奈々&雨晴高良

雨晴 高良 > 「(___夜も更けてきた午後8時ごろ。ようやく小隊長として初めての書類仕事も終わり、後は事務棟の自室に戻って荷物を取りに行くだけだ。エレベーターを使って、3階まで上がろうとしていたが)・・・乗っていくか?(閉まりかけた扉からこちらに向かってくる研究員らしき影を発見し、ドアの閉まる直前に"開く"ボタンを押し、その人物を呼んでみよう)」>奈々君   (1/6 20:45:40)

奈 々 > 「あっ!ありがとう!」(少年は今まさに閉まっていくエレベーターの扉を見て、仕方ないと諦め次のを待とうと緩めた足を再度早めて小走りでエレベーターの扉を潜る。はっ、はっ、とこの短い距離を走るだけでも少しだけ息を乱した少年は深く被ったキャップの鍔で相手の顔が隠れないように君を見上げてこう続ける。)「確か、一番小隊の隊長さんだよね?止めといて貰えて助かったよぉ…このエレベーター逃すとなかなか戻ってこないから、……お兄さんはこれからまだお仕事?」(少年はふにゃりと優しい笑みを浮かべて、扉が閉まるのと同時に目的地の階層ボタンを押す。少年の腕にはその小さな体と幼さの残る顔には似つかわしくない書類カバンが抱かれている。)   (1/6 20:54:47)

雨晴 高良 > 「あぁ、小隊長の雨晴だ。君は…第五の研究員だったか。(少年が入ったと同時に扉を閉め、自分も目的の階へのボタンを押しておこう。そして、軽く自己紹介をすれば)___いや、ちょうど今終わったところだ。荷物を取ってかえr・・・エレベーターの天井ってこんなだったか?(自分はもう仕事を終えた後だという事を伝えようとしたが、ふとエレベーター内の雰囲気が変わっていることに気付く。独特の駆動音もしない。自分の記憶違いだったかと思い、言葉を遮って君にも確認してもらおうか。)」   (1/6 21:02:20)

奈 々 > 「そだよ、こほん…アルマデル第八支部5番小隊保護対象管理係、イカンセン オナジ。みんなはナナって呼んでくれるからお兄さんにもそう呼んでもらいたいな。」(にぃっと笑みを浮かべて自己紹介を返してから上半身をメトロノームの様にゆっくりと振って君の装備を色んな角度から眺めようとする。あまり前線に出るような人員ではないが為に君の装備が物珍しい様だ。少年が抱える書類カバンの中身には保護サイトの子達のご飯代や備品代などの領収書がぎっしり詰まっている様で、本来ならそれを会計室へと届けなければならなかったのだが、……)「エレベーターの天井…?」(君が少年にそれを尋ねると、エレベーターの天井なんて殆ど見ることはないしどんな感じか覚えていないと答える間もなく、視線を上に向ける過程で少年はそれを発見した。プレートだ。そこに書かれていたのは………)『ポッキーゲームしないと出られない部屋』(DES_5811_JPN【運命の部屋】の発生を確認、互いの持ち物の中にはご都合とばかりにポッキーの小袋がひとつ入っている事だろう。)   (1/6 21:16:15)

雨晴 高良 > 「・・・コレって、カミサマの1つだった・・・よな。(ヒラの研究員時代に文献を読んだことがある気がする。閉鎖的な空間に居る際、そこを脱出不可能にさせ、お題をクリアしないと出られないという、酷く安直かつ迷惑なカミサマだったか。事実、先ほどの扉は鍛えられた怪力でもビクともせず、外の音も全く聞こえない。諦めて、お題に従うかと思ったが)・・・・・ポッキーゲーム・・・って何か分かるか?(ふとポケットに入っていたポッキーだが、これをどうするのか。仕事以外のことはあまり気にしてこなかった雨晴は、なんとその遊戯の存在を知らなかったようで。)」   (1/6 21:24:57)

奈 々 > 「ポッキーゲーム………、なんだろね?」(此処に来て最悪のミスマッチである。そう、この少年もまた出自故に俗世の遊びなんて知るはずもなかったのである。自分のモッズコートのポケットからもポッキーが出て来て、それがポッキーであることは理解したが、ポッキーゲームが何を指しているのかはわからなかった。)「でも、とりあえず、報告だけでもしとかないとね。」(少年は無知を恥じながらもそれを隠す様に困ったような笑みを浮かべて、少し背伸びをしてはエレベーターのボタンの中の緊急ボタンを長押しした。これでエレベーターの管理者に連絡が届くはずだ。あとは内蔵されたマイクとスピーカーで対話をしてこちらがどうするべきかの指示を貰えばいい。…はずだった。)『ポッキーゲームはポッキーを用いたパーティゲームの1つ。2人が向かい合って1本のポッキーの端を互いに食べ進んでいき、先に口を離したほうが負けとなる。お互いが口を離さずに食べ切った場合、その2人はキスをすることになる。』(あろうことか管理者に繋がるはずのスピーカーからは無機質な声でポッキーゲームについての解説音声が流れ始めたではないか。)   (1/6 21:32:33)

