木靴下@カフカ > (────────ドンッッ) (1/5 19:22:33)
木靴下@カフカ > (強い音だった。衝撃によってはねた貴方の姿をカフカは流す様に見て、一言謝罪を吐くでもなく、では代わりにと、手を差し伸べてやる訳でもなく、観察するようにして貴方を見下ろした。)(手を差し伸べるくらいやって差しあげても良いじゃありませんの。)(謝罪をしたって、なにか減るわけじゃないでしょう。)(そんな親切な隣人がわやわやと小言を口にするものだから、カフカは大きく息を吸って、それをため息として吐き出すのです。)(強い衝撃と共に転げた貴方が、そのため息に惹かれて再び顔を上げた先に映るのは、硬い石膏の肌をした絹糸の髪の──────。) (1/5 19:22:40)
木靴下@カフカ > 「次からは前を向いて歩けよ。」 (1/5 19:22:45)
木靴下@カフカ > (過酷と名高い04小隊、〝過負荷(カフカ)〟小隊長。)(読んで字のごとく、とは上手く言ったもので。カフカの率いる小隊はその小隊長が非常に無関心であることが有名である。その様子から当人の肯定否定も一切無いためその悪評は増える一方であるのだった。)(────────という話は一度、蚊帳の外へと置いておこう。)(カフカは転げた貴方に手を差し伸べもせず、そして謝罪すら口にはしなかった。ただ転げた貴方を何かを待つようにして、ずっと見下ろしているのだった。) (1/5 19:22:48)
しぃずま@CFTM > 「(トランプがばらまかれる。衝突の音と同時だった、いくつもの分厚いプラスチックの束が硬質にばらばらと、時に角が当たってかつん、と鳴るのは。)おわっ…(そして、52枚のカードの幕が降りた時。まるでカートゥーンのアニメから飛び出してきたかのように、彼は大の字でぶっ倒れていた。彼は馬鹿みたいに細く、軽い。吹っ飛ぶときは簡単に吹っ飛ぶのだ。)ったた…いやぁ~~~っ…(ジョーカーは袖の中である。トランプトリックは単純で、かつ奇術の定石でもある。常日頃積み重ねてこそ、だ。)…いくらなんでもっ!そりゃないでしょう!?(そしてシルクハットを被り直しながら、)あんた僕のことなんだと思ってんですか!!!(大声を出して立ち上がる。………しかし2mは想定外だ。彼とて175cmほど、日本に生まれた人間からすれば身長は低くない。だが2mは、想定外だ。)」 (1/5 20:11:15)
しぃずま@CFTM > 「でっかあ!!!!!(故に、更なる大声である。こんな見た目だがイーコールの作用に強く影響されただけで『人間』だ。…しかしこんなものでビビるほど、弱くはない。)…しかも、第4の小隊長さんじゃありませんか。あんた噂通りですね、しかも立ち去るでもないってどういうことです。(力も能力もないが、太い性根とでかい声はいっぱしである。シルクハットの長いつばで顔を隠して、首のない首を動かし頭を振るのは不満の表れだろう。)僕はそういうのって立場とか関係ないと思うんですよ。ぶつかったのは申し訳ないですけど、僕とあなたの不注意でこうなったんでしょう?お互いが悪かったからお互いが謝る!それでいいじゃないですか。(いかんせん、口数が多いのと相まって、それは欠点と言えるほどだが。)いくら小隊長でも、横暴が過ぎるんじゃないですかね。第6を舐めすぎです。(ぽろりと、自分の小隊をこぼしてしまうのも、その延長線上にある。処罰がどう下るのか、わかったものではないのに。)」 (1/5 20:11:18)
木靴下@カフカ > (でっかあ!!!)(でっかあ…)(……でっかあ……)(………………。)(……エコーのように響き渡ったその声はよく通るモノで、耳殻のないカフカの耳でさえ貫いた。)(カフカは無い耳を押さえ、きゅうっと片方しかない瞳を閉じた。遠回しの、言葉にすることすら面倒くさがったカフカなりの『うるさい』という表現。)『第4の小隊長さんじゃありませんか。あんた噂通りですね。』『しかも立ち去るでもないってどういうことです。』(訝しげに自身を見上げる貴方に対して、カフカはその首を小さく曲げてひとつ、倦怠的な雰囲気を醸すその細い瞳を瞬かせてみせる。)(──────噂通り。)(果たして、どのような噂通りなのだろうかと、カフカは疑問に思ったのだ。)(悪評を耳殻の無い耳でも拾い上げることは当然あった。しかし、〝カフカは転げた相手を眺めて待つ〟なんて噂、どこかにあっだろう。)『僕はそういうのって立場とか関係ないと思うんですよ。』『ぶつかったのは申し訳ないですけど、僕とあなたの不注意でこうなったんでしょう?』(しかし、考えていても時間とは過ぎてゆくもので、だんまりを決め込むカフカに貴方は回答を急かした。) (1/5 21:42:55)
