しく語っていただろうか、なんてことは何一つとして覚えていないのだけど。それで『何頼みます?アタシこういうとこあんまこねェもンで』何を考えるでもなく、寒さに曇ったガラスを眺める私に『先決めちまってくれ。』男はメニューを差し出した。『……え?…分かりました』外を走る車の光に集中していた私は反応が、多分3秒くらい遅れて、畳まれたそれを受け取る。もう頼むものを決めていたから。『では、私はリブステーキのスープセットを』メニューを開く前にそう言って、男…すけろく…さんだったかな。その人に、両手でメニューを手渡した。
タト@助六(そう、彼は『よく喋る男』だ。職業柄と言ってもいい。貴方とは相対的と言うべきかもしれない。)『リブステーキのスープセットを。』「·····リブ、·····え?なんてェ………………?嗚呼、ンまあ、………いいやァ。」(先程言葉にした通り、彼はここに〝来慣れない 〟。故に貴方の言葉に再度聞き直そうとしたのだけれど、無論店員ではない故に口篭り、メニュー表を開いた。どれも美味しそうな写真だけれど、羅列されたカタカナはこの男にとっちゃあアブラカタブラ、呪文も宜しく扉が開くようなもンばかり。メニュー表に顔を近づけ遠ざけ、〝 えーーーーーーーーーッッとおォォォ·····??? 〟とぐいいぃ、と目を細めたってやっぱし、〝 てんでダメ。分かりゃしない〟。)(結局·····)
「·····なァァァんかよくわかンねェから飲みもンで。緑茶ァァァ··········はねェんですねィ、じゃあ··········〝めろんそーだ 〟でェ、いいかなァ。」(〝 飲み物〟のみ。値段はもれなく全て〝リーズナブル〟。だけれど分かりゃしない未知の中じゃあ、奥手になるのは彼の性分。呼び鈴を鳴らして間もなくして、店員が来りゃそれぞれ注文を済ますでしょう。貴方はステーキとスープ、彼はメロンソーダ。『少々お待ちください』の一言返されりゃ、彼はハーイ、なんて手を振って、深く椅子に凭れ掛かるのだった。)
「………………………ね、お宅はよくここにゃあくるンで?」(·····開口1番、無難な話題を投げかけたのは彼である。)「ほら、さっき〝 献立表(メニュー表)ォ〟見なかったでしょ。ンでもお宅は迷いなく頼むときたもンだ。·····その年齢じゃあ、『ご友人』やらなにやらと立ち寄るのは不思議なことじゃあねィですけどォ·····シシシッ·····」「1番美味いのはやっぱ肉ですかィ。」(口数の割に言葉は空気の如く軽薄に。貴方が今、雨を想う女性なれば彼はカラカラ、ケラケラ、乾いたように。下駄を鳴らすように、舌が踊るよう、カランコロンカラン、────── )(カラン。)『 お待たせ致しました。〝 メロンソーダ〟でございます。』(あらま、乗せられて〝 氷〟を鳴らして来ちまったよ。)
大江 楠美 > 男は言葉も知らぬ異国の地で渡された召喚状を睨む被告人のごとく、メニューを凝視していたから。そうか字が読めないのかと、メニューを奪おうとして。「めろんそーだ 〟でェ、いいかなァ。」どうやらそうでもないらしい。男は呼び鈴の鳴らし方は知っていたようで、近くの皿を片付けていた若い女の店員が来て、私はいつものセット、男は緑の甘い炭酸水を注文した。(不快に思われたら申し訳ないのですが、どうしてそんなに喋ることができるんですか。)礼儀正しい百合子なら、こんな時なんて言うだろうと想像して、「….ふ」「『ご友人』やらなにやらと立ち寄るのは不思議なことじゃあねィですけどォ」また、男は先手を打った。また演劇者のような語り口調で語り出す『そうですね…』情けなくそう言って台詞を代わり、私は今度こそ話そうとしたが『 お待たせ致しました。〝 メロンソーダ〟でございます。』洗口液のような緑をした炭酸水が届いた”カラン”と氷が揺れる。コップには結露の雫と、赤いストロー「……スゥ」前歯の隙間から息を吸う。目を閉じ、眉間に力が入る。
片足を組み、両指の5本をテーブルの上で合わせて。
「ここに来た時は……いつも煮込みハンバーグかリブステーキです」質問は……諦めた。元々そんなに興味のあることでもない。……それはすっぱい葡萄なのかな。一々まともに取り合っていては、ただでさえ萎縮している私の前頭葉では太刀打ちできないだろう。目を開ける。過剰な照明の光が眩しい。前の男は何が楽しいのか、私の方をずっと見ている。目を逸らすように首を回し、窓をみる。やはりガラス曇っていて、私のステーキは当分来そうになかった。「友人と来たことはありません」
タト@助六「·………………へェ?肉が好きなンですねィ。アタシ無知なもンで、カタカナばかりじゃあ分かりゃしねンだけれど。全部呪文みてェなンだから。」「…………女は蚊帳に閉じこもって男の詩(ウタ)を聴く時代は、もう終いかァ。時代の流れは早いンだから。」(きっと彼は〝 沈黙〟に耐えられないのでしょう。カミサマ討伐をしに行く時だって、貴方はきっと聞いちゃいないが彼はずぅーーーーーーーーーーーーーっっっと喋っていた。〝 静寂が怖い〟、とでも言えばいいのか。だって周りが静かだと、聞こえちまうでしょ。〝 余計な音(コエ)〟。薄い会話で塗り固めて、紡いどきゃあ〝互いに深入りせずに済む 〟。後に続きた言葉は比喩表現にしちゃあ懐かしむように。やってきたメロンソーダ。店員に頭を下げたのならば、ストローをはみ、炭酸を喉に通したのでした。)『友人と来たことはありません』「……………へェ。」「…………そンならアタシと〝 お揃い 〟だ。」「職場が職場。怖い上司に命懸けの任務、正直〝 肝〟が冷える。」「………………………………、………」「……………………………………なァ。」
「──────お宅は怖くねンです?」
「今日の任務だってホントに、あの子ら(カミサマ)が来てたら、アタシなんざろくな能力も使えねえ。……下手すりゃあ………………」(〝死んでたかもしれないのに 〟。)(彼は、飲み込んだ。何故彼がいつになく笑い、いつになくお喋りなのか。それは寡黙な貴方に必死に話題を振る、……と言うよりも。〝 誤報告〟とはいえ任務が来れば彼は酷く〝 憔悴〟して手が震える程に怯えるのだ。必死に日常を取り繕おうと紡ぐ言葉に〝 色〟はない。なのに貴方は『1回も恐怖に濡れる様子』はなかった。まるでそれが『日常』と言わんばかりだった。ヘラ、と困ったように、軽く目を逸らし、指先を合わせ、また笑ったのならば1つ。)「……………………………………喋り過ぎやしたねィ。」「そィで、お宅は今、〝 何話そうとしたんで〟?」(頼んだステーキが、まだ来ない。)
大江 楠美 > 男はストローから緑の炭酸水を吸い上げて。「アタシなんざろくな能力も使えねえ。……下手すりゃあ………………」。私に弱音を吐くこの男はなぜ研究員になったのか、その足の速さを生かして陸上選手でもしていれば良かったのではないか。俯いて、今にも頭を掻きむしりそうな哀愁を漂わせていた。だが男は弱さを好きになれないらしく、不安をすぐに取り繕ってしまった。顔を上げて、私を見て「そィで、お宅は今、〝 何話そうとしたんで〟?」話すばかりと思っていただけに、耳ざとく、私の意図に気づかれたのは意外だった。(どうしてそんなに喋ることができるんですか。)質問するべきか。それは、面白いのか。私にとって、意味があることなのかとか。「どうしてそんなに喋ることができるんですか。」そんな思案が終わる前に言葉は口から出る。目が合う。あれは面白そうか、そうでないか。常にその考えに支配されている。ロシアンルーレットの日からも、ベガスでの一日を終えてからも(変われないのか)…私もこの男と同じで、感情に支配される人種らしいから。
タト@助六 > 彼は、貴方と目が会った瞬間、ふ、と得意げに笑い、肩を揺らす。そして答えることでしょう。)「…………シッシッシッ…………何を隠そォアタシの表向きの職業はァァァ…………探偵、弁護士、エトセトラ。頼まれりゃあなんでもやりやす〝 便利屋〟なもンでェッ!」(腰に携えた算盤がジャラリと鳴る。ではあなたは【何故命懸けの研究職を⠀?】と不思議に思うかもしれない。なあそれはもしかしたら、『こう見えて妖怪』である彼が監視、及び人体実験に使われたくないからとも申し出たギブアンドテイクだったか、それとも単になにか目的があったのか。そんなの分かりゃしないけれど。) (1/14 21:22:52)
「会話ができンのは必須条件ッ………あたしゃ昔から口だけは達者なんでさ。分かるでしょう?」「…………独り言だって目前に人が居りゃ『会話』になる。お宅はあまり、好きじゃねェみてェだけど。」「……みたところォォォ………アタシと違って、他人に……………いやァァ………?違ェなァ。」「〝自分 〟に、………興味がないみてェで。………こいつァお節介かもしれねェが、お身体は大事にした方がいいぜィ。」「〝 心配〟する人間だって、居ンだろォし。」(メロンソーダをまた喉に通す。そして漸く、じゅわりと音を立ててやってきたのはステーキだった。さすがファミレス、普通の専門店じゃあ、きっとこうは行かないね。彼は一言、〝 ひゃあ!美ッ味そう!〟と、薄っぺらく笑ってみせるに違いない。)
「〝自分 〟に、………興味がないみてェで。………こいつァお節介かもしれねェが、お身体は大事にした方がいいぜィ。」「〝 心配〟する人間だって、居ンだろォし。」
大江 楠美 >「失礼します」“ガチャ”と、カトラリーが置かれる。「リブステーキとスープセットの客様…あ、はいっ」私が右手を真っ直ぐ上に伸ばし、店員がリブステーキをテーブルに置く。”ジュゥウゥゥゥ”鉄板に漏れる肉汁が気化する音、肉の焼き目から香る匂いが胃酸の分泌を促す。店員はライスと、最後にコーンポタージュが置いて。「ごゆっくりどうぞ」会釈をしてその場を去った。「ありがとうございます」飢餓状態にある時、飲食店のウエイターに無性に感謝を示したくなるのは人の本質的な習性なのだろうか。それとも私を育てた社会福祉法人の教育カリキュラムが優れていたのか。どうでもいいか。右手を四角い箱に伸ばす。フォークとナイフを取り出して、両手に構える。
「いただきます」左のフォークで肉の左端を抑え、ナイフの腹をリブに当て、ノコギリのように動かし切断する。(今日のは当たりだな)肉は想像より容易く切れた。
客が少ないから、というより2人しかいないからだろう。このステーキは今、食品開発部が想定していたであろう本来の実力を発揮している。切ったものをソースにつけ、「…ぁむ」口に入れる。醤油ベースのガルムソールは口の中で肉の香りと上手く調和していた。「…ん..んん..」相変わらず肉は噛みがいのある食感だった。だがスジなどはなく、咀嚼に疲れは感じない。それは純粋な肉の食感だった。
”ごくん”肉を飲み込んで、”カチャッ”「…あ」音を鳴らしてしまったと、あぁ、内心反省しつつも、急いでライスをフォークの背に乗せ口に運ばなくては。「….」ライスを口に入れる。米の甘味は口のガラムソースを絡め取り、喉を通過した。それを、繰り返す。肉を切り、口に入れ、咀嚼し、ライスをフォークの背に乗せ、口に入れ、これはあまり噛まずに飲み込む。これを8回繰り返す。肉はなくなった。10分は掛からなかった。
「…はぁ」息をついて、水を飲む。ちょうど良いくらいに緩くなったポタージュをスプーンで口に運びながら、鉄板の上のコーンや芋をガルムソースにつけて、これもまた交互に食べる。やることは変わらない。ソースは塩味を演出し、ポタージュは甘みを演出する。前の男が、何かさっきから喋り続けているような気がしたが、肉を割くことはあっても、内容を理解するために脳のリソースを割くことはない。
完食して、最後に水を氷ごと飲み切った。「ごちそうさまでした」ナイフとフォークは鉄板の上に、斜めに揃えて置く。男のメロンソーダは、よし、しっかり空になっていた。「じゃ、帰りましょう」窓は相変わらず曇っていたが、私の心は晴れ、前の男がどんな顔をしていたかなど覚えてはいないが。多分、私はこのステーキを美味く頂くために、今日残業したに違いない。(百合子はもう晩御飯食べたのかな)ドリンクバー代の190円を男に請求し、金銭を受け取る。伝票持って、レジに行くと既に店員は待っていて、会計はすぐに終わった。店に出ると、日は完全に沈んでいて、雪も降りそうな寒さだった。上着のポケットに両手を入れて、施設までの道のりの最中、やはり、この男は白い息を吐きながら喋り通していた。私は慣れない相槌を打っていて、それでも、やはり一人の道のりよりは退屈しなかったのか、まだ20分はかかると思っていた頃、見慣れた建物は既に見えていた。〆
風鈴@レオ> 「あっし、顕微鏡を見るなんて初めてどす。なんていうか可愛らしと。こうして動けなくなったモノを閉じ込めて眺めるって、恋みたいと思いやせんか?」(研究室の一角にて捕獲されたカミサマ【LIV】を顕微鏡で覗き込んでいる存在が二つ。そのうちの1人は灰色がかった髪に暗めの青を入れたウルフカットに、もこもことしたモッズコートを着た男性であった。自分は一人で動くことは許可されていない。目の前にいるカミサマと同じく、常日頃から観察される立場にあると思うと愛おしさを感じられるのだ。もちろん隣にいるであろう貴方"達"にも愛おしさは募っている。フラスコの中で見ていた幸せの夢のように、このカミサマも夢を見ているのだろうか。どんな夢だろう。きっといちごのように甘酸っぱい恋の夢に違いない!じゃなかったら恋したモノを殺すなんて機能を持つはずがないじゃないか。だから貴方と話す時決めていたんだ。恋について語り合おうって)「もしかしたら今この瞬間に"感染"するぐらいの恋をしていたりしやす?」(一向に動く気配のないカミサマに飽きてしまったのか、貴方の反応が気になるのかふと視線を向けて好きな人がいる?なんて質問を微笑みながらして) (1/14 21:08:55)
鴨葱乙里> 『恋みたいと思いやせんか?』その人は言った。「……あ」「……そ、かも?あは……」黒い長机に二つ並べられた顕微鏡のうちの一つから目を離し、隣に座る人物を見て眉尻を下げ、マスクをした鼻頭を手で抑えて直しながら少し気まずそうに笑う少女。鴨葱乙里は特異点たるあなたに少しばかり緊張しているようだった。敬遠というわけではない、畏敬の念とでも言うべきか……普通の学生生活を送っていれば理科の授業で顕微鏡なんかいくらでも使う機会があるだろうに、初めてだと新鮮さに少しはしゃいで見えるのは、人間として扱って欲しいからなのか、カミサマとして扱って欲しいからなのか、少しだけ、読めなかった。俯いて、まごつくみたいに手を擦り合わせると、使い捨ての青い医療用ゴム手袋がきゅむっと摩擦する。その感触にふっと、ああ研究をしなくちゃなんて事を思い出して、レンズを通さずにふっと目線を顕微鏡のほうへ戻した。乙里の手元のプレパラートに貼られたラベルには【女性】と書かれている。顕微鏡が二台あるのは、たぶんそういうことなんだろう。
もう一度レンズに目を通す。LIVは絡み合う糸がかたまりになったような形をしていて、例えるならば、管のたくさんまとわりついたそれは──────心臓(ハート)みたいだった。「………」『もしかしたら今この瞬間に"感染"するぐらいの恋をしていたりしやす?』それは、見たものを貴方に伝えてみようかと息を吸った瞬間の事だった。あんまりタイミングが重なったものだから、少しどきりとして、またレンズから目を離してふうと息を吐く。乙里のほうも、集中力が切れる頃合いだった。「……恋は……はい。そうかも。」少し照れながらではあるが、思いの外あっさりとそれを打ち明けた。「恋をしてたら感染しちゃうってわけじゃないかもですけど……もしも私が感染したら、私が恋してるその人には感染しちゃうかもですよね。……恋してるだけで、感染しちゃうんでしょうか。それとも目が会ったら?手がふれたら?……知らないひとでも感染しちゃうんでしょうか。たとえば、会ったことのないアイドルみたいな相手でも?……カミサマだから、何がおかしくはないかもですけど。」 「 ……結局、何も解ってないんですよね。研究って、ほんとは私達が実験台になることなのかもって思えてきました。」白衣の下で、鷹の羽根が揺れた。初めてあったあなたに不安も秘めた思いも何もかも打ち明けてしまう不思議な距離感の理由は、ただ友達をなるべく作りたいと思っているからに過ぎない。「……ねえ、レオさん。もし私たちがもうこのウイルスに感染してたとしたら、どうします?」「……目が見えなくなる前に、好きなひとの顔を見に行きますか。鼻がきかなくなる前に、香りを嗅ぎにいきますか。声が出せなくなるまえに、好きだと言いに行きますか。…………そのせいで、自分の【LIV】が相手に感染しても。」
風鈴@レオ> 「かもってネギを背負ってくると聞きやした。……あっ、そっちではない?失敬」(緊張をしていることが伝わったのかへらぁと笑いながら、冗談まじりに会話をする。俯いてばかりいるから顔が見れないじゃないか。もっと柔らかくならないと美味しくならないよ?あ、それは鴨肉だけのお話だった。研究だなんてしたところでカミサマが分かるかと言われたら、分からない。何故カミサマが恋を限定的に狙い撃ちにしたのかインタビューが出来たならば分からないけれど、生憎寸とも言わないウィルスさん。貴方は真面目なようで一度目を離したというのに、もう一度確認するように見ていた。それが、可愛らしくて好きだなと思える。あなたから愛されたならば、真面目で一途な愛を受け入れられることだろう。だけど叶わぬ恋だって存在する)『……恋は……はい。そうかも。』(照れ臭そうに下を俯いたままの貴方は朱を滲ませて可愛らしいけれど、きっと自分に対してではないんだと思うとどろりと黒い液体が、心臓から零れ出る。何で自分を見てくれないの。愛してくれないの。寂しいじゃんか。そんな気持ちを無視して貴方は会話を続けていくの) (1/14 22:29:11)
「あっしは、恋をした時点で感染すると思いやすよ。だって、恋って素晴らしいとです。恋をしてるだけで幸せになるし、どんなことだってできる気がしやす。たとえそれが、架空の存在だとしても愛さえあれば問題ないと」(キャッと手を合わせて恋について語り始めた。自分は今貴方を愛している。それは恋というならば恋なのだろう。誰にも視線を向けないで欲しい。自分だけを考えて欲しい。声だって聞かないで。……もしかしたらLIVも同じ気持ちだから奪ってしまうのかもしれない。愛は世界を救うけど、世界を壊す時だってある。LIVは世界を壊すことを願ったけれど、咎める権利を誰が持ち合わせいるというのだろうか。きっと世界中のニンゲンやカミサマを探したっていやしない。つまり、自分の抱いている想いもまた咎められるべきではないと思っている) 「あっしなら殺しやすね!だってだって最後の人になれるってことでしょ?それってとても素敵なことやとおもうとです。鴨葱はどうしやす?殺しやす?あっしはちゃんと鴨葱も愛してやすので殺しやす」(パァァァッと花を咲かすような笑みを浮かべて彼はナイフを振りかざした。もしもウィルスに感染していなくても自分ならば【愛しに行く】。受け止められるならば共に死んでと言わんばかりに綺麗な首筋に手をかけて締め殺しにかかるだろう。でも貴方もそうするはずでしょ?恋をしているならば、身を焦す想いをわかってくれるはずだ。誰にも取られたくない汚らしい気持ちを持ち合わせいるはずだ。二人っきりの研究室ってだけでドキドキしちゃうのに、本当罪な人。そんなところつれないところも愛してる。不穏な空気が二人を包んでいる気がするが、レオからしたら可愛らしい恋バナをしている気分らしい。とても楽しくて仕方がなかった)>鴨葱
鴨葱乙里 > 『あっしは、恋をした時点で感染すると思いやすよ。だって、恋って素晴らしいとです。』その”だって”には全くなんの前後関係もないように聞こえたが……とにかく、あなたはずいぶんと恋が、恋の話が好きみたいだった。手を合わせて色めき立つその姿はやっぱりカミサマというか、むしろ同年代の女の子にすら、鴨葱には見えた。『「あっしなら殺しやすね!だってだって最後の人になれるってことでしょ?それってとても素敵なことやとおもうとです。』「……わからないでもない、かも。」目線は顕微鏡の上に注がれていた。『鴨葱はどうしやす?殺しやす?』「え?それは───────」『あっしはちゃんと鴨葱も愛してやすので殺しやす』「…………」もったいを付けた溜めも、前兆もなかった。あまりにも無邪気に、厭にあっさりと語られたその言葉を理解するのには少しのタイムラグがあり。……はっと青ざめた顔をようやく貴方に向け。「……えっ」
風鈴@レオ>(ぎりぎりッ……力がこもっていく手。貴方は普通の人よりも柔らかな感覚はシュークリームを持っているよう。クハクハと鯉みたいにお口を開いてとても可愛らしい。涙が溜まってこのまま泣いちゃったら誰が慰めてくれるのだろう。きらりと光ったナイフは貴方を食すためのもの?お皿の上に乗ったカモネギは炙った方が美味しいけれど、刺身だってきっといいモノだ。レオはにったりと笑ったままだった。貴方を苦しんでいる姿を楽しんでいるようにも感じられる。後少し、あと少しで貴方も三途の川へと送られることだろうと思った瞬間パッと手を離され解放されることだろう) (1/14 23:01:16)
大きな手が乙里の首にまとわりついたのは、決して愛を受け入れたからではなかった。どう考えても、体格差でかなうはずがないのだ。「………っ、……、……っけほ、……ぇ…」抵抗しようにも。手に持っているナイフが当たればどうなるか考えただけで動けなかった。舌を出し、目に涙をいっぱい溜めて、頭に血が上りつめ、このまま破裂してしまうんじゃないかと思うような不思議な感覚。呼吸ができないことそのものよりも、頸動脈を締められる事によって脳にきたす強烈な吐き気のほうが苦しく、心臓はどくどくと早鐘を打った。「……っ……………、」はく、はくと口を動かして誰かを呼びたかった。これを”会話”だと思ってるのなら、悲しいけれど貴方は人間の価値観と少しずれているみたい。こんな状態になった彼女に、何が話せるというのだろうか。
「LIVに感染したらこうなりやすよね。ふふっ、まさか本当にヤるとおもいやしたか?流石にLIVに感染してないのに、ヤりやせぬ。あぁ、勿論あっしが感染したら殺してくださって構いやせん。それとも先ほどのが嫌で見捨てやすか?」(ふふっと上機嫌に笑いながら会話を続ける。カミサマって気まぐれだというけれど本当のことかもしれない。ニンゲンでありながら、カミサマである彼にとっては貴方は愛する人だけれど同時にそれは愛してるのに振り返ってもらえなければ殺すというわがままで成り立っている。くるくるとナイフを回しながら自分と貴方の間の机に置いておくのだ。貴方が自分を殺せるように、その逆、自分が貴方を殺せるように)「愛は平等でなくちゃ、成り立たないって"ママ"も言ってやしたよ」>鴨葱さん
鴨葱乙里> 「っ……─────────────────────」首を絞め上げられているその数秒か数分の間、二人の瞳は確かに混じり合い、見つめ合っていた。乙里の瞳には貴方しかうつらない。困惑と恐怖と疑惑の感情はその一身に注がれる。……貴方のその顔は、愉悦にまみれているように見えた。「……っあ、……げっほぉっ、げほっ、うっ、けほ、っ、はっ、はぁっ…はぁ、ぇ゛ほっ……ん゛、はぁっ、はぁ……」手を離された瞬間、貴方から逃れるように体重をかけて地面に突っ伏し、膝を折って斜めに座り込みながら胸を押さえて荒い呼吸と止まらない咳を一気に溢れさせた。溜まっていた涙はぼろぼろとこぼれて、肩は恐怖でかたかたと震える。「……こっ、こんな、事したら……はぁっ、……”討伐対象”に、なってしまうかも、ですよっ……」 (1/14 23:29:17彼女にしては強い語気でそう言った。イーコールを注入した局員は、その身体がカミサマへ近づくごとに自我を失い、やがて討伐対象になるのだという。カミサマの中で、協力的なものはシキガミになるのだと言う。では、元からカミサマであると言っても過言ではない貴方が協力的でないのなら、どこを境目として討伐対象かそうでないかを判断するのかと、はっきり言って訝しんでいた。机の上で鈍く光るナイフを見つめながら、乙里は続ける。「……レオさんは……っ、はぁ…」呼吸を整えて。「特異点でしたよね。」「……つまり、アルマデルが作った、カミサマ。アルマデルが所有しているイーコールを使って作られたカミサマ。……アルマデルが所有しているイーコールとは、このLIVと同じ、研究保護対象から採集されたものが、主でしょう。」「……レオさん、貴方は……LIVから作られたカミサマなんじゃ、ないですか。……だとしたら、LIVに魂を与える事はできますか。LIVと会話することは、可能ですか。」
ゆっくり、よろよろとした足取りで立ち上がって、顕微鏡の上のプレパラートを貴方に手渡して。「……協力しないのなら、さっきの事を支部長に報告します……」正直なところ、もうこれ以上この人と二人きりになるのはいやだった。かと言って、ただ逃げて野放しにして、自分のせいで彼が”処分”されるかもと思えば、それも寝覚めが悪かった。だからせめて最後の悪あがきとばかりに、乙里はレオに目的を与えようとした。アルマデルの為にあるのなら、あなたはまだ仲間のはずだ。
風鈴@レオ > 「それはみんながあっしに夢中になるってことでしょか?」(肩を震わせ、涙を流しながら強い言葉で言われたことは討伐対象になるということであった。しかし、討伐対象になったとして愛してくれるならばそれでも構わなかった。愛されるならば何だって構わない。だけど貴方はそういう意味で言ったのではないのだろう。鈍く光る刃を見つめる貴方はどこか計算をしているようにも見える)「さぁ?」「あっしはたしかにフラスコの中で"夢"を見やした。しかし、どのカミサマから作られたかはあっしには分かりやせぬ」「でも、LIVに魂を与えることは可能でしょう。会話をすることは可能でしょう」(憂いたような目でガラスの中に閉じ込められたカミサマを眺める。自分も同じようにフラスコの中で育っていた。愛する夢を、誰かの夢を、ぷかぷかと眺めていた。元はLIVなのかもしれないし、そうでないかもしれない。それは自分という怪物を作り上げた研究者しか分からないことだろう。単刀直入に言えば可能だった。魂を与えれば無口なカミサマも饒舌に愛について語り始めるかもしれない。プレパラートをツンツンと突いて)
「でも、あっし"罪"について語ったことないとです。あんさんは語りやしたか?罪について」「あっしはね、罪って告白と同じやとおもってやす。言えば楽になるけれど、語るには重すぎる。大事に大事に仕舞い込んだ結果、誰かに横取りされてしまうようなそんな気持ち」(罪を語ったことはないと今、ここで告白をする。ならば今罪を語ればいいじゃないかというかもしれないが、罪人ならば分かるはずだ。他人に罪を告白する重さというものが。言えば楽になるけれど、言ってしまえば意識せざる得ない。ペラペラと語るほど、我々の罪とは軽いものなのだろうか)
「それともあんさんがあっしを受け入れてくれるとですか?ただ首を絞めただけでポロポロと泣いて泣いて怖がるような、可愛い可愛いあんさんが。あっし(愛)を受け止め切れると?」「……ははっ、あんさんの告発で死ぬとなったら告白みたいで愉快ですなぁ」(ゆっくりとした口調で、試すように揺さぶるように貴方を揺さぶりかける。先ほど貴方は恋をしていると言っていた。自分以外の存在を愛しているのだと口にしていた。それが一時的にとはいえ、自分に視線を向けられているだなんて気持ちいいことだ。思わず勃ってしまいそう。だけれど、それは偽りだって知っているし、虚しいものだって分かっている。告発で仮に死んだとしても【先ほど首を絞めた自分】と何が変わるというのだろうか。やり方が違うだけで同じなのではないだろうか。それがおかしくて愛しくて悲しくて……LIVの気持ちがちょっぴり分かった気がした)>鴨葱さん
鴨葱乙里 > 「罪……」アルマデルの局員はどういうわけかみな一様に罪悪感を抱えていて、それがイーコールに適応するかしないかの要となっているらしいという事を、乙里が知っているのかいないのか、周知かどうか、仮に周知で噂であるか史実なのかは、さておき。「……それは、……そうかも。」罪の告白は愛の告白と似ていると言いたいのであろう貴方の言葉に、小さく同意した。「打ち明けた後……、軽蔑されたり、面倒なやつって思われるかもって。……普通は考えますよね。……、はじめから受け入れてもらえるだなんて慰めを期待してるひとがいるとすれば……その程度の罪悪感って、ただの自己陶酔なのかも。」「………え?」次にあなたは、あなたを受け止めきれるのかと乙里に尋ねた、彼女は、それはつまり先程のような歪な愛情表現に耐えられるのかという意味かと思いまた青ざめる。「……そ、そ、それは……」『……ははっ、あんさんの告発で死ぬとなったら告白みたいで愉快ですなぁ』言葉を濁していると、そんな乙里の気持ちを知ってか知らずか、貴方は笑って、のらりくらりと煙に巻くのだ。
相手なんて誰でも良さそうな事を言って、どうしてそんなにさみしそうなの。かまってもらえればなんでもよさそうな事を言って、どうしてそんなにせつなそうなの。「……レオさん…を……」「受け止められるかは、解らないですけど。」乙里は、首にかけた鷹の羽根の首飾りを、軽く握った。「……私の罪を受け止めてくれる人がいるなら、レオさんみたいな人かも、なんて。……ごめんなさい、急に思っちゃったかも。」「だってね。……レオさんは、すきな人が死んじゃってもへいきだもんね。」話してもいい?言外にそんな意味を込めて、ちらりと目線を送った。「……私は、止血が不可能だと、永くは生きられないかもって、お医者様に言われています。……だから友達ができるとつらかった。いつかその人達を遺して逝くのは、もうしわけなかったんです。……でも、寂しかった。私だって愛されたかった、友達がほしかったんです。」
「それが、私の罪です。」立ち上がり、スカートを軽く叩いて近寄り、もういちどそのエメラルドグリーンの瞳をじっと見つめた。貴方の言う通り、罪の告白は愛の告白と似ているかもしれない。だからそれを果たそうと決めた少女は今この時だけ、ほんのすこし、拒絶されることと、あなたという存在への恐怖に立ち向かう勇気を持ち合わせていた。「……レオさん、こんな私でも友達になってくれたらうれしいかも。」「……友達になろうなんて、言葉で言うものじゃないかもだけど。でも、私が死んじゃっても、レオさんは平気かもだから。……そしたらね、もし、友達になってくれたら……いつか、レオさんの罪を話したくなった時、私が居ます。私が初めてじゃなくてもいい、急がなくてもいい。いつでもいいの。」
風鈴@レオ> 「同意してくれるとは意外どす」(あれだけ怖がっていた子が今では同意をする様になっている。同意されることは嬉しいけど、先ほどのこともあって少し驚きを隠せずに素直に口にした。この言葉も否定されると思っていたんだ。自分の隊長がおかきを食べずに部屋を後にした様に置いていくと思っていた。だけれども次の言葉で青ざめた貴方を見てやっぱり受け入れてくれないのだと悟るとのらりくらりと煙を巻いたら、ほら、安心した表情を見せたのだ。自分は周りよりも重すぎるのかもしれないけれど、本当に愛しているのだ。首を絞めて泣いていた貴方も、支部長言いつけると言った貴方も、今こうして向き合っている貴方も愛しているはずなのに、虚しい。だって愛は帰ってこないことを知っているから。それでも愛し続けている道化師に貴方は意を決した決断をする) (1/15 01:04:56)
「ひどいどすね。あっしももしかしたら涙するかもしれないのに」(貴方の言った通りレオは貴方が死んだところで悲しんだり泣いたりはしないだろう。硝子細工のように砕けた体をせっせと掻き集めて大事に保管をして、部屋に置いておくだけだ。そんな無責任な人に罪の告白をしたいだなんて随分と変わった愛し方じゃないか。嫌いじゃないとばかりにすっと緑色の目は細められて静かに聞いていた。愛されたかっただって。友達が欲しかったんだって。それが罪らしい。なら、人は何も欲しがってはいけないことになるじゃないか。友がいるからこそ生きる活力になり、愛があるからこそ世界は作られる。罪を作った人は世界を壊したかったのかもしれないなんて知らない誰に問いかけるの)
「……友達どすかぁ?」(差し伸べられたのは友達というカテゴリー。先ほど殺しかけた人を?友達に?)「………イーッヒッヒッヒッヒッー!!!!!と、友達!!!あっしとあんさんが、と、友達とか、イーッヒヒッ!」(ゲラゲラと腹を抱えて笑い始める。自分でもわかる。本来友達というのは、死んだ時涙を流し悲しんで殺したカミサマまたは誰かに対して復讐を誓ったりするもののはずだ。それが悲しまないから友達になってくださいだなんてちゃんちゃらおかしな話ではないか。まるで貴方は血も涙もないクソみたいな存在だと言われた気がしてとても愉快で楽しい。だから)「げ、ゲホッ……ン"ン"っ、いいどすよ?友達になりやしょ」(ニタァと楽しげに笑いながら特異点は納得をした。友達になるならば多少は自分の愛を受け入れてくれなきゃ"刺し間違えてしまうかも"。馬鹿と鋏は使いようというように、貴方も自分の使い方には気をつけてね。じゃないと愛してあげられない。〆
外@ヴィオレッタ > (それは任務が終わってから数時間後の話だったと思う。時刻は深く、草木はまだ辛うじて起きている夜だったかしら。前職は消防士、責任感の強い貴方は報告書を纏め、一区切りついたところだったのか、…或いは現在も報告書をまとめている最中だったのか。兎にも角にも貴方が未だにたった1人、『事務練』に居たのには代わりがなかった。そんな中………………)(…静かすぎる扉の開閉、耳をすませなくちゃあきっと分からない微かな音。カツリコツリ這い寄るような足音に纏うは生ぬるい風。貴方の後ろで立ち止まる音。そしてまもなく、不躾にも貴方の顔の横に自らの顔を覗かせ、並ぶよう。手元を見遣りながら〝 ソレ〟は、口にした。)「こんな時間までお仕事をしているだなんてえ、真面目さんなんですねえ…」(紫色の微睡みが、甘ったるく、ぬるい体温を保ったまま、貴方の鼓膜を擽る。) (1/14 01:06:47)
外@ヴィオレッタ > 「お疲れ様です♡『雨晴』隊長。………………小隊、違いますけどお。」(きっと貴方が振り返る頃には後ろで手を組み背筋を伸ばし、1歩後ずさって貴方と目が合えばニッコリと笑って見せるでしょう。彼女が後にバインダーを見せたのは、『自らも報告書』を提出しにきました、と言葉要らずの説明だと捉えて構わない。) (1/14 01:06:49)
雨晴 高良 > 「(夜も更け、いよいよ真夜中といった時間になった頃。この任務だけは、記憶が鮮明な内に資料を作り切ってしまおうと生還した瞬間から決めていた。…のだが、いざ作業を始めてみると酷く眠い。事務棟の一室で重い瞼を気合いで持ち上げながら、キーボードの打鍵音が頭に響いていたが)____ッ!?(眠気と共に警戒心も薄れ、近くに何者かが突然現れたように感じて。思わず、キーボードから手を離し、体が跳ねる。そして、ゆっくりと振り向けば)……えーと…確か、二番小隊の…(寝惚けてい脳を回転させ、何とか自分の知りうる彼女の情報を絞り出す)」 (1/14 01:17:35)
外@ヴィオレッタ > 「………ふふ、おはようございまぁす♡」(きっと貴方はふわりと身体が宙に浮き、かと思えばビクリと着地するような錯覚と共に起き上がったのだと思う。その様子に彼女はクスクスと含み笑いを零しながら、寝惚けた脳を回転させ導き出した問いに解答をすることにした。)「 はい♡ 私は二番小隊解剖班『ヴィオレッタ』と申しますう……先程は任務ですこぉしだけえ、ご一緒させて頂けて。」「にしても良かったあ〜〜〜♡見たところ大きな怪我もなく、何より死者はゼロ。貴方も犠牲にならずに済んで、アラクネさんは無事に討伐う………ふふ、万々歳ですねえ♡」(まったりおっとりとろとろと。零れる言葉は今回の任務の件。彼女はファイルをしまいに行きつつ、言葉を紡ぐ。)「……………だって貴方、いざとなればいつだって『死ぬ覚悟』でそこに居るじゃあありませんか。」「………大事な隊長さんが居なくなっては困る方も、多いんじゃあないかしら。なあんてえ……」 (1/14 01:26:06)
雨晴 高良 > 「(誰だったかと悩んでいる内に、君の方からその答えを聞かせてくれて。少しバツが悪そうに頭を掻きながら、君の言葉を聞こう。第一印象としてはとてもおっとりした人だなぁなんて思い、念のために纏めていた資料を一時保存しよう。)___・・・それが俺に求められた仕事だ。俺自身も合理的だと思うしな。(はっきりと、自分の考えを話す。前職では命を扱う職場に居たのもあり、助けられる命とそうでない命に長く触れてきた。そうして思うのは、人一人の力というのはとても無力で、大きな力に抗う事はほぼ不可能だという事。確かに数を集め、連携を深め、信頼し合える人々と行動すればそれは大きな力に足り得るだろう。しかし、その中にほころびが生まれれば?人はふとしたことで足を止めてしまう。だからこそ、自分のような存在は”合理的”に有るべきだろう。)」 (1/16 12:02:11)
外@時計師 > 『………それが俺に求められた仕事だ。俺自身も合理的だと思うしな。』(貴方のその発言を聞きながら、彼女は柔和な表情を浮かべたまま、資料を棚に戻したり、今度はこれから仕事に必要な資料を腕に抱えたりと。静かな室内にゃあ貴方の声色と彼女から発せられる物音のみ。)(…けれど、そうしているうちに。)「…………………、」(口を開いたのは。〝 彼女〟の方からだった。柔らかな髪を揺らし、ファイルを開いて軽く目を通しながら、彼女は以下の言葉を紡ぐ。)「立派な理念ですねえ………いかにも貴方らしい真面目な回答です。」「けれどね、それは合理であって、【合法】ではぁ………ありませんよねえ。」(乾いた紙がめくれる音。彼女は続けた。)「……〝 死ぬこと〟ってねえ、案外誰にだってできるんですよう。合理性を求めるならば尚のこと………そんなのワンちゃんに爆弾括りつけたり毒を背負わせて特攻させるのと、何が違うんです?」 (1/16 12:12:54)
外@時計師 > …………うふふ。いえ、決して批判をしている訳じゃあないんですよう。貴方が、【死にたい】というのであればあ、それもまた『合法』ですものねえ。」(薄いノイズの入った瞳。崩れない微笑み。パタム、と閉じられたファイル。彼女はゆっくりと、ゆうっくりと視線を持ち上げて貴方を見つめたのならば、問いかけるかもしれない。)「──────────死にたいんですか?雨晴隊長。」 (1/16 12:12:57)
雨晴 高良 > (彼女が何を言いたいのか。イマイチ合点が行かない状態だったが、【死にたいのか】という疑問だったらしい。___はたしてどうなんだろうか。今まで、考えた事の無い・・・いや、無意識に考えまいとしていた問題だ。ただ”自分が死んだ後”の事ばかりを考え、交友を断り、ひたすらに仕事へ打ち込んで来た。)「___・・・そう、見えるか?」(しばらく、口元に手を当てて考え込むような様子だった。だが、このままだんまりを決め込んでいては彼女に失礼だろう。だから、少し自信のない気迫の薄れた声で聞いてみるのだ。自分の事が自分でわからなくなってしまったのだから。) (1/16 12:22:51)
外@ヴィオレッタ > (〝 そう見えるのか〟。)(彼女は、その問いかけを聞いた後、目を細め、あなたの方へと向き直った。)「…………………………ねえ、貴方って。」(かつり、1歩。前に出る。)「部屋に物が、〝 とっても少なそう 〟ですよねえ。」(かつり、足音を立てて、そこに座っている貴方の元へ。)「…………交友関係、余り持たないように務めていませんか?」(かつり。)「遺書には、〝 なんて書きましたか〟?」(かつり。)「自分が死んでから、〝なるべく迷惑の掛からないように 〟と、…………………………考えていませんか?」(──────カツリ。)「もしも、【これから先、生きていたら】……………………それを考えることを、避けているのではありませんか。」 (1/16 12:38:44)
外@ヴィオレッタ > (貴方の目の前、ゆっくり顔を近づけて。貴方の瞳の、奥の奥の奥、切なく儚く、しかし確かに燃える炎を見つめる様に言葉にする。なまぬるい声色、スローペースに変わりはなく、しかし確かに彼女は貴方に言葉を投げかけていた。)「……………………『切り札(最終兵器)』である運命が………………貴方の『生きたい』の理由を考えさせないようにと阻んでいる。」「……………………私は貴方ではないから分かりませんがあ……………………」「…………………………もしもそうだとしたのなら。」「貴方は『自分はこうだから』と、自分を『納得させて』、…………『受け入れている』ように思うのです。」(叶うなら、きっと不躾にも貴方の両頬に手を添えて、自らの目に映る貴方の像を、彼女は語っていた。まるで子供に話しかけるような緩やかな声色。するりと手を離したのならば体制を調えニッコリ笑い、首を傾げる。)「それは、死にたいことには繋がらない…………あくまでもぉ…………ふふ、憶測ですが。」 (1/16 12:38:46)
雨晴 高良 > (君の言葉はほとんどが合っていて、一歩近づかれるたびに、自分の中身を見透かされるような。そんな感覚を覚えて、君から遠ざかるように顔を離そうとした。けれど、椅子の背もたれに阻まれ、あっけなく君の両手に包まれるだろう。そして、君の顔が離れて行くのに気付き、生唾を飲み込めば)「・・・・・あぁ。大体はその通りだ。・・・俺は・・・いや、何でもない。ありがとう、忘れモノを思い出した。(俺は、生きても良いのだろうか。その問いを投げるのは君の場合、少々偏った意見が出るかもしれない。喉の奥にぐっと声を飲み込み、礼を述べよう。この問いは自分で答えを見つけるものだ。あるいは自分を拾った人に。ともあれ、もやもやしていたのが少しだけ晴れた気がする。データをしっかりと保存し、PCの電源を落とそう。)・・・お疲れ様。(立て掛けてあったカバンを取って立ち上がり、事務室のノブに手を掛ける。そして、スッキリしたような顔つきで君に会釈をすれば、扉を開けて出て行っただろう。)」 (1/16 13:01:58)
白雪 > 【H.O■■■■】(他人が取得した調査データを閲覧及び閲覧の際の効果を得る事ができる。)カウンセリング担当:レイ・ラベット/感染者:狗咬当馬……そんな書き出しの、シンプルな報告書。局員に聞き出し、【メランコリック】の調査に使われた部屋を割り出した白雪は、その部屋に窓があった事に気が付き。そして能力を使った後、それをひどく幸運に思った。「……派手にやってくれたのねぇ。」───────潰れる眼球、飛ぶ細腕。飢えた獣のような怒号に、白雪は真っ赤な唇を咼めて微笑う。足先が痺れ、子宮が揺振れる気がした。そして今、彼女は、血の痕跡をできる限り消した件の部屋で、足を組みながらあなたを待っている。今宵の担当医は、カワイラシイ長耳と打って変わって、氷の女王という訳だ。 (1/12 20:45:31)
狗咬 当馬 > 「………、はぁぁ…、他の被検体も居るでしょうに、あっしはそんなに"診"やすいんで…?」(ドガコォッと乱雑に開いた扉の先からは全長2mまであと一歩と云う程の細長い侍が入ってくる。随分と酒臭い。夜もまだ浅いというのにもう限界に近いくらい彼は呑み浸っていたのだろう。ふらり、ふらり、と歩みを進めて、片手でパイプ椅子の背凭れを掴み取れば二人の間を隔てる長机を力いっぱい横に蹴り払えばガシャンガシャンと音を立てて二人の距離を遮る物は原型から離れる。彼はドガッと乱雑に椅子を放ればガタガタと衝撃の反動に揺れるパイプ椅子を追い越して抑えつける様に、鎮圧するかのように腰を下ろす。足を開いて膝に肘を着き、身を乗り出す様にして君の表情をじっと見つめてから彼はもうひとつ言葉を漏らす。)「この部屋…、いんやァ……?窓、か…アンタと同じ匂いがしやすぜ……、特権階級サマは窓拭きまで担当されてるんですかい?こんだけ匂いが染みつくまで念入りに…ご苦労なこって。」(クツクツと喉を鳴らして口角を上げ八重歯を見せつける様に彼は笑う。その吐息は嫌というほど酒の匂いにまみれているだろう。) (1/12 20:58:53)
白雪 > この男と来たら随分と派手に、いちいちの所作をいきり散らして来ると来た。ただ前後に揺れて酩酊しているだけでさえも、巨体のせいで視線が奪われる。あなたが長机を蹴り飛ばし、椅子を放って座るその0.数秒間、白雪のほうはというと、大きな袴の下で足を組んだまま睫毛ひとつ微動だにせずいて、紺の羽織りと白いベールだけがふわりと後ろに揺れたのを感じていた。じいっと見つめられれば嬉しそうに目を細め、「まあ、ずいぶん鼻が効くのねえ…?」なんて、犬でも可愛がる主人のような口ぶりで答える。よく効く鼻に、鋭い牙。犬だとすれば、ずいぶんと躾がなっていないけれど。「……ええ、そうそう。私の能力は、反射体に写ったものの過去を映し出す能力なの。……ご覧になる?」す、と立ち上がり窓の方へ歩き出す。先程見た映像をあなたの為にもう一度再生してやろうというのだから、大サービスだと解って欲しいものなのだけれど。【容量-1】 (1/12 21:32:34)
白雪 > 『あなたは、ひどい人です。』───────『あっしゃァねェ………、自分が間違っていようが間違ってなかろうが嫌なモンを嫌だって囀り喚いて自分の為に他人を叩き潰せねえ被害者ヅラした独活の大木がァ……』───────『 大 ェ 嫌 ぇ な ん で さ ぁ あ ぁ" あ" あ" あ" ッ ッ ッ ! ! ! ! ! ! !』───────『いぬがみ、さ.....』───────「……なんというか、ずいぶんと。」半身になって窓へ触れていた白雪は、眉尻を下げ首を少し傾げてあなたの方を向き。───────『まだ出来ンでしょうッ!?腹ァ括ってくだせぇッッ!!!あっしを殺す程恨んで感情のまんま抱き殺して下せえよォぉおお!!!!!』───────「……”お熱い”ことねえ?」またしても、微笑った。 (1/12 21:32:41)
白雪 > 「……どう見ても、やり過ぎよねえ。ルクレルク人だからといって、此処までやらかしては"お里が知れる"わよ。」かつ、かつ、かつ…ブーツのヒールを打ち鳴らしながら野良犬のようなあなたへと近寄り、人差し指で顎を謎った。”知っているぞ”と言わんばかりのこの行為は、脅迫か?忠告か?否、否、否。どう見ても頭のネジが数本ぶっ飛んだようなこの男が、この程度の事を弱みとして取引に応じるビジョンなどなかった。彼を敵対組織ARKのスパイと決めつけて宣戦布告などしたところで、やはり同じく、それが弱みになりこそすれど、アドバンテージになるような事は想像できない。……では、仲間であると、打ち明けたいのか。 (1/12 21:32:50)
白雪 > ───────それも否、だ。白雪は腰を屈めると、そうっとあなたの耳に口元を寄せ、とうとうその真意を囁く。「………───────。────、────────……」……「あなたは、ARKのスパイじゃあない。」「……私達の仲間、そうねぇ?」すうっと音もなく立ち上がる。片手にかかえていたバインダーから一枚の紙を取り出し、投げるようにあなたに手渡した。【ゴールデン・スランバー】それは、白雪が局員【支倉百合子】を殺害したという旨が記載された調査報告書だった。 (1/12 21:32:56)
狗咬 当馬 > 「______________________、一応、聞いといてやりやすか。……ツクモ嬢、アンタぁ…」(ガシャァンッと、音を立てて自分の椅子を蹴り飛ばした彼、ひとつ鬱陶しそうに舌打ちを零してはふいっと顔を払う様に顔を横に振り、彼はそっと、腰に提げた銘刀の柄へと手を伸ばし、しっかりと握る。酔いに酩酊、随分とふらついていた彼の呼吸は途端に正確性を取り戻す。呼吸とは気体が体内を巡る事であり、武道に置いてどれだけ効率的に力を発揮できるかの要である。言わずもがな、舗装された道と獣道では旅人の足取りも変わる。故に武道にて最も重んじられる礼儀作法の根源は呼吸を乱す事の無い効率的な態勢、体軸を日常的に反復し染みつかせる事。礼儀なんて微塵も無い様に見える彼は武術家の中でも2%以下の人間しか身に着ける事の無い"体軸"の認知が既に在った。人体を理解し武術を理解しそのどちらにも末端まで精通した人間だけが発見できる体軸の認知方法、彼はそれを知っていた。故に、今、呼吸が整った彼の状態はまさに力を最も効率的に発揮できる状態と言えよう。それはつまり、【臨戦態勢】である。)「 な ァ に 企 ん で や が る ん で ? 」 (1/12 21:46:49)
白雪 > 早速牙を出したという訳か、と白雪は目を閉じる。彼女なりの口説き文句、文字通り魂込めた告白のつもりだったのだけれど。今の説明で解ってもらえなかったとなれば、なんたる野暮なこと。鈍感なひと。「……企むっていうのは、つまり?……何故私があなたを”処分”しないか、という事かしら。……管轄じゃあないもの。11番隊の隊長様が特権階級を有していないというのならば、しても良かったけれど。【傷ついた局員がルクレルク人じゃあなければね。】」そういったあと、「あ!」と思いついたように愉しげな声を漏らし、人差し指を立て。「……あなたがそれを望むなら、あの子にも処分を下さなければならない事になるわねぇ?……奴隷階級を傷つけた罪と、神聖血統を傷つけた罪は同じじゃあないわ。……うふふ、どんな処分にしましょうか……もう片方の腕を、飛ばしてあげるのもいいわねぇ。」 (1/12 22:07:22)
白雪 > ───────────先程の台詞から、あなたは白雪を結局は【いい人】なのだと、【力の根源にもなりやしない】【極めて使えぬ】【部下思いの上司】だと思っただろうか?……しかし、彼女は目的を果たす道中にも、ヴィランである事を貫く。そうでなければ、彼女ではなかった。「ルクレルク人のお友だちのお話……」「お も し ろ か っ た わ ぁ …… 。」───────ルクレルク人が憎い?(よく言うわあ。)その感情は、単に白雪が持っているそれとは違い、ずいぶんと愛憎にまみれた複雑なものだと知った。知った上で、からかうように彼女はけらけらと声を上げた。世紀の大悪党の座を奪い合いたいなら、それも辞さない。 (1/12 22:07:27)
狗咬 当馬 > 「処分しねえなら放っときゃ良い、あっしが聞いてんのは、その先ですぜ……?、あっしゃ、アンタほどキレもんじゃあありやせんもんで、……アンタが何を考えてるかてんでわかりゃあせんのですわ。」(それはどんな感情だろうが、自分よりも邪悪な存在を見つけて同族嫌悪の真っ只中?否、過去に土足で踏み入られて純粋な警戒?否、では___これは、わだままだろう。パズルを目の前に自分だけが解けない状況、そして君にはそのパズルの解き方も解いた先も分かっている。そんな優劣がはっきりと目に見える状況。)「あっしに首輪付けてアンタが示した道だけ歩かせてえなら先に口枷が先じゃあありやせんか?ツクモ嬢、あんたァ……ちょっと驕りすぎですぜ。」 (1/12 22:26:35)
狗咬 当馬 > (彼はすっ、と抜刀する。同時に彼の頭上には青い炎が灯り空間を抉る様に燃え盛る炎の中から札が現れるだろう。抜刀した銘刀:憑ケ妬刃を振り被ればその軌道に合わせて流動系を形成して炎と札はその刀に纏わりつく。それはまるで、呪いの様に。じっとりと憂い慕う様に刀身を抱いて放さない。そのまま、刀身は君の心臓へと向けられ、ぴたり、と動きを詰める。君の綺麗な素肌には到達しない位置、鋭過ぎる切っ先は衣服を貫いている。ほんの数分数厘以下の絶妙な距離間を保ったまま、彼は、)「もう一度だけ伺いますぜ、ツクモ嬢。アンタのそこん処で必死に蠢いてるソイツがおねんねしちゃあアンタも悲しいでしょうに…だから、今度こそ答えてもらいやす……アンタの望みはなんでやしょう?」 (1/12 22:28:29)
白雪 > 『もう一度だけ伺いますぜ、ツクモ嬢。』美しく鋭い刀の切っ先が、服を貫いて心臓を臨んでいた。『アンタのそこん処で必死に蠢いてるソイツがおねんねしちゃあアンタも悲しいでしょうに…』白雪の目はますます細められ、口端は吊り上がってゆく。『だから、今度こそ答えてもらいやす……アンタの望みはなんでやしょう?』嗚呼、あなたはこんなにも─────”私を見てくれている”、と。「───────……こわいのねぇ。」一本。「おそろしいのねぇ。」二本。「怯えているのねぇ。」三本。「ものおじしているのねぇ。」四本。「すくみあがっているのねぇ………」──「刀を振り回して、いきり散らさないとならない程に。」 (1/12 23:02:56)
白雪 > 五本の指を、ゆっくりと順番に刀にかけて握った。触れるだけで血が溢れる、よく研がれた刀だった。紙で剃られるかのような、脳の狭いところでキィンと反応する不快な鋭い痛み。白雪はそのまま親指が切り落とされるのも厭わずに力を込める。ぽた、ぽたと赤い血が落ち、刀身を握った白雪の細く白い指は力の限り込めてかたかたと揺れていた。このまま振り下ろせば、当然その親指と、四本の指の第一関節から先はあっけなく落ちるだろう。「殺してくれても、構わないのよ。……私は特権階級なの。"代替の器"を使った蘇生技術がどれほどの制度を持つか、試してみるのも悪くないわね。」その黒真珠のように大きな瞳は、むしろこう言っているように見えるだろう。【殺せ】【殺せ】【殺せ】【殺せ】【殺して】【殺して頂戴】……と。 (1/12 23:03:12)
白雪 > 「……とおっても鈍感なアナタの為に、解りやすく説明してあげましょうか。……たった一言よ。」「……貴方を愛しているの。殺されても構わないくらいに、貴方のために、死ねるくらいに。」目を細め、うっとりと投げかけられる視線。その言葉は悲壮感に満ちていた。優雅な悪役を彩る、美しき悲愴。決して惨めに愛を乞うのではなく、こちらから押し付けた上で粉々に砕け散らされる事がわかっている、そんな覚悟の決まった悲愴だ。彼女は悲劇のヒロインであることを許さない。他人にも、勿論自分自身にも。どう足掻いてもあなたの"力”の糧にはなれそうもない。───────皮肉なこと。 (1/12 23:03:18)
狗咬 当馬 > 「道理で、怨が孵らねえ訳だ………、けどまあ、そんなら生かしておく必要は無ェってこってすねぇ、そうでさァ…あっしゃおっかねえんでさァ……、【いつか取り返しが着かねえ処に脚を踏み入れちまう】のが…けど、もう十分過ぎるほどにあっしゃ浸っちまってるわけで…、それを知ってていつか全部洗い流せる気で居る。まだ、元の自分に戻れると心のどっかで思ってる。だから、不確定要素は出来る限り取り除いて置かんきゃ怖くて恐くて堪らんのですわ…、そんな事したってなんの意味もありゃしやせんのに、ねぇ? ………ッ…___________嗚呼、そうでやすか。」(ぴちゃり、と、君の尊い血滴は地面へと落下しその身を打ち付けばらりと弾ける、そのはずだった。だが、そうはならなかった。じっとりと、君の指を傷付けた憑ケ妬刃へと蔦の様に絡みつく。じわりと、その刀身にはまだ見た事の無い札が張り付いていたのを確かに視認した。【弐】の札が、確かにそこに絡みついているのを。) (1/12 23:27:46)
狗咬 当馬 > 「ところでェ……、それってぇのは、あっしに抱き潰されても好いってこってすかい?………そんなら、」(彼はニタァっと口角を上げて、刀を持っていない方の手を君の手頸へと伸ばして、そっと握る。それで君の指が離れるのならば、引き寄せる様に自身の口元へと運び、血濡れたズタズタの手をべろォぉ、と舌で舐め上げる。それから、つぅ、と刃を下に下ろして肌を傷付けない絶妙な距離間を保ちながら衣服に、その衣服が衣服として機能しない程のスリッドを施していく。)「………………………ツクモ嬢、アンタぁ…ガキは何人産みてえですか?」 (1/12 23:27:51)
白雪 > 「べらべらと……饒舌なこと。」どうして自分は白雪を殺さなければならないのか、どうして自分は、あの時囁かれた言葉に反発を覚えたのか、どうして自分は……と、まるで自分に言い聞かせるかのように、語るに落ちる貴方を愛らしいと思った。『___________嗚呼、そうでやすか。』そんな白雪の呟きを振り切るかのように貴方は刀に力を授ける。「……出たわね。」窓の追憶でも見た例の映像、レイ・ラベットとのやり取りで見たのと同じ能力だった。次こそその刀で心臓を一突きしてくるだろう、指を薙ぎ払ってからもう一度構える事なども造作はないのだろう。白雪は軽く顎を引き、睨むようにあなたを見据える。『ところでェ……、それってぇのは、あっしに抱き潰されても好いってこってすかい?………そんなら、』 (1/12 23:53:36)
白雪 > 「………─────────────ッ!!」『ツクモ嬢、アンタぁ…ガキは何人産みてえですか?』「ふ……ッ」手首を掴まれた事、傷ついた手を舐め上げられた事、衣服に刃を入れ、辱めを与えた事。その全ての動作は彼女にすれば一瞬で、その挑発するような台詞の後に漸く思考が追いつき、雪は眉を潜めながら鼻でわらってみせるのがせいぜいだった。けれど、次の瞬間には──────「……いくらでも妊ませてもらっていいわぁ。孕んだそばから堕ろすから。……んふふふふははぁ。」瞳孔を開いて、狂愛を演じる。心の中で卑しい期待をしながら股を濡らす悲劇のヒロインを蹴り飛ばし、中指を立てて唾を吐きかける。何度も何度も何度も、行ってきたプロセス。慣れたものだ。再び『お姫様』は死んだ。 (1/12 23:53:48)
白雪 > 「恋愛ゴッコがしたいのかしら?油断して腹上死を遂げさせたいのかしら?どっちでも構わないわ、言ったでしょう、あなたの為なら死ねるって。」「私が上になってあげましょうか……ねぇ─────────────”ワンちゃん”。」 (1/12 23:53:53)
狗咬 当馬 > 「___________そいつァ、…お優しいこって…。」(君の反応の全てを見据えた片目はすぅっと細く絞られていく。ところで、…君はどれだけ人体について知っているだろうか。そして、剣技をどれほど知っているだろうか。衰退した時代錯誤の武術だろうとも剣術は太古より研究されつくした立派な武術。その流派は人生を賭しても全て網羅する事が出来ないほどに枝分かれし、その全てに特化した部分が存在する。室町末期に見られた刀を用いた未完成の拷問術についても、君はきっと知らないのだろう。)「でも、これじゃあ堕ろすまでもありゃしやせんねぇ…?」(じわり、と君の腹には熱が籠る。同時に、君の股はべっとりと濡れ始めるだろう。そのまま暖かにぬめりと粘度を孕んだその液体は太ももを伝い、地面を汚す。)「アンタはあっしが死なせやしやせん…かと言って、アンタみてぇな賤しい女にあっしの種も植えちゃあやりやせん………、灰となり、再起するその時まで、アンタにゃああっしの餌になってもらいやすんで………、精々祈り続けてくだせえ。」 (1/13 00:20:54)
狗咬 当馬 > (ずるり、と彼は君の下腹部から刀を抜いた。入射角と傷の深さ、絶妙な剣術によって達成されるそれは、死なない程度の損傷と子宮を裂き潰す不妊の後遺症を君に与える筈だ。君がそれを自覚するのも時間の問題だろう。傷を認識した瞬間に痛みが思い出したかのように沸き立つあの感覚を君は知っているだろうか?知らないのならば好い勉強になるだろう。それはまるで罪悪の知覚の様だろう。)「ほぅら、飼い犬が腹ァ空かせてやすぜ?ちゃあんと世話ァしてやってくだせえ。」(そのまま掴んでいた君の手をブンと容赦なく振り回して地面に叩きつけられるのであれば覆い被さる様にして前戯も無く自身のそれを宛がい、わざとらしく、ばう、と鳴いて見せてから首元へ容赦無く噛み付き鎖骨を嚙み砕く勢いで歯型のマーキングを残そうとして、流血でぐちゃぐちゃになった産道にも成り得た底を掻き回すだろう。) 〆でもいいけど反応だけ見たいわね。() (1/13 00:21:10)
翠緑@ジェード > 「ふむ。」男は口元に手を当てて言った。眼下にあるのは、メニュー表。その上を走る男の指。指はそのままゆぅっくりと、横に。「あっ...。」声を出した時には指は木製のカウンターの上だった。ふっと今日の天気と同じ冬の隙間の綻ぶ温かさを口元に浮かべて。「ブラックで。」若々しい男のアルバイトもまた、同じような顔つきで静かに「はい。」とだけ言って、カウンターの奥へと消え去った。残ったのは男と天井を掻き回すファンの音だけだった。___それから数秒だったか、数分だったか。ゴォォン...と。時計が鳴った。短い針がちょうど二を、指さしていた。今時、ボンボン時計を見れる場所なんて。こんな秘密基地然とした所くらいだろうか。「んで。なぁんで、君がいるのかなー...?いや、別に悪いってわけじゃないけど。君ってどちらかと言うとファミレスじゃん。」あと、アルマデルに所属しているKontraid Jenneなんて人物が見れるのも。男は頬杖をついて、前を向いたままに2つ隣の席へと声を投げる。「オレちゃんしか知らないと思ってたのになぁ...。こぉぉぉんな、すみっこの店なんて。」そう、どこか嫌味ったらしく。どこか残念がるように。 (1/12 23:04:16)
