敗北/円 澪 > 『支部内にもカミサマは多いとは、当然聞き及んでいますが……まさか銃まであるとは。ねぇ、ダウ。研究というのは私にはよく分かりませんが、その類ならば私でも目先が利くというもの。』 世にも奇妙な、自我を特に持たないという無機物のカミサマ。gol_0991_USA ゴールデン・スランバーの保管されている、射撃場に近い一室に、ダウ……こと、私の娘のような存在であるダウノット・リーグリッドを連れ立って___のような存在、とするのは彼女が血の繋がりがある訳ではなく、また、一部の人間しかまだ知らないだろう事情があるからだ__向かう。行きたかった理由はひとつある。私の前職は軍人であり、座学やら何学やらには精通していないから、普通の研究やら何やらではその腕っ節こそが専ら求められる分野でありなんらか得意げにすることは出来ない。 (1/6 12:18:53)
敗北/円 澪 > しかし、それこそ専売特許と使い込んだ銃器なら話は別だ。肚の底まで知り尽くした道具を再度検めるだけの話であり、調べるなど赤子の手をひねるが如しである。もちろん、カミサマを検べるわけだから何がある可能性も考えねばならないけれど。自分でも分からない感情だが___この娘の前で得意な顔をしたかったのかもしれない。『こういうくらいの場面なら、研究者の貴女にはお言葉ですが、少しくらい私だって、腕力以外もお役に立てるのです。』 (1/6 12:19:12)
照焼@ダウノット > ………ゴールデンスランバーはアメリカで発見されたカミサマだ。趣味の悪い成金が使うような金ぴかの外装をしていてね、金のリボルバーをイーコールが取り込んだことであのようなカミサマになったのか、或いはイーコールが望んであの姿に変わったのかは定かでない。けど………そうだね、色々と気になるカミサマだよ。( この人との関係がなんであるかを問われると、少々悩ましいものではあった。端から見れば情報室長とその手伝い、或いは、室長に対して無礼な小娘。ただ、そんな客観性などかなぐり捨てて、主観だけでこの人の事を見てみると、母、若しくは師という言葉が当てはまる。2年か、3年間に渡る付き合いは、一般的な母や師と比べると短い期間であるかもしれない。けれど、義務教育や一般知識の面において、助けられたことは多くある。隣に並びながらカミサマの説明を始めたのは、カミサマの知識と唯一教えられる面に関して、良い顔をしたかったというのもあったのかもしれない。 (1/6 12:57:40)
照焼@ダウノット > 『 ……例えば、このカミサマは何処までがカミサマなのか。ボクは銃に対する知識が浅いからね、これは円さんの方が詳しいことじゃないかと思うんだけど、銃はばらして内部の清掃をしたりするだろう?そのばらしたパーツを他の合致する形状の銃に組み込んだ場合、このカミサマの性能はどうなるのか、…つまり、威力の上昇及び乱数調節による運命の手繰り寄せは機能するのか。それが成功した場合、このカミサマの心臓部は組み込んだそのパーツだという事になる。もしも1つパーツを組み込んだだけで性能を引き継ぐことが出来るのなら、ゴールデンスランバーはある程度数を増やすことが可能だという証明になる。……あとは、なかなかに奇っ怪な性能をしている銃だからね、聖遺物にもその性能を模倣することは出来ないかと躍起になっている連中もいたよ。それは最早、人工的なカミサマであって聖遺物の範囲を越えたテーマではないかとボクは思うけどね。…まあなんにせよ、なんにせよだ 』 (1/6 12:58:00)