木靴下@カフカ > 「自分で転げたのだから、自分で立ち上がるべきだ。」 (1/5 21:43:02)
木靴下@カフカ > 「ぼくは不注意なんかしていない。……君が、ぶつかってきたんだろうに。」 (1/5 21:43:09)
木靴下@カフカ > (まるで悪いのは双方であると、貴方は主張する。だが、カフカからして見れば、手元でトランプを弄っていていた貴方がそれを言うのは如何なものかと。)(────人間とはそういうものなのか。)(どう考えたとしても、自分に非の感じられない現象に向けられた理不尽な怒りにカフカは本日二度目のため息を零した。)『いくら小隊長でも、横暴が過ぎるんじゃないですかね。第6を舐めすぎです。』(過酷と名高い04小隊、カフカ小隊長。)(それが同小隊の隊員に対して敷くルールとやらは非常に無関心で、理不尽なものに思えてしまうのも無理はない。)「……君の小隊の話なんか、聞いてないし、どうでもいいんだけど─────。」(ゆるり…ゆらり…。)(光沢のある真っ黒な尻尾の先端が、煌々と蒼く。)(そして。) (1/5 21:43:15)
木靴下@カフカ > (──────────スパァァンッッッ!!!) (1/5 21:43:21)
木靴下@カフカ > (破裂音と共に貴方の大切なシルクハットの頭上スレスレを、通過し、壁に向けて叩き付けられた。)「──────で、結局。お前は何が言いたいの?」(謝らせたいと言うならそれはお門違い。会話をしたいと言うならそれはあまりにもカフカは適任でない。)(何故なら今の彼は、誰が見ても立腹だからである。) (1/5 21:43:23)
しぃずま@CFTM > 「…僕はあまり結論から言わないので、いらいらさせてしまうこともよくあるのですけど。(立腹されても、こちらからしてみれば当然の道理だ。『すみません』『大丈夫ですよ、こちらこそ』で済む話を、こうも表向きに嫌がられると物申したくなる、そういうものだ。)それでもここまでの状況っていうのはあまりありませんでしたね、ちょっとブルってますよ今。(その上、威圧までされちゃたまったものではない。2m。やはりでかい。でかいし、少しばかり恐れを感じる。根強い心を持っていても、明らかに敵意を持たれると体は震えるものだ。)そうそう、結論を言うとですね。『謝ってほしい』っていう、ただそれだけの単純な話ですよ。(だが曲げない。なまじ根性があるだけに。…そう、『立腹されても、こちらからしてみれば当然の道理だ』から。)別に立ち上がるのがどうとかって話じゃないんですよ。ぶつかったら、互いに謝る。それでおしまい!じゃないですか。相手に不快感を与えるのに何の意味があるんですか。(彼は正義感が強い、故にだろう。)」 (1/5 22:47:09)
しぃずま@CFTM > 「別に溜め息吐いたりイヤ~~~な態度取られたりしなければ、僕もつっかかる気はなかったんですよ。(彼の足元にはばらばらになったトランプの山があり、そして襟の中には3枚のジョーカーがある。テープでたこ糸がついているらしい。)不注意してないなら、避けるだけでおしまいです。(生意気な男であるのは間違いない。)頭下げたりとか、仰々しいのはいらないので、一言欲しいただそれだけなんですよ。もちろん、僕も謝りますし。(しかし怒るのは、彼にとって正当な理由だ。君もそうなのだろう。彼は、一貫して自分は悪くないとすることを嫌っている。自分自身にも、相手にも。そういうところで執念深いのも、きっと悪いところなのであろう。)」 (1/5 22:47:11)