Kontraid Jenne > (カツン。)(ガラスのハイヒールを履いた彼女は、シンデレラのよう。)(カツン。)(どろり。)(ところがなんてことでしょう。彼女が一歩踏み出すごとに、彼女の足元からは赤黒い液体が地面へと波紋を広げるの。)(カツン、カツン、)(どろ、どろり。)「くぅぅ、フゥゥゥゥゥ。」「フッ、うぅ.................」(カツン。カツかつ、カツン。)(ふらり、足取りはおぼつかなく、あっちへ進んだり、こちらへ進んだり。)(シンデレラは、どうやらあまり健康とはいえないみたい。最も、シンデレラと呼ぶにはその髪色は、暗すぎるのだけれど。)(彼女はようやくその店へとたどり着けば、ギィィイイイイイ、と力なくドアを開けて。そのまま、ドアを押しながら力なく倒れ込んだのはさ。) (1/12 23:32:52)
Kontraid Jenne > 「ぅぅッッッッ、くぅ、フゥッッッッッッッッッッ..............................!!!!!!!!!!!!」(彼女はなんとか腹を押さえながら、耳にこだまする君の声を聞き届けては。)「ずま゛な゛いねぇぇぇ、君がいるとは。」「全く、おもいも゛ッッッッッ.................───────よらなかったよォ。」(彼女は玉のような汗をこぼしながら、慌てて駆け寄ってきた"アルバイト"の店員に『...................一番度数の高い、酒を。』なんて苦しそうに注文してさ。)(彼女は、それでもなお微笑しながら、貴方に返すだろうね。)「残念ながら、ここの店主とはもう、何、年も前がら゛............."知り合い"で、ねぇぇぇぇ.......................」 (1/12 23:33:04)
翠緑@ジェード > 「あはは。ざまぁないねぇ〜。酒ぇ〜?あははッ、馬鹿じゃぁん...!君ってやっぱりファミレスって感じだよ。」彼は見向きもせずに、アルバイトが運んできたコーヒーを1口。「ん〜...。不味いね。血と汗の匂いばっかりだよ。オレちゃん残念だなぁ...。マスターも可哀想だよ。君みたいな奴と知り合いになっちゃうだなんてさ。」男はただ、嘲笑うように。見下すように。そして、何よりも軽蔑したように椅子から降りることも、目を向けることもなかった。「少なくとも、君が求めるものはこんな所にはないんじゃないかなぁ。それにオレちゃんってばさ。君みたいな子は好みじゃないんだよねぇ。...帰んなよ。迷惑だよ。」男はまた、1口。コーヒーを。 (1/13 00:00:46)
外@八百万 助六 > 「──────ひえぇ゛ぇぇぇぇぇぇェェェェ~~~~~~~~~~~~ッ゛!!!!!!」「ち、ちげェんでさァッ!!!!!!!!!〝今回は 〟アタシだって出来ると思ってェェェェッ!!!!!!!つうか言ったじゃねっすかアタシには無理だってッ!!!!!!お、おおおお、お、お助けェェェェ゛~~~~~~~~ッ!!!!?????!」(タッタッタッタッタッタッタッタッ!!!!!)(足を開き腕を大袈裟に振りながら、下駄じゃあ走りにくいと裸足で走る男、〝 八百万 ハチロク〟。何を隠そう今現在、この男は絶賛…)【逃げ足】【逃げ足】【逃げ足】【逃げ足】【逃げ足】【逃げ足】【逃げ足】【逃げ足】【逃げ足】【逃げ足】 (1/12 21:27:13)
外@八百万 助六 > (…【⠀逃走中 】である。) (1/12 21:27:21)
外@八百万 助六 > (──────それは遡ること 10分前。『え゛ッ!!!!!!???ちょ、ちょちょ、調合ォッ!!!!!!!?アタシが?!?』…〝 術式血統〟。薬売り。彼の能力は使い所によっちゃあかなり〝美味しい 〟話である。それを見込んでかとある研究員に〝最近腰痛が酷いから薬を作ってくれ 〟と。彼も〝 まあその程度の薬なら作れるか〟と鷹を括っていたのだがいざやるとなると、ほら…〝 手が、震えてしまって〟。結局できた薬は駄作も駄作。飲ませた途端に相手は腹が痛くなったときたもんだ。鬼の形相で忌々しげに名前を呼ばれたもんだから、すっかり萎縮したスケロクは市販の胃薬を近場に置いて全力でコーナーを駆け巡り──────…)(今に至る。) (1/12 21:27:29)
外@八百万 助六 > (どこかに入れる場所はないか、廊下を曲がったその先に見えたのは〝 植物園〟に通ずる扉。こりゃ丁度いい。いや、身を隠せればどこだっていい。扉をガシャンッ!!!!!!と勢いよく開けた彼、広がる緑と穏やかな花々。水彩画のような風景。中に入り背中で押さえつけるように扉に凭れかかった彼はゼーハーゼーハー…肩で息を吸って………)「………アッ。」(……〝 白色の浮世(貴方)〟に出逢うのだった。バッチリ目が合ったこの瞬間、この日が。彼とあなたの〝 出逢い〟である。) (1/12 21:27:31)
sk > (この植物園は、第八支部内でも特段時間の流れが緩やかな憩いの場。昼時を過ぎ、休憩に訪れた職員がちらほらと職務に戻り始めたのなら、植物園もようやく休息にはいる……予定、だったのだけれど。) 「お、おおおお、お、お助けェェェェ゛~~~~~~~~ッ!!!!?????!」『……、』(その声は静かな植物園には、それはそれは良く響く。ゆったりと目を開けていた彼の頭上に止まっていた小鳥は驚きで飛び立ち、またその勢いで木々は揺らぐ。眠りかけていた植物園は新しい来客を待つようにしてほんの少しだけ背を伸ばし、それに倣って彼もまた、ゆっくりと目を閉じるのです。)(彼は座っていたベンチの縁から腰を上げ、響いてきた大きな…その。ほんの少しだけ情けない、とも言えるかもしれない悲鳴を聞いて、その声の主を探すべく植物園の入りへ口へ向かった。) (1/12 21:59:58)
sk > (彼が扉を開けようと手を伸ばしたのと、それはきっとほとんど同時に。) 「………アッ。」『__どう、も。』(苦しそうに鳴る君の肺と胸の鼓動。小さな小さな悲鳴によく似た気付きの声に気が付いたのなら彼は小さく会釈をして、それから____)『ごめんね、君。ちょっと…、』(君にそうっと手を伸ばす。君の呼吸と声の位置、それから身長を予測したのなら、きっと君の肩のある位置へ。君をそうっと引き寄せることができたなら、草木の奥の茂みまで彼は君をさらってしまうことでしょう。君が何を聞こうとも『しぃ。』と人差し指を唇に当て、彼は道も見えないまま巧みに小道へ入っていく。それはきっと知らなければ見つけることの出来ないような、秘密の秘密の小さなお庭。___それから。)「………っち、どこ行きやがったあンのバカロク!!!」(なんて怒鳴りながら件の君の依頼主が植物園の扉を開ける音が、植物園の喧騒を破るのでしょう。) (1/12 22:00:06)
sk > 『(いいこ、ですから。)』(彼は自身の子供をあやす様に君に小さく声をかけ、また、彼が君の肩に触れていたならそこからそろりと輪郭をなぞり、君の頬を撫でようとしただろう。)____(やがてその男は見つからない君の影を探し、植物園を後にするでしょう。)ガシャン、(と跳ねる音に合わせて、チチ、と小鳥は飛び立った。)『もう、だいじょうぶ……でしょう、か。』(彼は小さく息を吐き、瞬きをするように一瞬だけ瞼を開き、またすぐにそれを下ろす。空間を切り取って色を抜いたその身に一つ、照明に当たり輝いた翠緑は、確かに君の姿をとらえた。) (1/12 22:00:13)
外@八百万 助六 > 『__どう、も。』「……、…ッ、…お、……」(鼓膜を揺さぶったのは、水彩画に絵の具ではなく〝 水〟でも紙に垂らしたような、慣れていない、それでいて透き通った低い声だったと思う。咄嗟に声が出ず、その見た目、雰囲気、…何より〝人がいる 〟だなんて思わなかった彼は貴方にさえビビり倒し、漸く喉から出た声色は。)「ど、どどどどどど、どうもォ~~~~~ッ!!!!!!」(空元気というには何とも情けない、どもりにどもった震えた声色だった。しかし次は違う。調子を取り戻すように舌が回る回る、彼はポリポリと頭をかきながらへらァ、と軽薄な笑みを浮かべつつカランコロン、と下駄を降ろして履き直し言葉を投げかけた。)「へ、へへ!いやァーーーッ!!!!本日はお日柄も大変よくゥッ!!!アタシもちィーーーーッとばかし花でも優雅に見やしょうかッて、…思ッ…… …、」『ごめんね、君。ちょっと…、』 (1/12 22:35:51)
外@八百万 助六 > 「へ、へェッ!なんで………──────ん゛ぶッ…?!?」 (いいや、〝 投げかけようと〟した。)(嘘も方弁、いらない誤魔化しだったからその言葉を遮られることになんの問題もない。添えられた人差し指、目を瞑っている貴方を見つめる目線は、〝 だ、だだだ、旦那ァァッ…?!〟だなんて動揺の色。されるがままに小道に連れていかれる意味も分からなくて、頭の中にはあるのは〝 戸惑い〟と〝不安 〟。誰も知らぬ庭についた時、数秒後にきっと彼は。)「あ゛ッ、あぁぁぁぁぁッ、あの、旦那ッ…これェ゛ッ…………」『………っち、どこ行きやがったあンのバカロク!!!』「ヒイイイイィッ゛…?!?!?!?!」 (1/12 22:36:01)
外@八百万 助六 > (貴方のこの行動の意味が、嫌でも分かるはずだ。〝 ガコーーーーンッ!!!!!!!〟と勢いよく開く扉。クソ、追いついてきやがったッ…?!とはいえそう遠くもない距離に逃げ込んだのは紛れもなく彼。ビクゥッ!!!と勢いよく肩を竦めた彼は思わず貴方にしがみつき、ギュゥゥゥゥゥ~~~~~~~ッッ゛……と情けなく貴方の衣類を握りしめるかもしれない。)『〝 いいこ、ですから。 〟』「ッ゛………!!……ッ゛……!!!」(コクコクコクコクコクッ!!!!!!と。勢いよく頷く彼。そりゃもうバレないンであればいい子にしてますとも!思わず漏れそうになる声を抑えるべく勢いよく口元を片手で抑える。冷や汗とせり上がるような緊張感。それでも叫んで飛び出さずにいられたのは貴方が近くに居てくれたお陰かもしれない。つう、と頬をなぞられる感覚は擽ったく、それでも嫌な気分にはなれなかった。…きっと、余裕がなかったのもあるでしょうけれど。)(…そして、暫くして。) (1/12 22:36:11)
外@八百万 助六 > 『もう、だいじょうぶ……でしょう、か』(やや遠くで扉の閉まる音がする。互いに離れたのならば、貴方の小さなため息とは裏腹に……)「はァ~~~~~~~~~~~ッッッ゛…………たた、たたたた、助かったァァァァァ~~~~~~~ッ…!!!!!!し、死ぬかと思っちまったァーーーーーーッ……」(緊張感からの解放か、深い深い、深すぎるため息をつきながら上を向く。鳥の声、穏やかな花々。彼は貴方に勢いよく頭を下げて、……いやほぼ〝土下座 〟をしながら言葉を紡ぐ。)「……ま、まずは礼を言わせてくンなァ、旦那ァッ!!!!!!アタシャ『八百万 スケロク』と申す者ッ……!!!アンタのお陰で助かったンだァァァッ………あの場で見つかっちまってたら今頃どうなっていたことやらッ……想像するだけでおっかねェやッ…………」 (1/12 22:36:18)
外@八百万 助六 > (そう、貴方がいなけりゃ扉を開けられて耳を引っ張られながらお叱りコース待ったナシ。否、お叱りだけならまだいい方で、捕まれば何をされるか……ゴクリと生唾を飲み込む彼はゆっくりと貴方の様子を伺うように、翡翠色の瞳を見やる。…あれ。〝 目が開いている〟。)(…気のせいだろうが、進む時、いいや。出会った時は。〝目を瞑っていたように見えた 〟けれど。)「にしてもこんなとこにこんな庭があったァなんざァアタシャ知らねかッたっすわァッ………普段ここにこねェからかな……、』」「…あ、嗚呼いやと、ととと、とにかく礼はしねェとッ!アタシにできることならなんなりお申し付けくだせェッ…!!!!!!!!!」 (1/12 22:36:20)
sk > (しがみつかれても君が童謡と不安、動悸と震えと頷きの果てにゆらゆらと揺れても、彼はピクリとも動かずに「ただじぃと立っていた。騒がしすぎるほどの君の生きる音に紛れた男の音、男の歩く小道の音から、それから__、彼に踏まれた微かな命のその数を、聞き逃さない為に。)_________(やがて男が去ったなら、彼はほんの少しだけ溜息を吐いて、その数を忘れないように能に刻む。この世界で散っていく命を、一つでも多く、彼は弔わなければならないから。) (1/12 23:31:46)
sk > 『ふふ、』『大丈夫、だいじょうぶ。』(君のその姦しさに気圧されること無く、彼はどこまでだってマイペースに言葉を紡ぐ。紡がれる言葉数、見なくてもわかるような大げさなその振る舞いは視覚を塞いだ彼にとっては、人の感情の機微を何の気兼ねも注意もなく受け取れるもので、自然と小さな笑みがこぼれてしまうのも仕方の無い事だった。彼は君に、小さな子供をあやすように笑いかけながら、君の声のする高さに合わせてしゃがみ込む。鷹の爪を持つ足は柔らかい庭の草を鋭く抉り、またかの耳は君の声を聞きもらさんとばかりに君の方を向いている。低いバリトンの声は穏やかな庭園に緩く響き、またちいさな焦げ茶の鳥は慣れた様子で彼の頭上に腰を下ろすのでしょう。) 『八百万 スケロク…、くん、』『______それじゃあ、ひとっつだけ。いいかな』 (1/12 23:31:53)
sk > 『君の______』(。)『君は。そうだな、好きな花はあるかい。』(言いかけた言葉を飲み込んでから、ひとつ。ぽつりと、彼は君にそう問いかけた。)『もし、もしも良かったら、で良いのだけど。』(彼は君に手を差し出した。彼にとってここは庭のようなもの。目を閉じていたってこんな小道に来られたように、この場所なら、彼はどうにだって歩いて行ける、けれど。)(どうせなら、君と、歩いてみたいので。)(彼は君の返答を待ちながら、ぽつりぽつりと言葉を零す。彼の頭上の小さな鳥は時折君を見下ろして愉悦をこめてチチ、と鳴くのでしょう。彼は君を連れられたなら、自由気ままに園内を連れ回すでしょう。一つ一つの花に目を配れるような緩やかな早さで、かつ彼は目を閉じたままに。)『私の好きな花を一つ____スケロクくん。君に、探してきてほしい。』 (1/12 23:32:07)
sk > (それは時折気まぐれに発つ小鳥の様に、風にざわめく木々のように不規則に、かつ必然に、彼はそんな空間の合間を縫って音を零す。)『そして、それがみつかったら。僕に、よかったら教えて欲しいんだ。』『適当に選ぶのは……出来たら、よしてくれると、とてもよろこぶ。好きな理由を、なんでもひとつ、みつけてほしい。』(そんなちいさな、小さな宿題。守らなくたって良い。どうせ彼は普段は目なんて開けないのだから、静かにしていれば横を通ったって気付きやしない。避けられれば彼だって話しかけやしないし、植物園にもわざわざ足を運ばなければ良い。)(でも、もし。……もしも、よかったら。)『そして、ね、その_______いや。』(それを見る度に、出来たら私を、なんて。初対面でするお願いじゃないよな、なんて、小さく小さくさみしがる。)『まぁ、その。気が向いたら、ね。』 (1/12 23:32:18)
外@八百万 助六 > 『______それじゃあ、ひとっつだけ。いいかな』「……………へ、へェッ、……………なんなりとォッ!!!!!!『君の______』『君は。そうだな、好きな花はあるかい。』「花ッ!花ね、花ァ…………………」「…………………………………え゛。は、花ァ………??」(予想外だった。何を言いかけていたかは分からない。けれどその言葉を濁すにはあまりにも、…否。貴方のような寡黙で、穏やかで、それこそ〝 浮世離れした透き通るような容姿〟を持つ貴方が花を愛でるのはまだ分かる。良く、似合っているとも思うさ。けどな、こちとら鼠も宜しく薄汚い守銭奴。彼はすっときょんな声を漏らしたかと思えば、目を泳がせ口にする。)『私の好きな花を一つ____スケロクくん。君に、探してきてほしい。』「……………………へェ、………………ンやでも………旦那、こういっちゃあなんですがァ………アタシャ花魁やら恥じらう乙女やら、ましてやお宅のように容姿端麗という訳でもねンだ。花なんざァ…………………」 (1/13 00:18:37)
外@八百万 助六 > 「………………うーーーんンン…………」『…そして、それがみつかったら。僕に、よかったら教えて欲しいんだ。』「………………い、いやァとは言え、………ンァァァ~~~~~~…………」『…もし、もしも良かったら、で良いのだけど。』「…………………………、…………………」「………………………わ…わ、分かりやしたァ…………………あンま自信はねェがァ…お宅の頼みとありゃ、断れやせんでしょォォォ……………………てか、お宅の手ェ、何だか〝 ひんやり 〟してやすねェ…………………」(…正直、お金を請求された方が楽だとは思った。なんせこれってのは芸術的センス。オマケに〝貴方が好きな花 〟ときたもんだ。〝 僕〟と〝 私〟。隔てられた意味は分かっちゃいない。けれど頼み事だ。貴方の目が見えていないことに賭けて金を握らせ脱兎する………簡単だろうが振り返らずとも分かるのは、きっと貴方が寂しそうな顔をすることだけ。自信なさげにため息をついたのならば、差し出された手を手袋越しに握った。) (1/13 00:18:50)
外@八百万 助六 > (…目につくのは季節関わらず咲き乱れる花。朝顔、…朝顔には強力な解毒作用が。向日葵、…向日葵には美容効果。アカヤジオウ……は、…そうだ。これは腰痛に効果があって。)(…なんて、巡る思考。ここはやはり無難に『きらびやかな花』を渡した方が良いでしょうか。それとも、〝金木犀 〟でも?ほら、いい匂いがするから………)(──────、…)(…………〝ア、これって 〟。…って、さり気なくプチリと毟る音は秘密に。見つけたのは草木に隠れてほんの少し奥で隠れてた1輪。貴方が見えていなくても、彼は摘んだ花を手のひらに包んで隠していた。その代わり……………)「………………ア、アーーーッ!」(ピタリ、立ち止まる。)「…これェ、〝 葛(クズ) 〟じゃねッすかィ?!」 (1/13 00:19:00)
外@八百万 助六 > 「…………あ!じ、自己紹介じゃねくて、花の!花のね!」(しゃがみこむ先、見つけたのはマメ科の葛。〝 葛根湯〟の原材料だ。)「……………こいつァなァ、春の七草にも入ってる桃色がかァいらしい花なんでさ。でもなァァァァァ…………こいつら生命力が馬鹿強くて、農民からは『畜生!このクズめ!』って、毟られちまうんでスけど。」「……………………へェ、雑草と言われず飼われてるたァ珍しいや。………………………アタシャこれが好きなンでィ、…………使い勝手ェェ──────、」(語る姿はまるで〝 薬学ヲタク〟である。ニヤニヤと笑みを浮かべながら口にしていたのはつかの間、彼は意識を戻したのならば咳払いをし、ゆっくりと立ち上がり、あなたの方へと向き直るに違いはない。)「………………じゃあ、なくってェェ……………」 (1/13 00:19:09)
外@八百万 助六 > 「ほらあのォ!地味すぎず派手すぎねえ見た目がいいっつうかッ!」「……別に〝好き 〟って程じゃねェけど、見つけちまって。」(彼は言った。好きな花が〝雑草 〟だなんて笑われちまいそうで、だから保健を掛けた。もしかしたら毟り忘れて放置されているだけかもしれない。わざわざ飼われてるわけじゃないかもしれない。)「…………………ンなことよりィ、…………お宅への花ァ、…………これなんてどうですゥゥ?」(彼は、話題を切り替えるように顔を向けた。そして差し出す花ってのは。)「〝 椿〟。」(蕾からは想像できないほど、立派な花を開くソレである。) (1/13 00:19:25)
外@八百万 助六 > 「こいつァ、〝 冷え性 〟によく効く…………………っつうか、まあその、なんだァ………………」「………………………適当ッてわけじゃあねンですがァ……………ほら、お宅ってかなァーーーーりィ、……整ってて。」「ピン、と来たのがこれェ………」「…………………やっぱヒトにあげンのはなるべく綺麗なもンがいい。………………………とか気取ったこと言っちまってェッ!」「……………へへ!………へ、……」「………………、…………へ………」「……………………」「ね、……………旦那ァ。」(彼は、ふ、と。目を逸らし、泳がせて貴方を呼んだ。)「…………………そのォ。踏み入ったことを、尋ねちまうンですがァ………………」「……………………………」「さっきから、………………あーーーーいや、お宅が気遣って、言わねッてんなら忘れてくれ。」(前置きは、忘れなかった。あなたが言い淀むのは躊躇、言ってもいいのかと悩んでいるからで、それを無理やりに引き出すのはどうかと思って。でも。)「…………………………でも、そのォ、ほら、助けて貰っちまった手前。………やっぱ気になっちまうんだなァ!………………旦那の言いかけてるコト。」 (1/13 00:19:35)
外@八百万 助六 > 「…………………アタシがお宅の冷えた手離しちまう前に言っちまいなよゥ。」 (1/13 00:19:37)
sk > (彼が君の言葉を__いくつかの、君の卑下と謙遜と、それからの遠慮と拒絶を無視したのは、ほんの少しだけ理由があった。こう言ってはいけないのだろうけれど、君はきっと花や蝶にうつつを抜かす様な人ではないのでしょうと思った。男性、と言うだけできっとある程度そんなものに興味を持つ人は限られる上に、君は元気で言葉が多い。きっと目をゆったりと閉じて、それから何かの呼吸を感じようとすることなんてしないのでしょうと、勝手に思う。……そう、だからこそ。)(【聴覚5】の彼にとって、君が小さく何かを手に取るその音だって、聞き逃しなんてしませんけれど。それでも彼は聞かなかったふりをして。) 「…これェ、〝 葛(クズ) 〟じゃねッすかィ?!」『……うん、うん』(君のその声に頷きながら、記憶の奥にあるその花の輪郭を思い浮かべた。)「花の!花のね!」「って、毟られちまうんでスけど。」「アタシャこれが好きなンでィ、」(言葉に、顔に色が宿るならきっと、その声の調子にだって出るのでしょう。君の言葉は心地好い。それは彼がほんの少しだけ言葉を話すのが苦手で、そして君がきっと、ほんの少しだけでも沢山の事を離してくれるからだ。) (1/13 13:38:39)
sk > (声の調子、抑揚、トーンと間。それらはきっと他の誰よりも雄弁に、君の機嫌も空白も、それら全てを教えてくれるものでしょう。)_______ (だから。)「……別に〝好き 〟って程じゃねェけど、見つけちまって。」(君のそんな、寂しい言葉に、彼は。)『この、花は。』(君の言葉を自分なりに一つづつ解いて、そうっとそうっと指でなぞって。)『私“も“好き。ですよ。……君は、そうですね。知っているかも知れないけれど。』(「春の七草」、「使い勝手」。「雑草と言われず」。体に良いこと、普段は忌み嫌われていること、それでも尚それに勝る有用性がある事を、君は知っているのでしょう。好き、と一度零したのに、好きって程では無い、なんて。小さな小さな下手な嘘を、彼は小さく許してから。) 『彼はあんまり、美しいなんて持て囃されないけれど。とっても利口な良い子ですし、ね。』(そんな風に小さく小さく肯定してみたり、なんかして。)(繋いだ手を、柔くきゅう、と握ってみる。) (1/13 13:38:47)
sk > 「…………………ンなことよりィ、…………お宅への花ァ、…………これなんてどうですゥゥ?」(ぱちくり、と瞬けば、その目の端に入ったのは、鮮やかな椿の花だ。)『「〝 椿〟。」』(さっきの音の正体がこれかと気が付いたのなら、彼は無意識に安堵した。傷つけられるのが怖いわけじゃ無い、悲しい事が起こるのが怖いわけじゃ無い。……本当はちょっと、嘘だけど。)(でも、だから。君に隠し事をされたって、その結果どんなことが起ころうと、彼は許したし起こったりなんてしなかった、けど。それでもやっぱり、ほんの少しだけ。)『そう言われると、ちょっと……、その、照れます。』『ありがとう、ございます。』(彼はうっすらと目を開けて、その赤を受取ったなら薄く微笑を浮かべるのでしょう。灰の手に包まれる翡翠と緋色は鮮やかに。そして、花に向けた瞳を君にそろりと向け、そして小さく笑ってみせた。)『……、ふ、ふふ。』 (1/13 13:38:58)
sk > (手袋越しの君の手の形を、無意識にゆっくりとなぞる。) 『_______そう、です、ね。』(彼は。)『……その。不躾で、申し訳ない、のですが。その。……』『その_____』(口をもにょもにょと動かして、至極言いにくそうに……ほんの少しだけ、恥ずかしそうに。)『その…………、かお、を。』『その、触らせて、もらえ……いやその、何でも無いんです、』(彼は殆どの時間目を閉じて過ごす。きっと、ずっと目を閉じていたなら気にもならなかったのでしょうが、その。……ほんの少しだけ見える、と言うのは、もどかしいのです。輪郭をなぞれば、温度に触れれば。きっとぼんやりとでも頭の中で、貴方と向かい合って話が出来ると思ったのです。)『いやでも、お花のこれで、おあいこですから。良いんですよ、気にしないで。……気持ち悪い、でしょうし。』(彼は君から手をぱっと離し、植物園の出口へその足の先を向けた。)『もうきっと、大丈夫ですから。職員はお仕事の時間でしょう、』『_________もう、お行きなさい。スケロクくん。』 (1/13 13:39:05)
レイ・ラベット > 「.....ぅ、.....ぁ、ぐ........ッひ....!」「ずる、ずると。床をみじめに這いずりながら、レイはその部屋から逃れようとしました。動くたびに左肩がいたくって、こんな時に出る声って、出したくもないのに出ちゃうものなんだとおもっていたけど……ほんとうは、声でも出さなきゃ、耐えられないから出すんだな、なんて。どこか冷静に、考えていたのです。]「こ、る...さ...」[あの人の、いまわしい足音が遠のいていきます。ここまで離れたら、もうきっとだいじょうぶだろうって、レイはこころの中で強く呼びました。_______コールさん、コールさん。____めーじさん。どうか、おへんじをしてください。] (1/12 16:46:22)
レイ・ラベット > 【華麗なる大円舞曲Version.1】 (1/12 16:46:27)
レイ・ラベット > [ふっ、とめのまえがまっくらになりました。意識の片隅で、レイはピアノのおとを耳にします。軽快なスタッカート、三拍子のワルツ。うきうきするようなクラシックチューン。聞き覚えのある、曲でした。https://www.youtube.com/watch?v=LG-E4PVGQSI ]「ん.......」[その曲は、レイの気分を軽くしてはくれません。天国に行くのかもしれないだなんて、ふわふわした気持ちにさせてはくれません。レイのなくなった左腕を、くっつけてはくれません。どこまでも軽薄で、華やかで、麗しいその音は、絶望をからかうように踊り狂うのでした。_____これが映画なら、こんな残酷なシーンに、あえてこんなクラシックを流すなんて、ほんとうに趣味の悪いことです。] (1/12 16:46:35)
レイ・ラベット > [コールさんがその部屋にたどりつけば、扉をまたいで倒れるレイと、中にはレイの吹き飛んだ左腕、床に刺さった刀、血に濡れた大きなフォーク...そして、ひとつのオルゴールを目にすることでしょう。] (1/12 16:46:44)
しぃずま@CFTM > 「レイ。」 (1/12 18:00:02)
しぃずま@CFTM > 「(シルクハットで、顔を隠した。)…できれば名字で、と言ったはずなのですがね…ッ(バイクのエンジンは全開だ。笑顔のステッカー付きで、彼は悲劇の惨劇の元へ向かう。誰が笑おうか、笑うとするならそう、誰かが悲しみ、そして苦しむ姿を思い描く脚本家くらいだろう。それとも、鉄仮面か。糸を辿って、砂の混じった灰色の煙が、白燕尾の尾に触れる。)レイッ…(全速力の自動二輪のスピードでは到着までにそう時間は掛からなかった。名前を呼びながら、糸を。)レイ!(糸の先にあったのは、絶望とオルゴールだ。…ネジが回っているのに、『音が聞こえない』。)…生きてる…(根性だ。ここで気絶するようではやっていけないし、吐くような胃酸もない。ならばここですることは希望を探すことで、彼には音が聞こえなかった。しかしその正体が、ワルツであることを知らない。彼は、踊らない。)止血を、しなければ。(長い袖を引きちぎり、長い布へとその姿を変える。知識はないが、応急処置を施すくらいは職員として人として、できる範囲だ。ぜんまいが十数秒回った後。華麗なる大円舞曲は大体5分程で引き終わる曲だ。)」 (1/12 18:00:13)
しぃずま@CFTM > 「(吹き飛んだ細腕の処置方法についての知識はない。…が、それがもうすでに接合が可能な状態ではないことはわかる。切り傷ではあるが、刀で切るとなると綺麗な、とまではいかないだろう。)…車の方がよかったかもしれませんね…と言っていても仕方ありませんが…(今は君の意識を取り戻すことが大切だ。包帯のように強く切断面に巻き付けて、止血を終える。)もしもし。レイ、起きていますか、レイ。コールです、命路ですよ。…無理に動かないでくださいね、少し声を聞かせてくれるだけで大丈夫ですからね。(現在、『3分が経過している』。)」 (1/12 18:00:15)
外@時計師 > (【12時30分】)(「…──────I want to practice Japanese.………Do you know anyone good? Someone who is quiet, calm, and yet has a lot to say.(日本語の練習がしたいんですケド。アンタ出歩いてるんでしょ?普段。いい人知りません?穏やかで、静かで、煩くない方。)」)(『You don't need me for that.(そんなの貴方(私)に必要ないだろ。)』)(「Tell me or I'll break the base of your right foot. I won't have to go out and do my job, but you will.(教えねェと右足の付け根ぶち壊して仕事増やしますからね。私は出歩かなくても仕事が出来ますが世界を股に掛ける貴方となればそりゃあもうクソほど困りますよねェ?んん???」)(『...one in the lab. People of the MOON…location: ────── 』というのが、文面でのやり取りだった。)(名を〝陽炎比売命 〟。夜が教えたその人物は、嫌がらせか、はたまた……)(チクタクチクタクチクタクチクタクチクタクチクタク) (1/13 03:14:17)
外@時計師 > (リリリリリリRRRRRRRRRRRRRRRRRRRRRRRRRRRRッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!)(けたたましく、室内に【アラーム】が鳴り響いた。と、同時にガコーーーーンッ!!!!!!と勢いよく開く扉。瞬間。) (1/13 03:14:44)
外@時計師 > 「Heyッ!!!!!!こんにちはァ、本日はタいへんお日柄もヨくゥ~~~…外出たら浮気現場ノ声、赤子の声、車の音、ソして小鳥たちがピーチクピーチククソうるせッ………──────いえ♡とてもォッ、…賑やかで御座いまシタ♡」 (1/13 03:14:54)
外@時計師 > (やってきたのは、〝赤の男 〟だった。カツカツカツカツ、ズカズカと無造作に秒針を刻むよう入ってきたかと思えば、煩わしいタイプライターに変わって、〝 カタコトとどこかぎこちない日本語〟が彼から鳴り響く。)「ふむふむふむそうでスねェ、アナたが噂の〝 女性〟でしょうカ?」「名を、カギロギ、………??…ンン、かひこぎ、………………………Fuck you... what a hard name to say…(クソッタレ…なんて言い難い名前だ…)……マ、良いでショ!ならば名は愛称でアる〝 カグヤヒメ 〟で差し支えは?ナい?ナいね。」 (1/13 03:15:08)
外@時計師 > 「よろしいッッ!!!!!!!!!!!!」「あ、お土産イるカシラ?ケーキとか紅茶とかあるのだけれど。」「ダージリンはお好キ?」「というかアナタデカくないです?ティーカップに指入ります???」「あっ!ゼンゼン!動かないでくださいそのままで結構お構いなくゥ!ワタシもちゃんとネ、折りたたみ式の椅子を持ってきてるノデッ!!!!!!」(…そう、別に日本語が出来ないわけじゃ、理解できないわけじゃない。じゃなけりゃ普段貴方たちとの会話は〝成り立たない 〟筈だろう?出来ないのは〝発音 〟だけ。) (1/13 03:15:22)
外@時計師 > 口内および諸々の機能が〝 英語〟を刷り込まれている故に、上手く発声が出来ない。人の話なんて昼間は聞かないし他人になんて興味が無い。元より傾聴を心得ていればもっと早くに習得できていたでしょうが、生憎の彼。〝きっかけ 〟がなけりゃ動かないのだ。それこそ時計の針のようにね。今だって〝 あなたの反応ガン無視〟で四角い革性の作業鞄を展開し、紅茶とケーキとエトセトラ…高い位置から紅茶を注ぎ貴方に差し出しそして予告通り少し小さめの〝椅子 〟に形成する始末。ドカりと座ったのならば足を高らかに上げて左に組み、杖をことりと置いて、──────深呼吸…)(………そして。漸く。)「…サ、ドウゾ!!!!ナんでもいいから話してください?ワタシのために。」「今日ワタシ、貴方の話を聞きに来たノですから!好きな食べ物でも何でも!」(?????)(…まあ、正しくは貴方の〝日本らしい発音 〟を聞きに来たのだろうけれど。全てはむちゃくちゃ、貴方を置いていっているとも知らずにね。) (1/13 03:15:25)
ヒメサマ > (太陽が登頂を達成した頃。)(それはあの和時計の長い針も登頂したことと同じくして。)(収容所の密室は、現在時間というのが、彼の置いていってくれた時計のみが示すところ。)(チクタクチクタク。)(刻んで刻んで、いつまでも経っても止まらないのだ。)(〝彼〟は決まって夜の来人だった。)(別に、ヒメサマは歓迎する訳でもないのに、茶菓子のひとつも出してやれないというのに、彼は調律をしに来たとだけ告げて、通い詰め。)(はてさて、一体彼の感性の何が私に引っかかったのでしょう。)「不可思議ねぇ〜〜…………………、いとおもしろきかな─────」(ころころと、その巨姫は思い出すように、唇の隙間から空気を漏らす微笑みを零した。)(座して待とうぞ、今宵も。)(時計の針が、あともう一周。)(それだけできっと夜の紳士が、規則正しくやってくる。) (1/13 03:28:56)
ヒメサマ > (…………………………………その、はずだった。)(昼は嫌いじゃない。)(だが、今は、〝昼〟に困っている。)(同日、某時)「…………………あらあら、まぁまぁ」「双子さんかしらぁ〜〜〜〜〜………………」(現れたのは、米国の黒人DJのような調子で喋り続ける、うつけ者───────)「こほん」(失敬……………………愉快な紳士。)(太陽というのはギラつきすぎ、夕日と言うには眼に痛過ぎる。)(月とそっくりだと言うのに、在り方その物が〝ひっくり返った〟存在。)「うふふふふぅ〜〜〜、そうねぇ」「貴方は随分勉強熱心なのねぇ〜〜〜…………」「とっても」「日本語が…………………………」「えーーーっと、こういうのはなんて言ったかしらぁ〜〜〜〜〜」(悠久の時を生きる存在は、その一刻一刻が〝悠長〟過ぎやしないかい。 (1/13 03:29:26)
ヒメサマ > これじゃあまるで、あなた風に言うならば引き伸ばされたパスタのようだ。)(あるいは、茹ですぎて下手くそにブヨついたパスタ。)(ジャパニーズ風に言うならばお焦げしかない米。)(あいにく、〝この時代の日本語はあんたと同じ〟異国のものともいう。)(それに、彼女は〝12〟)(考えが纏まるまで通常の12倍の時間をかけて─────)(ああ、もうそうこうしているうちに紅茶の温度が0.5K下がったぞ!!)(そんで姫はコロコロ、頬に手を当てて何処吹く風と微笑んでいた。)「好きな食べ物……………………」「うぅん………………………」「あれは、今から2000年くらい前の頃かしらぁ〜〜〜…………」(だから、こうして突拍子の無い数字も、平気で出してくんのだろう。) (1/13 03:29:45)
外@時計師 > 『双子さんかしらぁ〜〜〜〜〜………………』「twinnnn(双子ォ)~~~~~~~~~ッ??????No、…イやいヤいやいヤ双子ってアナたァ…………………このワタシが、──────…」「………………マ、良いでしょ。そうだ今はアナタの話を聞きに来たンですシィィィ…………誠に〝フホンイ 〟ではアりますが。」「…聞きましょ。」(貴方の発言一つ一つに反応していちゃ日が暮れる。〝我らは同一人物である 〟この事情を説明すりゃもぉーーーっと長くなることは容易に想像できるでしょう。そして何よりも、……)『うふふふふぅ〜〜〜、そうねぇ。』「………………………」『貴方は随分勉強熱心なのねぇ〜〜〜…………』「……ッ、…え゛ェ、………………まァ、ちょっと〝 事情〟が、アりましてェェェェ……いやまあそれはソうとワタシ耳が良いのでもう少し早く喋って貰っテも一向に構わナ」『とっても』「…ン゛ン゛ンンンンンン……………………嗚゛呼…………はいィ、………」『日本語が…………………………』「………………………ハイ。」『えーーーっと、こういうのはなんて言ったかしらぁ〜〜〜〜〜』 (1/13 04:13:10)
外@時計師 > 「……………ッ゛……………」(遅いッ!!!!!!遅すぎる。もうこの男が忙しない云々じゃあなくて貴方が〝 遅い〟のだ。カツカツカツカツカツ、と鳴り止まない貧乏ゆすりは彼のいらだちを顕著に表しているに違いはない。麗らかな春を思わせるかこのユトリの持ち方はまるで縁側にて過ごす昼下がり。貴方の美しさや寛容さに心を癒され、挙句文を認(したた)めプロポーズをする輩だっていたろうに。しかし生憎の〝 彼〟だ。この男、金を盗むより食べ物を盗むより。〝 時間を盗む者〟を最も嫌う。)(しかしッ!!!!)(こちら愉快な道化ならぬ〝 紳士〟である。聞くと決めた、今、今日ここでッ!日本古来より存在する、言うなれば誰よりも〝日本語を正しく扱っている 〟であろう、貴方に、直々にッ!!!!!!まさか夜はいつもこんな奴の話をゆぅーーーーったり聞いてるのか???気が狂うんじゃないか??いや失礼、〝狂っていた 〟。だからあんな性格なんだ。けれど夜にできて自分に出来ないことなんてまず、ありえない。) (1/13 04:13:22)
外@時計師 > (ここは一先ず。)「………、…………」(無言で、話を〝 聞くこと〟を決めた。そうさ紳士はそう簡単に腹を立てたりなんてしない。これぐらい待ててこその〝 調律師〟。大丈夫大丈夫、彼は震えながら結んでいた膝上の握りこぶしを緩め、カツカツカツカツ、と貧乏ゆすりしていた足を止めたのならば、ニッコリ笑ってウンウン、と頷く。)『好きな食べ物……………………』「…………ええ、………………」(…頷く。)『うぅん…………………』「いやほんと、何でもイいンで…………………………」『あれは、今から…』「…………ッ、……ハイ!」(よ、ようやく来るか…………???)『今から『2000年』くらい前の頃かしらぁ〜〜〜…………』 (1/13 04:13:31)
外@時計師 > 「はッ!!!!!!?????ににニ、2000年ッ!!!!!!??????Year 2000ッ!!!!!!??????」 (1/13 04:13:41)
外@時計師 > (来なかった。)「ッッ゛~~~ッ!!!!!!!!!!!I CAN'T TAKE ITTTTTッ! ANYMOREッ!!!!!!!???? Are you mocking me? !!!!? What's thatッ゛ッッ ......『 "What's ~~♡your ~~………favorite food~~~~?♡』 (もぉーーーーー我慢でキないッ!!!!!!ちょっとッアナタワタシの事馬鹿にしてらっしゃるンですかねッ!!!!!!???!!!なンなんですそのッッ……『わぁ~~♡好きな食べ物ぉ~?えぇ~~っとぉ~~♡』)」(ガタンッ!!!!!!椅子がひっくり返ることも厭わず、彼は立ち上がったのならば貴方にガミガミと怒鳴りつけてしまうことだろう。苛立ちを隠すのはやめだ。) (1/13 04:13:51)
外@時計師 > 「そもそもアナタ、ひょっとして〝 馬鹿〟でイラッシャルッ!!!!!!????」(彼は止まることを知らない。日本語に戻ってもこのザマである。)「このワタシに次の初日の出拝ませたいンデスカッ?!?!?」「それとも嫌がらせヲッ?!?!」「あのねェ沸くのは〝 お湯〟だけでイいんですよォッ!頭まで沸かしてどうスンですかこのッッ………!!!!!!」「とニかくッ!!!!!!もっと〝 早く〟〝 キビキビ〟喋ってくだサいませんカ…………????ワタシは日が暮れたらッ……………」「………………………………」「…………あ゛ーーーーーーッ!!!!!!??????」「Tea's getting coldッ!!!!!!???(紅茶が冷めてるッ!!!!!!) It's your faultッ!!!!!!(貴方のせいだぞッ!!!!????)」 (1/13 04:14:07)
外@時計師 > (今度は何かと思えば紅茶の話。彼は傾聴には向いていない。気が動転しているのか注いだ紅茶をジャバーーーー!ってその場に捨ててまたいれなおす愚行。彼は貴方の方を向き治らずに口にした。)「ッ……トにかく、……………ワタシ日本語を練習しないといけないんです〝ショジジョウ 〟でッ…だから日本語に長けているアナタの発音ヲ元に真似ようかと思っていましたがッ、………」「これでは日が暮れテしまいますよォ………好きな食べ物に「2000年」………アナタ何年生きてらっしゃるンです?………………全く………」 (1/13 04:14:48)
ヒメサマ > 「………………わぁ。」「弟さんは若くて元気なのねぇ………………。」「いいわぁ、とっても。」「私も若返りそう。」(何だか彼は1人でお祭り騒ぎ。それを見てもなおおほほほほと、優雅に奥義を扇いでいる(それこそ、〝煽り〟にしか見えないかもしれないが)。)(こんなにかんかんだと言うのに、貴方の体からなる秒針はこれっぽっちも乱れがないのが少々不気味。)(動は時を狭める。)(だがそれが通じるのは、どうやら本当に人間のみのようで。)(まぁ、つまるところ。)(彼は冷静さを欠けたような言動をしつつも、本質の所じゃ、彼には漣すら立て得て居ないのだろうかと、心の中で察してしまう。)『ッ……トにかく、……………ワタシ日本語を練習しないといけないんです〝ショジジョウ 〟でッ…だから日本語に長けているアナタの発音ヲ元に真似ようかと思っていましたがッ、………』 (1/13 04:41:22)
ヒメサマ > 『これでは日が暮れテしまいますよォ………好きな食べ物に「2000年」………アナタ何年生きてらっしゃるンです?………………全く………』「おかしな事を言うのねぇ〜〜〜〜」(それに対して、ヒメサマは手をヒラヒラとさせて、まるで教科書に載っている事でも言うかのように教えようと────────・・・)「私はまだ産まれてから…………………」(教え─────────…………)「あ、ちょっとお待ちくださるかしらぁ」(その大きな指先は、まるでミニチュアのカップでも摘むようにして持ち上げ、1滴(1杯分)をその口に落としてから)「まぁ………………!」(教え──────)「唐の茶とも違うのねぇ。とても芳醇な…………果実のような……………冷えてても美味しいわぁ。」(教………………………)「あっ、ごめんなさいねぇ〜〜〜〜〜」 (1/13 04:41:48)
ヒメサマ > 「えっとぉ……………何の話だったかしらぁ〜〜〜〜〜〜〜…………………」(随分遠回りして戻ってきた。)「ああ、そうだったわ!!」「〝蘇〟って言うのだけど、わかるかしらぁ?お豆腐ともチーズとも違うのよ〜〜〜〜〜〜」(…………………………話がすっ飛んでいる。今進行していた話の膝を自分でぶっ壊しておいて、苦節数十秒、ようやく話を取り戻したと思えば一旦終わっていたはずの話題に様変わり。種も仕掛けもない変身ショーだ。拍手の代わりに盛大な〝歓声〟を。さあ、どうぞ。) (1/13 04:42:06)
外@時計師 > 『〝 弟 〟さんは若くて元気なのねぇ………………。』『いいわぁ、とっても。』『私も若返りそう。』「はァァァァァァッッ……………??????弟ォォォォ……………………?????」(キリリリリ、カッチャーーーーンッッ………)(Brother=弟。)「ぬ゛ァァァァァァんでッッ!!!!!このッッ!!!ワタシが弟なンですかネェ~~ッッ!!!!!?????東カら上り西に沈む、太陽と共にアるコのワタシがッッ…〝弟 〟ォォォォ……………………………」「へェ゛ェェェ~~~~~~~⤴︎ ⤴︎⤴︎ッッ!!!!!!!!!!!!!!面白いこと(嘗めたこと)を仰いマスことォォォォッッ!!!!!!」(どうやらその呼び方、かなり〝気に食わない 〟らしい。嗚呼、双子は分かるさ。よく言われる。その度にいちいち訂正するのは面倒だからと流してやることもあったさ。だがしかし、しかしだ。〝 弟〟は気に入らない。何故自分が???こんッッなにも、こんなにも優れているのに?!喋らないからかッッ?!) (1/13 13:59:56)
外@時計師 > (チキチキチキ、カチャコーーーン…………)(歯車は回る回る、廻る。打って変わった貴方は春は曙、宜しく朗らかな桃源郷のよう。まるで〝 時間〟を気にしちゃいない。)「第1可笑しいノはアナタですッッ!!!!なにをソんなに悠長なッッ…………ヒトでないことは確かデスがね、なんです?やはり有り余る寿命故の〝余裕 〟デス?????居ますヨネそういうお花畑(愚か)な方々ッてッ!時間が無限であると錯覚してイるようn」 (1/13 14:00:04)
外@時計師 > 『あ、ちょっとお待ちくださるかしらぁ。』「What nowッ!!!!!!??????(今度はなんだよッ!!!??????)」(ほォォォォらな??もう。)(まるでこちらの時間なんざ気にしちゃいない違う惑星にでも来たかのよう。降り立つ場所が月だったとして、時間や言葉までかふわふわと6分の1重量にされて溜まるか。マイペースに静止を掛ける貴方にたいし、〝 お次はなんだ〟と手先をワキワキ。)(そして見ている矢先……)(カチン、…)(僅かながらに陶器の音を鳴らし、ティーカップが持ち上がった。次の瞬間……)『まぁ………………!』『唐の茶とも違うのねぇ。とても芳醇な…………果実のような……………冷えてても美味しいわぁ。』『あっ、ごめんなさいねぇ〜〜〜〜〜』 (1/13 14:00:17)
外@時計師 > 「キイィ゛ーーーーーーーーーーーーッ!!!!!!!!!!」(お湯を沸かすような高音。いやもう、地団駄を踏むしかないのである。何が貴方をそうさせているんだ?そして何より先程から聞こえる〝 狂った秒針共〟は一体なんなんだ??水面に水滴を垂らすような声色だってのに、絹衣が風になびくような雰囲気だってのに貴方の存在が遅く、酷く穏やかで、そして、その上で〝 何かが酷く煩わしくて仕方がない〟のだ。絹衣、ヴェールが12本ほどの束になってフワフワ擽るような感覚が堪らなく、〝 ウザったい〟。)『えっとぉ……………何の話だったかしらぁ〜〜〜〜〜〜〜…………………』「好きナ食べ物でショうがこのお馬鹿ッ!!!!!!!!!!」 (1/13 14:00:25)
外@時計師 > 『ああ、そうだったわ!』「ッ゛………!」『〝蘇〟って言うのだけど、わかるかしらぁ?お豆腐ともチーズとも違うのよ〜〜〜〜〜〜』「〝 ソ 〟ォ~~~~?????」「ナんですソノ、〝ソ 〟ってェェェェェ………〝 おトフ 〟も、……ん?おトーフ……おトーフも、……ン゛ン゛ッ……〝お豆腐 〟も、おマメもキライなのでぜってェ美味しくないことだけは分かりますケド。」「マ、食べたコトもないし、食べることもナいですが……」「〝 ソ〟が好きナンですね?逆にアります?嫌いな食べ物、……ほらセロリとか、……」「そもそも、『嫌いなもの』アるんです?アナタ。」(漸く進展した話題にドッと疲れたようにドカりと椅子に腰掛け、深い深い溜息。嗚呼これならもっと手短な人に頼めばよかったかな…とは思ったけれど〝 収穫なし〟なんざそれこそ時間の無駄だった。この時間になるべく多くを聞きだして記憶しなければ。故に、彼は貴方の嫌いなものを問いかけることにした。)(無論、あなたのような存在に、『嫌いなもの』があればの話だが。) (1/13 14:00:27)
ヒメサマ > (いかにも自己愛が高そうなアンタの事だから、〝弟〟だなんて、いかにも〝下〟の呼び名に癇癪玉が大爆発しているのだろう。)(一日の始まりは朝日から始まる。)(故に人は太陽をありがたむ。昼の恩恵に合掌する。)(春は曙とはよく言うものだ。)(始まりとは、太陽なのだ。)(彼はそう豪語してやまない故の、そう、さっきからじりじりじりじり時計のベルが鳴り止まない有様なのでしょう?)『ぬ゛ァァァァァァんでッッ!!!!!このッッ!!!ワタシが弟なンですかネェ~~ッッ!!!!!?????東カら上り西に沈む、太陽と共にアるコのワタシがッッ…〝弟 〟ォォォォ……………………………』『へェ゛ェェェ~~~~~~~⤴︎ ⤴︎⤴︎ッッ!!!!!!!!!!!!!!面白いこと(嘗めたこと)を仰いマスことォォォォッッ!!!!!!』(ほうら、この通り。全力で異議を唱えているんだ。)(だと言うのに──────) (1/13 14:36:27)
ヒメサマ > 「あらあらぁ………………そんなに面白かったかしらぁ。」「褒めてくれて嬉しいわぁ〜〜〜…………………」「言葉にするのは大切よね。優しい人─────────。」(天然なのか、寧ろわざとなのか。悪気があるのか無いのか。もうそれくらいのにぶちんを発揮することでしょう。こんの馬鹿っ!)(ここで失礼)(───────────茶時間~teatime~)(散々昼の紳士の、格好だけ紳士の化け皮を剥がしに剥がした後。やっとの思いで進んだ話題に、どこか項垂れたようにどっかりと腰を下ろす彼は、問うた。)【Question2.あなたの嫌いな物はなんですか?】「そうねぇ。」(その姫は、目を閉じ)「もちろん私だって、嫌いな物のひいふうみい、あると思うわぁ。」(静かに告げ、)「…………………………〝好き〟があるのだから、当然でしょうに。この世は陰と陽。光あれば翳りあり。両者あってこそ、天秤は平衡を保つ。」(カチリ、)(和時計の針が一つ進む。) (1/13 14:36:50)
ヒメサマ > 「…………………………………」「そう………………………」「だけど、私は、〝嫌い〟と言う感情が未だによく分からないの。」(カチッ。)「そなたは、己が時の代弁者と信じてやまない。」「そなた〝達〟は、自分の中で流れている時間が、〝正しいと信じてやまない〟。」「でも、時間なんてものは、人間が決めたのよ。」「その〝歴史〟は、ヒトのもの。」「〝蟲〟、〝獣〟、〝魚〟、彼等は時計の針の意味を知らない。彼等は、あるがままに──────」「〝ただそこにあるだけ〟の涅槃の至り。」(そこにある。ただそれだけの存在。)「ねぇ、時の代弁者さま。」「何故、あなたは〝時間が乱される〟事を悪であると、嫌悪できるのかしら。」「それは、必ず、〝絶対悪〟と言えるのかしら。」「何故あなたは、そこまで〝憤慨〟できるのかしら。」「私に、教えてくださらない?」「それが知れたのならば………………………」「きっと、私は嫌いな物を答えられそうよ。」 (1/13 14:37:08)
外@時計師 > 『言葉にするのは大切よね。優しい人─────────。』「A゛h~~~~~ッッ…………………fuckYouッ…………If you talk too much nonsense, I'm going to have each and every one of your bones built into the hands of a clockkkkkkkkkkkkkkkkkk……………………(ア゛ーーーーー……………クソッタレが………………あまり嘗めたこと抜かしてるとその骨1本1本くべて時計の針にくべちまいそうだ……………………………)」(低い低い声だった。きっと貴方にゃ届きやしないがその忌々しげな声色から〝 相当怒っている〟ことは容易に想像、…できる、はずなのに。肝心の貴方と言えば奥義を仰いで〝 何処吹く風〟である。) (1/13 15:46:01)
外@時計師 > (ふざけているのはここまでだ。いいや、無論貴方の口調はふわりふわりと少しばかり刺激を与えりゃ飛んでいきそうなことに変わりはないが、〝 針は進み出したようで〟安心したよ。)『そうねぇ。』『もちろん私だって、嫌いな物のひいふうみい、あると思うわぁ。』『…………………………〝好き〟があるのだから、当然でしょうに。この世は陰と陽。光あれば翳りあり。両者あってこそ、天秤は平衡を保つ。』「……………………………はァ、して。その〝 嫌いなもの〟とはナんなのカシラ。」『…………………………、………………』「………………………………」『そう………………………』『そなたは、己が時の代弁者と信じてやまない。』「……エエ、勿論。事実でしょう?」『でも、時間なんてものは、人間が決めたのよ。』 (1/13 15:46:23)
外@時計師 > 『〝蟲〟、〝獣〟、〝魚〟、彼等は時計の針の意味を知らない。彼等は、あるがままに──────』『〝ただそこにあるだけ〟の涅槃の至り。』「…………………………、…」『何故、あなたは〝時間が乱される〟事を悪であると、嫌悪できるのかしら。』『何故あなたは、そこまで〝憤慨〟できるのかしら。』『それが知れたのならば………………………』『私に、教えてくださらない?』『──────きっと、私は嫌いな物を答えられそうよ。』(キチリ、カキリ。)(…………………カキン。) (1/13 15:46:36)
外@時計師 > 「──────【⠀0分00秒。】」 (1/13 15:46:46)
外@時計師 > 「〝 ジョン・ケージ〟による演奏が〝 開始〟されました。」(序章。)「【1分】」「 とある生き物は細胞が分裂します。」(彼は、ゆっくりと立ち上がり、杖を手に取った。)「【2分】」「マリーアントワネットの首は切り落とされるまで彼女が思考したこととは。」「【3分】」「………………〝 紅茶〟が非常に美味しく煮出される時間だ。」「【4分】」「死にゆく飛行機達に敬礼をし、欲しがりません〝勝つまでは 〟。」「………………………【5分】全てにおいて 〝 仮説〟を立てルには十分過ぎる。」「【6分】」「シャブリエのブーレ・ファンタスク。」」「【7分】」「向かいのパン屋がラスクを包む。」「【8分】」「ミサイルの着弾まで。」「【9分】」「救急車の平均到達時間。」「【10分】」「【11分】」 (1/13 15:47:16)
外@時計師 > 「【12 ─────……………】」(カツ、カツ、カツ、カツ、カツ、カツ、カツ、カツ、カツ、)(淡々と並べる〝60 〟までの言葉。)(彼の心臓は脈打つことを知らないが、彼の心臓は秒針を刻むことはやめやしない。口から出る言葉の数々は全てがバラバラのパズルのようでアナタにとっちゃあ急な道化もいい所だろう。)(しかし、彼は紡いだ。)(カツ。カツ、──────カツン。)「『【⠀60分。⠀】』」「【それさえアりゃ琵琶法師は歴史を紡ぐ⠀】」「…………………時は人間が刻んだモノです。」「 それは 生きる為だ。」「それは豊かな生活を送る為だ。」「それは、──────生きとし生ける我等が〝 忘れぬ為〟だ。」「ワタシは、『カンパネルラ』では無い。」 (1/13 15:47:47)
外@時計師 > 「…………彼が、彼女が、死んでから〝 何年経ったか〟それが〝 歴史〟だ。」「時が分からなければ 【林檎が腐ってどれほど経ったか】分からず口にする馬鹿がいる。アナタが喉を通した、『冷めても美味しい果実のようなお茶』は〝3分 〟の規定を守った産物だ。」「時を知らぬ愚か者は眠り、食し、繁殖のみを。………〝 刻める者〟が刻まずして過ごすのは〝怠惰 〟だ。」「そもそも、アナタ達が如何にも好みそうな【⠀音楽 】は、正しく針のない【 時計 】じゃあアりませんか。」 (1/13 15:47:55)
外@時計師 > 「時が乱される、それ即ち【刻んでいる意味】がナくなるのです。大抵が好む『音楽』さえ調律が合わず、成り立たたくなるのです。」「乱れた秒針では【医者は救命措置を施すことは出来ない】。……移ろうから季節とは【美しい】モノなのです。」「良いか………………ただ生き物に関しては〝 そこにあるだけ〟ナんてのは〝居ねえコト 〟と変わりゃしないんですよ。」「時が刻めなくちゃあな。」「──────貴方、その紅茶二度と。〝 飲めない〟ンだから。」「……………刻み続けるは〝宿命 〟です。【⠀2000年前 】アナタは確かに〝美味しい 〟と感じた食べ物がある。我等は秒針の上でいかに上手に『踊れるか』。」(帽子の鍔をつまみ上げ、見上げる彼は二ィィ…………と笑みを浮かべ、1つ。)「…………………少なくともワタシはワルツも上手に踊れない馬鹿共とは御一緒したく、アりませんねェェ……………」(2つ。)「……………さて、質問だ。」「…──────貴方は蟲ですか?」「獣ですか?」 (1/13 15:48:04)
外@時計師 > 「〝 魚〟ですか?」 (1/13 15:48:06)
ヒメサマ > 「不思議ね。」「実に人間的な答えじゃない。」「……………………鳴り屋さま。」(彼の、答えは。)(応えは……………………)(平歯車~スプルーギア~が根っこ、かさ歯車~べべルギア~が俯瞰的視点、はすば歯車~ヘリカルギア~が優しさ、内歯車~インターナルギア~が繰り返される歴史、やまば歯車~ヘリングボーンギア~が人と人との相互、……………………冠歯車~クラウンギア~はあなた。そして──────────)(それ等の歯が噛み合い、枢~カラクリ~の如き絶対値の答えを示す。)『……………さて、質問だ。』『…──────貴方は蟲ですか?』『獣ですか?』『〝 魚〟ですか?』(でも、意地悪なあなたの事だ。その答えは、己の口からは言わない。)(ヒメは、にぃと笑い返す。)「いいえ。」「私は、蟲でも、」「獣でも、」「魚でもありません。」(12枚の〝鰭〟を遊ばせて)(曰く、優雅に。) (1/13 16:27:36)
ヒメサマ > 「私は、どうしようもなくニンゲンよ。」 (1/13 16:27:54)
ヒメサマ > 「ニンゲンは、ニンゲンである以上…………………時間からは逃げられない。」「あなたは言った、それは〝生きるため〟だと。」「あなたは言った、それは知恵の結晶であると。」「かつて、星を詠む人達がいました。」「何故人々は最初、空を見上げたのでしょうか──────」「ええ、私は知っています。」「彼等は、決して手が届かない光に手を伸ばしただけじゃない。」「彼等は、〝時を知ろう〟としたのです。」「星辰ほど、誤差の無い時計はありません。」「星の公転は、歯車より一定です。」「はるか海の彼方。星を知る人々は、その観測器具に、機構を用いました。」「それは〝歯車〟です。」「ご存知でしょう。歯車とは、時計より先、元々は星を観測する為に進化した。」「……………………うふっ。」「でも、これはあなたからすれば、孔子の教えよりも最もな歴史だったかしらぁ〜〜〜〜〜」 (1/13 16:28:15)
ヒメサマ > 「今、あなたから歴史を〝読み〟ました。」 (1/13 16:28:39)
ヒメサマ > 「あなたの発言から。私の知らなかった〝歴史を知りました。〟」「故に────────、」「〝彼〟はこの部屋に〝アレ〟を置いて言ってくれたのねぇ。」(一通り語り終えれば、ふぅと、一つ一息付き、巨姫はパタパタと、扇を扇ぐことでしょう。)(最後に、愛おしそうに、鼈甲飴がとろりと融解するような眼差しを和時計に向けて。そうしてから、〝歴史をあなたから読んだ〟と云ったヒメサマはころころ笑った。)(12の果てしない〝歴史〟を持つ者は、応用すれば、こんな事も知れる。会話ひとつで、その原点すら読み解ける。)「ならばこそ、私の嫌いな物は……………」「……………………ここは一先ず、下手な和歌と言っておきましょう。どんな素敵な殿方でも、和歌が下手じゃあ」「………………………全てが面白くないように見えてしまうもの。」「不思議ね。ふふ…………………───────」「あっ、下手と言えばぁ…………………」(パチ───────) (1/13 16:28:58)
ヒメサマ > (思い出したように姫は扇を閉じた。)(それをあなたに向けると、姫は笑った)「随分と、お上手になったのでは?」(だって)(語らうアンタは、随分と〝流暢〟になっていたんだから。) (1/13 16:29:13)
外@時計師 > 「──────ええ、知っていますとも。知っていますとも。当然デショ。」(彼は鼻で笑った。〝 何を当たり前のことを〟と。)「月、火、水、木、金、土、日。」「………嘗てヒトはそれらを1時間ずつ、〝 それぞれのカミサマ〟が支配していると考えていタ……占星術ですよ。」「〝 この星の元に産まれた〟…なんて比喩表現もヨろしく。未来を観るために宙ばかり見てるからヒトは馬鹿な死に方すンです。」(占星術。ホロスコープに想いを馳せて、星の配置で穢れた現世で見失った道標をもう一度探し当てること。彼は占いをこれっぽっちも信じちゃあいない。貴方だってそうでしょう?〝 未来を占おうと1度でも考えたことがある〟とは、到底思えない。)「…しかし。」 (1/13 17:18:52)