照焼@ダウノット > 長話は癖のようなものだった。人の話が嫌いなわけではないけれど、如何せん聞かなくても良いことが世界には多すぎる。それならば、会話の主導権を握り潰してしまった方がよっぽど楽だ。貴方に対してはそんなこと思ってはいないから、ゆるりと首を振って長い話は一旦止まる。射撃場のような室内では、話題の真っ只中の拳銃が静かに寝ていた。その姿を、袖の先で静かに撫でる。『 円さんの出番であることはなんら変わりない事実だとも。何せボクは銃をばらせない、撃てもしない、撃てたところで他の銃だって撃ったことがないんだから比較対象もありはしない。……非常に、頼りにしているよ。 』 (1/6 12:58:02)
敗北/円 澪 > 『確かに……。生命体というなら、カエルの腕を切り離して人間に貼り付けても、それはカエルとは言えず無意味なように。ある程度の線引きが部品(パーツ)に分ければ出てこようものですけれど、そうはいきませんしね。撃鉄だけそうなら、引き金だけそうなら、照準器だけそうなら___と、数えだしたらキリがない。』そう言われたらそうだ。と首肯する。もちろん、普通銃というのはそう上手くいくものではない。道具としてみたらあまりに精密で、機械というには余りにもそれは単純だ。照準器やらはともかく、引き金のひとつ。ピンのひとつ。内部機構のバネのひとつ。なくなっちまったから他の奴からつければいいや。なんて扱いは意外なほど上手くいかないもので、規格に合わなければ壊れてしまうし、暴発だとかに繋がれば命に関わる。映画や漫画で見るように、そうラフに扱うものではない。ただし、根本的に見たら簡単なものでも同時にある。多少知識を揃えたら、そこらのヨタ者でも拳銃くらい組み立てるのだから、カミサマの部品をプロが組み込むのなら、モデルガン的な「ガワ」さえ作ってしまえば……あるいは。と思わなくもなかった。 (1/6 13:32:52)
敗北/円 澪 > 『言わばテセウスの船。でしょうか。やはり、ダウは博識なのですね。』頭を軽く撫で、目だけを優しく細めてから、悪趣味な金色の銃把を手に取る。いかにもアメリカ的な大口径の回転拳銃……。と見た。シリンダーを弾き出し、弾を詰める。コト、と金属のすりあわさる音がして、重量感が先端に沈む。それを六回繰り返してから……カシャン。手首を捻りこんだ勢いで、だらんと手招きしたようにぶら下がるそれを勢いよく戻せば____『いいですか、ダウ。腋を締めて、顔の真っ直ぐ前からやや下に、胸元と一直線になるように手を伸ばして。両手を抱き合わせるように握り込む。照準器に沿って真っ直ぐは飛んでいきませんから、やや放物線を描くことを頭に入れながら………。』 (1/6 13:33:19)
敗北/円 澪 > どうせ無駄だとばかりにくたびれて置かれた人型の的。普通は急所(バイタルポイント)に円があったりするものだが、それがないのは……多分。『後は脱力し引き金を絞りながら____撃つ!』轟と空気を引き裂く破裂音。的を半分に引きちぎるそれは、拳銃どころか小銃も飛び越えて、重火器や砲弾の一種と言っていい。それでいて、びっくりするくらいに撃ちやすい。確かにそうやすやす振り回せるものでもないだろうが……。破壊力の割にクセが悪くはない。総括して口から出たのは『__すっご……』純粋な詠嘆だけだった。 (1/6 13:33:22)
照焼@ダウノット > 専門外だから其れほどではないよ。多分そのうち、このカミサマに関しては円さんの方が詳しくなるだろうね。( 背が低い方ではない。けれど隣の貴女は背が大きい方と言われるに値する背丈をしているものだから、撫でる手にちょっとだけ潰れてしまう。優しい手付きにそんな力なんて一切籠っていないから、これはほんの悪ふざけというか、思わずなんて条件反射に近かった。なんとなく、初対面時の巨人、なんて印象が数年経っても抜けていないというのもあるかもしれない。軍事格闘に関して、基礎レベルしか身に付けられなかったように、恐らく銃器に関しても似た程度か、それ以下しか身に付かないだろう。何せ、身体が身体だ。それでも貴女の説明は分かりやすく、日本語吹き替え版の洋画を観ている感覚に近しい。解説のまま身体が動き、拳銃が息づき目覚め出す。轟音が響き、後には切り裂かれた静寂のみが残った。的がどうなったか、なんて、見るまでもないことだろう。 (1/6 14:02:22)