雨晴 高良 > 「_____・・・・・・・・・・やるか?(音声が流れてから、しばらく頭を抱えていて。悩んでいても助けが来るわけでは無いし、かといって強制してしまっては第五の彼に申し訳が無い。いやしかし・・・といった風に堂々巡りを繰り返した結果、小さく、しかしはっきりと君にやるのか否かを聞いてみよう。)___これは隊長としての命令じゃない。ただ、やらなければ一生このままであるという事は留意してほしい。・・・・・もし今は無理なら、君の覚悟が付くまで待とう。(壱番隊小隊長として、命令しても良いのだが、それでは部下が可哀想というもの。エレベーターの小さな空間の中だが、壁に背中を預け、床に胡坐を掻いて君の答えを待とう)」   (1/6 21:41:56)

奈 々 > 「わ、ぅ、ぉお……、あ、はは…、何て云うか、……随分日本語の流暢なカミサマなんだね?」(解説音声を聴いている間に結末は理解できた。思わず少年は君の表情をぱっと振り返り、最後のキスのくだりではもう慌てて顔を逸らすしかなかった。脳内で自問自答が延々と繰り返されている君の気を紛らわせようとそんな冗談を苦笑いしながら口にするがこの密室には通るはずのない夕陽がその頬や耳には差している事だろう。少年も自身の首から上に熱がこもってくるのを自覚してか両手の手のひらを扇の様にパタパタと顔の前で振って熱を冷まそうとする。)「んん、……そだよね。やらなきゃこのまま…、お兄さんを待ってる小隊の人も居るし、僕には保護サイトの子達も居るから…、」(やらなきゃならないのは百も承知だった。しかし改めて聞かれると恐ろしく恥ずかしい。少年も同性でこんな低俗なおふざけに躊躇するなんてそっちのほうが意識しているみたいで恥ずかしいじゃないかという認識はあったのだが、いざやるかなんて聞かれたら、覚悟が付くまで待つ、だなんて云われたら、意識せざるを得ない。)(続きます)   (1/6 21:56:04)

奈 々 > 「その、……やろ、っか…」(かしゃかしゃ、と小袋が開かれる音と、ポッキーが取り出される音。先に胡坐を掻いた君にはモッズコートから覗く彼のスキニーパンツが見える筈だ。そこだけならば細くも柔らかな肉の付いた太ももが男性の物か女性の物か判別できないだろう。少年はそっと屈んで唇にポッキーを咥えて見るが、身長も座高も上手く合わない上に胡坐なんて掻かれてしまえばこちらが体勢を合わせるほかない。)「……、ぁ、えへ…お兄さん、身体おっきいから、難しいね……?、こう、…かな……」(場を和ませようとしたのか、恥ずかしさを隠す為か、またも柔らかく困ったような笑みを浮かべては、見るからに緊張して少しぎこちない動きで地面に膝を着いた。それから腰を折って前傾姿勢になってその身体を支える様に君の肩にそっと手を添える。そのままもう片方の手で君の唇にポッキーの端を導いて咥えさせようとしよう。互いの表情は15cm未満の距離に到達する。)   (1/6 22:00:12)

雨晴 高良 > 「ん・・・____(やるのならさっさとやろう、君が口で差し出したポッキーの端を咥えて。こういった経験は少なく、思わず目を閉じたまま食べ進めて。)____フン!!!(目を閉じ、君のポッキーを噛み砕く音と近付いてくる鼻息から大体の距離を測り、唇が触れ合う直前で顔を下に振り抜き、ポッキーを噛み切ろう。出来る限り何も考えないように頭を空っぽにし、今の状況だけに集中しよう)・・・扉はどうだ・・・?」   (1/6 22:11:07)

奈 々 > 「わっ、え、ぁ、…えと、……戻ってる!プレートも無いよ!」(突然に振り抜かれた顔に見事ポッキーは折れ、軽快にパキンッと音が鳴る。驚いてしりもちをついた少年は君の声を聞いてぽかんとしたまま振り向けばそう応えた。扉は元の状態に戻り、ぴんぽん、と機械的なアナウンス音が鳴り扉は開いた。実を云えば少年はこのまま君に判断を委ねるつもりだったのだろう。顔を背けてしまえば相手を傷付ける可能性を少しだけ考えていたのだ。嫌ではない、という事を後から説明するのもどう話していい物かわからず、ただ進めるところまでは進めようと思考を辞めていた処もあるだろう。)「お兄さん、ありがとね。これ、レポートに纏めるのは…その、お兄さんにお願いしても良いかな?ちょっと、その、……僕には難しいかなって…」(そっと立ち上がって開と書かれたボタンを押しっぱなしにして困ったように笑みを浮かべてそんなお願いを君にするのだ。この階はどうやら君が降りるべき階層らしい。)   (1/6 22:27:55)

雨晴 高良 > 「・・・分かった、報告は俺がやっておく。・・・・・その、悪かった。(扉は元の金属製に戻っていたようで。そのまま扉を出て、荷物を取りに行くとしよう。背中越しに返事をしつつ、小さく謝罪をしたがその声は届いただろうか。こういった感情を同性に抱くのは初めてだ。___"可愛らしかった"、けれど、それは自分の中で異端であり、閉鎖環境で気がおかしくなっていたのだろうと必死に否定しておこう。そして、今日はさっさと帰って寝てしまおう。)」   (1/6 22:33:23)