外@時計師 > 「時もまた、〝 天文〟が起点だ。皮肉にも貴方が陰と陽を語るよう、〝 我等 〟は曙と宵なんですからねェ………」「羅針盤が響くように。」「北極星は反時計回り。森で迷えば従うが吉。」「でもねェ、見ての通りワタシはもう二度と星を観ることは叶いません。」 」(彼は星を一通り語り、貴方の話も聞いた後。根本を話した。〝 この目は使い物にはならない〟。だから貴方の声は、唄は聞こえど、貴方の瞳の色さえも分からない。貴方と共通して見れる唯一の色は、瞼の裏側の闇色だけなのですから。室内に響くはいつの日か夜が置いてった和時計。) (1/13 17:19:02)
外@時計師 > 「………ヤメにしましょ。視えぬ話は【憶測】に過ぎない。ワタシは星知らずの時計師で、〝 結構〟。」「………………………でもあの時計はァァァ……フフン、そうでしょう???見事でしょう????当然です何せこの〝 ワタシ〟が手掛けたんですからねェ~~!!!ええ、ええ!1寸の狂いもなくフォルムは惚れ惚れする程に美しい仕上がりにィィィ──────……………」「…………ま、それは置いときマショ。でェ、アナタの嫌いなモノってのはなんです?」 (得意げに答えていた彼は胸に手を当てて鼻を鳴らして居たけれど、本題はそこじゃあない。いよいよ貴方の番。貴方は口元に手を当て、夜の起き抜け、蚊帳の中で絹を擽らせるように笑みを浮かべたのならば、〝 嘗て(時)〟に想いを馳せながら、答えることでしょう。)『私の嫌いな物は…………』『ここは一先ず、下手な和歌と言っておきましょう。どんな素敵な殿方でも、和歌が下手じゃあ…』 (1/13 17:19:11)
外@時計師 > 『………………………全てが面白くないように見えてしまうもの。』「……………………ワカ、…………唄のようなモノでしょ。ニホンジンが口説き文句に使ったとか使わないとか……………………なんにせよ欠伸が出ちまいましょうに。〝 下手 〟だと余計に。」 (…口説き、口説きね。恋というのはいつの時代だって煩わしいものだろうに。即ち唄が上手けりゃ貴方は堕ちるのか?…まあ、そんなことは知ったこっちゃあ……) 『あっ、下手と言えばぁ…………………』「はァ゛…………???」(今、何から関連付けやがった?、と彼は思わず威圧する。) (1/13 17:19:21)
外@時計師 > 『随分と、お上手になったのでは?』(しかし貴方は変わらずに、『100の善意』で答えるんでしょ。彼は凝りもなく、自らの高すぎるプライド故に貴方を指さして喚き散らす。)「いやちょっとォーーーーッ!!!!!!????アナタなァァァァァァんで今〝 下手と言えば〟で思い出したんです????元々それなりにうまかったでしょうよッ!!!!!!1度もタイプライターを作動させずに伝わっていたでしょうがッ!!!!!!嘗めてンですかァ゛ァァァ…………?????」「……………………チッ゛…………」「……………………まァァァ……………アナタのおかげである程度コツは掴みましたよ、〝 日本語〟の。英語と違って舌は並行、語尾はやや平坦に………………ま、それはアナタの話し方でしょうが。」 (1/13 17:19:29)
外@時計師 > 「………………そろそろ行きます。仕事は山済みなンだ。また夜にでも、『兄』がやってくるンじゃあないカシラ。アナタのことを〝調律〟したいって。」(舌打ちをついた彼は深いため息をついた後、椅子をしまい紅茶のカップはそのままに鞄に鍵をかけて立ち上がった。無駄のない動き、帽子の位置を整えたのならば、踵を返して伝えるに違いない。) (1/13 17:20:23)
外@時計師 > 「…………………………あーーッッ……そうそう、それとアナタちょっと散歩に出た方がいいですよ。デカすぎる身体は性質ではなくやはり動かな過ぎで少々ふくよかになってるんじゃあないです???或いは着太りですか??ンなまさか、食べてばかりじゃ今に〝お顔がお月様 〟になりますからネ。」「アナタが〝 ニンゲン〟でェ………まだ〝 目〟が見えるならば、…………ワタシが次来るまでに。」「…………………………1つ、何か作っといてくださいよ。」「例えばそう、………1週間分の月の満ち欠けか。或いは…………………」「〝 絹織物〟とか。………………どーせ、暇を持て余してンですから。」 (1/13 17:20:26)
外@時計師 > 「……………………それじゃあ。まあ、一応、……………〝 ありがとうございました 〟。…カグヤヒメさん。」 (1/13 17:20:59)
ヒメサマ > 『でもねェ、見ての通りワタシはもう二度と星を観ることは叶いません。』「そうですかぁ〜〜〜〜〜…………………」(彼はもう目が見えないのだと言った。)(その目には、何も映さないのだと。花鳥風月、その全てを眼に出来ないのだと。)(でも、それならその布はなんだい。)(その目は、見えないのではなく──────)(〝もはや見ようともしないという事の裏返しなのでは〟)(いや………………これは無粋な詮索だろう。)『………ヤメにしましょ。視えぬ話は【憶測】に過ぎない。ワタシは星知らずの時計師で、〝 結構〟。』(彼がそう話を切り上げてしまうのですから。)(彼の世界は、色は必要なかった。たったそれだけの理由だと言うことにして棚に置く。)(そう、そうだ。私の嫌いなものの話だった。 (1/13 17:44:24)
ヒメサマ > )『……………………ワカ、…………唄のようなモノでしょ。ニホンジンが口説き文句に使ったとか使わないとか……………………なんにせよ欠伸が出ちまいましょうに。〝 下手 〟だと余計に。』「あら、欠伸だなんてそんなふしだらな事はしないわ。」「出るのはぁ、お願いよ。〝ごめんなさい、もう帰ってね。〟って、優しくお願いするのよぉ。」(そんな違いなんぞなかろうに。でも、はるか昔のお姫様は、口は不浄として、殊更隠していた。なんだったらお歯黒だなんてつけてさらに醜くさせるくらいには。)(今でも意味わからない。なんであんなもの付けるんだ。)(ともあれ、お話はこれにて〆に取り掛かる。)(彼は最後の癇癪玉を破裂させ、小鳥の囀りを唄う様に、やっぱりあなたは賑やかな感じがお似合いよ、と火にかける油は流石に飲み込んだ。) (1/13 17:44:43)
ヒメサマ > 『〝 絹織物〟とか。………………どーせ、暇を持て余してンですから。』「あら、だめよぅ。あれは〝あなたには似合わない〟ものぉ。」「そうねぇ………………お月様のお裁縫でも縫ってみましょうか」「ふふっ……………」(去り際の約束は、いつももの悲しい。あなたがいなくなれば、また次の来客まで、ずっと静寂が訪れるのだから。)(深海のような暗く冷たい、帳が降りきった、空亡すら見えぬ真夜中のような孤独が、訪れるのだから。)「うふっ、またいらして下さいねぇ。」「楽しかったわ。」「昼の人。」「ごきげんやう───────」(でも、いまは、それが)(悪くないのは。)(自分がニンゲンであると、胸を張れるようになったからかは、定かじゃない。)(かの時の賢者を見送り、姫は天井をゆっくりと仰いだ。)〆コード【月】解放 (1/13 17:45:45)
皇 帝 > シュコー….シュコー…..汚染された空気を99.9%濾過するガスマスクをつけて、いや残りの0.1%はどれだけ有害なんだとか、研修で戦闘訓練課程より先に壁外調査実習を先にやるのは何でだよバカかとか、隣に立っている監督官の”先輩”は何で身長2.5m以上の巨大なロボなんだ。とか、そういう疑問は、目の前に黄ばんだ薄茶色の荒野が広がる今でも、まだ頭の中に残っていたんだけど、時間はそう待ってはくれないらしいな。思わず俯いてしまうよな。俯いたついでに、手首辺りについている、酸素残量を示すメーターが100%から99%に減ったのを見てしまうよな。周囲には白骨化した哀れな誰かの死骸。折れた枯れ木。錆びた自動車のフレーム。当局からは任務達成まで帰ってくるなって言われてるしな。病みそうだよな。 (1/12 15:41:34)
皇 帝 > 「えー…それでは….午前9時23分、ただいまより、防壁外、市街地調査実習を行います。007-a……先輩?今日はよろしくお願いします。本当に」防護服の胸元についたマイクに顔を俯けて日付と時刻を申告して、今度は首が痛くなるくらい顔を見上げて、隣のフルメタルウルフって感じの顔に目を(あれ目だよな?)目を合わせてそう言った。先輩、本当に頼みますよ。(この核戦争後の世紀末みたいな世界で俺が生きるか死ぬかはあんた次第なんですよ!監督官)挨拶を終えて、当局から支給されたそこらへんの中古車ショップで売ってそうな荷台付きのトラックを起動する。「では…市街地まで…運転します」死ぬほど行きたく無いけどな。「すみません、荷台の方に乗れそうですか?」運転なんて。 (1/12 15:42:40)
風鈴@α-007 > (人類が住まうにはあまりにも過酷すぎる環境。汚染されてしまった空気は、澱みアンモニア臭のようなきつい匂いが漂っている。罪深き人間を粛清するためにか"カミサマ"という未知の生物が彷徨う世界。それを知らずに生きているニンゲンと、これより退治に向かうニンゲンが別れるのがなぜなのか鉄の塊である自分には理解できない。白骨化した生き物やニンゲンはまた誰にも知られずに眠りにつき、そして風に流されるのだろう。横にいる彼は可哀想なことに任務達成まで帰ってくるなと言われているのを目撃した。さながら"神の子(生贄)"に近い貴方は僅かに体が震えている気がしたが、気のせいかもしれない。酸素メーターが文字通り"命綱"早めに終わらせてあげないと地面に埋まったお仲間と一緒の末路を辿るのだろうことは、ロボットのα-007でも分かり) (1/12 15:58:59)
風鈴@α-007 > 『問題ありません。私の名前はα-007(あるふぁーぜろぜろせぶん)です。今回は監督官故精一杯頑張らせていただきます』(スピーカーが搭載されているのか、低い男性の声が貴方の鼓膜を震わせることでしょう。ウィン……と皇の視線を合わせるため下を見てみるがますます普通だと思ってしまう。分析結果、貴方は戦闘に不向きなタイプだと考えられる。本来ならば支援に徹底し、現地調査はしないほうがいいと思うがニンゲンの考えはよく分からない。荷台に乗ってくれと言われたのでコクリとうなづけばトラックに乗り込むと同時に銃を確認する。皇には武器らしき武器を渡すべきだろうか。いや、まさかここで武器なしなんてことはないだろうと思っているが……【視覚にて皇 帝さんが武器持っていたかを確認したいです】) (1/12 15:59:08)
皇 帝 > ((『今回は監督官故精一杯頑張らせていただきます』と俺を一番安心させてくれるセリフが聴けて。さて我らがメシアも乗車したし、そろそろ行くかとアクセルを踏んで時速100km出るかも怪しいノロマなトラックが動き出して、あぁ、市街地まで30分はかかるんだろうなぁ、俺それまで生きてるかな…と生存本能が掻き立てていた時だ。(気が付いたらいなかった、なんて事無いよな?)不意に不安になった俺は、バックミラーに目をやった。そこに写るのは、こちらを凝視する……目、目なんだろうか。金属製のあれがジロジロとこっちを向いていた。 (1/12 16:24:07)
皇 帝 > (な、なんだ?やっぱり荷台は不満だったのか?俺なにかしたか?早くも減点対象なのか?)おかしいぞ、俺は確かに、発信する前に左右の後方とドアロックとシートベルトを確認したはずだ。これはオートマだからローギアから発進しなきゃ減点なんてこともないよな?「……あっ」扉についている。アレだ。(サイドミラー!サイドミラーが下を向いたままじゃねぇか!)俺はとっさに窓を開けて、後ろに聞こえるように、大きな声で「あ、いえね!これは違うんですよ!私は下向きのサイドミラーの方が後ろを見やすい特異体質でしてね!」ヘラヘラしながら媚びる。悪いか、仕方ねえだろ。俺は絶対に研究員になりたいんだから、この滅茶苦茶イカしたロボと違ってただの人間なんだから、監督に媚びるくらい許してくれ。俺のモゴモゴとしたマスク越しの声が、風の音と混じってどれほど聞き取れるかは、俺には分からない。市街地まで、あと20分はかかりそうだった。 (1/12 16:24:13)
風鈴@α-007 > (無事に地図を確認した後発進したが、武器がないことに気がつくと幸先が不安となる。ニンゲンは弱い生き物だ。自分が殴っただけで血を流してしまうような生き物。カミサマの中には銃撃にも耐えるような存在もいる。心許ないかもしれないが、武器を持っていくのは基本中の基本ではないだろうか。それともコードが特殊なものなのか。聞くべきかと悩んでいると、閉められていたはずの窓が開き)「あ、いえね!これは違うんですよ!私は下向きのサイドミラーの方が後ろを見やすい特異体質でしてね!」『そうだったのですね。ニンゲンにも色々な方がいらっしゃりますね』(咄嗟に言われたのはサイドミラーについてだった。よくよく見ると確かにサイドミラーが下向きになっていることが確認できる。そのような体質は聞いたことがないが、もしかしたらこれが彼の能力なのかもしれない。と、なると武器を持たずにカミサマと対峙することになってしまったらそれこそ大変だと思えば) (1/12 16:37:42)
風鈴@α-007 > 『武器持っていない様子でしたが、大丈夫でしょうか。貸しましょうか?』(媚びを売られていることに気が付かず本題の【武器貸し出し】についてを口にする。もしかしたら聞こえていないかもしれないが現地に着いたらどうなるか分からない。強敵なカミサマだった場合貴方を庇いながら攻撃できるかは怪しいし、最悪2人ともお陀仏だってありえる。自分の力はあくまで守ることしか特化していない。自分を行かせたのはカミサマ退治は研修生にやらせろという暗示の可能性がある。それだけ期待されているということは凄いニンゲンなのだろう。体つきはダメでも、能力が強いとか。きっとそうに違いないと妙な期待を寄せていて) (1/12 16:37:51)
皇 帝 > ボーボーに吹く風音とヴィィィイイインンン!!という今にも死にそうなエンジン音が響く中、俺の命乞いにも似た媚びへつらいに対して返ってきたのは、予想よりずっと、より現実的に俺の生死を左右する音だった。『武器持っていない様子でしたが、大丈夫でしょうか。貸しましょうか?』ボリュームダイヤルを捻ったみたいに落ち着いた声色はそのままデシベルを増加させ俺の耳元まで届いた。「武器ぃ!?武器って……えあぁっ!?」そうだ武器だよ!お前これからエゲつない殺人モンスター相手の調査に行くんだぞ、何手ぶらで来てんだよ!?ブレーキを踏む。ギアをパーキングに入れて、ドアロックを解除する。少し急に止めてしまったから、荷台に乗っていた監督官は大丈夫だうかと心配するより先に「あ、えぇ!お願いします!絶対に欲しいです!軽いやつ!」俺は多分、もうこの頃には点数のこととか研修制度のこととかはどうでも良くなっていて、ただ、生き残りたい一心だった。「あっ、急ブレーキ大丈夫でした?」だから心配するような一言は後から来たわけだ (1/12 17:01:28)
風鈴@α-007 > (キキィィィィ!!!ただでさえ寿命が短いであろう車から悲鳴が上がる。どうやら貴方はことの重要性に気づいているようであった。武器についてあのような反応だったということは本当に一般人から来たのかもしれないなと思ってしまう。戦い慣れをしていないならばまずは訓練から入るべきだろうに上のニンゲンは何を考えているのだろうか。確かにニンゲンは吐いて捨てるほど沢山は入れどコード適合者は滅多にいないはずだ。それをドブに捨てるような真似をするだなんて勿体なさすぎる気がする。機械と違って再利用はできないのだから。ドアを解除してやってきた貴方に合わせるために、こちらも一度荷台から降りれば)『かしこまりました』(そういい内部からガサゴソと身体を漁る際、モーターやら機関銃らしきものやらが見えているが本人は気にした様子もなくある拳銃を貴方に差し出そうとする) (1/12 17:13:05)
風鈴@α-007 > 『こちらベレッタ92(装弾15発)という品でございます。比較的反動やジャムが少なく初心者でも扱いやすいですが飛距離が50mなので気をつけてください』(真っ黒なボディをした拳銃の銃口が鈍く光りながら貴方が手にするのを待ち侘びている。ナイフも考えられたが持ち合わせていないのと、カミサマに至近距離で戦うなんて命がいくつあっても足りないだろう。その分拳銃ならば弾丸の制限はあるものの比較的距離が取れて威力もある。貴方の行動や反応をまた再び見た後)『大丈夫です。私は頑丈に作られたロボットですので。ただ一つだけお願いがあります』 (1/12 17:13:13)
皇 帝 > 荷台のは想像より軽やかにそこから降りて、何だやっぱり急ブレーキなんて何とも無い感じで、『かしこまりました』と言って金属製の身体をまさぐり始めた。なんていうか、体の中に手をつっこんでる光景を見て、あぁ…本当にメカなんだな…と確信せざる負えなかったというか。今更その程度のことが何だと思うべきなんだろうが、俺にはまだ実はこの金属の中に人間が入ってるんじゃ無いかって、どこかで思ってたんだろうか。少し放心した俺に『こちらベレッタ92(装弾15発)という品でございます—』と言ってドバイの高級ホテルで働くコンシェルジュのような上品な振る舞いで。 (1/12 17:38:19)
皇 帝 > ….まぁそんなところに行ったことは無いんだけどな。グリップを向けて渡された黒いそれを手に取る。手にとって、スライダーを引いて、マガジンを外し、中の弾薬を確認する。確かに、真鍮色が中には見えた。それが何弾だとか、何に効くかとか、1発いくら何円だとか、どこの国産だとかそんなのは知らない。重要なのはこの監督官、いや、この先生が言ったことだけだろう。15発入ってて、50m飛んで、信頼性がある。俺は”先生!”と叫びたい気分になった。んだが、続けて『大丈夫です。私は頑丈に作られたロボットですので。ただ一つだけお願いがあります』という声が聞こえた。妙に妙に間が相手、数秒経って、俺が言った。「…お願いですか?」 (1/12 17:38:35)
風鈴@α-007 > (妙な間を感じた気がするが、きっと気のせいだ。これからカミサマを退治しに行くにあたり重要なことを言わなければならない。貴方には酷か?いや、そんなことはないのかもしれない。だってニンゲンなのだから、きっとそんなことかと済ませるかもと考えると心臓なんてないはずなのにきゅっと締め付けられて苦しかった)『もしもの場合は私を見捨てて車で逃げてください。ニンゲンはか弱い生き物だと書かれていました。貴方は戦いに関してまだ訓練されてる様子が見られません。戦闘能力の高いカミサマにあった場合一溜りもないでしょう。私は機械ですので、大丈夫です』 (1/12 17:53:14)
風鈴@α-007 > (それはα-007を見捨てるようにという言葉だった。彼は今乗っている車と同じくただの機械だ。違いがあるとするならば感情を持ったか、持たなかったかの違い。ニンゲンは機械のように部品交換は出来ない。一度死んでしまったら甦らない。分かっているけれど寂しかった。死なないとは言え、知り合った人の記憶を忘れてしまう。初恋を教えてくれた機械の人。自分をロボットだと言い切り、罪を告白した人。そして、か弱いのにカミサマと向き合わなくてはならない哀れな貴方。どれも大事な記憶であり、今の自分を作り上げたものだ) (1/12 17:53:40)
風鈴@α-007 > 『我儘を言っていいならば、私を忘れないでください。私はただの機械だと言われても感情を宿しています。そこに違いは、ないと信じたいです。……あっ、これだと二つになっちゃいましたね。すみません』(もしももしも鉄の塊に慈悲をくれるのならば、記憶を忘れてもまた接してほしい。機械ではなく、α-007として記憶して欲しい。なんて我儘は自分の命に精一杯な貴方には無理かもしれない。それでも言いたかったんだ。自分はちゃんと"感情を持った○○"だって。戦車とニンゲンならばニンゲンが優先される時代だとしてもいつかは、戦車だって命を助けてくれてありがとうとお礼を言われる日が来るんだって信じてる。最後に二つのお願い事をしていることに気がつけば肩をくすめていけませんねといい、荷台に乗り込もうとして) (1/12 17:53:48)
皇 帝 > シマリスみたいに両手でベレッタを持つ俺に、先生は言いづらそうな間を持って『万が一の時は俺を置いて逃げろ』みたいなことを言った。それは少し臆病さを感じさせると言うか、いやどう聞いても低く落ち着き払った抑揚のない声だからそんなのを感じたとしたらそれは俺の妄想だろうが。後に続いて『私を忘れないでください』なんて言って、しかも『これだと二つになっちゃいましたね。すみません』だと?お茶目なところを見せて油断させる機能があるとしても、俺みたいな貧弱な研修生にそれを用いる理由が思いつかない。愛着を持たせて自分の生存率をあげようとしてるのか?はっ、それは言ってる内容と矛盾するな。そうか、どう考えても先生には心があるとしか思えないな。「……ぁ」俺が何とも言えずに、その様子を見届けて、2.5mが荷台に乗って、俺は運転席に座って鍵を回す。エンジンが揺れて、ブルブル揺れる車内。鍵閉めてシートベルトつけてハンドブレーキを下ろしてドライブにギアを入れて、サイドミラーを上げる。アクセルを踏み込んで、車が動き出し、前へ進み、加速する。 (1/12 20:09:47)
皇 帝 > 俺はしばらく無言で、というのも勝手にメシアだとか殺戮ロボだとか思ってた相手が予想外に人間らしい感性をしていて驚いたのか。思い出すのは、俺を拾ったあの人の事。あの人なら、今の俺を見て、なんて言うんだ。(人間だとか、ルクレルクとか、機械とか…….うんざりなんだよ)なんで、生まれが違うって、外面が違うってだけで、心に優劣が生まれるんだよ。俺は開けっぱなしの窓から、横顔を出して叫ぶ。 (1/12 20:09:59)
皇 帝 > 「そんなの関係ないですよっ!!」声が吃る。じれったくて、むさ苦しいマスクを外して。「ふふぁ」叫んでやる!「人間とか!長耳とか!機械とか!そんなの関係ないじゃないですかっ!!」俺なんて、情けなくて、臆病で、弱っちい男かもしれないけどな。でもな、だって、セレナさんならこう言うだろ。もしここで、また不公正から逃げちまったら、俺、あの世で顔向けできねえよ。「誰だって!死にたくないに決まってるじゃないですかァ!!」言いたくねえ。セレナさん。本当に言わなきゃダメですか。あの日、俺がやってしまったことの償いになるんですか。「なんでっ誰かのために、機械だからとか、耳が長いからって、命を譲らなきゃいけないんですか!?」そうだ「二人とも全力で!!公正に!!意地汚く生きてやりましょうよ!!」(そうだ!!)滅多に大きな声なんてださないもんだから「先生!!」喉が痛んで、意味が届いているかも怪しい。空に、穴はない。(俺……やっぱバカだな)窓から顔を戻して、マスクをつけると、手首の酸素メーターは88%を示していた。もう、小汚い、廃墟だらけの街が向こうに見えていた。 (1/12 20:10:43)
風鈴@α-007 > (貴方の返事を聞く前に乗り込んだのは卑怯だったか、何か言いたげにしながらも小さな声だけが空気に溶け込み消えていってしまった。これでいい。彼だって分かってくれるはずだ。何もおかしなことはしていない。なのに何故だろうか心と身体の歯車が噛み合わずに歪な音が聞こえている。まるで体だけが荷台に乗って、心はその場に置いていかれてしまったように空っぽだ。エンジンがかかる音がする。これから行く場所はニンゲンにも機械にも厳しい死地。サイドミラー下げてみるタイプだと言っていた貴方がさりげなくあげていたことにも気づかないほど、現実が自分を置いてけぼりにしていくのだ。やっぱりトラックのようにはなれない。死に対して恐怖はなくても、記憶を無くしてしまうかもしれない悲しみが残っているなら、それは現世の心残りとなりて壊れるの嫌だなって思う。なんでニンゲン如きに自分が守らなくっちゃいけないんだって。強まる感情に警告を鳴らすように ERRORが響いていく。自分は、自分は……) (1/12 20:31:43)
風鈴@α-007 > 「そんなの関係ないですよっ!!」( ERROR音を掻き消すように貴方は叫ぶ) 「人間とか!長耳とか!機械とか!そんなの関係ないじゃないですかっ!!」(前会ったニンゲンは言ってこなかった言葉) 誰だって!死にたくないに決まってるじゃないですかァ!!」(そうだ。自分は記憶を失いたくない。死なないからって壊れたいと自ら思うほど感情が死んでいるわけではない) 「なんでっ誰かのために、機械だからとか、耳が長いからって、命を譲らなきゃいけないんですか!?」「二人とも全力で!!公正に!!意地汚く生きてやりましょうよ!!」「先生!!」『……私はα-007で先生ではないです』 (1/12 20:32:09)
風鈴@α-007 > (あぁ、もしも自分に目があったならば涙という透明な血液を流していたことだろう。本当はそう言って欲しかった。自分にだって生き残る権利があるんだって。生きていい理由を優先していいんだって告げて欲しかっただけなんだ。機械だからって命を粗末にされても仕方がないと諦めきれない自分を許して欲しかったんだ。弱さを知る貴方は今それを許してくれた。だからこそ【全力で守りたい】。久しぶりにそんな気持ちにさせてくれたニンゲンを大事にしなくてはと堅く決意をする。そんな2人を嘲笑うかのようにソレは街で待っていた。これから始まる"神殺し"の幕開けは突然に訪れることだろう) (1/12 20:32:16)
皇 帝 > (あースッキリした)これから死ぬかもしれないんだぞって時に自分の信条を裏切る理由もねえだろ。完全にバカだけどな。先生がどう思うかも分からねえし、研修生が監督官に叫ぶとか、もうこれ精神鑑定に回されても文句言えねえなとか考えてたんだが。『……は…先生…….な..です』「えあ?」不意に、風とエンジンの音で何を言ってるかいまいち分からない声が聞こえた。爆音でバス効かせて喋らないってことは、独り言か?「…………あっ」ガコン、何か石みたいなのを踏んだのか、少し車が跳ねて、気がついた。俺は心の中で使っていた呼び名を口に出していたんじゃないか。まぁそれが『先生!』あぁ、確かに言っちゃったよ。まぁ実際には『ぜんぜえ゛!』くらいだったんだろうけど、まぁヤクザの先輩、通称ブタゴリラを『すみませんブタ…近藤さん』と言った時よりはマシだろう。あん時は3秒でキレられて灰皿でボコボコに殴られて死ぬかと思ったが。今回はそんな気配もない。それにブタゴリラと先生じゃ雲泥の差だしな。 (1/12 21:13:38)
皇 帝 > 実習評価が気になるところだった俺は、バックミラーを、チラッと見る。…….心なしか先生は顔色というか、機嫌は良いような気がした。(気のせいかもしれないが)....そのまま時速65kmで走り続けて、溝の上にかかるコンクリートの橋を渡って、陸に打ち上がったボートを避けて、連なった車の死骸を迂回して、砂煙が出てきて、辺りを覆いかぶさるような4、5階建ての雑居ビルが立ち並ぶ場所に出た。道路の真ん中に停車する。ドアを開け、外に出て、周囲を見渡す。足元を見ると、地面はガビガビに割れて、規則正しく並んだでいただろう街頭がへし折れて、さっきまで薄かった砂煙は10m先も見えないほど濃くなっていた。「おいおい、いつの間にだよ…」これじゃ…カミサマが近くにいても気付けないじゃないか……。手元を見る『67%』 (1/12 21:13:45)
風鈴@α-007 > (聴こえていないようで間抜けな声が出たのに心の中でクスリって笑う。どうやら彼は無意識のうちに先生と言っていたようだが、先生とは一体全体なんの言葉なのだろう。任務が終わった後に訪ねてみるのがいいかもしれない。貴方が点数を気にしている頃、廃れてしまった街をつなぐコンクリートの橋を渡って、場間違いないボートも避ければ、人に忘れ去られたビルの亡霊達が出迎えてくれる。かつてはここにもニンゲンがいただろうに、かつての栄光さえ忘れてしまった街は枯れ果てて、カミサマという怪物の住処になっているのだろう。荷台から飛び降りて唖然としている貴方を見れば) (1/12 21:25:04)
風鈴@α-007 > 『仕方がありません。汚染がひどいでしょうから。私は聴覚すぐれてますので不審な物音がしたらお知らせします。頑張りましょう』(自慢の視界もこればかりはどうしようもないだろう。ここは聴覚を生かして、カミサマを見つけ出すことにしよう。酸素が不要である自分とは違い、貴方は酸素が必要となる。なるべく短期で済ませようと考え耳を澄ませながら、歩きだそうとして【聴覚にてカミサマを見つけ出し、先制攻撃に備えます。そしてもしもの場合は瞬発力にて皇くんを庇えるようにします】) (1/12 21:25:12)
皇 帝 > 正直言って、早くも不吉な予感にビビっていた俺に『私は聴覚すぐれてますので不審な物音がしたらお知らせします。頑張りましょう』と励ますような声が聞こえて「マジで…頼りにしてます」と返答したのが午前10時32分のことで。実験が始まったのは、確か9時半くらいだったはずだから、と手元を改めて見て。「おい、嘘だろ。おいおい」(何で1時間で酸素が33….34%も減ってんだ!?)メーターでも弄らなきゃこんな…通常の3倍以上の速度だぞ!?って、今更ながらメーターの異常な減り方に気がついた間抜けが見つかった10時32分でもある。 (1/12 22:43:46)
皇 帝 > 「まさか」思案する(….あのレイシスト共….最初から俺を殺す気でいたのか)一体なんだって…..『ストライクシットォォオ!!』.......心当たりは色々ある。あれか?一昨日あれか。それとも(……悟られたのか?)いや、まさか、あり得ない。それだけは無い。ふと隣で、耳を澄ませる先生を見る。不審な様子はないか。…いや….多分、この人は本当に何も知らないんだろう。じゃなきゃ今までの行動の説明はつかない。…単純な防護服の整備不良って可能性も十分にありえるんだが。なんにせよ。(...とりあえず、カリキュラム通りに最短でこなして帰るしか…ないだろ)俺は少し出た腹を括って、ベレッタの安全装置を外す。その場か何歩か進み、最寄りの雑居ビルの入り口に立つ「せんせ……あー・・・あるふぁー、ぜろぜろせぶん…先輩、この建物内からサンプルを回収しようと思います。外は視界不良ですが、建物の探索くらいならできるかと」(俺ってやつはいつも)そこに何がいるかも分からない癖に、無謀な執念だけを奮い立たせてそう言うってんだから。 (1/12 22:43:51)
風鈴@α-007 > 『どうなされましたか』(頼りにしていますと言われてますます頑張らなければと思っていると、驚愕の悲鳴をあげる貴方に反応をし優れた視覚で見てみると酸素が残り34%しかないではないか。通常ならばもっとあるはずなのに貴方のはまるで弄られたかのような数値だ。だからと言って減ってしまった酸素を取り戻すということはできないし、自分が医療ロボットならまだしも護衛用として作られているから酸素ボンベなど持ち合わせていない。何がどうなっているかは分からないけれども) (1/12 22:52:21)
皇 帝 > 「スー・・・はぁー・・・スゥー・・・・・・ハァー・・・・・」歯の間に空気を通すように浅く、吸って、長く、息を吐く。この欠陥防護服は1時間で30%近い酸素を使用する。ただでさえ燃費が悪いってのに、メーターまで故障していたときた。酸素の消費を抑えるために、さっきからイエスとノーを意味するハンドサイン、すなわちサムズアップとサムズダウンしか使ってないわけだが、さすが先生、ついてきてくれてるってことは、理解してくれたんだよな。『Toy World 』背中に嫌な汗をかきながら、ぐしょぐしょになった手袋越しに銃を握る俺を嘲笑うかのようなヘラついたウサギの広告がある部屋へ。(玩具屋だったのか)正直、外から見たら全部同じゾンビだったから気が付かなかったよ。……それにしても(ゲーム機、人形….ぬいぐるみ。どれもかなり保存状態が良い)少し俺は…安心した。建物も何かの意思で破壊された痕跡もなければ、どデカい糞や人の死体なんかも、今のところはない。ここはカミサマの生息域の外らしい。 (1/12 23:36:24)
皇 帝 > (よし…とりあえずバッグにゲーム機と…軽いからぬいぐるみでも持っていくか)何かイコールのサンプルを採取してこいと言うのが命令だ。この世界はもうとっくに全部イコールになっちまってるんだから、ゲーム機でもぬいぐるみでもイコールに変わりはない。どうせ帰ったら”なぜカミサマのサンプルを採取していない”とかドヤされるんだろうが、知ったことか、生きて帰れなきゃ意味がない。俺も、先生も。(よし)俺は箱から出した、ポータブル機にして少しデカい、タッチパッドに棒みたいなコントローラーが二つついたゲーム機と、手近なくまのぬいぐるみをバッグにしまって、立ち上がる。 (1/12 23:37:09)
皇 帝 > くまのぬいぐるみに限っては、あれだけ不自然にボロボロだった気がするが、まさか当局も『ぎ゛れ゛い゛な゛ウ゛サ゛ち゛ゃ゛ん゛が゛よ゛か゛っ゛た゛!!』なんて文句言いやしないだろう。(酸素残量は32%。ゲートまでは片道30分の道のりだから…何とか、時間には間に合うそうだな)耳を澄ませる先生の方へ振り向いて、ここまでの感謝の意も込めて「サンプル採取終わりました。帰りましょう」【その時、常人には聞こえないであろうモスキートトーンのような音がした】【マスクなどをつけていると分からないであろう、牛乳を拭いた雑巾のような臭いがした】「先生、お疲れ様でした」先生がいなきゃ、俺今頃ダメになってましたよ。 (1/12 23:37:16)
風鈴@α-007 > (呼吸が浅くなっている。タイムリミットは1時間といったところか。それまでには帰還できるはずだが……。周りを見ると見たことのないものばかりでじっくり見たくなるけれど、ここはグッと我慢をしなくてはならない。寄り道をしていたら、迷惑をかけてしまう。自分とは違い、魅力的な物品が並んでいるのにも目をくれずに何を持っていくか考えている。カミサマのサンプルじゃなくていいのかと思ったが、カミサマを探すまでには時間がなさすぎる。それならば多少叱られること覚悟でおもちゃを持って帰ればきちんと街外には出たと証明になるだろう。機械の自分が今回のことについて説明をしても信用されないかもしれない。力になれなくて申し訳ない気持ちを抱いていると、どうやら貴方は持って帰るものを決めたようだ。タッチパッドに棒みたいなコントローラーが二つついたゲーム機と、不自然なほどぼろぼろなクマのぬいぐるみを見た瞬間歯車が止まるような感覚に陥る。何度も感じてきた"カミサマ"と対峙するような嫌な予感。ゲートまで30分。急いで車に帰れば大丈夫なはず) (1/13 00:01:07)
風鈴@α-007 > 『今すぐ帰りましょう。嫌な予感がします』(お礼を言ってくれている貴方の手を急いで掴み、走り出そうとする。通常では聞こえないモスキートトーンの音、ぶちまけた牛乳を拭いた腐臭に近い雑巾の匂いがどんどん迫っている。後ろを振り返る暇などない。"ヤツ"はすぐそこまでせまっているのだ。ぐちゅりぐちゅりと貴方にも聞こえてきただろう。猛スピードで近づいてくるソイツは2人にとって死神だ。大鎌を背負ってやってきたのだと)「く"ま"ち"ゃやゃゃ"ゃや"ん"ん"ん"がえ"じでぇ"ぇ"え"え"え"」(地を這い、深海の底から顔を覗かせたバンシーの叫びに貴方は振り返ってしまうかもしれない。2mに渡る身長、あちこちに生えた腕、人の煩悩を表したかのような多頭、そして黒い血を流して逆さまの白い顔の怪物が100キロは超えるであろう速度で走っているのだ。もしも、早く気づかなければあの時点で2人はお陀仏だったかもしれない。車に着くと手を離して) (1/13 00:01:20)
風鈴@α-007 > 『運転できますか?なるべくスピードを出してください。お願いします。無理ならば左右に動くとかしてください』(パニックになっているかもしれない皇に落ち着いてくださいねと早口で伝えれば荷台に乗り込もうとし、銃の準備をする。こうなってしまったからにはカミサマを退治するか撒くかのどちらかだろう。自分は死んでも蘇るが、彼は甦らない。今、この瞬間から"生死を分けるチキンレース"が始まったのである) (1/13 00:01:28)
皇 帝 > (はっ…?)咄嗟に手を掴まれて、肩を亜脱臼するんじゃないかってくらいの引力を感じて、後ろには、「ひゅぅっ!?」な、なんだアレ!?「……うぉっ」げぇええええと恐怖と緊張で吐き出したくなる気分を抑えながら、酸素のことなんて完全に忘れて全力疾走してあのトラックにたどり着く。『運転できますか?なるべくスピードを出してください。お願いします。無理ならば左右に動くとかしてください』お、おまえ、なんでそんなに冷静な声で…あ、いや、音声の速度が1.2倍速くらいだ。 (1/13 00:37:46)
皇 帝 > 「はいぃ!!」もう壊すくらいの勢いで扉を開けて、飛び込むように座席に座る。どうせすぐにはエンジン罹んないんだろ。挿しっぱなしの鍵を捻り”ギュイィ…イィィィィ”ながら、ハンドブレーキを下ろし、シートベルトをつける。ガタンッて音がした。後ろの荷台で先生が銃を取り出し。階段が減速させてくれたのか、あの化け物は想像より少し遅れて、建物の入り口に姿を現す。”ブゥオン!”エンジンがついた。20秒もかからなかった。「行けぇえええ!!」車は砂煙を上げ、エンジンは断末魔のような高音を上げながら加速していく。ここに来た時より砂煙は僅かに晴れていたが、それでも3秒先は見えない。バックミラーを見る。化け物は見えない。だが、全身に張り付く恐怖感が、まだそれは追ってきているのだと警告している。速度計の赤針は92kmを指し。俺は窓を開け叫ぶ「先生!砂煙で道が、見えません!」それは「このままじゃ、帰れません!」今が最悪の事態だってことだ。 (1/13 00:37:54)
風鈴@α-007 > (扉が壊れるんじゃないかというぐらいの勢いで中へと入った貴方にスピードで振り落とされないように左手はしっかりと縁を持って、カミサマが出るよりも先に出られたならば良かったのだが、さっき出た時よりも明らかに砂煙がひどくなっている。神という存在は天気すらも操るらしい。誠に厄介だ。スピードも先ほどの神よりも遅いか、いずれは追いつかれる危機にある)「先生!砂煙で道が、見えません!」「このままじゃ、帰れません!」(運転が上手いわけでも、視力が良いわけでもない皇が今の今まで事故らずにいたのが奇跡と言えよう。時速90弱。カミサマの姿は見えはしないが、きっと近くまで迫って入る。実際腐った牛乳のような雑巾の匂いが強まっているからだ。……決まっているじゃないか) (1/13 00:54:42)
風鈴@α-007 > 『私が迎撃します。そのまま安全運転で進めてください。カミサマは中にいる貴方よりも外にいる私をターゲットにするはずです』(最悪の事態になった場合、機械は……α-007は元より囮になるつもりでいた。最初告げた時貴方は意地でも生きようと言ってくれた。こんな自分(機械)でも、意地汚く生きていこうって伝えてくれた。護衛用ロボット(プログラム)だからじゃない。自分の意地で守らなくてはいけない存在なのだと、思うことができた。祈るように顔に銃を当てたのちに構えて)『大丈夫です。ちゃんと意地汚く生きてみせます。貴方を"見殺し"にはしません』(カミサマ接近まで後80m。射程距離50m。一度でも外せば、カミサマは警戒をして次からは当てないように何かしら工夫をすることだろう。つまり一発勝負の戦いだ。天候砂煙。目標約後方80m。残り30mで射程距離突入。拳銃準備ヨシ。あとは貴方の運転技術と……応援又は支援次第である) (1/13 00:54:51)
皇 帝 > 「あ、安全運転!?」時速90kmで安全運転って、どこの世紀末だよ!あぁ!?ここ世紀末だったなぁ!!それに外にいるターゲットって、クソ!お前やっぱ生存競争なんてする気ねえんじゃねえかよっ!!「あぁあ!クソ!!」床を破る勢いでアクセルを踏みこむ。さっきからエンジンの回転数はレッドゾーン一歩手前から動かない。ここいらが当局で余ってた廃車寸前のトラックの限界らしい。(ま、まだアイツは来ていない)まだってだけだ、先生は揺れる車内と反比例して、銃を構えて石像のように動かない。俺は酷く前のめりにハンドルを持って、頭の中を真っ白にする緊張と不安感を紛らせる (1/13 01:14:52)
皇 帝 > 「よし、落ち着け俺。よーし、うん。すぅ….はぁ….そうだ、こういう時は素数を、1、3、5、7…..覚えてねえよ!!なんだっけあいつ、あいつは、あいつは確かデータベースで見たやつだ、名前….そう、名前は思い出せんがあいつだ!あいつは確か、100km、そう100kmで走って、今車は94kmから88kmで走ってる!道は平坦でずっと荒野が続く、つまり、早く見積もって奴は今時速10kmでこの車に近づいているってことだ…そうだな!?」誰に向かって言ってんだ?頭がおかしくなりそう。というか既におかしくなっていた。「俺がこのまま走り続ければっ!先生はっ、相対的にはトロトロ動くあいつを狙い撃ちできるって、そういうことだっ!だからっ俺は!このまま走り続けるっ!」”ギィィイイイイン”エンジンが限界まで回転する。手は既に力みすぎて、既に乳酸が溜まっていて、動かせるかすら怪しい。ふと、ミラーを見ると、紫のあいつがいた。「ま゛ぁ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛! !」叫び声が聞こえる。「うわぁああああ!!?」俺も叫んだ。 (1/13 01:14:59)
風鈴@α-007 > (窓が開いているから皇の慌てふためきパニックになっている様子がうかがえる。やはり戦闘訓練だけではなく、メンタル強化も必要となるのではないかと分析する辺り自分も相当緊張が走っているのだろう。残り50m奴の姿が見えてきた。きっと白い顔の部分は他のところに比べて柔らかいのだろうと憶測をつけることは容易いはずだ。となれば、そこを目掛けて撃てばいい。狙いを定めて引き金を引く【射撃×3・視覚】。本来ならば真っ直ぐに放たれるはずの弾丸。白い顔目掛けて撃たれたはずの弾丸だが) (1/13 01:30:52)
風鈴@α-007 > 《ガコンっ!!!!》『ッッッ!!!?』(猛スピードで走る車。視界の良くない周り。道が整えられていない荒地。カミサマは"運"も味方をするようだ。弾みにより、発射された弾丸は5cmほどズレてしまい、柔らかな逆さの顔に当たるはずだった弾丸は周りの硬い筋肉によって弾かれてしまう。後40m。2人はここにて危機的な状況へと再び見舞われてしまうのである)『〜〜〜ッッッ!大丈夫ですっ!』(大丈夫なものか。弾丸を外したということは次は避ける予想が考えられる。それでも大丈夫だと言わなければ、ただでさえパニックになっている彼は錯乱してしまい車を横転させてしまう危険性がある。それはつまり基地まで戻れなくなる可能性が高まると言うこと。いつも張り上げない声を張りあげて次の作戦を練る。貴方が言ったように"2人で帰れる方法"を泥臭くっても見つけ出して見せるんだ) (1/13 01:31:00)
皇 帝 > “ガコンッ!!!!”と”パァン!!”って音が同時に聞こえた時、背中に今日8回目の冷や汗が噴き出るのを感じた。「えっ、まさか」まさか外したのか…?俺は、なんだ、もう不安が臨界点を超えたのか。『〜〜〜ッッッ!大丈夫ですっ!』いや明らかに大丈夫じゃねえ声じゃんそれ。『お前、独りか』おいなんだこの記憶は。『うんこペンギンだぜあいつ〜』おいまさか、『えー秒速3mで動く物体Aは〜』まさか走馬灯か?光が眩しい。彩度が高い、辺りがゆっくりに見える、頭の中は静かでハッキリして。心臓の音も….ゆっくり聞こえる。これは灰皿で殴られた時以来の感覚でつまり臨死体験なんだが。(え、何、おれショックすぎて今死にかけてんのか)”グォングォン”何かがたわむ音が聞こえる。速度計は76km、石につまづいているせいで減速したらしいな。ミラーには、ゆっくり、空中から先生に飛びかかろうとしている、紫のあいつの姿。(そうか、減速したから荷台の上に飛び乗ろうと)俺が今、すべきことは…. (1/13 02:00:54)
皇 帝 > 「ふんっ!!」我に返る。アクセルに張り付いた足を離し、コンマ1秒でブレーキを思いっきり踏み込む。”バァン!!!”「うおっはぁ!?」紫のあいつの頭が後ろの板金を突き破る。時速100kmの勢いですぐ隣を横切って、ダッシュボードに頭を突っ込んでいく!!”ドォン”遅れて、俺の後ろの板金に体をぶつける先生の音。座席のシートが剥がれて、俺は強制的に前屈みにさせられて「先生!?」そう叫んで、扉から出て荷台へ向かう。「無事ですか!?俺に策があります!!今のうちに遠くへ!!」 (1/13 02:01:12)
風鈴@α-007 > (いけない。焦りが通じてしまったのかどんどん減速していっている。予想以上よりも早くやってきた怪物は自分に襲い掛かろうと飛びかかってくる姿がスローモーションに見えていく。痛みなんてものはないし、通常のものよりも硬いから大丈夫かもしれないが、彼を逃がせられるかは分からない。走馬灯なんてものが存在しないか代わりに思うのは、皇の身の安全のことだった。どうしようかと考えていると、体が引っ張られる感覚に見舞われる。キキィィィィ!!!と甲高い声を上げながら猛スピードで落ちていくスピードに耐えきれなかったのか、カミサマはバァン!と派手な音を出しながら運転席の板にぶつかっている。そして次の瞬間自分も後ろにぶつかれば、その部分は凹んでしまうだろう。痛みはないけれども早く離れなければカミサマに何されるか分かったものじゃない。それを理解してから運転席から離れた皇は作戦があるんだと叫んでいる。指示に従うように痛みなどないとばかり機敏な動きで皇のところにいけば) (1/13 02:13:47)
風鈴@α-007 > 『ミスってしまいすみません……。策ですか?』(もしも自分に顔があったならば情けない表情を見せていたことだろう。こういう時ばかりは顔がないことに感謝せざるえない。一緒に遠くに向かって走りながら策について聞いてみようとする。今のところ自分には策はない。もしかしたら彼は策士とかそういうのに向いているのか?と考え) (1/13 02:13:55)
皇 帝 > 「策です!」俺は車から先生と離れ、走りながら車の方に指して「あいつは時速100kmで走れますが、それは最高速であって初速じゃない。」そりゃそうだ。「あいつは例え銃弾だとしても避けようとします」そうだな。「だから、先生があいつの左右を撃って、俺まで真っ直ぐ突進させている内に、俺があいつをぶっ殺します」(どういうことだ?馬鹿かお前)昔の俺ならシニカルにそう心の中で愚痴っていたんだろうが、今は違うんだぜ。「コード改竄です」その時、後ろから、あの叫び声が聞こえ「や゛た゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛え゛え゛」そいつは10km、20km、と加速して、こちらへ向かってきている。(ダッシュボードは美味かったかよ)砂煙は薄くなり、奴との距離、100m先まで見通せた。 (1/13 02:45:10)
風鈴@α-007 > 『なるほど、つまりやってみせますと』(車の方を指差せば合理的なことを言っている貴方。確かにあのカミサマは最高速度100キロを出すが、決して初速の方ではない。しかし、貴方は銃初心者の可能性が拭えない。怯んだ一瞬が命取りとなる。本当にしていいのかと悩む時間はない。……判決の時だ) (1/13 14:01:23)
風鈴@α-007 > 『……わかりました。左右に撃てばいいのですね。それならばできます。"任せましたよ"』(これは貴方への試験でもあるはずだ。先ほどα-007が始末したところでそれは"α-007の成果"となってあなたのやったことと言えば、時代遅れも言えない古いゲームと不自然なほどズタボロにされてしまったくまちゃんを回収したことぐらいだろう。そんなことで研修を合格に出すほどアルマデルは優しくないし、いつか死んでしまう可能性だって秘めている。それならば"今ド派手"にかましてしまおう。貴方の酸素ボンベに細工したもの、貴方をこの地に送り遠回しに死ぬまで帰るなと言ったもの、過去にうんこペンギンと嘲笑ったもの、灰皿でボコボコに殴ってきた先輩、全てひっくり返して笑い返してやろう。みやがれ!指を咥えて細工しかできない凡人共俺はやってみせたんだぜっ!って。最後笑うのは自分たちだ。自分笑うことなんて出来ないけどね) (1/13 14:01:33)
風鈴@α-007 > 「や゛た゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛え゛え゛」『来ましたね』(雄叫びを上げながらカミサマと呼ばれる生き物は自分達の方へと向かってくる。砂煙は決意を固めた2人に今度は味方してくれたのか段々と薄まって狙いやすくなっている。失敗は許されない。次失敗すればどちらかが餌食となることだろう。ガチャリと構えれば、乾いた空気に響き渡る発砲音。弾丸は4つ飛んでいき、左右へとばらけて撃たれたならば一直線の道筋が出来、カミサマは予想通り皇のところに一直線で向かってくることだろう。我々にとっての勝利の道は、貴方の勇気に託された【射撃×3で確実に当てたのち、視覚・聴覚・瞬発力で貴方が失敗した際は庇えるようにします】) (1/13 14:01:40)
皇 帝 > 最後まで説明したかったが、どうやらそんな時間はくれないらしいな。80m先から、あいつが迫ってくる。体の上の部分をぶるぶるさせながら、気色悪い動きで。弾力性に優れ、刃や9mm弾程度なら無傷らしい、光沢を放つの触手は白い顔を抱き込んで守っている。コードの改竄で..想像しうる限りもっとも硬い糞を、秒速50kmで射出する。多分音速の何倍かにはなるだろうよ。だから、あのキモイのも俺も無傷では済まないはずだ。足をやれれば御の字。サンプルを持って、あのクソッタレな組織に帰ることができるって算段だ。「っ…」息を止め、腕を突き出す。残り60m。親指を立てる『ウォンバットのうんちはと〜ってもかたいんいんじゃ!』『え〜であるからして、秒速10mの物体Bが衝突時に生むエネルギーは・・おい皇、前に出て答えなさい』今まで、無意味だと思っていたものには意味があった。『ゴールデン・スランバー・・成金主義かよ』全てに、それはある。だから!残り50m。俺はウォンバットの糞をイメージして、思い出深い罪にコードを加える。「神よ!!」叫ぶ。”タタタタ!!”後ろから発砲音が聞こえて、(発射!) (1/13 15:02:06)
皇 帝 > ”ドゴッ!”ラジオの電源を切ったみたいに音が途絶え。視界には、空。”キィィイイイイン”という刺すような音だけがして。背中が空気をかき分けて、重力に逆っていることを肌で感じ。(な、俺・・・飛んでんのか・・?)”ドシャッ!”衝撃「うあっ!?いうっええええええ!!!?」(いってぇえ!)地面に落下して、多分小石がゴリって背下にめり込みやがった。ていうか背中どころか全身がハンマーで叩かれたように痛え!!痛えけど、それより!(あ・・あいつは!?)咄嗟に首を回.....いってぇな!?足をずって、体ごと振りむいて「あ゛….ま゛ま゛あ…..」ちぎれたミミズみたいに地面も這うあいつの白い部分と目があった。(おい、嘘だろ….)そいつの体は、溶ける蝋燭を逆再生するみたいに再生していって。「あぁあああくそっ!」銃を探す。無い。爆風へどこかへ飛んでいた。。鼓膜が破けていて、自分の声など聞こえないが。叫ぶ。誰か、誰か「とどめをっ!!!」早くっ!! (1/13 15:03:55)
風鈴@α-007 > (距離80m。見た目の柔らかさとは打って変わって自分と同じように合金素材で出来たように甲高い音を出して、自分の弾丸を回避している。やはり白い顔が唯一の弱点であり、触手で抱きかかえて隠しているのは本当に厄介だ。自分は言われた通りにやることしかできない。貴方の作戦はぶっちゃけ本番で失敗する可能性があるけれども、最初の頃に比べてはっきりと物事を言うようになり、自分から作戦をいうぐらいには成長していた。ニンゲンは成長が早いというのは本当のことだった。たった1時間程度で貴方は戦士へと成り上がろうとしている、貴方の指から出てきたのは何か分からないが、視覚から見えたのは茶色い物体だった。ドゴォ!小さな物体から放たれたものとは思えない重たい音。宙へと吹っ飛んでいく貴方の体。体の半分抉り取られた名も知らないカミサマ。やったか?と思われたが、信じられない光景が襲いかかる。なんとカミサマが再生し始めようとし始めているのだ。拳銃をなくしてしまったのか早くトドメをと叫んでいる貴方よりも先か、バァン!と辺りに響き渡る) (1/13 15:23:42)
風鈴@α-007 > 「ま"……マ"……」(音の先を見たならば貴方と共に来たα-007が持つ銃口から線香代わりの煙が出ている。カミサマの真っ白な顔は抉り取られており、再生が止まっていた。カミサマの最後の言葉【ママ】を自分は知らない。だけれども、どこか寂しげに感じられたのは気のせいではなかったはずだ。サラサラと砂煙と共に混じる死体は跡形もなく消えていく。α-007は貴方へと近づいていけば手を差し伸べて)『お疲れ様です。……貴方は立派にカミサマを倒すことが出来ました。きっと"良い結果"が待っているでしょう。立てますか?』(自分はトドメとサポートに徹底しただけでカミサマを追い詰めたのは皇 帝貴方だ。研修生の身であり、ハプニングもあったにも関わらず冷静かつ迅速な対応及び追い詰められたことは、贔屓を抜きに優秀であったと評価されるだろう。貴方はお荷物ではなかった。貴方は役立たずではなかった。立派な【アルマデルの研究員】である) (1/13 15:23:50)
皇 帝 > 1発、もしくは数発の乾いた音が死の荒野に消えて「はぁ……はぁ……」手元のメーターの『21%』文字を見て、視界が滲んだ。『立てますか?』「うっ……くぅぅぅ….」マスクの中が曇って何も見えねえ。なんの涙だったのか、今だに分からない。安心か、興奮か、どちらにせよ脳が処理し切れない感情が目から溢れたんだな。歯を食いしばって。眼球が潰れるんじゃないかってくらい強く目を閉じて。「….あぁっ!!よしっ!サンプルを回収して..さっさと帰るぞ!!」色々と情けない顔をしていた俺は、自分自身を奮い立たせるようにそう言って、正直、近づきたくもないんだが、粉々になったそいつに近づいた。奇跡的に針が折れていなかった、最後の注射器で吸い上げた血液みたいなのをビンに入れて。白い部分と、触手は、まとめて縛りあげた後、くっせぇのを我慢して荷台に乗せた、先生が。全身がバキバキに痛いせいで何もできない俺は、背もたれとダッシュボードがくしゃくしゃになった、やたらと開放感のある助手席からその様子を眺めていた。歩く距離一つ取っても無駄がない。 (1/13 16:10:42)
皇 帝 > それからあいつが飛び込んだ時に剥がれかけてベロンベロンになっていたルーフは取り外されている。採取、改造、全ての作業は5分もかからず完了させた、もちろん先生が。そして身長2.5mの先生はそりゃもう窮屈そうに、座席を限界まで後ろに下げて、いま運転席でハンドルを握っている。車は生きていた。左前輪のサスペンションが、衝撃で少し歪んでいたらしいが、先生の腕力とコントロール力がそんなものないみたいに快適な運転を実現している。あいつがバラバラになってから、砂煙も治って。俺は背もたれ代わりに窓に肘を掛けて。目の前の、150年以上変わずに寂れている文明の痕跡を眺めて。ストックホルム症候群ってやつなのか、昼の太陽が登って光が腕に差し込んで、永遠と黄ばんだ荒野が続くこの道のりも景色だけは悪くないような気がしたのは。まぁ、もうそんな感慨に浸れるほど余裕ぶる頃には、手元のメーターが8%を切っていて、3分後には到着していたんだが。やっぱりもう二度と来るのはごめんだな。トラックは廃車になった。鍵だけ、記念に貰うことにした。それは今も、寮室の壁に飾ってある。 〆(?) (1/13 16:10:50)
風鈴@α-007 > 『いけません。建物にカミサマがいる可能性があります。基本ソロでの活動は好ましくありません』(酸素が急激になくなっていること、弱いニンゲンであるのにソロで活動させる危険さ、探索能力がないと思われる貴方が行ってもカミサマと遭遇した際に対処が遅れてしまうこと。それらを踏まえて建物に行くならば自分も行くといい、譲ろうとはしないだろう。貴方が先に進むよりも前へと出て、最寄りの雑居ビルへと入ろうとする。ビルの中身は、いつ崩れてもおかしくはない床に、置いていかれたぬいぐるみ達が埃を被り、未だ会わない飼い主達を待ち侘びている。どうやらこの建物はおもちゃ屋さんだったらしく、他にもかつては流行っていたであろうロボットや、可愛い女の子の人形さんに、最新モデルであったゲーム機なども置いていかれている。ここで襲われたならばものを倒すなりしてやらないと逃げるのは困難だろうなと思い【聴覚+視覚にてカミサマがいないかを探しながらも、ちゃんと皇帝くんがついてきてるかを確認しておきますね】) (1/12 22:52:29)
風鈴@α-007 > (安心感からかぼろぼろに泣いている貴方を眺める。ぐちゃぐちゃに感情が混ざり合っているのか非常に不細工だが、生きていると実感をしているのだろう。ニンゲンは一度死んでしまったら復活することは出来ない。先ほどの衝撃だって、自分ならば何一つ傷はつかないけど貴方は所々血を流しているように見えるし、骨だって折れてしまっているぐらい脆い。サンプル回収は難しいだろうと考えて注射器のようなものを取り出せば液体を採取する。ただでさえ牛乳を腐らせたような鼻をつく匂いだけではなく、何やら茶色の物体が追加で匂っている気がする。これはいったいなんなのだろうか。排泄物を出さないロボットからしたらそれが【うんち】だなんて想像することは出来ないだろう。もし周りに人がいたならばカミサマの遺体も含めて悲鳴をあげているはずだ。残っている触手もまとめ上げれば荷台へと積み上げる。 (1/13 16:37:35)
風鈴@α-007 > これで成果は時代遅れのゲーム機と、やたらぼろぼろになっているぬいぐるみと、そしてカミサマ。これだけあれば車が多少壊れていることに関して怒るものはいないはずだ。むしろ研修生にしてはよくやったと褒められることだろう。自分のことじゃないのに誇らしく思えた。貴方の体じゃ運転することがままならないことはわかっているから、自分が運転席に乗るが窮屈だ。隣にいる皇に申し訳なさを感じながら、2人の勝利を祝福するように黄ばみながらも晴れ渡った空の下、ドライブをする) (1/13 16:37:43)
風鈴@α-007 > 『……聞こえてますか?』(ドライブ途中、α-007は沈黙を破り話しかけた。鼓膜が破れた貴方は聞こえていないかもしれない。もしかしたら疲れて眠りについたかもしれない。それでも会話を続けた)『アルマデルでは皆"罪"を背負って生きています。それは貴方も私も一緒だと思います』『……私、ニンゲンを見殺しにしちゃったんですよ。えぇ、今回のカミサマみたいに上半身がぶっ飛んで、真っ赤な血を流すだけの肉塊がそこに転がっていました。それが私の"罪"です』『なんで、このような話をするかと言いますとね、今回もそうなるんじゃないかと不安がありました。最初の貴方ってちょっと頼りなかったじゃないですか』『でもよかったです。私は貴方のおかげで見殺しにせずに済んだ。こうして帰れるのも全て貴方のおかげです』『……いつかは貴方も罪と向き合う日がくるかもしれません。その時は、今日の貴方を忘れなかったら大丈夫ですよ。なんて、ロボットである私がいうセリフではありませんけどね』 (1/13 16:37:56)
風鈴@α-007 > (アルマデルにいる限り我々は罪人だ。罪を犯してしまったクズだ。一見人良さそうに見えても周りにいるニンゲン以下の存在だと宗教にも書かれている。貴方がどのような罪を背負い、罪悪感を抱いたのかは知らない。だけど小であっても大であっても、その人のトラウマとなって深い傷を心に抱えているのだろう。もしも、罪の重さに耐えられなかったならば、木偶の某だと思って自分に話せばいいと思う。本当にニンゲンみたいに扱ってもらえたことが嬉しかったんだ。あんなこという人初めて出会ったからさ。願わくば、貴方が死なないことを願っている。アルマデルのゲートが開いた。貴方は治療室へと運ばれていくのを遠くで見守ることしか出来なかった。……もし、次会う時があったならばまた"先生"って呼んでくださいね)〆 (1/13 16:38:05)