照焼@ダウノット > 『 …………先程から話した通り、ボクは銃器に関しては明るくない方だ。…けど、うん、円さんの反応を見ればそれが尋常でないことは分かる。具体的に何処がどうとは説明できない領域だけどね。…仮説を並び立てる事は幾らでも出来るが、その銃の性能面に関して見抜くのは、円さんのお仕事だ。 』体感的な話で云えば、心臓がバクバクと早鐘を撃つようなものである、なんて曖昧なことしか言えはしない。目視から得られる情報もあるにしろ、今回に関しては素人ですら分かるような結果しか見てとれなかった。となると、これは貴女を早速頼る他にない。他分野、細かな面に口出しは出来るとしてもとっかかりは必要だ。) (1/6 14:02:26)
敗北/円 澪 > 『恐れ入ります。確かに____ダウより詳しく、というのはある意味で望ましい。そうしたら貴女は、危険な任務からある程度離れて研究ができるようになるでしょうから。』少し間を開けてから、ダウよりもカミサマに詳しくなるというならそれもそれでいい、と思った。それはスキルアップ的なものではなく、自分がカミサマに詳しければ、後方支援においての彼女のタスクは減る。それはつまり、危険な任務の中でやらなければならない事が減るわけだから、生還する可能性という意味ではまず間違いなく上昇することだろう。なら___それがいい。わざわざ二人揃って死ぬような目を見続けることもあるまい。 (1/6 14:22:44)
敗北/円 澪 > 『……強いて言ったら、破壊力は50口径弾並……。一昔前の物が標的であれば、航空機だって大穴を抉ることができたでしょう。もちろん、大口径の回転拳銃なので重心のバランスは悪いですし、咄嗟の撃ち合い、あるいは……対人程度の規模に用いるなら、私の所感ですと、護身用の小型拳銃や、小から平均くらいの口径のオートマチック・ピストルの方が優位な状況は多いとも思われます。』間を置いてから、性能面での感想を述べる。大口径高火力、それに見合ったフレームサイズにはなるとはいえ、あくまで拳銃の範疇。その上でなんらかの特殊能力……と来たら、いかにも何もかも通常火器の上位互換にも見える。しかし、それは持って歩けたらの話。防壁外のカミサマに真っ向から撃ち込むならそれでも良かろうが、状況によってはこれだけ威力が高いと撃つに撃てない状況や、大型フレームが邪魔をする状況は十分考えられる。つまり……ある意味使いにくいんじゃないか。という歯切れの悪い返事になった。『ダウも撃ってみますか?せっかくなのですし。』 (1/6 14:22:56)
照焼@ダウノット > それは………どうだろうね。ボクは拐われたからといって誰かが迎えに来るようなお姫様でも無いし、手が空いただけ別の任務に回されるかもしれないよ。( それにそんなの、貴女が代わりに危険な場所に足を運ぶはめになるだけじゃないか。そんなこと望むわけもないし、有用性が1つ消えたときに囁かれる陰口に関しても困り事だ。…2,3年に渡る付き合いは此処では長い方で、いつ死ぬかなんて分かったものではない。けれどもし、どちらかが、なんて事があるのなら、どちらともが良いと強欲に願う。死にしても、生にしても。『 なるほどね、……まあ確かに、その性能、おまけに特殊な力まであって日常遣いにおいても便利と来たらあまりにも有能すぎる。人類の叡知の面目が丸潰れだ。それを踏まえると、カミサマのわりにパワーバランスは妥当な方だと思って良いのかな。………もっとも、状況が整っていれば此方の方がよっぽど強いのだろうけどね。 』 (1/6 15:15:43)
