Pinky@Jenne > (鮮やかな夜空を背負った、一人の女がいた。)(女は胸元に花を咲かせて、ガラスの靴を履いて舞踏会に向かうよう。)(藍色の髪をなびかせながら、トパーズ色の瞳を輝かせては。)(カツン。カツン。)(一歩一歩踏み出してはね。心躍らせながら、大股の一歩を、カツーーーーーーーンって。)(なーーーーーーんちゃって♡)(よぉぉぉぉく見てご覧。彼女が背負った夜空は、深淵のように底なしのどす黒い闇色のマント。胸元で咲かせているお花は、誰も彼も傷つけんとする、"黄色い薔薇"。向かっている先は舞踏会なんかじゃなくて、神に"仇"邪教が住まう中庭さ。ガラスの靴は、まるで彼女の心の色を写しているかのようね。)(───────────────真っ白な蜃気楼を乱反射して、もう穢らわしい真っ黒。)(どうやって遊ぶ?)(どうやって壊す?)(遊び足りないのさ、火遊びくらいじゃ満たされない。)(彼女はジェンヌ。今、貴方の元へいくよ。) (1/6 19:19:05)
しぇりこ@cult > 「(中庭の草をくしゃ、くしゃりと踏みつける。整えられた道から外れ、手の届かない華に手を伸ばす。…華。嗚呼、まるで貴方の様だ。格好がつかないから口には出さないけれど。そう、いま僕の手にある黄色い薔薇の様な。)…不貞、嫉妬、(花弁を一枚、ちぎり、一枚、契り、一枚、血、切り。指先にかすかな痛みを感じつつも、茎に手を伸ばす。そのままへし折らんとする勢いで。)____薄らぐ、愛。(薄らぐ愛?馬鹿げたことを。薄らぐ様な愛なんてない癖に。でも、何度思っても口に出すのは御法度。手のひらが、指が、指先がその荊で裂かれようとも。自分の身が、心が、磨り減ろうとも。翼翼小心、貴方は大事な、〝黒い翼〟なのだから。僕が、小心者の己が身を隠すための、そう、それだけだ、たった、そう、それだけの____、)…ぁ、っ(ヒールの音に耳がぴくりと反応する。何を負い目に感じたかバカの茎から手を離す。強く握ったせいで茎は萎び、手のひらはほんのすこしの血が滲んでいた。慌てて貴方の方を向いて、道と、草原の間に一ミリのコールタールの壁を隔てて、笑いかける。)こ、んばんは。ジェンヌさん。」 (1/6 19:31:53)
Pinky@Jenne > 「やァァァァ"少年くん"。今日も今日とて元気がないなぁぁぁ君は。」(どろり。木タールを溢したような藍と黒の彼女の髪の毛が、ふわりと貴方の紅色の頬にまとわりつく。彼女は君の手に指を伸ばして、まるで貴方の手が小さな小さな、今にも折れてしまいそうな氷柱みたいにつまんでは、そっとそちらに目線を向けるのさ。)「おやおや、どうしたんたい傷なんて負って。そんなでは君の美しさが半減してしまいそうだよ。いや、勿論傷心の君はものすごく愛らしいとは思うが。物理的に傷ついた君なんて見たくもないね。ほら、絆創膏を巻こうか。おいで。」( (1/6 20:04:06)
Pinky@Jenne > (彼女は流れるように、歌うような口調で貴方に語りかけたのならば、"可哀想"とばかりに喋る喋る。そして彼女は貴方が受け入れるのならば、近くのベンチに貴方をエスコートして。それから、ポケットから取り出したレースのハンカチで貴方の指元をぎゅうっと優しく押さえて、押さえて、押さえて、おさえて、ぎゅううううううううううううぅううううぅううぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅっっって。─────────────────優しく、優しくね。君の表情をじいっと見つめながら、どんなふうに表情が変化していくのかを楽しむように。血が滲んでも、やがて傷からジュルッッッ........って汚い音がしだしても、彼女はハァァァとため息を溢しながら君の顔を見つめてる。)「おや、抑えすぎてしまったようだ。血が滲んでる。」「これはイケないねぇぇぇ。」( (1/6 20:04:20)
Pinky@Jenne > (はっとしたように唐突に指からハンカチを離してはね、出血し続ける君の指にそっと口を添えてさ。)(ぬるり。)(唾液に濡れた彼女の長い舌は、ツゥぅって貴方の傷をなぞる。)(ベロを出したまま、彼女は言うんだ。)「どうあな、いあみはおあまっああなぁ.......................」【どうかな、痛みは治まったかなぁ。】(彼女はポーチを取り出せば、そのなかから絆創膏を取り出してね。ぴっ、って貴方の指先に貼ってあげるのさ。)「ごめんね、酷くして。」 (1/6 20:04:40)