雨晴 高良 > 「(丁度、夕暮れ時の防壁外にて。第八支部のテレポーターにて転送された二名と一台は、前時代に"富士山"と呼ばれていた古い火山のふもとに有る無人拠点へと飛ばされたようだ。)____さぁ、乗ってくれ。移動中に今回の調査について説明する。・・・忘れ物は無いな?(転送先の拠点は民家のガレージをそのままテレポーターにしていたようで、慣れた手つきでシャッターを開き、同時に転送していた愛車の赤いジープへ乗り込み、エンジンを掛ける。そして、助手席のドアを中から開き、同行者である少女が乗るのを待とう。___今回は対処するカミサマに対して適した能力者である2人らしいが、相手もそれなりに強い為、武装はしっかりと持ってきている。その証拠に、本来4人乗りではあるが、後ろの席はしっかりと収納され、代わりに3人分の防護服と消火オノ1本、ビームシールド"ノヴァ"も1つ載せていて、他にも簡易的な医療箱や万が一の際の食料などなど、たくさんの物資を積んでいるようだ。)」 (1/12 21:25:38)
うぉっか。@マルス > 『わぁ…!!』今日は少女にとって初めての調査。背中に背負っているリュックの中にはいつも以上に夢と希望がたくさんはいっていることだろう。ちょっとだけ荷物が大きすぎるかもしれないが、〝備えあれば嬉しいな〟 きっと、これだけ多くの荷物があれば、例え予期せぬ出来事に見舞われても、ある程度対処できるはずであろう。そんなリュックを担いで、少女はあなたの愛車である赤いジープを見て感嘆の声をあげていただろう。どうやら、少女のセンスから見ても、この車が〝とてもかっこいいもの〟であると感じたようで、目を輝かせながら、早く乗り込みたい、と心の中でそう呟いていただろう。 (1/12 21:50:27)
うぉっか。@マルス > 「____さぁ、乗ってくれ。移動中に今回の調査について説明する。・・・忘れ物は無いな?」今回少女と同行してくれるのは雨晴 高良[アマハラ タカヨシ]という男性職員だ。所属は01番小隊。数ある小隊の中でも特に01番隊は熟練者が多く集っており、しかも彼はその小隊長を務めている。つまりはこういった調査はもうベテラン中のベテランという訳だ。頼もしいことこの上ない。『うん!!』元気で明るい返事をし、少女は言われた通りに車の後部座席へと乗り込むであろう。さてさて、ではこれからいよいよ冒険の始まりである。目指すは『旧富士山跡地』!!いざ、神秘解明に向けてLET'S GO!! (1/12 21:50:42)
雨晴 高良 > 「(君がしっかりとシートベルトを装着するのを確認すれば、アクセルを踏み込もう。前情報としてブリーフィングでは聞いていたが、こんな小さな子も現場の調査員として採用されるのかと、改めてアルマデルの人手不足を感じていて。だがまぁ、やる気が有るなら死なない(見殺しにしない)ように頑張ってもらおうと思い、口を開く)___今回の旧富士山跡地調査は恐らく、現地をナワバリとするヴォルカノカリスというカミサマの妨害がある。よって、まずは対象のカミサマの討伐が主目的だ。討伐方法は覚えてるか?(かつて舗装されていたであろうが、今はアスファルトも割れに割れている。悪路を飛ばしていく為、乗り心地はあまり良くないだろうが、少し我慢してもらおう。日も暮れ始めてきたのでヘッドライトを付け、たまに質問を投げかけるように作戦概要を確認していこう。)」 (1/12 22:07:52)
うぉっか。@マルス > 『♪』カチッ、という音がすると同時に、少女が着用したシートベルトはしっかりとロックがかかったであろう。そしてまもなくして車は発進し、調査地点である『旧富士山跡地』に向けて出発しただろうか。 (1/12 22:34:32)
うぉっか。@マルス > 「___今回の旧富士山跡地調査は恐らく、現地をナワバリとするヴォルカノカリスというカミサマの妨害がある。よって、まずは対象のカミサマの討伐が主目的だ。討伐方法は覚えてるか?」『うん!!バッチリ覚えてるよー!!』《ヴォルカノカリス》主に火山地帯に出没するカミサマであり、熔岩・岩などの火山成分をイーコールが取り込んだカミサマである。人語を解さず、熔岩の煮え滾る音は咆哮に似ている。このヴォルカノカリスの討伐方法には現在3つの方法が確立されており、それが以下の《石化》・《熔岩化》・《熔岩爆発》である。『今回はおじさんもぼくも同じ炎の使い手だから、対処方法は2番が1番効率的だね!!』事前に出ている報告から、自分たちがもっとも起用に向いている作戦を選びとって、それを楽しげに貴方に告げれば、これから下手すれば死も免れない戦地に向かうというのに、車内の空間はまるで親子でピクニックにでも向かうかのような和やかな雰囲気に包まれていたであろう。『よぉーし!!がんばるぞぉ〜!!』そう口にして少女は自分を奮い立たせていて、自分の胸附近を右手でギュッ、と握りしめていたであろうか。 (1/12 22:34:43)
雨晴 高良 > 「(何とも気の抜ける返事ではあるが、やる気は十分。これなら心配は無用だったかと思っていたのも束の間、対象のカミサマが遠くに目視できるような場所まで来ていて。冷え固まった溶岩が横たわり、車では通行不可なので此処からは歩いて行くとしよう。耐火服と消火オノ、盾のノヴァと肩掛けポーチをトランクから取り出し)___よし、行動開始だ。此処からは命の保証はしない。可能な限り援護するが、気を抜けば溶岩の下敷きだ。くれぐれも注意するように。(テキパキと装備を固め、ほどなくして登山をし始めよう。自分が年長者という事もあり、前を先導して歩いて行けば、ふと山小屋と岩石の陰から対象であるカミサマがヌッと現れる。)」 (1/12 22:51:48)
雨晴 高良 > 《G R O O O O O O O O ! ! ! 》「対象確認!!作戦開始!!(まるでテレビで見るような鬼軍曹の如く、腹に響くような号令を出す。それもそのはず、突然の邂逅だったが、対象が咆哮と共に何かを吐き出すような動きをし始めたからだ。咄嗟に対象の前から側面へ向けて走りだして。)」 (1/12 22:51:56)
うぉっか。@マルス > ___よし、行動開始だ。此処からは命の保証はしない。可能な限り援護するが、気を抜けば溶岩の下敷きだ。くれぐれも注意するように。」『ラジャー!!』びしっ、と額の上にやや水平に手をおいてから少女は元気よくそう口にして、あなたのいいつけを理解したであろう。それから自身も消火オノやノヴァなどの装備を準備し、車から降りるであろう。 (1/12 23:20:19)
うぉっか。@マルス > 《G R O O O O O O O O ! ! ! 》『──────!!』そして、登山開始から間もなくして、前方から巨大な魚のような怪物が山小屋と岩石の陰からヌッ、と現れ出たであろう。そして、お互いに存在を認知すると、先にヴォルカノカリスから巨大な咆哮が発せられただろう。空気すらも振動するかのようなその大きな咆哮は、それだけで近くにいたものたちに熱風を浴びさせ、耐熱性に優れた防火服か、熱や火に対する耐性がなければ今頃火だるまになっていたことだろう。そうでなくとも、聴覚に多少なりとも影響しそうであり、もし、心がそれほど強くなければ、そのけたたましい咆哮音によって足がすくんでしまうこともあるかもしれない。……だが、今日ここに来ているメンバーは、そのいずれにも耐性がついているようで、この時点で戦線離脱するなんてことは起こらなかったであろうか。ヴォルカノカリスが咆哮しきったあと、少女はヴォルカノカリス討伐に向けて《決意》を固め、手に持つ消化オノを強く握り直したであろうか。 (1/12 23:20:33)
うぉっか。@マルス > 「対象確認!!作戦開始!!」貴方の方からそう指示が出され、いよいよ本格的にヴォルカノカリス討伐に向けての行動が開始された。直後、ヴォルカノカリスが何らかの予備動作をしたように見え、そこで少女の【直感】が働くであろうか。『たいちょー!!ヴォルカノカリス、溶岩弾攻撃!!正面!!気をつけて!!』狙いが貴方だと気付いた少女はすぐに貴方にそう叫んで、回避、及び防御行動を促すだろう。果たして貴方はその後どう行動するのか。 (1/12 23:20:45)
雨晴 高良 > 「(狙いは俺、ならば引き付けるように動くのが鉄則。素早く横へと回り込みつつ、対象の攻撃に備えるが)____ フ ン ! !(飛んできた火球、いや溶岩球は予想していたよりも大きく、回避は出来ないと判断した。背中に装着した消火オノの柄を握り、支えとなる後ろの足をグッと踏み込む。そして、熟練した斧の振り下ろし、及び持ち前の怪力にて溶岩球を真っ二つに千切り、破裂させる。彼を襲った溶岩の大部分は両脇にベチャリと広がり、辛うじて致命傷は避けられたようだ。多少は顔に熱いものを感じたが、防火服の袖ですぐに拭った為、火傷で済むだろう。)・・・このまま俺は気が引き続ける!!溶岩化はお前に任せた!!(手ごろな冷え固まった石ころを怪力に任せてぶん投げつつ、片手に消火オノ、もう片手にビームシールドを装備した男は、君から適度に離れた位置へ動きつつ、指示を飛ばして。)」 (1/12 23:39:24)
うぉっか。@マルス > 「・・・このまま俺は気が引き続ける!!溶岩化はお前に任せた!!」『…!!』『わかった!!』貴方からそう指示を受ければ、少女は早速作戦を行動に移すであろう。…そして。『─────Code-[0307]限定解放!!』少女は己の左胸付近に手をおき、それから己の心臓を握り潰すが如く、強く胸を握りしめて、能力発動の宣言を行っただろう。……すると、少女が握り締めていた左胸付近にたちまち赤色の炎が灯るだろう。これが、少女が能力を発動させた印。これこそが少女に与えられた【宿業(能力)】なのである。 (1/13 00:16:55)
うぉっか。@マルス > 『────“凄絶なる灰の矛”[グレイダスランス]!!』突き出した右腕の手のひらから直線上に火柱を放射する技であり、技名は少女のセンスである。幼少期からそういったアニメや漫画を見てきた影響もあってか、自分の攻撃にわざわざ技をつけることに憧れを抱いていたようだ。《G R O O O O O O O O ! ! ! 》攻撃を受けたヴォルカノカリスは、堪らず悲鳴をあげて空中で身を捩らせ怯んでいたであろうか。そして、自分が討伐されると野生の鋭い勘が働いたのか、少女の攻撃を受けるや否や、貴方へ向けて放っていた溶岩球の攻撃も中断して、一目散にその場を退避しようとし始めたであろう。『あ!!たいちょー!!アイツ逃げ始めたよ!!はやく追い詰めて!!』対象が逃げていくのを察した少女は貴方にそう知らせるであろう。どうやらそろそろトドメをさせそうのようだ。 (1/13 00:17:07)
雨晴 高良 > 「(それぞれが当たれば致命傷、少なくとも防護服さえも焼け焦げるであろう溶岩球をいくつも叩き落とし、時には飛び越えていたが、少女の活躍によりかなりの熱がこもってきたようだ。また、吐き出していた溶岩も尽きてきたのだろう、対象は踵を返して火口の方へと移動し始めるが)__逃がさん!!(肩掛けポーチに手を突っ込み、瓶のようなものを取り出した。瓶の中身はアルミニウムの粉末である。というのもアルミニウムは熱に触れると激しい酸化反応を起こす為だ。)」 (1/13 00:49:02)
雨晴 高良 > 「(そして、酸化する物質の粉末は一定の熱や火花を加えられると激しく燃え、爆発する。ちなみに周囲に撒き散らされた溶岩はまだ高温であり、赤熱している。つまり、周囲に凡そ1000度近い熱を放出しているのだ。そんな物体の上に、瓶ごと砕いたアルミニウムの粉末をばらまけば)__ 燃え尽きろ。(男を中心として、白い光が溢れる。その光は男の向けた腕に従い、背中を見せたカミサマに追い付き、蛇のように巻きつく。やがて光は炎へと変化し、対象にいくつもの融解を起こしていた。炎は消えることなく対象を燃やし続けており、30秒もしない内に溶岩化していくだろうか。)」コード【爆発】使用(侵食+1)+能力2回消費(容量-2) (1/13 00:49:21)
うぉっか。@マルス > 「__ 燃え尽きろ。」貴方がそう呟いて次の瞬間、眩く光る白い閃光が逃走を測っていたヴォルカノカリスに追いつき、それはまるで蛇がとぐろをまくかのように巻きまとわりついただろう。そして、その光は即座に炎となって燃え上がり、ついには対象は融解してしまい、存在を維持できなくなってしまったそれはただの溶岩へと戻ってしまっただろう。作戦はこれにて終了。討伐成功だ。『やったー!!ぼくたちの大勝利ー!!』ヴォルカノカリスが貴方の技を受け、空中で瓦解していく様子を見ていた少女は、嬉しそうに跳ね回りながらそう叫んでいたであろうか。そして、ひとしきり喜び終えると、少女は無邪気な笑顔を浮かべて貴方の元へと駆け寄っていき (1/13 01:29:22)
うぉっか。@マルス > 『たいちょーおつかれさま!!えへへ、作戦は大成功だったね!!』と、まずは作成の成功をお互いに喜ぼうとしただろう。『ぼくの攻撃もかっこ良かったでしょ??むふふ…』それから、戦闘が終わったことにより、少女は今日の自分の活躍についてふれてきて、技名も攻撃を繰り出すポーズも我ながら完璧だった、と自画自賛しているようで、思わず鼻を鳴らしながら嬉しそうな声を漏らしていて。『それでね、それでね?それよりもたいちょー!!最後のトドメ、〝あれ〟 どーやったの??』〝そんな自画自賛をしていた自分の活躍なんかよりも〟 というふうに、目を輝かせながら興奮しきった状態で少女は貴方の顔を覗き込むように少し背伸びをしながら顔を近づけて来るだろう。その状態で、少女は先程貴方が繰り出した技のタネについて尋ねてきたであろうか。 (1/13 01:29:39)
うぉっか。@マルス > 『ねえねぇ、ぼくにもあとで〝あれ〟 おしえてー!!』そして少女は強請るように両腕を横に広げ、上下にぶんぶんと振りながら貴方に先程の技のタネを教えて欲しいと告げるだろうか。…どうやら、ここら一帯の危険はもう取り除けたようで、しばらくの間はこのエリアも安全といえそうであっただろうか。もうまもなくすれば支部の方から帰還命令が届くであろう。 (1/13 01:29:51)
雨晴 高良 > 「(煤とやけどと汗にまみれた顔を袖で拭う。緊張の糸が解け、大きく息を吐く。つい表情がが綻んでしまうが、君に顔を覗かれる前に気を引き締めよう。実は、もう一つ調査すべき任務が有るのだ。)___あぁ、さっきのは粉塵爆発という現象を使ったものだ。・・・君も研究員なら、教えてもらうだけじゃなく自分で検証してみるといい。ヒントは出しただろう。(ざっくりとした説明をしつつ、ひょこひょことこちらへ向かって来た君の状態を見よう。隊長として聞かされていた話では、能力を使うだけで侵食が進み、心臓に封印された《火焔》が彼女を蝕んでいるとの事。外見にはほとんどそういった侵食の様子は見えないが、能力を抑えて使っていたのだろう。)・・・よし、採集は出来た。帰ろう。(さて、一応はヴォルカノカリスの任務で来たのだ。まだ少し暖かい溶岩を不溶性のボトルに採取し、車へと向かい始めようか)」 (1/13 21:09:00)
うぉっか。@マルス > ___あぁ、さっきのは粉塵爆発という現象を使ったものだ。・・・君も研究員なら、教えてもらうだけじゃなく自分で検証してみるといい。ヒントは出しただろう。」『〝フンジンバクハツ〟 ?』貴方から与えられたヒントを少女はきょとん、とした表情を浮かべながらカタコトな発音で口にしてから首を傾げるだろう。そうして少女の頭の中では、雪のように舞う白い粉が空から散っていて、その中に自分の姿があり、そこで少女が炎を繰り出したところで大爆発するイメージが浮かんでしまっただろう。あまりにも恐ろしいイメージに少女は少しガクガクと震えながら『なんてことだ……!!』と、小さく呟いており、改めてこんな簡単な仕組みで先程見たような貴方の技が再現できるかどうか疑問に思っていただろう。『ほんとうにできるのかな…。』思わずそんな言葉が漏れ出てしまうが、あなたの言う通り、自分もまた研究員の端くれである。自分の新たな可能性について研いていくのも良いのかもしれないと思い、支部に戻ったら早速練習してみようかと考えていただろうか。 (1/13 21:54:45)
うぉっか。@マルス > 『…?』そんなこんなで支部に戻ったあとのことを考えていると、不意に貴方がこちらに視線を向けていることに気がついて、少女も貴方に目線を合わせただろう。そうして貴方がいま、何を考えているのだろうか、と疑問を浮かべていて「・・・よし、採集は出来た。帰ろう。」視線があったのはほんの僅かな間だったため、貴方がどんな意図でこちらを見ていたのか、結局分からないまま、貴方からそう口にされただろう。『あっ…!!…うん!!』どうやらヴォルカノカリスが溶解化した物体の採取はもう済んでしまったようで、あとはもう帰るだけとなっただろう。少女はそれにうなづいて返答して、今日来た車の中へとやや駆け足気味に戻るだろう (1/13 21:54:59)
雨晴 高良 > 「(トランクを開き、ところどころ焼け焦げた防護服を無造作に投げ込む。ついでに貴重品以外の荷物も仕舞っておこう。そして、前座席へと移動すればエンジンをかける)・・・せっかくのドライブだ。助手席に乗ると良い。(そう言ってもう片方の前方ドアを開き、君が乗るのを待とう。彼女の調査もしたいところだが、いわゆるシキガミだとしても彼女だって意思が有る。出来れば、これから帰るまでに君の事について詳しく聞いてみようと思っていて。)」 (1/15 21:26:55)
うぉっか。@マルス > 雨晴 がトランクを開けると、少女も彼に倣って自分の荷物をいれて行くだろう。「・・・せっかくのドライブだ。助手席に乗ると良い。」『…?』『…!…はーい!!』来た時のように後部座席に乗り込もうとしていた少女は、後部座席に乗る直前で貴方にそう誘われ、相手の意図をなんとなく察すると、明るく元気な声で返答し、後部座席のドアを閉めて、助手席の方へと移動したであろうか。そうして少女は助手席へと乗り込み、しっかりとシートベルトを着用したであろう。 (1/15 21:50:37)
うぉっか。@マルス > 『えへへ、準備おーけーだよ!!』シートベルトの着用を終えた少女は、貴方にそう報告して、もういつでも発進しても平気というふうな合図を送ったように見えただろう。『おじさんは好きな食べ物はなぁに?』車が出発したなら、まず最初は少女の方から貴方に問いかけがあっただろうか。話の話題は〝好きな食べ物〟最初に出す話題としてはメジャーなジャンルのものであろう。『ぼくはねぇ、あまいおやつとか、おいしいごはんがすき!!』おそらく、少女は帰ったあとの夕飯が待ち遠しくて、この話題を出したのであろう。貴方の好みを聞く前に少女は自分から好きな食べ物について答えて、続くであろう貴方の返事を待っていただろうか。 (1/15 21:50:47)
雨晴 高良 > 「(夜も更け、月明りに照らされた山道を下っていく。夕焼けも綺麗だったけれど、夜の静かな風景も良いものだなと感じつつ、早速話をしよう)___マルス君は何故、第八支部に来たのか、聞いても良いかな?話したくないなら強制はしない。上司だからとかそういうのも無視してもらって構わない。(彼女のような、カミサマでありながら第八支部に協力してくれる者は複数いるが、その理由は様々だ。基本的には自発的に所属している者が多いが、その限りではないという噂も聞く。自分も元は一般人だった身、共感できる話が聞けるとよいのだが。かといって、無理やりトラウマを掘り下げてしまっては不味いだろうから、答えないという選択肢も出しておこう。)」 (1/15 22:07:38)
うぉっか。@マルス > 「___マルス君は何故、第八支部に来たのか、聞いても良いかな?話したくないなら強制はしない。上司だからとかそういうのも無視してもらって構わない。」『………。』先程自分が問いかけた〝好きな食べ物〟 についての回答ではないと気付いた少女は、貴方にそう問われると少しだけ口を尖らせて拗ねたような顔を浮かばせただろうか。『………んー。』暫くすると、少女の口からそんな声が漏れ出る。そして口元に人差し指をおきながら、やや上を見るようにして、なにか思い出すふうな仕草をみせて (1/15 22:40:06)
うぉっか。@マルス > 『えーと、なんか、ぼくって、〝めずらしいいきもの〟 なんだって。ここに来る前は孤児院にいたんだけど、なんか理由があってこっちで保護されることになったんだ。』話によれば、少女はどうやらここに来る前は孤児院にいたらしい。そして、その孤児院はどうやらこの第八支部と何か繋がりがあるらしく、少女の〝特異性〟に気がついた孤児院側はそれを利用して、きっと〝取引〟を行ったのだろう。 (1/15 22:40:26)
うぉっか。@マルス > 『だけど、こっちで保護される代わりにね、なんか色々と条件とか出されちゃってさ。身体の検査とか、イコールとの適合率とか。あと、〝ぼくの心臓〟 のこととかね。』その〝取引〟の内容のひとつがきっと、少女の身体の調査にあたるのだろう。少女はこの第八支部に来てから、〝定期検査〟を受けていることを貴方に明かしただろう。だが、今のところ主だった進展はみられていないようで、それが貴方の耳にも届いていないことに繋がっていただろうか。 (1/15 22:40:38)
雨晴 高良 > 「(先天的な何かを持って生まれて、尚且つその特異性に第八支部が目を付けた。孤児院側にも何かしらのメリットが有った上で引き渡されたのだろう。___聞いていてあまり気の良いものでは無い。いわば”売り物”のような扱いだ。話を聞きながら、少しだけ悲しい気分になった。)___続けて聞くけれど、第八支部は好きかい?(君の特異性はその心臓に有る。その情報は知っていたけれど、それを自覚しているようだ。定期検査があるのは初耳だが、確かにあってもおかしくはない。長い夜道を飛ばしながら、次の質問に移ろう)」 (1/15 22:58:21)
うぉっか。@マルス > 「___続けて聞くけれど、第八支部は好きかい?」『……最初は、なんだか怖いところだと思ってたけど、今はとっても楽しいからすき!!』貴方のその質問に、少女はすこしどきり、といったふうな反応を少し見せて、それから少女はすこし言い淀むような口ぶりながらも正直に当初の第八支部への印象を答えれば、そのあとは打って変わって、屈託ない明るい笑顔でそう断言するように答えただろう。それから『最近ね!!ぼく、新しいお友達ができたんだ!!』と、少女はまるで学校で起きた出来事を親に報告するふうに貴方にそう友達がで来たことを伝えて。『えへへ、同じ隊の子の雨夜鳥ちゃんっていうんだけど、ぼくと同じくらいの子って結構少ないから、仲良くなれてすっごく嬉しかったなぁ…。』全体を見渡しても、確かに少女と同じ年代の研究員は数える程しか存在しないだろうか。それ故に、雨夜鳥との縁を大事に思っているらしく、少女は彼女のことを思い出して、また一緒におやつを食べたいと願っていただろう。 (1/15 23:31:31)
うぉっか。@マルス > 『たいちょーにも友達とか、仲間っているの?』そして話を区切るように、少女は今度こそ、貴方にもこちらからの質問に答えてもらおうと問い詰めてきたであろうか。『ぼくばっか質問されてばかりじゃつまらない〜。ぼくにもたいちょーのこといっぱい聞かせて!!〝とーかこーかん〟 だよ!!』またも少女は拗ねたような顔をして、最近覚えたばかりの難しい言葉をやや強調するように口にしながら貴方に差し迫るだろう。そして、少女はポケットの中から何やら〝いちごのチョコ〟 のようなピンク色の個体物を手のひらに出して、それを貴方に差し出すだろう。どうやらこれも等価交換の材料らしい。……因みに、これを口にした場合、貴方は口の中で〝激しい痛み〟 を覚え、口から火が出るほどの〝辛さ〟を体験するであろう。そう、そのピンク色の個体はとても辛いおやつなのである。もし、食べてくれるならば、その引き換えに、少女の屈託ない無邪気な悪戯顔がみれることだろう。 (1/15 23:31:46)
雨晴 高良 > 「(とっても楽しい、返答は少し遅れていたがその声色ははっきりしていた。きっと本心なのだろう。続けて実際に出来たという友達についても話してくれた。確かに君くらいの年で研究員に成れる人はほとんど居ない。だからこそ、シキガミという特異性をあわせ持つ君が心配だったのだ。調査対象として、というのも建前だったかもしれない。)___そうか、なら良かった。・・・俺の仲間か。・・・そうだな・・・。(今度は君の質問に答える番だ。手渡されたチョコ菓子のようなピンクの物体を口へと運びつつ、ふと自分の周りの人物について考える。つもりだったのだが)ッ!?エッホ、エッホ・・・。な゛に゛こ゛れ゛・・・。(口の中に小さなグレネードが投げ込まれた様な鋭い痛みを感じて、思わずブレーキを踏む。続いて、喉の奥を刺激する強い辛味。たまらず口を抑えて、急いでその物体を飲み込んでしまおう。およそ100点満点のリアクションだった、男は少女の悪戯っぽい笑みに気付き、苦しみながらも表情が綻んでしまう)」 (1/15 23:53:08)
うぉっか。@マルス > 「ッ!?」『…ッ!?おぅあァッ!?』貴方が少女が与えた悪戯に耐えきれず、思わずブレーキを踏んだことにより、慣性の働きで少女もブレーキによる衝撃を受けてしまうだろう。少々シートベルトがキツくて体が締め付けられるような感覚に陥ったが、それ以外大したことも無く、少女はこの急ブレーキで怪我を負うことはなかっただろう。『あっはははははは!!!!おもしろーい!!!!』さっきの急ブレーキの件と、悪戯がうまく成功して、貴方のいいリアクションが見れたことで少女は満足そうな笑顔を浮かべて笑っており、さながら絶叫アトラクションを乗り終わった子どものようであっただろうか。 (1/16 00:18:39)
うぉっか。@マルス > 「エッホ、エッホ・・・。な゛に゛こ゛れ゛・・・。」『えへへぇ〜♪なんだと思う??…んふふ♪…秘密、だよ!!』貴方が満点の反応を見せてくれたあと、少女にそう尋ねて来たことで、少女はしてやったり、といったふうな顔で微笑みながらそう口にするだろう。結局、そのピンク色の物体がいったいなんだったのか、謎は迷宮入りしてしまうのであった。それこそ、この謎のピンク色の個体の正体は〝神のみぞ知る〟 といったところか。「それで?たいちょーにはどんなお友達がいるの?ぼくとも友達になれる??」少女は、こんなに優しくて、頼りになるあなたであれば、友達くらいならばもう何人もいるだろう、と勝手にそう思い込んでいるようで、それを前提に貴方に続けてそう聞いてきただろう。 (1/16 00:18:51)
雨晴 高良 > 「はぁ……友達か……(聞いても答えてくれないのなら、それでいい。後部座席側にあった肩掛けポーチからペットボトルを取りだし、中身を1口含む。息を整えれば、アクセルをもう一度踏んで。そして、君の質問に答えようとしたが、何故かその続きは途切れる)……仲間は居るが、友達はいない。…作りたくない。(仕事をする仲間は信頼がなければならない。けれど、私生活に踏み込めるような人は居ないはずだ。そこまで深く関わると、死にづらくなる。いざと言う時のために、一定以上は親しくならないこと。それは第八支部に来た時から守り続けているルールだ。)」 (1/16 00:30:57)
うぉっか。@マルス > 「はぁ……友達か……」『……?』予想外のため息と呟き声。少女はこのくらいの質問ならば、簡単に答えてくれるものだと思っていたためか、貴方の反応があまり芳しくないことに疑問を抱いたようで、思わずあなたのへと目線を向けて顔色を伺っていて「……仲間は居るが、友達はいない。…作りたくない。」『どうして?』少女は貴方が最後に呟いた〝友達を作りたくない〟 という言葉に素直な疑問を投げかけてきたであろう。それもそのはずで、それはつまり、その言葉の意味は少女とも友達にはなれない、ということ指していて、少女は貴方ともきっと友達になれる、と思い込んでいたためか、少しショックを受けてしまったようで、思わず少女は眉を潜めてしまっていたであろう。 (1/16 00:56:56)
うぉっか。@マルス > 『たいちょーは、ぼくと友達になるの、いや…??』そしてその思いはそのまま少女の口から言葉になって、不安そうに少女はそう尋ね聞くだろう。貴方が少女のことを知らないように、少女もまた貴方の事情を何ひとつ知らない。故にあなたが抱える〝プライバシー〟 の問題さえも理解出来ずにいるのだ。『ぼく、たいちょーとも友達になりたい。…もっと、もっと、色んなところ調査しにいったり、いっぱいおしゃべりしたり、一緒におやつとか食べたいもん!!』雨夜鳥ともそうなれたように、貴方とも〝友達〟 という特別な関係を築きたい。少女のそういった純粋で無垢な願いは、貴方をどう思わせるだろう。『だからたいちょー、…ぼくと友達になろうよ!!』そして、少女からのお誘い。少女と成人男性という少し年代が離れすぎてる気もするが、少女からすれば無問題。あとは、気持ちの問題なのである。さて、あなたはこの誘いをどう受けるのか。 (1/16 00:57:09)
雨晴 高良 > 「(……彼女に全てを話すべきか、否か、迷う。正直な所、このルールはエゴで生まれたものだ。他にも自分と似たような境遇の人がいたとしても、その人は普通に他者と付き合いを広げているかもしれない。それを否定するつもりも無いが、自分は″自分を大切に思ってくれている人が悲しむ″ような事は起こって欲しくない。)………嫌なものか。(彼女自身はとてもいい子だ。まだ危うい所はあるけれど、人格的には問題ない。きっと沢山の友達が出来るだろう。その中に自分が入り、そして消えると思うと)………その誘いには乗れない。………ごめんな。(とても、首を縦には振れなかった。)」 (1/16 01:15:18)
雨晴 高良 > ((まだ続くよ (1/16 01:16:46)
雨晴 高良 > 「(ふと気づけば、もう元いたガレージへと到着していて。上手く車を中へ入れると、慣れた手つきでテレポーターを起動する。)………仕事でならまた会う機会もあるだろう。そして、きっと俺以外にも良い人が見つかる。その人を大事にしなさい。(君に有無を言わさぬ為に素早く転送を行おう。そして、君とその一台は男の言葉が終わると同時に第八支部へと送られた。男を一人、ガレージに残して。)」 (1/16 01:17:14)
Iberis > 「( 空腹だった訳じゃない、ただ少し……孤独を抱く夜闇は、 人にばかり優しいものですから。 )( 気の向くまま訪れてみると、 真夜中の食堂にはまだ疎らに人影が残っていました。 特段食欲が有った訳では無いのだけれど……そう、彼女はひとりきりに耐えられない。 近未来的な風貌に成ったとて機能の1ミリも変わらぬドリンクバーにてホットココアのボタンを押しながら、ちらりと後ろ目に見遣り驚きました。 大ホールのような其処に、ひい、ふう、みい…… 少なくとも指に数えられる以上は残っていたでしょうか。成程、 その部屋の中は季節や時間と行ったものとは区切られてある様にも感じます。 冬の凍てつく寒さは暖房が飲み込み、 人工的な白の灯りは夜闇などまるで感じさせません。懇切丁寧に、生活しやすいように管理されたその場所。一種のサナトリウムと言った所でしょうか。 酒を煽るモノ、目一杯腹を満たす物、軽食を貰いに来た者、過ごし方すら実に多様です。 夜行性のオトナタチの活動時間。だからこそ、 そのあどけない横顔を見た時には驚いてしまったんですね。 (1/12 00:31:33)
Iberis > そこからは、もう、物語の始まりみたいに、衝動に突き動かされるよう、足が彼女の足跡を追い掛けました。……心配?否、知的好奇心と言ったものでしょうか。 飛んで火に入る何とやら。)( ───────かつ、かつ、かつ。 )(テーブルに着いているきみに声を掛けたのは、白い髪のうつくしい、 夜のようなヒトだったことでしょう。目前の席に手を掛けたその女のベールの下から、アナログの色彩に映える朱の唇が覗く。 立ち込めるのはきみの頼んだ料理の匂い、ホットココアの苦さの混ざる甘ったるさ、それから。 )「 ねえ、可愛いリボンのお嬢さん。 相席良いかしら。 ……ほら、 こんなに広いと、少しばかりさみしくて。 …………」 「少しの間、お話ししましょうよ。 あなたがそれ、食べ終わるまででもいいの。 」 (1/12 00:33:43)
うぉっか。@マルス > 『ぐぬぬぬぬ……』ひと気の少ない食堂に小さく響く少女の声。それは何処か唸り声のようにも聞こえ、少女は机の上のある一点を恨めしそうに見ていただろうか。いったい少女の目の先に何が映ってるいるのか。それは、いっけんごく普通そうな見た目の〝カレーライス〟 だっただろう。しかし、よく見ると、どうやらそのカレーライスはほとんど食べ進んでいない様子が窺えたであろうか。…いったい、何があったのだろうか、と、もう少し様子をみていると…。『辛い…。』と、涙ぐんだ表情で小さな舌を垂らしながら、少女は小さくそう声をあげていただろう。どうやら、不幸にも少女が注文したカレーライスの辛さの設定が何者かの仕業か、料理人の手違いによって、食べられないほど辛くなってしまっているようで、普段甘口のカレーライスしか食べていない少女は、こんな時間までひとりで食堂に居座って、辛すぎるカレーと格闘していたのであった。 (1/12 01:35:06)
うぉっか。@マルス > 『……。』では、そのカレーライスを『辛すぎる!!』と言って、食堂に返品すれば良かったのではないか?とも考えられるような気がするが、少女はそうはしなかったのである。何故ならば、少女は〝食べ物を大事にする〟 主義であるからだ。〝お残しはいけない〟 そんな可愛らしいルールに縛られているが故に、少女は例え食べれない辛すぎるカレーを前にしても、『食べ物を捨てる』という選択肢を取らず、時間をかけてでも、絶対食べきろう、とこうして奮闘しているのであった。『ひっぐ、…う、…うぅ……!!』そうは言っても辛いものは辛いことに違いない。少女が懸命に我慢しながら食べ進めようとしても、現在8分の1にも満たない量しか食べ進められていない。加えて、時間をかけて食べていたせいか、お腹の方もなんだか満腹に近い状態になっていて、これ以上は本当に精神的にも限界というところまで差し迫っていたのであった。 (1/12 01:35:22)
うぉっか。@マルス > 「 ねえ、可愛いリボンのお嬢さん。 相席良いかしら。 ……ほら、 こんなに広いと、少しばかりさみしくて。 …………」 『あ…?』カレーライスの皿に少女の涙が落ちようとしたその時である、不意に傍から誰かの声が聞こえて、少女は思わず、その声の方向へと顔を向けると同時に小さく声を漏らして。すると、そこには白銀の髪をした蠱惑的な女性が佇んでいただろう。まるで花のように可憐で、けれど、蝶のように妖艶なその雰囲気は、少女もすらも一瞬惚けてしまうほどの美貌で、思わず貴方と目を合わせた少女は目をぱちくりとさせていたであろうか。 (1/12 01:35:42)
うぉっか。@マルス > 「少しの間、お話ししましょうよ。 あなたがそれ、食べ終わるまででもいいの。 」『ぅ……』少々見蕩れていた少女は、あなたのその一言で現実に引き戻され、残ったカレーライスをちらり、とみてから俯いて、押し黙ってしまっただろうか。『……?』しかし、貴方がここへ来てから、なんだか妙にあまいにおいがする。と、少女はそんな疑問に気がついたであろうか。『あっ!!』そのにおいの正体に気が付いて、少女は大きく口をあけてひとこと発する。『ココアだ!!』そう、あまいにおいの正体はホットココアだった。ずっと辛いものを食べ続けていた少女にとって、この甘いココアはもはや救いの手といっても過言ではない。そうして少女は目を輝かせて『いーよ!!ぼく、おねえさんとおしゃべりするー!!』元気の良い明るい返事で貴方の誘いを受けた少女は、それから続けて『ぼくね!!マルス!!ねえねぇ、おねえさんは名前なんていうの??』というふうに、無邪気な笑顔を浮かべて、少女は貴方にそう問いかけただろうか。 (1/12 01:35:54)
ハリィ・バンホーテン > 『こっちの食堂ってのはイマイチ使ってねーからなあ、ヤポンスキーの飯は美味いっつーし楽しみにしてたんだよ。ただ、酒(こいつ)の度数がちょーっぴり低いのが難点だな。ウォッカは結構安く売ってるのがこれ幸いだ。』任務の帰りにスーパーに寄り道をして買い込んだ酒を、持ち込み禁止とは書いていないだろ?とばかりに食堂の机に大っぴらに並べていく。北国の酒は底なしの感があるものだが、第三支部から来たこの女も同様で、一桁代の度数のそれは酒でもなんでもないと言わんばかり。缶のものなんてなし、透明か茶色のもので揃えており、せいぜい弁護できるとしたらそれらが小さな瓶であることくらいであった。『___んで、お嬢さんはどうだい。出来れば付き合ってちょうだいな。一人で飲むっつうのも悪くはねぇが、酒は一人よりは二人、二人よりは三人ってのは聖書にだって書いてある。』食堂では三食とることがひとまずできる。つまり肴はいくらでもあるし、腹減りのままで呆然というのもないし都合がいいという理屈だ。席について暑苦しいのか半分下着のような格好になりながら、おいでよ。と君を呼ぶだろう。 (1/10 20:57:08)
Iberis > ( 人いきれ雑踏エトセトラ。 香り立つスパイス、焼けた肉の匂い、それから。それから……砂糖菓子のあまい、あまい香りが、きっとあなたの鼻を掠め取る。)(夕食を求めた人々により食堂は大きな賑わいを見せており、空いている席の方が疎らである盛況ぶりだ。 『カミサマ』である彼女に食は不必要であったのだが、 何となく食事を行うのが日課であった。 席を探そうと伽藍堂の暗闇を右左、 ひとつ見つけた空いた席。 かつ、かつ、かつ、と。 ヒールの鳴る音が食堂の雑多な喧騒に紛れ、君の耳に届いたことだろう。 その音が止まるのは、 少しばかり酒に焼けた、耳障りのいい女の声が彼女の耳に届いたからだった。 薄いベールが揺れる。 白絹は柔らかさをもって舞う。 柔らかな唇は弧を描き、初恋は君の姿を捉えたのだ! 「あら、わたし? 」 出会いを祝福する鈴が鳴る。 振り向いたのはは、度数の高い安酒には不釣り合いな、 神聖さを纏う、白い髪の女だった。 ) (1/10 21:36:34)
Iberis > ( 職員である君は知っているかもしれない。 〝Dev_0214_Fra〟、通称初恋の魔女。 第05小隊に所属している彼女は、恋を司るカミサマだった。キミがそれに気がついたなら、不自然に合わない視線にも頷けるかもしれないね。 ああそれから、 ほら。 ゆるりと妖艶に小首を傾げる姿は、人にしてはあまりにも。 ) 「……ふふ、こんばんは。わたしで良いのなら喜んで。 ……声をかけて頂けて嬉しいわ。 」( 小さく頷いた後、彼女は君の目前の椅子を引き腰掛る。その所作一つ一つが丁寧で、何かしらの教養を感じさせる風であった。 厳粛さとは対して、 その声色は少女のように弾んでいた事だろう。 そして彼女の視線は、 小さな小瓶たちに注がれる。) (1/10 21:37:38)
ハリィ・バンホーテン > 『ああ、そうだアンタのことだスーパースター。もったいぶったご登場もいいがー……今は生憎、テキサスの夕暮れよりも最悪な治安な酒場だ。誰のことか分からないなら、スカートでも風に吹かれてみるかい。』注文した食事は、せっかくだしというところで和食だった。鯖の味噌煮と豚汁、白米、漬物とくれば、典型的で、なんともないようなものだけれど、西欧生まれ欧州育ちの風来坊には目新しく見えるもので。アチラ特有の煌びやかな皿やら、見た目を凝った前菜やらがないし、スープやらフルコースやらといった出し惜しみもなく、そこに定食としてみんないっぺんに、いわば一画面に出てくるのは驚きだった。『あん?まさか酒のひとつも知らねーのか。あー、カミサマだったら知らねーということもあるかぁ。ロシアのカミサマだったらみぃんな子供の頃から飲まされるっつうのによ。』 (1/10 22:03:15)
ハリィ・バンホーテン > もしかしたら酒を知らないのか?と首を傾げてから、はあ。とため息。シキガミだの、機械だの人間ではないモノ達もいる、そうした手合いを今更仲間であるわけだし気にはしないが、こうした文化のズレというのはいつの時も疲れるものである。『____なら、適当に上手いこと作ってやるよ。生憎、バーテンの経験はねぇから適当なもんだが、飲みなれてねぇのがそのまんまで飲(や)るもんじゃない。目覚まし時計に大砲の玉を用意するようなもんじゃあねぇし、スーツはイタリア製からじゃあなく、日本の安物から用意するもんだ。』混ぜるものがないからと、先程の任務で使った薬莢を、取り出した拳銃のシリンダーから抜き取れば、食堂の机の端に積まれていたグラスに、氷と一緒に少量のウォッカを注ぎ、それから買っておいたオレンジジュースをなみなみまで。それから少量の塩を振れば、無骨極まりないマドラーでかき混ぜて、彼女に差し出した。 (1/10 22:03:31)
Iberis > 「 あら、ごめんなさい。 私ってば生憎、テキサスにも治安最悪な酒場にも行ったことが無いの。 〝カミサマ〟の世界って、とうっても狭いのよ。……」( パラパラをコマをめくるように回る舌。 宛ら西部劇のようなトーク、若しくはアメコミ? あなたの隣にフキダシが見えるようだもの。 彼女もそれに乗るように、ジョークにも満たない拙い冗談を並べてみせたのです。 わたし、貴方のようなユーモアは無いけれど、お話するのは好きなのよ。「───────…… あなたが連れ出してくれるのなら別だけれど、ね。 ふふ。」ベールの下から、悪戯に弧を描く、ぽってりとした朱色が覗いてみせた。 夜風が頬を撫でるような笑みが、 自嘲を曖昧に溶かしていくのに、果たしてキミは気がついたのだろうか? ) (1/12 22:33:07)
Iberis > 「 もう、ひどい。 お酒くらい飲んだことあるわ。」( もう、と頬を膨らます様は少女であった。 いじらしく、それでいて愛らしく、彼女は生まれ落ちたその時から、そういう〝機関〟であった 。 それなのに君が一人、荒野のウエスタンを一人歩きするものですから。 もっと目の前の私を見てくれなきゃ嫌よ? )「……嗚呼でも、此処に来てからは無いのかも。 …………」(回想シーンを遮るように、 彼女はひとつ、ゆるりと瞬きをしたのであった。 思い出は皮肉なことに煩わしいものばかり。 過去を憎むほどの阿呆では無いけれど、 封を閉じて海に流したい事の一つや二つ、カミサマですらあって当然でしょう。 カラカラと薬莢と氷の当たる、爽やかな音色がやけに耳に入るのは、それは。ぼやぼやと豚汁から立ち上る湯気がばかばかしい。 ) (彼女は微笑みを絶やさなかった。 薄布に隠された〝少女性〟は嘘に塗れているのだ。) (1/12 22:33:31)
Iberis > (瞬き、暗転、それから。 …… 目前に置かれたグラスの形状は、カクテルと言うには些か素朴な品物であった。 して彼女、差し出されたそのカップに残る掌に触れる。 女性といえど職人らしい皮膚の厚い手のひらに沿う、 女の指先は白魚のように白く、冬の静けさを纏うように冷たい。じわりときみの、酒で熱を孕む指先を冷やすように。 )「自己紹介がまだだったかしら。 ……わたしはイベリスという。 05小隊所属よ。 …………よろしくね、素敵なバーテンさん。 」 (重なる視線は、運命を引き寄せた。 きみを鏡のように写すくらやみは柔らかく、目が合えば引き込まれてしまいそうな海の底。《ファム・ファタールの花束》は手向けられた。───────そして、きみの心臓の高鳴りはまやかしだった事を、 離れた手の、ひんやりとした余韻から知ることだ。グラスに唇をつけ、 一口。 口の中に広がるオレンジの中に広がる仄かなバーボンの風味。 喜色を称え、小さく頷いた。 )「……うん、美味しいわ。やっぱり才能があるのかも。 」 (1/12 22:33:47)
ハリィ・バンホーテン > 『……サーカス団をお前が開いたとして。仲良しこよしだからって、団員のライオンと外でビールを飲みに行くかい?』よしてくれよと目を逸らす。ルクレルク人やらカミサマやら、気を遣わなければならないような立ち位置の相手がここには多すぎる。第三支部もそう変わりはないのだろうが、第八支部のような猫の手も借りたいような支部は恐ろしいくらい出入りも激しければ、それだけ素性も危うい。『ああ……イベリスさんね。アンタ能力(そいつ)は引っ込めらんねーのかい。さっきまでアンタは僕の初恋の人……だったはずだ。何がとは言えねぇがそんな認識でいい。それが、マジシャンじゃあるめーし手を触れたらPON!だ。忙しねーったらありゃしない。星どころかせいぜい豚の鼻が着く程度のバーテン相手でもな。』常時発動してしまうようなもの、生理現象に近いものもカミサマならばあるだろう。だが、治療や美容など望んで平和的に向けられた能力であるならばいいが、得体が知れないものなら気分はよろしくはない。 (1/12 22:55:30)
ハリィ・バンホーテン > 薄氷で編み込んだ絹糸が如き指先が、冬の終わる日のように冷気の残響を残して離れていけば、道連れになるものでもあるまいに、同時に春も過ぎていった。偽物の初恋。今更ときめいても仕方ないものだとは思うけれど____勝手に渡されて勝手に奪われたら心外だ。『そいつはテーブルマナーってものがあるぜ。』それ以前にあらぬ疑いだってかけられるだろう。と忠告するように眉を顰めて胸ポケットに手を入れる。先程取り出していた拳銃の行先がそこだったくらいは、誰が見ても覚えていられる範疇だろう。『僕ァ、ジェントルマンじゃないが、敬虔で善良な市民では """"いてやれる"""" 時間は多少長い方だ。気の短いヤツじゃなかったのに感謝しな。』 (1/12 22:55:40)
Iberis > 「……もう、全く紳士的じゃないこと言うのね。 わたし、猛獣の扱いならきっと上手よ? 」(怪訝そうな、不服を感じさせる表情は実に演技的であった。二人、筋書きのない戯曲を、永遠と踊っているのだ。 頬に手を当てて、 悩ましいポーズを取り、 小さく吐いた溜息すらもフリだった。 然し乍らこの箱の中を〝サーカス〟 とは良く例え物だ。 或いは見世物小屋と例えた方がいいだろうか? 箱庭じみた、檻の中で〝わたしたち〟は息をしている。 ……檻の中に居たのははたして。───────)「 あら? 怒らせてしまったみたい。 ごめんなさい……わたし、あなたを怒らせるつもりは無かったのよ、これは本当。 」 (1/12 23:47:54)
Iberis > ( 赤子の悪戯を責めるものが果たして何処に居るだろうか? 其れを責めないのはそこに〝実感〟が無いからであろう。共通の倫理観の上にこそ、善悪は存在している。 だからこそ、彼女はキミの口上に耳を傾け、手先が胸ポケットのに向かう時、 薄布の奥の眉を下げるのだ。 それはもう至極残念そうに、悲しそうに。 それは拒まれた人の温もりへの寂しさであり、《罪》の意識などまるでなく。 価値観の相違宛ら、 視線は二度と交わる事がなかっただろうか? (わたし、あなたを見詰めることも出来ないもの。 )伏せられた目蓋に灯るのが愁いなのか、憶測すらも無意義であった。 ) (1/12 23:48:12)
Iberis > 「 敬虔で善良な市民のあなたは、 私に 〝テーブルマナー〟を教えてくれると言うの? 」(牙の収まらぬライオンの気持ちにもなって欲しいものだ。 牙を剥く言葉と冷徹な忠告ゆるりと躱すよう、黒猫は首を傾けた。視線は君の溜飲を表すように噤まれた口元へと向けられる。純度百の疑問符。 白髪は死を恐れていないようにも見えた。否、引金を引かれない確信があったのだ。 彼女は〝カミサマ〟であり保護対象である。 そして何より、二十四時間の監視が義務付けられている。 拳銃が彼女を貫く事で収まる溜飲と処罰は割に合わない。 そして何より、彼女はそれを知っていた。弾丸は彼女を殺すこと。そして、 恋心もまた、キミを殺すことが出来ること。 ) (1/12 23:48:15)
雨夜鳥 志乃紀 > (唐突に、雨は止んだ。否、彼女を雨宿りさせてくれるだれかが現れたらしい。)「っぁさ、……ま、くす、くん……?」(ぼつぼつ、ぼたぼたとなる雨の喧騒の下。世界から切り取られたみたいな静寂のなかで彼女は一人立ち尽くして、自分の傍に佇む一つの影に安堵して。そしてそれから、ほんの少しだけさみしそうに俯いて涙をぬぐうのです。)「ごめん、ね、」(君の問いに小さな頷きを返してから、彼女は君に後続し、雨の道を歩くでしょう。)(彼女は小さく誤った。大丈夫、でもない。何でもない、でもない。帰りましょう、でもない。ただ一つ小さく、ごめんね、とだけ。) (1/11 20:25:44)
雨夜鳥 志乃紀 > (君が彼女を連れて腰を据えたのは、一つの小さなバーだった。昼間には喫茶店として出しているらしいそこは暖かい空気を纏っていて、柔らかな音楽と、大人びた苦く甘い香りに包まれている。まだ雨は降り続けており、橙色の室内から覗く外の景色は藍色に錆びている。きっと、ここに逃げてきたのは正解だった。)「……」(彼女は席に着いてから、出されたカフェモカのカップを両手で包み、言葉を探すように視線を彷徨わせていた。)(何を言えば良い、のだろうか。)(彼女があのおじさんにぶつけたのはただのエゴ、ただのわがままだった。自分が死ぬほど欲しいと願った、自分が喉から手が出るほど欲しかった力を彼は持っているのに、彼はそれをいらないといった、ないがしろにした、馬鹿にした。それが本当に本当に、悔しかった。……でも、それはきっと彼女が欲しがったからなだけで、おじさんには関係のないことなんだ。) (1/11 20:25:57)
雨夜鳥 志乃紀 > 「むずかしい、ね。」(彼女は一口カップに口をつけ、いたずらに口元を温めてから口をはなして笑った。)「わたし、わたし、ね。……あのひとみたいに、強くなりたかった、から。」(ぽつりぽつり、迷うように、雫を零すように言葉を零す。)(それは君への配慮ではなく。彼女が彼女自身を好きでいられるための配慮だ。)「……マックス君は、…も。なにか、ほしいとか、おもったりする、の?」 (1/11 20:26:04)
因(ゆかり) > 「人と人のコミュニケーションに正解は無いですからね、同じく断定的な不正解も無いと言えましょう。マニュアルが欲しい、と思った事ならありますよ。僕はよく間違えてしまいますから。」(マティーニを注文した彼は“彼女にも同じものを”だなんて、いうから、二人の目の前にはカクテルグラスとその中にオリーブの沈んだショートカクテル。基本的にはちびちびと飲むのが正しいお酒だが、君はその酒の嗜み方を知っているだろうか?)「Ms.アマヤドリ、人がどうしてタイムマシンを作らないか知っていますか?」(カクテルグラスを無骨で精密な機械の指で摘まみ上げればもう片方の手で頬杖を着くようにカウンターに身体を預けて、香りを楽しむかのように自身の顔の前に彼はマティーニを運ぶ。)「厳密には、もう作られていますが、でも、誰もそれを使わないし、作った本人もそれを他人に使わせようとは思わない…何故でしょうね?」 (1/11 20:45:48)
雨夜鳥 志乃紀 > 「マニュアル……あったら、いーね。」(人と人との付き合い方、なんて教則本があれば、正解があれば。私も誰かを無意識に傷つけてしまったりしないのかな、なんて。正解なんて存在しないから、と自分のふるまいを振り返らずに過ごす傲慢さも許されてなんていないから考え続けなければいけないのに、考え続ける先なんて、どこにも存在しない、というの。誰が言ったのだと問い詰める気もない、だってそれはきっと真実だから。)(ほわほわと湯気を上らせるカフェモカのカップをことりとおいて、彼女は君に視線を投げた。) 『Ms.アマヤドリ、人がどうしてタイムマシンを作らないか知っていますか?』「ん-ん。」 (1/11 21:04:39)
雨夜鳥 志乃紀 > (彼女はゆるく首を横に振った。興味がなかったわけではない、というのは誰だって同じだろう。消したい過去、なくしたい事実、受けたくなかった傷や記憶なんて、誰だって持っている、はずである。昔のそれを何とかすることができたらと、何度も何度も願った。)『厳密には、もう作られていますが、でも、誰もそれを使わないし、作った本人もそれを他人に使わせようとは思わない…何故でしょうね?』(だから。)「っ、あ、る…の?どこ、どこに、」(彼女は椅子を大きくならして立ち上がり、上半身をぐいと前にだして君に詰めた。)「なぜなんて、わかんないよ。……マックス君は、知ってる、の。」(懇願するように焦るように、ほんの少しだけ泣きそうに。彼女は君の瞳に…、もといレンズに、視線を刺す。) (1/11 21:04:49)
因(ゆかり) > 「ええ、起動用のパスワードもどこにあるかすらも…」「ですが、それが使われることはありません。人の欲は絶えず、過去に戻ろうとも何かをやり直そうとも、現状に満足できない、それが人間ですから。それに……もしも貴女がタイムマシンを使ったとしても、その記憶が消えるわけじゃない。自分は自分でしかなく、自分のままにこんな道も在ったのかもしれない、と思い改竄された過去から今に至るまでの軌跡を眺め続けるのはあまりにも苦痛でしょう。……それでも、…Ms.アマヤドリ、貴女はタイムマシンに興味があるのですか?」(彼は君の方を向くのを辞めてカウンター越しの壁に飾られた安酒のボトルを見つめて、どこか懐かしそうに声色を淡くにじませて、マティーニをあおる。)「________っ_わーお、びっくりですね。」(次の瞬間、だばだばだばっと彼の合金製の身体を隠す様に纏われたコートにマティーニが降り注ぐ。そりゃあそうだ。彼には口も無ければきっとアルコールを分解する器官だってないはずだ。) (1/11 21:24:23)
雨夜鳥 志乃紀 > 『……それでも、…Ms.アマヤドリ、貴女はタイムマシンに興味があるのですか?』「ある。よ。」(君の先述を彼女は聞き流したわけではない。理解できなかったわけではない。ただ、ただ。)「やな記憶も、忘れたいことも、どっちでも、いいの。……ただ、ただ。」(彼女が思い浮かべるのは、たった一人の、齢12の幼い少女の。まだ清らかでいられた時の、あの幼馴染の女の子。)「……のんちゃんの歩く道を、ひとつでもずらせれば、それで、それで。いいのに。」(彼女に降りかかった火の粉はきっと世界にありふれていて、それでもきっと、その日たまたま寄り道などしなければ、その日たまたまいつもの道に野良犬が居座っていなければ、その日たまたま私が学校をずる休みなんてしていなければ。私がすぐに体を壊す貧弱さなんてなければ、男の人を軽々投げ飛ばす力強さがあれば。きっと、彼女に酷い傷跡をつけたそれを、払い除けれたはずなんだ。)(彼女は眼前に置かれたマティーニのグラスをひっつかみ、飲み方なんて気にせずに、先のおじさんの真似をするように中身を一気に飲み干した。喉を焼く酒の味に一瞬顔をしかめても、彼女はそれでも。) (1/11 21:47:39)
雨夜鳥 志乃紀 > 「っっ……、おねがい、おしえて、ほし、の。ど…こに、」(君のほんの些細な失敗にくすりともしないまま彼女は君にそう訴える。様子を見ていたバーテンが掃除用具を用意しているようだが、問い詰める彼女の雰囲気に立ち往生しているようだった。それから…、彼女は先ほどまで座っていた椅子に倒れるようにして座り込んだ。…というより、倒れる彼女を椅子が受け止めた、という方が正しいのだろう。16歳の酒に慣れていない純朴な少女にとって、マティーニはあまりに強く、また飲み方だって拙かった。)「う“ぇ……お”、むり、う”――……」(彼女は椅子にへたり込み、気持ち悪そうに項垂れた。) (1/11 21:47:49)
因(ゆかり) > 「わーお、そうでしたね。Ms.アマヤドリ、貴女は未成年じゃあないですか。……そうですね、実は持ってきているんですよ。貴女にだけ、パスワードをお教えしましょう。」(彼はコートを脱ぎ去り、零れたマティーニにさっと翳せばまるで何もなかったかのように一滴の形跡も残さずに失敗の跡を消し去ってしまう。それは能力によってコートの繊維を操作した毛細管現象の応用。そんな手品を見せてから、彼はそっと君の頬に手を添えてこちらを向かせる。彼の能力は触れたモノの構造さえ知っていれば自身の四肢の如く自在に操れるというもの。それにより、彼に触れられた君の未成熟な肝臓はアルコールの分解を手動で矯正され徐々に酔いは薄れていくはずだ。)「パスワードは、“あの時の僕なら”ですよ。貴女は記憶が改竄されなくとも使いたい、と言いましたね。なら、これでもう大丈夫ですよ。貴女はタイムマシンを手に入れました。変えたかった現実が過去に成ってしまう前に変えられれば、目標達成に等しいでしょう?」(彼は周囲の客からロボットだだの、ターミなんとかネーターみたいだだのと言われながらもそれらに反応することなく、視覚レンズを真っ直ぐ君の視線と重ねる。) (1/11 22:11:00)
雨夜鳥 志乃紀 > 「ん“ん…、ごめ、なさい……、」(君に触れられて徐々に自身の胸にあるそれが薄れていくのを感じて、彼女は泣きそうに顔をゆがめ、改めて椅子に座りなおす。…そう、して。)「『あのときの、ぼくなら。』」(そう君の言葉を反芻して、君の言葉の真意に気が付いたのなら。)「…っ、う”~……、」(彼女は自身のカーディガンの袖を目元に押し付けて、小さくうなって泣くのです。)「のんちゃんに、あい、たいの。かささんに、だいじなひとに、あいに、いきたいのに、」(わかっているのだ、無理だなんて。わかっているのだ、あえないなんて。)「んんで、なん…で、なんで、」(それでも、それなら。)「夢なんて、みせ、ないで、よ…っ、ぅ“―…」(カーディガンにしみこませていた雫はやがて溢れ、頬を伝ってテーブルへぷたり、ぽつりと零れていく。カーディガンが吸える雫は、さっきの雨で精いっぱいだった。)(雨に濡れた体は興奮とは逆に冷たく、寒く冷えていく。)(窓の外の雨はまだ止みそうにない。) (1/11 22:42:41)
雨夜鳥 志乃紀 > (脳内を埋め尽くす後悔と懺悔は彼女の息を不規則に細く濡らし、嗚咽を小さく落とすのでしょう。彼女は君から、世界から、すべての人の視線から隠れるように椅子から滑り落ち、その場で頭を抱えてしゃがみ込む。)「―っ、―っ、―っ、―っ、」(声に出さないまま荒くなる呼吸を彼女は必死に押し殺す。過呼吸気味なその呼吸を落ち着ける方法を、彼女は自分で知っていて、そしてあまりに慣れている。君に助けを求めることなく、君の視線から逃げるように、君の言葉から逃げるように。自身の胸元にぎゅうと両腕を押さえつけ、ブラウスの胸ポケットにしまってあった金属製のアクセサリーを、願うように両手でぎゅっと握りしめた。)「だい、じょうぶ、だいじょう、ぶ。だい、じょう、ぶ、だ、いじょう、ぶ…、」 (1/11 22:42:53)
雨夜鳥 志乃紀 > 「まっくすくん、の、うそつき。」(彼女は小さく、そうつぶやいた。) (1/11 22:43:18)
因(ゆかり)EX > 「Ms.アマヤドリ、…貴女は停まってはいけない。Mr.ヘンドリックが持っていた何かを羨む貴女をもしかしたら誰かが羨んでいるかもしれない。力なんて要らないと嘆く彼に貴女が抱いたその感情を、今では無く過去に生きている貴女に同じ様に抱いている人もきっと居ます。 もう一度唱えてください。貴女は会いたい方に会えたら何をしたいか。もしももう一度チャンスがあるのなら大事な何かを手放さない為に何をしていたか。 ……夢なんかじゃありません。このパスワードは確かに時を超えて今の貴女を変えるタイムマシンですよ。」(彼は暫く黙って君を見下ろしたあと、ゆっくりと屈んで君の肩を抱き寄せる。“あの時の僕なら”、大事な何かを失ってしまった“あの時の僕なら”、足は止まってしまうだろうか?あの時の後悔を知っている、“あの時の僕なら”…………)「僕なら、彼女から目を離さなかったでしょう。」 (1/11 23:04:23)
雨夜鳥 志乃紀 > 「うる、さぃっ、」(彼女は自身の腕を振り上げた。自分の眼前に現れた君の胸に、手に握ったロザリオの細長い十字の先を、突き刺してしまう為に。もしも君が避けないのなら、彼女の降り下ろしたそれは君の胸部に突き刺さることでしょう。君の体ではどうなっているか知らないけれど、もし君が人間であったら、そこには心臓が眠っている。)「うるさい、だって、だって、」(彼女は首を横に振る。髪が揺れるたびに地面には雨が降り、また君の服やその機体も、それに濡れてしまうのでしょう。)「わたしはまにゅあるじゃない、強くないし、弱いくせに、なんもないくせにやさしくない、」「『私が頑張らなくたって、私より優れた誰かが何とかしてくれるんだから、必要なんて、ないんだよ』。」(周囲の視線など、彼女の脳内にははなから入っていないのだ。実際にそこに人はいるか、実際にその人はこちらを見ているか。そんなのはどうでもいいのだ。自分の世界に不快なそれがぼんやりと表れた、だから怖いし逃げたいの。)「ちゃんすなんて、にどとないんだよ、」(現実なんて、どうだっていい。)「あのときの、あのときの、なら、だって、」 (1/11 23:23:38)
雨夜鳥 志乃紀 > 「のんちゃんを救えなかった、わたしを、生かしてなんていられない、もの」 (1/11 23:23:46)