照焼@ダウノット > 持ち込んだノートにメモ書きを残す。ある程度の記憶は可能だがそれはある程度でしかなく、時が経てば色褪せてしまうことに違いはない。布地越しに握ったペン遣い。大抵力も操作も上手く行かずに字なんて書けたもんじゃないかもしれないが、まるで手品のようにさらさらと文字は綴られていく。1つの結論に大きな丸を。思考の欠片は黒で残され、掛けられた言葉にほんの微かに目を見張った。『 ………ボクがそれを使ったら、肩を外しかねないとそう思わないかい。結構な火力だっただろう、先ず間違いなく肩が外れるか吹っ飛ばされるんじゃあないかとそう思うが………ああでも待てよ?そうだな、 』拳銃の反動で吹っ飛び頭を打ち付けて死亡、とか、アルマデル内においてこれほど情けない死因はあるだろうか。流石にそれは鼻で笑われても恨めまい。ぱらりと布地越しの指が資料を捲る。強力な反動と威力が特徴の1文は今この目で見た通り偽り無しだった。気になったのは、その下の方。 (1/6 15:15:50)
照焼@ダウノット > 『 「引き金を引いた者が望む通りの結果をその弾丸と弾丸が放たれたことによる副作用によって物理的に可能な限り実現してしまう乱数操作」………これは、このカミサマの本質だ。例えば、反動がなくゴールデンスランバーを撃ちたいと願った場合、それは物理的に可能なことであるのかな。』『 ………元々、このカミサマを研究するにあたって気になっていることではあったんだけどね。物理的に可能なこと、の範囲はなんであるのか。例えば空に向けて、この銃を撃ったとするだろう?詳しくないものだからもしかしたら違っているのかもしれないが、一般的には銃弾は空から地面に落ちてくる筈だ。けれど落ちてこないことを望んだとする。そうすれば、銃弾は地面に落ちてはこない。恐らくその原因の1つには、鳥の背にでも不時着した、だとか、木に引っ掛かった、だとかがあるんじゃないかと考える。つまりは乱数を操作して、このカミサマは銃弾が鳥の背に乗ったりする運命を引き寄せたという事になる。空に浮き続けていたということはないだろう。それは物理的な事じゃない。…強風でも吹き続けていれば、別かもしれないけどね。 (1/6 15:16:16)
照焼@ダウノット > ………では、ボクが安全にこの銃を撃ちたいと願った場合、この銃はどんな運命を引き寄せると思う? …あぁ、何をしたって無理だと思われたら、その時ボクは吹っ飛ぶだろうけどね、…それから、この望むことは宝くじを当てたい、みたいなことでも叶うのか、なんて疑問もあるしで本当に上げたらキリがないんだけど………一先ずは、 』銃を手に取る。ずしりとくる確かな重さは馴染みもなく、やけに冷えている気さえした。長い袖を捲り、曝されたのは黒い手袋。……腋を締めて、顔の真っ直ぐ前からやや下に、胸元と一直線になるように手を伸ばして、両手を抱き合わせるように握り込む。そうして的に向けて放たれた銃弾は______……………ぱんっ。ひどく静かなものだった。BB弾入りの玩具の拳銃と同等といえる火力は反動はないが威力もなく、的は1つの傷も付かずに残されている。切なくも、放たれた弾丸は床を転がっていた。ふぅ……とガンマンのように銃口に息を吹き掛けるのは、1度はやってみたくもあったかっこつけ。『 ………なるほど。どうやらボクが反動を受けずに銃を撃つことは、物理的に可能なことらしいよ、円さん。 』 (1/6 15:16:28)
