外@時計師 > (──────Ⅰ、月。)(Ⅱ、陽炎比売命。)(Ⅲ、罪と罰。)(Ⅳ、恋煩い。)(Ⅴ、桃源郷。)(VI、天人女房譚。)(Ⅶ、浄土。)(Ⅷ、暦。)(Ⅸ、自鳴琴。)(Ⅹ、絹織。)(XI、弦調律。)(XII 『 』)(ありをりはべり。いまそかり。色は匂へど。散りぬるを。)(──────こ■、いは、)(......キリリリリリ。)(良い夜。)(今宵は。)(〝 カキン〟。)(〝今宵は、....... 良い夜 〟でございましょう。月に薄い雲がヴェールを纏わせるよう、星屑はサラリと優しく砂でも巻いたように。とはいえ、あなたのこの収容所からじゃあ宵も酔いもありやしないでしょうけれども。浮世離れもいい所、桃源郷で桜の枝を手折った罪は酷く重い。ゆったりと変わらぬ時間が流れる中。)(〝 カキン 〟。) (1/5 19:53:13)
外@時計師 > (〝ソレ 〟は再び、やってきた。)(──────チクタクチクタクチクタクチクタク..............)(滞りなく秒針の音が刻まれるような。)(カツコツカツコツカツコツカツコツ..............)(秒針に乗じ、乱れ知らずの足音が。)(キリリリリリリリリリリリリリリリ...................................)(オートマチックな歯車の音が近づいたかと思いきや、.......なるはずも無い〝木製の扉が開くような軋む音 〟が塗りたくったような白色の室内に響き渡る。夜を身にまとったような紺の布。背の高いシルクハットと使い物にならないからと布が巻かれたその目元。〝 秒針のような杖をついて、片手に革製の鞄を持つ背の高い『機械仕掛けの修理師』は、鍔を摘み1歩、カツリと大きく1歩、中へと無遠慮に入る。扉の背景は貴方も知らぬどこかの国の『時計塔』。パタム、と閉じたその瞬間、.....................彼は口を開いた。) (1/5 19:53:26)
外@時計師 > 「.................Hello, Princess of the Moon. (こんばんは、お嬢さん。)」「....................Right on time.(今宵も時間通り)。」「──────〝 I'm here to talk to you. (〝調律を、.......しに来ました 〟)。〟」(彼は貴方に出会ってから、こうして毎晩1秒もズレることなくこの場にやってきては同じことを言っていた。)(彼の調律は傾聴。)(〝貴方の話(歴史) を、聞きに来たのだ〟と。鳴り響くタイプライターに綴られた文字を、貴方は読んでくださいますか。) (1/5 19:53:49)
ヒメサマ > (星ほど、規則正しいものは無い。)(その軌道、その公転、その配置、その一応、その光度、その色。全てが計算式の元に成り立ち、人類は今も尚星を見上げるのだろう。)(アーミラリースフィアを回しながら、誰かがそう嘯いたらしい。)「……………………………………。」(月日は百代の過客にして、行かふ年もまた旅人也。)(過ぎ去る時の流れを見送り、また来る次の時間も、また過ぎていく。)(何かを目指して、時間というものは旅人かのように漂泊するのだろう。)(襤褸紙に、筆を走らせながら、誰かがそう嘯いたらしい。)「……………………………………………。」(時計技師は云った。)(この世界は、歯車の噛み合わせと、その廻り(めぐり)の上に成り立つのだと。故に時を刻む時計だけは、誤っちゃならないのだと。)(…………………………伝説は、遥か過去から時を刻み、現在まで言い伝えられる。)(伝説とは、時が進むに連れて、その形を変えていく。) (1/5 20:07:40)