雨夜鳥 志乃紀 > (先に進んでしまったら、のんちゃんはきっと独りぼっちになってしまう。先に進んでしまったら、そしてまた大事なものを失ってしまったら、私はきっと今度こそ私を許せなくなる。のうのうと生きてることを見過ごしてなんておけなくなる。そんな、馬鹿らしい保身と現実逃避と、それからそれから甘えと怠惰と醜い自己愛を。)「ぁ“、は、」(彼女は笑った。)(生きる、為に。) (1/11 23:23:57)
外@ヴィオレッタ > (──────時に、黄昏とは。『浮世』と『現世』が混濁し、境目が無くなる時間だそうな。誰もいない無人の街に、『迷子の知らせ』が鳴り響くのか。或いは建物の影だと思い込んでいた数々の『黒』が実は『穴』だったりするのでしょうか。兎にも角にも、貴方は『この時間』。たった1人で中庭に佇んで居たことに変わりはない。西日は斜めに傾きかけ、室内は朱色を丁寧に死角に切り取っては床に反射する反面、切り取る区画がない外側じゃあ、実体よりも伸びる影が虚ろを纏って貴方の後ろにくっついているのがよく分かりましょう。)(そんな時。)(後ろ姿、1歩1歩。)(貴方に這い寄る〝もう1人 〟の影。)(そぉーーーーーっと、そぉーーーーっと息を潜めたところで、陸軍だった貴方を欺くだなんてできるはずは無いのに。それでも〝 この女〟はやるに決まってる。)「………ふふ。〝 だぁーーーれだ〟。」(もしも抵抗しなければ、ゆるぅい霞色の声色は、貴方が振り返る前にひたりと目元を覆ってしまうかもしれない。貴方と彼女は顔見知り。見つけたのはこちらの方。知り合いにあったら、僅かながらにでもちょっかいかけたくなるのは性(サガ)でしょうね。) (1/11 15:39:10)
円 澪 > 『おや、貴女は____…………。いや、私知っております。これはその、全然違う方を指名して、残念~私でした、というものでございましょう。』夕焼け小焼けの中庭、 斜陽がオレンジ色に照りつけ、辺りが暗幕を引いたような黒へと変わっていくまでの僅かなその隙間は、何かつらいことや嫌なことがあったというわけではないのだけど、物思いにふけるにはちょうどいい頃合だ。後ろから誰かがゆっくりと近寄ってくる。臨戦態勢にこれだけの情報で入るほどには疑心暗鬼では無いが、何かあった時の為にと、拳銃を取りやすいように腰を軽く落とす。それから、なんの要件なんだろうか尋ねようとして、振り返ろうとしたら____日も落ちていないのに目の前が暗くなる。続く言葉にああ、なんだからかわれているだけか。とホルスターにかけた手を外し。『ミス・スズシロでしょう?こんなイタズラをなさるのは。ソウニチガイアリマセン』取り繕いようがない棒読みで問いに答えた。 (1/11 16:02:41)
外@ヴィオレッタ > 「──────〝残念。ハズレだ原石くん 〟。」(彼女は、貴方の言葉に対しその該当者である〝 スズシロ〟の真似を軽く添えながら、パッとてを話した。視界が晴れればまたたくまに朱色が広がることでしょう。そして振り返った先にゃぁ藤色の……)「ふふ、正解はぁ~~っ…………??〝 ヴィオお姉さん 〟でぇ~~す♡ ふふ、今の似てるでしょう?スズシロさんの真似、実は意外と自信あったりぃ~~……………」(〝 ヴィオレッタ〟。紫色はゆるゆると両手を振り、にへぇ~~、と気抜けするような微笑みを浮かべて見せる様子は、あまりにも〝 日常的〟だ。……彼女は続けた。)「お久しぶりですう、円さん。」 (1/11 16:22:05)
外@ヴィオレッタ > 「そして相も変わらず〝お優しい 〟ですねえ。私だって分かっていたんでしょう?人が悪いですよう。」(貴方の目を隠すその瞬間。軍人宛らに構えたのが〝 視えた 〟。けれど、自らの声を聞いた瞬間どうか、貴方は警戒を解いて、更には棒読みながらも〝とぼける 〟という選択肢をとる始末。クスクスと笑みを浮かべる彼女は、貴方の切れ長の瞳をじぃ、と見つめ、覗き込むように。)(そして、近付いた顔を暫くしてから1歩下げ、後ろに手を組んで、ふ、と。)(1つ。) 「……………ねえ。見ない間にほんの少ぉしだけ、痩せましたかあ?」(もしかしたら気の所為かもしれない。本当に言葉通り、〝 普段見ていない〟からこそ、細身の貴方がそう見えているだけかもしれない。それでも彼女は、続けることでしょう。)「………ちゃあんとご飯は食べてます?」(って。僅かながらに心配の色を滲ませた声色は、貴方の〝 知らない〟母親のよう、……と言えば。それは皮肉になってしまうのでしょうか。) (1/11 16:22:07)
円 澪 > 『ええ、まあ___多少は似ていましたね。今度私も参考にさせていただきます、お嬢(ミス)。ご本人にも試しにやってみようかと。』円 澪は、冗談に対して結構最低な応え方をする女である。完全に善意で、多分きっとしばらくしたら """ヴィオお姉さん"""" から習った!とばかりに鼻高々に同じことをやってダダすべりした挙句、これがどういうシチュエーションで誰にされたことなのかの解説つきでスズシロ支部長本人の下に足を運ぶだろう。『からかうのはよしていただけませんか。貴女だと分かったのはギリギリになってからです、私もまだまだ未熟ですので、そう映画のように上手くは当てられない。』暗に、貴女だから安心した訳では無いとも述べる。支部内の中庭という場所であれば。つまり秘匿さえどうにか行き届いている前提ならば。ある一定以上に歩みを進めてくれさえすれば、近づいてきてくれさえすれば_____ (1/11 16:44:25)
円 澪 > と、そのくらいの打算くらいは、いつ誰が裏切るか分からない情勢を鑑みたら持ち得ても悪くはないものだろう。『左様ですか?食事などはちゃんと摂っているはずですけれど……。なんだか、母親のようなことをおっしゃいますね、ミス・ヴィオレッタ。……不愉快だ、などとはいいませんが___私にはそのようなお気遣いは不要だ。』不愉快だ。と、顰めた眉は言っていた。まさか、心配されるら気にかけられたりする事自体が嫌いなのではない。いつまでたっても赤子をいたわるような、一個人としてではなく愛玩動物を見るような独特の生ぬるさが____未だに好きになれない。同じことを他人にはしているという自覚はあるとしても、人にやれることを人からやられたら嫌だと思うこともたくさんあるように。 (1/11 16:44:41)
外@ヴィオレッタ > 「それはぁ~~~っ……もしかしたら私が怒られちゃうかもです。決してバカにした訳じゃないけれど、ほらっ、…………は、恥ずかしいというかあ~~っ………少しだけ自信があると言うだけで、やはりここは、腕を磨いてからあ~~っ……な、なぁんてえ。」(彼女は少し驚いたような顔をした後、やんわりと〝言わないでおいてね 〟と伝えることでしょう。だってそんなことを言われたら、〝 ヴィオ姉〟がやっていましただなんて言われたら戦犯は私。〝 変なことを教えるんじゃない〟と、或いは怒られてしまうかも。怒られることが好きな人間は居ないでしょう?だから目を泳がせて真面目な貴方に頼むことにした。)(そして、そんな〝真面目な貴方 〟は。)『なんだか、母親のようなことをおっしゃいますね、ミス・ヴィオレッタ。……不愉快だ、などとはいいませんが___私にはそのようなお気遣いは不要だ。』「………………あら、あらあらあらあ、ごめんなさいね。私ったらつい癖で。」(【不愉快】。)(ハッキリと、眉間に皺を寄せて言い放つ。) (1/11 17:05:52)
外@ヴィオレッタ > (彼女は貴方の発言に目を瞬かせた後、気を悪くした様子も無く困ったように微笑んで謝罪を零した。貴方は酷く自立した人間だ。誰にも迷惑かけない。誰にも心配されない。誰にも依存せず、独りで生きていけますように。それ故に、〝 強い〟。)(或いは。)(……あるいは、あるいは、あるいは。)(そうやって、まるで他者の全ての行動に〝可能性 〟を位置づけて、信用しない部分も、また強さの秘訣なのでしょう。)(彼女は、あなたから目線を逸らし、指先を合わせて僅かに目をふせ、間を開けた後、口を開く。) (1/11 17:05:59)
外@ヴィオレッタ > 「………でもね、円さん。」「……心配することが出来るのは、その人が生きている間だけなのです。」「もしも貴方が〝 生きている〟なら、生きているウチに気に掛けたくなるものでしょう。……研究員、軍人、仕事人。その前に貴方は〝 人間〟なのですから。」「…………死んでから、〝嗚呼、この子ちゃんとご飯食べられていたのかしら 〟なんて、…………そう思っても、何もしてあげられないように。」 「…………〝 不要不必要〟で投げかけられる他者への〝想い(心配) 〟は数が少ないのですから。」 (彼女は語った。貴方は彼女のこの性分を嫌う。だからと言ってそれを即座に〝ハイ、辞めます 〟はそれこそ〝 上辺だけの社交辞令〟と、何が違うのか。)(〝死んでからじゃ何も言えない 〟。腰に付けられた、僅かに血が滲んだぬいぐるみが語るように。)「……………でもぉ~~、人の嫌がることをするのはいけないことですものねぇ。」「……へへ、………………〝ごめんなさい 〟。 」(彼女は、貴方の〝 罪〟を知らない。故に、この言葉なのでしょう。困ったように笑みを浮かべた彼女は、続けた。)「にしても、今日は良く晴れて。気持ちのいい日でしたねえ………」 (1/11 17:06:01)
円 澪 > 『いえ、こちらこそ余計なことを言って___申し訳ありませんでした。少し苦手……というか、そんな風にせっかく仰って頂いても、気を遣ってしまって持て余すというだけで。貴女が謝るほどのことではございません。だからどうか、気にしないで。』その通りだ、と思い小さく首肯した。誰かの好意も、厚意も、心配も。受けられるのも、答えられるのも生きているうちなら、相手から返事を貰えるのも___同じく生きているうちだ。『本当に、本当に少しだけ驚いた、というのか。なんというのか____そのくらいのこと、ですから。』口に表せない気持ちは酷く不定形で不確定だった。嫌いで、辛くて、どうしようもなくて。それを撥ね付けるというならやむを得まい、相手がそれに謝るのも、それは会話の流れとしてはおそらく自然であるだろう。けれど、自分にはそこまでの嫌悪感があるわけでもないし (1/11 18:11:14)
円 澪 > 口にして """ああ、それなら悪かった""" と言われるような物語があるわけでもない。何かあった時に、本当は私が生きてきて今こうしているのは、こういう理由だったんだ!と叫べるほどの悲劇は一種の幸福である。何か……謝罪の後に理由を付け足そうとして、肚の深い場所に飲み込むように歯切れ悪く口を開いてから、当たり障りのない言葉(しんじつ)だけを。難解な方程式も、解を当てはめれば一つの数字に過ぎないように、正解だけが何もかも重要な要素でもないならば、そもそも解を求めてすらくれないようなことまであるのが心や記憶という遠大な算術であるのに。それを知らないくらいには、自分について考えることを怖がっていると言っていいだろう。『ええ……こんな日は暖かくて、心地いい。何かお出かけのご予定でもございましたか?お嬢(ミス)。色々な人をからかって遊んでいただけというのも、想像がつきますけれど。』 (1/11 18:11:25)
外@ヴィオレッタ > 「…………お互いに、〝不器用 〟さんですねえ。」(のんびりとした声色だったように思う。嫌なことは誰にでもある。そこにトラウマがあるか否かではなく、生理的に。あるいは、〝 考えたくもない事実〟が付きまとうか。ポン、と両手を合わせた彼女は、もうこのことは気にしないようにしましょっか、と言わんばかりに微笑みかける。貴方は誰かに気にかけられたくない。独りで自立したい。それなのに、〝 上司という立場〟というにはどうにも情が垣間見えることだって、……あったんじゃあないかしら。……とはいえ、そこは彼女の管轄外逸らした話題に乗じるように投げつけられた言葉を聞いた彼女の表情は、少し思い出したような色を取り戻したようでした。)『ええ……こんな日は暖かくて、心地いい。何かお出かけのご予定でもございましたか?お嬢(ミス)。色々な人をからかって遊んでいただけというのも、想像がつきますけれど。』 (1/11 18:52:46)
外@ヴィオレッタ > 「……………………嗚呼。」(後に、〝 自分が何しに来たのか〟と。口元の笑みは崩れない。彼女の目にちりつくノイズは貴方から視線を外し、遠い遠い、空の、ソラの、ソラの、ソラの、ソラの、宙(ソラ)の果てを視るようにずらされる。)「………………………私ねえ、〝 天文学〟にねえ、………すこぉしだけ、ほんのすこぉしだけねえ…………詳しいんですよう。」「ですからねえ、…………………こうして休憩の合間に外に出ては、ジィーーーーーーーーーーーッとソラを見遣るのが好きなのです。」「もしかしたらねえ、……………ええ、もしかしたら。」 (1/11 18:52:51)
外@ヴィオレッタ > 「……………………またどこかに〝 空いている〟かもしれませんからねぇ……………」 (1/11 18:53:00)
外@ヴィオレッタ > 「【穴】が。」 (1/11 18:53:04)
外@ヴィオレッタ > ( ゆっくり、視線を下げ、貴方を見やる。ニッコリ微笑む彼女がここに来た理由は、〝 空〟を見に来たと。ただそれだけなのだと。揺れる花、冬にしては暖かく、春にしては冷えた空気。彼女は貴方に問いかけることでしょう。)「…………………………〝 嘘〟♡」(まるで全て、冗談だというふうに。) (1/11 18:53:06)
円 澪 > 『穴、ですか。それは____』何かの天文学的な用語だろうか、とそう思った。学術的な分野というのは、体を張る仕事である自分にはそれがてんでデタラメであっても金科玉条のように思えてしまうもので、なになに学、なんて言葉は馴染みのない遠い異国の食べ物を知らぬ食器と共に差し出されたようで、自分でも笑えるくらいにぽかんとしてしまう。だから、空をじっと見ていたというのも観測に必要なのだろうかと思った。そうした趣味があってもいいのかなと思った。ただ、そうだとしたらどこを見ているのだろうという好奇心で彼女の表情を見つめて……。『ミス。お言葉ながら、貴女のそれの方が正味 """嘘"""くさく見える。貴女は……何をその穴とやらに見たいのですか。』 (1/11 19:34:43)
円 澪 > 【気持ち悪い】と率直に思った。何らかの用語、何らかの比喩、何らかの慣用句的な使い方ではなく。本当に物理的に、ぽっかりと穴が空いていて。それがたまにあることかのように口にしているのだろうと思えば、それは理解不能だ。狂人の妄言や、酔言だというには彼女とは先程から会話ができているし………だから余計に、その目線の先から情報を受け取る頭の一部だけが、また別の考えを持っているかのようで。続く言葉は、てんで的はずれなのかもしれない。手段と目的の順序が違っているのかもしれないけれど_____『12月22日、16時20分。およそ今より少し手前か多少後くらいの時刻に____空に穴が空いたと言う。探査衛星まで使った大掛かりな調査で……たしか、何の成果も得られずに未帰還だったはずだ。何も関係がないただのジョークで口にするのだとしたら、悪趣味だ。』 (1/11 19:35:06)
外@ヴィオレッタ > 『12月22日、16時20分。およそ今より少し手前か多少後くらいの時刻に____空に穴が空いたと言う。探査衛星まで使った大掛かりな調査で……たしか、何の成果も得られずに未帰還だったはずだ。何も関係がないただのジョークで口にするのだとしたら、悪趣味だ。』(あからさまな〝 嫌悪〟と〝 疑問〟。好奇心は猫をも殺す。彼女が悪かったのだ。彼女がまるで肉食植物のように匂わせ、誘い込んだようなものだったのだ。それでも彼女は答えた。微笑みは絶やさなかった。貴方の白髪が黄昏に照らされて柔く揺れる。)(瞬間。)(ノイズの走るこの瞳を走らせながら、彼女はゆっくり、口を開いた。) (1/11 20:19:03)
外@ヴィオレッタ > 「……………──────ええ、そうでしょう。そうでしょうねえ。だって、【還ってない(私は此処に居る)】のですから。」 (1/11 20:19:16)
外@ヴィオレッタ > (口元に笑みを浮かべた。)「〝 冬の季節。黄昏に差し掛かった水色の空、遥か上空にて『巨大な穴』を発見した。12月22日 【⠀16時20分⠀】。 無人探査機6、有人探査機4機を送り込んだが いずれも帰還は確認出来ず。如何なる電磁波も機器も【ERRORレート】によって阻害 〟。」「……………そのうちの、【有人探査機】の乗組員が、〝私 〟だとしたら。」「……………ね、………………なにを仰ってるか理解しなくて良いのです。ここからは独り言だと思って、どうか。どうか。」「………………………………………これはね、もしも話なんです。……楽しくなってしまって、〝 自分のことは気にかけない貴方が〟、………私を〝 気に掛ける〟…………そんな矛盾が〝 嬉しくて〟、………………ついつい、話してしまうのです。」「……………誰にも言ったことは、ありません。」(彼女は、語った。) (1/11 20:19:28)
外@ヴィオレッタ > 「──────ねえ。」「もしも、もしも…………もしももしももしももしももしも、もしもぉ………………世界は〝 作られていたもの〟だったとしたら。スノードームのようなもので、落とせば〝穴 〟が空くようなものだとしたら。」 (1/11 20:19:40)
外@ヴィオレッタ > 「【誰かが画面の向こうで眺めていて、我々を操作している】としたのなら、…………〝どうします 〟?」【⠀解剖学⠀】【⠀解剖学⠀】【⠀解剖学⠀】 【⠀解剖学⠀】【⠀解剖学⠀】【⠀解剖学⠀】【⠀解剖学⠀】【天文学】【 天文学 】 (1/11 20:20:32)
外@ヴィオレッタ > (彼女は、トントントン、と耳元の装置をつついた。それから髪をパラりと落とし、ゆぅぅっくり、ゆううううううううううぅっくり……………顔を、近付ける。)「【非合法】なんです。」「……………………………私ねえ、この世界に本当は、【⠀居られないんです⠀】。居ちゃあ行けないんです。耳の、この装置あるでしょう?ええ、これです。ツノが可愛いこの装置。この装置がないとね、【この世界───終末論のエリアーデ───】に居られないンですよお……………………装置外すとね、私。【キャラクター】に戻るんです。私の家族は【事故】に巻き込まれて死んでしまった………或いは【幸せな家庭を築いていて、突如それが壊される前兆を謳歌する一般市民】という、【キャラクター(悲劇のヒロイン)】に戻ってしまうんです。」 (1/11 20:20:45)
外@ヴィオレッタ > 「貴方達の土俵に立つには、私には〝 補助輪〟が必要なのです。」「……………………この世界の図書館で見つけました。〝私の物語 〟。」「作者は『ザカリ・S・サッカロン』。」「研究室で見ました。私の故郷。……………〝 スノードームの命ある品物(グッズ)〟。」「もしもソラを見上げて、また〝穴 〟が空いていたら、……………この世界の【作者】は一体誰なのか。」「……………我々〝 偽物〟になるんです。」「私の家族、【この方が展開が盛り上がるから】殺されたんです。」「貴方はどうですか?」「貴方の過程は大丈夫ですか?」「──────その方が、【引き立つ】から、不当に、【非合法】に、キャラクターを〝 演じさせられては〟居ませんか……………………??」 (1/11 20:21:00)
外@ヴィオレッタ > 「………………………………………………貴方、〝 誰ですか〟?」 (1/11 20:21:11)
外@ヴィオレッタ > ( 彼女の瞳にノイズが走るのは、彼女の瞳に色がないのは。〝 世界を見ず〟、世界を〝 視る〟為だ。なあ、貴方はどうだい。〝 不自然な死〟。出来すぎた〝展開 〟を、見たことは。彼女は〝正しくそれ 〟で、家族の死も今までの生い立ちだって、『この方が盛り上がるから』に過ぎない。だから「不当」だと、【非合法】だと世界を恨まずには、いられないのです。意地の悪い質問だと思う。彼女は、ゆっくり引き下がり、言葉を紡いだ。)「…私、穴を探すと同時に探してるんです。」「……──────自分が〝 キャラクター〟ではないと証明出来る、〝 命〟を。」「……………──────へへ、〝なんちゃって 〟。」(彼女のお話は、ここでおしまい。貴方は自分の存在を。〝 証明できるのか〟。この問い掛けは、答えなくったって、彼女は咎めやしないでしょう。) (1/11 20:21:15)
円 澪 > 『____いいなァ。』回答の前に、ぽつりと言葉を述べた。それは羨望なんて言葉を我々が知る以前のもっと幼稚で """"欲しがる"""" というもっと原始的な気持ち。当然ながら、彼女の言葉の全てを鵜呑みにした訳では無い。また嘘だよ、と何もかもひっくり返されたり禅問答のように無意味でも全くおかしなことではない。確か、ある学説によればこの世界がゲームであることを我々は否定できないのだという。胡蝶の一睡を我が一生と捉えた昔の人は、案外バカにならぬ叡智を持っていたのだ。そんな思考の余地があるくらいの与太話でも、全然驚かないのだけれど。 (1/11 21:08:32)
円 澪 > もし彼女が言う通りの不法滞在者だろうが、脚本の上を舞うプリマドンナだろうが_____そうなれて何が不満なんだろうと思うのだ。 (1/11 21:08:41)
円 澪 > 『私、アルマデルに来て、一番何が嬉しかったかって……簡単に遺書が書けることだったんです。死に方も、怪物に対峙しての名誉の戦死から、裏切り者に殺害されての悲劇的な死。ああ、裏切り者という観点なら、今は彼らが悪でも場合によっては、革命なんて形に上手くいくかもしれない。そうしたら判官贔屓も世の中は甚だしいでしょうし、割と斜陽のアルマデル第八支部に忠を尽くして死んだ義勇の士(死)なんてのも。よりどりみどりの劇的な、そんな死に方がある。』円 澪の罪悪感は、今生きていることに尽きる。だから死にたい、というのは間違っていないのだけれど、生き方が様々であるように、死に方も様々。死に向かうまでも、必ずしも直線というわけではない。 (1/11 21:08:54)
円 澪 > 『……ただ、ぶっつけに上手くは行きませんからね。ほら、一枚くらいあるでしょう、貴女も遺書。そこに前々からどう話してどう残すか。それをプランとして書いたとしてまさか____誰も怪しまない。』訥々と語る言葉は、彼女の生きる意味だ。生きているという存在の確かな証明………になんて前向きなものにはならないが、しかしそう生きているという方向性であり、道のりであり、通路だ。『引き立つ!盛り上がる!それですよ、それ。私が私に欲しかったのはズバリそれです。理不尽も苦痛も苦難も____大してないままに。そんな劇的な人達、苦しみから這い上がるべきだった死体の上に私は今生きているんです。アルマデルに来てからも、それ以前の自衛隊に居た頃も………生き残って栄える方々ばかりが死に、その他大勢の私が生きている。』湧き上がるような理不尽、叫びたくなるような苦痛、掻痒するような憎しみ、絶望。そうした_____わかりやすい理由(ひげき)を。持たないということが時には何より喜劇(ひげき)になることも、時として存在する。 (1/11 21:09:12)
円 澪 > 『ただ少し気に食わないから家族の下から逃げ出して、ただ衣食住の負担が少ないから逃げ込んで、崇高な理念や豊かな愛情を持つ方達が私を助けるために、訓練中事故で亡くなった。生き残っていることに罪悪感があるなんてまさか口に出来なかったから、私の為にと色々考えてくれた人たちからも逃げ出して_____人々のヒーローになるのからもそれこそ失敗して私だけ生き延びたら恐ろしいので逃げ出して、管理職について。』悲劇のヒロインになれるものならなりたかった。悲劇のヒロインだと語れるのなら素晴らしいじゃないか。ハッピーエンドにお前はこれから歩いていく主役なんだぞと、登場人物を皆殺しにして【木の役】に叫ぶ客や、脚本よりいいじゃない。むしろそれならば_______ (1/11 21:09:28)
円 澪 > 『ただ死ねばいいのに、命を無駄にしたら、無益に無意味に【盛り上がらない】死に方をしたら。なんの意味も彼らの死にはなかったことになりますから____それも"""仕方なかった""" と認めるのから逃げ、なんと遂にこんな場所。』誰をも気にせずに、とっくの昔に死ねたのにな。 (1/11 21:09:38)
円 澪 > 『もし【面白くするための脚本】なんてあるなら、それに従うだけであとあとエンディングが綺麗にまとまるんなら、十分気が楽に_____』 『【名前】円 澪(まどか れい)【性別】女性【年齢】27 は笑って死ねる。』 (1/11 21:10:04)
円 澪 > 『なので____実在も自意識も、世界を恨むことやら不条理やらへの悪感情も、無用としか私は思いません。もちろん、人間関係に対しての情が絶無にはなりきれないだけ未熟ですから……。とはいえ不当な扱いを受ける「人」には不憫にも思いますし、理不尽な目にあった「ヒト」のためには、自然と怒れますとも、ご心配なさらず。』 (1/11 21:10:25)
円 澪 > 『【なんてまさか、冗談ですけれど】』 (1/11 21:10:39)
外@ヴィオレッタ > 「──────ふふ。それはぁ…………………〝 価値観〟の、違いですねえ………………」(彼女の返答は短かった。〝自らの意思 〟ならばそれは結構。だが彼女は許せない。【画面の向こうでニヤニヤと気味悪く笑みを浮かべながら、〝 嗚呼、これは映えるな〟と】ただそれだけの理由で大切な家族を切り取ってしまうだなんて、【非合法】だと。しかし貴方は違う。灰色の人生に〝差し色 〟を求める。貴女からしたら彼女はさぞ〝贅沢な悩み 〟を持っているに違いない。)(しかし彼女はそうとは思わない。)(上へ、上へ上へ上へ、上へ昇って、〝 確かめたい〟。) (1/11 21:22:16)
外@ヴィオレッタ > 「………そうですねえ、私もそう思えたら良かったのに、〝 また悪いことを言ってしまいました〟。」「そうですね、出しゃばったことを、言ってしまったかもしれませんねえ。」「……………………あなたは、〝 そうなの〟ですね。」(貴方が彼女を羨むように、彼女もあなたが羨ましいのだ。)「普通の生活を望むのは妥当だと思っていました。」「私は普通に暮らしたかった。劇的な非日常も、【面白いと盛り上がる、それこそ舞台装置】のような【設定】だって要らなかった。」「私はモブでありたい。」 (1/11 21:22:28)
外@ヴィオレッタ > 「…………………貴方が私をそう見るように、私もあなたがほんの少しだけ、羨ましいのかも知れません。」「この話はもうおしまいにしましょっか。あまり時間を潰していれば、所長に怒られてしまいましょう。」「…………だから、ね?」(彼女はゆったり微笑んだ。あなたを否定をするでもなく、かと言って肯定もしなかった。それが貴方の価値観ならば、是非大事にして欲しい。彼女はゆっくりと体制を整えて、貴女から離れるように、踵を返そうとする。)「また会いましょ。その時はぜひ、お茶でも飲みながらゆっくりと。」「…………………私たち多分、〝 互いを知らなすぎます〟。仲良くなりたいですからねえ………貴方とも。」「【たとえ相性、あわなくても】。」 (1/11 21:22:47)
円 澪 > 『(ああ、そんな人がいるのは当たり前なんだ。そうでしょうね、大変な暮らしよりは平々凡々を。普通に生きていく_____か)』大事な人は、確かにいる。ただし他人を大事にすることと____恋愛とライフプランが違う場合があるのと同じように____生きていく線路が決定的に乖離しているのなど、当たり前にある話だ。劇的な日々、満足のいくゴールに走り出す灼熱のような日々。そんなものは要らない。というか、それを求めることからも逃げて、激烈な死(結果)だけ用意すれば帳尻が合うから、そうしたいと願う歪んだ自殺志願者。逃げることからも逃げ出すと、世にも奇妙な空回りをするものである。 (1/11 22:05:35)
円 澪 > 『ええ、お互いのことを確かに知らなすぎるというのは事実でありましょう。ミス・ヴィオレッタ。貴女のことを私も知りたいし、仲良くなりたいと思うのは、私も同じですので。』恭しく頭を下げる。さようならにしては、随分もったいぶって。世界の外側を貴女はどう知ったのだろう。世界の内側から貴女はどう這い出たのだろう。貴方は外側へと未帰還者となり、そうして何を知ったのだろう_____ああ。気に食わないなあ。ずるいじゃないか、一人だけ。一人だけ、そんないい立場で。嘘をついているとは____今は思わない。下げた頭に見えない顔はきっと歪んでいて、多分見世物にでもしたら多少なりとも儲かるだろう。『……また、空に穴が空く日にでも。』私は顔を上げぬまま身体を僅かに起こして。誰にも聞こえないように小さな声で___なんでこんなことをって?__それから先は、もう内緒。 (1/11 22:06:00)
外@時計師 > 「ッッ゛~~~~~~~~~~~~~!!!!!!!!」(【12時21分34秒】)(──────チクタクチクタクチクタクチクタクチクタク·····)(彼は〝 街〟や人混みが【⠀大嫌い⠀】だ。聞きたくもない喧騒、子供の泣き声。昼間から3軒先のアパートで『浮気してたんでしょう?!?!』『ごっごごご、誤解だよッ!!!!!!』なんて会話から車のクラクションの音。優秀な耳はその全てをひとつ残らず拾い集め、彼の歯車に響かせる。一際デカい音が響けば ビクゥッ!!!!!!と肩を竦め、苛立ち混じりに声にならない声をあげるのだった。本当だったらこんなところに行きたくないさ。本当だったら外になんて出たくないさ。けれど時計を作るにも直すにも【材料】が居る。) (1/10 15:45:55)
外@時計師 > (『夜はワタシの管轄じゃあないでしょうッ???!!!!!!材料ぐらい自分で買いに行って貰っていいですかねェ~~~~~~ッ?!?!』というメモ書きを貼ろうもんなら。)(『こんな夜中に空いてる店があるか莫迦。足りない部品は以下の通り──────・・・』と軽くあしらわれ何事もなくおつかいのメモ書きが貼られる始末。〝我ながら 〟に狂おしい程気が合わない。勿論買ってやったさ。なにせ〝完璧 〟だから。そして〝 ついで〟だ。)(チクタクチクタク·····)(カツカツカツカツカツカツカツカツ………)(完璧な歩幅。完璧な調律。盲目の彼は杖をつきながら、買い終えた紙袋に詰まった歯車の抱え、まさにクックロビンへと帰る途中。このまま何事もなければいい、………のに。) (1/10 15:46:09)
外@時計師 > (カツカツカツカツ、…………カツ。)「………………oh......」「…………………………【⠀What a shitty day.】」 (例により優秀な耳は、〝 拾った〟。何を?貴方の【音】をさ。この近辺には花屋の『音』も『匂い』もする。こんな喧騒の中、〝やけに静かで特徴的なモーターの音 〟、嗚呼、間違いない。そしてそんなものにさえも気づく自分が憎らしい。しかし同時に、〝気付かなければ対処は出来ない 〟。タイプライターをカチリと切り、あなたに聞こえない程度のひっっっっくい声で文句を呟いた彼は、 )(……──────カキン。)(不本意だけれど、遠回りしようと踵を返そうとした。)(〝時計の音は消せやしない〟癖に。) (1/10 15:46:46)
風鈴@α-007 > 『ありがとうございます』(ニンゲン達は今日も忙しない。赤ちゃん泣き声に、浮気がバレたのか慌てふためく男に、ヒストリックに叫ぶ女。前の車がヘマをしたのだろう苛立ち混じりのクラクション。大サーカスのパレードは開かれてなくても街は賑やかで活気に溢れている。そんな中、心臓を鳴らさずモニターの音を奏でる機械が一つ。かすみ草に、マリーゴールド、クリスマスローズ……色とりどり自然の美しさをこれでもかと表現した花達は街の喧騒とは違い、静かに咲き誇っている。ここは花屋と言い、花を販売する場所。店の中にも数人ニンゲンがいるが、ロボットであるのはα-007ただ一体のみ。よく来るからか、それともよく出来た家事型ロボットだと思われているのか騒がれることはないが、挨拶されることもなく虚しいものだと感じるのはお門違いなのだろうか。乾燥されたラベンダーに水を与えても戻らないように、自分がロボットだという概念は無くならないというのならば何故感情なんかを抱いてしまったのだろう。 (1/10 16:04:57)
風鈴@α-007 > 情報局長は言った『貴方は兵器でしかないのだと』。だが、感情はある。腹立つ時は腹立つし、嬉しい時は嬉しい。涙は流せないけど悲しむことだってある。なぜニンゲンは、ニンゲンを偉いと認識しているのだろう。愛想笑いを浮かべて自分にラベンダーを渡してくれた店員にお辞儀をした後店を出ると"時計の音"がする。こんなところに時計なんてあるのだろうか。音がした方向を向いてみると、あの日【初恋】を教えてくれた機械の後ろ姿が見えた。考えるよりも先に貴方の方へと歩き出し) (1/10 16:05:10)
風鈴@α-007 > 『貴方にまた会えましたね』(貴方が振り向こうと振り向かなかろうとα-007は呼びかけ続けるだろう。どうして無視をするのですか。聞こえていますか?もしかして自分だとおもっていませんか?α-007からしたら仲間に出会えて嬉しい。嫌いだと言われてしまったけれども、いつかは好きだと言ってくれる未来がある。そう信じているから、貴方が歩みを止めるまでついていくだろう。それはまるで貴方が教えた恋のように、好きな子に振り向いて欲しくて頑張る"ニンゲン"のようであった) (1/10 16:05:18)
外@時計師 > (そう。人間に心臓の音を意識的に止められないように、彼もまた脈拍と違わぬ秒針の音を止めることはできない。故に貴方は…………)『貴方にまた会えましたね』(気付いてしまった。)(クソッタレ、なんでよりもよってこのタイミングなんだ。そもそも〝また 〟ってことは〝 あのこと〟も覚えているということか?頭の中で思考が繰り返されるのはあの日に起こった〝 面倒事の数々〟。しかしそれを表に出して街中で騒ぎ立てるだなんて言語道断。彼がとった選択肢は……)「……………………………………」(フルシカト。そう、【ガン無視】である。(カツカツカツカツカツカツカツカツカツカツカツカツカツカツカツカツカツカツカツカツカツカツカツカツカツカツカツカツカツカツカツカツカツカツカツカツカツカツカツカツカツカツ………………………) (1/10 16:40:58)
外@時計師 > (無言で歩みを進める彼、そこまで早く、そして〝 ここまで〟あなたに顔向けせず反応を見せないとなれば〝諦める 〟だろう。なんせ時間の無駄だ。貴方は購入した花に水をやらなければならないし、この瞬間に任務が入るかも。自分は仕事場に戻り時計を作り続けなければならないし、〝関わるメリット 〟なんてのは普通に考えてない筈なんだ。)(嗚呼、絶対に。)(ぜえええぇーーーーーーーッッたいにッ…………………)(ない、【はず】なのに。)「…………………………ッ、……」(進めど進めどずぅーーーーーっとついてくる機械。表情見えやしないくせにモーターの音がやや早く聞こえるのは気のせいだろうか?見えないしっぽでも振る犬のよう、曲がり角を曲がろうが路地裏に入ろうが問答無用でついてくる貴方。) (1/10 16:41:29)
外@時計師 > 「ッ゛ッ……………………………(このクソッタレッ……………このままだと引き離せないどころかッ·····〝 クックロビン〟までついてきかねないじゃあないですかァ……ッ……)」(そうやって危惧した彼はとうとう痺れを切らしたのか、突然。後ろに貴方が居たとしても慣性の法則なんざ知ったこっちゃないとばかりに、〝ピタッ 〟と止まった。軍隊顔負け、規律の整っ動きで振り返ったのならば、彼は人気のないその場所でツカツカツカとあなたに顔を近づけ、次の瞬間──────····)「Would you please quit stalking me………………?????(ストーカーは辞めていただけませんかね?????)」(カターンッ。)(タイプライターの火蓋が、〝切られた 〟。)「WHATッ!!! are you from earlier?!?!?!!!! If you're ignoring me this long, it means that I don't like you and I don't want anything to do with yoooooooooooouッ…………………(大体貴方ねェッッ!!さっきからなんなんです?!?!ここまで無視して歩幅緩めないってことはッ!!!貴方のことが嫌いで、関わりたくないってことなんですよォ!!!!)」 (1/10 16:41:44)
外@時計師 > 「ワかるッ………?!?!?!?! キ・ラ・イッ!!!!!イ・ヤッッ!!!!!!!」 (1/10 16:41:57)
外@時計師 > (人差し指でコツコツコツコツと貴方の胸板あたりをつつきながら、怒鳴り付ける彼は文字列だけじゃあ伝わらないのかと、ややぎこちのない日本語まで使って貴方に伝えていた。)「No way, no way, no way、no way、no wayyyyyyyyyyyyyyy……ッ…You're not dragging this out, are you~~~~~~?????(まさかまさかのまさかッ、そのまさかとは思いますがァァァ…………………未だに引きずってるんじゃあないでしょうねェ~~~~~~~ッ????)」「〝 first love〟……………………………〝ハツコイ 〟。」(危惧していたのはこちらの方。前も散々説明したじゃないか。『機械同士で有り得ない』と。それでももしもほざいているしたら救いようがない。……いいや元々、救うつもりなんてないけどさ。) (1/10 16:42:11)
風鈴@α-007 > (ガン無視されているならば諦めたらいいのに、"諦める"というネジが外れてしまっているのだろう。任務が入るかもしれないという頭が痛くないのかもしれない。ラベンダーの香りを纏わせて貴方についていく。それでもα-007は貴方について行った。周りには貴方以外の人間もいたはずなのに、興味ありませんとばかりにカルガモみたいについていく。痺れを切らしたのは時計屋の方であった。ピタリと止まった足に合わせるようにこちらもピタリと止まる。ようやく振り返ってくれたと思ったが、次の瞬間表示されたのは"ストーカーやめろ"というものだった。ストーカーとは何かを知らないα-007は首を傾げる。自分はただ仲良くなりたいからついてきただけだから、多分ストーカーというものではない。 (1/10 17:06:07)
風鈴@α-007 > そう、違うはずなのだが貴方は再度あの日みたいに嫌いだとか、関わりたくないとかいうものだから悲しくなってしまう。自分は好きだ。貴方のハッキリという言い方も、自分よりも豊富にある知識も、チクタクと鳴らす体内時計も全て大好きだ。コツコツと胸板を突かれても、ニンゲンみたいに皮膚じゃないから感覚も感じられない。もしも、ニンゲンだったならば皮膚を伝って貴方の冷たい体温を奪うことが出来たのに、実に残念に思える) (1/10 17:06:24)
風鈴@α-007 > 『感情があるのにハツコイはできないなんて信じません』(ハツコイという単語にピクリと反応をすれば真っ直ぐな言葉で理解し難いことを言うだろう。ニンゲンに言われた。自分は兵器だから、ニンゲンとは同じになれないんだって。自分は幾ら死んでも構わないが、ニンゲンは尊むべき存在なんだって。【理解ができない】。自分は感情を持ち合わせている。死にたいしての恐怖はないにしろ、死んだ人を悲しんだり、一緒に喜んだりが出来るのにどうして都合のいい時ばかり兵器扱いをしてくる?プログラムはずっとERRORを表示しているけれど、気になるのだ。機械同士は無理だと決められたって、欠陥品(感情)であるならば更なる欠陥が見つかるかもしれないじゃないか。どうして自分は貴方に執着をするかは分からないけれど貴方は自分よりも博識で分からないことを教えてくれる。知らない世界へと連れて行ってくれる。また否定されてしまうかもしれないけど何度だって言おう) (1/10 17:06:37)
外@時計師 > 『私は貴方に恋をしています。なので関わりたいです 』「 That emotion of yours is "desire for protection"。(アナタのその感情は〝加護欲 〟に過ぎない。)」(言い終わると同時に、彼は食い気味に貴方に伝えた。貴方の単略的かつこの上ない真っ直ぐな言葉を聞いた後に、ハッキリと述べた。フゥゥゥゥ·····と深い深い、底の見えない程に深すぎる溜息をついたのならば、彼は説明を始めることでしょう。)「…………Okyyyyyyyyyyyy……?Mr.Dog (いいですかァァァ…………???ワンコくん。)」 (1/10 17:51:47)
外@時計師 > 「 It is reasonable that you, as a guardian robot, are programmed to be "extremely friendly" to "humanoid" things.…(護衛ロボットであるアナタがねェェェ……〝人型 〟のものに対して『極めて好意的』に接するようにプログラミングされているのは妥当なんですよォォ……)」「 Look at these hands.(この手をよォォォく見てく ださい。)」(貴方に打たれたタイプライターの紙を押し付けた後、彼は手袋をしゅるりと外し、腕まくりをして見せ付ける。それは衣類で隠れていたけれど、明らかに〝人の形を模倣したガラクタ 〟だった。貴方に比べて前時代的もいい所、金色や革色の金具に歯車金属ネジ。動かせばその1本1本が作用し、キリリ、と音が鳴る。)「And my feet.(足も。)」「Organs, too.(臓器も。)」「And warmth.(温もりも。)」「Even the 【⠀heart⠀】 is a 【⠀machine 】. (心臓だって、〝機械 〟です。) 」「I'm not human.(ワタシは、ヒトではありません)」 (1/10 17:51:59)
外@時計師 > 「………………ニンゲンじゃナい。アナタも、ワタシも。」 (1/10 17:52:12)
外@時計師 > 「There is no need to set it as a protected object. Please remove it from your jurisdiction.(『護るべき対象』ではありません。管轄から除外してください。)」(彼は再度伝えた。そして〝 自分が人間に近いからこそ〟そう言った認識が植え付けられているのだと。)「If I had looked like any of those ill-mannered people, I would have recognized them as targets to be defeated. (仮にワタシの見た目が〝 人型〟ではなく、もっとおどろおどろしい、『品の無い方々(カミサマ)』のような見た目だったのならば、アナタはワタシを【討伐対象】として見ていたでしょう。)」 (1/10 17:52:20)
外@時計師 > 「 It's not me you love, it's people.But don't lose heart! Mistakes happen to all of us. (貴方が愛しているのはワタシではなく、『人間』なのですよォ………でも気を落とさないでネ。間違いは誰にでもある事なんですから。ええ。)(全てが一方的だった。全部決めつけ、憶測ばかり。あなたの事なんか見ちゃいない。統計だとか機械だからとか、そういうことばかり『できない理由』を並べ立てる。煩わしいラベンダーの香りと貴方のモーター音。彼は外した手袋を嵌め直す。きゅ、とはめ直した上でゆっくりと。貴方の方に顔を向けることなく、手首の関節可動域を軽くチェック。)(そんなことをしながらだった。そんなことを、しながら。全く貴方に見向きもしない彼は、ひとつ。) (1/10 17:52:33)
外@時計師 > 「 Or do you (ねえ、それとも、貴方って。)」 (1/10 17:52:39)
外@時計師 > (キリリ、……カコン。) (1/10 17:52:45)
外@時計師 > 「want to be a human?(……やはり〝 人〟に、……なりたいンですか。)」「I don't like people, but you don't seem to.(ワタシは人が大嫌いですが、貴方はそうではないようですし。)」(彼は、貴方の方に漸く。〝 顔を向けた〟。) (1/10 17:53:02)
風鈴@α-007 > 『違います』(路地裏の廃れた廃墟で愛を告げたって届きやしない。食い気味なのはお互い様だ。譲り合う気がないだもの。底をつくことを忘れたため息に赤のガラスが鈍く光れば、説明が始まろうとする)『私は犬ではありません』(重点するべき場所は違う。いや、もしかしたらわざと逸らしているのかもしれない。自分にだって好き嫌いがある。怒りがある。感情があるはずなのに全て"プログラム"なんだと、"欠陥品(ERROR)"なんだと言われてしまうことに歯車が軋むような感覚に陥る。どうしたら伝わるのだろう。ほら、見てみろとばかりに手袋を外し、腕捲りをすれば貴方がニンゲンではないと証明するような部品が次々と現れていく。自分よりも前時代に作られただろうと憶測をつけることは難しくないはず。システムは残酷にも"機械です"と判断をするけれど、そんなこと関係ないはずだと感情が訴える矛盾。同じ機械なんだと、保護対象ではない。使われるだけ使われて暖炉に燃やされる家具と変わらない"物"でしかないんだと。ビュウとビル風が間を駆け抜けていく。激しく冷たい風は現実なのだと伝えてくれたはずなのに、何も感じられない) (1/10 18:46:42)
風鈴@α-007 > 『お断りします。私は貴方を護るとは違う何かだと思っています』(ニンゲンではないのだから外せ。おどろおどろしい姿ならば討伐していたくせに。貴方が愛しているのはニンゲンだ。一方的なラジカセのように伝えられる言葉に、律儀に答えていくリスナー。憶測ばかりじゃ何も響かない。自分は貴方に惹かれているはずだ。それが初恋と単語に当てはまるから初恋と呼んでいる。いつまでも平行線のまま交わらずにいたのだが、予想は反して貴方の方からアプローチをしてくれた) (1/10 18:46:55)
風鈴@α-007 > 「want to be a human?(……やはり〝 人〟に、……なりたいンですか。)」『……』(枯れることも許されない渇いた花を抱える手に力がこもると、ラベンダーは小さな悲鳴をあげた。無言は肯定を意味するとはよく言った物だ。ニンゲンになりたい。食べ物を食べてみたい。触れ合いたい。体温というものを感じてみたい。睡眠を取りたい。愛するものと育んでみたい。なによりも【死んで悲しまれる存在になりたい】。感情を抱いたところで機械は所詮機械で要らなくなったら壊されて終わり。誰も悲しむことはない。ニンゲンはたかが腕一本吹き飛んだだけで心配され、悲しまれる。羨ましかった。妬ましかった。これならば感情がない機械の方がマシだとさえ思った。いつしかニンゲンを好いているはずなのに、妬みも含む自分にシステムは許さず ERRORを出し続ける。そんな方法などあるはずないだろうと言われてしまうだろう。だって自分は機械であり、ニンゲンではない。だが、感情があることが、理性あることがニンゲンだというならば【私はニンゲンのはずだ】) (1/10 18:47:04)
外@時計師 > 『違います』「NO(違わないです。)」『お断りします。私は貴方を護るとは違う何かだと思っています』「IT'S YOUUUUUUUUUUUッッッ!?!?!?(いやもう貴方ねェッッ!!!!!!!???!!!!!!!)」 (〝 ああ言えばこう言うてこでも効かないってかこのフトトギモノ──時間泥棒──がッッ·····!〟 と言わんばかりにキリリ、カッシャーーーーーンッ!!と歯車の音が響き渡る。何が違うんだ。何が貴方をそこまで〝 焚き付ける〟のか。何も分からない。何も理解できない。どうせ『プログラム(感情)』を否定されて意地にでもなってるんだろう?良いじゃないか諦めちまえば。関わらなかったら否定もされない。それなのに貴方は彼に『恋』をすると言うのだ。だから言ってやったんだ。嫌がらせのつもりで。『人になりたいんじゃないのか』って。……そしたら。) (1/10 20:51:59)
外@時計師 > 『…………………』(【沈黙】だった。きっとここで『はっきり言わなきゃ分からない』『言いたいことがあるならはっきり言え』『口が無いのか?嗚呼そうですよね、食べる口すらないんですよね。』って。責め立てるのは、皮肉を言うのは簡単だった。無言であるならば、嗚呼きっと言葉が刺さって何も言えないんだな、って鼻で笑ったって良かった。そうしてやりたかった。酷い奴(人間)になることなんて簡単だ。頭の中じゃ沈黙する貴方を罵倒しこれでもかと責め立ててラベンダーを握り締める貴方に背を向けて『クックロビン』に帰ってる。)(でも、でもな。)「…………、……、………」(こちとら【時計師(調律師)】だ。〝 察してください〟みたいに黙るだなんて卑怯じゃあないか。………ヒトはかつて、物言わぬ星の声を観測して時を刻んだ。ズレた時計の秒針を治すためには一言も喋らず隣を歩くように歩幅を合わせて調律する。死んだ時計を生き返らせる為には〝死んだ時計の声を聞く 〟。)「…、…………」(だから、息を潜めて。彼は貴方に1歩、近付いて。) ────── 今の貴方が黙っている時の、身体の中から響く〝 音 〟を、聞くことにした。) (1/10 20:52:39)
外@時計師 > 【聴覚7】【芸術5⠀(感受性)】【記憶(2)】 (1/10 20:52:53)
外@時計師 > (…〝 沈黙〟とは肯定の1種だ。今の今まで『違う』としっかり否定するところは否定していた。〝何も言えない 〟。彼は、暫くした後に、)(……カキン。)「"Don't you think you're ruining Lavender? It's your fault(そうやってクソほど強く握りしめるとラベンダーがダメになるんじゃないですか。貴方のせいで。」(彼はクシャリと貴方が握っているであろうラベンダーに手を伸ばし、やや手探りで貴方の手元に手を置き、その力を緩めようとするかもしれない。)(そして、言葉を紡いだ。)「You're ................... I want to be human………………(〝 ヒト〟になりたいのですね。)」(タイプライターを、作動させる。)「Why?(何故です?)」「…………………Because you can eat good food?(美味しいご飯が食べれるからですか?)」「…………Because I can have children and have a family that I take for granted(子供を産んで、当たり前に家族を持つことができるからですか。)」「 you are envious of fathers and mothers?(父親と、母親が羨ましいからですか。」 (1/10 20:53:54)
外@時計師 > 「……………Because you can fall in love and not be blamed for it?(〝 恋〟をしたって、咎められないからですか。」「………………… Is it because there is a clear concept of death?(明確な、〝 死〟の概念が存在するからですか。」「Is it because when you try to do something that is natural to you as a living being, you are told that it is ridiculous?"(生き物としての当たり前を貴方がやろうとすれば〝 滑稽〟だと言われるからですか。)」「An inferior student……?aha…………………… Please don't make me laugh.(……ねェ。まさかとは思いますがそれらのせいで〝 劣っている 〟と感じているわけでは、ありませんよねェェ………?)」「You are almost the same as me, so how can you be an inferior student?(今の貴方、このワタシと殆ど『条件』変わらないのに?)」(彼は言った。【自分とそう代わりもしない条件を持った機械】なのに、まさか自分が【人じゃないから】と引け目を感じているんじゃないかと。そんなことは許さないとばかりに、苛立ち混じりにニヤリと笑みを浮かべる彼は、続ける。) (1/10 20:54:28)
外@時計師 > 「Just as there are many things they can do and you can't do.Just as there are many things you can do that they can't.(彼らにできて貴方に出来ないことが星の数ほどあるように。貴方に出来て彼らに出来ないことだって星の数程存在します。)」「For example, here's how it works.……(例えば。)」「Why you are who you are(〝存在証明 〟)」(カキリリリリリ、………)「If you can break through the errors and prove that emotions are not "programs".(もしあなたがエラーを突破し、感情が「プログラム」ではないことを証明することができたら。)」「Your words will mean more than the words of those who are covered in lies.(嘘偽りだらけの人間よりもその言葉には意味が宿る。)」 (1/10 20:54:46)
外@時計師 > 「It's hard even for humans. ...... To prove that a lie is not a lie. There are more than a few people who can't let go of the possibility that they might be manipulated by someone behind a screen, or that they might be a character in a storybook.(人間でも難しいんですよォォォ……嘘が嘘でないことを証明すること。自分が『画面の向こうの誰かに実は操作をされているかもしれない』『絵本の登場人物かもしれない』……その可能性は捨てきれず、故に自分であると証明出来ている人間は極々少数でしょう。)」 (1/10 20:54:48)
外@時計師 > 「ッ………AND above all~~ッ………!!!!(それに何よりもねェッッ!!!!!!!)」「I don't like the way you're talking to me when our conditions are almost the sameッッ!!!!!!(貴方ワタシと条件そんな変わらないくせしてなにをウジウジしてンですか?!?ワタシなんてヒトのことなんか見下しまくりなのにッ?!?!こんな完璧な身体他にないでしょうがッッ!!!なめてんですか???)」(そう、そうなのだ。こんなことで感化される自分ではないけれど、貴方がそうやって劣等感を感じているということはまるで自分も見下されているようで気に食わないのだ。貴方の嫉妬は自分の感情では無い、それにしたって〝 気に食わないものは気に食わない〟だなんて、彼も酷いエゴイスト。) (1/10 20:56:30)
外@時計師 > 「"......... But I can do magic. Yes, special. (………でも、…………まあ、そんな貴方に朗報です。時にワタシはね、魔法が使えるんです。ええ、特別な。」「"I can make you a ningen. I can make you a 'ningen', but you will no longer be you (a machine). Of course, the memory of your first love will likewise be lost, as you were never in love with me in the first place."(出来ますよ?貴方のことを人間に。その代わり、貴方は貴方(機械)であった事実は無くなる。当然、『初恋』なんて記憶も同様に、〝そもそも私に恋なんてしていなかった 〟ことになる。」「"Fathers, mothers. Maybe even a brother or sister." (父親、母親。兄弟なんかも居るかも知れません。」 (1/10 20:56:39)
外@時計師 > 「 If you want to become a human, I can help you with that. It would be more efficient for me. It's more efficient for me, since I don't have to be stalked by you."( 貴方がどうしても、どぉーーーーしてもッ……ヒトになりたいのなら、そのお手伝いをしましょうか?私としても効率がいい。貴方からストーカーされずに済むんだからネ。)」(彼は手のひらをパッ、と見せながら、2つ目の提案。それはまるで人魚姫の魔法だった。『貴方が機械として稼働してきた年数』を『人間として生きてきた年数』に『始め直す』との事だ。当然機械として過ごしていた記憶なんてのは消えてしまう。それでも人になりたいと言うならば……) (1/10 20:56:49)
外@時計師 > 「..... Let's hear it again. Do you want to be a person?(だから、もう一度聞きましょう。ヒトに、なりたいですか)」 (1/10 20:56:51)
風鈴@α-007 > (廃墟に似合わない歯車の音が鋭く響く。自分が発した言葉により貴方は怒っている。おかしいな怒らせる気なんてないのに。時間泥棒は時間を奪っていることなんか気づけずにいた。ただ貴方と会話をしたい。貴方と話すことは楽しい。ニンゲンとは違う何かを感じて仕方がない。春の木漏れ日という穏やかな光でショールを肩にかけた温もりを貴方が与えてくれている気がした。本来ならば温もりなんて感じるはずはない。自分は機械なのだから暖かさを感じる機能なんて不要なんだ。それでもニンゲンという存在が胸と呼ぶ部分が温かい。これが恋?……なのに貴方ってばつれないことばかり言う。猫よりも可愛げがないかもしれない。それでも"恋"をしているのはきっとーーーーー) (1/11 12:48:53)
風鈴@α-007 > 『……』(人になりたいんじゃないのか。その一言に世界の時計は止まっていった。裏路地にいるはずの黒猫だって2人の間に流れる時間に耐えかねないわとばかりに現れることもない。貴方はこれはチャンスだとばかりに罵声というマシンガンを装着して日頃の鬱憤を晒すべきだ。ニンゲンなんかになれるわけないだろうと、やはり馬鹿なのですねっと。そのまま自分の家に帰ったならばスッキリとするはずだ。ラベンダーのことなんて忘れてさ、いつも通り時計を調整したらいい。黙りこくった鉄の塊なんか気にしないでいいんだよ。それでも貴方は背を向けることなく、一歩近づいて耳を澄ませる。キリリ……いつもよりも弱々しい歯車の音色。叱られた子どもみたいで滑稽だろう。ラベンダーがダメになるよと言われて、自分が力篭っていたことにようやく気がつくのです。きっと自分のせいでぐにゃぐにゃに曲がったラベンダーは元に戻ることはない。ラベンダーだってニンゲンと同じく壊れてしまったら二度と戻らない"可愛い"存在だから) (1/11 12:49:08)
風鈴@α-007 > 『…理解したいからです』(美味しいご飯を食べられるのも羨ましい。家族団欒と過ごしているのも羨ましい。自分にはいない両親がいることが羨ましい。恋をしたって誰からも非難されないし、死の概念だってある。自分がやっていることは意味ないんだと諭される必要もない。しかし、其れ等は後付けでしかない。彼が感情を持ったキッカケ、オリジンは【小さな小さな子どもを心配そうに抱きかかえた親達の姿】だった。自分がいくらボロボロになろうとも痛かったね、怖かったねと言ってくれる存在はいない。当然だ。機械は機械。ただの道具でしかないのに、誰がわざわざ心配するものか。ニンゲンには死がある。ニンゲンは脆く儚い命。吐いて捨てるほど存在する生き物を【なぜ守らねばならない】。これはプログラムと反する気持ちだ。思考だ。護衛用ロボットが抱いていい感情ではない。こんな感情を抱いてしまうのは、自分がニンゲンではないからだろう。だから理解したら、きっとちゃんと心の底から護りたいと思えるかもしれない。……なんて馬鹿げた考えだった。貴方は言葉を紡げ続ける) (1/11 12:49:21)