敗北 円 澪 > 『……お見事。しかし、本当に私には理解の及ばないことです。火薬を撃つのだから当然、反動が来て、銃口が跳ね上がる……そのようなものだとばかり思っていましたから、余計に。』こうなるから、こうなる。という固定観念は、それに慣れ親しむほど、フジツボのように剥がれなくなるものだ。もしかしたらダウが吹っ飛んできたりするのでは?と心配して後ろに立ちはしたけれど、そんなことには意外にもならず……。子供の玩具のような程度で収まっていた。もしかしたら、「的は多分役に立たず壊れてしまうだろう」推理を、逆説的に願望として叶えた形なのかもしれない。『ダウは賢い子ですね、私には分からないことを、すぐ考えついてしまうのですから……。』 (1/6 15:41:05)
敗北 円 澪 > 『で す が、銃口には口や顔を近づけないようになさい?これはカミサマですから構いませんが、普通の銃でしたら、気の緩んだ拍子に暴発したり、銃身に籠る熱で火傷を招いたり、危険ですから。』賢い子だ。と、誰かに自慢するように呟いて。また彼女の頭をぽん、と軽く手を置くように撫でれば。しかし、かっこつけるだけだとはいえ、銃口を顔に近づけるのはよろしくないと嗜める。……素人に撃たせた自分も自分ではあるかもしれないけれど。親というのは割とずるいものだろう?『しかし……こんなものがそこら辺に転がっている場合もあるのはいただけませんね。アルマデルで管理するならともかく、民間人が拾ったりする場合もある訳でしょうから。……とはいえ、この場の研究はこんなものでしょうか。どうします?』 (1/6 15:41:51)
照焼@ダウノット > …ボクも理解しきれている訳ではないよ。詳しくないものだから尚のこと、何があればあれほどの威力を出していた弾が豆鉄砲程度にまで弱くなるんだろうね。……そういったカミサマだからと片付けてしまえば話は早いんだろうけど、このようなカミサマは物理的に起こり得る可能性の1つを引き寄せているに過ぎないのだから、引き寄せられた事は理屈が通っている筈なんだよ。……本当に、理解の出来ない代物だ。( 理解の出来ないものに対して、幾つもの仮説を立て、検証を重ね、唯一無二の真実となった仮説を遺す。それが此処の職員の仕事であることは重々承知している。しかもそれはゴールではなく、その理屈をどう利用していくかの通過点でしかないのだから実に気の遠くなる話である。 (1/6 16:02:01)
照焼@ダウノット > 誉め言葉は気恥ずかしく、撫でる手に猫のように瞳が細まる。けれど、一言で増したその場の重力。 『 う"………………分かった、気を付けるよ。 』こういうのは賢いのではなくひねくれていると云うんだよ。そんな自己評価を下していたが、貴女の圧力の前では屁理屈も言えず、大人しく頷くの一択だった。『 そこは誰もが頭を抱えているだろうね。知らないところで発生している事例もあるんだし、後手に回るしかないのはなんとも歯痒い事だろうよ。…………最後に1度だけ試したいことがあるんだけど、協力してもらっても良いかな。…なに、多分そう難しいことでも危険な事でもないよ。一緒に銃を撃ってくれないかと、それだけだからね。 』 (1/6 16:02:10)
敗北 円 澪 > 『威力が落ちるとしたら……火薬の炸裂が不十分だった場合や、十分な空気圧を受けられなかった場合などが考えられるでしょうか。山落ち、密閉された空間で火薬を爆発させ、ガスの圧力が一方向に抜けるからこそ飛ぶ道具ですからね。粗悪品や密造銃のように銃身が脆いものや、複雑な機構によりガス漏れをするものなどなら、初速の大幅な低下というものは……有り得るでしょうがね。』その他、腔線(ライフリング)と言われる銃身内部に彫る溝を特定の比率で意図的に深めることで、ガスを漏れさせて初速を下げる。などという仕組みを搭載したイレギュラー中のイレギュラーもあるが、それは割愛するものとして。あれほど綺麗なものではないにしろ、殺傷に値しない程度の破壊力しか弾頭が発揮できない場合はいくらでもあり、電話帳やハードカバーの聖書を板やガムテープで重ねて防弾チョッキとするやり方が特殊部隊に存在する程度には、当たるもの次第、中身の仕組みやら調子次第で上手くいかない武器である。 (1/6 16:25:19)