ヒメサマ > (ならば──────────)「…………………………来たのですねぇ」(この姫はどうだろう───────?)(その存在その物が、人々の〝伝説〟を証明する存在だと言うのに、彼女の構成する歯車が全て出鱈目な、矛盾した存在を、君は見逃す事ができるだろうか──────?)「………………ふふぅっ、」「ぐぅっと、あふたぬぅうん。」(歯車全てが滅茶苦茶にばらまかれているのに、あろう事か正確に時を刻んでいる、不可思議な時計を。)(調律師のあなたが見逃す事ができるだろうか。)(いいや、きっとないだろう。)(無い、筈だろう。)(だから、チクタクチクタク、ジリリ、ジリ。)(キリリ──────)(誰かの夢や希望や、幻想を詰め込んだ玩具箱のオノマトペを、その体から鳴らし、宵闇の紳士が優しくヒロインへ、忍び逢いに─────) (1/5 20:08:07)
ヒメサマ > (ロミオとジュリエットの、一幕。)(あるいは、カササギの橋を渡り出会う──────)(あるいは、)(あるいは、)(あるいは、)(あるいは、)(あるいは、)(あるいは、)(あるいは、)(あるいは、)(あるいは、)(あるいは、)(あるいは、)(─────────────)(カチン。)(タイプライターは鳴る。)「「「「「「「「「「「「お待ちしておりました。」」」」」」」」」」」」(月を12、束ねた姫君。)(時計の針が12回廻れば目覚めるあなた。)(そして、1秒たりともズレなくやってきてくれたあなたに。)(姫君は優しく微笑むのです。)「さて、」「今宵は何をお噺致しましょうかぁ〜〜〜…………」「ふふ」「よりどりみどりでぇ〜〜〜〜」「…………………………………」「困ってしまいます。」(部屋の中光たり)(幾寸ばかり測れぬ見あげんばかりの姫君)(ㅤいㅤとㅤうㅤつㅤくㅤしㅤうㅤてㅤいㅤたㅤりㅤ。ㅤ)>刻み屋 (1/5 20:08:31)
外@時計師 > (一見して貴方は〝完璧 〟である。恐らく一般的な人間なればその背丈すらも関係ないと思わせるほどに美しく、貴方のその容姿、風貌、言の葉そして心地のいい優しげな声に、拐われ惚けてしまう輩だっていることでしょう。)(しかし、〝 彼は違った〟。)(見えぬ目の代わりに優れた耳がその全てを拾うのだ。花瓶が割れたその後、『一番最初に着地した破片はどれか』それすら掬いとる彼の耳が、貴方の言葉を逃さぬのだ。)「「「「「「「「「「「「お待ちしておりました。」」」」」」」」」」」」 『………………………………………………、…』(カチリ、カキン。)(〝 タイプライターを止めた〟。スゥ、と1度息を吸う。拙い貴方の英語に合わせるよう。シン、と静まり返る室内にて。低く、伸びた声で呟くのは。)『…………………─嗚呼、〝ゴキゲンヨウ 〟。』 (1/5 21:00:13)
外@時計師 > 『──────〝 女郎花 〟(おみなえし)。』 (1/5 21:00:21)
外@時計師 > (壱つ。)『萩重(はぎがさね)』(弐つ。)『花薄(はなすすき)』(参つ。)『初紅葉(はつもみじ)』(肆つ。)『蕣(あさがお)』(伍つ)『竜胆(りんどう)』(陸つ)『長月菊(くがつきく)』(漆つ)『櫨紅葉(はじもみじ)』(鉢つ)『紫苑(しおん)』(仇つ)『唐紅(からくれない)』(拾。)『移菊(うつろいぎく)』(拾ト壱──────…)『〝 陽炎比売命 (かぎろひひめのみこと) 〟』(〝 拾ト弐 〟)(【調律1、部品に名前をつけること】)(これは〝十二単 〟の種類だった。貴方が身につけているその十二単は『秋物』だ。12の言い伝え、十二単。それはそれぞれの【衣服】であり【思い出】なのではなかろうか。否、そうでなくとも彼は全てを『区分』し、どの声が誰で、どんな思い出を秘めているのかを拾う。無造作に置いてあった本を丁寧に本棚にしまうのと、同じように。しっかりと、完璧に。) (1/5 21:00:30)
外@時計師 > 「……………」「…………………、……──────〝Have you stopped seeing the outside world? 〟(外の世界を見ることはもう辞めたのかい。)」 (彼は再びタイプライターを起動し、貴方に問うた。貴方が言い伝えられるのは『過去の事象』。)(さて、この問いかけは今宵、【誰に届きますか】。) (1/5 21:00:31)