しぇりこ@cult > 「(まるで黒い、夜の海に足を引っ張られるように、花が枯れるようにとんとん拍子で視界が回る。頭痛がする様な言葉の羅列、目眩がするような貴方の香り、吐き気がする____、薄っぺらい、愛情の模造品。)あ、大丈夫、で、待っ、ジェンヌさん、っ…(そういう頃にはもう、貴方の隣。僕より大きい貴方、僕よりよく喋って、それから…、ちからのつよい、あなた。)……っう、(ぎゅう。)も、もう、(ぎゅうううっ。)あ、い、あの、いた…ッ(____ぎゅううううううううううううぅううううぅううぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅっっっ。)あ゛、い、い〝ッ、だい….っ!!!(貴方を空いた片手で突き飛ばそうとした、その時。痛みで涙がこぼれ落ちる、ほんの0.1秒前。貴方が力を緩める、目が合う。恍惚?なんなんでしょう、貴方のその眼差しは。ハンカチに赤く血が滲んで、指を伝って硬いコンクリートに落ちて染みる。ぽろりと痛みで出た涙が、頬の上を走ってゆく。)」 (1/6 20:25:53)
しぇりこ@cult > 「(貴方がさも何事もなかったように、抑えすぎてしまっただとか、これはいけないとか、でも何も聞こえなくて。…いいえ、聞こえているのですが。耳が、脳が、拒否している様で。微睡んでいる時の様な、雨の、ペトリコールの中で聞いている様な。ただ、怖くて。)あの、ぼ、ぼく、もう…っ(寮に戻ると、言おうとした時。)《 ぬ る っ 。 》(貴方の舌が、僕の血の滲んだ手を、指を、指先を。恥ずかしい、痛い、何をして、ジェンヌさん、汚い、でも、僕は____)だい、じょうぶ…です…《貴方を、愛してしまって、居る。》(まだ痛みが、血の代わりに滲んでいる。当たり前のように絆創膏が貼られている。これは優しさ?そんなことはない。………あいされたい。あいされていたい。けれどそれは、もっと〝痛く〟される気がする。____愛されて、痛い。それはきっと、こういう事なのだろうか。すすん、と鼻水を啜りながら下手くそな笑みを浮かべて、)す、すみません、ご迷惑を、おかけ…して…(なんて、戯言。) (1/6 20:26:04)
Pinky@Jenne > 【彼女は涙を流しかける君の表情を、傷口を押さえながら】(ほぉぉら、そうやって。火遊びに手を出すから。"火傷"してしまうのさ。愛されていたい?愛されて"痛い"?何を今更。彼女は燃える炎のドレスに見を包んでいるの。一緒に踊るのならば、火だるまになる覚悟がなくちゃあねぇ....................(■))「おやおやァ.......................」「泣いてるのかい。」「困ったなぁぁぁぁぁぁぁぁ私は君を傷つけたくなんかない。」(大嘘?本当に?)「だいじょうぶかい。」(ほんとうの、本当に?)「怖かったなぁ、よしよし。ほら、ハグしてあげよう。」(彼女は君の方に体を寄せれば、優しく抱きしめるのさ。)(──────────────────ああ、忘れてた。昨日、君以外の誰かに抱かれた時。)(首元に、キスマーク。)(つけられたっけ。)(まぁ、いいか。)(そうして彼女は。)(【笑ったのさ。】) (1/6 20:54:38)
しぇりこ@cult > 「(…薔薇の香り?淫らな、嗅ぎたくもない大人の匂いの、残り香では無くて?貴方に抱きしめられながら、ぱちぱちと音を立てながら、めらめらと燃えながら考えた。考えても無駄なのだ。この人は、ジェンヌさんはこういう人なのだから。きっとこの抱擁も、博愛とすら呼べないものなんだから。絶対、そう。絶対、嘘。貴方の抱擁に、自ら縋るつもりはなかった。数秒、数十秒?わからないけれど、自分の視界が完全に開けた頃。貴方の肩を押し、下手くそな笑顔で言うのだ。)____もう、大丈夫ですよ…っ(嫉妬なんて、してやらない。思っても口には出してやらないと、決めたんです。貴方が不敵な笑みを浮かべようと、絶対に堕ちてやらないと。…ああ、運命の人。____貴方は、神は…どうしてそんなに、意地悪なのでしょう。)」 (1/6 21:02:38)
Pinky@Jenne > 「ほぉぉぉら、ほら。怖かったな。」「私がいつだってそばにいてやるからな。」(なんて無責任な言葉、なんて甘い言葉、なんて甘い抱擁。彼女はいつだってそうだ、誰にでも等しく甘く、誰にでも等しく苦い。)「───────────寂しいのかい。」「心の底から、私に愛してほしいのかい。」(突如として、先程までより1オクターブ低い声で問いかける。)(彼女は君の隣で、笑ってはいない。)(ちょっぴり、可哀想になっちゃったりして。貴方だけ特別扱い、しちゃおっかな。みたいな、表情。)「そうだね、確かに私は君の恋人失格だ。色んな人に使われたり使ったりして、君に愛される資格なんてないのかもしれない。」「だけど、ね。」 (1/6 21:31:36)