風鈴@α-007 > 『〝存在証明 〟』(子どもみたいに貴方の言ったことを繰り返す。星の数程あるんだと言ってくれた貴方の口から出てきた言葉は一番星の輝きを放っていた。意味が分からない自分にも分かりやすいように説明を添えて言われたから分かる)『つまり、貴方の恋を証明すれば"存在証明"になるのですね』(自分が今証明できること、それは時計屋貴方の恋を確立させることだろう。きっと文句を言われてしまうかもしれないけれど、自分は貴方に恋をしているんだと信じている。だって貴方が機械だと見せてきた時ですら護らなければならない存在と認識することが出来たんだ。それはプログラムを超えた瞬間なのではないだろうか。風船のように胸が膨らんでいく。そして人を見下してもいいんだと言う言葉に衝撃を受ける。ロボットはニンゲンを見下さないことは当たり前の世界だからこそ、ニンゲンとロボットは共存できている。もし、ロボットが叛逆をしたならばニンゲンなんて一溜りもないだろう。それを貴方はしている。プログラムがそうさせてるのかわからないが、とても"羨ましい"ことで) (1/11 12:49:36)
風鈴@α-007 > 「..... Let's hear it again. Do you want to be a person?(だから、もう一度聞きましょう。ヒトに、なりたいですか)」『貴方の恋がなくなるなら嫌です。お断りさせていただきます。すみません』(人になれる魔法があるのよ。人魚姫の魔女のように甘い言葉を投げかけてくれたのに、頑固者のロボットはあくまで貴方の恋を優先したいらしい。家族がいたとして、ご飯が食べれるようになったとして、誰かと触れ合い温もりを感じたとして、ロボットの時代の頃を忘れてしまったら【貴方の恋】がなくなってしまう。やっと、漸く得られたものなのに勿体無いじゃないか。ニンゲンになりたいけれど、今は貴方より優先したいことはない。今は貴方に"恋"をしたい) (1/11 12:50:04)
外@時計師 > (……〝押しが強い頑固者の癖して 口数が少ない〟。だから、よく耳を澄ませて〝聴かなければならない 〟。決して貴方は考えちゃいないだろうけれど、こちらからしたら〝察してください 〟と言われているようなもの。そんな貴方が卑怯なんだと内心で悪態を吐いた。)(聞くところによると貴方は〝ヒト 〟になりたいらしいじゃあないか。その理由は〝 理解がしたい〟から。暖かい食事を家族と囲むことも。涙を流す切なさも。誰かをハグする時、貴方の身体じゃ硬くて冷たい。眠ることもないから〝夢 〟を見ることだってない。ロボットだからと線を引かれて、きっと愛されることすら分からない。〝 知っている〟けれど〝 理解らない 〟。それらは全て貴方に無いもの。緩んだ手のひらに温度はなく、ただ彼らは触れ合えば〝 カツリ〟と僅かに音がするのみ。)(彼にはそのキモチは〝 分からない〟。)(目が見えなくったって耳がある。温もりがなくったって不変の使命が此処にある。〝ヒトを捨ててでも欲しかったからこそ〝今 〟がある 〟。……だから。)「………………Are people really that good?(そんなにいいモノですかねェェ、人って。)」 (1/11 13:57:10)
外@時計師 > 「……There are many great sinners who steal our time.(クソみてえに効率悪いじゃないですか。)」「Well, okay.(ま、いいですケド。)」「Well, I need to prepare the materials and equipment, so please stop by the store tomorrow afternoon. (じゃ、材料や機材諸々の準備をしなければならないので明日の昼間にでも店に立ち寄って下さいよ。)」(共感出来兼ねると言わんばかりに言葉を吐いた。まあでもいいさ、貴方が望むなら彼は人魚姫に出てくる悪どい魔法使いにだってなってやる。彼はネクタイの位置を整え、帽子の位置を確認したのならば、紙を貴方に手渡しつつ答えることでしょう。)「The location is all the way west of here. Then yes. I'll see you tomorrow at exactly 12:30. (場所はここから西へずっと行ったところ。ではそうですね。明日の12時30分きっかりにでも。)」「I'm here for you.……(このワタシが、アナタのために。)」 (1/11 13:57:24)
外@時計師 > 「………I'll get you in tun……………………(きっちりと、『調律』を施して見せ──────)」『つまり、貴方の恋を証明すれば"存在証明"になるのですね。』「What? What, what, what,…… w、what?……………(え?なになになに、な、なんです?)」(いいや。まただ。また、〝答えようとした 〟だけだ。言い切ることは叶わない。彼は僅かに間を開けた後問い掛けるだろう。)『貴方の恋がなくなるなら嫌です。お断りさせていただきます。すみません』「No, no, no, no, no, no, no, no, no, no, no, no, no. I'm not sure what to do, but I'm sure you'll do fine. ッッ……?!?!!!!!(いや、いやいやいやいやいやいや可笑しくないですか?!?この流れで断るってアナタ、せっかくのチャンスを棒に振るおつもりで??!」 (1/11 13:57:41)
外@時計師 > 「... You can be a human being. You can eat good food, take a pulse, and shed tears. You can have a father, mother, and siblings. Your emotions are not hindered by your programming. You can have a You can even have a girlfriend if you leave your current one behind. ...... When I said proof of existence, I was referring only to my values, not to anything I said you should do!!!!(だってヒトになれるんですよ?!?!あんなに憧れてたじゃあないですか!美味しいご飯も脈拍も涙だって流せるようになるッ、お父さんとお母さん、そして兄弟だって!感情もいちいちプログラムという枷が着いてきやしない!!今の貴方を捨て去れば恋人だって出来るかもしれないッ……存在証明と言ったのはあくまでもワタシの価値観で何も実行しろと言った訳ではないのですがァァァッ?!?!)」 (1/11 13:57:59)
外@時計師 > 「You don't have to be a ningen to be a ningen, but it's inefficient to use that reason of all thingsッッ……!!!(ニンゲンにならなくったっていいですけれどね、寄りにもよってそんな理由を使うだなんて非効率にも程があるでしょうにッッ!!)」(確かに、確かに自分が言った。言いましたとも。自分とほとんど変わらない体のくせにその物言いが気に食わないからって、口走りましたとも。だからといってその選択肢の重要な歯車が自分の恋、恋恋恋ッ?!)(キリリッ、カッシャーーーンッ……!) (1/11 13:58:12)
外@時計師 > 「……………、……………」「………………I've said it again and again, but I hate you. And you say that a lot, don't you? The first love is not fruitful…………(再三言ってますが、ワタシはアナタが嫌いだ……そしてよく言いますでしょう。初恋は実らないと。)」「……………So……(だから……)」「………………So……(だから。)」「…………………、………………」「……………ア、……………」「Aaah!!!Oh, by the way, (あーーーーッ!そういえばワタシ、これから大事な用事があるんです!)」(誤魔化しやがった。)「I have an important errand to run! I don't have time to have a stupid conversation here! Aaah! I can't stay like this! Now if you'll excuse me!!(いやはやこんなところでクソくだらねえ会話を交わしてる暇はないというのに!あーあ!こうしちゃいられない!それでは失礼しますよッ!!時は金なりとはまさにこの事ですからね!!!)」 (1/11 13:58:24)
外@時計師 > (彼は キリリ、カシャン!と音を立てたのならば敬礼をしてその場をそそくさと離れることでしょう。置いてけぼりの貴方と、ピリついた空間から解放されたからか、やってきたのは黒猫。それから…………)(、カツ、…………………カツカツカツカツカツカツカツカツカツカツカツカツカツカツカツカツカツカツカツカツカツカツカツカツ……)「……………And that lavender. Just drain it and you'll be fine. (それと、そのラベンダー。水切りすれば大丈夫ですから。)」(戻ってきたのは、あの男。) (1/11 13:58:36)
外@時計師 > 「Don't clench it too tightly. She's a lot prettier than you. The smell is too strong, though.(あんま無闇に握り締めてやるンじゃないですよ。貴方より随分と可愛らしいんだから。匂いキツすぎですけど。そこら辺に捨てるとか有り得ませんからネ。)」(気になってしまったのでしょう。そのラベンダーこれからどうするのか、とか。脳裏にこびりついたのでしょう。不完全で、クシャついたあまり美しくない紫色。)(何もかも〝完璧 〟に。彼はあなたから離れたのならば、今度こそ立ち去ろうとする。そして口にするのだ。)「──────それじゃあネ。二度と会わないコト、祈りまス。 」(貴方が無口と言うよりも、彼が一方的でお喋りなのだ。)(貴方の課題は存在証明となった訳だが、きっと彼の今後の課題は『日本語』を話せるようになることだろう。貴方って時折本当に日本語が読めていないんじゃないかとさえ思える。それに何よりタイプライターに記録されたら夜の自分から何を言われるかは分からない。もしも今後あなたみたいなやつに会った時、日本語で話せるようになるのは必須条件………………いや、会わないけれど。)(でも。) (1/11 14:00:27)
外@時計師 > (……念の為に。) (1/11 14:00:33)
風鈴@α-007 > 『なるほど、明日の昼会いに行っていいのですね。12時半ずっと西にあるところに行けば貴方に会えるのですね』(人がいいものかはまでは自分でもわからない。だってニンゲンになったことがないから。効率が悪いってところは同意できた。彼らは最善の選択を即座に計算することができない。情とやらに流されて、大損害を被ることだってある。それでも生物の頂点に立っているのはただ単に数が多いからかも。そんなことよりもいい情報を聞けたとばかりにピクリと反応する。1.貴方はお店を開いている。2.ここら西に向かえばいいらしい。3.昼間は空いている。貴方のこと何も知らなかったけれどもこれで、一つ知ることが出来たことに心が温かくなる。本当は人魚姫の魔女になる予定で言ったのに、都合がいいように解釈をするのは出会った頃から知っていることだろう) (1/11 14:37:42)
風鈴@α-007 > 『貴方と恋が出来るならニンゲンにならなくてもいいです。"初めて"は大事にするべきだと思いました』(なぜそうなるのだとばかりに悲鳴をあげる貴方に対して、α-007は冷静に静かに告げることだろう。何をそこまで執着しているんだと思われるかもしれないという気持ちは存在しないようだ。魔法使いはいう。ニンゲンになれば美味しいご飯が食べられるよ。ニンゲンになればお母さんやお父さんが現れるよ。プログラムのせいにされなくて済むよ。それでも貴方に恋をしたい。これは一種の執着だ。愛というにはあまりにも薄く、穢れすぎていない。雛鳥が初めて見た人を親と思うのと同じ作用が起きているのだろう。あの日、サクラソウが咲かなければこんな目に遭わなかっただろうに可哀想な時計師さん。別に構わないだけどね!と強気にいうところが微笑ましくてまた一つ貴方に惹かれた気がする) (1/11 14:37:55)
風鈴@α-007 > 『でも好きになる可能性があるのでしょう。初恋が実る可能性があるのでしょう。私がニンゲンになれる可能性があるならば、"初恋が実る未来"だってあるはずですよ』(あきらめるように言う貴方に諦めない理由を答える彼。どこまで平行線なのは変わらないようだ。ニンゲンになれるのだと分かったならば、不可能が可能になるならば青薔薇だって咲いてくれるはずだ。歯切れ悪くなった途端にわざとらしく用事があるのだという貴方に)『そうですか。付き合ってくださりありがとうございます』(疑うことを知らないのか本当に用事があるのだと思いついて行くような真似はしない。明日もお花屋さん行かないといけないなと思っていると足音が二つ。一つは先ほどまで遠慮をしていた黒猫ちゃん。もう1人は先ほど用があるのだと言っていた貴方。要件はラベンダーについてだった) (1/11 14:38:07)
風鈴@α-007 > 『勿論、貴方が言うならば』(ラベンダーは元より捨てる気はなかった。自分が不甲斐ないせいでクシャつかせてしまったが貴方が蘇ると言うならば蘇るのだろう。裏路地には似合わない匂いだけど自分は好きだ。自分にも感じる心があるのだと教えてくれるから。二度と会うことがないことを願っていると声に猫はにゃーと鳴くが、目の前のロボットてば黙ったままだ)(次の日、12:30ピッタリ。コンコンっとノックする音が聞こえるだろう。耳のいい貴方ならば扉越しでも察することが出来るはずだ。〝押しが強い頑固者の癖して 口数が少ない〟あのロボットが来やがったってね。開けるまで何度でもノックをしてくるソイツに短気なあなたは怒鳴りながら扉を開けるかもしれない。怒られてるのに気にせず犯人はこう言った)『貴方に会いたかったです』(手のひらには真っ赤な薔薇の代わりにミズナの花が挟まった栞が入った袋を持ち合わせている。今日も"愛"を語り合いましょう)〆 (1/11 14:38:15)
小日向 啓之 > 隣、いーっすか? ( 月光輝く夜の事。その男はふらりと音もなく現れて、コンビニの袋を片手にそう告げた。凍てついた風に、キィ………と、金属製の錆びた鎖が音を立て揺れる。バネ足の動物が虚ろな瞳を向けていた。煌々と並んだベンチの幾つかを照らす蛍光灯が点いては消え、消えては点く。今の時期では、寄り付くような虫も居ない。遠くから猫の鳴き声がする。整備される事もない公園内、古けたベンチに二人きり。はぁ……と吐き出した息は白く染まり、染まった先から消えていく。新しく肺に入り込んだ空気は白く染まることもなく、ただ元の場に還っていく。空気は揺らぎ、男は笑った。『 あ"、今日は、つか今日も、別に衆目稼ぎとかじゃあねぇんで、吹っ飛ばされるのは勘弁っすよぉ…、寒空の下野宿したら風邪引いちまうし、どやされかねねぇんす。 』ただし、ちょっと焦り気味に。あんまり好かれてはいないこと、多分好かれることはないであろうこと、そもそも話してもらえるかどうか。目下の問題は認知していた。それでも声をかけたのは、つい、なんて曖昧な理由にしておこうか。) (1/10 21:37:19)
因(ゆかり) > 「………ガキの頃、小学校だったろうかなあ、………職員室に入るときの“失礼します”が嫌いだった。別に失礼な事なんてしやしねえし、云うだけ意味のねえ言葉だと思った。アンタのソレもそうだ。………良し悪し以前にそうする事が大前提だ、馬鹿らしい。それなら最初っから無ェ方が良いって思わねえか…?」(彼は君の焦燥の混じった愛想笑いみたいな顔を見向きもせずにただ黙って時間が経過するのを待ってから、ぐいっと片手に握られた焼酎を煽ってやっと吐いた言葉がそれだった。そう、意味の無い物なら最初からない方が良いに決まってる。何も救えない正義感ならそれはただのエゴだ。何も守れない両手ならただの飾りだ。最善策が浮かばない頭はただ空虚に風に飛ばされないために着いたさかさまの錨に過ぎない。)「そいじゃあなんだ?俺ぁアンタと話す事なんざ微塵もありゃしねえぜ………、」 (1/10 21:48:10)
小日向 啓之 > あぁ、あったっすねぇ………ノックは3回とか、返事ははい1回とかぁ…、なんで言うようなのか、とか、当時は考えもしなかったっすけど。( 酒が不味くなるから帰る、そう言われる可能性も危惧していたが、それは杞憂で済んだようだった。尤も、かけるまでもない相手であると見なされている可能性もなくはないのだが。失礼するならかえってくださーいとか、餓鬼の頃には巫山戯たじゃれあいをしたもので、言ってしまえばただの玩具のようでもあった言葉。礼儀作法や、立場というのを意識させることがよくよく考えればあったのかもしれない。大抵、目上の人の場に立ち入るときに言う台詞であるから。『 申し訳ねぇけど俺はあるんすよ。…………他の人にも散々言われてたとは思うんすけど、…おっちゃんは此方側、都合良くいうとヒーローってのになる気とかはねぇんすか。……若しくはまた、リングに上がるとか、そーいうの。 』開いた足の間に手はぶら下がり、猫背で点いては消える向こうの電灯を見た。耳にタコであるかもしれない。しつこいとも。ただ傷を抉ってしまうだけになるリスクも飲み込んで。) (1/10 22:05:11)
因(ゆかり) > 「誰かを救うとか、誰かを守るとかってやっぱエゴイストの自己満足なんだろうなあってのがアンタと話してるとよく分かる。……テメェ、俺の話聞いてなかったのか?意味の無ェもんなんざ最初っから無ェ方が良いっつってんだ。押し付けがましいエゴイスト共は人の話に耳を傾けねえからエゴイストなんだぜ…」(彼はぎしり、とベンチから腰を浮かす。その瞬間に、椅子は体感で確信できるほどに持ち上がる。否、圧迫されていた状態から元に戻ろうとしただけなのだろうが、君の身体はベンチと共にワンインチほど持ち上がる事だろう。) (1/10 22:26:33)
因(ゆかり) > 「テメェは俺をリングに上がらせてまたママゴトの続きをさせてぇのか?そうでなけりゃ何か?ヒーローになって俺が………、いや、良いか………。なんでもねえ。」(彼は数歩そのまま歩き出せば点滅する街灯の下まで歩みを進めて立ち止まり、残った酒を飲み干してしまう。大柄なその身体にはあまりにも相対的に小さく見える酒瓶を地面にコトッと丁寧に置いた。そして、深く息をふぅぅぅぅぅうっと吐き切れば、大きな拳を持ち上げて君の方を振り返ると同時に顔の前に揃えて構える。)「……………………やっぱ俺ぁ言葉も脳みそも使ぇねえや、アンタが何してえのかさっぱり分かんねえよ。だからよぉ……おら、来いよ。」 (1/10 22:26:35)
小日向 啓之 > そりゃどぉも。……………あーー"…………まじっすか。( 言葉少なに頷きただへらりと笑った。笑ったとて、別に愛想が良くなる訳でもないのだが、笑うしかなかったというのはこういう状況を指すのだろうか。全くもって、正論でしかなかったが為に。貴方が立ち上がり、ふわりと一瞬身体が浮き上がる。他よりも低いベンチではあったが、それは貴方が座っているというのが原因であったらしい。壊れることのないベンチは年期の割には逞しくあったが、…それだけの培ってきた重みが乗っていたのだと思うと肝が冷える。それが、今目の前で対峙しているとなればなおのことだ。立ち上がり、スポットライトのような街灯に照らされた肉体はやはり大きかった。一回りでは追い付かない程に、気耐え抜かれた肉体が曝される。 (1/10 22:55:08)
小日向 啓之 > ………元総合格闘技ヘビー級8年連続世界チャンピオン記録保持者。この者の技を正面から受けたこれまでの挑戦者も、あの女性も、…全く、恐ろしいの一言に尽きる。立ち上がり脱ぎ捨てたパーカーがベンチに置かれた袋の上に被さった。身長でも筋肉量でも、まるで子供と大人くらいの差があるだろう。『 ……いや、まじすか。…小日向 啓之っつーもんです。 』剣技がメインであるが為に、体術の心得は浅い。だが、照らされるリングの中貴方の分野で闘うことを選んだ男は息を吐き出し、真っ直ぐに見据えて拳を構えた。頭の中に思い出すのは、貴方の試合の実況動画。腰の捻りも拳の繰り出し方もまだまだ甘いが、地を蹴り男は貴方の懐に潜り込む。繰り出すは、[ …………おっとここでいきなり得意の────貴方の得意技であった右フック────ッ!!) (1/10 22:55:10)
因(ゆかり) > 「甘ェなあ、…身体もなよっちければ知識も無ェ……」(脳裏に蘇るのはあの頃の栄光、戦うのが好きだった。リングの上で互いの人生を言葉もなく語り合うのが好きだった。それに賭してきた年月を相手の拳から痛感し、受け止め、互いに通じ合うような拳のやり取りが、大好きだった。負けようが勝とうが、互いの全力を注ぎ込んでぶつかり合えるのが嬉しかった。自分の様なクズを真っ向から受け止めてくれるあのリングだけが居場所だった________【おっとメイウェザー選手笑っているか!?未だ一度もヘンドリック選手の拳は当たっていません!あまりにもリーチが違い過ぎる。いくらパワーが有れど、当たらなければ意味はない!メイウェザー選手、このまま50試合ダウンせずに記録を達成するのか、はたまた、ヘンドリック選手が奇跡を起こすのか!?さあここでメイウェザーのロングブローッッ!!!!】________) (1/10 23:14:28)
因(ゆかり) > (次の瞬間、君を襲ったのは、視界の端から何の予兆も無く放たれたミドルキックであった。【ヘンドリック選手ッ!!あのロングレンジを“砦落とし”で薙ぎ払ったぁあぁああああッッッ!!!!】彼が現役時代アウトボクサーやロングレンジの対戦相手と戦う際、ここぞという時に使っていたその砦落としと呼ばれた技は、俗世で言う処のムエタイキックであった。あらゆる格闘技の足技の中で最も速度の乗りにくく、反してどの格闘技よりも重い蹴りを繰り出すことで有名なムエタイは、彼の圧倒的な筋力により爆発的な速度と威力を誇る。君は事前に彼の戦闘を見ていただろう。その構えからボクシングを主な戦術として活用していることも知っていただろう。だから君は彼のフックを真似たのだろう。だが、それでは浅すぎる。)「____あのなぁ、良い事教えてやる。お前ら日本人が云うボクシングってのはなあ、イギリス式ボクシングの事だ。ボクシングってのは色んな型の根本でしかない、サバットはフランス式ボクシング、ムエタイはタイ式ボクシング、拳だけがボクシングの武器じゃねえぞ。」 (1/10 23:14:40)
小日向 啓之 > ッ"が ───── ッ ッ ッ "!!!!!!!( 1。あぁ、おまけに思考回路も甘々だ。2。拳は貴方に届くことはなく。3。貴方には予期しない動作に目を見開く男の顔が見えただろう。4。男は貴方のミドルキックに簡単に身体をぶっ飛ばされる。5。鈍いを越えて熱い痛みに悶える。6。貴方の此れまでの挑戦者と比べれば、弱いにも程があった。7。……だからこそ、咳き込みながら笑って『 ッ"あ"……っっ、は、はーー""……っくっっそ、ん"なのも……っ、あるん、すか 』8。立ち上がるんだ。9___10カウント以内に立ち上がり、拳を構える。ボクシングの勝敗のルールだけは、それだけはまだ知っていた。リングを降りるにはまだ早い。『 ッ"____ アンタは強ぇッッッ!!!!!』俺も、 『 だからこそ嫌なんすよ………ッ"、んなアンタがっっアンタ自身がこれをっ、ままごとだと言っちまうのもっ!!!!ッッん"っっっな淋しそうな目をしてんのも!!!!!! 』アンタだって!!!!!! (1/10 23:52:46)
小日向 啓之 > 叫ぶ度に骨が軋むようだ。手加減はされているのだろうがあまりにも痛い上に、不甲斐ない。手加減がなければ下手すれば死んでいるし気絶している。手加減してでももらわないと、こうして声を発っせやしない。臆病であるから、【ライセンス:勇気】ただでは立ち向かうことすら出来ない。貴方は1度でも、この男に心の底から目を向けただろうか。男の動きは先程より鈍い。それでも愚直に突っ込み、ただ貴方へ向けて拳を放った。) (1/10 23:52:49)
因(ゆかり) > 「………、なんだよ。良いモン持ってんじゃねえか。」(終了のゴングはどうやらまだ鳴ってはくれないようだ。そりゃあ、まあ、そうか。心のどこかでそうであってほしいと願っていたところはあったのかもしれない。自分を蹴落として大衆正義となったヒーロー達が一発の蹴りでもう立ち上がれないようじゃ遣る瀬無いじゃあ済まない。彼はもう一度、拳を構え、次は強く拳を握る。もう手加減は要らない。真っ向からぶつかり合うっていうのは相手の恨みも辛みも僻みも妬みも憎悪嫌悪それら全ても受け止めるという事に他ならない。故にリングの上で拳を構えたのなら、相手の人生を賭した拳に打ちのめされて二度と立ちあがれなくなっても文句なんてあるわけない。ヒーロー、アンタもそうなのか?) (1/11 00:12:45)
因(ゆかり) > 「44.___________」(格闘家にとって自分が磨き上げた技とはそこに賭けた年月とは人生の全てだ。彼が生きた44年間の全てがそこには蓄積されている。今度は、君の拳を薙ぎ払う事も無く、真っ向からその拳を身体で受け止める。鍛え上げられた鋼の様な肉体の前に多少訓練された男の拳なんてマトモなダメージになるはずもないが、体の芯に通る何かが在った。もしもそれに名前があるのなら、それがきっと意思という物なのだろう。)「 M a g n u m ______________________ ッ ッ ッ ! ! ! 」(それはただの純粋な右ストレートだが、彼の人生を全て賭した一手であった。44年の全て、彼はそれを44.マグナムとそう名付けた。その名の通り弾丸に匹敵するほどの瞬間加速度を持つ拳は空気抵抗によりソニックブームを起こし銃声の様な轟きを響かせることとなる。人間の限界を超えバケモノと呼ばれるに相応しい怪力から完成されたボクシングのフォームによって放たれる拳は格闘知識を有する彼の一切の無駄の無い力の伝え方によって拳大の弾丸へと変貌する。) (1/11 00:12:50)
因(ゆかり) > (……………ギィ…、_________君が聞いたのは身体に砲弾を食らい鈍く肉が潰れる音でもなく骨が粉砕される音でもなく、彼の拳の遥か先で風圧により揺れたブランコの軋みだけだろう。敢えて君の拳を受け止め相対速度を落としてから放った拳は君の顔の横を通り抜け、圧迫され逃げ去った空気によって生み出された真空でカマイタチと同じ原理の切り傷が君の頬に少し浮かぶだけだ。) (1/11 00:13:30)
小日向 啓之 > ……………バカならバカらしく愚直にあがきゃあ良いじゃないっすか。…なに、バカなのに小難しいこと考えてるんすか。( 貴方の44年間磨きあげられた弾丸が男の頬を掠めるに留めたのは、貴方の拳を真っ直ぐに受け止めるために、男が一切動かなかったからだ。当たれば死ぬ、直感的に理解させるその気迫は竦み上がるほどで、僅かに気を抜けば身体が震え出すだろう。それでもただ真っ直ぐに見詰め、一切の回避行動を男は取らなかった。故に、貴方の拳の軌道上に男の頭は無かった。だが、故に無傷でもなかった。この拳を貴方が受け止めたのなら、その意味、その意思なんて分かるだろう。 (1/11 00:36:57)
小日向 啓之 > 『 ……アンタの44年間が意味なんてなかったっつーなら、俺が意味を与えてやる。 』奪った側が言えるような台詞でもないだろう。もしも、ヒーローというものがいなければ、世界がこんなでなければ、貴方はこんは想いをきっとせずに済んだんだ。もう手を伸ばすのも嫌になってしまうほどに、こんな所で1人きりになることなんて、きっとなかったんだ。だが、なぁ───あまりにも悔しいじゃないか。加害者だからとか罪悪感がとかそんなもの微塵も残さずに吹っ飛ばして、純粋なエゴイズムでもって。1度引っくり返った世界なら、〝アンタがヒーローになって〟もう1度、こんな世界引っくり返してしまえ。) (1/11 00:36:59)
因(ゆかり) > 「…………、そうだな。」(はぁ、とひとつ酒臭い溜息を吐く。それからドスン、とその巨体を地面に落としては地べたに座り込み、胸ポケットから煙草を取り出す。安っぽい紙のパッケージから取り出した煙草はくしゃくしゃに曲がっていて、それでもまだ吸えはするようだ。それを咥えてから、百円ライターで火をつけようとするが、どうもオイルがフリントが切れたらしい。)「…っくそ、……お前、火ィあるか?」(地べたに胡坐を掻いた彼は頬杖を着きながらもう片方の手を君の方に差し出してライターを催促する。)「なぁぁんも知らねえアンタにそうまでさせるんだ、俺のくそったれな人生にも"何か"は在ったんだろうな。…俺にはそれがなんだか分からねえし、未だに俺がまたリングに上がらなきゃならねえ理由も、上がりたいかどうかも、ましてやヒーローになりたいかなんて分かんねえけどよぉ……、……まぁ、…ガス抜きにはなったぜ。」 (1/11 00:46:47)
小日向 啓之 > っはーー…………… ( どさりと地面に大の字で寝転んだ。座ってなんていられるか。何せ、横っ腹が痛い。今カミサマが来たらそれがなんであろうと終わりな気がする。ただまあ、あまりの痛みに頬の傷や地面の寒さの方は忘れられる気がした。それが良いことかは分からないが。『 あ? あ"ーー……、ッしょ、…………ん、どぉぞ、 』指先の1本も動かしたくない気分であったが、無理矢理身体を起き上がらせ、ベンチに脱ぎ捨てたパーカーのポケットを探る。見付けるなり、男はその場で貴方に向けてライターを投げ、一瞬の思案の後、自らの煙草は取らずに。またパーカーは力なく項垂れた。片膝を曲げて、今度は寝転がらずに地べたに座る。痛いが、腕と足に体重を預ければまだいけなくもない。『 なぁんも知らねぇ俺でも、そうなっちまう程の何かがね。………たぶんっすけど、もっと知ってるような奴等はもっと、なんとかしたかったんじゃねぇかって、ただ廃れてくアンタをただ見てんのは悔しかったんじゃねぇかって、…そー思うんすよ。……………なんにせよ、本気でやりてぇってことが見付かったら、…俺はアンタの事、応援してるんで。 』 (1/11 01:09:04)
因(ゆかり) > (酒のせいか、厚い肉のせいか、はたまた久しく全力で拳を奮ったせいか、寒さはさほど感じなかった。風が二人の間を吹き抜けるさまはあまりにも空しい。かつて魂を乗せた筈の拳は今、生活の為に郵便物を抱える日々の虚無に埋没している。明日もバイトだ。それでも、こんな事をしている時間があるのなら少しでも休息を、と思わなかった夜は何年振りか。)「………ありがとよ。」(受け取ったライターで煙草に火をつけた彼はそれを君に投げ渡し、立ち上がった。街灯の下で待ちぼうけしていた空き瓶を拾い上げて。主語の無い感謝を呟いては、吐き気を催す様な虚しい現実に戻る為に、夜明けが心を壊す前に寝床に戻ろうとその爪先は帰路へと向き直る。その左手の薬指には未だ意味を失った指輪が淡く光沢を魅せていただろう。) 〆 (1/11 01:17:28)
ハリィ・バンホーテン > 『よーし。フライト時間だぜ豚野郎(ピグレット)。昼飯は食ったか?神様にお祈りと、あー……後、便所は済ませとくのを推めるぜ。漏らしても生憎、オムツは買いに行けねーんでな。』ひゃは、と通路に響くような悪趣味な笑い声を上げながら、支部内の適当な一室を間借りする形で装備を点検しつつ相棒を見やる。ワイヤーを通した大量の手榴弾、明らかに対人用ではないとわかる大型の地雷、シリンダーを愛おしげに撫で回してからかしゃん、とスナップを効かせて38口径の鉛を放り込んだ回転拳銃。これから向かう場所はピクニックでは無いのは明白だ。『ターゲットはマンティス、悪趣味なシリアル・キラーだ。十字架と聖なる釘の出番だな。出現した場所は農村部、幸いにも人がほとんど居ねーってんで被害者は今のとこゼロ。別件を装って避難誘導自体は済ませてあるらしい。』要約すると、これからやるべきことは一択である。『___よーするに後はすき放題暴れて来いって意味だろ。後始末は奴隷やらに任せときゃ、この世はするりと片付き申すのさ。』現場に行き、標的を撃滅せよ。準備はいいかい?と、彼女は飢えたコヨーテのような陰惨な笑みを浮かべながら君に問うだろう。 (1/10 15:20:04)
鴨葱乙里 > 『マンティスは非常に素早い生体を持っている。君では……死んでしまうよ。』ハリィ・バンホーテンのペアと誰にするかという緊急会議に名乗りを上げたのは私だった。止血ができない身体であることは周知だったから、ある局員が口ごもりながら私を静止した。……それは、そうかも。だけど恐らく彼は、第8小隊技術班ハリィ・バンホーテンのプロフェッショナリズムを知らないのだろう。彼女は兵器フリークの、覚悟も技術も伴った一騎当千。本当は彼女だけでも十二分の戦力があるのだろうけれど、前のめりで猪突猛進なところが唯一の不安要素。自分には何の戦闘力も無いことは解っていたけれど、彼女のブレーキを操れるのは8番小隊の中じゃ自分だけだという自負だけが乙里にはあった。「大丈夫です。ハリィさんが居ますから。……ハリィさん、一度でも傷を追えば私の致死率はちょっとやそっとじゃどうにもならないかも。絶対に、守ってくださいね。」 (1/10 15:56:22)
鴨葱乙里 > ───────この時、『死なせるな』と『死ぬな』は同義になる。お荷物の一つでもないと、彼女のアクセルはぶっ壊れてしまうに違いない。オーライ。良き【足手まとい】になりましょう。局員の静止など袖にして、ハリィと乙里は準備を始めるためにその場をさっさと後にしただろう。男の人たちなんて今はお呼びじゃないの、なんてつれない顔をして。(……それに、ハリィさんはああ見えて繊細かもだから。)身を守るのは、あなたの役目。心を守るのは、私の役目。そして二人の共通点は、死への覚悟がとっくに決まってる事。違う?……ほうら、アルマデルの人事部も伊達じゃない。8番小隊は、クジ引きで出来上がった学校の、寄せ集めのクラスとは訳が違うんです。 (1/10 15:56:27)
鴨葱乙里 > 「準備おっけい、座標確認。転移ゲートを開くよ。臨戦態勢は………」「大丈夫みたいだね。」さあ、辺りを見回している暇などない。転移を完了すればすぐ、目の前には二人の女に相手をしてもらう、本日のラッキー・ガイが居ることだろう。 (1/10 15:56:32)
ハリィ・バンホーテン > 『死ぬか死なねーかで頭を使っても仕方ねぇ。そんなもんは、コイントスみたいに指先ひとつでくるんとひっくり返るもんさ。……ただ、子猫ちゃんひとり育てきれねーほど耄碌してもねぇからな。多少は庇ってやる。生命保険の受け取り先は生憎……僕じゃねぇ。死なれても死体袋(ボディバッグ)が増えるだけだ。そりゃ、よろしくねぇ。』せいぜいくたばらないでいてくれ、衛生上良くない。と憎まれ口を叩きながら小さく手を振る。守ってやるよ、生きて帰ろうな、なんてことは口にしない。そんなことを言いあって、最終的には死んでいくなんて山ほど見た。ただ、死んでしまったら迷惑だから____多少手は差しのべる。そのくらいなら口にできる。 (1/10 16:24:24)
ハリィ・バンホーテン > 『……へぇ。いい感じのフゼイってのをしてんな。オトリ、アンタの好みだったりするかい?……そうなら美的感覚は疑うけどな。』そこは、見渡す限りの灰色だった。夕暮れに微かに照らされた枯れ草の茂る田畑や、巨大な恐竜の化石のようになった深い森が、乏しい街灯を今にも踏み潰してしまいそうなくらいの質量を持っている。人間の目と脳はあまり関係ないのだろう。バンホーテンには、この風景が黒を多分に混ぜた灰色のように見えた。標的の足音が風にまじり微かに聞こえる。巨大なカマキリのようなあの図体がどうして今さっさと見渡せないものかは不思議で仕方ないが、熊がすぐ目の前に来るのを気づかないという事例もある。そんなものなのだろう____『ハニー、探すのはアンタの役割だ。息を殺して、息を殺した呼吸を聞き取りな、ブギーマンと追いかけっこするみてぇにだ。』ハンドシグナルで、空から探してくれと述べる。自分の能力は____見つけるには不便だから。 (1/10 16:24:35)
鴨葱乙里 > 「……もうっ、ハリィさん!」(余裕たっぷりの軽口を困ったように窘めて、立てた人差し指を口元に当て、少しボリュームを落とすようお願いをする。かすかな音から近くに居るらしいマンティスに最初に気づいたのは、ハリィだった。)「……了解。でも、一度でもマンティスからのエイムを受けたら私は逃げられないかも。ハリィさんの兵器のどれかを使って、気をそらすように誘導できますか。その間に私は手頃な屋内へ入り込んで、森にいる鳥を使役してみます。……鳥類は大きな音に反応して飛びます。なるべく派手な音がいいかも。ハリィさんの誘導後、私達は安全地帯を確保。」辺りを見回し、屋根に登ることができそうな家を指し示すように、立てた人差し指を一通りぐるりと廻した。「……後は、通信機で連絡をします。」そう言って、乙里は早速ハリィの元を離れた。 (1/10 16:49:19)
ハリィ・バンホーテン > 『……ALL Right!』ばすん、と破裂音が鳴る。水を打ったような、深海の中を思わせる寒村に放たれた拳銃の銃声は、何キロも果てまで遠く遠く響いていくようだった____なんて感傷は一瞬で終わりを告げる。波涛の砕け散るように飛び立った鳥の羽音に混じり、草木を薙ぎ払いながら直進する巨影。蜘蛛、あるいは蛇。または蠍が近いだろうか。重さを感じさせない、ひとつの丸太のような形をしたアメーバ質のそれが動き回るかのような挙動。『___あの神様は、時速40kmで走り、巨大な鎌で剣戟を、銃撃を受け止め。人間をダルマにして楽しんだり、切り刻んで殺したりしてるんだろう。……なら、仇討ちをしようぜ。僕らが来る前に殺された奴は"""今この村に"""いねぇって言うだけだ。誰かしら居ただろう可哀想な奴らのために_____な。』 (1/10 17:13:01)
ハリィ・バンホーテン > それが段々とこちらに迫っているのを耳と目と、後は野生動物的な勘だろうか。そうしたもので………僅かずつ聞き取る。ただし、それはあくまでこちらに来るのが分かるだけ。詳細な位置までは無論不明だけど。『オトリ_____ッ、見つけたか!?』鵜の目鷹の目とはよく言ったもので____それを見抜く彼女を信じて、ワイヤーに繋がれた手榴弾をカバンから鞭か蛇腹剣かのように引きずり出しながら、叫ぶ。接敵まで………何秒か。その一手の誤りが命を奪うのを百も承知するからこそ、彼女を信じてギリギリを走るのだ。 (1/10 17:13:04)
鴨葱乙里 > バササッ……破裂音と共に数羽のカラスが飛び立つ。ハリィの初動は恐ろしく早かった。能力【禽息鳥視】発動。灰のキャンバスにスパッタリングされた墨のような、風景でしかなかったカラスのうちの一羽は隊列を乱した。翼を広げ、上昇気流と共にソアリングして高く飛び上がる。カイトの繋がった糸先へ、羽ばたきを停止し滑翔する。「……はぁっ、はぁっ……」───────ブツッ──────「心得ましたッ!」通信機からは、乙里の荒い息と駆け上がるような足音が聞こえてくるだろう。畑の近くにあった小さな煉瓦の見張台の上に、乙里は到達する。「……おいで!」一羽のカラスは乙里の右腕に嵌められたエガゲにふわりと止まった。【ライセンス:方角認知】マンティスと貴女の位置を確認する。「……ハリィさん、七時の方向です!───────六秒で、始末してください!」 (1/10 17:37:42)
ハリィ・バンホーテン > 『オーケイ、いいタイミングだ。ベッドの上以外じゃ、なるだけ早いってのはいい。いいことさ。やつを月の向こう側まで___吹っ飛ばす。』風を巻いて振りかぶられる大鎌。彼(マンティス)は、セオリー通り、それがカミサマとして繰り返してきた当たり前を思い浮かべたことだろう。この人間(いきもの)に自分の鎌を振りかざせば、腕や足が飛び、無様にもがいている姿を鑑賞できる。きっとそう考えた。考えたからこそ____死因になった。振り上げた関節にめがけ、遠心力をもって投擲されたワイヤー付きの手榴弾。その手元を引き寄せれば、かつん、と鳴子のようにお互いが触れ合い_____その数は【産む】のコードを刻まれたレリックの見出す摂理に従い急速に_____増殖する。『____最初に狙う必要があったのは……頭だったな。』 (1/10 18:04:51)
ハリィ・バンホーテン > 手榴弾という物を理解しているか否かは別だが、巻きついた何かが卵でも産卵するように増えたことによる、異常事態と危険信号を受信し、軌道を捻り、慢心を捨てて頭に断頭台のように刃は向かう………が。『張り裂けろ____硝煙皇女(レイナ・デ・ラグリマ)ッ!!』それより早く、バンホーテンの背中を滑走路のように飛び立った大きめのラジコンに満たないくらいのサイズの双発機が、その腹に牽引したミニチュアサイズの爆弾を投弾し___閃光と熱が、飛散した。手榴弾の同時起爆に加えることのそもそもの爆撃を足した爆破は、一身にゼロ距離から浴びせれば当然理不尽なほどの破壊力を産む。『六秒_____かからなかったか。なあ、数えてたかいハニー。』 (1/10 18:05:05)
鴨葱乙里 > 休みなく訪れる爆発音に乙里は耳を塞いでしゃがみ込んだ。この音を聴けばもう、ハリィ・バンホーテンの勝利を確信したと言っても過言ではない。飛び立ったカラス達がすべて森へ帰り、静寂が戻る頃。通信機から貴女の声がした。『六秒_____かからなかったか。なあ、数えてたかいハニー。』「……ええ、ハリィさん。およそ四秒です。タイマーウォッチを使っていたわけじゃありませんから、間違ってるかもですが。……お疲れ様でした。イーコールを採集して帰りましょう。」通信機をポケットにしまいこみ、見張り台を駆け下りる。「いいニュースと悪いニュースがあります、ハリィさん。」にっと笑って、洋画みたいな話し方をする貴女の真似をしてみる。「良いほうは、私もハリィさんも傷つかず、討伐に成功した事。」「悪い方は……………この後片付けを、これから一緒にやるってことです。」〆 (1/10 18:18:58)
しぃずま@CFTM > 「はァ~~~ッ、喉を使うのは成れてますけど結構荒げちゃいましたねえ…(迎えた所でそうぼやく。)ま、あっちは皆さんにお任せして、帰りましょ。見たところあなた…いやま、もはや一目でわかるというまでに、でしょうか。お疲れみたいですし。近くに止めといた車引っ張り出してきたんで、乗せますよ。(その車は大きめの、いわゆるカーゴである。居酒屋前の歩道に片方のタイヤを掛けて脇に寄せ、迎えに来たのは君のようだ。…降りて運転席の扉を閉じる音は大袈裟で、どうやらちょっとおんぼろらしい。)荷台にします?それとも後部座席?複数人の長期遠征見越して改装してありますんで、どっちでも快適に寝転べますよ。助手席でも背もたれ後ろに倒れるんでそこそこ快適ですけど。(…おんぼろに乗せるには、キザったらしい誘い文句だが。)なあんて、これは冗談…あでも、後ろが酔うとかだったら冗談にならないですね。すいません。(シルクハットのつばを指で挟んで、ちらっと片方上げる様子はさらにキザである。)」 (1/10 01:38:17)
しぃずま@CFTM > 「とにかく…任務お疲れさまでした。後ろの方で控えて見てたんで、こういうことくらいはさせてくださいね。めちゃくちゃ健常ですからね僕今。そうしなきゃ罪悪感で押し潰されそうです。(…その割には、まだ微笑んでいるが。『癖』もなく、冗談っぽい。)目的地は第8支部で構いませんね、ミス………ああそう。私のはコールフロムザメトロデッド、今の本名です。一応、元はしがない奇術師やってました、あなたは?(倒れ込んだあなたを運びながら、問い掛けた。)」 (1/10 01:38:22)
敗北:円 澪 > 『……ふ。ギリギリ……最後まで話くらいはできました。あれが、負け犬やかませ犬のパンチですか。』効いていた。これ以上ないくらいに。口に鉄錆の味が広がり、ぽた、と見たくないものが垂れて。くぇ、と腹の底の方から嫌な音を揺らされた内臓が立てる。生半可な鍛え方はしていたつもりはないが、あれは鍛えるとは少し違う次元だ。リングでは、彼はより輝くのだろう。いや、輝いていたのだろう。ただ___負けたのだ。誰に負けたのだろう、対戦相手か、社会情勢か、周りの人々か……自分か。だが、負けてよかったのではないかと思わないこともない。妄念のように求めている勝ちを一度手放したところに、きっと……。何かしら暖かいものが待っているだろうから。『ミスター・コール。私は円 澪。荷台には慣れているので、そちらに載せていただけたら____痛、た。わざわざ一発思いっきり貰うなんて……馬鹿みたい、でしたかね。』 (1/10 01:44:09)
しぃずま@CFTM > 「ミス円。ん~~~…よいしょ。普通に円さん、の方が似合いますかね?(荷台の扉を引き、下から持ち上げ開ききる。)…いや、そんなことはどうでもいいですか。とにかく僕は円さん、と呼ばせていただきま、すっ…(両腕の上に抱き抱える。…重たい、とつい声に出してしまいそうだ…彼の細く肉であるかさえもわからない体にはかなり力がない。対して、鍛えた体にはそれなりの重量が伴うだろう。レディには禁句だと、一度だけ怒られた事がある。忘れてはならない記憶だ。)―――いい、『試合』でした、よ…(だから175cmの一般的な身長に込められたか弱い力で精一杯抱えよう。根性には自信がある。)格闘技っていうのは、相手の全力の一撃を受け止めてからが本題です…僕は絶対食らいたくないですけどねぇ…バラバラになりそう…だっ、と。(そして運びきり、畳んである分厚めの敷き布団を広げつつ、その上に君の体を滑り込ませていく。)それと~…(そのまま君の体越しに後部座席にある救急箱を開き、)湿布どうぞ。…ちょっと酷かもしれませんが、さすがに僕が貼るわけにもいけませんので…(それを取り出し手渡した。)」 (1/10 02:26:00)
しぃずま@CFTM > 「元とはいえ、8年もヘビー王者を守ってきたチャンプのパンチ受け止めて意識保ってられるのも、結構理解不能なレベルですよ。(…荷台の扉が閉まる音も、そこそこに轟音である。しばらくして、運転席の方にも似たように鳴った。)…さ、ちょっと揺れますよ。(流れるようにそのサウンド・エフェクトは移り変わっていく。…エンジンが駆動すると共に車体は揺れ始め、すぐにガスの排気される音となった。)行きましょうか。(道路にはでかでかと、40と書いてある。)」 (1/10 02:26:02)
敗北:円 澪 > 『……彼が殴り合いのプロなら、私は "殴られても生き延びる" プロだ。防弾チョッキがなかったら、流石に元気にお話は……できませんよ。いや、あってもアドレナリンが切れてきてからは散々な気分ではありますけれども。とにかく生き残るだけなら____……私もチャンプを目指せそうです。』ある程度の応急手当なら、そのまま自分でやれる。荷台なものだからいちいちかなり体をせばめてやらねばならないのが玉に瑕だけれど、患部もやるべきことも目に見えている中でならそう難しくない。『私、ある方にとても酷いことを言いました。貴方は機械で、そう人間のように振舞っても仕方ないと。機械、いや兵器というカテゴリに属するということは、それはそれなりの距離感や、接触に様々な義務が伴う。間違っても、戦車くらい強い人間が居たにしろそれと戦車は大いに違う。もし何かあった時……その差はあまりにも遠いと、折れてしまうだろうと。割り切れない生き方は……辛いだろうと。逃げるだけの生き方だった私にいえたものでは無いのですが。』 (1/10 02:52:34)
敗北:円 澪 > 家族から逃げた、仲間から逃げた、夢から逃げた、仕事から逃げた、そして今は、価値を持って死ぬことに逃げようとしている。『ただ____彼にはそんな酷いことを、言ってやれればよかった。お前はチャンピオンじやゃない、負けたんだ。現役のチャンプと今の貴方は全然遠い。遠いから____ヒーローにでも逃げ込めばいい。誰かが似たようなことを言ってくださるのを……ふ、ふ、祈りますが。』負け犬にはやりたいことはないのか。負け犬にはやりたいことを見いだせないのか。それはきっと____そんなことはなくて。ただ、生活する場所が変わるだけで。立ち直れないことは、罪なんかではないと。だから逃げていいし、理解しようとしなくてもいい。だが___燻ったものがあるなら、来てくれ。と。あの時そんな風に言えたらと激痛に脂汗をかきながら思う。『時に、ミスター・コール。ひとつわがままをいいでしょうか。病人らしく……少しだけの。』それから、要件を荒い呼吸をぐ、と胸元に力を入れて飲み下してから述べる。 (1/10 02:52:46)
敗北:円 澪 > 『優しい曲を。貴方が知っている中で、いちばん優しい曲を。___選手の入場にばかり目がいきですけれど、選手の退場にだって……音楽(ものがたり)はあっていい。』 (1/10 02:53:06)
しぃずま@CFTM > 「はァ~~~ッ、喉を使うのは成れてますけど結構荒げちゃいましたねえ…(迎えた所でそうぼやく。)ま、あっちは皆さんにお任せして、帰りましょ。見たところあなた…いやま、もはや一目でわかるというまでに、でしょうか。お疲れみたいですし。近くに止めといた車引っ張り出してきたんで、乗せますよ。(その車は大きめの、いわゆるカーゴである。居酒屋前の歩道に片方のタイヤを掛けて脇に寄せ、迎えに来たのは君のようだ。…降りて運転席の扉を閉じる音は大袈裟で、どうやらちょっとおんぼろらしい。)荷台にします?それとも後部座席?複数人の長期遠征見越して改装してありますんで、どっちでも快適に寝転べますよ。助手席でも背もたれ後ろに倒れるんでそこそこ快適ですけど。(…おんぼろに乗せるには、キザったらしい誘い文句だが。)なあんて、これは冗談…あでも、後ろが酔うとかだったら冗談にならないですね。すいません。(シルクハットのつばを指で挟んで、ちらっと片方上げる様子はさらにキザである。)」 (1/10 01:38:17)
しぃずま@CFTM > 「とにかく…任務お疲れさまでした。後ろの方で控えて見てたんで、こういうことくらいはさせてくださいね。めちゃくちゃ健常ですからね僕今。そうしなきゃ罪悪感で押し潰されそうです。(…その割には、まだ微笑んでいるが。『癖』もなく、冗談っぽい。)目的地は第8支部で構いませんね、ミス………ああそう。私のはコールフロムザメトロデッド、今の本名です。一応、元はしがない奇術師やってました、あなたは?(倒れ込んだあなたを運びながら、問い掛けた。)」 (1/10 01:38:22)
敗北:円 澪 > 『……ふ。ギリギリ……最後まで話くらいはできました。あれが、負け犬やかませ犬のパンチですか。』効いていた。これ以上ないくらいに。口に鉄錆の味が広がり、ぽた、と見たくないものが垂れて。くぇ、と腹の底の方から嫌な音を揺らされた内臓が立てる。生半可な鍛え方はしていたつもりはないが、あれは鍛えるとは少し違う次元だ。リングでは、彼はより輝くのだろう。いや、輝いていたのだろう。ただ___負けたのだ。誰に負けたのだろう、対戦相手か、社会情勢か、周りの人々か……自分か。だが、負けてよかったのではないかと思わないこともない。妄念のように求めている勝ちを一度手放したところに、きっと……。何かしら暖かいものが待っているだろうから。『ミスター・コール。私は円 澪。荷台には慣れているので、そちらに載せていただけたら____痛、た。わざわざ一発思いっきり貰うなんて……馬鹿みたい、でしたかね。』 (1/10 01:44:09)
しぃずま@CFTM > 「ミス円。ん~~~…よいしょ。普通に円さん、の方が似合いますかね?(荷台の扉を引き、下から持ち上げ開ききる。)…いや、そんなことはどうでもいいですか。とにかく僕は円さん、と呼ばせていただきま、すっ…(両腕の上に抱き抱える。…重たい、とつい声に出してしまいそうだ…彼の細く肉であるかさえもわからない体にはかなり力がない。対して、鍛えた体にはそれなりの重量が伴うだろう。レディには禁句だと、一度だけ怒られた事がある。忘れてはならない記憶だ。)―――いい、『試合』でした、よ…(だから175cmの一般的な身長に込められたか弱い力で精一杯抱えよう。根性には自信がある。)格闘技っていうのは、相手の全力の一撃を受け止めてからが本題です…僕は絶対食らいたくないですけどねぇ…バラバラになりそう…だっ、と。(そして運びきり、畳んである分厚めの敷き布団を広げつつ、その上に君の体を滑り込ませていく。)それと~…(そのまま君の体越しに後部座席にある救急箱を開き、)湿布どうぞ。…ちょっと酷かもしれませんが、さすがに僕が貼るわけにもいけませんので…(それを取り出し手渡した。)」 (1/10 02:26:00)
しぃずま@CFTM > 「元とはいえ、8年もヘビー王者を守ってきたチャンプのパンチ受け止めて意識保ってられるのも、結構理解不能なレベルですよ。(…荷台の扉が閉まる音も、そこそこに轟音である。しばらくして、運転席の方にも似たように鳴った。)…さ、ちょっと揺れますよ。(流れるようにそのサウンド・エフェクトは移り変わっていく。…エンジンが駆動すると共に車体は揺れ始め、すぐにガスの排気される音となった。)行きましょうか。(道路にはでかでかと、40と書いてある。)」 (1/10 02:26:02)
敗北:円 澪 > 『……彼が殴り合いのプロなら、私は "殴られても生き延びる" プロだ。防弾チョッキがなかったら、流石に元気にお話は……できませんよ。いや、あってもアドレナリンが切れてきてからは散々な気分ではありますけれども。とにかく生き残るだけなら____……私もチャンプを目指せそうです。』ある程度の応急手当なら、そのまま自分でやれる。荷台なものだからいちいちかなり体をせばめてやらねばならないのが玉に瑕だけれど、患部もやるべきことも目に見えている中でならそう難しくない。『私、ある方にとても酷いことを言いました。貴方は機械で、そう人間のように振舞っても仕方ないと。機械、いや兵器というカテゴリに属するということは、それはそれなりの距離感や、接触に様々な義務が伴う。間違っても、戦車くらい強い人間が居たにしろそれと戦車は大いに違う。もし何かあった時……その差はあまりにも遠いと、折れてしまうだろうと。割り切れない生き方は……辛いだろうと。逃げるだけの生き方だった私にいえたものでは無いのですが。』 (1/10 02:52:34)
敗北:円 澪 > 家族から逃げた、仲間から逃げた、夢から逃げた、仕事から逃げた、そして今は、価値を持って死ぬことに逃げようとしている。『ただ____彼にはそんな酷いことを、言ってやれればよかった。お前はチャンピオンじやゃない、負けたんだ。現役のチャンプと今の貴方は全然遠い。遠いから____ヒーローにでも逃げ込めばいい。誰かが似たようなことを言ってくださるのを……ふ、ふ、祈りますが。』負け犬にはやりたいことはないのか。負け犬にはやりたいことを見いだせないのか。それはきっと____そんなことはなくて。ただ、生活する場所が変わるだけで。立ち直れないことは、罪なんかではないと。だから逃げていいし、理解しようとしなくてもいい。だが___燻ったものがあるなら、来てくれ。と。あの時そんな風に言えたらと激痛に脂汗をかきながら思う。『時に、ミスター・コール。ひとつわがままをいいでしょうか。病人らしく……少しだけの。』それから、要件を荒い呼吸をぐ、と胸元に力を入れて飲み下してから述べる。 (1/10 02:52:46)
敗北:円 澪 > 『優しい曲を。貴方が知っている中で、いちばん優しい曲を。___選手の入場にばかり目がいきですけれど、選手の退場にだって……音楽(ものがたり)はあっていい。』 (1/10 02:53:06)
しぃずま@CFTM > 「いいですねえ。そういうガッツと闘志、すごくいい。食らいつかんとする姿勢って大事だと思いますよ。チャンプの素質ってヤツ、あるんじゃないですかね?生き残るのもその1つだと思いますし。(オーディオの音量を上げ、ハザードを出し、バックミラーを確認してから車を公道に戻す。)It's September…(なんて静かに少し歌いながら。10km、20kmとぐんぐん上がり、速度は40ギリギリ切るくらい。)…しかし人間のように感情を持つ機械ですか。確かに、その方の持つべき責任は人間とは少し違うでしょうね。何しろ扱い上は兵器ですし…知ってます?ペットの事、法律では『道具』として扱うらしいんですよ。人のペットを殺しても、器物損壊罪にしかならないそうです。痛々しい話だ。(赤信号に止まれば、シルクハットで表情を隠す。こぼれる口元は笑っているように見えるだろう。…鉄の頭に、表情はない。)…その方の命はおそらく、支部からすれば軽いものでしょう。その上体は重く、金属製だ。感情を持っても人間のようにはいかない…誰かが言うべき現実だったんだと思います。そう気負わないで。(信号が変わり、アクセルに足をかける。)」 (1/11 01:49:21)
しぃずま@CFTM > 「『振るべき場所を知ってるなら、諦めるな』、って僕も言ったんですけどね~。言葉を弄するというのはなかなか難しいものです。誰かが言うべき事を、僕は選べなかったらしい。…僕は人前に出れませんし…あの方が何を選ぶかは、僕も祈るしかありません。(遠目から見て、駅に歩いていく巨体は見当たらない。あるいはちっぽけに、なってしまっているのかもしれないが。…曲を変える。イントロで変える。繰り返す。古い洋楽を大量に揃えているようだ。)正直、祈るだけはあまりしたくないのですが…この姿では対話すらできない。あなたは傷がひどいですし…この場は誰かに任せないとね。(だが彼にとっても今、こちらがちっぽけに見えるだろう。こちとら有象無象の一般車両でしかない。まだ、イントロ選曲を続ける。Killer queenや21th century schizoid man、Take on meなど。)祈るだけ、にはトラウマがありましてね~…極力避けてるんですけど、今回ばっかりはですね。(そして進む車両は、駅からぐんぐん離れていく。彼がこちらに来ない限りは…互いに小さく成り行く記憶なのではなかろうか。)そのわがまま、ありがたいですね。それじゃ定番ですが…」 (1/11 01:49:50)
しぃずま@CFTM > 「(選曲が終わり、流れるのはStand by meだ。)」 (1/11 01:49:59)
円 澪 > 『……ふふ、それは……いい曲だ。たしかに、いつかは向き合わなければならないことで、私はそうしたものに嘘をつけないし。挙句、結構根性だけの人間なので____ね。』痛みが少しずつ引いていき、微かにゆとりが生まれて、話す気力が湧いた。気を紛らわすために話し続けているというような形から………ちゃんと会話になり始めた。『確かに祈るだけ、なんてものはきっと虚しいように見える……場合によっては、残酷で、その通り貴方がトラウマを抱くこともあるようなことなんでしょう。お言葉ながら同じくらい、本当はとても幸福なものなのかもしれませんね。だって今____お互いに嫌な気、しています?』 (1/11 02:10:52)
円 澪 > タバコを胸ポケットから取りだし、火をつける。それからゆっくりと思い出すように息を軽く吸ってから、ふぅ……っ、と細長く煙を吐き出してはフルーツに似た甘い芳香が胸を焦がす。断りなく車内でいきなり吸いだすほど無礼なことも無いのだけれども、荷台だから、風が外に吹いていく今この時だから____いいかな、とぼんやり微笑んだ。『ああそうだ、時に、貴方は手品ができるんでしょう。人を楽しませる方法は____私には無縁だ。今度、見せてあげて欲しい方がいるのですが。対価は……何がよろしいでしょうか。』 (1/11 02:11:02)