ヒメサマ > 『女郎花─────』(をみなべしのかざみは、面の竪青、ぬきは黄にて、裏もえぎなり。)『花薄』(秋のはてぞ、いと見どころなき。色々にみだれ咲きたりし花の、かたちもなく散りたるに、冬の末まで、かしらのいとしろくおほどれたるも知らず、昔思ひ出顔に、風になびきてかひろぎ立てる、人にこそいみじう似たれ。)『蕣』(桃華蘂葉)『竜胆』『初紅葉』(紅葉は何たる目的があり染まるかは分かっていない。)『竜胆』(枯れ暮れ後の美愁たるや)『長月菊』(其の花が咲く晩秋、夜が長くなるだろう。)『櫨紅葉』(櫨紅葉。黄なる二。山吹。紅。黄ナルハ一ツニテ山吹ヲ匂ハカスナリ。蘇芳。紅の単。) (1/5 21:59:25)
ヒメサマ > 『紫苑』(萩、紫苑、色々の衣に、濃きが打ち目、心ことなるを上に着て、顏は引き入れて、硯の筥に枕して臥したまへる額つき、いとらうたげになまめかし。)『唐紅』(桃源郷に咲く華の色)『移菊』(紫に やしほ染めたる菊の花 うつろふ花と 誰かいひけん)『…………………………陽炎比売命』「うふぅ」(捨ト弐)(皎皎河漢女)(その手を上げ────────)「しぃ─────」(その艶やかな唇の前に、そっと人差し指を立てた。) (1/5 21:59:54)
ヒメサマ > (あなたの言葉なんて、分かっちゃいないのに。)「さて、」「………………………………まだ、〝十五夜には遠いかしら〟」(でも、ヒメサマはまるで、〝君の心を覗いたように、言葉を返すんだ〟)「今は…………………」「貴方たちのの刻む歴史を、綴るだけで。」「満足しているのよぉ」「……………………………でもいつかは、」「きっと、叶えたいと、」「思えるかしら。」「今の私には、羽衣を羽織っていないのだから────────」「再びあれを羽織る、その前に、ね。」(過ぎ去りし過去は、その場を動かない。過去は不変だ。過去は変えられない。しかし、伝えることはできる。)(タイプライターはその最もだろう。言葉を遺し、誰かの心へ伝えられる。)(カキン───────)(改行のベルが鳴る。)(チリン───────)(どこかで鈴がなる。)(あなたの言葉は、きっと、)(ヒメサマたる全てに伝わるだろう。)(なれば、答えるのは〝総意〟) (1/5 22:00:22)
ヒメサマ > 「…………………………でも、あなた。」「私は、少し驚いているのよ。」「私はどうあれ、歴史の擬人化でしかなく………………」「過去たる私を、」「〝貴方〟が興味を持って、通ってくれているなんてぇ。」「ほぅら、だって─────────」(チク、タク)「時計は〝今〟を証明し、刻むものじゃない。」 (1/5 22:00:37)
外@時計師 > (貴方は秋色の十五夜。しぃ、と嫋やかに伸ばされた指先はほんのりと濡れた唇の前に持ってこられていた。)(嗚呼、ほらな〝 また止めた〟。)(ゆっくりと長いまつ毛を伏せて、くふくふと蝶が舞うようにひらりひらりと笑う貴方をよそに、彼は持ってきた鞄を床に置いて、キリリリリ、カキン。とそのカバンを開封することにした。3段式の作業机、細やかな道具と材料が並ぶそれは『レトロチック』で『古めかしい』。)「…………………………………」「"........................────── is why." "(だからこそ。)」 (1/5 22:55:57)
外@時計師 > 「.....................I'm here to mark the present." (私は〝 今〟を刻みに来た)"」(カタン、方カタカタカタカタカタ、)(──────チリン。)(彼は、貴方の質問に密やかに答えた。煩わしいタイプライターの音に混じる低い声は、続ける。)「..................The future is necessary to make history. Like spinning silk, you need to make the future into the present and then into the past. That is why history is made." (『歴史』を作るには『未来』が必須だ。