木靴下@カフカ > (カフカは間違いなく貴方を避けた。カフカは誰よりも面倒事を嫌うからである。それは会話のきっかけすら嫌悪する程のものである。)(ところが貴方は手元のトランプに夢中だった。貴方も彼に気付いて避けてさえいれば、ぶつかりはしなかっだろうに。)(カフカは自分は悪くないと考えているわけでは決してない。そもそも、自分に謝罪をする程の非が一切としてないのだ。)「わかるかい。喧嘩は両成敗すれば解決になる訳じゃない。」(非の無い者を咎めることが解決に繋がるなんてことはない。)「君は、ぼくと君を同じ被害者であり加害者にしようとすることで自分の罪を緩和しようとはしてないかい。」(罪と罰を平等に振り分けることで、誰もが満足のいく結果になる訳ではない。)「お前の起こした罪を一緒に背負ってやるのは、ぼくでなきゃいけない理由なんてないだろう。」(貴方の求める謝罪は本当に詫びることだろうか。)「さっきも言っただろう。お前は一体何が言いたい。」 (1/5 23:56:07)
木靴下@カフカ > 「──────君はぼくを、どう、させたい。」 (1/5 23:56:19)
木靴下@カフカ > (『謝罪をさせる。』……否、何故、『謝罪をさせる?』)(あなたはその謝罪にどんな意味を持たせようとしている?)(果たしてそれは────────。)(自己満足でないと、断言できるか。) (1/5 23:56:21)
しぃずま@CFTM > 「僕が言いたいことは最初から言ってます。僕は結論より先にそっちが出るタイプですからね。最初から最後までず~っと、言ってますよ。(非の割合だとかではない。彼は『謝っている』。認めないことは悪である。彼にとって『正義でない』から、謝っている。その1つだ。)謝りあって、おしまいにする。それだけでいいじゃないかと、ずっと言ってます。ぶつかったのは悪かったと、ずっと言ってます。(彼は頑固者で、正義感の強い男。要するに、正義狂いの大馬鹿者とも。…正義とは、自己満足な『思想』そのものだ。)誰が悪い、誰が上だ、誰が誰がって言ってたらキリないでしょう。実際今キリがないことになってるんですから。(そもそものそこが違えば平行線だが…平行線を突き進んでいくからこその、この馬鹿者である。)全てが両成敗で済むわけじゃない。ここにいりゃ嫌でもわかりますけどね、今は両成敗でスムーズに終わる局面じゃないですか。僕は『気にくわなかった』んですよ、そこで腹を立てられるのが。(食いつく姿に力はない。しかし食いつくことだけは一流だ。)」 (1/6 01:04:51)
しぃずま@CFTM > 「罪を背負えだとか、そんな難しいことは一切言ったつもりはありませんし、そういうつもりもありません。(そして、そう断言できるほどにやはり『根が強い』。)僕はあなたに、『謝ってほしい』。それ以上も以下もなく、ですよ。(謝罪に謝罪以外の意味は持たない。それが彼の『意味』である。)」 (1/6 01:04:54)
木靴下@カフカ > (────────貴方は無謀なのだ。わからず屋だ。)(そして何よりも傲慢なのだと、きっと貴方は理解できなかった。)(カフカは三度目のため息を深深と、その薄い唇から零しながら、どう見ても人の形とは思えない四本指の空気抵抗が奏でる音も自身の纏う粘液で殺しながら、悠々と空を泳ぐ貴方の手を温度のないその手でひたりと掴んでみせた。)「噛み付く相手も選別できないんじゃあ、かませ犬と同じだ。」(空間を立体に見ることが出来ない片目では距離感など掴めない。その掴めない瞳で、貴方の手を引いて、ぐいぃっと自分の顔を近付けて、カフカはこう告げるでしょう。) (1/6 01:47:17)
木靴下@カフカ > 「────────無謀な勇気を、ヒトは『蛮勇』と呼ぶのだよ。」 (1/6 01:47:24)
木靴下@カフカ > 「果たしてお前はどうだろう。」 (1/6 01:47:30)
木靴下@カフカ > (そう告げれば彼は満足と言いたげに貴方から手も、顔も離して、くるりと踵を外側へ。)(決して謝罪は告げない。それは貴方の思想に負けたくないからという訳ではなく、【最初から勝負なんぞしていないから】。)(噛み付く、噛み付かない以前に、貴方は彼の核心の片鱗にすら触れることは叶わなかったから。)(──────貴方は彼に踏み込むのではなく、自我を主張することを選んだから。)「間違っちゃいないさ。皆、自分が大切だ。」「何より僕もそうなのだから。」(足音も奏でないその巨体が曲がり角に姿を隠した時にはもう既に──────。) (1/6 01:47:36)
木靴下@カフカ > (──────さあて、無意味に虚無を噛んだ牙には何が残るだろう。) (1/6 01:47:38)