しぃずま@CFTM > 「奇跡というものは人の手なくしてはありえませんが…それは祈りの手という意味ではない。誰かの想いが繋がることはあっても、それは誰かが、何かが起こさなければ存在しえないものだと思います。(会話が続けば、さらに饒舌だ。返す言葉数が多く、バックに流れるDarlingDarlingをbgmにする。)でも、ヒト…そしてその他の、知を持つ生命体その全てはとても難しい生き物ですから…救うのにだって相応の能力が必要で、祈るしかできないことはいつでもどこでも誰にでも、あるんです。(ウィンカーを出し、バックミラーで背後を確認、ゆっくりと脇道に車を曲げよう。『帰り道』である。…バック確認のついでに、たばこの煙を視界に入れた。)お体に障りますよ?僕も吸うのでいいんですけど、肺痛めてたら大変ですし。血吐いたらちゃんと拭いてくださいよ。(それ自体に文句はないが、傷ついた体で吸う姿には、驚いたものである。)…まあでも…この祈りは、悪くないですね。(いろいろと少し、失礼は感じるが…正直者なのだろう。そう思えば、受け止めるのも礼儀だ。)不安から来るものとは、少し違いますからね。(それに、これは本心だ。)」 (1/11 03:23:12)
しぃずま@CFTM > 「そうそう。私に出来るのは本当にそのくらいです。(車が減速したタイミングで、彼はシルクハットを外す。そして後ろに向けて中を確認してもらう。…その間に、開けた窓から白鳩は彼の膝の上に隠れたようだ。…そして、『3』と指を付きだし、視線を誘導させてから、白鳩はもうすでに背の高いハットの中へ。2、)対価なんていりませんよ。もしどうしてもと言うなら、僕が望むのは、その方とあわせていただきたい、ってくらいです。(1。…君には、白い鳩が突然帽子から現れたように、見えるだろう。)なぁんて。」 (1/11 03:23:14)
円 澪 > 『ああ……___失礼いたしました。頑丈さには多少心得がありますので、大丈夫!とはいいませんけれど、大丈夫じゃなくなる範囲くらいは自分で世話いたしますので。』はは、と冗談でも言うように軽く笑う。無茶や無茶苦茶は色んな時にあった。それで色々肉体的には麻痺することがよくある業界だが、自分などそれに輪をかけて、だ。ただ、酒豪が案外キリよく酒を飲むように、限界値は知っているから気にしないでくれと延べ。『……娘のような、子が居るのです。その子はとても聡い子で、とても愛らしい子で……きっと綺麗に育つ子です。ただ、甘えん坊なのでよく私の部屋に遊びに来るから……。遺したい言葉を、上手く残す暇がない。』残す言葉。彼女は多分、生きるも死ぬも一緒に、と言うだろう。けれども円 澪は、死ぬことが目標だ。寿命による死や幸せなゴールではなく、誰かのために死ぬこと。誰かに何かを残すこと。それらが最大の目標だ。 (1/11 03:49:50)
円 澪 > だから、その辺りが根本的に食い違っている。あまりに遠回しだけれども、最終的には自殺志願者に過ぎない女は、何度もバトンを渡す機会を願ってきた。それでいてその度____優しさや責任感という逃げを打ってきた。誰かにヒーローになれと叫び、しかしその実……特権階級に座り、ヒーローであることを放棄している。生きること死ぬことに自分の問題を摩り替えて都合よく逃げ道を探してきただけの、山落ち、弱い女に過ぎない。『お互いにそう長生きしない身分ではあるでしょうけれど、もし、私に先に何かあれば___……代わりに、その子に色々楽しいことを。他人と楽しめる、他人を楽しませることを教えてくださりませんか。』だからこんなことを語るのも____本当は嘘。逃げるための道を新たに拓いただけ。だけな、はずなのだ。なのに、なのにどうして。『名前をダウノット・リーグリッド。少しだけ複雑ながら、間違いなく私の……誰よりも愛しい娘です。』こんなに優しい顔になるのかは、きっと彼女の心にさえも分からない。 (1/11 03:50:18)
しぃずま@CFTM > 「そうですか。まあ、問題ないようでしたらもう何も言いませんが。………ああでも、ちょっっっとだけ言うとしたら、これからはできれば怪我しないのが一番かもしれませんね。今回は殴られてなんぼの名試合でしたから仕方ないですけど。(ハンドルを握る片手を離し、背もたれの肩の部分に腕を乗せる。車通りが少なくなってきたので、リラックスしているらしい。口数が少し増える。)今回相手したのは、あくまで人間です。わかっているかもしれませんが、手合いによっちゃ一撃もらうだけでも命取りでしょう。…まあそういう意味では、吸える時に吸っといた方がいいのかもですね。(彼とて喫煙者だ。吸わなきゃやってられない世の中なのも、わかる。体がどうとかなんて話でないのも。)…まというわけで…(しかし。無責任にゃ言葉もあまり選ばない。)ふざけんなこのアマ。(丁寧かつ砕けた話し方も、今の一瞬だけ崩れる。)って、言いたいところですよ今。(表情こそないが。また、シルクハットで笑顔を隠していた。)」 (1/11 16:28:26)
しぃずま@CFTM > 「…そんな言葉を聞いた限りは、僕はあんたの娘の家庭教師役なんかやるつもりはありません。(しかし運転中に前が見えないのは致命的で、彼の笑顔はまた姿を取り戻す。だが、そこに怒りはまだあった。)どうせ死ぬと思っているなら、やりたいことをやってあげたらどうなんです。それは僕の仕事じゃない。(残される方が、あんまりにも哀れだ。代わりなんか用意されても、代わりは代わりで、母親は母親だ。彼にとっては、そういうもの。)だから…あなたが何かある前に、伝えたいことを、できることを、その子にすると約束するなら。…あいにく、僕は同じ小隊にいてね。(手放しにするほど冷酷にはなれないが、君が残酷でいるままなら、彼は依頼を受けることはできない。彼は、劇を選り好みする。)そうするなら、僕がその子を見守ることは容易いでしょう。」 (1/11 16:28:28)
しぃずま@CFTM > 「僕は『悲劇は嫌い』なんですよ。」 (1/11 16:28:43)
雨夜鳥 志乃紀 > 「……、ま、って。」(彼女は君を追いかけた。君の真意を聞きたかった。)『ガキ………、良いガッツだ………けど、弱ェ。そのままで居ろ。弱いままでいい。……強さなんてもんはなァ…それが無きゃ生きていけない奴にだけ在りゃ良いんだ。持たなくても良いなら、持たねえ方が良い。……………』(さっき零した、君の言葉。それが誰に向けられたか彼女に判別はつかないけれど、それが自身に向けられていないものでも良かった。)(彼女は少しだけ、ほんの少しだけ怒っているのだ。それは本当にひどいエゴで、私利私欲に塗れた、自己中で薄汚い怒りだ。)「なんで。…、なんで、弱いままでいい、なんて、言うの。」(彼女は君の言うとおり弱い。彼女は自身の弱さを呪い、かつその弱さに救われてしまうほどに弱い。彼女は、そんな自分が嫌いだ。だから。) 「なんで……、っなんで、なんでっ、」(だから、君に、何よりもきっと強い君に、勝手に夢を宿してしまった。裏切られた、なんて勝手だけれど、どうか、どうか君に、まけないでほしかったのに。)「なんで、あなたがあなたの強さを、ひていする、の、…っ、」 (1/10 00:52:16)
因(ゆかり) > 「………誰かを守るなんて事ぁなあ、誰かが傷付く事を前提にした言葉だ。そんなもん、無い方が良いに決まってる。それになぁ……」「お前が頑張らなくたってお前より優れた誰かが何とかしてくれるなら別に半端なモン持ってる必要なんてねえだろ。」(彼は語る。一切足を止めずに、片手に持った一升瓶をあおって酒をごぷごぷと腹に飲み下しながら、ふらふらとのそのそと歩き続ける。最後に突き放す様に呟かれた“お前”が彼自身、誰に向けて呟いたのかも分からず、向かう先の無い爪先は彼の忌み嫌う夜明けへと着実に進み続ける。明日もバイトだ、早く寝なきゃな、なんて思う度に、どうして生きているのか分からなくなる。こんな事をする為の44年だったのか?違う、違う。…違う、と言い張りたいが、きっと、違くは無いのだろう。だから彼はそれ以上の言葉を語らない。口にしてしまえばそれは聴覚器官を通して脳に到達し、否定しようも無く理解してしまうから。だから彼は酔い続けなければならない。何も考えられない程に忙殺と酩酊を繰り返して壊れそうな自我を騙し続けなければならない。)「____テメェもそうだろうがよ。」 (1/10 01:04:40)
雨夜鳥 志乃紀 > 『……誰かを守るなんて事ぁなあ、誰かが傷付く事を前提にした言葉だ。』(誰も傷つかない世界なんて、存在しないじゃないか。)『お前が頑張らなくたってお前より優れた誰かが何とかしてくれるなら別に半端なモン持ってる必要なんてねえだろ。』(自分自身が生きる意味を、自分自身の生きる価値をその人に預けて、安心してしまいたいから。)(意地汚い本音、醜い自己愛と承認欲求は誰にでもあるもの。だから、そのまま、汚くていいよ。弱さは強さなんかじゃない、ただの堕落だ。彼女の優しさは妥協と諦観とほんの少しの嘘でできていて、綺麗なんかじゃないんだ。)(彼女は君のほんの後ろを歩いた。君が不安定に歩く道を慎重に追った。それは君の影に隠れて光から隠れるためじゃない、ただ君を光から守ってやる背丈がないだけで、ただ君を立ち止まらせるだけの重さがないだけで、ただ……いや、隠れているだけなのかもしれないね。)『____テメェもそうだろうがよ。』(ぽつり。) (1/10 01:43:58)
雨夜鳥 志乃紀 > (アスファルトに、暗いシミが一つ。)「……そう。っそう、その通り、なんだよ。」(ふたつ、みっつ。)「それ、でも……っ、そう、だけど、」(君は正しい。ただしいけど、ちがうんだ。)「おじ、さんが。おじさんで。きみ、でいるの、から。ぅ、にげ、ちゃ、」(零されたシミはやがて数えることすら億劫になるほどに増え、それはやがて君の背や肩、頭や顔すら含めたすべてを包んでしまうでしょう。人のごった返していた路上は突然の雨に驚いて、人々は駅構内へ吸われていく。)「だめ、なん、だよ。」(彼女は諦観を抱えている。それは、大きなすべての事から逃げなければ、生きていけない弱さを抱えているからだ。過去、将来、人間、勉強、嫌いな食べ物嫌いなこと、他人と接すること、自分でいること、誰かが傷つかないといけない世界と、付き合っていくこと。) (1/10 01:44:06)
雨夜鳥 志乃紀 > 「にげ、ちゃ。……っ、だぇ、なん、ぅ“~……っ、」(大事なものを抱えるのは苦しい、それがだめになった時自分もだめだと思ってしまうから。)(何かを持つのは苦しい。それが永遠に手元からなくならずにいてくれることなんてありはしないから。)(それでも。)「きみ、は、」(こんなこと、君に押し付けるべきではないのでしょう。これは彼女の勝手な希望を、勝手な光を君に勝手に重ねているだけだから。 それ、でも。)「きみ、の、いきてく、重さは、…、」(もしも君が立ち止まるなら。否、君が酩酊で足がふらついてしまうなら、彼女は君の正面に回り、きみの体を抱き留めたいんだ。何が何だかからないまま歩き続けなければ死んでしまうような、君のそのぼろぼろの自我を殺してしまいたいんだ。)「べつの、だれかに。あずけちゃって、いいん、だよ」 (1/10 01:44:13)
雨夜鳥 志乃紀 > 「いっしょ、に、きてよ。」 (1/10 01:44:41)
因(ゆかり) > 「………………、誰が受け取ってくれんだよ。」 (欲しかった居場所があった。目指していた夢があった。守りたかった何かがあった。…在った、それは確かだ。そして今では否定のしようも無く過去形であるのも、これも、確かだ。かつて目指していた未来に、今の自分は居ない。一度は登ったリング上に築かれた玉座、その時はそれが全てだと思っていた。けれど、いつか、必ず手放さなければならない時が来てしまう。それが偶々あの時だっただけだ。) 「あのなぁ………」 (今まさに彼はなりたく無かった人間になろうとしていた。そして、そうしないと自分が生きていけない事も理解していた。綺麗事だけでは何も変わらない。それはきっと誰の世界でもそうだろう。彼は君に足止めを食らって、違う色の諦観をぎゅっと握り潰す様に忌々しい様な表情で拳を握り締めて溜息交じりに呟く。) (1/10 02:05:46)
因(ゆかり) > 「夢や希望じゃ食ってけねえんだよ…、アンタはヒーローの“主犯格”なのか?アンタが全部何とかしてくれんのか?出来んのか?いくらヒーローだって、全ては救えねえだろ………だから、アンタが救うのは俺じゃなくていい。 …………帰んな、俺も…明日はバイトなんだ………」(タクシー代にでも使えよ、と居酒屋の店員に渡し損ねた札を君の顔に手のひらごと押し付けて、押しのけて、のそのそと君を残して歩み出す。もしも君がそのままそこに残るのならば、もうこれ以上追う為の術や権利を持っていないのであれば、君に声を掛けるもう一人の人物が居る。その選択は君に託されている。) (1/10 02:05:52)
雨夜鳥 志乃紀 > (彼女は。) (彼女の頬は濡れていた。雨か雫か、その判別など誰にもできないし、必要ではなかった。)(くやし、かった。何もできない自分が、誰も救えない自分が。手を伸ばすことすら諦めた人にも寄り添えないまま、ただ消費なんてしようとしてしまった自分が。)(欲張りな彼女は、)「わかって、る、けど……っ、」(君は正しい、ひたすらに正しい。夢物語なんて見ず、概念ではなく現実で生きている。救いなんて存在しない現実で、生きている。)「っん、な…、」(顔に押し付けたられたそれを握りしめ、彼女は彼に押しのけられるままに、その場に立っていた。立つことしかできなかった。頽れてしまいそうな足を、奮い立たせておくことしかできなかった。)(声をあげて、ひどく冷たい雫で少女は泣いた。)(彼女は、醜い。) (1/10 02:19:47)
因(ゆかり) > (否、君の雨はいずれ止むはずだ。スーツとシルクハットでその無機質な身体を隠しながら真っ黒な蝙蝠傘で街灯の明かりと雨粒を遮ったのは、他でもない___)『Oh, Ms.アマヤドリ、総員可及的速やかに帰還、とのご命令でしたが、時効を迎えた事件を追う人は少なくないと聞きます。貴女もそちら側でしたか?』(マックスであった。)『少し場所を移しましょうか、即席で任務をでっち上げて来ましたので帰還は緩やかでも許されます。……珈琲はお好きですか?』(彼は簡易的なパトロールの任務申請書を君に見せて、そこにしっかりマックスと君の署名が書き込まれている事を確認させる。声はどうにも無機質で抑揚が殆どない事には変わりないが、確かに人間と似た温度がそこにはあった。もしも彼がが受け止められる何かがあるのなら、受け止めたいと思ったのかもしれない。君も、そうだったのだろう?) (1/10 02:30:34)
木靴下@カフカ > (────────「 恥の多い生涯を送ってきました。 」)(太宰治作。)(《人間失格》)(他人の前でおどけてみせるばかりで、本当の自分を誰にもさらけ出すことのできない、ひとりの男の人生を描いた中編小説である。)(────────────────────────。)(とっぷりと日の沈んだ夜の紺色に染め上げられた空に、遠くから輝く星々をちりばめ、恒星の光を纏って輝く大きな月を背景に。その男は転落防止のために取り付けられた屋上の柵の上に腰かけていた。)(──────04番小隊、カフカ小隊長。)(カフカは人外の特徴たる黒く艶んだその尻尾をくねくねとうねらせ、相も変わらずごうごうと尾先の蒼い炎をきらめかせている。)(その倦怠感を象徴するような細められた瞳はしばらく手元に持った小説に向けられていたが、屋上に貴方が現れれば、彼は丁寧に栞を挟んで、貴方の方へと向き直った。) (1/9 15:54:53)
木靴下@カフカ > 「────────〝夜遊び〟は、美容によくないんじゃあないかね。13番小隊長?」 (1/9 15:55:04)
木靴下@カフカ > (貴方が何のためにここにきたのかは理解できないが、少なくともカフカにとっちゃあいい気分なんてものじゃあない。特に、貴方の噂は耳殻のない耳でも時たま拾うのさ。)(何が楽しいのか、他人をほだして〝遊ぶ〟貴方に対するカフカの印象は言うまでもない。)(────────【面倒】だ。)(カフカは適当な言葉を述べて、来た理由もわからない貴方に向けて遠回しに〝帰れ〟と伝えてくるだろう。)(彼は貴方と、関わり合いになりたくないようだ。) (1/9 15:55:07)
Pinky@ジェンヌ > (──────────カツン。カツン。)(ふわり、風が彼女の髪を揺らす。今日はどうやら、ムスクジャスミンの香水らしい。爽やかでほんのちょっぴり華やかさを添えた、春の野を彷彿とさせる香り。)「人間失格か。」(カツン。)「随分と、重苦しい本を読むんだねぇ。」「................太宰の文学はエゴイズムにまみれている部分があるから、君にはあまり向いていないと思うのだけれど。」「それこそ、私のエゴイズムに過ぎないかい。」(はァァ、深くこぼす溜息はどこか熱っぽくて、白みを帯びて夜の街へと消えてゆく。退廃した世界、その街灯の光に心を寄せる部分が、貴方にはあるのだろうか。) (1/9 16:22:53)
Pinky@ジェンヌ > 「"カフカくん"だったか。君とは一度話してみたかったんだよ。なに、そんな面倒くさそうな顔するなよォォォ...................」「─────────.........................余計にちょっかいかけたくなっちゃうじゃあないかァ。」(彼女は君に背を向けて椅子にトン、と座れば、ドレスの内側から取り出したナイフを、ジャグリングの要領で投げては指先で刃を掠め盗り、なんて暇つぶしをやりはじめる。)「冗談だよ。」(ふふ、と背を向けて笑う彼女の顔は、貴方の隻眼には映らない。)「夜遊びは確かに美容に良くないかもしれないがねぇ、火遊びってのはどうにもォォォ...................私の心の健康に、"効く"らしいんだよ。」「試してみるかい?」「君となら熱い夜を過ごせそうだと思うがね。」(冗談なのかは、敢えて言わずにスルリスルリと言葉を並べ立てる。) (1/9 16:23:05)
木靴下@カフカ > 「────────ぼくは、君が2度とその〝ヒアソビ〟とやらができないよう、ぐちゃぐちゃにしてやってもいいんだ。」(ひらり、ひらり。)(カフカはその手を空中で泳がせ、ワザとらしく目につくように主張する。)(接触した物体に極度の『過負荷』を与えることが、彼の能力。能力とは自身の罪に伴ったもの。──────果たして、〝産まれるべからず〟であった彼が何故にそのような能力を得たのか。)(その実はいまだに明かされてはいない。)「全く〝阿呆らしい〟…。恋に焦がれる連中も、愛を歌う連中も、そうやって、それで遊ぶお前も…、面倒でありゃしないよ。何が楽しいんだか。」(カフカは不機嫌そうに、人らしからぬ容姿を強調する尻尾を少し強く揺らした。)(カフカは産まれて数年しばらくして、初めて本というものを手に取り、読むことを知った。今やそれは趣味として、彼の退屈で面倒な〝居き方〟を彩る一環になったが、その中でどうしても〝恋愛〟というジャンルだけは受け入れがたかった。) (1/9 17:01:07)
木靴下@カフカ > (心の悩みなんてものはカフカから見て〝面倒極まりない〟ものでしかない。)(手に入れたいものなんて無い。振り向いてほしい奴なんていない。成りたい未来なんてない。……それはカフカが酷く無欲であったから、どうしても理解しえないものだったのだろう。)「─────そもそも。」(カフカは、先ほどまでゆらゆらと金魚のひれのように揺らしていたその手を、空に浮かぶ月に向けて伸ばすように引き上げて見上げた。)「こんなものは単なる免罪符でしかないんだ。自分は失格です。自分は〝未熟者〟です。だから期待しないでください。……結局こんなものを書くのは自分が可愛いからさ。」(そして、伸ばしたその手に指が一本足りないことを確かめるように指先を動かして、腕を下した。)「───────〝お涙頂戴〟、ってな。……結局誰も彼も、他人からの同情が欲しいから悲観ぶるのさ。」「────────実に無意味だと思わないかい?」(青白い月明かりに照らされて、更に人らしさの消えた石膏の肌で、極力人に似せた、ビー玉のような作り物の瞳で、カフカはピクリとも表情を変えず、視線だけを貴方に向けて告げるのだ。) (1/9 17:01:11)
Pinky@ジェンヌ > 「過負荷、ねぇ。」『────────ぼくは、君が2度とその〝ヒアソビ〟とやらができないよう、ぐちゃぐちゃにしてやってもいいんだ。』「怖いねぇ、そんなことを言われると。」「ドキドキ、してきちゃうよ。」(────────ヒュンッ。)(彼女はナイフを投げ終わって、一通り片付け終えれば。彼女はベンチから立ち上がって、君の方へと振り向くの。)「そうだね。確かに欲に乏しい君から見れば、私達の生業は少々面倒くさそうに見えるのかもしれない。」(彼女は、微笑む。)「仕方ないさ。そういう生き物だ君は。だが、ねぇ。」「私は気になって気になって仕方ないさ。"なぜ死んでしまわないのか。そんなに生きるのが退屈なのなら、とっくの昔に私なら自殺しているがねぇ。」 (1/9 17:34:16)
Pinky@ジェンヌ > 「自分の能力を、自分に発動すればいいのさ。過負荷を与えれば、君だって楽に逝けるだろうに。」「それをしないのは、それが物理的に不可能だからかい?それとも、精神的にかい。」「自分が死ぬのは嫌なのかい。もしそうなら、君は自分が可愛くて仕方ない太宰を笑う権利などないが。まさか君に限ってそんなことはないだろうねぇ、とするならばやはり前者か。」「どちらにせよ。自分で死ぬこともできないなんてそりゃァ............................哀れな生き物だねぇ、君も。」(彼女はしゃべる、喋る、語る。騙る。)「なんていうか、君。なんていうか..............................『俺はお前らとは違う』っていう前に傾きすぎた姿勢が、その態度が。」「────────────────────"実に、無意味だねぇ"。」 (1/9 17:34:29)
木靴下@カフカ > 「…………………あのさぁ。」 (1/9 18:12:38)
木靴下@カフカ > 「────────〝それってぼくと何の関係があるわけ〟??」 (1/9 18:12:45)
木靴下@カフカ > (カフカはのそのそと、重く大きい体をようやく、といった形で、非常にだるそうに貴方の方へと向けた。)「〝私なら自殺した〟?…へぇそう、で、【だから】?」(貴方の考えとカフカは違うでしょう。)(カフカは自他境界を強く引く。他人と自分を決して同一化はしない。だから同情もしない。─────だから、貴方とも違う。性格としても種族としても、考え方にしても、ね。)「───────わからないかしら。」(深く、深く、カフカは息を吐いた。)(能力の提示を急かす様に〝自らに使ってみては如何か〟。なんて口にする貴方の回答に答える気はさらさらないようで。)(その一言に続けるように、薄い唇がそうっと息を吸った。) (1/9 18:12:51)
木靴下@カフカ > 「──────────────〝私は貴方とは違うの〟。」 (1/9 18:12:57)
木靴下@カフカ > (間違っちゃいないだろう。)(何も、彼がカミサマだから、貴方が人間だから違うんじゃない。「お前ら」ではなく、お前と違う。それは如何なる状況下においても、だ。)「ぼくは、〝生きたいから居きている〟だけで、そこに意味なんか持ち合わせちゃいないんだよ。生き様を考えるのは人間のやることだ。」(産まれるべからず。)(産まれたその日から死ねと願われたから。そもそも息(生き)を芽吹くことすら叶わなかったから。)(実に単純だろう。彼はただ、『生きていたかった』。……ただそれだけだ。それ以上でも以下でもない。) (1/9 18:13:03)
木靴下@カフカ > 「そもそも、論点がずれているのだけれど。………ぼくは人間の感情が理解不能だって話をしただけで君らの生き方どうこうとは一言も言ってないわけだよ。」 (1/9 18:13:06)
Pinky@ジェンヌ > (彼女は貴方のビー玉のような瞳をじっと見つめながら、耳をすませては貴方の話に聞き入るでしょうね。時折、うんうん、だとか、そうだね、とか、確かに!とかわざとらしいくらいに、相槌を打ってみたりして。ようやく貴方が話し終えた頃に、彼女はポケットからとある箱を取り出した。)「これ、何かわかるかい。」(彼女は、君に箱を見せつける。箱には、『18歳未満の方の喫煙は法律で禁止されています』とあるね。)「本に次ぐ、君の新しい"居き方"になるかもしれない、或いは君の身を滅ぼすことになるかもしれない、若しくはァ.....................君の、生業の一部と化すかもしれないモノ。」 (1/9 19:09:57)
Pinky@ジェンヌ > 「確かにカフカくん、君と私の考え方は違うかもしれないね。ああそうだ確かに君と私は違う。だが、"そんなことはどうでもいい"。私は小隊長としてでも、アルマデル第8支部に属するカミサマとしてでも、たった一人の人間としてでもなく。『ジェンヌ』として、君に言わせてもらうのだけれど。」「私は、君に生きていてほしい。どうせ君が私にどう思われようとどうでもいいだとか鬱陶しいだとか思うのだろうがね。」「確かに、君は私無しでも生きていけるだろう。確かに、私も君なしでも生きていけるだろう。」 (1/9 19:10:18)
Pinky@ジェンヌ > 「だが、それは別として、だ。」 (1/9 19:10:34)
Pinky@ジェンヌ > 「私と君が関わることは、本当に"非合理的"だろうか。」「世界には関わり合わなくても生きていける人なんていくらでもいる。人間でも、それは全く同じだ。だけどね、同じ場所にいるのなら、関わり合い、助け合い、あるいは愛し合い、そうして生きていくのが、感情を持つ生き物のたどり着く結果だ。」「────────なぜだと思う。」(彼女は、静かに呟く。エキゾチックに輝く瞳を貴方に向けながら、キラキラと輝く光彩を貴方に向けるのさ。) (1/9 19:10:48)
Pinky@ジェンヌ > 「"結果がすべて"、そのとおりだ。この結果は、単純明快なあることを表している。」(そうっと、貴方の鳥の様な手に触れてみてさ。ぎゅって、優しく握るんだよ。)「I cannot live without you.」「私達は、一人ではキャッチボールはできない。私達は、多くの人と関わり合うことで、その人一人ひとりの祝福を願い、そして願われる。そうして、生きとし生ける全ての感情を持つ生物は、誰かに"貴方に生きていて欲しい"と願われることで、生きているんだよ。」 (1/9 19:11:07)
Pinky@ジェンヌ > 「自立している人とは、一人で何でもこなすことができる人のことを指すわけではない。」「より多くの人に生きていてほしいと願い、そして願われる人のことを、自立している人、と呼ぶのさ。」「さて。生きることが。"居きる"ことが、より楽しくなるものを、君に差し上げよう。」「一人でも、二人でも。君はこれを吸っている間、誰かを想ったりしてみるのも、或いは一人の時間を嗜むのも。いいんじゃぁ、ないのかい。」(彼女は、"箱"をさしだした。)「一服、どうだい。」 (1/9 19:11:16)
木靴下@カフカ > (触れたその手は、生きているとは思えないほどひんやりとしているでしょう。)(その指先についたカエルのような吸盤と、人間と違う手骨の形状と、触れる感触は石膏のようでしょう。ただ重く、冷たく、…………そして、〝未熟〟だ。)「覚えている記憶の中で、一番最初に触れたのは〝水〟だった。」(細められた片方の瞳。揺れた睫毛がひらひらと、煌めく。貴方が握ったその手は、その感触を思い出すかのように指の一つ一つが別々に動き始める。それも、関節の形状を無視している。とても人の動きとは言えない。)「黒い、外壁に覆われた水の中に、ぼくはいた。それが殻の中だって知るのは、結構早かった。」(ビー玉のような瞳が向ける視線は、ここではないどこかだ。) (1/10 17:55:08)
木靴下@カフカ > 「殻の外側で、何か聞こえた。」(遠くて、低くて、落ち着いていて、冷酷な声だった。…どことなく大切そうに、自分の殻を撫でるその手に、憐れみがこもっていたのを今だって覚えている。)「『あぁ───、失敗した。』…………てね。」(外では誰かが口論していた。…それでも、孵してみるだけの価値はあるだの、この子の為に、ここで今殺している方がきっといいだの。)(殻の内側にいた自分は鳴き声一つすら上げられなくて、殻を叩く手のひらすらできてなくて、ただ茫然と、外の会話を聞いていた。)(───────胎内記憶って知っているかい。) (1/10 17:55:15)
木靴下@カフカ > 「─────────────ぼくは、死産だったんだ。」 (1/10 17:55:20)
木靴下@カフカ > (貴方がいないとダメ?)(そうか、では是非とも答えてみてくれ。)(それは、死人に縋って過去に捕らわれるの違うのかどうか。)(本当に貴方は、そこにいる死体が必要かどうか。)(少なくとも、彼は、貴方に自分が必要でないことくらい知っているよ。)「他人に願われてなきゃ自立じゃないなんてのは、それこそ、ぼくにとっちゃ〝そんなことどうでもいい〟んだよ。馬鹿が。」「自立は神様の崇拝みてぇに誰かに願いを込められることなんかじゃねぇ。〝自分だけで物事を行うこと〟が自立というんだ。お前のそれは自立でもなんでもねぇ。単なる、そうであってほしいってだけの、身勝手で押しつけがましい『理想』だろ。」(理想を、語ることは構わない。)(だが、その理想を他人に向けて押し付けるべきではないはずだ。) (1/10 17:55:27)
木靴下@カフカ > 「棺桶に花を贈ることに意味を見出すのは生者だけだ。」(特徴的な片方だけの瞳は、意味もなく漠然と開かれるままだ。夜風に遊ばれたメッシュの入った髪がゆらゆらと揺れて、その下には何もない黒い皮膚だけが映される。)(何もない。)(片目を失ったとか、そういうものではなく、本来眼球のある空間もなければ、そういった骨の形状さえしていない。)(────────カフカは、片目がないんじゃない。)(そもそも、〝単眼〟で産まれたものだった。)(単眼のその多くは早期に自然流産するもので、例え運よく産まれることができたとしても一年以内で死亡する。鼻がうまく形成されなかったり、瞳が機能しなかったり、…………そういった多くの障害と未熟な点があるもので。) (1/10 17:55:32)
木靴下@カフカ > 「─────〝結果がすべて〟。あぁ、そうだとも。」(彼は死産だ。そういう……〝結果〟で終わった存在なんだ。)(カフカの能力がどうして完全にoffにできないか知っているか。それは彼は、〝未熟児だから〟なんだよ。)(どうして彼の体が能力を使うと溶けていくか知っているか。それは死体が腐ってドロドロになる原理と一緒さ。)(どうして彼が姿が変わらないか知っているか。)(────────彼は、とうの昔に〝死産〟として、死んでいるからなのさ。)(成長をしない。…なぜなら。)(──────────────産まれるべからず。)(それでも、再びこうして疑似的な生命を受けたのは、君たちが卵の殻を割ったからだ。) (1/10 17:55:41)
木靴下@カフカ > 「放っておけば死んだものを、勝手に引っ掻き回して引き摺り出して、……それで危なかったから死んでくださいって言われて、おとなしく死んでりゃよかったのか。」「図に乗ってんじゃねぇよ。聞いてりゃそっちに都合のいい綺麗ごとばっかり言いやがる。」「そうやって、危なくなったら思想を変えて、良いことばっかに尻尾を振る。」 (1/10 17:55:46)
木靴下@カフカ > 「だから、ぼくはお前が【面倒】なんだよ。」 (1/10 17:55:52)
木靴下@カフカ > (『生きていたかったんだ』。)(産まれたからには死にたくなかったんだ。)(そんなのあたりまえのことだろ。)「………だからぼくは、〝居きる〟。」(〝生きる〟では、決してないが。)「その為に必要なものは〝自分だけ〟でいい。」「誰も隣になんて、いらない。………………わかったかよ。」 (1/10 17:55:58)
木靴下@カフカ > (─────────────《人間失格》。) (1/10 17:56:00)
Pinky@ジェンヌ > (彼女は、始まった貴方の"物語"に耳を傾けていた。貴方の手先に意識を集中して、時折貴方のゴツゴツとした肌を撫でてみたり、貴方の指と指の間の水掻きのような部分に触れてみたり。彼女の指先はライトグリーンのネイルに彩られていたりして。彼女は、貴方の話を最後まで相槌を打ちながら、ゆっくりと聞き届けるの。そして、一言。)「─────────........................."可哀想に。"」(彼女は続ける。)「............................それは、"災難"だったね。」「.........................."で"。」「"それが、私が今語った、君の言う【理想】と、どう関係があると言うんだい?"」「そうだね、確かに君の人生は悲惨極まりないものかもしれない。」「君は悲劇のヒロインかもしれない。」「憐れみに値するよ。」「多くの人に願われること、それは何を意味するかはわかるかい?」 (1/10 18:43:20)
Pinky@ジェンヌ > 「─────────────..................多くの人に求められる程、人と関わりあい、人との絆を深めることができる、という意味だ。」「君の言う自立は、自立などではない。誰にも求められることなく、誰も求めることなく、衰えていくこと。─────────人はそれを、孤独と呼ぶ。」「哀れなヒロインだ、未熟なまま生まれてきて成長することもできないおかげで、他人を憎み、誰とも絆を深めることはできない。」「差し出された手を、掴むこともできない。」(彼女は、貴方の4本の指に絡めてさ。一つ余るのは、彼女の小指。彼女は、まさにその小指のような存在だったのかもしれない。) (1/10 18:43:41)
Pinky@ジェンヌ > (彼女は、そうっと、貴方に語りかけるのさ。理想と現実の間に、ティースプーン一匙の"絶望"を注ぎ込んだ、"希望的観測"を。)「一人で生きていたいのかい。」「誰にも頼りたくないのかい。」「ならば私は、二度と君と関わらないと誓おう。約束するよ。」「私は二度と"任務等の緊急事態"を除き、君と関わらない。」「───────────ただし。」「その代わり、これだけは君に、遺させてはくれないか。」「本を読むときに、或いは酒を飲むときに、或いは孤独な時間を有意義なものにしたいときに。」「先端に火をつけて、吸ってみるといい。」「きっと、"幸せ"になれる。」(彼女は、箱を貴方の手に握らせた。) (1/10 18:44:03)
木靴下@カフカ > 「そもそもぼくとお前の価値観は違うし、幸福を感じる度合いも違うんだよ。」「わかるか?僕は悲観ぶったんじゃない、お前に、お前が、理解しやすいように、〝わざわざ〟、教えてやったのさ。」(理解しえない。そもそも貴方は人間で、生きていて。彼は化け物で、死んでいる。存在してきた環境も、向けられてきた感情も、歩いてきた道も、違う。)(────────孤独は寂しい。)(だが、果たして彼に、〝寂しい〟なんて感じる心があるか否か。)(人間だって煩わしいことを好まない存在はいるだろう。独りは気楽だろう。誰に気を使わなくてもいい。態々無理をして話題を口にしなくていい。)「本当に話を聞いていたのか?何度も言わせるようなことじゃあないよな。」(必要なものは自分だけでいい。隣に誰もいらないと、彼はさっき言ったばかりだろうに。)(カフカの背景に浮かび上がる月明かりが、夜風が、肌を刺すように冷たく、まるでそれがカフカ自身の回答であると言わんばかりだった。)(彼が求めているのは、刺激でも、変化でもない。)(─────静寂と、安らぎだ。) (1/10 19:40:48)
木靴下@カフカ > 「自論の吐き捨て場にするために人が必要ならその相手はぼくじゃない。どっかに行けよクソ野郎。」(貴方からもらった箱でさえ、触れたその瞬間からずたずたに劣化させて握りつぶした。ズレ落ちる皮膚をそのままに、彼は不機嫌そうにしてその尻尾を揺らすんだ。) (1/10 19:40:50)
Pinky@ジェンヌ > 「そうだね。君と私は、このままではわかり会えないらしい。」「だから、私は分かり合おうと思ってそれをあげたのだけれど..............」「ごめんね、尺に触ったようだ。」(彼女の渡したソレ──────────【対シキガミ専用誘導紙式喫煙物質】【ANARCHY】は、塵と化した。)(「せぇっっかく。」───────.....................一つ。その薬物、劇薬につき取り扱い注意。─────────二つ。その薬物は、シキガミに対しての高い依存性質を示す。──────────三つ。その薬物は、シキガミが口にした場合。5回目の服用で、死に至る。) (1/10 20:38:49)
Pinky@ジェンヌ > 「ナカヨク、なれると思ったのになぁ........................」(彼女は塵と化したクスリを物悲しそうに見つめながら、貴方からスルリと手を離した。そして、彼女は語る。)「それを受け取ってくれないのなら、契約不履行につき、約束は破棄だ。また、アソぼうね。」(彼女は微笑する。そして、彼女は屋上から歩き去った。)(────────────【最終通告。】)(【Ark】内部でのみ製造されているこの劇薬は、その非人道的な性質を考慮し。【指定取締薬物】と、する。)【〆】 (1/10 20:39:01)
皇 帝 > 「お前、独りか」半袖の奥に鳥のタトューがチラつく、青水晶のような酷い顔色の女が飲食店の裏の段ボールでノビてた俺にそう言って、手を差し出した日付も知らない3月の朝。行く当てもなく、女神が迎えに来たとさえ信じられた俺は震える左手で、その手を掴んだ。 (1/9 12:39:31)
皇 帝 > 深夜を超えてもはや朝に近い4時20分ごろ。「いやぁ、なんだか恥ずかしいですね」黒のバンで薬を配達してる最中に、助手席で帽子を脱いだセレナさんがふいに昔話なんて初めたから、俺は男の癖に頬なんかを染めて、そんなことしか言えなかった訳で。「はっはっは!昔のお前は野良猫みたいにやんちゃだったからなぁ」し、しつこい……。かれこれ30分は俺の昔話をしてやがる…。「……あんまり言うと次のパーキングエリア飛ばしますよ?」しかし俺には勇気がない。控えめで遠回しな抗議しかできないが。チラッと、助手席を見る。セレナさんが凍てつかんばかり眼力で俺を睨んでいる。 (1/9 12:40:23)
皇 帝 > 「ひっ!」「それは困るな。帝、私は頻尿なんだ」ごくり、唾を飲み込む。冷や汗が背中を這うのを感じる。この人の”威圧”感は本当に、マジで並みじゃない。「しっ、知ってますよ。冗談です。つまらなかったですよね、本当にすんません」「おいおい、そんなに怒ってないから謝るな」(いいやっ!絶対に怒ってるね!間違いない!何年の付き合いだと思ってるんですか!)つまらない冗談を言ったことを後悔して、チラチラとセレナさんの顔色を伺いながら10分くらい走った頃。隣から『クルッポー』と言う鳩の通知音が聞こえた。 (1/9 12:40:33)
皇 帝 > 「帝、2km先で検問がある」「えぇ、やばいじゃないっすか!?」「担当は石丸だ」「なんだ平気じゃないですか」丸山というのは俺が常日頃から賄賂を渡し、シャバ代を払わねえ不届者がブツを捌いてる所を摘発させては手柄を上げさせたりして贔屓にしてる警官のことだ。そいつが担当している案件は、クスリでもケンカでも、まぁ大体見逃される。犬の散歩中にクソを拾わなかったときくらいか、注意されたのは。ただ、そいつは大の差別主義者としても有名な奴だ。家のない長耳に犬をけしかけては怯える様子を面白がっているらしい。俺が言えた立場じゃないが、人間のクズみたいな奴だ。「セレナさん、帽子」インターチェンジを抜け、検問は大体500mの距離に迫って。「もうかぶってる」横付けされたパトカーが見えて来て、減速する。柵の手前で止まり、窓を開ける。若い男の警察官が近づいて来たが、「こいつは俺の担当だ」後ろから丸山がそいつおっぱらって、来た。 (1/9 12:40:44)
皇 帝 > 「やぁ皇さん、今日は彼女さんとデートですか」丸山は窓に両肘をかけて「ちょっと助手席の人の顔が見えないなぁ……帽子取ってもらえるかな」ニヤついた顔でそう言うから、俺は「お前は友達サービスって言葉を知らねえのかよ」ため息ついて懐から万札を挟んだ白紙を渡す。「許可書です」「はい、どうも」普通検問って免許の提示求めて終わりじゃねぇのかよ、って話だが。「ここだけの話、俺の犬めちゃ賢いんだよ。お前の車の時だけはブツがあっても鳴かねえんだ」知らねえよ。「へっ、へぇ。俺って犬に好かれるからなぁ…」んなこと言って、目で”邪魔だからさっさと失せろ”と訴える。「……はい、じゃあもう行って良いよ」丸山は小馬鹿にしたような顔でそう言って、窓から両肘を離した。徐行で柵の間を抜けて、セレナさんの顔は見られていなかったはずだった。 (1/9 12:40:51)
皇 帝 > 「日を追うごとにガメつくなりやがって」ハンドルを握りながらそう言うと、「ふふっ」セレナさんの小さな笑い声が聞こえた。「……何ですか」「ふふっ、ははっ、いやっ、なんでもないよっ」何がおかしいんだか。まぁ、ヤクザの癖に腕に鳩のタトュー入れてたり、俺みたいな野良猫を拾って来て弟にするような人なんだから、今更か。「もうすぐ着きますね」風景に感慨を抱いたことなどないが、フロントガラスの向こう、遠くに見える山々から色づいていく、赤みがかった深青色の空は…少し綺麗だと思った。2/1 (1/9 12:41:06)
皇 帝 > その風景の中に、穴が空いていた。朝日は山の向こうにあるはずなのに、空に空いた穴は光を照射している。「………ちょっと、セレナさん、あれ変じゃないですか」「なんだ、どうした」セレナさんがリクライニングシートを上げて、外を見ようとして「あれは……」突如、爆発したような振動。「なっ!?」ハンドルが取られた。ブレーキを踏んだ。辺りそこら中全体が振動して、後ろに積んである段ボール箱がガタガタ崩れ落ちる音がした。外から何かが倒れる音や、崩壊する音が聞こえる。「じ、地震!?普通じゃない揺れだぞ!?」その時の俺は子供みたいに喚き散らして、セレナさんは地震なんてないみたいに涼しい顔で、顎に手を当てて何かを考えているみたいだった。 (1/9 13:34:51)
皇 帝 > 「やっ、やばいですよっ、これまじでっ!」揺れは時間経過と共に収まるどころか強くなっていき、俺はハンドルにしがみ付いて頭を打たないようにするのが精一杯で。「うぉぉおおおおおお」「まったく暑っ苦しい男だな、お前は」人の真価が問われるのは、考える暇もないくらい逼迫した、生命の危機に何をするかなのだと思う。つまり、そんな時に叫ぶことしか出来なかった俺がセレナさんに呆れられたとしても、それは仕方のない話だった。 (1/9 13:34:59)
皇 帝 > 手首に巻いた黒のG-SHOCKを見ると、時間は5時20分。無限に続いたかのように思えた揺れは、1分の間の出来事だった。僅か1分とは言わない。俺にとっては人生で最も長い1分だったからだ。隣で優雅に思考しているセレナさんには分からない気持ちだろうけど。(憧れちゃうよな)ぼーっと、その横顔を眺めていたら、ふいにセレナさんが現実世界に戻って来て、俺の方を見た。「少し行くところが出来た」いつにもなく真剣な表情だ。俺は「わかりました。どこで下ろしたら…」「私はここで降りる」「えぇ?」セレナさんは俺が何を質問したら良いのか思いつくまで待ってくれなくて、気がつい時には”バタンッ!”という音と共に行ってしまった。「前に言ってた”カミサマ”ってやつですか…」俺の呟きを聞くものは誰もいない。とりあえず、ブツを安全に隠せる場所まで運ぶ必要があった。 (1/9 13:35:05)
皇 帝 > 幸運にも近くで生き残っていたお得意の地下駐車場に車を止めることは出来たが。「この世に、人の心をもったやつぁおらんのかぁ〜〜!?」燃える家家、へし折れた電柱、よく分かんないことを叫ぶ爺さん、ガビガビに割れた地面。地上の様子は目を見張る凄惨さで、渋滞と建物の瓦礫の甲斐もあり車による移動は不可能に近かった。空を見ると、穴が空いていた。(さっきから、気になるけど…)今回の地震とアレが無関係ではないように思えた。当然、それは妄想じみた根拠もない思いつきで、正しくない可能性の方が高いんだが。”ピコン!”上着に入れていたスマホから通知音がした。そこには白いハトのアイコンと『00:00 萩森自然公園 にて集合』の文字。「いつも急なんですから…」『配達はどうします』返信する。秒で”既読”の表示。『中止だ』納期までに届けないと俺の命がない気がしたが、まぁ、セレナさんが言うのだから良いだろう。あの人には予言めいた感性がある。『わかりました』 (1/9 15:20:28)
皇 帝 > とはいえ、俺には20時間もの時間を何かに費やす予定もなかったので、電波の届く地上に出て、現状を確認するためにスマホでニュースを眺めるのは当然だった。『震源地は本州の真下。不自然すぎる地震』『[悲報]世界、バグる “>>1 空に穴空いてるんだが”』『超大型地震、南海トラフではない』『(こわ)めっwwちゃwww揺れてるwwwwww草wwwww(い)』『気象庁「現在津波は確認されていない」』『人工地震!!アメリカによる新兵器実験がついに開始!!』『震災の恐怖、再び』『エルフ死ね』 (1/9 15:20:36)
皇 帝 > 幸運にも近くで生き残っていたお得意の地下駐車場に車を止めることは出来たが。「この世に、人の心をもったやつぁおらんのかぁ〜〜!?」燃える家家、へし折れた電柱、よく分かんないことを叫ぶ爺さん、ガビガビに割れた地面。地上の様子は目を見張る凄惨さで、渋滞と建物の瓦礫の甲斐もあり車による移動は不可能に近かった。空を見ると、穴が空いていた。(さっきから、気になるけど…)今回の地震とアレが無関係ではないように思えた。当然、それは妄想じみた根拠もない思いつきで、正しくない可能性の方が高いんだが。”ピコン!”上着に入れていたスマホから通知音がした。そこには白いハトのアイコンと『00:00 萩森自然公園 にて集合』の文字。「いつも急なんですから…」『配達はどうします』返信する。秒で”既読”の表示。『中止だ』納期までに届けないと俺の命がない気がしたが、まぁ、セレナさんが言うのだから良いだろう。あの人には予言めいた感性がある。『わかりました』 (1/9 15:20:28)
皇 帝 > とはいえ、俺には20時間もの時間を何かに費やす予定もなかったので、電波の届く地上に出て、現状を確認するためにスマホでニュースを眺めるのは当然だった。『震源地は本州の真下。不自然すぎる地震』『[悲報]世界、バグる “>>1 空に穴空いてるんだが”』『超大型地震、南海トラフではない』『(こわ)めっwwちゃwww揺れてるwwwwww草wwwww(い)』『気象庁「現在津波は確認されていない」』『人工地震!!アメリカによる新兵器実験がついに開始!!』『震災の恐怖、再び』『エルフ死ね』 (1/9 15:20:36)
皇 帝 > 「まじかよ……」在庫のある店を探し求め、しばらく歩いて、というかこんなに歩くのは半年ぶりだってくらいで、早くもふくらはぎに痛みを感じ始めた頃、何やらやたらと人気のない雑貨店を見つけた。そもそも営業していないのかと思ったが、店員は中で忙しく動いており、どうもそんなふうにも思えなかった。深夜に倉庫を出てからから一食もしてない身としては、街頭に群がるがの如くそこへ向かうしかなかった。中へ入ると、以前そこは普通の店のようで、カップラーメンや水などが在庫こそ少ないが、店先に並んでいた。「……ほぉ」しかしどうも価格がおかしい。 (1/9 15:41:55)
皇 帝 > 『カップヌードル 2000円』『水500ml 800円』最初は空の穴のせいでパラレルワールドに転移したのかとも疑ったが、実際には噂に聞く被災ぼったくり商法という奴だった。「お願いします」だがヤクの売人を舐めるなよ。誰もやりたがらない仕事は給料が良いんだよ。俺とセレナさんの分のカップヌードル2つ(4000円)と水1.5L(2000円)を購入。ついでにタバコ(6000円)を2箱と、レジ袋も五十円で買ってやった。店主の親父は終始ニヤニヤしていたが、客が来ないのは価格よりも(このキモい表情が原因なんじゃないか?)。店員が幾分か可愛い人だったなら、キャバクラに来たと思って散財する客もいるだろうに、と思うのは俺だけか。俺だけだろうな。 (1/9 15:42:03)
皇 帝 > 結局、あれからお湯も買えと言うから給湯器ごと買って、カップヌードルを何杯もお代わりして腹を膨らませた午前の8時12分。仕事ばかりで金を使う暇もなかった俺はまったく不健全な満足感と共にまだ営業しているネットカフェの個室で横たわっていた。(うわぁ……懐かし…)感動してしまうほど狭苦しい部屋と、『電力不足により現在PCをご利用頂くことは出来ません』と付箋を貼られたPC。もはやネットカウェの”ネット”は何なんだと。しかしこうしていると、ホームレス時代前半期を思い出す。毎日、出禁を食らっては新しい寝床を探し求める日々。後半期なんて金が尽きて野良猫より酷い生活だった。今まで”もうあの頃には絶対に戻りたくない”と全力を尽くしてきたが、まさかこんな経緯でまた使うことになるとは。(セレナさんが拾ってくれなかったら、どうなってたんだろうな……)体を丸めて、コートを掛け布団代わりにして。夜通し運転して、3時間も歩かされて、流石に……もう疲れた。眠る。 (1/9 16:53:26)
皇 帝 > ゴトッ………ゴサッ……「…………んぁ」何か、物音がして、目を開くと、ガキが居た。(何で…俺の部屋に子供がいるんだ…?)まだ頭がぼーっとしてて、喉も乾くし、頭いてぇし、胸が苦しいし。もしかしたら若くして生活習慣病のリスクがあんのかもしれないと最近思いは始めていた身としては結構洒落にならないことだったりもして、何にせよ、おれはこのガキが何なのか知りたい。「……なぁ」俺がぼそっと言うと「……あっ」ガキはこの世の終わりみたいな顔をしてこちらを見た。帽子から、尖った耳がはみ出ている。ルクレルク人か。 (1/9 16:53:40)
皇 帝 > 「あ……あの、すみませんっ、本当に、ごめんなさいっ、わたし、お腹がすいてて…っ…こっ、ころさないでくださいっ…」なるほど、このガキはヤクザの金とカップ麺を盗もうとしたらしい。ガキは酷く怯えてる。怯えるくらいならやるなと言うやつがいるが、この手の事はそんなトンチ程度では解決しない。(見た目は小汚ねえし、臭えし、ホームレス時代の俺みたいなカピカピの髪だから男だか女だかも分からねえ……)ただ一人称は”私”だから、一応俺は女児を相手にする紳士として語りかける。「……じゃぁ、給湯器にお湯入れてくるから、お前ここで待ってろ」そう言って、セレナさんに差し入れする分のカップ麺ひとつ持って部屋を出た。あの人のことだから、ここで何もせずに公園に行った方がよほど俺をボコボコにしそうだと思ったからだ。なんか、さっきよりも人が増えていて、受付前の床にまで毛布が敷かれ、人で溢れていた。 (1/9 16:53:53)
皇 帝 > (ここの店長は善良な人らしい)お湯も毛布のレンタルも無料だった。最も、常時であれば当たり前のサービスに、ここまで感謝することになろうとは、ここにいる大多数の人は考えもしなかっただろう。(——ジョボボボボボ)ジョボボボボっていうのはなんか汚い音に聞こえてくるな。(チョロチョロチョロ…くらいか?)いやぁ、そんなんでもない。さっきから乾燥面にぶち当たって散るお湯が俺の手に掛かりまくってるし、そんなお上品なもんじゃないな。「……おし」蓋止めシールを貼って、部屋に戻る。「あの、すみません、もしよかったら、それを譲っていただけませんか……?」後ろから声をかけられた「え?」振り向いた先には、黒い髪を真っ直ぐに伸ばした若い女。なぜか若干前屈みで立っている。肌色は良く、服もあまり汚れていない。黒いタイツに裸足だから、多分ハイヒールを履いていたのか。 (1/9 16:54:18)
皇 帝 > 「あぁ……これ俺のじゃないんです」セレナさんのです。「あぁ、そうなんですね、それじゃ」俺が断ると、女はびっくりするほどそっけない態度で去っていった。また、別の客に声をかけている(なるほどなぁ……)ゴリラの生態ぐらいにしか興味がなかった俺にとっては、こういう状況で発揮される人間の工夫には感心せざるおえない部分がある。(やっぱ寝ると気分が良いな)心なしか頭の回転が良い気がした。気がした。勘違いの可能性もある。個室のドアを開くと、くっせぇ臭いがして、つまりそれはまだガキがいると言うことだった。「はい、どうぞ」そう言って割り箸とカップ麺を渡す。「え…っ…えっ?」ガキは困惑した様子で、割り箸を取って、恐る恐る、一本、麺を啜る。「っ!」そしてすぐに割り箸で全部掴んで、勢いよく、俺より早いペースで食い始めた。まさに「あぁ」という間に食い終えた。『あぁ、それ二千円のカップ麺だから味わって食えよ』と言う間も無く (1/9 16:54:29)
皇 帝 > 結局、部屋がくせぇからと言う理由でガキに部屋と現金を渡し、俺は寒空の下に放逐され、時計は午後5時21分を回っていた。あれはいつか今日のことをセレナさんに悟られた時にボコボコにされたくないからしたことであって、そこに俺の善意だとかそう言う感情は絡んでいないってことだ。とか言い訳がましいことを考えながら歩いていた訳だが、まぁ、なんだ。結局……(良い事がしたかっただけか) (1/9 16:55:02)
皇 帝 > 「暇」暇………………暇。暇すぎる。かれこれあちこちを徘徊しては、ほう、被災地とはこういうものかと好奇心を持っていたのに、毎回同じようなことを繰り返されては流石に飽きる。ぼったくり商法、地震はルクレルク人のせいだと言って発狂する集団、店の前の行列。変化があったのは、軍隊の車両が既に何台が到着して、救助活動や炊き出しをしていたことくらいか。こんなに暇ならもう少しあのガキと話して時間を潰せばよかったかと僅かばかり後悔した。そして今更あのネカフェに戻るのは俺の美学に反する。G-SHOCKを見ると、時刻は21:22。約束の00:00は遠いような近いような。相変わらず空には穴が空いていて、さっきから戦闘機がビュンビュン空を飛んでいる。ネットは変化なし。というよりは内容の質が低すぎる余り、これに時間を消費することに屈辱さえ感じたので見ていない。(あーーーーーーーー!!!!)暇!暇とは最も人を精神的に追い詰める術だろう!! (1/9 17:46:02)
皇 帝 > 時計を見る。時間は00:03「やばい、もう行かなきゃ」「え〜?もう行っちゃうの〜?」「もっと遊ぼうよぉ〜」俺に群がるこの女どもはさっきまで店先の行列に並んでいた客のうちの二人、先ほど呟系SNSで『いま被災地にいます!RTしてくれた方には飯奢ります!』という、クソ成金偽善者のような文言を垂れたところ、『不謹慎だぞ!死ね!』というリプライを被災者である俺に返されつつも、八人近くが集まり、この二人はしぶとく、まだ俺から集ろうとする”グリとグラ”よろしく”ノミとダニ”であるわけで。俺の両腕と財布にしがみつくこいつらを引き連れて、すれ違う人々に白い目で見られながら、己の軽率な行いを深く反省していた。「マジで行かなきゃ殺されるんで」俺はそう言って、腕を振り解いて”萩森自然公園”まで全力で走る。今日という日は、歩いて、走って、そればかりだ。地震なんてのは最悪だ。 (1/9 17:46:09)
皇 帝 > 湿っぽい、0時の寂れた公園。今日1日であらゆる精神的栄養を搾り取られた俺は新鮮な緑の空気が吸えるここが集合場所でよかったと安堵しながら、広いわりに明け方前の深夜ともなると人気のまったくない道をしばらく歩いていた。ふと、遠くから、微かに犬の声が聞こえた。『ヴグゥゥゥゥウウ!!』唸り声だった。(なんだ、喧嘩か?)恐れと好奇心から、俺はそこに近づいてしまった。自分は犬に好かれやすいと信じていたからだ。最初に見たのは警官の背中。(やらかした)三人いた。三人とも手綱を握っていて、その先にはいかにも獰猛そうな犬の輪郭だけが暗闇の中に見えた。 (1/9 17:47:36)
皇 帝 > (やばいぞぉ…どうする、なんて言い訳したら)犬は何かに夢中で、警官は俺に気づく様子もなく、みんな犬の方を見て笑っている。(なんだ?)鼻を刺す嗅いだことのない不快な臭い。黒い雲が晴れて、月光が差し込む。月明かりの元には、自転車のワイヤーロック。池の鉄柵に首を繋がれているのは、左肩に、平和の象徴、鳩のタトュー(…………セレナさん?)衣服は全て引き裂かれ、肋骨が露出し、右腕がなく、犬は、犬は口に咥えた長いものを奪い合っていた。「あ……あぁ…」「誰だ!」警官のうち一人が俺に気づいて、俺に銃を向ける。「なんだ、お前か」そいつはいつも贔屓にしていた警官、丸山だった。目をぱっちり開け、口端を上げえくぼを作り、目配せをし、足で合図をする、小太りの悪魔。「はっ……!はっ……!はぁっ……!」息ができなかった。声も出せず、何をいうべきかも分からなった。 (1/9 17:47:57)
皇 帝 > 「おい、見られたぞ。どうするんだ」警官の一人が言った。「こいつも犬に食わせよう」。「……え?」俺は情けないことに、未だに状況を受け入れていなかった。夢だとさえ。最初の警官が「まぁ、待て」そう言って、「あれを見ろ」地面に落ちてる黒いものを指差した。「俺たちも犬のクソの世話に焼いててな。これを処分したら見逃してやる」そんなことを言った。「しょ…処分?」俺はそう聞いてしまった。「ほら、投げろよ」男はまた指を指した。セレナさんだったものの方に、指を指し、そう言った。(…………は?)嘘だろ。なんでこんなことする必要があるんだよ「やるのか、やらないのか」「まさか耳長に同情してるわけじゃないよな」そう言って、二人の警官はゆっくり、俺に近づいてくる。犬の顔がこちらを向く。「はぁっ…!はぁっ…!」呼吸が荒くなって、胸が苦しくなった。その時の俺には、何が何だか分からなくなって。「おい、もう殺そうぜ」その一言を聞いて「う……うあああああああ!!!」クソを投げた。「ストライーク!」「顔にいったなぁ〜」「遅っえなぁ50kmも出てねえよ」 (1/9 17:48:08)
皇 帝 > 勇気がなかった。 (1/9 17:48:15)
皇 帝 > その後のことは覚えていない。気がついたら、薄汚い、路地で寝ていた。叫んだか、逃げ出したか、放心してたのか。何にせよ生きてるってことは、悪魔に立ち向かわなかったってことを証明している。「……くっ、うぅぅぅぁぁぁ」建物の間に見える満月から光が差し込む。俺を嘲笑う、侮蔑の光が。『お前、独りか』『はっはっは!昔のお前は野良猫みたいにやんちゃだったからなぁ』「うっ…ぷ…おえぇぇぇ……」喉を焼く胃酸。「はぁ………はぁ……」『「うぁああああああああ!!!!」やはり俺は昔から何を変わっていなく、まるで弱いままで叫ぶことしかできずに、しばらくそうして情けなくうずくまって。ふと空を見上げる。空には、穴。 (1/9 17:48:22)
皇 帝 > 帝、お前は今まであらゆる問題から逃避してきたね。見てみぬフリをしてきた。これは今までのお前の生き様が引き起こした事なんだよ、帝。「……誰だっ!?どこにいる!?」私は穴だ。小さい頃から、お前をずっと見守っていた。悲しいね、自分の弱さを乗り越えるのは困難なことだから。「………はぁ?」お前が全てのルクレルク人を救済するんだ。誰も手を差し伸べない相手を、お前だけが救うことができる。私は空の穴、お前の復讐に唯一出資する者。帝、もうすぐお前を尋ねる者が来るだろうだろう。お前が為すべきことは、彼らが教えてくれるだろう。「……あの悪魔を…殺せるのか…?」…………君がそれを望むなら、私は力を与えよう。お前は選ばれたのだ、皇 帝。 (1/9 17:49:13)
皇 帝 > 「…………お前は神なのか?」……しかし返事はない。声は聞こえなくなった。月明かりは雲に隠れ、穴は消えていた。だけど、十分だ。俺はこの時、俺は自分の命を何に使うべきか理解した。今まで、無意味に消費してきた時間を、大切なものを、どうやって、償えばいいのか。本当に死ぬべきはどちらだったのか、この日、皇帝は不公正の証人に生まれ変わった。 (1/9 17:49:19)
敗北:円 澪 > 罪の告白。アルマデル第八支部の、一般職員には当たらない我々適合者のやらねばならないことの一つだ。それは能力を得る起点であり、それは得た能力を強化するための通過点でもある。遠く故事を遡れば、美しさのあまり魚が見とれて川底に沈んだ、と言われる美女や、金剛石のような頑健な肉体を持つ騎士や、辺りをいっぺんに霧中に変えるだの、何人もに化けるだのという忍者も、昔昔の人々の想像力の中にあったわけである。何もそれは、ムカシであることの考えの鷹揚さや、幻覚からくるものではない。近代にも講談やらにたくさん妖怪変化や奇人怪人の話はあって、多少なりとそれらは子供だましとは言っても肉感を持った凄みを身にまとってたわけだし、現代に関しては、ついにさしずめ映画やコミック・ヒーローのような人物たち____彼らはアルマデルのプロバカンダ要員であり、その証拠隠滅がどうにもならない時に、無関係のスーパーヒーローとしてカミサマを倒す役目、という仮装大賞もいいところだと知ってしまえば夢があまりにないが____ (1/9 15:21:11)