絹織物を紡ぐ時と動揺、『未来』を『現在』に、そして『過去』にする。だからこそ『歴史』という素晴らしい〝布 〟が作られんです。)」「"Just as no great man can accomplish anything without a future." (どんな偉人も『未来』無くして事を成すことは不可能であるように。)」「....................., the personification of history, is a spinner and a teller. If you claim to be a bard. "......, what is 'your history'?" (『歴史の擬人化』、…紡ぐ存在であり言い伝える吟遊詩人と謳うならば。……では、〝貴方の歴史 〟のこの先は?)」 (1/5 22:56:23)
外@時計師 > 「"........................... ...... you're not "spinning" anything." (肝心の貴方が〝紡げちゃいない 〟んだ。)」「 In the work of a ...... tuner, it is one thing to move ...... time that has stopped.( ……調律師の仕事にはな、『止まった時を動かす』……それも重要な役割である。)」 「Even those who continue to die are marked by time. Don't you think "stagnation" is more worthless than death?(………死んだ人間でさえも、この世に生きる人間が『それらが死に続けている期間』を刻み続けているのに、…………過去ばかりを語る貴方は何れ〝 錆び付いてしまいましょう。 )」 (キリリ、カタン、キリリリリリリ、…………)(カキン、トントン、トン。)(カタン。)(──────チリン。)(貴方は月の〝中 〟には何があるかご存知ですか。貴方は、今も広がり続ける宙の果てを見たことは、ありますか。貴方は太陽が『空亡』では無いことを証明できますか。) (1/5 22:57:38)
外@時計師 > (きっと貴方は答えられない。何故ならば〝伝えられちゃいない 〟ことを、地球に焦がれていたあの日のように、〝 もう貴方は知ろうとしない〟からだ。)(貴方はきっと、『今』を知らない。歴史とは『ある日訪れた『現在』の記録』。当時じゃ『未来』だったお話だ。不変のまま、紡ぎ続けるには限界がある。)(故に。)「…………………これを、貴方に。」「……………このヘヤ、〝 時計〟がナいでしょう。」 (カタン。)( そうまもない内に出てきたのは、バラバラのパーツから紡がれたひとつの〝 箱形〟の時計だった。貴方には恐らく『時間の概念』が存在しない。ならば、『目に見える目安』を置くとどうだろうか。この部屋は、星が見えないでしょうから。この部屋には季節がないでしょうから。)(一先ず今日の『調律』は。)「…………………………〝 二十四〟を、知ることからハじめましょう。」(この部屋に、〝 時の流れ〟を可視化することである。)(もしも貴方が許してくれるのならば、彼は完成されたその時計を、ことりと静かに置き、立ち上がった。)
ヒメサマ > (…………………筆を滑らせる間は、幸せだった。)(それは、過去の証明になるからだ。)(君たちを伝説にするのは、楽しかった。)(それは、自分という歴史の〝存在証明〟になるからだ。)(でも……………………心のどこかでは分かっていた。)(自分たちという存在は、〝終わっていた存在〟なのだと。)(物語を紡ぐ〝語り部〟はもはや誰もいない。)(私〝たち〟を導いてくれた〝紡ぎ手〟はどこにもいない。)(〝皎皎河漢女(眩くしららかに輝う姫)〟〝繊繊擢素手(細枝のように華奢な手を上げ)〟〝扎扎弄機杼(サッサッと機織りの杼を操る)〟〝終日不成章(しかし、一日かけても模様は織りあがらず)〟〝泣涕零如雨(催涙雨はやまず。)〟)(何故ならば、その糸車は、〝空回りしてんのだから〟。)(紡ぐ歴史の手を止めよと彼は言う。)(歴史を作り出す側に廻れと彼は嘯く。) (1/5 23:43:30)