敗北 円 澪 > ただ……天賦の確率がないならああはならない。と付け足すように、私は苦笑をうかべた。『ホースに穴を開けてみたら、真っ直ぐ水が流れるより前に水が漏れ出るでしょう?およそ、そのように。』わかりにくい説明をしたろうと、聡いこの子には無用だろうと私は思いながら、どんなものかを簡単に述べてから。『ええ、構いませんが。……果たして何をするおつもりですか?危ないことならダメですよ?貴女には怪我をして欲しくない。』危なくも難しくもないとは言われても、しかしそれを鵜呑みにしたらどうしようもない。私は念を押すように、危ないことならダメだ。と答えてから、一応言われたように協力する気で。 (1/6 16:25:29)
照焼@ダウノット > ………やっぱり、円さんはこの研究に向いているね。得られるデータが天と地の差だ。( 比較には比較対象が無くてはならず、結論を導くには知識が要る。今回において、弾の威力が弱くなる仕組みが分からなかったように。こんなことが起こっていた事実は、そんな事をこのカミサマでは意図的に引き起こすことが出来る証明となる。どう活用するかはその人次第。だが、上手くやればそれは毒にも薬にもなる。『 ボクは危ないことはしないよ。………けどそうだな、雰囲気の暗い職員がこのカミサマの研究をしたいと言い出したら、ボクは止めることを推奨するよ。態々忠告しなくとも、上は分かっているか……その上で、止めはしないのだろうけどね。 』 (1/6 16:48:36)
照焼@ダウノット > ちょっとだけ拗ねたように肩を竦める。親心というのはあるだろうが、少しは信頼してくれても良いんじゃあないかと不満が少々。もしも、自殺願望のある職員がこのカミサマの研究をした場合、引き金を引いた場合、……その結果は、態々口にせずとも分かるだろう。『 やることはシンプルだよ。二人で引き金を引いた場合、どちらの望んだことが叶うのか。結果は直ぐに出ないかもしれないけどね。やって損するものではないだろう。何に掛けているのか分かりはしないが、願掛け程度に引き金を引いて、…ついでに、今回は威力があんな風に弱いとは限らないものだから、支えてくれると助かるな。 』 (1/6 16:48:39)
敗北 円 澪 > 『あ、わ、その……。どうか、そうしょんぼりしないで。貴女は聡い子ですから、そう無茶はしないものだともちろん思っていますから。えと、お菓子とか____ほら、貴女の好きな甘いコーヒーとか。』宥めるように繰り返し、貴女は賢い子だから、そんな風に思っていないから。と述べる。嫌われたり、怒られたり、不満げにされるというのはある程度自分の気質的には慣れっこだけれども。ただ、それはあくまでもダウ以外の人物の話。彼女に拗ねられてしまうとどうにも気持ちを持て余してしまって。どうしようどうしよう、と慌ててしまって。その結果余計に、がんぜなく泣いている小さい子供をあやすような言葉ばかりが浮かんできて……ダメだな私、としゅんと萎んだ。『ええ、では私は……そうですね。左に曲がるようにと撃ってみましょう。貴女は右に、とすれば分かりやすいはずですし。』銃把を握り、引き金に指をかける。それから、自分は左に飛んでいけと思いながら撃ち、ダウは右に飛んでいけと思いながら撃てば、まずその見え方は間違いないだろうからと述べる。3……2……呼吸を合わせて、カウントを重ねるように囁いては___果たして結果は (1/6 17:06:23)