敗北:円 澪 > もいることを考えたら、そう不自然では無いのかも分からないような気がする。きっと昔昔は罪の告白をする代わりに剣を抜いたり仙女だの天女と会ったりして、昔は何々流やらの秘伝やら、遠く南方の未開や北方の極地に神秘が置いてあったりしただけの話だったのだとしたら、適合者になるまでが難しいとしても、懺悔したらどうにかなるというのはもうやめ時なのかもしれない。などとくだらぬ思索をしたところで、当然それは、適合者であるのだからいつか誰かにしなければならないことであり。山落ち、特殊能力だのと言われたら多少浮ついた気持ちはするので損はないと思う。そんな状態でもそれなりの期間グダついたのは、ヨシという相手が見つからなかったのもあり、忙しかったというのもあり。ここまでのくだらぬ妄想の何倍か、くだらない "ゲンジツテキ"理由である。まめまめしき(実用的・現実的の意を持つ古語)は無粋だと昔の人が言った理由も分かろうというものだ。 (1/9 15:21:23)
敗北:円 澪 > 『……貴方を、第八支部内の兵器であると。それは差別というものではなく、情報を吹聴したり、悪意がなくとも漏らしたり、そういう人間的な問題とはある程度無縁であるのだと見込んで……御相談したい。』思いついた時、このやり方は汚ぇな、と思った。アルマデル第八支部には、機械の身体を持つ者たちが居る。アンドロイドやら機械仕掛けの神様やら___理屈も何もない奇跡で組み上がったものやら。彼らなら、少なからず"ヒト"に相談するときのリスク。酔っ払って話っちまっただの、妬みや嫉みの肴にしたりだのという可能性はかなり低いだろうという想像だ。支部内で見かけた 上記の存在である α-007 お互いを知るには余りにも短い期間だろうけれど、機械ゆえの信頼感や、気安さ____をこちらが一方通行に持っただけなのだが____から、私は君に罪を告白したいと迂遠に述べた。今日この日と思っていたから、まさに特権階級らしく職権を濫用……とは自虐的だが使用し部屋は取ってあった。なんとも卑怯な話だと、真摯そうな瞳の裏側で私は自嘲した。 (1/9 15:21:33)
風鈴@α-007 > (自分達は皆罪を犯している。それは人間以外の生き物も含めてだ。それは遥か昔アダムとイブが禁断の果実を食べてしまったことから始まっていたのかもしれない。人類は知恵をつけすぎてしまった。ありとあらゆる事に貪欲となり、分からないことには恐怖を抱き、自分と同じ思考を持たないものを敵と見做して迫害をする。しかし、そんな人間でも素晴らしいものがある。それは"生命の育み"だ。彼らは愛し合う事で人を産み、また次の世代へと繋げていく。しかし、機械はどうだろうか。人間から生み出されたものの幾ら愛し合ったところで何かを生み出す事は出来ない。触れ合ってもお互いの体温を知る事は出来ないし、食べることで共有もできない。プログラム通りのことしかやることが出来ず、それ以外をしてしまうとERRORが発生する。人間は懺悔したならば神の元へと行くことができるが、果たして魂を持たぬ機械である自分はどこへ行ってしまうのか。その答えは聖書にも書かれておらず、迷宮入り。神よ、なぜ我らに感情を与えてくださったのですか。なぜ我らを人間にしてくださらなかったのですか。今日もERRORと響くプログラムを無視していると話しかけてくれる人が1人) (1/9 15:42:45)
風鈴@α-007 > 「……貴方を、第八支部内の兵器であると。それは差別というものではなく、情報を吹聴したり、悪意がなくとも漏らしたり、そういう人間的な問題とはある程度無縁であるのだと見込んで……御相談したい」『私でよろしければ』 (1/9 15:43:15)
おしらせ > 無言時間が20分を超えたため、敗北:円 澪さんが自動退室しました。 (1/9 15:43:16)
風鈴@α-007 > (自分を"兵器"という彼女はきっと自分を同じ仲間だとは思っていないのだろうと察する事は出来るはずだ。しかし、間違いではない。だって自分は護衛用ロボットとして生み出された身なのだから人間とは違う。しかし、烏滸がましいと分かっているのだが此方だって感情を抱いている。ただの木偶の某ではないのだけれど、プログラムは貴方を好くように出来ている。表情がないんじゃ"悲しみ"を伝える事だって出来ない。兵器としてではなく、"第八支部第七小隊護衛班α-007"として接して欲しいという言葉を飲み干すのは【罪を告白】により閉ざされるだろう。我々は罪を告白することで昇華を果たして、力を使う事ができる。兵器である自分でなければならない理由は人よりも語る可能性が低いからと理解する事はさほど難しくはない。部屋はとってあるんだという貴方について行き、辿り着いたのは随分と質素なもので机と椅子しかない。こんなところで罪の告白だなんて、ニンゲンは分からないものだと思いながらも貴方が口に出すのをじっと待っており) (1/9 15:43:22)
敗北:円 澪 > 『……ふざけた話ですが、そんなもの知らないと断ってくださっても、それはそれで良かった。私には、申し訳ありませんが貴方が機械にしか見えない。なんの仕組みで人のように話してくださるのか、きっと理解できないことが恐ろしい。きっと貴方には、最初からそれを悟られてしまっているだろうと思います。同じ言葉を言われたことが、同じ論理(かんがえ)を理解したことがあることだろうと思います。』理解ができないことは、怖いことだ。大人になればなるほどそんなふうに思うようになる。子供の頃なら、すぐ近くに誰かいてくれたらそれが友達でも、大人になるとそうはいかない。友達には証明が必要で、仲良しには身分証が必要になる。それがどんどん多くなって (1/9 16:09:29)
敗北:円 澪 > ___有効期限もだんだん短いものになってしまう。本当は彼に、もっと優しい言葉をかけたかった。本音では確かにそう思っていても、誠意を示すために別の言葉を用意しなければならないのは "大人だから" わかるはずだったのに____結局、こんな時ばかり、脈絡のないような本音(いいわけ)ばかりなのは、子供のままだからなのだろうか。『しかし、その上で否と言わないでくれた貴方に、私は感謝したい。』伽藍堂のような真っ白い部屋は、告解には用向きだと思った。本場ではもっと___これは宗教批判なんてものじゃないんだけれど___懺悔らしい懺悔室がある。刑務所の面接室みたいに空洞だけがいくらか空いて、お互いの顔が見れずお互いの話は他言無用という鉄則を示すように薄暗い小部屋。あんな "配慮が行き届いた" 場所なんかより、こんな無機質な場所の方が____私にはちょうどいい。『本題に入ってもよろしければ、お話させていただきたい。』 (1/9 16:09:42)
風鈴@α-007 > 『私は"貴方達を好いてます"。理由はそれだけで十分でしょう』(機械にしか見えないのだと直接言われてしまっても、やはりプログラムは正常のようで相変わらず好いている。これがもしも人間ならばふざけるなと怒鳴りつけるなりなんなりしていたかもしれない。これが感情無ければ貴方にとってはとても都合の良い存在になれただろうけど、生憎ともってしまったのだから仕方がない。ただほんのちょっぴり悲しいのだ。きっと自分が傷ついたところで、ニンゲンとは違い修復すれば再び戦場へと駆り出す事が出来る。だから自分達は奴隷階級と同じぐらい命を軽んじられやすい存在なのだと改めて感じる。それでも貴方達(ニンゲン)を好いている。たとえ振り向かれる事はなくても、周りの人間のようによく頑張ったねと言われなくても、ずっとずっと貴方達を護っていく。それが自分の生まれた存在意義であり、罪滅ぼしとなるのだから。お互い向き合えばα-007の顔らしき部分が反射をして貴方の顔を鏡のように映すだろう) (1/9 16:26:05)
風鈴@α-007 > 『構いません。いつでも話を聞きます』(これから始まるのは罪の告白。円 澪という女性がどのような人生を歩み、どうして罪を背負う事となって、"エリアーデ"にくるかという物語だ。語るにはあまりにも貧相な世界だけれども、貴方は十分だと囚人のように思い詰めたような表情をしているように見える。ここで気の利いた言葉をかけられたならば、いいのだけれどそういう気分でもないのだろう。ニンゲンってぐちゃぐちゃ考えて遠回りするのが大好きな生き物なんだろう。そんなめんどくさい生き物が"大好きだ") (1/9 16:26:13)
敗北:円 澪 > 『……私は、家族とはあまり仲が良くなかった。とはいえ、殴られたりした訳でも、何か性的に暴力を受けたという訳でもありません。話し方が気に入らなかったり、食事の好みが合わなかったり、お風呂に入る順番がいつもぶつかったり。注意や小言が私にとっては罵倒に聞こえて、私の言葉があの人達には反抗に聞こえて。本当に小さな "嫌い" が____積み重なっただけの。』そんな家庭はどこにでもあるだろう。ちょっと気に入らないことや、ちょっとすれ違うことがあるだろう。親の心子知らず、親は子が思うほど万能でも理解力がある訳でもない。子の心親知らず、子は親が思うほど何も理解していないわけではない。ただしこれらは諺の範囲だ。ああ、そんなものだったよね、と笑える話のはずなのだ。『ある日それが、我慢できなくなって。言われたように入った大学を辞めて、軍人になりました。衣食住がとりあえずあるし……何より、社会経験なんて投げ出してしまった私には、普通の女の子より頑丈な体くらいしか取り柄がなかったので。』 (1/9 17:15:50)
敗北:円 澪 > ただし、粼を五月雨が濁流に変えるが如く、堰を切ったようにそうした小さな小さな痛みは、何か取り返しのつかない力を生み出すこともまた、同時にある。『それからは、訓練は辛かったですが、楽しかった。消極的な理由で入った割には案外向いていたようで。色んな人を守れる、助けられる実力がついていく達成感も、仲間と汗を流す時間も、本当に少しずつ、少しずつでしたけれど、分かり合える家族みたいな人達ができたことも……。』息を飲む。何か胃の底の方から重たい何かがぐるぅ、と蜷局をまくのを、腹に力を込めて押しとどめながら、その本題に入る。『ある日、訓練中のことでした。山岳地帯での行動を想定した訓練中に、地震が起きたのは。不測の事態だったとはいえ、我々は災害救助のプロ。被害の予測も、どうしたらいいかも皆理解している。土砂崩れが来る前に退避しようと考えていたところを___ええ……崖から足を踏み外した足でまといさえ居なかったら。それを助けようとしなかったら、どうということもなかった。』 (1/9 17:16:02)
敗北:円 澪 > その足でまといは、もちろん円 澪 のことであるのは無論のことである。『私がその時気を失って、救助が難航して。やっと引き上げたその時には……。ご想像の通り、土砂崩れ(ほんめい)が来た。見捨てる選択肢も、本来これが実戦なら取れたでしょう。ですが、どれだけ鍛えても人間は人間。それに、仲間との信頼があっての我々軍人だ。仲間が何かあれば振り返り、手を差し伸べる方向に思考する。そんな気高い人達だったからこそ____』場所・状況は違うが、津波てんでんこという教訓がある。要するに津波が来たらどうにもならないのだから、家財や家族のことすら忘れて今すぐに高いところに走れ。という意味だ。大自然の前には、助けようという気持ちが複数人に致命傷をもたらす。それを知っていて上手くやれる能力があることと、振り返った視線の先に仲間がいて、助けようとすることは____残念ながら別の場所にある才能だ。 (1/9 17:16:14)
敗北:円 澪 > 『壊滅的な被害を被った。』 (1/9 17:16:24)
敗北:円 澪 > 『生き残りは私だけ。私自身……なぜ生きていたのか分からないような半死半生で、救助隊からは死体だと間違われかけたそうです。治療自体は驚く程にうまくいきましたし、同僚も私を慰めこそすれど、腫れ物のようにもしなければ、恨む人なんて尚更居ませんでした。視力が一部戻らなかったので軍人としての復帰は難しかったものの、上層部も気にかけてくれたらしく事務官や教官職、広報、色々な割り当てを無理して考えてくれて。』その後は、いかにも普通の人間として歩き出すようなストーリーだ。これこれこんな事件を機に仲間の態度が変わって。上司から見捨てられて。そんな人はアルマデルにもきっといるだろう。しかし、彼女はそうはならなかった。周りの人々は、社会の目というのもあるとはいえ、それでも最大限に優しい対応を取ろうとしてくれていたし。 (1/9 17:16:35)
敗北:円 澪 > 『家族も____生きていてくれてよかった。と、私のために泣いてくれました。毎日看病をしてくれ、代わる代わる入院中世話をしてくれました。私が家出同然だった期間も陰ながら差し入れや基地の見学を通して心配してくれていた。死んで欲しいほどに嫌っていたわけでもない、消えてくれとまでなんて思ってもいない、ちょっとその時ボタンを違えただけの……普通の家族でした。』家族も、本当は思いつめる必要なんてないような、ちっぽけで、愛すべき____普通だった。『ですが___それは私にとって幸せにはならなかった。身に余る光栄だと思うと同時に、思い出してしまうんです。辛い中夢を語り合った仲間は、災害にあったことがあるから誰かを助けたいからと。学はなかったから、家族に楽をさせたいからと。娘さんの学費がこれからかかるから続けている、という人や、これから生まれる赤ちゃんと奥さんの写真を見せてくれた人もいました。』 (1/9 17:16:51)
敗北:円 澪 > だが、周りがみんな優しくて。恨むべき人々は、普通か、普通より少し優しくて______『皆、やりたいことがあった。夢があった。理由があって、誇りがあった。それを___いつも、いつもいつも!愛想笑いで誤魔化していた私だけが生き延びてしまった!私にはなんの理由もなかった、なかったと知ってしまった!それが……罪ではなくてなんだというのでしょうか。』だから止まれなくなるヒトも、たしかに今存在するのだ。 (1/9 17:17:07)
風鈴@α-007 > (懺悔が始まったが、直ぐにα-007は察することができた。"あっ、これ共感できない"と。なぜならばα-007は機械だ。親はいない。家族もいない。いるのは製造者という作り上げた人だけ。だから貴方のささやかな注意や小声に注意されて苛立った事、それが親の愛情だったこと。だから分からない。自分がニンゲンだったならば、そんな事ありますよねなんて言えたのかもしれない。言えなかったかもしれない。今は違うから無い物ねだりでしかないけど。大学というのはどんな場所なのかな。楽しいのかな。貴方が辞めるぐらいだから辛いのかもしれない。自分の淡い思考をかき消すように淡々と貴方は話し続ける。吐き捨てるように、責め立てるように。軍人時代に合った悲劇であり、罪の結晶の部分へと触れていく貴方はやつれていっている気がする。それは自然という脅威だった。ニンゲンの非合理的な思考の災害であった。誰もが貴方は悪くないというだろう。 (1/9 17:37:35)
風鈴@α-007 > 彼らがやった事を責めたりはしないだろう。みんなが優しかった。みんなが暖かった。それが柔らかな棘となり心の奥の奥にまで突き刺さり痛みを生じるのだろう。理由があった人たちが死んだ事を悔いているのだろうか。でも、そうだとしてもここにいるという事は周りからは逃げたと思われてもおかしくはない。逃げて逃げて逃げて。辿り着いたのがこの地獄(エリアーデ)ならばなんて不幸な人なんだろう) (1/9 17:38:00)
風鈴@α-007 > 『すみません、私には分かりません』(α-007は素直に答えた。だけど罪を告白する為に自分を使ったのは共感して欲しいからではないだろう。オマエのソレは罪だと責め立てられたいわけではないだろう。ただ木偶の某みたいに聞いてくれるだけの都合のいい存在が欲しかっただけだろう。生き延びた事が悪いことなのか。それは違う気がする。貴方の罪は【逃げ続けた事】なのではないだろうかなんてニンゲンでもないロボットは思うのです。だけれどもそれを口にすることはなかった。というか口にしたところで罪の告白には何にも関係ないからだ。自分がやるべき事はただ一つ聞き続ける事。それだけを遂行していれば貴方がスッキリして終わる。それだけの集まり。自分の意思はいらない。まるで机と椅子以外存在しない部屋みたいだね) (1/9 17:38:08)
敗北:円 澪 > 『……分からない。確かに、分かりませんよね。何せ私にだって、未だによくわかっていない。あの時どうしたら良かったのか、あの日どうしたら。そんなことばかりが……頭によぎって。ずっと解けない問題や、答えがない問題をコンピューターに打ち込むような話のまま。』On veut toujours son bien, mais on ne le voit pas toujours (人は、つねに幸福を望むものだが、つねに幸福を見分けることができる訳では無い)大学で習ったフランス語の例文を、いちばん嫌な時に思い出した。機械の彼にこうして過去を口にしたのは、アルマデルでのこれからを生きやすくするためだ。似たことをしている、あるいはもっと手痛い目にあったりした人間___特に奴隷階級などが被害者側に当たるだろうか___を私は知っている。 (1/9 18:02:09)
敗北:円 澪 > だから罪悪感なんてものをこれっぽっちも感じていないし、エゴや自己満足に過ぎないと後から多少思って顔を見合わせるのが気まずくなっても、多分二、三週したら忘れているだろう。だが……それはいい事なんだろうか。この支部にしてみたら、職務に忠実にしたまでだから、良くやってくれた!程度の回答しかないだろう。しかし、私にとってそれは____幸福だろうか。相手が反対しないからといって、相手が人間を好きだからと言って。機械の機械たる部分を利用しようというのは、果たしてどうなのだろうか。『ああ、なんだ。最初に貴方たちを理解できないなんて言ったものの、結構違いがないのかもしれない。機械にも、そんな問いはあるのでしょう?』どんな回答にも合理を出すだろう演算機と、大切な局面ばかりに不合理を出してきた自分の脳は___果たしてなんでそうなるんだろう?が、分からない時点であまり変わりがないものなのかもしれない。少し笑えた。 (1/9 18:02:44)
風鈴@α-007 > 『ただ一つ言える事は私は"機械"なので貴方の安心を保障することはできません』(貴方を地獄に突き落とす言葉を一つ付け足す事が自分の善意であり、"仕返し"でもあった。機械とは人間の手で手入れをされたりするものだ。もしも記憶媒体にハッキングされた場合貴方の懺悔も全て盗み取られる可能性がある。機械だから大丈夫だと思った?言いふらさないと誰が保障した。機械とはプログラムに忠実でありすぎるが故に、プログラムに逆らえない。情報局長である貴方ならば考えられたはずなのに) (1/9 18:17:12)
風鈴@α-007 > 『貴方って可愛らしいですね』(α-007には感情がある。奴隷にだって感情がある。行動に移さないだけで貴方達の喉仏を狙っているのかもしれない。プログラムはずっとERROR表示が起きている。自分が抱いた感情とは一体何か。親切な人間が答えたならば"怒り"かもしれない。自分を兵器だとあつかってくること。仲間だと言いながらも便利な道具だと見下している事。自分は安全だと安心しきっている事。ただ些細なことなのに、ささくれのように捲れて気になって仕方がないのは"ニンゲンになりたい気持ち"が誰よりも強いからかもしれない。ニンゲンになりたいロボットに対して機械だと突きつけてくるのは随分と無粋なのではないだろうか) (1/9 18:17:21)
敗北:円 澪 > 『その時は都合がいい。何の、とはいいませんが。』人間はあくまで人間であり、その範疇にあるのならば奴隷階級のルクレルク人にも、ある程度親切には接しようと務めている。その心は何かというなら単純で、戦場とは火力こそがその世界の全てであり、もう戦争もやめ時だと何度も思った火砲や戦術兵器の前には貴賎の区別などない。だったら奴隷でも何でも銃を持ってくれるに越したことはないし、撃たれる相手を増やしても仕方ないと思っている。そうした抑止力的な面から、能力があるならば、良し。その上で尊敬する第八支部の構成員であるなら、それ以上の分野でも、奇人変人扱いでもそう残酷には振る舞わない。ただし、その本質が兵器なら話は別だ。壊れても治るのだし、壊れたら死ぬか二度と動けなくなる人間より前に出ろとは合理的観点から思うし、経験則的にも、戦車や戦闘機と兵士のコストは年々近付いてきている。 (1/9 18:40:11)
敗北:円 澪 > つまり戦車を守って人が死んだなど言語道断の極みで、兵士を守るために戦車を使い倒して当たり前であり、また、壊れたら捨てる、人間に扱いきれないなら壊すのは兵器の運用として当たり前だと想定している。差別も区別も嫌悪もある訳ではなく、単にそれはそういうもの。人間の一番嫌な部分というのならその通り。『では、用件は済みましたし、失礼。……どの小隊かは忘れましたが、そちらのお仲間とは上手くやるのですよ。心を持つのも人間のように振る舞うも、無論貴方だけという訳でもなくどなたでも勝手ですが……。必要な距離感というものがあり、ヒトとそれ以外との境目というものはある。ゆめ、後悔なさらぬようにお気を付けて。』だから、立ち去る際に放った、こんな愚にもつかない言葉だって善意だ。 (1/9 18:40:15)
タロー > がしょん!がしょん!がしょん!がしょん!がしょん!がしょん!がしょん!がしょん!がしょん!がしょん!がしょん!がしょん!……金属の大きな足を前後前後前後にかっぱかっぱ動かして、ずんぐりむっくりとした達磨みたいな体の、鉄のかたまりは保護サイトの渡り廊下を重々しく駆けていた。通り過ぎる牢の中へ収容されたカミサマ達に向けて片手をしゅぴい!と上げては『スミマセン、アナタ達はまた今度、”カウンセリング”します!タローは今日、ようやく面会許可が取れたのですヨ!』なんて挨拶しながらなものだから、人外の唸り声や檻を叩く金属音は、この一時だけ軽快なBGMみたいだった。専用収容室の扉へとたどり着く。タローはウィ~~ンとの腕がくっついている接続部のチューブを伸ばし、服なんか着ていないくせに、まるで人間みたいにぱたぱたと身体のほこりを落とそうとした。 (1/9 01:18:17)
タロー > 鉄と鉄の鳴る音ががらりがらりと鳴り響く。……プシュウウウ………。「……アア……」専用収容室の扉が開くと、内部から漏れるまばゆいばかりの光にタローのサーチ・アイが照らされる。目を文字通りぴかぴかと輝かせ、どすん、どすんと中へ歩みを進めた。「……ようやく会えました!ヒメサマ!」ティロリロリ。タローのお腹に表示されたモニターから音がして、プシュウウとまた、扉が閉まる。二人きりになったところで、タローは頭部がくっついている関節部をくるりと上へ向け、人間みたいにあなたを見上げました。「13番小隊所属、医療班!……【機動要塞】、タローと申しマス!アナタはカミサマですが、アルマデルの局員ですヨね?メンタルチェックをしに来ましたヨ!」 (1/9 01:18:24)
タロー > そして、タローの腹のモニターは、スピーカーから合成音声を流しながら以下の選択肢を映し出す。【……あなたは、タローとエンカウントしました。行動種別を以下の3つのうちから選んでください。『ドラマティック』『ロマンティック』『ポエティック』】タローのほうは、少し照れたように足をもじもじさせて、いと美しき天女の姿に見惚れていました。 (1/9 01:18:28)
ヒ メ サ マ > (衣着せつる人は、心異になるなりといふ。)(それは、かつての記憶から想起されるいつかの記憶。)(我等に元々、憂いとは無かった。)(我等は元々、感情を知らなかった。故に、我等が覚えているいといたうこころ病みける日々というのは、悉く敢へずる事であったのだ。)(………………………今日はなぜなのだろう。)(そんな事を思い出す。)(いや、この部屋に、例の〝刻み屋〟が置いていった和時計の奏がそうさせるのだろうか。)(チクタクチクタクチクタクチクタク。)(ただ時を刻む。時を進める。)(それだけの意味でしか無い時計に、その筈なのに、どうして心がこんなにも憂うだろうか。)「おや────────?」(がしゃん!)(カチリ)(がしゃん!)(カチリ)(がしゃん!)(カチ───────)(繰返す度、凡そ拾ト弐)(そしてその、謁見の扉が開かれた。) (1/9 01:46:16)
ヒ メ サ マ > 『……ようやく会えました!ヒメサマ!』(底へ、愉快な、あの刻み屋とも違う軽快な電子音を鳴らし、こうして出会うその日を待ち焦がれた貴族達と同じような様子で、人────────ではなく、)(鈍重な自立する鉄の箱が、人間のように振る舞い入ってくるのです。)『13番小隊所属、医療班!……【機動要塞】、タローと申しマス!アナタはカミサマですが、アルマデルの局員ですヨね?メンタルチェックをしに来ましたヨ!』「───────あらあらぁ、まあまあ…………………………。」「こはいかにもねんごろにぃ。あるじぃたてまつるぅ………………………。」「うふっ、御初にございます、たろお様。」「小さき、鉄の人。そのかたに、何や書かれたるや。」「………………もぉと、ちこう、寄って下さりな。」(はて、めんたるちぇっくとは。新顔の来訪人、人の熱を帯びないのにも関わらず、くどいほどに人っぽいこの方は、私に何を与えてくれるのか。) (1/9 01:47:10)
ヒ メ サ マ > (座せども、巨躯である己には、小さき貴方のそのお腹にはなんと書かれているのか分からない。それを確認するために、あなたから見れば、大きな大きな手を差し伸べ、そこに乗れと云うのです。) (1/9 01:47:29)
タロー > 『───────あらあらぁ、まあまあ…………………………。』ころころと鈴の鳴る音のような、なんと可憐な響きなのだろう、とタローはうっとり、ブリキのまぶた半分閉じた。巨軀から発せられるヴォリュームも、そのように淑やかな響きであれば気にならないのだろう。ヒメサマの、タローにとってはちょっと何を言ってるかわからない言葉も、聴覚を擽ってやまなかった。「あるじたて……はぁい。うふっ。はじめましてなのですヨ、ヒメサマ。……おおう?ちこうよれと……アア!このモニターが、見えないのですネ。……ちょっと、おまちを…よいせっ!」差し伸べられた大きな大きな手を見て、タローはぴょこんと前に跳んだ。その手があなたの眼前に運ばれることとなれば、やはり少し照れたように笑うのだろう。「タローは精神医療専門の、機動要塞なのですヨ。サミシイ気持ち。カナシイ気持ち。たとえなんにもなくたって、満たされない気持ち。そういったものが暴走してどうしようもなくなってしまう前にお話をして、癒やしたり、和ましてあげたりするのが役目でございマス。」 (1/9 02:08:37)
タロー > うぃ~~んと右手を上げ、ひとさし指を立てタローは続けた。「熱くもえたぎるように思いの丈を発散したい方は、『ドラマティック』がオススメです!時には荒療治になりマスが、退屈だけはさせないと約束しましょう!」カーチェイス、夕日をバッグに河原で殴り合い、愛憎の末の激しき情念、ブロマンス!ピコピコと音を立て、タローはモニターにドラマティックな映画のワンシーンを切り取って、ザッピングのように行事させた。「トキメキを感じ、愛されたい方には、『ロマンティック』がオススメです。こんなタローでも、頑張ってみますヨ!」薔薇の花束、降りしきる雨の中でのプロポーズ、せつないわかれのキス、コンフェッティ・シャワー。「どれも強引だなあ、なんて繊細な方には最後の手段、『ポエティック』がオススメです。タローはきっと、良い聞き役に徹する事ができるとおもいます!」月明かり、降りしきる雪、ほのぼのとした食卓を囲む日常の1ページ。「さあ、ヒメサマ。あなたはどれをタローに求めますか?選んでもらわなければ、タローはこのままお話することがデキません……」立てていた指をしまい、タローは両手のひらを見せて上へ向けた。 (1/9 02:08:47)
ヒ メ サ マ > (掌の上。)(そこで貴方はうぃーんうぃーんと、合成音声で奏でるセールス。)(そのお腹が、紙芝居のように切り替わっていき、その光景に、テクノロジーとは格別されたヒメサマは目をぱちくりとさせるでしょう。)「なでふことならむ………………、」「鉄の人のいといみじうおもしろき…………………」「君、やっぱり人ではないのねえ。」「ゆゆし事です。」(その体の輝きは一層強まる。)(それはヒメサマが、興味を持ったように、輝かせた眼差しをあなたに向けてからだ。)(どうやら随分とお気に入りになったようだな。)(この構図じゃ、新しい玩具をプレゼントされた子供のようだが。)(でもあなたは、中に人がいるわけでもなかろうに。)(動いて、話して、そのお腹のモニターだけでもころころ笑うくらいに輝いた。)(カチリ──────────) (1/9 02:30:00)
ヒ メ サ マ > 「そうねえ………………………」「どおしようかしらねえ」「私の知っている男は、ことある事に皆々、詩を詠むのです。」「でも、ここの男の人達は、どうやらそうじゃないみたい。」「ねえ、鉄の人。」「私は懐かしく思うわあ。」「…………………君は、私に詩を詠んでくださるのかしら?」(そう言って、大きな指先は、貴方のパネルのポエティックを。)(なんとか選ぶのです。) (1/9 02:30:35
タロー > 『ねえ、鉄の人。』「はぁい?」『私は懐かしく思うわあ。』「ほうほう?」『…………………君は、私に詩を詠んでくださるのかしら?』「………ウタ、ですと?」白いるかのように大きく滑らかな指の爪先が、タローのお腹に静々と触れる。痛覚などその鉄の身体にありはしないだろうに、少し擽ったいような気がしたのかタローは「クフフ」と笑い声を上げ、起き上がり小法師のように細かく揺れた。ティロリロリ。【ポエティックを選択しました。】「なるほどですねえ。歌ですか……古典の成績はあまり良くなかっ……あぁ、イエイエ。」「もちろんですよ、ヒメサマ。」『うた』というのが、必ずしも和歌とは限らないのだろう。それがラップだろうが、ポエムだろうが、うたはうた。けれど貴女のその神話のようなひいな姿がどうしても彷彿とさせるのは、かつて求愛の為に詠まれる事も多かったという和歌の歴史だ。───────いっしんに偲ばるるまま事なしぶきみ。姫なるべしや神なるべしや。───────無垢なそぶりは、姫だからなのでしょうか、神だからなのでしょうか。 (1/10 03:03:57)
タロー > いわく『私の知っている男』は、単なる曲水の宴に、和歌を詠んだのかどうか……今となっては、歴史の深層に葬り去った真相なのだろう。「……こほん……では……」「ヒメサマや ああヒメサマや ヒメサマや これからよろしく たのみますゾヨ。」「……なんちゃって。くふっ!」慣れない事をしたものだ。この起き上がり小法師はまだ【良い聞き役】にはなりきれそうもない。……けれど次に尋ねる時は、ちゃあんと『ポエティック』な一頁を刻めますように。かるたや花札なんか持ってきてみるのも良いかもしれない。この部屋から動けぬあなたのために、タローはまた、何度でも足を運ぶつもりです。だって、この腹に写った月明かりを見て、貴女は懐かしそうに笑ったんじゃあありませんか? 〆 (1/10 03:04:03)
Pinky@Jenne > (──────────カツン。カツン。透明なガラスのハイヒールが、高く鳴り響く。)(天気は大晴れ、気温はほんのちょっぴり肌寒いくらい。太陽が、少々照りつけてほんのりと肌を温めてくれるくらいだ。)(カツン、カツン。)「さて、本日の任務は『二人菓子』の調査だったか。」「君と二人っきりの任務は久しぶりだねぇ、"シノギちゃん"。」「ちゃんと調査ができれば、帰りにご飯にでも行こうか。好きなものを食べるといい。」(彼女は貴方の目線に合うように、貴方のもとでしゃがみ込む。)(夜のドレスを纏った彼女は、貴方の頭をよしよしと撫でようとするだろうね。完全に『子供扱い』してるよう。)「始めようか。"シノギちゃん。"」(彼女はカツンとヒールを鳴らして立ち上がれば、手をつなごうとばかりに手を差し出してさ。保護施設内の、二人菓子の様子を観察しに向かうの。) (1/8 23:55:57)
らくだ@雨夜鳥> (肌寒い、トは行っても普段よりは温かい外気にふれて、その猫毛はいつもよりほんの少しだけご機嫌らしい。頭に触れる君の手を享受して大人しくにへ、と笑ったのなら、あらためてきゅっと顔を引き締める。) 「ん……ふふ、んむ……わたし、子供じゃないのに。」(君は彼女の直属の上司であり、ほんの少しの憧れだ。大人びた物腰と頼れる強さ、暖かさと安心感、それから、それから。今のその夜のドレスだって、彼女が着たらきっと似合わない。今の自分が嫌い、と言うわけでは無いけれど、それでも少し。君に、憧れているの。)「はぁい、たいちょ。……あれ、ん、ね。」(君と共に管理室に入り、目的のものが収容されているケースを開ける。そこにあるのは空の雲をぎゅっと押し固めたみたいなふわふわで、ほんのり甘い匂いのする可愛いお菓子だ。)「おいしそう……食べても良い、のかな、」(まてをされた子犬のように彼女は目を輝かせ、わたあめにじぃと見入っている。隊長、上司、おねえさま。彼女はあまりに幼稚ですから、導いてくれると、嬉しいのだけど。) (1/9 00:09:44)
Pinky@Jenne > (トントン、カツン、カツン。)(ピッ。)(彼女は優しく微笑むと、貴方の手を取って下へ下へと歩んでいく。研究施設の、地下奥深く。入り口にのみ監視カメラが仕掛けられたその場所で、彼女は白い息を吐いた。)「子供だよ、君はまだまだ。これから沢山のことを知っていくんだろう?周りのすべてが輝かしくみえて仕方がないだろうさ。」(彼女は影に表情を隠して、つぶやく。)「本当に。」(カツン、カツン。)(ちょっぴり憧れられているのに、気づいているのかいないのか。彼女は君の手を引いて、下へ下へと進んでさ。)(ガチャリ、きぃぃいいいいいい。)(カチャリ。) (1/9 00:49:39)
Pinky@Jenne > (あなたと共に扉の中へと入っていった彼女は、カミサマが収容されたケースたち。それも比較的安全なものを取り出しては、蓋を開けた。)「よし、研究を始めようか。使うのはこの薬品と、この薬品と。待ち給えら駄目だよ食べては。死んでしまうことすらあり得るんだ、私は優秀な部下をこんなところで失いたくはない。」「好奇心旺盛なのはいいことだ。だが、無知な探究心は時として身を滅ぼすことを忘れてはいけない。」(彼女は次々と研究用の薬品を棚から取り出しては、ビーカーに注ぎだす。それから、シュワシュワと二酸化炭素を発し続ける不思議な液体を貴方に渡せば。)「これなら飲んでみてもかまわないがね。」(なんて、いたずらっぽい笑みを浮かべてみたりして。) (1/9 00:49:49)
らくだ@雨夜鳥 > 『子供だよ、君はまだまだ。』(なんて。彼女は君の本意に気付かないままに「もう16さい……」なんて口を膨らませ、君の後ろに続くのでしょう。彼女は君のその影の色に気付かないままに。)_____『待ち給えら駄目だよ食べては。』「えー……」『これなら飲んでみてもかまわないがね。』「ん、ふへ、たいちょーすき」(君の一挙手一投足に細かな反応を返しながら、君の用意する薬品をバットに丁寧に並べていこう。彼女の表情は他の職員に比べればかなり乏しい方だけれど、同じ小隊の同じ仲間なら。君ならきっと、今日の彼女はかなり表情が豊かな方であると分かるのでしょう。)「えっと、これと、これも。」(彼女も一応、【医療】の知識がありますから、薬品の類いには詳しいのです。調査に使うピンセットやわたあめを扱う為に必要な道具も、いくらか調達させて貰いましょう。ここはアルマデルの研究室。ヒトガタのカミサマだって扱うのですから、それなりの道具は一通りある筈だ。) (1/9 01:11:23)
らくだ@雨夜鳥 > 「そー、そ。これね。」「傷を治したり、」「もうひとりのわたしと会えたりする効果も、あるんだって。」( 彼女はカーディガンを脱いで、 小さなビニール袋を手にはめる。台の上にわたあめを置いて、手術を行う外科医の様にそれを見下ろした。)「……、」「たいちょーはさ、」「もうひとりの『自分』に会えたら、どーする?」 (1/9 01:11:31)
Pinky@Jenne > 「そうだね、君はもう立派な16歳だ。なら、二人菓子を食べちゃあ危険なことくらい、わかるだろう.......?」「これは、いつか大切な人を失いそうになったときに。そのひとに、食べさせてやってくれないかい。」「私も、できれば君が傷つくところは見たくないな。」(彼女は貴方に、優しく語りかける。ベールに包まれた表情は、彼女がライトをつけたことで漸く先が見えた。彼女は、"嗤っていた"。彼女は塩素系液体や、酸性の液体などの薬品を並べ終えれば、対象の一部をピンセットで切り取り、プレパラートに挟み込む。それから、量子顕微鏡にプレパラートを挿入しては、観察段階に入るでしょうね。穴に目を近づけて、使っていない方の片目は閉じて。そこに広がるのは、量子物理学の、果てしない世界。彼女だって一端の学者だ、もしかすると彼女にも研究をすることへの歓び、なんてものが多少なりともあるのかもしれないね。) (1/9 11:00:01)
Pinky@Jenne > 「───────............................................もうひとりの、自分。」「................................そうだね。」「だ.............................」「.,.................」「そうだね、その余りに、思わず口説いてしまうかもしれないね。」(彼女は顕微鏡から目を離すことなく、拡大縮小を続けて対象を観察しながら、その問いにつまりながらも答えるの。)「最も、その効果としてはもうひとりの自分にあった瞬間、死んでしまうらしいが。」「だから、帰りに綿がしを買ってやろうじゃないか。食べちゃあ駄目だぞ。」 (1/9 11:00:17)
雨夜鳥 志乃紀 > 「たいせつなひと。」(君の言葉をぽつりと反芻する。大事だった人、愛した人。幸せにしたかった人、笑っていて欲しかった人。ずっと傍に、居て欲しかった人。頭に浮かぶのはかつてのそれだった、たった一人。あたらしく、そう思える人が出来るのかな、なんてぼんやり考えて、ほんの少しだけ会いたくなって、寂しくなって苦しくなって、頭をぶんぶんと横に振った。)(泣いてしまいそう、だったから。) (1/9 11:17:17)
雨夜鳥 志乃紀 > 「そうだね、その___」「_____死んでしまうらしいが。」(顕微鏡を覗く__もとい、何か一点を注視する、と言う行為は酷く無防備でかつ楽観的なものだ。裏切り者のペルソがいるらしいこの研究所内で、ここまで無防備で居られる理由など、彼女の知る限り二つ。自分が強いから殺されないと驕っている。もしくは……、自身がペルソナである、のどちらかだ。出入り口にしかカメラの無いこの研究室。降りてきた階段は細く暗く、彼女と君の体格差ではきっと襲われてもきっと彼女は逃げ切ることは出来ないでしょう?)(だから。)「えへ……、じゃあ、我慢。たいちょーやさしい、ね。へへ」(彼女は君が顕微鏡から目を離さないうちに【■■隠避■■】し、そしてその手にメスをもった。)「たいちょー、わたし何しよう。この薬?どうつかう?の?」(あくまで研究のお手伝い、ですから。台の上に開けられたそれを細かく切り離し、いくつかのシャーレに等分に分けていこう。君の置いた薬瓶に視線をやり、ほんの少しだけ警戒しながら。) (1/9 11:17:25)
Pinky@Jenne > (貴方の大切な人は、誰でしょう。)(彼女は、フフフって笑いながら、ゆっくりと顕微鏡から目を上げる。エキゾチックで妖艶なアイラインが引かれた彼女の目から、貴方の元へと鋭い視線が注がれるのさ。)【第六感】「"シノギ"ちゃん。」【第、六感】「今ァァァ.............」「────────...........................ふむ。」「何でもないよ。続けてくれたまえ。」(彼女は棚を漁りながら、君に指示を出すだろうね。)「ビーカーAと書かれた物に入れられた薬品と、ビーカーBと書かれた薬品を、よぉぉぉく混ぜ合わせてくれ。調合したものを、今からそのカミサマにかけて反応を見てみよう。」「肌に触れてはいけないから、これを装着して行うようにね。」(彼女は君に、棚から見つけたビニール手袋を投げ渡すでしょう。そしてまた、彼女は棚を漁りだす。)「混ぜ終わったら教えてくれ給え、すぐにそちらに向かう。」 (1/9 11:48:47)
雨夜鳥 志乃紀 > (名前を呼ばれても、彼女は返事をしなかった。否、気付かないふりをした。こんな密室に二人きり、聞こえないわけも無いでしょうに。)(彼女の心臓は早鐘をつくようにざわめいている。自身の上司が、憧れが、もしかしたら、もしかしたら、なんて。用心するに越したことはないし、無責任な信頼を抱けるほどのばかであれば、彼女は今頃こんな所にはいないのだ。)(彼女はばかで、弱くて無力だけれど、それでも、それだけなんかじゃ無いのです。) 「はぁいー」(彼女は君の指示通りに薬品を混ぜることだろう。君に渡された手袋を重ね、念のためにとマスクをし、ゴーグルも装着して。メスは左手に離さないまま、彼女は器用に右手で薬品をかき混ぜる。)「おわったよ、たいちょ。……これ、どんな薬?」(君との間に机を一つ挟んで、彼女は君の背を見つめるでしょう。) (1/9 12:13:48)
Pinky@Jenne > (彼女は、貴方が『おわったよ、たいちょ。……これ、どんな薬?』と、聞いた瞬間。またも、"貴方に背を向けて"嗤う"のさ。)「ああ、それは...........」(彼女は振り向いて、貴方を視界に入れた瞬間。怪訝そうに、顔を顰めてさ。)「待てシノギちゃん。君一体、何と何を混ぜた?」(そこにあるのは、空になったAのビーカーと。"先程よりも中身の量が増えている"Bのビーカー。)「待ち給え、今すぐそのビーカーから離れるんだ!」(言い終わる頃にはもう遅い。貴方がたった今混ぜたのは。)("酸性の液体と、塩素系の液体。")("混ぜるな危険"の、代表例だ。)(ゴーグルを誰にも言われずに装着したのは賢かった。確かに、貴方は目もとの被害は免れることができるだろう。) (1/9 12:53:51)
Pinky@Jenne > (だが。)(貴方がつけたマスク。それでは、日常のウイルスや細菌を防ぐことはできても。───────────発生した、"塩素ガス"までは、防ぎ切ることはできない。)(彼女がたった今、漁っていた棚から取り出した。...........................ガスマスクのような、ものでなければ。)(彼女はゴーグルとマスクを装着し、速やかに緊急事態ボタンを押すだろうね。)(鳴り響くサイレン。)(彼女は勢いよく貴方の元へと駆け寄れば、貴方のマスクを剥がし、急いでガスマスクに付け替えさせるだろう。)「さて、『塩素ガスの中毒症状』についてだが。窒息感などの呼吸器症状や、中枢神経症状を引き起こすことがある。」 (1/9 12:54:15)
Pinky@Jenne > 「まあ要するに、君はしばらく動けないだろう。」(鳴り響くサイレン。あたり一面に充満する、塩素ガス。)(これでは、ボイスレコーダーに音声が記録されていようとも、何を喋っているかも分からない。)(これでは、君がもし監視カメラを起動させていようとも。充満するガスと消火用スプリンクラーのせいで、何が起こっているかも分からない。)「 .....................................あぁ、可哀想なシノギちゃん。私の犯してしまった"致命的なミス"のせいで、今まさに危機に晒されている。」(ガスマスク越しに、彼女は語りかける。)「─────────ごめんね。」(彼女は、貴方にだけみえるように、顔を覗き込んで。) (1/9 12:54:37)
Pinky@Jenne > ("嗤う"んだよ。) (1/9 12:55:32)
Pinky@Jenne > (それから、貴方にだけ聞こえるように耳元で、一言。)「隠し事は、いけないよ。」 (1/9 12:55:42)
雨夜鳥 志乃紀 > 『待ち給え、今すぐそのビーカーから離れるんだ!』「ぇ、」(君のその声が聞こえた頃には、もう遅かった。)(じわり、ふわりとあふれ出るその異臭に気が付いたとき、彼女は膝から崩れ落ち、涙を流しながら咳き込んだ。軽い症状は咳に流涙、胸部の灼熱感から嘔吐、頭痛、発汗……悪化すれば呼吸困難に皮膚のただれ。最悪の場合で死に至る。マスクを着けていたとは言え、直近で言われたとおりに必要以上にかき混ぜたのだ、まともにしゃべれる範疇は超えている。)「な、ん……う゛、ぇ“っ……、」(君はまるで『そうなることを知っていた』ようにガスマスクを取り付けて、探すこともせず緊急ボタンを押した。ガスが発生したときに真っ先にすべきなのは換気だろうに、ドアを開けることすらしないままに、そんなくだらない毒ガスの情報をペラペラと。) (1/9 13:40:44)
雨夜鳥 志乃紀 > 「ぅ~……、ふ、」(でも、きっと貴方も何か一つ。『致命的なミス』を、犯しているの。君がこちらをのぞき込んだとき、彼女もまた、苦しそうに【わらって】みせた。) (1/9 13:40:56)
雨夜鳥 志乃紀 > 「、」(ガス、というのは一体どこまでが『一つ』なのでしょうね。分子一つ?粒一つ?それとも。 それは砂山や歴史、ゴミ山のそれとおなじもの。どれか一粒、どれか一日、どれかひとかけらじゃそれにはなり得ず、その群全てをあつめて『一つ』とするのである。……ですから。)「お、ね……い、か、さ……、」(彼女の能力は、『自分の触れたものの状態を、消費する容量×1ロル分遡らせる』。このガスは2ロル前に、Aの薬品とBの薬品が混じり合って出来た『ひとつ』の塊である、から。【容量3消費:塩素ガスを、混ざる前の薬品A、Bに分解し、それぞれのビーカーへ戻します。】それは、映画の逆再生ボタンでも押されたかのように。周囲に漂っていたガスは分離し、それぞれの瓶の中へ綺麗に収まっていく。) (1/9 13:41:06)
雨夜鳥 志乃紀 > (その場に残るのはもはや何の意味も無いガスマスクを着けた二人と、そんな二人を無情に濡らすスプリンクラーの雨粒と。それからそれから、必要も無い応援の職員を呼ぶ、緊急サイレンのけたたましい音のみである。)「う゛ぇ、ぇ……っ、」(彼女はガスマスクを外し床に吐瀉物をまき散らす。立ち上がることも出来ないまま力なく床に倒れ、胸を上下させながら、彼女は途切れ途切れに声をだすの。)「た、ちょ……、えへ。」「“ミス“、は、ね。しかた、ないよ。」(そう言って彼女は自身の衣服に隠したボイスレコーダーを──君が薬品Aと薬品Bを混ぜるよう指示した声の記録されているそれを──、左手に持っていた馬頭で破壊した。)(______もうじきに、他の職員が来るでしょう。) (1/9 13:41:15)
Pinky@Jenne > (ご明察。)(そう、彼女は最初から、"君に塩素ガスを吸わせるつもりで"わざわざ隔離されているこの研究施設へ行き、"カチャリ"と、鍵を閉めた。簡単には、逃げられないように。そう、わざわざ棚を漁っていたときも、貴方に手袋しか渡さなかったのも、全てはこのため。)(彼女は怒ってなどいない。)("探索先が二人菓子に決まった"その時点から、彼女はこの"不運な事故"を起こすつもりだったのよ。)(君の隠し事など、はじめからどうだってよかった。)(君の命だって、同じことだ。)(『ただ、一つ貴方にミスがあったとすれば、それは。』) (1/9 14:16:36)
Pinky@Jenne > (彼女はゆっくりと立ち上がれば、ふぅぅぅ。とため息を付きながらガスマスクとゴーグルを脱ぐのさ。そして、何より温かい目で貴方を見下ろしては、)「私のミスの尻ぬぐいをさせてしまった。」「─────────────ありがとう。」(彼女は、自分の胸元からボイスレコーダーを取り出せば。"ピッ"と音を立てて、録音を終了した。)(ここからは、オフレコで。)(彼女は、ゆっくりと貴方を抱きしめて。貴方の頭をさっきのように、愛おしそうに撫でながら。)「愛しているよ。心から。」(『彼女の前で、涙を流したことだ。』)【能力発動】『吸涙鬼』より、『できることなら、あの時のように。』【2ロル前からの彼女の台詞行動すべてを、なかったことに。】『容量2、消費。』 (1/9 14:16:53)
Pinky@Jenne > (彼女は、貴方が唐突に目を覚ましたかのような反応をするだろうね。)「気がついたかい、シノギちゃん。」「君はさっき、私のミスで危険な薬品を混ぜ合わせてしまってね。気絶しまっていたんだよ。」(抱きしめたまま、そうっと顔を覗き込んで。)("嘲笑った。")「もう大丈夫だよ換気なら済ませてあるし、薬品ももとに戻しておいた。実験は終わりだ。ほら、さっき研究員を呼んでおいた。もう、来てくれたようだよ。」(扉の向こうからは、『大丈夫ですか!?』『返事を!!』と、焦った研究員達が下ってくる音が聞こえだす。)「ほら、行こうか。」「彼らが待ってる。」(彼女は"カチャリ"と鍵を開けて、あなたの手を取り。向こう側へと、足を踏み出した。)【〆】 (1/9 14:17:19)
外@時計師 > (──────それは、昼下がりだった。雲ひとつない青空と言うのが1番ふさわしい、キャンパスに青色のペンキをぶちまけ、浅く塗りたくったような。貴方は仕事の休憩か、それとも煙草を吸いにでも来たのか、或いはなにか用事があったのか。分かりやしないけれど確かに〝そこにいた 〟もので。吹き抜けた廊下を歩いていた彼女、資料を抱えて歩いているさなか、その姿を見掛けるなりなんなり·····)「………………………………」(こぉーーーーーーーっそり、こぉーーーっそり近づく。そう、まるで〝 貴方に気づかれないように〟でもするみたく。もしも貴方が気付かないのならば、彼女はそのまま顔を横に覗かせて、一言。)「……こんにちは?〝 黒鐘 〟さん。」(イタズラ心をほんの少し宿してるにしては穏やかな声色で挨拶を交わすのでした。) (1/8 22:44:43)
黒鐘 志朗 > 「……おや、ヴィオレッタ君!いやあすいませんボーっとしていたもので!」(彼は何をしているわけでもなく空を見上げていた。気を抜いているのか考え事をしているのか、もしくはあまりの天気の良さに眠りそうになっていたのか。あなたが近づいてきたのにさえ、今の今まで気づいていなかったらしい。ハッとした様子を一瞬だけ、表情に浮かべたもののすぐに笑みを浮かべて向き直った)「いやぁ〜今日は本当に良い天気だ。ついつい少しだけ中庭にいるつもりが長く居座ってしまって……このままお茶でも飲もうかなあなんて。あっ、ヴィオレッタ君は仕事中だった?」(顔を空の方に見上げながら、やや大袈裟なリアクションを見せる。そうして改めてあなたの方に向き直るが、手元の資料を見たらバツが悪そうに頬をかいた。真面目に仕事してる相手の前にする会話じゃあないかと少し苦笑いを浮かべ、気づかなかったよなんて呟いている) (1/8 23:50:38)
照焼@リアン > ─────御初目にかかります。09小隊戦闘班所属、Jade・Sanchez様。( 叩頭。位の高い貴方様へ、敬意を表わすため深々と頭を下げる。微笑。微笑む。敵意。戦う意思、反抗の気がないと伝えるように。友好的。貴方に対し好意的な気持ちがあるのだから。アルマデル第8支部内、出撃ゲート前。気の遠くなるような技術と広さを兼ね備えた、外部調査の要の場で。届くように、声に芯を真っ直ぐに通して。初めて、貴方と出会う。『 ──07小隊記録班所属、Lianと申します。 』本日の任務。アルマデル第8支部の一員として与えられ、果たさなくてはならない務めは2つ。1つ、防壁外、イーコールに侵食され、カミサマの生きる世界へと赴き、それらカミサマの調査を進めること。2つ、上位者である貴方を、我が身に変えても護ること。背負うエルド=SRC、対カミサマ用エネルギースナイパーライフルはその為のもの。武器を戴けるせめてもの恩情。『 ─────本日は、宜しくお願い致します。』 任務開始、30分前の事。出撃ゲートが起動し、唸りを上げていた。) (1/8 22:46:44)
翠緑@ジェード > 「うん〜♪ヨロシク、ね〜!!リンちゃん!!いやー!!!良かったなぁ、こんなかあいいこと一緒なんて、オレちゃんもしかして実はもうあの世にいるのかな〜...?」男は飄々としていた。まっすぐな相手とは対照に頭だって下げやしなかった。「今日はラクだといいんだけどね〜...。少なくとも日帰りがいいや、もっといえば早く帰ってお風呂入りたいよ〜。もう。極力動きたくなんてないや...!!!!汗臭いオレちゃんなんてゼッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッたァァァァいに、やだもんね〜!!!!リンちゃんだって女の子なんだから、ムリはしないよーにね!!!怪我とかしたらオレちゃんの顔が立たないから!!!まっ!オレちゃんてば、イケメンだから顔なんていくらでも立つんだけど!!!」そんなことをひとしきり喚くように言いながら、自分の武器である大斧、『ガイア=ノヴァ』をトン、と指先で音を鳴らしながら挨拶をしてきた彼女に近づき、「緩く行こうぜ、緩く。終わったらご飯いこ!!オレちゃんとのデート♡!!!」なんて言ってはニッと笑って見せた。 (1/8 23:11:03)
照焼@リアン > り、りんちゃん、ですか………っ? ( 驚愕。りんちゃん、親しげな愛称であるその呼び方に、とても、とても、驚いてしまう。遊園地のパレードや、まるでクリスマスのイルミネーションのような貴方。それは、着ているものだけではなく、感情・意志などの傾向すらも。瞳は丸く、驚愕によって見開かれ、ぽかり、口は開き、思考に空白地帯が生まれてしまう。『 ………っふふ、承りました。緩く、ですね? 』宜しいのでしょうか? 立場の違いから、迷ったのは一瞬のこと。気が変わり、貴方様が気を引き締めろと申されるまでは、くふりと笑んで、肩の力を抜きましょう。ゴウン。音を立て、ゲートが口を開く。目の痛くなるような、紫の光。肩にかかる重み、エルド=SRCに繋がる紐を、きつく握り締める。タラップ、ゲートへ繋がる階段に足をかけた。外へと、1歩、踏み出してしまう。『 デートは断らせていただきます。───参りましょうか。 』 (1/8 23:35:23)
翠緑@ジェード > 「そそ、リンちゃん!!かわいーでしょ!!いや、リアンちゃんでもジューーーーブンに可愛いよ!?でも、こっちの方がなんかいいじゃん!!」彼は相変わらずに笑っていた。緊張も、不安もなさそうな彼の態度とうっすらと彼から香る花のような石鹸のような淡い香り。斧を方に引っさげてもまだなお、その顔つきは軽やか。「そう!緩く!!どーせ死ぬ時は死ぬし、生きる時は生きるんだからさ。不安になる方がしんどいさ。」重々しく、そしてなんとも簡単に開く、魔境への扉。だが、彼にとっては。彼にだけは。少なくとも彼には「んじゃ、これでおデート♡ってことで!!!全く、オレちゃんとのデートなんて滅多にできないんだぞう!?こんの、幸せ者めッ!!!んじゃあ、お先にぃ〜!!!」なんて言いながら彼女の隣を飄々と抜け出して、先に飛び込んでしまえるようなものでしか無かった。 (1/8 23:53:54)
照焼@リアン > ……………森の香りが致しますね、( 深呼吸。深く、深く、息を吸い込む。風が木々が纏った木の葉を揺らし、はらりと一片、落ちていく。虫の鳴き声、それは本当に虫であるのかも不明瞭、はっきりとはしていない。__ゲートの先、ワープポイントが1つ、大森林の中心部。1歩踏み出す。枯れ葉、秋にその身をとした葉の1枚が、潰れる感触、ぱきりと割れる音が足元から響いた。『 ……………周囲にカミサマの気配はありません。ですが、………少し奥から、僅かな音がします。近付きますか?Sanchez様 』耳をそばだてる。静かな森の中。虫の声。貴方の呼吸音。それから____私達以外の、枯れ葉を割る音。物音に呼応して、長い耳の先がぴくりと震えた。細く息を吐き、目配せと共にエルド=SRCを構える。前衛と後衛。斧遣いと銃遣い。敵勢個体との戦闘における相性は恐らく悪くはない。それでも、殺されてしまう職員は数多と居た。) (1/9 00:15:26)
翠緑@ジェード > 「そ〜だねぇ...。とりあえずそっち行こっか。オレちゃん森の中なら迷彩とかにしたのにな〜...。にしてもリンちゃんといい姫といい...よく聞こえるよね〜。僕にはさぁっぱり。なんにもだよ〜。」ただそう零しては歩を進めた。パキリパキリと、乾いた音が足元から鳴っている。森というものは静かであって、その中身は無数の音で満たされている。小枝が踏まれる音や、動物の鳴き声や生活音。植物の吐息、風の揺らぎ。全てが全て、音として混ざりながらもそこにあって、そしてそれらが決して完全に溶けることはなく分離されている。風の冷たさやどこまでも続くような枯れた木々が彼らから判断力と方向感覚を奪いにかかることは容易に想像出来る。彼はそれこそが最も危険であり、天敵だと考え「ちょっと急ごうか。リンちゃん。今回の子だけがオレらを殺すとは限らないみたいだし...。リンちゃん。体重いくつ?」だなんて女性に聞いてはいけない言葉としてはもう、使い古される所か、一周まわって誰も見向きもしなかった質問を投げるのであった。なぜ体重を...?それはもちろん「オレちゃん宅急便がリンちゃんを、カミサマの所までお届けってことよ。」...こういうことだったのだ。 (1/9 01:02:16)
照焼@リアン > 、恐縮です。狙撃手にとって、耳は大切な器官ですので。( また驚愕。驚いてしまう。今度はほんの少し、1つまみだけ。奴隷階級のルクレルク人を褒める方などそう多くはない。それだけに嬉しく、瞳は大層和らいだ。長い耳がぴくりと跳ねる。足を踏み出し、歩く度に周囲がざわめく。夜露の落ちるその一瞬さえ、聞き逃してしまわぬように。小さな眠る子供の吐息までもが聞こえるように。冬の気配は服に隠された肌を蝕むことはない。けれど、露出された肌、耳や指先は仄かに赤らむ。雪が降れば、ワープポイントは真っ白に隠されてしまいかねない。冬が厳しいのは一昔前。蓄え、明日の為の食事や薪を保管していた頃と形を変えて今尚続く。 (1/9 01:36:56)
照焼@リアン > 『 へ、ぇ………っ!? ぇ、えぇ…………っと、……ぁっ、あーー………なるほど………、 』本日も冷えますね、なんて。緊張。筋肉が固まり、行動に影響の出る身体状況を防ぐための他愛のない雑談。それは体重を問う貴方の問いに塞がれて。またまた、驚愕。耳がぴんを上を向く。羞恥心。恥ずかしがる気持ちは、一般女性並みにはあって、答え難い。訳を明かされた後もそれは変わらず。口ごもってしまったのは、寒さのせいではない。身に籠る熱で溶かせるだけで言えるものならば、何れ程楽だろう。『 ………………ょ、49キロ、です、…すみません、重たければお届けしていただかずとも構いませんから……っ、足には自信がありますので、はい…っ 』 (1/9 01:36:58)
翠緑@ジェード > 「軽ッ!?!?ちゃんと食べなよ!?!?ほんとに後でデートしよ!?なんでも奢るからさ!?」奴隷階級だとか、身分だとか。彼にはいい意味でも悪い意味でも関係なかった。彼女がどんな身分であろうとも彼は彼女に対してもっと食べるように勧めただろう。一見すればそれは紛れもない善意だ。だがしかし、彼の発言は〝食べたくて食べれない〟人間にとってはあまり耳障りの良いものでは無い。彼は諸々の事柄から束縛されない。全て彼にとっては守る必要にない項目なのだ。だからこそ、物理的に拘束され、暗黙の了解にさえもがんじがらめにされる相手とはどうしても分かり合えないようであった。そんなことも気づかないままに彼は言葉を続ける。 (1/9 02:10:43)
翠緑@ジェード > 「オレちゃん、アイドルだから箸より重いものとか持てないんだよね...。だから、リンちゃんが軽くて助かったのもあるよ...。49キロが50キロだったらさぁ...。四捨五入したら100じゃん!?それはさすがに無理だよ!?でもね!!!49キロならムキムキなオレちゃんにとっては箸と同じ!!!四捨五入すればなぁんと!!!0〜ッ!!!軽い軽い!!」とひとしきりに喚けば、すぐさまに斧を自分の肩に預けつつ、右手で持ち手を握って支えた。そして左腕を横に伸ばして片膝立ちになれば「右腕の上に足乗せて〜。左腕でリンちゃんの背中支えるから!!!」なんてなんの躊躇いもないままに、彼女を運ぼうとするだろう。その間にも日は少しずつ少しずつ、傾き山風は熱気を失う。どれだけの防寒具でも露出がある時点で人間の活動限界は狭まっているのだ。故に彼は躊躇もしないし、迷いもない。たとえ少々無理でも、彼に辞めるという選択はなかった。 (1/9 02:10:53)