ヒメサマ > (〝止った時を解凍しろ〟と、彼は手を差し伸べる。)(その手は、時計を置いていくだろう。)(未来への歩法を教えてくれる、時を示してくれる、彼印の完璧な時計を。)「…………………………ふふ。」「〝あなたらしい〟貢物だわねぇ〜〜〜………………。」(〝はぢを捨てた皇子〟)(〝たまがさなりし皇子〟)(〝贋物に躍らされた右大臣〟)(〝暗闇に愛されてしまった大納言〟)(〝甲斐を得られぬ中納言〟)(………………………………………〝牛皮の靴〟)(…………………………………不死の薬)(………………………………羽衣)(………………⿴⿻⿸⿴⿻)(…………………⿴⿴⿻⿴⿻⿸⿸) (1/5 23:43:55)
ヒメサマ > (……………………………懐かしの狭い世界を内包した黒い小箱) (1/5 23:44:26)
ヒメサマ > (スクランブルな数ある贈り物の思い出の中でも、あなたからのその贈り物は、ヒメサマの心に感じた事ない脈動を与えたのは初めてのこと。)(古めかしい和時計は、カラクリの愉快なオノマトペを奏でながら、精確に、〝今〟を刻み続ける。)(私が弐拾ト肆(明日)を知れるように。)「………………………そうね、」「…………………〝私の全てを思い出せたのなら〟」「それも、悪くは無いのかしらあ。」「…………………………………手伝って、くれるかしら。」 (1/5 23:44:49)
おしらせ > しぃずま@CFTMさんが入室しました♪ (1/5 23:44:53)
ヒメサマ > 「ねえ、刻み屋サマ」 (1/5 23:45:10)
外@時計師 > (何故天界に深い悲しみも絶望も、欲も憂いも無いのか。それはきっと、『時が進まない』からでしょう。美しい花は枯れることを知らないし、季節は移ろい枝に鳴る紅葉が散ることもない。)(時が動けば『変化』が生じる。)(彼は【停滞】を許さない。)(キリリリリリリ、……──────カキン。)(チリン。)『…………………………………手伝って、くれるかしら。』『ねえ、刻み屋サマ』(貴方は愛らしく口にした。その様子、その口調、その素振り、一つ一つが繊細な糸のように紡がれ、見事な『かぐや姫』という上品な布に仕立て上げる。きっとそれに魅了されない人間はいないし、現に帝は貴方を手に入れようと。)(…………〝 恋は盲目〟とはよく言ったもので。)(では、〝 もとより〟盲目の彼はと言えば。)「……………………、………………」 (1/6 00:12:30)
外@時計師 > (チリン。キリリリリリリリリリ……………………)(〝 カクン、と1度何か糸のようなものが切れたような動きを一瞬見せたかと思えば 〟、規律よく姿勢を正し、小道具を片す。今まで打ち込んだタイプライターの紙を全て回収し、丁寧に折り込みしまこみ、そして鞄を片手に持ったのならばスーツのホコリを左手で払うことでしょう。腕時計の位置を正し、鍔を摘み軽く一礼する所まで、全ては『完璧』。そう、『完璧』だ。)「……………──────。」(故に。……………〝 答えなかった〟のだ。何も言わずに扉の向こうへ。規律正しくカツンコツンカツンコツンカツン、秒針宜しく踏み出した音は小気味よく、…)(──────コツン。)(チリン。)(最後に紡いだタイプライター、1枚の紙は【室内】にて置き去りに。)「………………………〝 If I could.〟(今日のところは、これにて調律を終了とさせて頂きます)。」(彼は扉を開けて、今日も世界の時計を正しに行く。) (1/6 00:12:37)
外@時計師 > 〆 (1/6 00:12:41)
ヒメサマ> 「………………………………あらら。」「───────ひらひら」「蝶々に逃げられてしまったわぁあ………………。」(そんで、姫はコロコロと、あなたが出ていった扉を見つめながら、可笑しそうに笑ったとさ。)〆 (1/6 00:14:51)