照焼@ダウノット > ……………………しょうがないなあ。…円さんに免じて許すとしよう。今夜辺りにでもお菓子は貰いに行くけどね ( 何も本気で拗ねては居ないし、物に釣られるほど幼い歳ではないけれど、貴女の反応は相変わらず。こういうとき、自分の方が歳上のような気分になれてちょっぴり楽しいと思うのは、何よりも子供である証だろうか。『 おーけー、雑念は無しで頼むよ。……きっと、それも含めてこのカミサマなら可能性を手繰り寄せかねない。 』言ってる自分が一番雑念は多く、それは半分自分に言い聞かせたものだった。気になる事が多いと初めから明言していたカミサマだ。そりゃああれこれ仮説も浮かぶが、今は右に飛ぶことだけを考えないといけない。性質を深く理解しようとするほどに扱い難い、或いは相性の問題か。 (1/6 17:30:50)
照焼@ダウノット > 人は眠るとき羊を数え、落ち着くとき素数を数える。だが、拳銃を打つときに右ばかり念じた者は初だろう。豆鉄砲より遥かに大きな轟音と『 ッわぷ…………っっっ 』その反動によろめく少女の声が重なる。一緒に撃ったことで吹っ飛ばされはしなかったものの衝撃は凄まじく、手がじんじんと痺れていた。思わず閉じてしまっていた目を、ゆっくりと開く。そうすれば、真正面の的には銃弾の跡。左右の壁に傷らしい傷は見受けられない。『 これは………両方ともキャンセルされたか、或いは左右に同じだけの力がかかった結果正面に行ったか、…どちらだと思う? 』 (1/6 17:30:53)
敗北 円 澪 > 『多分……どちらも叶えようとした結果、と見てもいいのでしょうか。何をどうしてこうなるのか、はっきり言って私には全然……わかりませんけれど。扱い方から何から意味不明なのがある意味で、カミサマらしいというか……。』矛盾。ということわざまさにその通りだった。右にいけと思えど右には行けず、左にいけと思えど左には行けず。その結果、右にいけと思えど右には行かず、左にいけと思えど左には行かずと相成るのは、なんらかの因果じみたものを感じざるをえない。ある意味両方台無しというのが最大限に相反した願いを叶えた結果なのだろうか。『コホン。レポートはしっかり書いておくように。何か障りがあるならいつでもお手伝いしますから、遠慮なさらずに。後これは____研究の結果とは関係ありませんが。』シャツをまくり、腕時計を見る。それからペンとメモ帳を取り出し。ダウに向き直る。そろそろ別の仕事だ、と慣れ親しんだゆえの短いアクションと目配せで伝えては。一応の注意事項だけを述べた後。それから、と咳払いして。『____欲しいもの、書いておきなさい。』メモ帳とペンを、よそを向いたまま押し付けて (1/6 17:47:58)
照焼@ダウノット > 仕組みの面で円さんに分からないのなら、ボクにも分からない事だろうね。…こういうことばかりは、数をこなして仕組みを見付けていくのが1番の近道だよ。( 右に飛んだとしても、左に飛んだとしても、何故そんな曲射射撃が出来たのかなんて皆目検討が付きもしない。この場において1番の知識を有する貴女が分からないのなら、それは現状お手上げと言えた。1つ調べれば2つ分からないことが増えている。それはカミサマの研究において常識であり、変態染みてきた研究員はそれも喜ぶが、…流石にそこまでにはなりたくない。 (1/6 18:11:39)
照焼@ダウノット > 『 あぁ、有難う。……………、?これは…… 』小さな子供でもないのだから、レポートが書けなくて泣いてしまうなんてことはないのにやっぱり貴女は心配屋さんだ。それから、『 ………律儀だなぁ、 』お菓子を貰いに行くなんてほんの冗談のつもりであったが、どうやら本当に貴女は用意してくれるらしい。手を隠す長い袖を口元に寄せて、くふくふ笑った。そっぽを向く貴女は此方の事を見ていないだろうけれど、それで良い。ペンを手に取ればメモ帳に、好みのお菓子、それからお仕事頑張りたまえよ、の一言を添えて返却を。『 ……………っ、ふふ、…レポートが書けたら持っていくよ。一先ず調査お疲れ様、…また後でね。 』 (1/6 18:11:41)