Pinky@Jenne > (彼女は下手くそな笑みを浮かべる貴方の唇に指先を添えて、目を細めて言うのさ。)「私は誰よりも君が大好きだよ。とっても可愛くて可愛くて、たまらないんだよ。」「"少年くん"。」「まだ、私のそばに居てくれるかい?」「ねぇ。」「今夜、私のそばにいてくれるかい。」「私は。"君のそばに居たいな"。」「一人になるのは、怖いなぁ。」(くるり、くるり、時計は回る。もうそろそろ、丑三つ時だ。泣く子も眠る、そういう時間。少年、眠れないなら目を開けて。そこには、彼女がいるよ。)(【禁忌】とされる、彼女が。)「私は、"大丈夫"じゃないなぁ。」 (1/6 21:31:46)
Pinky@Jenne > 囁くの。 (1/6 21:31:56)
しぇりこ@cult > 「(堕ちてはダメ。一緒に落ちてしまうから。貴方を引き上げる人が、いなくなってしまうから。でも、でも。)____ジェン、ヌ…(貴方がこんなに、たった一夜限りだとしても側にいてくれるかもしれないのに。誰の手にも渡らず、貴方の手に渡る者も、僕以外いない。唇に触れるその指先を、パクりと赤子が指をしゃぶるなんて優しさを残さずにたべてしまいたかった。只ひたすら、僕のものだと歯形を付けて、手を繋いで痛かった。)…こん、や…は、(押された唇が動く。柔らかさを伴って、軈て唾液のようにねっとりとした言葉が____) (1/6 21:42:40)
しぇりこ@cult > 「…今夜は。寮に、戻ります。」 (1/6 21:42:50)
しぇりこ@cult > 「(溢れることは、なかった。)…その、ちゃんと寝て、ちゃんと食べて…貴方の背を、追い越せるようになりたいですから。(下手くそな笑みとも、泣きそうな顔とも言えない。ただ、悲しそうに目を細めて笑いながら、言った。できることなら、淫欲の捌け口なら他にもいるでしょう、なんて。言えないけれど。伝えることすらできないけれど。こうやって、赤くもない天蚕糸で無理やり小指同士を結ぶのだ。…二つの道、喩え僕の道が、如何に凸凹で、〝荊だらけだったとしても〟。貴方の肩をもう一度離して、また笑ってみせた。…とても、可哀想でしょう。)」 (1/6 21:43:02)
Pinky@Jenne > 『…こん、や…は、』『…今夜は。寮に、戻ります。』「君も。」("あと一歩"だったのに。)(君は彼女を突き放す。彼女は纏わりいた触手を離して、ふうぅっと、長くため息をつくの。)「罪深いねぇ。」「今夜は寂しくなるよ。」(君がどんな顔をしていようと、彼女は嗤うよ。まるで悲劇じゃァないか。自分の恋人に、夜貴方のそばにいたいって。一言も、『君と熱い夜を過ごしたい』とも、言っていないのに。ただ、そばで眠りたかっただけだろうに。妙な線引きをされて断られてしまうなんて、本当に可哀想なのは『どっちでしょう。』)「君の隣で、眠りたかったよ。」 (1/6 22:06:14)
Pinky@Jenne > (欧米の映画をみれば、いつだって夫婦二人はなかつつまじくさ、朝仲良く目覚めるでしょう?それすらも、できないんだよ。貴方の線引きは、少々。)「ほら、"少年くん"。」「よく寝て、私の背を追い越すんだろう?」(ほら、お行きなさいとばかりに。彼女は貴方から離れては。少しだけ、名残惜しそうにさ、こう呟くんだ。)「"ごめんね"。」(貴方はそのまま、立ち去ってしまうのでしょうか。彼女はほんのちょっぴり寂しそうな顔でね、貴方が行ってしまうのなら、見送るように、手をひらひらぁって。)「────そっか。」(貴方に、聞こえるか聞こえないくらいかの声で、呟いて。) (1/6 22:06:22)
Pinky@Jenne> 『貴方が、見えなくなった後。』「ッッッッッッッッッッヘケ(笑)」「ヒッッッッ、ヒッッッッッッッッッッッッッ、アッハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!」「───────────────────とか、言っちゃってぇぇぇ!!!!!!!!!」(彼女は一人、足を組んで貴方の後ろ姿が消えた後に叫ぶように笑い散らかすの。)「フゥゥゥゥゥゥゥゥゥ。おもしろ。」(ザッ、シュル、シュボッッッ、カチャン────────。)「嗤わせてくれるよねぇ全く。」(必死に、耐えようとしてさ。あと一歩を踏み出してしまわないように、どうにか堪えてる。面白くて仕方ない。白い細筒を口から話せば、ふわりと白息吐き出して。)「私の"お願い"断ってくれたんだァァァ.............」「これはお仕置きが必要だね。」「愛しの、『少年くん』。」(御仕舞。) (1/6 22:34:10)